JP3960675B2 - 光ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録媒体に近接して配置される固体液浸レンズを有する光ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような固体液浸レンズを有する光ヘッドとして、例えば、特開平5−189796号公報には、球状表面と平坦な底面とを有する固体液浸レンズを光学ディスクから約50nm離間した位置に維持しながら、レーザ光を対物レンズおよび固体液浸レンズを経て光学ディスクの記録面に収束して情報の記録や再生を行うようにしたものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者による検討によれば、上述した従来の光ヘッドでは、例えば、固体液浸レンズおよび光学ディスクの記録層の屈折率をともに1.9とし、これら固体液浸レンズと光学ディスクとの間隔を50nmとすると、固体液浸レンズの底面に入射する光線の開口数に応じて、P偏光とS偏光とで光学ディスクへの透過率が、図7に示すように変化することが判明した。すなわち、開口数が0.6から1.2付近の範囲では、P偏光の透過率がS偏光の透過率よりも高く、開口数が1.2以上では、逆に、S偏光の透過率がP偏光の透過率よりも高くなる。
【0004】
このため、P偏光およびS偏光の透過率が異なる開口数では、光学ディスクの記録面上に良好な集光スポットを形成することができず、固体液浸レンズを用いる利点、すなわち高記録密度化を十分に発揮することができないという問題がある。
【0005】
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、記録媒体の記録面上に良好な集光スポットを形成でき、したがって高密度の記録・再生ができるよう適切に構成した光ヘッドを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、光源と、該光源からの光を集束させる対物レンズと、該対物レンズと記録媒体との間の光路中に、前記記録媒体に近接して配置した固体液浸レンズと、前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、を有する光ヘッドにおいて、前記固体液浸レンズの底面に入射する光が、開口数1.2以上で、P偏光成分の光強度がS偏光成分の光強度よりも高くなるよう構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1実施形態を示すものである。この実施形態では、半導体レーザ1から出射される断面楕円形の光(例えば、波長650nm)をコリメータレンズ2で平行光束として偏光ビームスプリッタ3に入射させ、該偏光ビームスプリッタ3を透過する光束を対物レンズ4および固体液浸レンズ5を経て、例えば光磁気記録媒体6に照射する。なお、偏光ビームスプリッタ3は、例えばP偏光の透過率が60%、S偏光反射率が100%とする。また、光磁気記録媒体6で反射される戻り光は、固体液浸レンズ5および対物レンズ4を経て偏光ビームスプリッタ3に入射させ、該偏光ビームスプリッタ3で反射される戻り光を、集光レンズ7を経て光検出器8に入射させて、公知の方法で光磁気信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出するようにする。
【0009】
光検出器8で検出されるフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、図示しない公知のレンズ駆動手段に供給し、これにより対物レンズ4および固体液浸レンズ5をフォーカス方向およびトラッキング方向に一体に駆動して、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを行うようにする。ここで、固体液浸レンズ5および光磁気記録媒体6の記録層のそれぞれの屈折率は、例えばともに1.9とし、固体液浸レンズ5は、光磁気記録媒体6の表面から、例えば50nm離間した位置でレーザ光が光磁気記録媒体6の記録面上に集光するものとする。なお、半導体レーザ1からは、情報の再生においては、再生パワーのレーザ光を放射させ、情報の記録においては、例えば光磁気記録媒体6に外部磁界を印加しながら、記録すべき情報に応じて変調した記録パワーのレーザ光を放射させる。
【0010】
図2は、図1に示す固体液浸レンズ5の平面図である。ここで、XY直交座標系において、X軸方向を固体液浸レンズ5に入射するレーザ光の偏光方向とすると、X軸断面内のレーザ光は、図3(a)に示すように、固体液浸レンズ5の底面にP偏光で入射し、Y軸断面内のレーザ光は、図3(b)に示すように、固体液浸レンズ5の底面にS偏光で入射することになる。このため、図7で説明したように、例えば開口数が0.6から1.2付近の場合には、P偏光で入射するレーザ光の方がS偏光で入射するレーザ光よりも多く光磁気記録媒体6に透過することになる。
【0011】
そこで、この実施形態では、固体液浸レンズ5の底面に入射するレーザ光の開口数、すなわち対物レンズ4の開口数が、0.6から1.2付近の場合には、固体液浸レンズ5の底面に入射する断面楕円形のレーザ光の短軸方向がP偏光、長軸方向がS偏光となるように半導体レーザ1を配置して、S偏光の光線強度をP偏光の光線強度よりも、例えば10%程度強くする。これに対し、上記の開口数が1.2以上の場合には、逆に、長軸方向がP偏光、短軸方向がS偏光となるように半導体レーザ1を配置して、P偏光の光線強度をS偏光の光線強度よりも強くする。このようにして、光磁気記録媒体6の記録面に透過するP偏光およびS偏光の光線強度がほぼ等しくなるようにする。
【0012】
図4は、この発明の第2実施形態を示すものである。この実施形態では、図1に示す構成において、コリメータレンズ2と偏光ビームスプリッタ3との間の光路中に1/2波長板11を配置して、半導体レーザ1から放射される断面楕円形のレーザ光の偏光方向を90°回転させ、これにより固体液浸レンズ5の底面に入射するレーザ光の開口数が0.6から1.2付近の場合には、短軸方向がP偏光で、長軸方向がS偏光となるようにして、S偏光の光線強度をP偏光の光線強度よりも強くし、上記の開口数が1.2以上の場合には、逆に、長軸方向がP偏光で、短軸方向がS偏光となるようにして、P偏光の光線強度をS偏光の光線強度よりも強くして、固体液浸レンズ5から光磁気記録媒体6の記録面に透過するP偏光およびS偏光の光線強度をほぼ等しくなるようにしたものである。したがって、この場合には、1/2波長板で偏光方向が90°回転されるのを考慮して半導体レーザ1を配置する。
【0013】
図5は、この発明の第3実施形態を示すものである。この実施形態では、図1に示す構成において、コリメータレンズ2により平行光とされたレーザ光をビーム整形プリズム15により断面円形に整形した後、透過フィルタ16を経て偏光ビームスプリッタ3に入射させるようにしたものである。ここで、透過フィルタ16は、例えば図6に示すように、一方向における透過率が中心から離れるに従って低下するように構成し、これにより断面円形に整形されたレーザ光を、再び断面楕円形に整形して偏光ビームスプリッタ3に入射させるようにする。
【0014】
このようにして、この実施形態では、透過フィルタ16により、固体液浸レンズ5の底面に入射するレーザ光の開口数が0.6から1.2付近の場合には、短軸方向がP偏光、長軸方向がS偏光となるようにビーム整形して、S偏光の光線強度をP偏光の光線強度よりも強くし、また、上記の開口数が1.2以上の場合には、逆に、長軸方向がP偏光、短軸方向がS偏光となるようにビーム整形して、P偏光の光線強度をS偏光の光線強度よりも強くして、固体液浸レンズ5から光磁気記録媒体6の記録面に透過するP偏光およびS偏光の光線強度をほぼ等しくなるようにする。
【0015】
なお、この発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、光磁気記録媒体に対して情報の記録/再生を行うようにしたが、他の記録媒体、例えばDVDやCDに対して情報の記録/再生を行うこともでき、また、この場合に光の利用効率を高めるために、偏光ビームスプリッタ3と対物レンズ4との間に1/4波長板を配置して記録媒体からの戻り光を光検出器8に有効に導くようにすることもできる。
【0016】
【発明の効果】
この発明によれば、固体液浸レンズから記録媒体に透過するP偏光およびS偏光の光線強度をほぼ等しくできるので、記録媒体の記録面上に良好な集光スポットを形成でき、したがって高密度の記録・再生ができる光ヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す固体液浸レンズの平面図である。
【図3】同じく、固体液浸レンズの底面に入射するP偏光およびS偏光を説明するための図である。
【図4】この発明の第2実施形態を示すものである。
【図5】同じく、第3実施形態を示す図である。
【図6】図5に示す透過フィルタの構成を示す図である。
【図7】固体液浸レンズの底面に入射する光線の開口数に対するP偏光とS偏光との透過率を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 コリメータレンズ
3 偏光ビームスプリッタ
4 対物レンズ
5 固体液浸レンズ
6 光磁気記録媒体
7 集光レンズ
8 光検出器
11 1/2波長板
15 ビーム整形プリズム
16 透過フィルタ
Claims (1)
- 光源と、
該光源からの光を集束させる対物レンズと、
該対物レンズと記録媒体との間の光路中に、前記記録媒体に近接して配置した固体液浸レンズと、
前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、
を有する光ヘッドにおいて、
前記固体液浸レンズの底面に入射する光が、開口数1.2以上で、P偏光成分の光強度がS偏光成分の光強度よりも高くなるよう構成したことを特徴とする光ヘッド。
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---|---|---|---|
JP01872698A JP3960675B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 光ヘッド |
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JP01872698A JP3960675B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 光ヘッド |
Publications (2)
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JPH11213435A JPH11213435A (ja) | 1999-08-06 |
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ID=11979682
Family Applications (1)
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JP01872698A Expired - Fee Related JP3960675B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 光ヘッド |
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Families Citing this family (2)
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1998
- 1998-01-30 JP JP01872698A patent/JP3960675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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