JP4443238B2 - 幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台 - Google Patents

幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台 Download PDF

Info

Publication number
JP4443238B2
JP4443238B2 JP2004009433A JP2004009433A JP4443238B2 JP 4443238 B2 JP4443238 B2 JP 4443238B2 JP 2004009433 A JP2004009433 A JP 2004009433A JP 2004009433 A JP2004009433 A JP 2004009433A JP 4443238 B2 JP4443238 B2 JP 4443238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vase
inner cylinder
trunk
foot
cylinder container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004009433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005198892A (ja
Inventor
静也 八木
Original Assignee
静也 八木
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 静也 八木 filed Critical 静也 八木
Priority to JP2004009433A priority Critical patent/JP4443238B2/ja
Publication of JP2005198892A publication Critical patent/JP2005198892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4443238B2 publication Critical patent/JP4443238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

本発明は、生花を生けるための幹足支持具を花瓶内に安定に設置するための幹足支持具付花瓶内筒及びこれに生花を生ける際に使用する作業台に関する。
一般に、大きな花瓶や広口の花瓶に花を生ける場合には通常の花瓶に花を生けるのと同様に底に剣山が載置された花瓶に水を入れて花を生けたり、金属製の「落とし」と呼ばれる水の入った容器を花瓶内に設置してそこへ花を生けたりしていた。しかしながら、従来のように大きな花瓶に水を入れてこれに生花を生けていく方法では花瓶内に貯留されている水の重量により花瓶及び生花の重さを含めた作品自体の全重量が非常に重くなるため作品を移動あるいは運搬させるのが困難であるとともに、水換え作業や花瓶の内部を清掃するのに労力を要するという課題があった。また、「落とし」を使用する場合には安定性が悪いという課題があった。
このような課題に対処するため、いくつかの発明及び考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「立花支え筒」という名称で、花瓶に立花する際に生花を安定させるための器具に関する発明が開示されている。
以下、図6(a)を参照しながら特許文献1に開示された技術について説明する。
特許文献1に開示された立花支え筒は筒22とこれに挿通される棒23とからなり、図6(a)に示すように棒23を花瓶21の内周面に当接させることにより花瓶21内部上部に安定に設置するものである。水は従来通り花瓶21内部に貯水されている。このような構造においては、花瓶21内部に筒22を固定して収容することで花瓶21内部を四分割することができるため、花瓶21及び筒22内に生花を安定した状態で容易に生けることができる。また、筒22周面に複数の穴22aを設けることで筒22内部と花瓶21内部との水の流れを良くし花持ちをよくすることもできる。
また、特許文献2には、「墓の花立用花器」という名称で花瓶内の水分が失われにくい花器に関する発明が開示されている。
以下、図6(b)を参照しながら、特許文献2に開示された技術について説明する。
特許文献2の墓の花立用花器24は図6(b)に示すように角柱状の花立32の上面中央部に供花33を生けるために形成された花立用穴31に挿入して使用されるものであり、上面が開口し底面板27中央部に花立筒部28が突設した花器本体25と天板29中央部に花挿入孔30が形成された蓋体26とから構成されている。なお、花器本体25上部を蓋体26で閉塞した場合には花立筒部28と花挿入孔30とが合致する構造となっており、墓の花立用花器24内に水を貯水して花器本体25上部を蓋体26で閉塞し花挿入孔30及び花立筒部28に供花33を挿通させて生けることにより使用する。このような構造の墓の花立用花器24においては花器本体25内には十分な量の水が貯水可能であるとともに蓋体26によって貯水表面が外気と遮断されているため、花器本体25内の水がなくなって供花33が短期間で枯れてしまうのを防ぐことができる。また、墓の花立用花器24は花立32に対して着脱可能に設けられているため容易に取外すことができ清掃作業も楽に行うことができる。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された発明においては大きな花瓶に安定した状態で生花を生けることができるとともに花瓶内の水分の蒸発を抑えて花持ちをよくすることができるものの、花瓶に生けられる生花の長さ及び量には限界があり作品の豪華さを表現するのが難しいという課題があった。
特許文献3には、「仏花用生け花器、およびそれを使用した仏花用生け花の仕上げ方法」という名称で短時間で容易に生花を豪華に生けることのできる花器に関する発明が開示されている。
以下、図6(c)を参照しながら、特許文献3に開示された技術について説明する。
特許文献3に開示された仏花用生け花器34は花瓶36と、長さが最も長い金属パイプ製の直真用支柱体39とこれよりも長さの短い飾り用支柱体を一まとめに束ねて形成される基幹部35と、花瓶36内上部に装着され挟持により基幹部35を花瓶36内に立設させる弾性状の抑え管と、基幹部35に着脱自在に取り付けられる枝型受筒部37及び胴型受筒部38とから構成され、これらを組み立てると図6(c)に示すような形状となる。また、枝型受筒部37及び胴型受筒部38内部には吸水性の発泡合成樹脂製塊が収容してあり、これに生花や枝木を生けることができる構造となっている。したがって、仏花用生け花器34に花等を生ける場合にははじめに直真用支柱体39に直真となる花等を生けそれから直真用支柱体39周囲側面及び下方の枝型受筒部37及び胴型受筒部38に草花を生けていく。枝型受筒部37及び胴型受筒部38は着脱自在に設けられているため生ける際に枝型受筒部37及び胴型受筒部38の取り付け位置や取り付け方向及び角度を自由に変えることができるとともに、全体のバランスを考慮していくつかの枝型受筒部37及び胴型受筒部38を取り除くことが可能である。また、枝型受筒部37及び胴型受筒部38に花等を生けた後でも枝型受筒部37及び胴型受筒部38の装着位置を変えることは可能である。以上のことより、特許文献3の仏花用生け花器34では短時間で簡単に生け花の創作作業を行うことができる。
また、華道具には金属製の筒の中に剣山を収容した受筒剣山を棒状の幹足に数個締結固定させた受筒付幹足という道具があり、これは藁や石を詰めて水を入れた大きな花瓶に幹足の先端部を刺し受筒剣山内の剣山や花瓶に生花を生けることにより使用されるものである。このような華道具を用いることによっては大きな花瓶内にバランスよく生花を生けることができるとともに高い位置にある受筒剣山にも生花を生けることができるため、横方向及び縦方向に幅を持たせてボリューム感のある生花を生けることができ作品をより豪華に見せることができる。
特開2001−190381号公報 実開平6−51428号公報 特開2002−159385号公報
しかしながら、上述の従来の技術においては、特許文献1に開示された発明においては、前述したとおり花瓶内に立花支え筒を収容して花瓶を四分割することで安定した状態で花瓶内に花を生けることができるものの、出来上がった作品は花瓶と筒との高さの差に花の長さを足した分だけの高さしかなく高さをだして作品をより豪華に見せることができないという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明においては、供花を生ける花器本体内の水の蒸発を抑え花持ちをよくすることができるものの、供花を生けられる範囲は花挿入孔の大きさに限られているため供花の豪華さをだすには限界があるという課題があった。
特許文献3に開示された発明においては、花瓶内に直真用支柱体及び複数本の飾り用支柱体からなる基幹部を立設させ基幹部に複数の受筒部を着脱可能に取り付けることで短時間かつ容易に生け花を生け所望の作品を創ることができるものの、装飾がなされた基幹部を花瓶内に立設させる方法は花瓶内部上部に弾性を有する二枚の抑え管を装着しこれにより基幹部を挟持する構造であるため、装飾がなされた重量のある基幹部を支えるには不安定であるとともに、装飾後の作品を移動させるのにも労力を要するという課題があった。
受筒付幹足の使用においてはこれを生け花に用いることで作品に高さをだして花瓶の大きさに引けをとらないくらいに生花を豪華に生けることができるものの、花瓶内に藁や砂利を詰め水を入れただけでは重量のある受筒付幹足を支えるのは困難であるという課題があった。また、大きな花瓶に受筒付幹足が倒れないように藁、砂利及び水を充填させると作品の総重量が非常に重くなるため生け花の創作作業中あるいは作業後に花瓶を移動させるのは容易ではないという課題があった。さらには、大きな花瓶いっぱいに水を貯めてしまうと花瓶の内部が汚れてしまい重く体積の大きい花瓶を清掃するのに過大な労力を有するという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、簡単な構造によって生花を豪華に生けることができかつ持ち運びが容易な幹足支持具付花瓶内筒及びこれを載置固定、運搬するための作業台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である幹足支持花瓶内筒容器は、生花を生ける受筒付幹足を花瓶内部に固定するための幹足支持花瓶内筒容器であって、上部に第1の開口部を有し周囲に少なくとも1の第1のスペーサを備えて花瓶内部に固定される花瓶内筒容器本体と、上部に第2の開口部を有し少なくとも1の第2のスペーサを備えて花瓶内筒本体内部に固定収容され受筒付幹足を支持する支持具とを有するものである。
上記構成の幹足支持花瓶内筒容器においては、第1のスペーサによって花瓶内部上部に花瓶内筒容器本体を固定しさらに第2のスペーサによって花瓶内筒容器本体内部に受筒付幹足の幹足を支持する支持具を固定することにより、花瓶内部に受筒付幹足を安定した状態で立設固定させるという作用を有する。これは特許文献3のように花瓶内部に装飾がなされた基幹部を挟持して立設固定する構造よりも受筒付幹足等の装飾品の重量が花瓶に対して分散してかかるため安定性が高いと考えられる。また、水を花瓶内筒容器本体内部のみに貯水する構造とすることで貯水によって花瓶内部が汚れるのを防止するとともに、花瓶内筒容器本体は第1のスペーサによる固定のみで花瓶内部に固定される構造であるため、花瓶から花瓶内筒容器本体を取外すことにより空の花瓶と花瓶内筒容器本体とを分離可能とするという作用を有する。
また、請求項2記載の発明である幹足支持花瓶内筒容器は、請求項1記載の幹足支持花瓶内筒容器において、受筒付幹足が挿通可能な孔を備えて花瓶内筒容器本体内に収容される剣山を有するものである。
上記構成の幹足支持花瓶内筒容器においては、花瓶内筒容器本体内部に剣山を設置することで受筒付幹足の受筒内だけでなく花瓶内筒容器本体内部にも生花を生けることを可能にするという作用を有する。また、受筒付幹足を剣山の孔に挿通させることにより、剣山が受筒付幹足の幹足の周面に固定されるという作用を有する。
請求項3記載の発明である幹足支持花瓶内筒容器は、請求項1又は請求項2に記載の幹足支持花瓶内筒容器において、第1のスペーサ長が幹足支持花瓶内筒容器内で調節可能である。
上記構成の幹足支持花瓶内筒容器においては、請求項1又は請求項2に記載の作用に加えて花瓶の開口部の大きさに応じて第1のスペーサの長さが可変するという作用を有する。
また、請求項4記載の発明である幹足支持花瓶内筒容器は、生花を生ける受筒付幹足を花瓶内部に固定するための幹足支持花瓶内筒容器であって、上部に開口部を有し周囲に少なくとも1のスペーサを備え花瓶内部に固定され内部に突部が設けられる花瓶内筒容器本体と、受筒付幹足が挿通可能な孔を備えて花瓶内筒容器本体内の突部に載置される支持板とを有するものである。
上記構成の幹足支持花瓶内筒容器においては、花瓶内筒容器本体に設けられる突部とその突部に載置される支持板によって、請求項1乃至請求項3に記載の支持具と同等の機能を有し受筒付幹足の幹足を支持固定するという作用を有する。よって、これにより請求項1乃至請求項3に記載の支持具を設ける必要がなくなるという作用を有する。
請求項5記載の発明である作業台は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の幹足支持花瓶内筒容器を載置固定する作業台であって、幹足支持花瓶内筒容器を支持固定する固定部と、運搬可能とする把持部と、溢水を防止する縁部が周設されてなるものである。
上記構成の作業台においては、固定部により作業台上に請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の幹足支持花瓶内筒容器を固定することが可能であるため生け花の創作作業を作業台上で任意の段階まで行うことを可能とするとともに、把持部を設けることで任意の段階まで生けられた作品をそのままの状態で運搬可能とするという作用を有する。また、縁部を設けることにより創作作業時の溢水を防ぐという作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の幹足支持花瓶内筒容器においては、高さのある受筒付幹足に生花を生けこれを安定した状態で花瓶内に支持固定することができるため作品を豪華に仕上げることができる。また、花瓶内部に直接貯水しない構造としかつ花瓶に対して幹足支持花瓶内筒容器を容易に取外せる構造とすることで、例えば、花瓶が大きい場合には洗い場まで重量のある花瓶を運んで内面積の広い内側を洗ったりするという清掃作業における手間を省略し清掃にかかる時間を短縮することができるとともに、作品を移動させる際に受筒付幹足が立設された幹足支持花瓶内筒容器と花瓶とを別個にして運ぶことができ運搬作業にかかる負担を軽減させるという効果がある。
また、本発明の請求項2に記載の幹足支持花瓶内筒容器においては、受筒付幹足の幹足に沿って花を生けることが可能である。
本発明の請求項3に記載の幹足支持花瓶内筒容器においては、第1のスペーサの長さを調節することにより様々な口径を有した花瓶内部上部に幹足支持花瓶内筒容器の花瓶内筒容器本体を固定することができる。
本発明の請求項4に記載の幹足支持花瓶内筒容器においては、請求項1乃至請求項3の効果に加えてより簡素な支持板を設けることで部品数を少なくしコストを削減することができるという効果がある。
最後に、本発明の請求項5に記載の作業台においては、作業台上で受筒付幹足及びこれを支持する花瓶内筒容器本体に任意の段階まで花を生けたり装飾したりすることができるとともに、これを容易に持ち運ぶことができる。そのため、花瓶内筒容器本体のみを移動させればよいので、花瓶は展示場に置いておけばよく何度も移動させる必要がないという効果がある。また、水換え作業においても花瓶を持ち運ぶ必要はなく花瓶内筒容器本体のみを水場まで持っていき水を入れ換えればよいだけであるため、容易に行うことができる。作業台に縁部を設けることによっては創作作業時に周囲に水がこぼれるのをガードするため、創作作業後に床やテーブル等を拭いたりする必要がなく清掃時間を削減することができる。
大きな花瓶に安定した状態で生花を豪華に生けるという目的を、簡単で取り扱い容易な容器を用いながら、運搬や清掃等にできるだけ労力を費やすことなく実現した。
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る幹足支持花瓶内筒容器及びこれを載置固定するための作業台の実施例を図1乃至図5に基づき説明する。
はじめに幹足支持花瓶内筒容器の実施例について説明し、その後作業台の実施例について説明する。
図1は本発明の実施例1の幹足支持花瓶内筒容器に受筒付幹足を固定したときの概念図である。
実施例1の幹足支持花瓶内筒容器は受筒付幹足5を花瓶内に固定するための道具であり、広く開口した上下二段に径の異なる円筒状の容器であって上部円筒の外周面に支持棒2a〜2dを略均等に配設した花瓶内筒容器本体1aと、上部及び下部周面に略均等に配置された支持棒4a〜4d,4e〜4hを有しこれにより花瓶内筒容器本体1a内部に支持固定される幹足支持具4と、幹足支持具4の上部に載置されるリング状剣山3とから構成されている。なお、幹足支持具4の中心部は受筒付幹足5が挿入できるように空洞になっており、リング状剣山3の中心部にも受筒付幹足5を挿入可能な孔3aが設けられている。
受筒付幹足5は華道具の一種で内部に剣山10a,10bが収容されカップ状の受筒7a〜7cを締結具8a〜8c及びボルト9a〜9cで金属製の幹足6に固着したものであり、実施例1の幹足支持花瓶内筒容器はこのような受筒付幹足5を図1に示すように受筒付幹足5の幹足先端部6aを幹足支持花瓶内筒容器の幹足支持具4中心部の空洞及びリング状剣山3の孔3aに挿嵌させることにより安定な状態で支持固定するものである。
図2は図1の実施例1の幹足支持花瓶内筒容器の使用方法を示す断面概念図である。図2において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
従来、市販品の受筒付幹足5を用いて図2に示すような大きな花瓶12に花を生ける場合には花瓶12の中に砂利や藁を充填させてそこへ受筒付幹足5を挿設し、さらに、花瓶12いっぱいに水を入れることにより花瓶12内に受筒付幹足5を立設させて花瓶12内部や受筒付幹足5の受筒7a〜7cに生花を生けていた。しかしながら、このような生け方では受筒付幹足5が不安定な状態にあるため生花の本数が多い場合には受筒付幹足5が倒れてしまうという可能性もある。また、体積の花瓶12に大量の水を入れる従来の生け方では花瓶12、受筒付幹足5、生花11及び水の総重量が非常に重くなるため、作品の持ち運びや水換え作業において大変な労力を要していたとともに清掃面においても大きな花瓶12を洗うのには手間がかかり長時間を要していた。
前述したとおり、幹足支持花瓶内筒容器は図2に示すように広い開口部12aを有した体積の大きな花瓶12内部に受筒付幹足5を支持固定するために使用するものであり、花瓶12開口部12a内壁で受筒付幹足5の支持棒2a〜2dを掛止することにより花瓶12内に受筒付幹足5を立設させることができる。受筒付幹足5及び花瓶内筒容器本体1aを均等に周配置された支持棒2a〜2dで支えることによっては受筒付幹足5及び花瓶内筒容器本体1a等の重量が分散して花瓶12に加わるため、受筒付幹足5を安定した状態で花瓶12内に設置することができる。そのため、受筒付幹足5が倒れて出来上がった作品が損壊することはない。
また、このように組み立てられた幹足支持花瓶内筒容器及び花瓶12に花を生ける場合には受筒付幹足5の受筒7a〜7c及び花瓶内筒容器本体1a内に水を入れ図2に示すように生花11を挿す。これによっては花瓶内筒容器本体1a内のリング状剣山3に生花11を生けることにより横方向への広がりを強調できるとともに受筒付幹足5により作品の高さを出すことができるため、作品をより豪華にすることができるという効果がある。また、受筒付幹足5の受筒7a〜7cの下部は幹足6が露出しやすいため、この部分に生花11を追加できれば全体的にまとまりのある作品に仕上げることが可能である。さらには、花瓶内筒容器本体1aは花瓶12に対して容易に取外すことができるため、作品を運搬する際に重量のある花瓶12と花瓶内筒容器本体1aを別個にして運ぶことができ運搬作業の負担が少なく安全である。加えて、花の水換えは花瓶内筒容器本体1aを花瓶12から取外し花瓶内筒容器本体1a内及び受筒7a〜7c内の水を換えればよいだけであるので花瓶12を汚すことなく容易に行うことができる。したがって、清掃作業も容易に行うことができる。
なお、図1及び図2ではリング状剣山3を幹足支持具4上部に載置した構造であったが、リング状剣山3及び孔3aの直径を図1及び図2に示すものよりも大きく設けて花瓶内筒容器本体1a上部側の円筒容器の平面、すなわち、支持棒2a,2bが設けられている開口部の底面に載置する構造としてもよい。このような構造にすることによっては、丈の短い生花を花瓶12開口部12a付近に生けることができる。
図3は本発明の実施例2の幹足支持花瓶内筒容器の断面概念図である。
実施例2の幹足支持花瓶内筒容器は図1及び図2に示す実施例1の幹足支持具4に代えて花瓶内筒容器本体1bの内周面に突部14a,14bを設け、これに剣山3を載置し、さらに花瓶内筒容器本体1bの底面に窪み13を形成したものである。このような構造においては実施例1と同様に突部14a,14bと剣山3及び窪み13により受筒付幹足5の幹足6を花瓶内筒容器本体1b内に安定に支持固定することが可能であるとともに、図1及び図2に示す実施例1のように幹足支持具4を設ける必要がないため部品数を削減しコストを低下させることができるという効果がある。
また、突部14a,14b上には支持板として剣山3を載置したが、剣山3に限定するものではなく、強度を有する支持板であればよい。身の丈の短い花を生けて幹足6の露出を防止することが可能であるため、剣山3を支持板として載置することが望ましい。突部14a,14bは内周面に2箇所設けたが、その数は限定するものではなく、さらに内周面全体に亘って中央に孔を備える円板状に設けてもよい。
なお、図1乃至図3においては花瓶内筒容器本体1a,1bの支持棒2a〜2dが固定された構造としたが、これらを花瓶内筒容器本体1a,1b容器面からの長さを可変とする構造としてもよい。このような構造においては、花瓶12開口部12aの口径に合わせて花瓶内筒容器本体1a,1bの容器面から突出する支持棒2a〜2dの長さを変えることができ、どのような形状あるいは大きさの花瓶12に対しても花瓶12内部に花瓶内筒容器本体1a,1bをしっかりと固定することができる。具体的に支持棒2a〜2dの長さを変える構造としては、内部に収納される多段スライド型の支持棒などが考えられる。
図4(a)及び(b)は本発明の実施例3の幹足支持花瓶内筒容器の断面概念図である。図4において、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図4に示す実施例3の幹足支持花瓶内筒容器では図1と図2に示す実施例1及び図3に示す実施例2の花瓶内筒容器本体1a,1bの支持棒2a〜2dに代えて花瓶内筒容器本体1c,1dの開口部1eを円錐状に形成し、花瓶内筒容器本体1c,1dの開口部1e外周面を花瓶15の開口部15a内周面に当接させた構造となっている。これによっては花瓶内筒容器本体1c,1dの開口部1e外周面が実施例1及び実施例2の幹足支持花瓶内筒容器の支持棒2a〜2dと同様の役割を担っており、花瓶内筒容器本体1a,1b及びこれの内部に収容される受筒付幹足5の幹足6等の総重量を支えている。したがって、実施例3についても実施例1及び実施例2と同様の効果を有する。
次に、本発明の実施の形態に係る作業台について実施例4として説明する。
図5は本発明の実施例4に係る作業台の使用方法を示す概念図である。
花瓶内筒1及びこれに支持固定される受筒付幹足5に花を生ける場合には、図5に示すように水の入った花瓶内筒容器本体1を四方向の相対的位置に配置された固定具18a〜18dにより作業台17上に挟持固定してから創作作業を行っていく。花瓶内筒容器本体1は図1乃至図4に示す実施例1乃至実施例3の花瓶内筒容器本体1a〜1dのすべてに相当するものである。本来、受筒付幹足5は図1及び図2に示すとおり受筒7a〜7cが具備されているため受筒付幹足5単独では不安定な状態にあり花を生けるのは難しい。しかしながら、本実施例の作業台17上に固定された花瓶内筒容器本体1内に、図示していないが受筒付幹足5を挿嵌させることで安定な状態で固定される。よって、作品の創作工程における所望の作業段階までを作業台17上で行うことが可能となる。
また、花瓶内筒用作業台16には持ち運びができるように把持具20a,20bが取り付けてあるため、図5に示すような状態から花を生けて所望の作業段階まで創作作業を行った後、生け花の設置場所にこれを移動させてその場所の環境催事などに適切な最後の仕上げを行うようにすれば効率よく作業を行うことができる。さらには、作業台17周縁に他の部分よりも座高に形成される縁部17aを設けることにより生け花や運搬の作業中あるいは水換え作業中に作業台17上にこぼれた水が周囲にこぼれ落ちるのを防止することができるため、周囲を汚さず作業を行うことができる。
なお、図5では固定具18a〜18dをボルト19a〜19hにより作業台17上に止着する構造としたが、固定具18a〜18dの立設部分が作業台17に対してスライド可能な構造としてもよい。このような構造とした場合には固定具18a〜18dによって挟持される内径を変えることができるため、花瓶内筒容器本体1の円筒直径に応じて固定具18a〜18dをスライドさせて花瓶内筒容器本体1を確実に挟持し作業台17上に花瓶内筒容器本体1を安定した状態で固定することができる。なお、固定具18a〜18dは本実施例では4箇所設けたが、この数は適宜変更してもよいし、図5では花瓶内筒容器本体1底面を作業台17上に接触させていないものの、支持固定の観点から接触するまで花瓶内筒容器本体1を固定具18a〜18dで形成される空間に挿入することが望ましいことは言うまでもない。
また、図5では作業台17を円形状に形成しているが、この形状に限らず四角形状としてもよい。
高さのある生け花作品を創るのに利用することができ、大きな花瓶に生花を豪華に生けるのに適用できる。
本発明の実施例1に係る幹足支持花瓶内筒容器に受筒付幹足を固定したときの概念図である。 図1の実施例1の幹足支持花瓶内筒容器の使用方法を示す断面概念図である。 本発明の実施例2に係る幹足支持花瓶内筒容器の断面概念図である。 (a)及び(b)は本発明の実施例3に係る幹足支持花瓶内筒容器の断面概念図である。 本発明の実施例4に係る作業台の使用方法を示す概念図である。 (a)従来技術に係る立花支え筒の概念図であり、(b)は従来技術に係る墓の花立用花器の概念図であり、(c)は従来技術に係る仏花用生け花器の概念図である。
符号の説明
1,1a〜1d…花瓶内筒容器本体 1e…開口部 2a〜2d…支持棒 3…リング状剣山 3a…孔 4…幹足支持具 4a〜4h…支持棒 5…受筒付幹足 6…幹足 6a…幹足先端部 7a〜7c…受筒 8a〜8c…締結具 9a〜9c…ボルト 10a,10b…剣山 11…生花 12…花瓶 12a…開口部 13…窪み 14a,14b…突部 15…花瓶 15a…開口部 16…花瓶内筒用作業台 17…作業台 17a…縁部 18a〜18d…固定具 19a〜19h…ボルト 20a,20b…把持具 21…花瓶 22…筒 22a…穴 23…棒 24…墓の花立用花器 25…花器本体 26…蓋体 27…底面板 28…花立筒部 29…天板 30…花挿入孔 31…花立用穴 32…花立 33…供花 34…仏花用生け花器 35…基幹部 36…花瓶 37…枝型受筒部 38…胴型受筒部 39…直真用支柱体

Claims (5)

  1. 生花を生ける受筒付幹足を花瓶内部に固定するための幹足支持花瓶内筒容器であって、上部に第1の開口部を有し周囲に少なくとも1の第1のスペーサを備えて前記花瓶内部に固定される花瓶内筒容器本体と、上部に第2の開口部を有し少なくとも1の第2のスペーサを備えて前記花瓶内筒本体内部に固定収容され前記受筒付幹足を支持する支持具とを有することを特徴とする幹足支持花瓶内筒容器。
  2. 前記受筒付幹足が挿通可能な孔を備えて前記花瓶内筒容器本体内に収容される剣山を有することを特徴とする請求項1記載の幹足支持花瓶内筒容器。
  3. 前記第1のスペーサ長は前記幹足支持花瓶内筒容器内で調節可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の幹足支持花瓶内筒容器。
  4. 生花を生ける受筒付幹足を花瓶内部に固定するための幹足支持花瓶内筒容器であって、上部に開口部を有し周囲に少なくとも1のスペーサを備え前記花瓶内部に固定され内部に突部が設けられる花瓶内筒容器本体と、前記受筒付幹足が挿通可能な孔を備えて前記花瓶内筒容器本体内の突部に載置される支持板とを有することを特徴とする幹足支持花瓶内筒容器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の幹足支持花瓶内筒容器を載置固定する作業台であって、前記幹足支持花瓶内筒容器を支持固定する固定部と、運搬可能とする把持部と、溢水を防止する縁部が周設されてなることを特徴とする作業台。
JP2004009433A 2004-01-16 2004-01-16 幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台 Expired - Fee Related JP4443238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004009433A JP4443238B2 (ja) 2004-01-16 2004-01-16 幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004009433A JP4443238B2 (ja) 2004-01-16 2004-01-16 幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005198892A JP2005198892A (ja) 2005-07-28
JP4443238B2 true JP4443238B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=34822477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004009433A Expired - Fee Related JP4443238B2 (ja) 2004-01-16 2004-01-16 幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4443238B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005198892A (ja) 2005-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07123867A (ja) 植物ホルダー
JPH01196231A (ja) 着生植物用多孔式栽培容器
JP4443238B2 (ja) 幹足支持花瓶内筒容器及びその作業台
KR101710836B1 (ko) 낚시용 좌대
JP2006129842A (ja) 立体花壇装置
KR20130130940A (ko) 분리형 화환대
KR20120037304A (ko) 이동식 화분 급수장치
JP6207567B2 (ja) 植木鉢用支柱、及び支柱を備えた植木鉢
JP3081460U (ja) ハンギングバスケット
KR20100007725U (ko) 화환 지지장치
JP3000427B2 (ja) 花留装置
US20200375377A1 (en) Floral design mechanic having an integrated reservoir
KR101099546B1 (ko) 이중 식재 공간을 가진 조경용 화분
CN214207941U (zh) 多用途承载组件
CN201595100U (zh) 多功能集成钓箱
JP3161157U (ja) 傘・フラワーポットスタンド
JPH08308387A (ja) 植木鉢
JP3081553U (ja) ハンギングバスケット
JP3036221U (ja) フラワーポット
GB2330510A (en) Plant support
KR101437947B1 (ko) 화환용 꽃꽂이대
JPH0719319Y2 (ja) 花飾り装置
JP3012556U (ja) 植木鉢台
JP3004863U (ja) 儀礼用装飾具
KR20230083492A (ko) 가변형 플랜터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4443238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160122

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees