JP4443911B2 - 現像装置、並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置、並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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本発明は、電子写真現像方式を用いた現像装置、並びにこれを用いる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来、この種の現像装置においては、現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度変化により現像剤とトナーとの接触状態を変化させて、現像剤担持体上の現像剤へのトナー取り込み状態を制御するトナー濃度自己制御方式が知られている。この方式の現像装置は、現像剤のトナー濃度を検知してトナー供給量を制御する必要がない。よって、トナー濃度検知センサを設ける必要がない上、トナー供給機構を簡略化することもできるため、装置の小型化、低コスト化を図ることができるという利点を有する。
しかしながら、現像剤の動きが活発な箇所と不活発な箇所、或いは現像剤の多い箇所と少ない箇所とで、現像剤へのトナー取り込み量の差ができ、局所的にトナー濃度が不安定になって画像濃度ムラや地汚れが発生しやすかった。そこで、例えば、特許文献1及び2では、現像剤担持体内部の磁界発生手段の磁気力を制御し、現像剤収容部内における現像剤の動きを活発化させることにより、画像濃度ムラを低減させる現像装置が提案されている。また、特許文献3では、現像剤担持体と潜像担持体との間隔、現像剤担持体と規制部材との間隔、磁界発生手段の磁力等の設定条件を規制する現像装置が提案されている。この現像装置は、現像剤担持体の線速を変化させた場合でも、トナー濃度が所定の限界トナー濃度を超えることがなく、地汚れの発生を防止できる。
特開2000−227712号公報 特開2001−66897号公報 特開2000−284584号公報
しかしながら、以下の理由により画像濃度ムラを発生する虞があった。トナーの取り込み量は規制部材と現像剤担持体との間のギャップや現像剤搬送体と現像剤担持体との間のギャップに依存する。そのため、第1規制部材及び第2規制部材の規制ギャップの組み付け偏差や、製造上の部品精度の公差により、現像剤規制量に偏差が生じて現像剤担持体の軸長手方向におけるトナー取り込み量に偏りが生じる。また、現像剤担持体内部の磁場発生手段の磁束密度や、ピーク磁束密度や半値幅の位置(角度)等に依存する。そのため、現像剤担持体の磁場発生手段の磁束密度分布偏差等により現像剤規制量に偏差が生じて現像剤担持体の軸長手方向におけるトナー取り込み量に対し偏りが生じる。現像剤担持体の軸長手方向と直交する方向への撹拌機能がない場合には、現像剤担持体の軸長手方向両端部の剤圧が中央部に比べ高くなるため、現像剤担持体の軸長手方向端部に除々に現像剤が移動する。これにより、現像剤担持体の軸長手方向端部では、現像剤の量が増え現像剤の動きが不活発になり、トナーのブロッキングが発生しやすくなる。その結果、その箇所では、トナー供給不良が生じ、画像濃度が低下する。
また、トナー濃度を自己制御する方式の現像装置では小型化が可能であるため、主に小型プリンタに採用される。小型プリンタでは机上に置かれることが多く、床に設置する大型プリンタに比べ、装置が傾いた状態で使用されやすい。装置の傾きにより、現像剤担持体の軸長手方向端部では、現像剤の量が増えてトナーのブロッキングによる画像濃度低下が起きる。一方、現像剤担持体の軸長手方向におけるもう一方の端部では、現像剤が少なくなりトナーの取り込みが過剰に行われてトナー濃度が上昇し、地汚れが起きる。そのため、この方式においては高い部品精度、組み付け精度が要求されると共に、装置が水平状態で使用されていることが必須である。これらが満たされない場合では、画像濃度ムラ、地汚れ等の異常画像等を引き起こす。
特許文献1乃至3に記載される現像装置は、現像剤担持体の回転方向における現像剤の動きに着目したものであって、現像剤担持体の軸長手方向における現像剤の動きについては考慮されていない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的とするところは、現像剤担持体の軸長手方向端部における画像濃度低下を低減し、画像濃度ムラのない安定した画像を得ることができる現像装置、並びにこれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第1規制部材と、該第1規制部材により阻止された現像剤を収容する現像剤収容部と、該現像剤収容部に隣接され、該現像剤担持体に補給するトナーを収容し、内部に該トナーを該現像剤担持体に向けて搬送するトナー搬送部材を有するトナー収容部と、該第1規制部材よりも該現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配設され、該現像剤担持体に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第2規制部材とを備え、該第2規制部材で規制された現像剤のトナー濃度の変化に基づき該トナー収容部からトナーが補給され、現像剤担持体上の現像剤へのトナー取り込みが制御される現像装置において、上記第2規制部材より阻止された現像剤と上記トナー収容部内のトナーとの接触領域に振動を与えて、該接触領域におけるトナーがブロッキングすることを防止するトナーブロッキング防止部材を備え、該トナーブロッキング防止部材は、上記トナー搬送部材の回転軸の両端部に取り付けられた一対の部材であり、該トナー搬送部材を構成する部材とは別に設けられており、その自由端が該トナー搬送部材の回転にともない、上記第2規制部材の基端近傍に接触することで振動することを特徴とするものである
請求項の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像剤収容部内に現像剤を撹拌及び搬送する現像剤撹拌搬送部材を備えていることを特徴とするものである。
請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として、請求項1又は2の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体に残留する転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置に用いられ、該潜像担持体と、該帯電手段と、該クリーニング手段との中より選ばれる少なくとも1つと、該現像手段とが一体になって画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、上記現像手段として、請求項1又は2の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項1又は2の現像装置は、トナーブロッキング防止部材が第2規制部材より阻止された現像剤とトナー収容部内のトナーとの接触領域に振動を与える。そのため、何らかの理由により現像剤担持体の軸長手方向端部において現像剤の量が多くなり現像剤の動きが不活発になるような力が作用しても、この接触領域でトナーがブロッキングされることがなく、トナー供給不良になることがない。よって、現像剤担持体の軸長手方向端部において、トナーのブロッキングによる画像濃度低下が起きず、画像濃度ムラのない現像画像を得ることが可能となる。
本発明によれば、現像剤担持体の軸方向端部における画像濃度低下を低減し、画像濃度ムラのない安定した画像を得ることができる現像装置、並びにこれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供できるという効果がある。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真複写機(以下、プリンタという)に適用した場合の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係るプリンタ全体の構成及び動作について説明する。図1は、プリンタ要部の概略構成図である。このプリンタは、像担持体であるドラム状感光体1の周囲に、感光体1表面を帯電する帯電手段である帯電装置2と、感光体1上に潜像を形成する図示しない露光装置と、感光体1上の潜像を現像する現像手段である現像装置3とを有する。また、感光体1の周囲に、感光体1上のトナー像を転写材に転写する転写手段である図示しない転写装置と、感光体1表面の残留電位を除去する図示しない除電装置とを有する。さらに、感光体1表面の転写残トナーを除去するクリーニング手段であるクリーニング装置4とを有する。上記転写装置によりトナー像が転写される転写材は、図示しない給紙部から給紙搬送路を通って転写装置を通過し、図示しない定着装置へ搬送される。
上記感光体1の表面は、所定の周速度で図中矢印A方向に回転駆動されながら、帯電装置2により正又は負の所定電位に均一に帯電される。そして、スリット露光やレーザビーム走査露光等の露光装置により画像に応じた光が照射されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3によって現像されて顕像化される。この現像装置3により感光体1上に形成されたトナー像は、給紙部から感光体1と転写装置との間に感光体1の回転と同期して搬送されてきた転写材に、転写装置により転写される。トナー像が転写された転写材は、感光体1面から分離されて定着装置に送られ、熱及び圧力の作用を受けて像定着され、複写物として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1は、クリーニング装置4によって転写残トナーが除去されて清浄面化され、除電装置により残留電位が消去された後、繰り返し画像形成に使用される。
ここで、図1に示すように、感光体1、帯電装置2、現像装置3、クリーニング装置4は、プロセスカートリッジ5として一体に結合され、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されている。
次に、上記現像装置3について詳細に説明する。図2は、現像装置の構成を示す概略構成図である。この現像装置3は、図2に示すように、感光体1の側方に配設され、感光体1に向けて開口部が形成された支持ケース10と、支持ケース10の開口部から一部を露出させた現像剤担持体としての現像スリーブ11とを備えている。現像スリーブ11は、図示しない駆動手段で回転駆動され、その内部に、固定配置された磁界発生手段としての固定磁石群からなるマグネットローラ等を備えている。これにより、現像スリーブ11は、トナー及び磁性キャリアとを含む二成分現像剤(以下「現像剤」という。)12を表面に担持することができる。
上記現像スリーブ11の上方には、現像スリーブ11上に担持されて搬送されている現像剤12の量を規制する第1規制部材13と現像剤収容部材14aとが、支持ケース10と一体的に設けられている。現像剤収容部材14aは、現像スリーブ11との間に、第1規制部材13により感光体1との対向部である現像位置への進行を阻止された現像剤12を収容する現像剤収容部14を形成している。現像剤収容部14は、マグネットローラの磁力が及ぶ範囲で、現像剤12を循環移動させるに十分な空間を有するように構成されている。
上記現像剤収容部材14aの現像スリーブ11に対向する先端部は、現像剤収容部14内に向かって進行しようとする現像剤12の量を規制する第2規制部材15となっている。第2規制部材15は、その自由端を現像スリーブ11の中心に向けて、すなわち現像スリーブ11上の現像剤12の層の流れを妨げる方向に向けている。そして、第2規制部材15は、現像スリーブ11上の現像剤12の層厚が増加した場合に現像剤12の増加分を規制すべく、現像スリーブ11との間隔が設定されている。
また、上記現像剤収容部14内には、現像剤撹拌搬送部材である搬送ローラ16が現像スリーブ11との間に一定の間隔をもった状態で設けられている。この搬送ローラ16は、現像スリーブ11と同方向に回転し、現像スリーブ11上の現像剤12と現像剤収容部14内の現像剤12との入れ替え及び混合を促進する。
そして、上記支持ケース10の一部は、内部にトナー17を収容するトナー収容部としてのトナーホッパー18を形成している。このトナーホッパー18は、現像剤収容部材14よりも現像スリーブ11の現像剤搬送方向上流側に隣接し、内部にトナー搬送部材であるアジテータ21が設けられ、現像スリーブ11表面と対向する位置にトナー補給口20を有している。このトナー補給口20は、支持ケース10に形成された突出部10aの対向面10bと第2規制部材15との間の空間に形成される。この対向面10bは、トナーホッパー18側から現像スリーブ11側に向けて下向きに傾斜するよう、所定の長さにわたって形成されている。これにより、現像剤収容部14内のキャリア量の減少を防止することができる。振動や、現像スリーブ11の内部に設けられたマグネットローラの磁力分布のムラや、現像剤12中の部分的なトナー濃度の上昇等が発生すると、第2規制部材15と現像スリーブ11の周面との間から現像剤収容部14内のキャリアが落下する。しかし、落下したキャリアは対向面10bで受けられて現像スリーブ11側に移動し、磁力で現像スリーブ11に磁着されて再び現像剤収容部14内に供給される。そのため、現像剤収容部14内のキャリアがトナーホッパー18側に移動することがない。その結果、画像形成時における、現像スリーブ11の軸長手方向での画像濃度ムラの発生を防止することができる。対向面10bの傾斜角度αとしては5゜程度が、また、長さとしては、好ましくは2〜20mm、さらに好ましくは3〜10mm程度が望ましい。
上記構成の現像装置3において、現像スリーブ11上の現像剤12は、現像スリーブ11の矢印B方向の回転に伴って搬送され、第1規制部材13により規制されて薄層化される。薄層化された現像剤12は、矢印A方向に回転している感光体1との対向位置である現像位置に搬送される。現像スリーブ11には、図示しない電源によって現像バイアスが印加されており、この現像位置では、現像剤中のトナー17が感光体1表面に形成されている静電潜像に接触又は非接触で供給され、静電潜像を可視化し、現像が行われる。
上記静電潜像の現像によってトナー17を消費した現像剤12は、現像スリーブ11に連れ回って上記トナー補給口20との対向位置であるトナー補給位置まで移動する。このトナー補給位置では、トナー17が上記トナーホッパー18内から上記トナー補給口20を介して現像スリーブ11側に送り出されている。このように送り出されるトナー17に接触しながら現像スリーブ11と連れ回る現像剤12は、内部にトナー17を取り込んでその嵩を増加させた後、第2規制部材15の付近まで移動する。そして、第2規制部材15によって層厚が規制されてから、現像剤収容部14内に移動した後、第1規制部材13によって該層厚がさらに薄く規制される。この際、第1規制部材13の規制による内圧の増加によって現像剤収容部14内のトナー17が磁性キャリアとの摺擦によって摩擦帯電せしめられる。このように、現像剤収容部14における現像剤12の内圧により、現像スリーブ11上の現像剤12中のトナー17を帯電することができるので、パドルやスクリュウ等の現像剤を帯電或いは攪拌するための複雑な攪拌搬送機構が不要となる。
上記第1規制部材13での規制によって上記現像位置に移動することができず、第1規制部材13の付近に滞留するようになった現像剤12の一部は、搬送ローラ16や、現像剤自身の内圧や自重によって現像スリーブ11の回転方向とは逆方向に移動する。そして、この現像スリーブ11の回転方向とは逆方向に移動した現像剤12は、第2規制部材15に接触した後、再び現像スリーブ11に連れ回って第1規制部材13の付近まで移動する。このような移動が繰り返されることで、現像剤収容部14内の現像剤12は循環移動する。
また、現像によるトナー17の消費に伴い、現像スリーブ11に連れ回る現像剤12のトナー濃度が低下してくると、その嵩も低下し、第2規制部材15による現像剤規制量が低下してくる。これにより、第2規制部材15で規制されトナー補給口20の付近を滞留する現像剤12の嵩が低下し、現像スリーブ11表面に比較的近い位置で現像剤12へのトナー17の取り込みが行われるようになる。この位置では、現像スリーブ11の回転とマグネットローラの磁力により、現像剤12が現像スリーブ11の回転速度に近い速度で連れ回っており、トナー17を活発に取り込む。このようにトナー17が活発に取り込まれるようになると、現像によるトナー消費量よりもトナー補給口20の付近におけるトナー取り込み量が多くなり、現像スリーブ11に連れ回る現像剤12のトナー濃度が徐々に増加し始める。
このようにしてトナー濃度が増加すると、これに伴って現像剤12の嵩が増加してくるため、第2規制部材15で規制されトナー補給口20の付近に滞留する現像剤12の嵩も増加してくる。これにより、現像剤12は、現像スリーブ11表面から比較的離れた位置でトナー17を取り込むようになってくる。この位置では、現像剤12が現像スリーブ11の回転よりもかなり遅れて現像スリーブ11に連れ回っており、トナー17の取り込みが活発に行われなくなる。そして、現像によるトナー消費量がトナー補給口20の付近におけるトナー取り込み量よりも多くなり、現像スリーブ11に連れ回る現像剤12のトナー濃度が徐々に低下し始める。
以上のようにして、現像スリーブ11上の現像剤12のトナー濃度に応じてトナー17の取り込み量が変化することで、現像スリーブ11に連れ回る現像剤12のトナー濃度が所定の変動幅に維持される。本実施形態に係るプリンタの現像装置では、このようにトナー濃度をほぼ一定範囲内にコントロールできる。よって、トナー濃度センサ、現像剤の現像能力を知るために感光体1上に形成した基準トナー像の画像濃度を検知する光学的画像濃度センサ、トナー補給部材等を用いた複雑なトナー濃度制御機構が不要となる。
次に、上記アジテータ21について説明する。図3は、アジテータの構成を示す部分拡大構成図である。図4は、アジテータの構成を示す側面図である。図5は、アジテータに取り付けられたトナーブロッキング防止部材の構成を示す部分拡大斜視図である。アジテータ21は、図3及び図4に示すように、図示しない駆動手段により回転駆動される回転軸21aと、回転軸21aの周囲に固着されて回転する胴体部21bと、胴体部21bに取り付けられる羽部21cとから構成されている。そして、このアジテータ21は、羽部21cをトナーホッパー18の内壁部に摺擦しながら矢印C方向に回転して、トナー収容部18内のトナー17を撹拌しながらトナー補給口20に向けて搬送する。アジテータ21の胴体部21bは、金属若しくは樹脂の一体成型品等の剛体により構成されている。アジテータ21の羽部21cは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)よりなるマイラーフィルム等の可撓性部材から構成され、胴体部21bの長手方向に両面テープ等により貼り付けられている。
ところで、本実施形態の現像装置では、現像スリーブ11の軸長手方向と直交する方向への撹拌機能がないため現像剤は剤圧の関係で徐々にではあるが軸方向両端部へと移動する。そのため、現像スリーブ11の軸長手方向両端部では、トナー17が軽いブロッキング状態になりやすい。なお、このトナーブロッキングはペン先等で簡単に崩せる程度のものであることが実験にて確認されている。また、トナー補給口20では、現像スリーブ11側に現像剤12が保持され、トナーホッパー18側にトナー17が保持され、両者が接触した状態でトナー17が現像スリーブ11側へ供給される。この際、トナーホッパー18側からはプリントによるトナー17の消費に関わらず常に現像スリーブ11側にトナー17が供給され続けている。そのため、トナー17の消費が少ない低面積画像の場合、トナー補給口20軸長手方向両端部では、現像スリーブ11側のトナー17が飽和状態となりトナー補給がストップしてトナー17が軽いブロッキング状態となりやすい。
そこで、本実施形態に係る現像装置においては、図5に示すように、上記アジテータ21の回転軸21aの両端部に、一対のトナーブロッキング防止部材22が取り付けられている。このトナーブロッキング防止部材22は、図3及び図4に示すように、先端部22aがJ字状に形成され、回転によってトナーホッパー18のトナー補給口20近辺の端部18aに接触するように長さLが設定されている。トナーブロッキング防止部材22はアジテータ21がトナー17で覆われるぐらい多量にトナーホッパー18内に入っていてもトナー凝集の負荷に負けないような剛性をもって、例えば、厚み0.2mm程度のSUS板により作られている。アジテータ21が回転すると、トナーブロッキング防止部材22の先端部22aがトナーホッパーのトナー補給口20近辺の端部18aに接触する。そのときの振動によりトナー補給口20付近でブロッキング気味になったトナー17が崩される。ここで、トナーブロッキング防止部材22はアジテータ21の回転軸21aに取り付けられているので、トナーブロッキング防止部材22をアジテータ21の胴部21bに取り付ける場合に比べ長さ(自由長)Lを長くすることができる。トナーブロッキング防止部材22をアジテータ21の胴部21bに取り付けようとすると、長さLが稼げないため振動が強くなりすぎ、振動を与えるときの音が大きくなったり、画像に影響が出てしまったりする虞がある。これに対し、トナーブロッキング防止部材22をアジテータ21の回転軸21aに取り付ける場合には、長さLを稼げるので、幅を適宜設定することで振動の強さの最適化を図るのが容易になる。
上記トナーブロッキング防止部材22(SUS板)を備えた現像装置、及びトナーブロッキング防止部材22を備えていない現像装置を用いて、比較実験を行った結果について説明する。A41000枚プリント後において、画像形成領域の中央、及び端部(画像形成領域よりも10mm内側)の黒ベタ画像濃度を分光測色濃度計(X−Rite 508)により測定した。その結果、トナーブロッキング防止部材22を備えた現像装置では、画像濃度低下が端部において発生せず、画像濃度1.4程度であった(規格値は1.3以上である)。これに対し、トナーブロッキング防止部材22を備えていない現像装置では、トナーブロッキングにより濃度低下が端部において発生し、画像濃度0.8程度であった。以上の結果から、上記トナーブロッキング防止部材22を備えた現像装置3では、軸長手方向端部の画像濃度低下を抑制する効果があることがわかる。
以上、本実施形態に係る現像装置3においては、トナーブロッキング防止部材22が第2規制部材15より阻止された現像剤12とトナー収容部18内のトナー17との接触領域に振動を与える。よって、現像スリーブ11の軸長手方向端部においてトナー17のブロッキングによる画像濃度低下が起きず、画像濃度ムラのない現像画像を得ることが可能となる。
また、本実施形態に係る現像装置3においては、トナーブロッキング防止部材22の自由端がトナー補給口20近傍のトナー収容部としてのトナーホッパー18の端部に接触して振動する構成をとっている。よって、トナーブロッキング防止部材22は、振動するための駆動源を必要とせず、簡易な構成をとることができる。
また、本実施形態に係る現像装置3においては、トナーブロッキング防止部材22がトナー搬送部材としてのアジテータ21の回転軸21aに取り付けられている。そのため、トナーブロッキング防止部材22をアジテータ21の羽部21c付近に取り付ける場合に比べ、トナーブロッキング防止部材22の長さを長くすることができるので、振動の強さの最適化を図ることが容易となる。
また、本実施形態に係る現像装置3においては、現像剤撹拌搬送部材としての搬送ローラ16を備えているので、現像剤収容部14内の現像剤の動きが活発となり、画像濃度ムラの低減を図ることができる。
本実施形態に係るプリンタの構成を示す概略構成図。 同プリンタの現像装置の構成を示す概略構成図。 同現像装置のアジテータの構成を示す概略構成図。 同アジテータの構成を示す側面図。 同アジテータに取り付けられたトナーブロッキング防止部材の構成を示す部分拡大斜視図。
符号の説明
1 感光体
3 現像装置
5 プロセスカートリッジ
11 現像スリーブ
12 現像剤
13 第1規制部材
14 現像剤収容部
15 第2規制部材
16 搬送ローラ
17 トナー
18 トナーホッパー
20 トナー補給口
21 アジテータ
22 トナーブロッキング防止部材

Claims (4)

  1. 内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第1規制部材と、
    該第1規制部材により阻止された現像剤を収容する現像剤収容部と、
    該現像剤収容部に隣接され、該現像剤担持体に補給するトナーを収容し、内部に該トナーを該現像剤担持体に向けて搬送するトナー搬送部材を有するトナー収容部と、
    該第1規制部材よりも該現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配設され、該現像剤担持体に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第2規制部材とを備え、
    該第2規制部材で規制された現像剤のトナー濃度の変化に基づき該トナー収容部からトナーが補給され、現像剤担持体上の現像剤へのトナー取り込みが制御される現像装置において、
    上記第2規制部材より阻止された現像剤と上記トナー収容部内のトナーとの接触領域に振動を与えて、該接触領域におけるトナーがブロッキングすることを防止するトナーブロッキング防止部材を備え、
    該トナーブロッキング防止部材は、上記トナー搬送部材の回転軸の両端部に取り付けられた一対の部材であり、該トナー搬送部材を構成する部材とは別に設けられており、その自由端が該トナー搬送部材の回転にともない、上記第2規制部材の基端近傍に接触することで振動することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記現像剤収容部内に現像剤を撹拌及び搬送する現像剤撹拌搬送部材を備えていることを特徴とする現像装置。
  3. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項1又は2の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体に残留する転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置に用いられ、該潜像担持体と、該帯電手段と、該クリーニング手段との中より選ばれる少なくとも1つと、該現像手段とが一体になって画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像手段として、請求項1又は2の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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