JP4444015B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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本発明は分電盤に使用される回路遮断器に関し,特に電灯分電盤用協約形の回路遮断器であって,協約単位幅寸法を保って構成された2極回路遮断器に関する。
従来,協約単位幅寸法を保って構成された2極回路遮断器の例としては,図18に示したような回路遮断器がある。
図14(従来文献中の図4)は回路遮断器に係るものであり、また、ベースとカバーよりなる絶縁筐体と、この絶縁筐体の内部に配設され外部からオン,オフ操作可能なハンドルと、絶縁筐体のベースに装着された固定接触子と、この固定接触子に対向して接離する可動接触子と、この可動接触子を駆動するクロスバーと、このクロスバーに係合するアームと、一端がこのアームにローラピンを介して係合し他端がハンドルに係合してトグルリンク機構を構成するハンドルアームと、過電流に応動してトグルリンク機構を作動させる過電流引き外し装置と、ベースの正面部と隣接する背面部の他極に設けられハンドルに軸支されたガイドプレートと、このガイドプレートとハンドルに係合しガイドプレートとハンドルを常に所定の関係位置に付勢するハンドルバネと、一端がガイドプレートに回動自在に装着され他端がクロスバーに回動自在に装着された連結ピンと、を備えた回路遮断器において、ベースの正面部と隣接する背面部とを隔離する極間隔壁に形成された連通孔と、この連通孔の近傍でベースの背面部側に極間隔壁から突出したピンと、このピンに回動自在に装着された警報スイッチ操作部材と、この警報スイッチ操作部材に係合し外部に接点信号を出すスイッチとを設け、回路遮断器がトリップ動作時に連通孔を通してローラピンが警報スイッチ操作部材を押圧しスイッチを作動させるようにすれば、警報スイッチ付回路遮断器が構成でき、上記ピンに回動自在に装着された補助スイッチ操作部材と、この補助スイッチ操作部材に係合し回路遮断器の開閉動作に連動して外部に接点信号を出すスイッチとを設け、回路遮断器がオン動作時またはオフ動作時に連結ピンが補助スイッチ操作部材を押圧してスイッチを作動させるようにすれば補助スイッチ付回路遮断器が構成できるようにしたものである。
警報スイッチ付回路遮断器においては,警報スイッチ操作カム103は合成樹脂で図15(従来文献中の図15)に示す形状に形成され、基部103aと、この基部103aから一方側に突出し、開閉機構部69のハンドルアーム74に軸支されたローラピン75と係合するカム係合片103bと、基部103aの他方側に突出し後記するスイッチレバー101bと係合するカム係合ピン103cとで構成されている。
また,補助スイッチ付回路遮断器においては,補助スイッチ操作カム303は合成樹脂で図16(従来文献中の図26)に示す形状に形成され、基部303aと、この基部303aから一方側に突出しガイドプレート95とクロスバー48とを回動自在に連結するU字状の連結ピン97と係合する第一のカム係合ピン303bと、基部303aの他方側に突出し後記するスイッチレバー101bと係合する第二のカム係合ピン303cとで構成されている。また、補助スイッチ操作カム303は,ベース41の極間隔壁41cから突出した第一のピン41dに貫通孔303dが挿着され、この第一のピン41dを支点として回動可能であり、第一のカム係合ピン303bは連結ピン97と係合するよう構成されている。
本従来例は,近年,電灯分電盤用協約形の回路遮断器において,協約単位幅寸法,即ち1極分の幅寸法で,2極分の機能を有する回路遮断器を構成しつつ,回路遮断器が過電流や不平衡電流により動作した場合のトリップ動作状態を電気的に表示する警報スイッチや,回路遮断器をハンドル操作にて開閉した場合の回路遮断器の接点の開閉状態を電気的に表示する補助スイッチを内蔵した多機能な遮断器を求められていることに対応したものである。
特開平11−339626号公報(第0017項,第0033項,第0054項,図4,図15,図26)
しかしながら,従来の回路遮断器には次のような問題があった。
この従来の配線用遮断器は,警報スイッチ付から補助スイッチ付への改造、または補助スイッチ付から警報スイッチ付への改造が容易な回路遮断器を得ることを目的として構成されたものである。回路遮断器において,警報スイッチ付回路遮断器を構成する場合には,ベースの正面部と隣接する背面部とを隔離する極間隔壁に形成された連通孔と、この連通孔の近傍でベースの背面部側に極間隔壁から突出したピンと、このピンに回動自在に装着された警報スイッチ操作部材と、この警報スイッチ操作部材に係合し外部に接点信号を出すスイッチとを設け、回路遮断器がトリップ動作時に連通孔を通してローラピンが警報スイッチ操作部材を押圧しスイッチを作動させるようにすれば、警報スイッチ付回路遮断器が構成でき、補助スイッチ付回路遮断器を構成する場合には,上記ピンに回動自在に装着された補助スイッチ操作部材と、この補助スイッチ操作部材に係合し回路遮断器の開閉動作に連動して外部に接点信号を出すスイッチとを設け、回路遮断器がオン動作時またはオフ動作時に連結ピンが補助スイッチ操作部材を押圧してスイッチを作動させるようにすれば補助スイッチ付回路遮断器が構成できるようにその構成を行っている。
このため,警報スイッチ付回路遮断器を構成する場合には警報スイッチ操作部材が必要になり,また,補助スイッチ付回路遮断器を構成する場合には補助スイッチ操作部材が必要になり,各々の使用の回路遮断器を構成する場合においてそれぞれ専用の部品が必要になっていた。したがって2部品の金型が必要になり,また,量産にあたっては2部品共に在庫の積み上げ作業が必要となり,また,部品の保管管理が必要になり,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要になるとともに,これに伴う部品管理作業が増大するという課題があった。
また,警報スイッチ付回路遮断器から補助スイッチ付回路遮断器への改造にあたっては、その改造に係る工程として,特許文献1中の図4において,1.第2のカバー42を取り外し,2.警報スイッチ101を取り外し,3.警報スイッチ101の下に設けられているスイッチ取付板102を取り外し,4.スイッチ取付板102の下に設けられている警報スイッチ操作部材である警報スイッチ操作カム103を取り外し,5.改めて補助スイッチ操作部材である補助スイッチ操作カム303を取り付け,6.再度スイッチ取付板102を取り付け,7.警報スイッチ101を取り付け,8.第2のカバー42を取り付けて,改造工程を完了するようになっている。このため,改造にあたっては特許文献1中の図4に示されているように複雑に機構部が入組んでいる回路遮断器の内部において改造作業を行う必要があり,改造に係る工程数が多くかかるという課題があった。また,警報スイッチの取り付け工程においては,スイッチレバー101bの自由端が警報スイッチ操作カム103の係合ピン103cと係合するように装着される必要があるため手練を要するといった問題があった。補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器への改造にあたっても同様の改造工程数が必要となる。
この発明は,上述のような課題を解決するためになされたものであり,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要なく部品の共用化が行え,部品の管理作業が低減できるとともに,補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器へ組替えを行う場合には容易に組み替えを行うことのできる回路遮断器を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために,本発明の請求項1では,ケースとカバーにより器体を構成し,該器体に設けられた電源端子から負荷端子に至る通電路に,可動接点を備えた可動接触子と,該可動接点と対をなし対向して固定接点を備えた固定接触子とからなる接点装置を設け,該接点装置を開極もしくは閉極操作するハンドル部材を含んでなる開閉機構と,過電流発生時においては前記開閉機構に作用し可動接点を開極動作させる過電流引き外し手段と,ハンドル部材を操作することによる接点装置の開閉動作および過電流による開極動作において開閉機構が移動する軌跡上に配設され,該開閉機構と当接して開閉機構の動作に従動する連係部材と,該連係部材の動作により駆動され接点信号を出力するスイッチ部材とを備え,前記連係部材は,ハンドル部材の操作により開閉動作する際の機構部に当接する第一の当接部と,過電流により開極動作する際の機構部に当接する第二の当接部とを有して構成することにより,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,前記連係部材において第一の当接部を除肉加工することにより,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,連係部材を,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴として回路遮断器を提供したものである。
これにより,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要なく部品の共用化が行うことができ,部品は1種類であることから部品の管理作業が低減できるとともに,補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器への組替えにあたっては連係部材の一部を除肉するのみで容易に組替えが行うことのできる回路遮断器,特に配線用遮断器を提供することが可能である。
また請求項2では,ケースとカバーにより器体を構成し,該器体に設けられた電源端子から負荷端子に至る通電路に,可動接点を備えた可動接触子と,該可動接点と対をなし対向して固定接点を備えた固定接触子とからなる接点装置を設け,該接点装置を開極もしくは閉極操作するハンドル部材を含んでなる開閉機構と,過電流発生時においては前記開閉機構に作用し可動接点を開極動作させる過電流引き外し手段と,不平衡電流を検出し前記開閉機構に作用して接点装置を開極させる漏電引き外し装置と,ハンドル部材を操作することによる接点装置の開閉動作および過電流および不平衡電流による開極動作,またはハンドル部材を操作することによる開閉動作において開閉機構が移動する軌跡上に配設され,該開閉機構と当接して開閉機構の動作に従動する連係部材と,該連係部材の動作により駆動され接点信号を出力するスイッチ部材とを備え,前記連係部材は,ハンドル部材の操作により開閉動作する際の機構部に当接する第一の当接部と,過電流および不平衡電流により開極動作する際の機構部に当接する第二の当接部とを有して構成することにより,過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,前記連係部材において第一の当接部を除肉加工することにより,過電流および不平衡電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,連係部材を,過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴として回路遮断器したものである。
これにより,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要なく部品の共用化が行うことができ,部品は1種類であることから部品の管理作業が低減できるとともに,補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器への組替えにあたっては連係部材の一部を除肉するのみで容易に組替えを行うことのできる回路遮断器,特に漏電遮断器を提供することが可能である。
また請求項3では,前記開閉機構部に,前記連係部材の第一の当接部との当接部分を予め除肉可能部として設け,除肉加工を行わない場合には過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,除肉加工を行う場合には過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,連係部材を,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴として請求項1の回路遮断器したものである。
これにより,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要なく部品の共用化が行うことができ,改造に伴う部品は本来の遮断器の開閉機構の一部であることから部品の管理作業は通常の回路遮断器と変わらずに行え,補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器への組替えにあたっては開閉機構の一部を除肉するのみで容易に組替えが行うことのできる回路遮断器,特に配線用遮断器を提供することが可能である。
また請求項4では,前記開閉機構部に,前記連係部材の第一の当接部との当接部分を予め除肉可能部として設け,除肉加工を行わない場合には過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,除肉加工を行う場合には過電流および不平衡電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,連係部材を,過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流および不平衡電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴として請求項2の回路遮断器したものである。
これにより,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要なく部品の共用化が行うことができ,組替えに伴う部品は本来の遮断器の開閉機構の一部であることから部品の管理作業は通常の回路遮断器と変わらずに行え,補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器への組替えにあたっては開閉機構の一部を除肉するのみで容易に改造が行うことのできる回路遮断器,特に漏電遮断器を提供することが可能である。
以上の如く本発明によれば,警報スイッチ付回路遮断器と補助スイッチ付回路遮断器の2種類の回路遮断器を提供する場合において各々専用のスイッチ操作部材が必要なく部品の共用化が行え,部品の管理作業が低減できるとともに,補助スイッチ付回路遮断器から警報スイッチ付回路遮断器へ容易に組替えが行うことのできる回路遮断器を提供することができる。
以下,本発明の実施の形態について,図面を用いて詳細に説明する。
図1は電源端子側を右側とした場合の回路遮断器の内部構造図を示している。図1では手前にN相,奥側にL相(図示しない)の配置となっている。また図2は図1の回路遮断器を反対側から臨んだ図である。図2では手前にL相,奥側にN相の配置となっている。
回路遮断器はその器体がケース100とカバー200とから構成されている。
器体には,電源端子101と負荷端子102が設けられ,該電源端子101から負荷端子102に至る通電路に,可動接点1031aを備えた可動接触子1031と,該可動接点1031aと対をなし対向して固定接点1032aを備えた固定接触子1032とからなる接触装置103と,該接点装置103を開極もしくは閉極操作するためのハンドル部材1051を含んでなる開閉機構105と,電路における過電流が発生した場合には開閉機構105に作用し,可動接点1031aを開極動作させる過電流引き外し手段108とが設けられている。
ケース100には,ハンドル部材1051がピン1054を介して回動自在に支持されている,ハンドル部材1051は図中下向きに延びる腕部1051aを有し,その一端に設けられた可動接触子係止部1052bにより可動接触子1031が回動自在に支承されている。
また,ケース100にはアーム1052がピン1055を介して回動自在に支持され,同じく作動板1054がピン1056を介して回動自在に支持されている作動板1054には,アーム1052の一部が係合するための係合部1054aが設けられており,作動板1054にアーム1052が係合されている状態においてハンドル部材の操作により接点装置103の開極動作ならびに閉極動作が行えるように構成している。
アーム1052と可動接触子1031には,ばね部材の掛かり止め部1053aと1053bが設けられ,引張ばねからなるばね部材1053が掛けられるようになっており,互いが引き合わされるように付勢され、リンクを構成するハンドル部材1051と可動接触子1031において,可動接触子1031のばね部材係止部1053bとハンドル部材1051の回動中心となるピン1054を結ぶ線を死線として,可動接触子係止部1052bが死線を図中負荷端子側に越えるよう配置され、可動接触子1031はON状態である図示姿勢を保っている。なお,ハンドル部材1051にはその回動の角度の上限を定めるようケース100と当接するハンドル回転角度規制部1051bを設けている。
ハンドル部材1051と可動接触子1031はリンクを構成しており,図1において可動接触子1031はばね部材1053の復元力により,ハンドル部材1051は時計回りに回転力を受けるとともに,可動接触子1031は反時計回りに回転力を受け,固定接触子1032に押圧するようON状態を保っている(閉極状態)。次に,この状態から開極状態に操作させる場合について説明する。
図1において,ハンドル部材1051を左方向(反時計回り)に回転操作すると,それに伴い腕部1051aは右方向(反時計回り)に回動し,ハンドル部材1051と可動接触子1031とからなるリンクの死線を,可動接触子係止部1052bが越えることにより,可動接触子1031に対するばね部材1053の作用が反転して,可動接触子1031は可動接触子係止部1052bを回転中心として,時計回りの方向に力を受け,固定接触子1032から開極動作する(図3 OFF状態)。
次に,電路に過電流が流れて過電流引き外し手段108が作用する場合について説明する。電路に過電流が流れると,図2において,ケース100に設けられた電路の一部を構成するバイメタル1080は,そのケースへの取付部1080aを支点として作動板1054と離れる方向にたわみ,作動板1054に設けられた動作時間を調整するための調整ねじ1083と係合し,作動板1054はピン1056を回動中心としてアーム1052との係合部1054aにおける係合量が少なくなる方向に回動する。
回動が進み係止が解かれると,アーム1052はピン1055を回動中心として図2中時計回りに回動する。
それに伴い,ばね部材係止部1053aも時計回りに回動し、ばね部材係止部1053bと,可動接触子係止部1052bを結ぶ線上を越えた場合には,可動接触子1031に対するばね部材1053の作用が反転して,可動接触子1031は可動接触子係止部1052bを回動中心として図中反時計回りの方向に力を受け固定接触子1032から開極動作,即ちトリップ動作する(図4 トリップ状態)。
次に,トリップ動作により係止が解かれたアーム1052と作動板1054とを再び係合させる,即ちリセット動作させるには,ハンドル部材1051を一旦図4中時計回り(OFF方向)に回動操作させ,該操作力によりハンドル部材1051の腕部1051aでアーム1052の回動中心となるピン1055近傍に設けられた突出部1052aを押圧することにより,アームを図2中反時計方向に回動中心をピン1055として回動させ,作動板の係合部1054aの位置までアーム1052の係合部が持ち上げられることにより係合する。
電源端子101の下方には,回路遮断器の開極状態,即ちトリップ状態や,ハンドル部材を操作することによる接点の開閉状態を外部に出力するためのスイッチ部材107が配設されている。スイッチ部材107は前記電源端子101の下方で,該電源端子101と一体に形成された略L字形の固定接触子1032と,器体ケース100の外郭との間の位置に,ケース100とカバー200とで挟み込むように配設固定されている。
スイッチ部材107は,自動復帰接点が内蔵した押しボタン1072により押圧されることにより接点信号を出力するタイプのマイクロスイッチであり,該押ボタン1072に対向して一端がスイッチ本体に揺動自在に支持された押ボタン操作片1071を一体に形成したものである。
スイッチ部材107は,この押ボタン操作片1071を押圧されることにより,内蔵された自動復帰接点が駆動し,接点信号を出力する。
また,開閉機構部105の動きを該スイッチ部材107に伝えるための連係部材106が設けられている。
連係部材106は,その一端が回動中心106aとなるようケース100に嵌め込まれ,略Lの字形に構成され,他端は前記押ボタン操作片1071と当接するよう設けられ,本連係部材106の回動により押ボタン操作片1071が押圧されスイッチ部材を駆動させる。
ここで連係部材106には,ハンドル部材1051の操作により開閉機構部が開閉動作する際の機構部105に当接する第一の当接部1061と過電流により過電流引外し手段108が作用し,開極動作する際の機構部105に当接する第二の当接部1062が設けられている。
図5には,開閉機構部105のハンドル部材1051を操作したことによる開閉動作に伴う移動軌跡を示し,図6には,図5に連係部材106を重ねた図を示している。連係部材106と機構部105のハンドル部材1051の腕部1051aは,図中斜線部で当接するよう配設されてある。
ON状態からOFF状態に至る場合には,腕部1051aと第一の当接部1061が当接し,連携部材106は106a部を回動の中心として図中反時計回りに押圧され,スイッチ押圧部1063にて押ボタン操作片1071を押圧し,スイッチ部材107を駆動する。
また,スイッチ部材107の自動復帰接点により,押ボタン1072は常に外側方向に力が加わっており,従って押ボタン操作片1071はスイッチ部材107の外側に向かって力を受けている。
回路遮断器がOFF状態からON状態に至る場合においては,当接していた腕部1051aと第一の当接部は各々が離れる方向に動作するため,当接はなくなる。押ボタン操作片1071の復元力により,連係部材106は回動中心106aを中心として図中時計回りに回動し,スイッチ部材から離れ,スイッチ部材は押圧されなくなる。
次に図7には,開閉機構部105の過電流引き外し動作に伴う移動軌跡を示している。
図8には,図7に連係部材106を重ねた図を示している。過電流引外し動作(トリップ動作)においては,アーム1052と作動板1054との係合が外れ,ピン1055を回動中心としてアームが図中反時計回りに回転することによりアームに設けられた突出部1052aも同方向に回転を行い,連係部材106の第二の当接部1062に当接し,ばね部材1053の復元力により連係部材106は,106a部を回転の中心として図中反時計回りに回動し,スイッチ押圧部1063にて押ボタン操作片1071を押圧し,スイッチ部材107を駆動する。連係部材106の第一の当接部1061は機構部105とは当接しない。
このように連係部材106は,ハンドル部材1051の操作により開閉動作する際の機構部に等接する第一の当接部と,過電流により過電流引き外し手段が作用し,機構部が開極動作する際の機構部に等接する第二の当接部とを有して構成されてあり,ハンドルによる開閉動作と,過電流による引き外し動作との状態の異なる2つの状態をスイッチ部材に伝達することができるよう構成されてある。
以上のように,電源端子収容部と負荷端子収容部との内側に,開閉機構部等の回路遮断器の主たる構成部品を配設し,回路遮断器のトリップ状態や,接点の開閉状態を外部に出力するスイッチ部材107を電源端子収容部または負荷端子収容部に配設したために,主たる構成部品はスイッチ部材107の配置による影響を受けずに設けて回路遮断器を構成することができる。
通常,回路遮断器の接点状態を外部に出力する形態としては,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する補助スイッチ付き回路遮断器Aと,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する警報スイッチ付き回路遮断器Bとの2つがあるため,補助スイッチ付き回路遮断器Aと,警報スイッチ付き回路遮断器B両方の使用に対応することが可能である。
ここで連係部材106において,補助スイッチ付き回路遮断器Aを構成するためには第一の当接部1061と第二の当接部1062との両方が必要であるが,警報スイッチ付き回路遮断器Bを構成するためには,第二の当接部のみがあれば良いため,回路遮断器の組み立て時において,第一の当接部1061をニッパ等で除肉する事により簡単に警報スイッチ付き回路遮断器Bを構成する事が可能となる。組替えの工程における作業は,1.カバー200を取り外し,2.連係部材106を取り外し,3.第一の当接部1061をニッパ等で除肉し,4.再度連係部材106を取り付け,5.カバー200を取り付けて完了である。従来の例と比較すると,組替えに伴う工程数を大幅に削減することが可能である。
このように,補助スイッチ付き回路遮断器A,または警報スイッチ付き回路遮断器Bを構成するために連係部材を共用化する事により,連係部材が一種類でよいため,部品を作成するための金型が一種類でよく,また部品の管理が省力化でき,コストの削減につながる回路遮断器を提供する事ができる。
尚,実施例においてはスイッチ部材としてマイクロスイッチを用いたが,その他のスイッチ部材として,接点信号を外部に出力することが可能で,遮断器の電源端子収容部または負荷端子収容部に配設できるものであれば,通常の押ボタンスイッチやトグルスイッチ等であってもよい。
次に,本発明の回路遮断器が漏電遮断器である場合を図を用いて説明する。
図9は電源端子側を右側とした場合の回路遮断器の内部構造図を示している。図9では手前にN相,奥側にL相(図示しない)の配置となっている。また図10は図9の回路遮断器を反対側から臨んだ図である。図10では手前にL相,奥側にN相の配置となっている。先の実施例,即ち回路遮断器が配線用遮断器である場合と主たる構成部品は共通であるため,共通の部品については先の実施例と同一番号を用いて説明を行う。
回路遮断器はその器体がケース100とカバー200とから構成されている。
器体には,電源端子101と負荷端子102が設けられ,該電源端子101から負荷端子102に至る通電路に,可動接点1031aを備えた可動接触子1031と,該可動接点1031aと対をなし対向して固定接点1032aを備えた固定接触子1032とからなる接触装置103と,該接点装置103を開極もしくは閉極操作するためのハンドル部材1051を含んでなる開閉機構105と,電路における過電流が発生した場合には開閉機構105に作用し,可動接点1031aを開極動作させる過電流引き外し手段108とが設けられている。
ケース100には,ハンドル部材1051がピン1054を介して回動自在に支持されている,ハンドル部材1051は図中下向きに延びる腕部1051aを有し,その一端に設けられた可動接触子係止部1052bにより可動接触子1031が回動自在に支承されている。
また,ケース100にはアーム1052がピン1055を介して回動自在に支持され,同じく作動板1054がピン1056を介して回動自在に支持されている作動板1054には,アーム1052の一部が係合するための係合部1054aが設けられており,作動板1054にアーム1052が係合されている状態においてハンドル部材の操作により接点装置103の開極動作ならびに閉極動作が行えるように構成している。
アーム1052と可動接触子1031には,ばね部材の掛かり止め部1053aと1053bが設けられ,引張ばねからなるばね部材1053が掛けられるようになっており,互いが引き合わされるように付勢され、リンクを構成するハンドル部材1051と可動接触子1031において,可動接触子1031のばね部材係止部1053bとハンドル部材1051の回動中心となるピン1054を結ぶ線を死線として,可動接触子係止部1052bが死線を図中負荷端子側に越えるよう配置され、可動接触子1031はON状態である図示姿勢を保っている。なお,ハンドル部材1051にはその回動の角度の上限を定めるようケース100と当接するハンドル回転角度規制部1051bを設けている。
210は引き外しコイル(以後トリップコイルという),211は零相変流器(以後CTという)を示している。本実施例で示す漏電遮断器は,先に示した実施例における配線用遮断器の内部に,新たにトリップコイル210,CT211,漏電検知器からなる漏電引き外し装置を配設して2極回路遮断器を構成したものである。
CT211には各極の負荷側端子102と固定接触子1032,もしくは可動接触子1031とを接続する接続導体を貫通させる貫通孔が設けられ,導体を流れる電流量に応じて電圧を出力する。漏電検知器は該CT211からの出力を増幅する増幅部を有しており,演算処理を行い,引き外しコイル210に信号を出力する。該引き外しコイル210は,接点装置を開極するための引き外し装置であり,前記漏電検知器からの出力を受け開閉機構部105に作用する。
ハンドル部材1051と可動接触子1031はリンクを構成しており,図10において可動接触子1031はばね部材1053の復元力により,ハンドル部材1051は時計回りに回転力を受けるとともに,可動接触子1031は反時計回りに回転力を受け,固定接触子1032に押圧するようON状態を保っている(閉極状態)。次に,この状態から開極状態に操作させる場合について説明する。
図10において,ハンドル部材1051を右方向(時計回り)に回転操作すると,それに伴い腕部1051aは左方向(時計回り)に回動し,ハンドル部材1051と可動接触子1031とからなるリンクの死線を,可動接触子係止部1052bが越えることにより,可動接触子1031に対するばね部材1053の作用が反転して,可動接触子1031は可動接触子係止部1052bを回転中心として,反時計回りの方向に力を受け,固定接触子1032から開極動作する(図11 OFF状態)。
次に,電路に過電流が流れて過電流引き外し手段108が作用する場合について説明する。電路に過電流が流れると,図10において,ケース100に設けられた電路の一部を構成するバイメタル1080は,そのケースへの取付部1080aを支点として作動板1054と離れる方向にたわみ,作動板1054に設けられた動作時間を調整するための調整ねじ1083と係合し,作動板1054はピン1056を回動中心としてアーム1052との係合部1054aにおける係合量が少なくなる方向に回動する。
回動が進み係止が解かれると,アーム1052はピン1055を回動中心として図10中時計回りに回動する。
それに伴い,ばね部材係止部1053aも時計回りに回動し、ばね部材係止部1053bと,可動接触子係止部1052bを結ぶ線上を越えた場合には,可動接触子1031に対するばね部材1053の作用が反転して,可動接触子1031は可動接触子係止部1052bを回動中心として図10中反時計回りの方向に力を受け固定接触子1032から開極動作,即ちトリップ動作する(図12 トリップ状態)。
次に,トリップ動作により係止が解かれたアーム1052と作動板1054とを再び係合させる,即ちリセット動作させるには,ハンドル部材1051を一旦12中時計回り(OFF方向)に回動操作させ,該操作力によりハンドル部材1051の腕部1051aでアーム1052の回動中心となるピン1055近傍に設けられた突出部1052aを押圧することにより,アームを図12中反時計方向に回動中心をピン1055として回動させ,作動板の係合部1054aの位置までアーム1052の係合部が持ち上げられることにより係合する。
電源端子101の下方には,回路遮断器の開極状態,即ちトリップ状態や,ハンドル部材を操作することによる接点の開閉状態を外部に出力するためのスイッチ部材107が配設されている。スイッチ部材107は前記電源端子101の下方で,該電源端子101と一体に形成された略L字形の固定接触子1032と,器体ケース100の外郭との間の位置に,ケース100とカバー200とで挟み込むように配設固定されている。
スイッチ部材107は,自動復帰接点が内蔵した押しボタン1072により押圧されることにより接点信号を出力するタイプのマイクロスイッチであり,該押ボタン1072に対向して一端がスイッチ本体に揺動自在に支持された押ボタン操作片1071を一体に形成したものである。
スイッチ部材107は,この押ボタン操作片1071を押圧されることにより,内蔵された自動復帰接点が駆動し,接点信号を出力する。
また,開閉機構部105の動きを該スイッチ部材107に伝えるための連係部材106が設けられている。
連係部材106は,その一端が回動中心106aとなるようケース100に嵌め込まれ,略Lの字形に構成され,他端は前記押ボタン操作片1071と当接するよう設けられ,本連係部材106の回動により押ボタン操作片1071が押圧されスイッチ部材を駆動させる。
ここで連係部材106には,ハンドル部材1051の操作により開閉機構部が開閉動作する際の機構部105に当接する第一の当接部1061と過電流および不平衡電流により過電流引外し手段108が作用し,開極動作する際の機構部105に当接する第二の当接部1062が設けられている。
開閉機構部105のハンドル部材1051を操作したことによる開閉動作に伴う移動軌跡は,前述の配線用遮断器と同様であるため図5で代替説明する。連係部材106を重ねた図は図6で代替する。連係部材106と機構部105のハンドル部材1051の腕部1051aは,図中斜線部で当接するよう配設されてある。
ON状態からOFF状態に至る場合には,腕部1051aと第一の当接部1061が当接し,連携部材106は106a部を回動の中心として図中反時計回りに押圧され,スイッチ押圧部1063にて押ボタン操作片1071を押圧し,スイッチ部材107を駆動する。
また,スイッチ部材107の自動復帰接点により,押ボタン1072は常に外側方向に力が加わっており,従って押ボタン操作片1071はスイッチ部材107の外側に向かって力を受けている。
回路遮断器がOFF状態からON状態に至る場合においては,当接していた腕部1051aと第一の当接部は各々が離れる方向に動作するため,当接はなくなる。押ボタン操作片1071の復元力により,連係部材106は回動中心106aを中心として図中時計回りに回動し,スイッチ部材から離れ,スイッチ部材は押圧されなくなる。
次に図7には,開閉機構部105の過電流引き外し動作に伴う移動軌跡を示している。
図8には,図7に連係部材106を重ねた図を示している。過電流引外し動作または不平衡電流による引外し,即ちトリップ動作においては,アーム1052と作動板1054との係合が外れ,ピン1055を回動中心としてアームが図中反時計回りに回転することによりアームに設けられた突出部1052aも同方向に回転を行い,連係部材106の第二の当接部1062に当接し,ばね部材1053の復元力により連係部材106は,106a部を回転の中心として図中反時計回りに回動し,スイッチ押圧部1063にて押ボタン操作片1071を押圧し,スイッチ部材107を駆動する。連係部材106の第一の当接部1061は機構部105とは当接しない。
このように連係部材106は,ハンドル部材1051の操作により開閉動作する際の機構部に等接する第一の当接部と,過電流および不平衡電流により過電流引き外し手段が作用し,機構部が開極動作する際の機構部に等接する第二の当接部とを有して構成されてあり,ハンドルによる開閉動作と,過電流による引き外し動作との状態の異なる2つの状態をスイッチ部材に伝達することができるよう構成されてある。
以上のように,電源端子収容部と負荷端子収容部との内側に,開閉機構部や漏電引き外し装置等の回路遮断器の主たる構成部品を配設し,回路遮断器のトリップ状態や,接点の開閉状態を外部に出力するスイッチ部材107を電源端子収容部または負荷端子収容部に配設したために,主たる構成部品はスイッチ部材107の配置による影響を受けずに設けて回路遮断器を構成することができる。
通常,回路遮断器の接点状態を外部に出力する形態としては,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する補助スイッチ付き回路遮断器Aと,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する警報スイッチ付き回路遮断器Bとの2つがあるため,補助スイッチ付き回路遮断器Aと,警報スイッチ付き回路遮断器B両方の使用に対応することが可能である。
ここで連係部材106において,補助スイッチ付き回路遮断器Aを構成するためには第一の当接部1061と第二の当接部1062との両方が必要であるが,警報スイッチ付き回路遮断器Bを構成するためには,第二の当接部のみがあれば良いため,回路遮断器の組み立て時において,第一の当接部1061をニッパ等で除肉する事により簡単に警報スイッチ付き回路遮断器Bを構成する事が可能となる。組替えの工程における作業は,1.カバー200を取り外し,2.連係部材106を取り外し,3.第一の当接部1061をニッパ等で除肉し,4.再度連係部材106を取り付け,5.カバー200を取り付けて完了である。先の実施例と比較して,配線用遮断器と,漏電遮断器とで組替えにあたっての差異はなく作業性がよい。従来の例と比較すると,組替えに伴う工程数を大幅に削減することが可能である。
このように,補助スイッチ付き回路遮断器A,または警報スイッチ付き回路遮断器Bを構成するために連係部材を共用化する事により,連係部材が一種類でよいため,部品を作成するための金型が一種類でよく,また部品の管理が省力化でき,コストの削減につながる回路遮断器を提供する事ができる。
尚,実施例においてはスイッチ部材としてマイクロスイッチを用いたが,その他のスイッチ部材として,接点信号を外部に出力することが可能で,遮断器の電源端子収容部または負荷端子収容部に配設できるものであれば,通常の押ボタンスイッチやトグルスイッチ等であってもよい。
次に,機構部の一部を除肉可能として設けた場合の実施例を図13に示す。
回路遮断器の構成は,先の実施例とほぼ同じであるが,可動接触子1031において,可動接触子係止部1052b近傍で,開閉機構が移動する軌跡上に配設され,該開閉機構と当接して開閉機構の動作に従動する連係部材106の第一の当接部1061と当接する部分を予め除肉可能な部分1031a2として設けて可動接触子1031を構成してある。
これにより,補助スイッチ付き回路遮断器Aを構成するにあたっては,連係部材106を追加配置するだけでよく,また,補助スイッチ付き回路遮断器Aから警報スイッチ付き回路遮断器Bへ組替えを行うにあたっては,連係部材106はそのままで,除肉可能な部分1031a2を除肉加工することにより,簡単に組替えが行える。即ち,補助スイッチ付き回路遮断器Aおよび警報スイッチ付き回路遮断器Bにおいてそれぞれ専用の構成部品は必要なく共用化が行え,両方の仕様の回路遮断器を構成できる。
さらに,可動接触子1031に予め除肉可能な部分を設ける場合以外に,ハンドル部材1051の腕部1051aにおいて,連係部材106の第一の当接部1061と当接する部分を予め除肉可能な部分として設けてハンドル部材を構成しても補助スイッチ付き回路遮断器Aを構成するにあたっては,連係部材106を追加配置するだけでよく,また,補助スイッチ付き回路遮断器Aから警報スイッチ付き回路遮断器Bへ組替えを行うにあたっては,連係部材106はそのままで,ハンドル部材において除肉可能な部分を除肉加工することにより,簡単に組替えが行える回路遮断器を構成できる。
これにより,補助スイッチ付き回路遮断器Aを構成するにあたっては,連係部材106を追加配置するだけでよく,また,補助スイッチ付き回路遮断器Aから警報スイッチ付き回路遮断器Bへ組替えを行うにあたっては,連係部材106はそのままで,除肉可能な部分1051a2を除肉加工することにより,簡単に組替えが行える。即ち,補助スイッチ付き回路遮断器Aおよび警報スイッチ付き回路遮断器Bにおいてそれぞれ専用の構成部品は必要なく共用化が行え,両方の仕様の回路遮断器を構成できる。
回路遮断器のON状態を示す内部構造図である。 回路遮断器のON状態を示す内部構造図である。 回路遮断器のOFF状態を示す内部構造図である。 回路遮断器のトリップ状態を示す内部構造図である。 ハンドル部材をON−OFFしたときの機構部の移動軌跡。 連係部材を重ね合わせた図。 トリップ時の機構部の移動軌跡。 連係部材を重ね合わせた図。 漏電遮断器におけるON状態を示す内部構造図である。 漏電遮断器のON状態を示す内部構造図である。 漏電遮断器のOFF状態を示す内部構造図である。 漏電遮断器のトリップ状態を示す内部構造図である。 開閉機構部の除肉を示した図。 従来の配線用遮断器の例を示す図。 従来の漏電遮断器の例を示す図。 従来の遮断器において警報スイッチを内蔵した図。
符号の説明
100 ケース
200 カバー
101 電源端子
102 負荷端子
103 接点装置
1031 可動接触子
1031a 可動接点
1031a2 除肉可能な部分
1032 固定接触子
1032a 固定接点
105 開閉機構
1051 ハンドル部材
1051a 腕部
1051b ハンドル回転角度規制部
1052 アーム
1052a 突出部
1052b 可動接触子係止部
1053 ばね部材
1053a ばね部材の係止部
1053b ばね部材の係止部
1054 作動板
106 連係部材
1061 第一の当接部
1062 第二の当接部
1063 スイッチ押圧部
107 スイッチ部材
1071 押ボタン操作片
1072 押ボタン
108 過電流引き外し手段
1080 バイメタル
1080a 取付部
1083 調整ねじ

Claims (4)

  1. ケースとカバーにより器体を構成し,
    該器体に設けられた電源端子から負荷端子に至る通電路に,
    可動接点を備えた可動接触子と,該可動接点と対をなし対向して固定接点を備えた固定接触子とからなる接点装置を設け,
    該接点装置を開極もしくは閉極操作するハンドル部材を含んでなる開閉機構と,
    過電流発生時においては前記開閉機構に作用し可動接点を開極動作させる過電流引き外し手段と,
    ハンドル部材を操作することによる接点装置の開閉動作および過電流による開極動作において開閉機構が移動する軌跡上に配設され,該開閉機構と当接して開閉機構の動作に従動する連係部材と,
    該連係部材の動作により駆動され接点信号を出力するスイッチ部材とを備え,
    前記連係部材は,ハンドル部材の操作により開閉動作する際の機構部に当接する第一の当接部と,
    過電流により開極動作する際の機構部に当接する第二の当接部とを有して構成することにより,
    過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,
    前記連係部材において第一の当接部を除肉加工することにより,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,
    連係部材を,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴とする回路遮断器。
  2. ケースとカバーにより器体を構成し,
    該器体に設けられた電源端子から負荷端子に至る通電路に,
    可動接点を備えた可動接触子と,該可動接点と対をなし対向して固定接点を備えた固定接触子とからなる接点装置を設け,
    該接点装置を開極もしくは閉極操作するハンドル部材を含んでなる開閉機構と,
    過電流発生時においては前記開閉機構に作用し可動接点を開極動作させる過電流引き外し手段と,
    不平衡電流を検出し前記開閉機構に作用して接点装置を開極させる漏電引き外し装置と,
    ハンドル部材を操作することによる接点装置の開閉動作および過電流および不平衡電流による開極動作,またはハンドル部材を操作することによる開閉動作において開閉機構が移動する軌跡上に配設され,該開閉機構と当接して開閉機構の動作に従動する連係部材と,
    該連係部材の動作により駆動され接点信号を出力するスイッチ部材とを備え,
    前記連係部材は,ハンドル部材の操作により開閉動作する際の機構部に当接する第一の当接部と,
    過電流および不平衡電流により開極動作する際の機構部に当接する第二の当接部とを有して構成することにより,
    過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,
    前記連係部材において第一の当接部を除肉加工することにより,過電流および不平衡電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,
    連係部材を,過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴とする回路遮断器。
  3. 前記開閉機構部に,前記連係部材の第一の当接部との当接部分を予め除肉可能部として設け,
    除肉加工を行わない場合には過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,
    除肉加工を行う場合には過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,
    連係部材を,過電流による開極動作およびハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  4. 前記開閉機構部に,前記連係部材の第一の当接部との当接部分を予め除肉可能部として設け,
    除肉加工を行わない場合には過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成でき,
    除肉加工を行う場合には過電流および不平衡電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器を構成することができ,
    連係部材を,過電流および不平衡電流による開極動作またはハンドル部材を操作することによる開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器と,過電流および不平衡電流による開極動作を捉えて接点信号を出力する回路遮断器とにおいて共用可能としたことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
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