JP4443506B2 - 宇宙展開型構造物およびその展開方法 - Google Patents

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この発明は、宇宙空間にて使用される大型アンテナ、合成開口レーダ、太陽電池パドルなどに用いることができる宇宙展開型構造物およびその展開方法に関するものである。
従来の宇宙展開型構造物は、複数枚の容易に形を変形できるフィルムを2次元的に配置し、格子状に配置したインフレータブルチューブでこのように2次元的に配置したフィルム同士を連結し、ボンベをインフレータブルチューブの一端に取り付けて、構成されている。このように構成された従来の宇宙展開型構造物は、インフレータブルチューブを折り目として折り目が平行になるように折り畳み、次ぎに全体を円筒状に丸めた状態で収納されている。そして、ボンベからガスをインフレータブルチューブに流し込み、フィルムを2次元的に展開するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−106199号公報
従来の宇宙展開型構造物においては、展開後の形状が平面状に限定されているため、展開後の剛性が低くなってしまうという課題があった。
また、このような従来の宇宙展開型構造物を用いて剛性の高い柱状の構造物を構成するには、宇宙空間にて、従来の宇宙展開型構造物を平面状に展開させ、その平面状に展開された複数の構造物を立体的に組み立てる必要があり、複雑な制御駆動機構や困難な宇宙空間作業が別途必要となるという課題がある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、展開後の剛性が大きくなり、組立に複雑な機構や作業を必要としない宇宙展開型構造物およびその展開方法を得ることを目的とする。
この発明による宇宙展開型構造物は、それぞれ所定の平面形状のフィルム状に形成されたN(但し、Nは3以上の整数)枚の側面部と、それぞれ上記側面部の一端辺が固着されて該側面部を巻き取るN本の巻き芯と、上記巻き芯を軸心周りに回転自在に支持して、該巻き芯を同一平面上で無端状のN角形に連結するN個のジョイントと、展開機構と、を備えている。そして、上記N枚の側面部がそれぞれ上記巻き芯に巻き取られた状態で収納され、上記N本の巻き芯が上記ジョイントにより上記無端状のN角形に連結され、かつ、上記N枚の側面部の他端辺がN角形となるように連結元構造物に取り付けられた状態で、上記展開機構により上記無端状のN角形に連結された上記巻き芯の全てを同時に上記連結元構造体から離反する方向に移動させて上記N枚の側面部を断面N角形の筒状に展開する。
また、この発明による宇宙展開型構造物の展開方法は、所定の平面形状のフィルム状に形成された側面部を巻き芯に巻き取る工程と、上記側面部が巻き取られたN(但し、Nは3以上の整数)本の上記巻き芯の端部同士を連結して、上記巻き芯のそれぞれが軸心周りに回転自在なN角形の連結体を作製する工程と、上記側面部の上記巻き芯から繰り出される側の辺を連結元構造体にN角形となるように取り付ける工程と、上記連結体を上記連結元構造体から離反する方向に移動させて、上記巻き芯を軸心周りに回転させて上記側面部を繰り出させ、上記側面部を断面N角形の筒状に展開させる工程と、を備えている。
この発明によれば、側面部は断面N角形の筒状に展開されるので、剛性が大きくなる。そこで、宇宙空間で、側面部を平面状に展開させた後、平面状に展開された側面部を筒状に組み立てる必要がなく、複雑な制御駆動機構や宇宙空間での困難な組み立て作業を省略することができる。
実施の形態1.
実施の形態1では、この発明による宇宙展開型構造物を、大型衛星の連結元構造物と小型衛星の連結対象構造物との間を連結して、外部より衝突、侵入する小型のゴミや宇宙線などを避けるための遮蔽空間を構成する連結スペースに適用するものである。
図1はこの発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物の収納状態を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物を構成する側面部の巻き取り状態を説明する斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物を用いて連結元構造物と連結対象構造物との間に構成される連結スペースを説明する図、図4はこの発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物を連結元構造物に取り付けた状態を示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物の展開途中の状態を示す斜視図である。
図1および図2において、宇宙展開型構造物1は、駆動棒2と、駆動棒2の軸心と直交する平面上で、駆動棒2の先端を重心位置とする正三角形の各頂点位置に配置された3つのジョイント3と、各ジョイント3と駆動棒2の先端部とを連結して、各ジョイント3を駆動棒2に固定する3本の梁部4と、正三角形の各辺を構成するようにジョイント3により連結された3本の巻き芯5と、それぞれ一端辺が巻き芯5に固着された3つの側面部6と、後述する駆動棒2の展開モータ8と、を備えている。そして、収納状態の宇宙展開型構造物1では、各側面部6が巻き芯5に巻き取られている。さらに、側端面固定部7が各側面部6の他端辺に固着されている。
ここで、各巻き芯5は、その両端部に形成された球状の連結部5aが、相対するジョイント3に凹設された球状の被嵌合部3aに嵌着され、軸心周りに回転自在に支持されている。また、側面部6は、アルミ合金やポリイミドなどをフィルム状に成形したもので、展開後の断面正三角形の筒状体の各側面に相当する矩形の面形状を有している。さらに、駆動棒2、梁部4、巻き芯5および側端面固定部7は、例えばCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)やKFRP(ケプラ繊維強化プラスチック)などの複合材料で作製され、ジョイント3は、例えばアルミニウムで作製され、軽量化を図っている。
このように構成された宇宙展開型構造物1は、図3に示されるように、側端面固定部7が正三角形をなすように大型衛星などの連結元構造物10の壁面に取り付けられ、正三角形に連結された巻き芯5が小型衛星などの連結対象構造物11の壁面に取り付けられて、連結元構造物10と連結対象構造物11との間に架設されている。そして、3つの側面部6が連結元構造物10と連結対象構造物11との間に断面正三角柱の筒状体の側面を構成するように配設されている。この3つの側面部6により構成される連結スペースが、外部より衝突、侵入する小型のゴミや宇宙線などを避けるための遮蔽空間となる。
つぎに、この宇宙展開型構造物1の展開動作について図4および図5を参照しつつ説明する。
図4および図5では、展開モータ8が連結元構造物10内に配設され、駆動棒2が連結元構造物10の壁面を貫通して配設されている。そして、駆動棒2は、展開モータ8の回転トルクが伝達されて、連結元構造物10から矢印9の方向に延出する。なお、駆動棒2および展開モータ8が展開機構を構成している。
まず、宇宙展開型構造物1は、地上にて、側面部6が巻き取られた巻き芯5がジョイント3により同一平面上で無端状に連結される。そして、宇宙空間にて、宇宙展開型構造物1は、図4に示されるように、側端面固定部7を正三角形の形状となるように連結元構造物10の壁面に固定して、連結元構造物10に取り付けられる。そして、駆動棒2の先端とジョイント3とが梁部4により連結される。この時、展開機構は、駆動棒2が巻き芯5の構成する正三角形の重心位置を通るように配置されている。
ついで、展開モータ8が駆動され、駆動棒2が連結元構造物10から延出する。これにより、正三角形に連結されている巻き芯5が、この駆動棒2の延出力により、ジョイント3に対して軸心回りに回転しつつ、図5に示されるように、側面部6を繰り出しながら矢印9の方向に移動する。そして、正三角形に連結されている巻き芯5が連結対象構造物11の壁面に当接すると、展開モータ8の駆動が停止される。その後、巻き芯5が連結対象構造物11の壁面に固定され、3つの側面部6で囲まれた断面正三角形の密閉空間(連結スペース)が連結元構造物10と連結対象構造物11との間に形成される。
この実施の形態1によれば、側面部6が3本の巻き芯5のそれぞれに巻き取られ、3本の巻き芯5が正三角形を構成するように各端部をジョイント3に連結され、側端面固定部7が各側面部6の他端辺に固定されている。そして、ジョイント3が梁部4を介して駆動棒2の先端に固定され、駆動棒2を駆動するように展開モータ8を備えている。そこで、側端面固定部7を三角形となるように連結元構造物10の壁面に取り付け、展開モータ8を駆動して駆動棒2を移動させると、3本の巻き芯5は同時に側面部6を繰り出しつつ展開移動され、断面三角形の筒状の連結スペースが得られる。従って、展開後の連結スペースは、断面三角形の筒状体をなし、展開後の剛性が大きくなる。これにより、従来技術のように、剛性を高めるために、宇宙空間にて、展開された複数の平面状の構造物を筒状に組み立てる必要はなく、複雑な制御駆動機構や困難な宇宙空間での作業が不要となる。
また、駆動棒2が連結された正三角形の重心位置を移動するように配設されているので、駆動棒2の移動力が梁部4を介して各巻き芯5に均等に伝達される。その結果、一つの展開機構により、全ての巻き芯5を調整して展開することができる。
また、側面部6が展開した状態で巻き芯5をジョイント3により連結することは、連結作業性が著しく低下することから、巻き芯5は側面部6が巻き取られている状態でジョイント3により連結することが望ましい。
また、ジョイント3が梁部4により連結一体化されているので、隣り合う巻き芯5のなす角度(連結角度)θは展開動作中に常に一定となり、断面形状が一定の展開構造物が得られる。なお、巻き芯5がジョイント3に軸心周りに回転自在に、かつ、連結部を中心として揺動しないように連結されていれば、ジョイント3同士を梁部4により連結一体化する必要はない。この場合、梁部4は駆動棒2の展開移動力を巻き芯5に伝達する働きをすることになる。
なお、上記実施の形態1では、巻き芯5が同一長さに形成され、ジョイント3により正三角形に連結されているものとしているが、巻き芯5が連結される無端状の形状は正三角形に限定されるものではなく、巻き芯5の長さを適宜調整し、任意の三角形でもよい。
また、上記実施の形態1では、断面三角形の筒状の連結スペースを構成するものとしているが、連結スペースの断面形状は三角形に限定されるものではなく、筒状に構成されていればよく、例えば巻き芯5の本数を5本とすれば、断面5角形の連結スペースが得られる。
また、上記実施の形態1では、側面部6が矩形に形成されているものとしているが、側面部6の形状は矩形に限定されるものではなく、連結スペースの形状に合わせて適宜設定すればよい。例えば、側面部を台形形状に形成すれば、展開された連結スペースは切頭三角錐の筒状体となる。
また、上記実施の形態1では、展開モータ8を用いて駆動棒2を延出させるものとしているが、展開機構はこれに限定されるものではなく、ガス圧、バネ力を駆動源として用いてもよい。例えば、ガス圧を駆動源として用いる場合には、ガスをインフレータブルチューブに供給した際に、インフレータブルチューブが巻き芯5の展開移動方向に延出するように構成すればよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、この発明による宇宙展開型構造物を太陽電池パドルに適用するものである。
図6はこの発明の実施の形態2に係る宇宙展開型構造物を用いた太陽電池パドルの展開状態を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態2に係る宇宙展開型構造物を構成する側面部を説明する斜視図、図8はこの発明の実施の形態2に係る宇宙展開型構造物を連結元構造物に取り付けた状態を示す斜視図である。
図6乃至図8において、宇宙展開型構造物1Aは、6本の巻き芯5がジョイント3により正六角形の各辺を構成するように無端状に連結され、各ジョイント3が梁部4により連結一体化されている。側面部12は、展開後の断面正六角形の筒状体の各側面に相当する矩形の面形状を有し、その一端辺の両端が巻き芯5に固着され、側端面固定部7が側面部12の他端辺に固着されている。そして、収納状態では、側面部12は巻き芯5に巻き取られている。さらに、図示していないが、展開抑制機構が連結元構造物10内に配設されている。この展開抑制機構は、例えばワイヤ15がバネ部材により巻き戻し方向に付勢された巻き胴に巻回されたもので、ワイヤ15の先端が梁部4に連結されている。
側面部12は、フィルム状に作製されたCIGS系などの薄膜太陽電池13を基材14の表面上に接着などにより実装して構成されている。そして、基材14は、CFRPやKFRPなどの複合材料を図7中点線で示されるような曲面形状を有するフィルム状に成形されている。この側面部12は、曲面形状から平面形状に変形されて巻き芯5に巻き取られて収納されており、巻き芯5から繰り出されると、平面形状から曲面形状に復元する。即ち、側面部12は、バネ性を有し、展開機構を構成している。ここで、側面部12は上述するように筒状に展開されたときに円筒体を構成するように当該円筒体の外周壁面と同等の曲率半径を有する曲面形状に成形されている。そして、側面部12が外側に凸状に復元するように巻き芯5はジョイント3により連結されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された宇宙展開型構造物1Aは、地上にて、側面部12が巻き取られた巻き芯5がジョイント3により正六角形を構成するように連結され、各ジョイント3が梁部4により連結一体化されて構成されている。
この宇宙展開型構造物1Aは、宇宙空間にて、図8に示されるように、側端面固定部7を正六角形となるように連結元構造物10の壁面に固定して、連結元構造物10に取り付けられる。さらに、ワイヤ15が巻き胴から繰り出され、梁部4に連結される。
そして、巻き芯5を連結元構造物10から離反する方向に押し出すと、側面部12が巻き芯5から繰り出される。この巻き芯5から繰り出された側面部12は平面形状から曲面形状に復元する。この平面形状から曲面形状への側面部12の復元力が展開力となり、巻き芯5がジョイント3に対して軸心回りに回転しつつ、側面部12を繰り出しながら連結元構造物10から離反する方向に移動する。この時、巻き芯5は、巻き胴の巻き戻し方向への付勢力に抗して梁部4に連結されたワイヤ15を巻き胴から繰り出しつつ移動する。そして、側面部12が最後まで展開されると、図6に示されるように、6つの側面部12が連結元構造物10から筒状に延設された太陽電池パドルが構成される。この時、6つの側面部12は曲面状に復元し、太陽電池パドルは円筒状に構成される。
この実施の形態2では、宇宙展開型構造物1Aは、地上にて、側面部12が巻き取られている巻き芯5が正六角形を構成するように各端部をジョイント3により連結され、各ジョイント3が梁部4により連結一体化されて、連結された巻き芯5の正六角形の形状が保持されている。そして、宇宙空間にて、側端面固定部7を連結元構造物10の壁面に正六角形となるように取り付け、その後、全ての巻き芯5を同時に展開移動させて、太陽電池パドルを構成している。従って、展開後の太陽電池パドルは、所定の断面形状の筒状形状をなし、展開後の剛性が大きくなる。これにより、従来技術のように、剛性を高めるために、宇宙空間にて、展開された複数の平面状の構造物を筒状に組み立てる必要がなく、複雑な制御駆動機構や困難な宇宙空間での作業が不要となる。
一般に、太陽電池の発電量は太陽光の入射角に影響されるので、太陽電池パドルはパドルの太陽光入射角を一定にする回転方向(図6中矢印16で示す)の制御が必要となる。しかし、この実施の形態2では、太陽電池パドルは円筒状に展開されるので、上述の回転方向の制御が不要となり、制御機構の軽量化とシステムの簡易化による信頼性の向上を図ることができる。
また、曲面形状に復元するバネ性を側面部12に持たせるように形成し、側面部12のバネ性を展開力として利用しているので、上記実施の形態1で必要であった駆動棒2および展開モータ8が不要となり、展開機構の軽量化が図られる。
また、バネ部材により巻き戻し方向に付勢されている巻き胴に巻回されたワイヤ15の先端を梁部4に連結しているので、巻き芯5を展開移動させる際に、巻き胴の巻き戻し方向への付勢力がワイヤ15を介して巻き芯5の移動速度を抑制するように作用する。そこで、巻き芯5の展開速度が過度に速くなることが回避され、安定した展開速度が得られる。また、ワイヤ15が、連結された巻き芯5の正六角形の重心位置を移動するように配設すれば、全ての巻き芯5の展開速度を1つの展開抑制機構で調整できるようになる。
なお、上記実施の形態2では、バネ部材により巻き戻し方向に付勢されている巻き胴にワイヤ15を巻回して展開抑制機構を構成するものとしているが、展開抑制機構はこれに限定されるものではなく、巻き芯5に反展開方向の戻し力を作用させ、巻き芯5の展開速度を抑制できるものであればよい。
また、上記実施の形態2では、フィルム状に作製された薄膜太陽電池13を基材14上に接着剤を用いて実装して側面部12を構成するものとしているが、薄膜太陽電池を基材14上に直接作製するようにしてもよい。
また、上記実施の形態2では、巻き芯5が同一長さに形成され、ジョイント3により正六角形に連結されているものとしているが、巻き芯5が連結される無端状の形状は正六角形に限定されるものではなく、巻き芯5の長さを適宜調整し、任意の六角形でもよい。
また、上記実施の形態2では、断面六角形の筒状の太陽電池パドルを構成するものとしているが、太陽電池パドルの断面形状は六角形に限定されるものではない。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3に係る宇宙展開型構造物の展開途中の状態を示す要部斜視図である。
図9において、エレメント17が各側面部12の両長辺(両側辺)に一端側から他端側に至るように形成され、スライダー18が隣り合う側面部12のエレメント17同士を噛み合わせるものであり、各ジョイント3に近接して、かつ、ジョイント3に連結して配設されている。ここで、エレメント17とスライダー18とで結合機構を構成する。
なお、他の構成は上記実施の形態2と同様に構成されている。
この実施の形態3によれば、宇宙空間にて、側端面固定部7を連結元構造物10の壁面に正六角形となるように取り付け、その後、全ての巻き芯5を同時に展開移動させると、巻き芯5から繰り出された隣り合う側面部12は、スライダー18によりエレメント17が噛み合わされる。即ち、隣り合う側面部12の側辺が展開しながら結合される。
この実施の形態3によれば、上記実施の形態2の効果に加え、太陽電池パドルは、6つの側面部12の側辺が結合された筒状の構造物となるので、剛性が一層高められる。しかも、円筒状の構造物となるので、同じ質量における最大の剛性を得ることができる。
また、スライダー18がジョイント3に連結されているので、側面部12の側辺同士が展開動作に連動して自動的に結合され、筒状の構造物を簡易に構成できる。
なお、上記実施の形態3では、エレメント17を側面部12の側辺に形成し、ジョイント3に近接して、かつ、ジョイント3に連結して配設されたスライダー18によりエレメント17同士を噛み合わせて、側面部12の側辺同士を結合している。しかし、結合機構は、これに限定されるものではなく、展開動作に連動して側面部12の側辺同士を結合できるものであればよく、例えば側面部12の側辺縁部に金属膜を形成し、スライダーに溶接機能を付加し、側面部12の側辺縁部の金属膜同士を溶接するようにしてもよく、あるいは、スライダーに加熱機能を付加し、側面部12の側辺のマトリックス同士を熱融着するようにしてもよい。
また、上記実施の形態3では、側面部12の側辺の全領域を結合するものとして説明しているが、必ずしも側面部12の側辺の全領域を結合する必要はなく、必要な剛性、コストおよび質量を加味して、結合領域を適宜設定すればよい。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、側端面固定部7を連結元構造物10に取り付け、無端状に連結された巻き芯5を展開方向に移動させるものとしているが、この実施の形態4では、巻き芯5を連結元構造物10に取り付け、側端面固定部7を展開方向に移動させるようにしている。なお、実施の形態4による宇宙展開型構造物は、上記実施の形態1と同様であるので、図を省略すると共に、上記実施の形態1と同一又は相当部分に同一符号を用いて説明する。
この実施の形態4では、側面部6が巻き芯5に巻き取られ、側面部6の側端面固定部7(巻き芯5からの繰り出し側の辺)がジョイント3により同一平面上で無端状の正三角形に連結される。そして、宇宙空間にて、巻き芯5が軸心周りに回転自在に支持されて正三角形の形状となるように連結元構造物10の壁面に取り付けられる。そして、駆動棒2の先端とジョイント3とが梁部4により連結される。
ついで、展開モータ8が駆動され、駆動棒2が連結元構造物10から延出する。これにより、正三角形に連結されている側端面固定部7が、この駆動棒2の延出力により、連結元構造体10から離反する方向に移動する。そして、側面部6が、巻き芯5を軸心回りに回転させつつ繰り出され、断面正三角形の筒状に展開される。そこで、3つの側面部6で囲まれた断面正三角形の密閉空間(連結スペース)が連結元構造物10と連結対象構造物11との間に形成される。
従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態2,3において、巻き芯5を連結元構造物10に取り付け、側端面固定部7を展開方向に移動させるようにしても、同様の効果が得られる。
なお、上記各実施の形態では、側面部6が巻き取られた巻き芯5を打ち上げ前にジョイント3で連結するものとしているが、側面部6が巻き取られた巻き芯5を宇宙空間でジョイント3により連結するようにしてもよい。この場合、宇宙空間での連結の作業性は地上での作業性より劣るものの、打ち上げ時の収納性を向上させることができる。
また、上記各実施の形態では、側面部6が巻き取られた巻き芯5をジョイント3で連結しているものを宇宙空間で連結元構造物10に取り付けるものとしているが、側面部6が巻き取られた巻き芯5をジョイント3で連結しているものを打ち上げ前に連結元構造物10に取り付けておいてもよい。
この発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物の収納状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物を構成する側面部の巻き取り状態を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物を用いて連結元構造物と連結対象構造物との間に構成される連結スペースを説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物を連結元構造物に取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る宇宙展開型構造物の展開途中の状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る宇宙展開型構造物を用いた太陽電池パドルの展開状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る宇宙展開型構造物を構成する側面部を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る宇宙展開型構造物を連結元構造物に取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る宇宙展開型構造物の展開途中の状態を示す要部斜視図である。
符号の説明
1,1A 宇宙展開型構造物、2 駆動棒(展開機構)、3 ジョイント、4 梁部、5 巻き芯、6 側面部、8 展開モータ(展開機構)、12 側面部(展開機構)、15 ワイヤ(展開抑制機構)、17 エレメント(結合機構)、18 スライダー(結合機構)。

Claims (9)

  1. それぞれ所定の平面形状のフィルム状に形成されたN(但し、Nは3以上の整数)枚の側面部と、それぞれ上記側面部の一端辺が固着されて該側面部を巻き取るN本の巻き芯と、上記巻き芯を軸心周りに回転自在に支持して、該巻き芯を同一平面上で無端状のN角形に連結するN個のジョイントと、展開機構と、を備え、
    上記N枚の側面部がそれぞれ上記巻き芯に巻き取られた状態で収納され、
    上記N本の巻き芯が上記ジョイントにより上記無端状のN角形に連結され、かつ、上記N枚の側面部の他端辺がN角形となるように連結元構造物に取り付けられた状態で、上記展開機構により上記無端状のN角形に連結された上記巻き芯の全てを同時に上記連結元構造体から離反する方向に移動させて上記N枚の側面部を断面N角形の筒状に展開することを特徴とする宇宙展開型構造物。
  2. それぞれ所定の平面形状のフィルム状に形成されたN(但し、Nは3以上の整数)枚の側面部と、それぞれ上記側面部の一端辺が固着されて該側面部を巻き取るN本の巻き芯と、上記N枚の側面部の他端辺を同一平面上で無端状のN角形に連結するN個のジョイントと、展開機構と、を備え、
    上記N枚の側面部がそれぞれ上記巻き芯に巻き取られた状態で収納され、
    上記側面部の他端辺が上記ジョイントにより上記無端状のN角形に連結され、かつ、上記N本の巻き芯がそれぞれ軸心周りに回転自在に支持されてN角形となるように連結元構造物に取り付けられた状態で、上記展開機構により上記無端状のN角形に連結された上記側面部の他端辺の全てを同時に上記連結元構造体から離反する方向に移動させて上記N枚の側面部を断面N角形の筒状に展開することを特徴とする宇宙展開型構造物。
  3. 上記展開機構が、上記無端状のN角形の重心位置に設置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の宇宙展開型構造物。
  4. 上記側面部がバネ性を有する材料で作製されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の宇宙展開型構造物。
  5. 上記側面部が展開後上記無端状のN角形の外側に凸状に復元することを特徴とする請求項4記載の宇宙展開型構造物。
  6. 上記展開機構による展開速度を抑制する展開制御機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の宇宙展開型構造物。
  7. 結合機構が上記ジョイントのそれぞれに隣接して設置され、上記ジョイントの展開動作に連動して、隣り合う上記側面部の側辺同士を連結することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の宇宙展開型構造物。
  8. 所定の平面形状のフィルム状に形成された側面部を巻き芯に巻き取る工程と、
    上記側面部が巻き取られたN(但し、Nは3以上の整数)本の上記巻き芯の端部同士を連結して、上記巻き芯のそれぞれが軸心周りに回転自在なN角形の連結体を作製する工程と、
    上記側面部の上記巻き芯から繰り出される側の辺を連結元構造体にN角形となるように取り付ける工程と、
    上記連結体を上記連結元構造体から離反する方向に移動させて、上記巻き芯を軸心周りに回転させて上記側面部を繰り出させ、上記側面部を断面N角形の筒状に展開させる工程と、
    を備えた宇宙展開型構造物の展開方法。
  9. 所定の平面形状のフィルム状に形成された側面部を巻き芯に巻き取る工程と、
    上記側面部のN(但し、Nは3以上の整数)本の上記巻き芯のそれぞれから繰り出される側の辺を連結して、N角形の連結体を作製する工程と、
    N本の上記巻き芯のそれぞれが軸心周りに回転自在に、かつ、N角形となるように、上記巻き芯を連結元構造体に取り付ける工程と、
    上記連結体を上記連結元構造体から離反する方向に移動させて、上記巻き芯を軸心周りに回転させて上記側面部を繰り出させ、上記側面部を断面N角形の筒状に展開させる工程と、
    を備えた宇宙展開型構造物の展開方法。
JP2005365954A 2005-12-20 2005-12-20 宇宙展開型構造物およびその展開方法 Expired - Fee Related JP4443506B2 (ja)

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