JP4444203B2 - 無段階入力手段による段階的な設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器 - Google Patents

無段階入力手段による段階的な設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器 Download PDF

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Description

本発明は、主に加熱調理器およびその他の機器の設定入力方法に関するものである。
従来の加熱調理器における設定入力手段は、例えば、調理時間などを設定する可変抵抗器と、前記可変抵抗器の入力値に応じてタイマーの動作時間を決定する動作時間決定手段と、可変抵抗器の周囲に配置した表示用の複数の発光ダイオードと、前記動作時間決定手段にて決定したタイマーの動作時間に応じて加熱制御や発光ダイオードの駆動を行う制御手段とを備え、前記可変抵抗器の出力値に応じて決定した動作時間を表示用の複数の発光ダイオードにて表示するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
これは、図4に示すように、回転式の可変抵抗器51の周囲に複数の発光ダイオード53を配置して、可変抵抗器51を操作すると発光ダイオード53が左側から順次点灯して可変抵抗器51の操作を光で反応することにより使用者に分かりやすい操作感を提供している。
特開平8−200703号公報
しかしながら、前記従来の構成では、可変抵抗器51の操作時に外来ノイズや可変抵抗器51の摺動ノイズなどにより発光ダイオード53の表示が安定しないか、または動作時間決定手段にてノイズ対策のために複数回一致読み込みなどの手段により遅延入力を行うと可変抵抗器の操作に対する設定値の確定が遅れるため発光ダイオード53の追従が遅くなることがあるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、設定出力値を確定するのに要する時間を短くでき、かつノイズによる誤判定や複数回一致読み込みなどのノイズ対策による判定遅れを起こりにくくでき、操作感を良化した設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の無段階入力手段による設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器では、入力値を連続的に可変する操作入力を行う無段階入力手段と、前記無段階入力手段の入力値の変化速度を測定する変化速度測定手段と、連続的な入力から段階的な設定出力値を確定する段階値確定手段とを備え、前記段階値確定手段は前記変化速度測定手段にて測定した前記無段階入力手段の入力値の変化速度に応じて設定出力値の確定判定を行うようにしたものである。
これによって、段階的な出力値を確定するのに要する時間を短くでき、かつノイズによる誤判定や複数回読み込みなどのノイズ対策による判定遅れを起こりにくくすることができる。
本発明の無段階入力手段による設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器は、設定入力時の軽快な操作感を得ることができ、使用者にとって分かりやすい設定入力方法およびそれを備えた加熱調理器を得ることができる。
第1の発明は、入力値を連続的に可変する操作入力を行う無段階入力手段と、前記無段階入力手段の入力値の変化速度を測定する変化速度測定手段と、連続的な入力から段階的な設定出力値を確定する段階値確定手段とを備え、前記段階値確定手段は前記変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度に応じて設定出力値の確定判定を行うようにした前記無段階入力手段による段階的な設定入力方法とすることにより、段階的な出力値を確定するのに要する時間を短くでき、かつノイズによる誤判定や複数回読み込みなどのノイズ対策による判定遅れを起こりにくくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、段階値確定手段を、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が、第1の所定の速度を下回った時点の入力値に応じた段階的な設定出力値を確定するようにしたとすることにより、無段階入力手段からの入力データが安定的に略一定になるよりも早い時点にて段階的な出力値を確定することができ、無段階入力手段の操作感を良化させることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明において、段階値確定手段を、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が、第2の所定の速度を下回っている間は段階的な設定出力値を変化しないようにしたとすることにより、段階的な出力値が一旦確定した直後の安定的に略一定の入力値となる直前に遅い変化速度で入力値が変化したり、素子の温度特性などの影響で入力値が緩やかに変化したりして隣段階との閾値を超える場合などにむやみに出力値の確定を続けて行わないようにすることができ、無段階入力手段の操作時の違和感が発生する頻度を低減することができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、段階値確定手段を、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が、第2の所定の速度を最後に上回っていた時点の入力値から値が変化し、変化量が所定の値を越えた以降は、前記無段階入力手段の入力値の変化速度に関わらず段階的な設定出力値を変化しないようにする規制を解除するようにしたとすることにより、段階的な出力値が一旦確定した後に無段階入力手段の入力値が継続的に遅い速度で変化し続けたような場合には無段階入力手段の操作が継続的に行われていると判断して段階的な出力値を変化することができ、特別な条件下においても無段階入力手段の操作時の違和感が発生する頻度を低減することができる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、変化速度測定手段を、無段階入力手段の入力値が、各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間を計時するようにし、段階値確定手段は、変化速度測定手段にて測定した前記無段階入力手段の入力値が、各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間が、所定時間を越えた時点の段階的な設定値を設定出力値として確定するようにしたとすることにより、簡略的に無段階入力手段の入力値の変化速度を判定することができ、安価にて無段階入力手段の操作感を良化することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明において、段階値確定手段を、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値が、各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間が、各領域によって各々設定した時間を越えた時点の段階的な設定値を設定出力値として確定するようにしたとすることにより、段階的な設定値の領域幅が各設定値によって異なっている場合にも停留時間の閾値を適切に設定することで比較的精度良く無段階入力手段の入力値の変化速度を判定することができ、操作の違和感を低減することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6の発明において、段階値確定手段により確定した設定出力値を表示する表示手段と、設定出力値の変化を使用者に知らせる報知手段とを備えたとすることにより、表示手段の変化を見ながら無段階入力手段を操作でき、報知手段の音を聞きながら操作の反応を感じながら操作でき、不必要な報知による不快感が無く、操作の確定感を得ることができ、使用者にとって分かりやすい設定入力方法を得ることができる。
第8の発明は、特に、第1〜7の発明において、加熱調理器の操作入力部に応用するとすることにより、火力設定や温度設定、調理時間設定、調理予約時間設定などに活用することができ、使用者にとって操作性が良く、違和感の無い操作感により安全で使いやすい加熱調理器を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器のブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器は、火力の設定を使用者が操作して変更するスライドボリューム(無段階入力手段)1と、スライドボリューム1のボリューム位置の変化速度を測定する変化速度測定手段2と、スライドボリューム1のボリューム位置に応じた火力設定の変化を確定する段階値確定手段3と、火力を表示する火力ランプ(表示手段)4と、調理物を入れた鍋などの被加熱物8を加熱する加熱手段5と、段階値確定手段3にて確定した火力に応じて火力ランプ4を制御して適切な火力表示を行い、加熱手段5を制御して適切な火力にて被加熱物8を加熱する制御手段6と、火力設定の変化時に都度報知する報知手段7とを備えている。
以上のように構成された無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器について、図2を参照しながら、その動作、作用を説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器の動作シーケンスを示している。まず、スライドボリューム1のボリューム位置が火力「0」の領域で調理物を入れた鍋などの被加熱物8を所定の位置に設置した状態で、火力を変化するべくスライドボリューム1にてボリューム位置を操作する。変化速度測定手段2はボリューム位置の変化速度を測定して段階値確定手段3に伝え、段階値確定手段3は変化速度が正方向の所定値(第1の所定の速度)Vv1以上または負方向の所定値(第1の所定の速度)Vv2以上の間は火力設定値を変更確定しないようにする。従って、図2の時間t0から時間t1の期間は変化速度が正方向の所定値Vv1を超えるため制御手段6はスライドボリューム1を操作する時間t0以前の火力「0」を維持し、火力ランプ4の表示は火力「0」を意味する全消灯のままとし、加熱手段5の制御状態は火力「0」のまま変化しない。
すなはち、第1の所定の速度よりも速いときはノイズや急激な操作があったと判定して変更確定をしないようにしている。
次に時間t1にてスライドボリューム1のボリューム位置の変化速度が正方向の所定値Vv1未満となるため、段階値確定手段3はボリューム位置が時間t1時点のボリューム位置P1に応じた火力設定領域である火力「5」に変更確定して制御手段6に引き渡す。制御手段6は火力ランプ4の表示を火力「5」を意味する左から5つ分のランプを点灯し、加熱手段5を火力「5」の火力にて制御し、報知手段7にて火力の変化を報知する。
その後、時間t2にてボリューム位置の変化速度が所定値Vv1よりも小さい(遅い)所定値(第2の所定の速度)Vv3未満となる。ここで、段階値確定手段3はボリューム位置の変化速度が正方向の所定値(第2の所定の速度)Vv3以下かまたは負方向の所定値(変化速度が所定値Vv2よりも小さい(遅い)第2の所定の速度)Vv4以下の間は火力設定の変更確定を禁止するようにする。これにより、時間t3にてボリューム位置が火力「5」の領域から火力「6」の領域に変化しても段階値確定手段3は火力「6」への変更確定をしないため、制御手段6は以前の火力「5」の動作を継続する。
すなはち、第2の所定の速度よりも遅いときはスライドボリューム1の温度特性によるものや、操作時の調整完了直前と判定して変更確定しないようにしている。
したがって、第1の所定の速度よりも遅くて、第2の所定の速度よりも速い変化速度のときだけ変更確定することとなる。また、第1の所定の速度は、使用者が調整操作するのに適した速度を超える急激な操作に相当し、第1の所定の速度より遅い第2の所定の速度は、使用者が調整操作するのに適した速度未満のゆっくりなのでコントロールしていると考えるには不自然と思われる変化に相当する。
時間t3以降もボリューム位置の変化速度は速度Vv3以下を維持し続けるが、ボリューム位置は火力「5」の領域からの乖離が広がっていく、このとき、段階値確定手段3が最後に変更確定したボリューム位置P1から所定の距離dP1以上移動すると、ボリューム位置の変化速度が所定値Vv3以下のままであっても段階値確定手段3は火力設定の変更確定を禁止する規制を解除するようにする。すると、時間t4にてボリューム位置P1から所定の距離dP1だけ移動したボリューム位置P2に達するので、段階値確定手段3は火力設定の変更確定を禁止する規制が解除されるためボリューム位置P2に応じた領域の火力「6」を変更確定し、制御手段6は火力ランプ6の表示を火力「6」を意味する左から6つ分のランプを点灯し、加熱手段5を火力「6」の火力にて制御し、報知手段7にて火力の変化を報知する。
なお、所定の距離dP1は最後に変更確定したボリューム位置からの距離としたが、最後に変化速度が正方向の所定値Vv3または負方向の所定値Vv4を下回った時点からの距離としても類似の効果が得られる。
時間t5以降、スライドボリューム1の操作をこれまでと反対方向にゆっくりと変化させている。ボリューム位置の変化速度は負方向の所定値Vv4よりも早く、所定値Vv2よりも遅い速度である。この場合、段階値確定手段3はボリューム位置が火力の各々の領域の閾値を超えると即火力設定を変更確定する。したがって、段階値確定手段3は時間t6では火力「6」から火力「5」に、時間t7では火力「5」から火力「4」へ、時間t8では火力「4」から火力「3」へ変更確定している。
このような、無段階入力手段による段階的な設定入力方法とすることにより、ボリュームなどの連続値にて出力するような無段階入力手段を使用して段階的な設定値を選択する場合に必要なノイズ除去機能を有しつつも比較的追従性の良い入力部を得ることができる。特に、段階状の表示部を備えて無段階入力手段の操作にて段階状の表示部を連動させる場合などには素早い追従性が小気味よい操作感に直結するものである。しかし、一般にノイズ除去を行うと例えば商用電源の周波数で複数回読み込みを行うなどすると読み込みからデータの確定までに遅延時間が発生し、操作感の悪化につながる。そこで本実施の形態にてデータの確定までの遅延時間が発生しにくい入力方式として、無段階入力手段の出力値の変化速度を用いて、一般に変化速度が急峻なノイズを除去しながら素早い応答性を実現する入力方式を提供することとした。また、無段階入力手段の操作終了間際やボリュームなどの素子の温度特性などにより変更設定が確定した後に緩やかな変化があったときでも、少々の変化量であれば変化を無視するが、変化量が多いときには意図的に操作していると推定して変化を無視しないようにしている。これにより、使用者の操作の意図にできるだけ忠実に反応でき、操作しやすい入力方式を得ることができる。
さらに、ユニバーサルデザインの観点から無段階入力手段の操作による設定値の変化時にブザーなどの報知手段にて短時間の報知を行うとき、無段階入力手段の変化にあまり高速で設定値の変更確定を追従させると、報知音がつながってしまったり、認識に必要な報知長さが確保できなかったりなどして、かえって分かりにくいものとなってしまう。そこで、設定値の変更確定は短時間に連続しないようにする必要がある。しかしながら、単純に変更確定を時間遅延させると、実際に確定したいときには遅延の感覚が使用者に伝わってしまい、操作の歯切れ感が悪化する。このような場合にも本実施の形態では短時間に変更確定が連続することはないが、実際に確定したいときには比較的高速に変更確定できるため、適切な変更確定の報知音を確保しながらも操作の歯切れ感の悪化は少ない入力方式を得ることができる。
(実施の形態2)
本第2の実施の形態において、基本的な構成は第1の実施の形態と同様であるので、構成については図1を参照し、さらに図3を参照しながら、その動作、作用を説明する。
図3の(a)は、本発明の第2の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器の動作シーケンス1を示している。まず、スライドボリューム1のボリューム位置が火力「0」の領域で調理物を入れた鍋などの被加熱物8を所定の位置に設置した状態で、火力を変化するべくスライドボリューム1にてボリューム位置を操作する。変化速度測定手段2はボリューム位置の変化速度を簡略的に測定するためにボリューム位置が1つの火力の設定領域に停留している時間を測定して段階値確定手段3に伝え、段階値確定手段3は停留時間が所定の時間幅dt1を超えると火力設定値をボリューム位置に応じた火力設定にて変更確定する。従って、図3(a)の時間t10から時間t14の期間は各々の設定領域の停留時間が時間幅dt1に達しないうちに次の火力設定領域に移動しているため段階値確定手段3は火力設定の変更確定を行わず、制御手段6はスライドボリューム1を操作する時間t0以前の火力「0」を維持し、火力ランプ4の表示は火力「0」を意味する全消灯のままとし、加熱手段5の制御状態は火力「0」のまま変化しない。
次に時間t14以降スライドボリューム1のボリューム位置が火力4の設定領域に停留している時間が時間t15に達した時点で所定の時間幅dt1を超えるため、段階値確定手段3はボリューム位置が時間t15時点のボリューム位置P11に応じた火力設定領域である火力「4」に変更確定して制御手段6に引き渡す。制御手段6は火力ランプ4の表示を火力「4」を意味する左から4つ分のランプを点灯し、加熱手段5を火力「4」の火力にて制御し、報知手段7にて火力の変化を報知する。
その後、ボリューム位置は火力4の設定領域に停留し続けるが、火力設定に変化が無いため、段階値確定手段3はあえて火力設定の変更確定は行わず、火力ランプ4の表示と加熱手段5の火力と報知手段7の報知は行わない。
図3の(b)は本発明の第2の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器の動作シーケンス2を示しており、図3の(a)とは別の変化速度にてスライドボリューム1のボリューム位置を変化させた場合を表している。まず、スライドボリューム1のボリューム位置が火力「0」の領域で調理物を入れた鍋などの被加熱物8を所定の位置に設置した状態で、火力を変化するべくスライドボリューム1にてボリューム位置を操作する。操作する速度は図3(a)のときよりも遅い速度である。図3(b)の時間t20から時間t21の期間は火力0の設定であり、設定領域の停留時間が時間幅dt1に達しないうちの時間t21にて次の火力1の設定領域に移動しているため段階値確定手段3は火力設定の変更確定を行わず、制御手段6はスライドボリューム1を操作する時間t0以前の火力「0」を維持し、火力ランプ4の表示は火力「0」を意味する全消灯のままとし、加熱手段5の制御状態は火力「0」のまま変化しない。
次に、時間t21から次の火力設定である火力2にボリューム位置が達する前にt22にて所定の時間幅dt1に達するため、このままでは火力1の火力設定が一旦確定することになり、その後、時間t23から時間t25までは各々の領域の停留時間が所定の時間幅dt1に達しないため火力設定が確定せず火力1を維持したまま時間t26にて火力4を確定するという動作になる。
しかしながら、ボリューム位置の変化速度はほぼ一定であるにもかかわらず、目的の火力4に至る前に一度火力1にて火力設定が確定するので、操作上の違和感を感じることになる。これは、ボリューム位置における火力2から火力7までの火力の設定領域に対して火力1の設定領域幅が大きいためである。本来ボリューム位置の変化速度を簡易的に測定する目的のものであるのに対して、設定領域幅が均一でないと各々の領域の段階値の確定しきい速度に差が発生することになる。そこで、火力設定の確定判定における領域停留時間幅のしきい値をボリューム位置における火力設定の領域幅に応じて変えるようにする。本実施の形態の場合、火力1の領域幅が火力2から火力7までの領域幅に対して広いため、火力設定の確定判定における領域停留時間幅を時間幅dt1よりも大きい時間幅dt2に設定する。
火力1の停留時間が火力1の所定時間幅dt2に達する前に時間t23にてボリューム位置が火力3の領域に移動するため、段階値確定手段3は火力1での火力設定の変更確定は行わず、制御手段6はスライドボリューム1を操作する時間t0以前の火力「0」を維持し、火力ランプ4の表示は火力「0」を意味する全消灯のままとし、加熱手段5の制御状態は火力「0」のまま変化しない。
その後、時間t25以降スライドボリューム1のボリューム位置が火力4の設定領域に停留している時間が時間t26に達した時点で所定の時間幅dt1を超えるため、段階値確定手段3はボリューム位置が時間t26時点のボリューム位置P12に応じた火力設定領域である火力「4」に変更確定して制御手段6に引き渡す。制御手段6は火力ランプ4の表示を火力「4」を意味する左から4つ分のランプを点灯し、加熱手段5を火力「4」の火力にて制御し、報知手段7にて火力の変化を報知する。
ところで、火力1の所定の時間幅dt2は、本来の目的であるボリューム位置の変化速度の測定という意味ではボリューム位置における火力の設定領域幅に比例した時間幅とすれば変更確定の判定が変更速度にて決定できる。また、火力設定の確定判定における領域停留時間幅を各段階値設定の領域幅に比例させずに意図的に変化を与えることで、変更確定しやすい段階値と変更確定しにくい段階値を作ることができ、機器の設計上必要に応じて自由に設定することができる。
なお、本実施の形態において、無段階入力手段をスライドボリュームを例に挙げて説明したが、スライドボリューム以外の例えば回転式などのボリュームや、段階を細かくして実質的に略無段階的な操作ができる電子ボリュームやエンコーダなどを用いてもよい。
また、本実施の形態では無段階入力手段で操作する対象を加熱調理器の火力を例に挙げて説明したが、加熱調理器の制御温度調節やタイマーなどの各種時間設定などに使用してもよく、加熱調理器以外の各種機器における段階的な設定入力部に連続的に変化する無段階入力手段を用いることとしてもよい。
以上のように、本実施の形態においては、段階値確定手段は前記変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度に応じて設定出力値の確定判定を行うようにした無段階入力手段による段階的な設定入力方法とするようにしたことにより、段階的な出力値を確定するのに要する時間を短くでき、かつノイズによる誤判定や複数回読み込みなどのノイズ対策による判定遅れを起こりにくくすることができる。
また、段階値確定手段は変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が所定の速度を下回った時点の入力値に応じた段階的な設定出力値を確定するようにしたことにより、無段階入力手段からの入力データが安定的に略一定になるよりも早い時点にて段階的な出力値を確定することができ、無段階入力手段の操作感を良化させることができる。
また、段階値確定手段は変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が所定の速度を下回っている間は段階的な設定出力値を変化しないようにしたことにより、段階的な出力値が一旦確定した直後の安定的に略一定の入力値となる直前に遅い変化速度で入力値が変化したり、素子の温度特性などの影響で入力値が緩やかに変化したりして隣段階との閾値を超える場合などにむやみに出力値の確定を続けて行わないようにすることができ、無段階入力手段の操作時の違和感が発生する頻度を低減することができる。
また、段階値確定手段は変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が所定の速度を最後に上回っていた時点の入力値から値が変化し、変化量が所定の値を越えた以降は無段階入力手段の入力値の変化速度に関わらず段階的な設定出力値を変化しないようにする規制を解除するようにしたことにより、段階的な出力値が一旦確定した後に無段階入力手段の入力値が継続的に遅い速度で変化し続けたような場合には無段階入力手段の操作が継続的に行われていると判断して段階的な出力値を変化することができ、特別な条件下においても無段階入力手段の操作時の違和感が発生する頻度を低減することができる。
また、変化速度測定手段は無段階入力手段の入力値が各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間を計時するようにし、段階値確定手段は変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値が各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間が所定時間を越えた時点の段階的な設定値を設定出力値として確定するようにしたことにより、簡略的に無段階入力手段の入力値の変化速度を判定することができ、安価にて無段階入力手段の操作感を良化することができる。
また、段階値確定手段は変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値が各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間が各領域によって各々設定した時間を越えた時点の段階的な設定値を設定出力値として確定するようにしたことにより、段階的な設定値の領域幅が各設定値によって異なっている場合にも停留時間の閾値を適切に設定することで比較的精度良く無段階入力手段の入力値の変化速度を判定することができ、操作の違和感を低減することができる。
また、段階値確定手段により確定した設定出力値を表示する表示手段と、設定出力値の変化を使用者に知らせる報知手段とを備えたことにより、表示手段の変化を見ながら無段階入力手段を操作でき、報知手段の音を聞きながら操作の反応を感じながら操作でき、不必要な報知による不快感が無く、操作の確定感を得ることができ、使用者にとって分かりやすい設定入力方法を得ることができる。
また、加熱調理器の操作入力部に応用することにより、火力設定や温度設定、調理時間設定、調理予約時間設定などに活用することができ、使用者にとって操作性が良く、違和感の無い操作感により安全で使いやすい加熱調理器を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる無段階入力手段による段階的な設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器は、設定入力時の軽快な操作感を得ることが可能なので、各種調理器、加熱機器の段階的な設定入力を行うインターフェース部の用途に適用できる。
本発明の第1の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器のブロック図 本発明の第1の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱開始時の動作シーケンス図 本発明の第2の実施の形態における無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱開始時の動作シーケンス図 従来の加熱調理器のブロック図
符号の説明
1 スライドボリューム(無段階入力手段)
2 変化速度測定手段
3 段階値確定手段
4 火力ランプ(表示手段)
7 報知手段

Claims (8)

  1. 入力値を連続的に可変する操作入力を行う無段階入力手段と、前記無段階入力手段の入力値の変化速度を測定する変化速度測定手段と、連続的な入力から段階的な設定出力値を確定する段階値確定手段とを備え、前記段階値確定手段は前記変化速度測定手段にて測定した前記無段階入力手段の入力値の変化速度に応じて設定出力値の確定判定を行うようにした無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  2. 段階値確定手段は、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が、第1の所定の速度を下回った時点の入力値に応じた段階的な設定出力値を確定するようにした請求項1に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  3. 段階値確定手段は、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が、第2の所定の速度を下回っている間は段階的な設定出力値を変化しないようにした請求項1または2に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  4. 段階値確定手段は、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値の変化速度が、第2の所定の速度を最後に上回っていた時点の入力値から値が変化した変化量が所定の値を越えた以降は、前記無段階入力手段の入力値の変化速度に関わらず段階的な設定出力値を変化しないようにする規制を解除するようにした請求項3に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  5. 変化速度測定手段は、無段階入力手段の入力値が、各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間を計時するようにし、段階値確定手段は、変化速度測定手段にて測定した前記無段階入力手段の入力値が、各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間が、所定時間を越えた時点の段階的な設定値を設定出力値として確定するようにした請求項1に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  6. 段階値確定手段は、変化速度測定手段にて測定した無段階入力手段の入力値が、各段階的な設定値のうちの1つの設定値の領域に停留している時間が、各領域によって各々設定した時間を越えた時点の段階的な設定値を設定出力値として確定するようにした請求項5に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  7. 段階値確定手段により確定した設定出力値を表示する表示手段と、設定出力値の変化を使用者に知らせる報知手段とを備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の無段階入力手段による段階的な設定入力方法を用いた加熱調理器。
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