JP3036221U - フラワーポット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 形態及び用途を種々変化可能なフラワーポッ
トを提供する。 【構成】 ポット本体１０と受け座とからなり、ポット
本体１０は実質的な球面で構成された外面１１を有し、
その下面中央部に平面的な底面部１２を設けることによ
りポット本体１０を直か置き可能とする。受け座は大
型、小型の２種を用意し、大型、小型の各受け座２０、
３０に夫々ポット本体１０の外面１１に接して、ポット
本体１０を任意の方向へ向けて支える環状の支持部２
１、３１を形成し、また大型受け座２０の中空部内に小
型受け座３０を収納可能とし、小型受け座３０は水分を
溜める容器状構造を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ポット本体と、その外面に接してポット本体を支える受け座とから なるフラワーポットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

大型のフラワーポットではポット部分と台座部分とが別部材で構成されている ものも多い。しかしそれは石やコンクリート等により製造され、重いために取り 扱い上別部材とされているに過ぎない。従って形態は一定であり、変化はないに 等しい。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題はポット部分と台座部分等を個別に設けて組み合わせ可能とし、 かつ単に別部材で構成するだけではなく、ポット部分を任意の方向へ向けて支え られるようにし、かつまた組み合わせによって様々な形態変化が得られ、各種用 途に使用できるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、ポット本体１０に実質的な球面で構成され た外面１１を設け、その下面中央部に平面的な底面部１２を設けることによりポ ット本体１０を直か置き可能とし、受け座は大型、小型の２種を用意し、大型、 小型の各受け座２０、３０に夫々ポット本体１０の外面１１に接して、ポット本 体１０を任意の方向へ向けて支える環状の支持部２１、３１を形成し、また大型 受け座２０の中空部内に小型受け座３０を収納可能とし、小型受け座３０は水分 を溜める容器状構造を有するようにしたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

この考案は比較的大型のフラワーポットに適したもので、ポット本体１０と、 その外面に接して、ポット本体１０を支える受け座とから成る。

【０００６】 ポット本体１０は植物を植えることが可能な、ポット（鉢）状の部材であり、 実質的な球面で構成された外面１１を有する。その理由はポット本体１０を、球 面継手のように受け座に載せるようにすることで、任意の方向へ安定に向け、様 々な形態変化を得るためである。

【０００７】 実施例の場合、ポット本体１０はほぼ全面が球面からなる外面１１を有し、そ こに凹凸状の模様を設けて装飾１４としたものである。例示のポット本体１０は 例えば９０ｃｍ余の外径を有する大型のものであり、これを合成樹脂のブロー成 形によって形成している。故に内外面間は中空であり、肉厚を適当に設定するこ とによって大きさに応じた重さを有し、しかし重過ぎない、ポット本体１０が得 られる。

【０００８】 ポット本体１０の下面中央部には平面的な底面部１２を設け、それを直か置き 可能とする。底面部１２を設けなくてもポット本体１０は勿論直か置き可能では あるけれども、底面部１２を設けることによりポット本体単独でも一応安定に置 くことができるようになる。平面的な底面部とは、平面と同様に安定な載置を可 能にする構造を指し、例えば下面中心から一定半径の箇所に、連続的又断続的に リング状に設ける突起なども含む。その底面部１２には水抜き用の小孔１３を形 成する。

【０００９】 ポット本体１０には、中底１５を用いる構造を付加することができる（図７） 。そのために鉢内面には中底１５を受け支える支持部１６を例えば段状に形成す る。支持部１６は連続状に設けても良いし、間隔をおいて数個設けても良い。中 底１５は軽量化と強度向上及び変形防止のために、補強リブ１７で補強された中 空構造を有する。リブ１７を設けた面と設けない面を通じる貫通状の孔１８を形 成する。図８、図９参照。

【００１０】 中底１５を使用する実施例２の場合、小鉢に植えられた花等をそのまま中底１ ５上に並べて寄せ植えすることができ、植え替えも簡単である。勿論中底１５を 外せば前記図１〜図６に示す実施例１と同様のポット本体１０となり、土をいれ て使用することができる。

【００１１】 受け座は相対的に大型、小型の２種を用意し、大型の受け座２０及び小型の受 け座３０には環状の支持部２１、３１を形成し、前述の球面継手のようにして、 ポット本体１０を任意の方向へ向けて支えることができるようにする。

【００１２】 大型の受け座２０は、ポット本体１０を十分安定に支えられる大きさ及び形状 のもので、ポット本体１０を置き面から一定高さ離す台座乃至は台脚状である。 例示の大型受け座２０は上下開口した中空の筒状に形成され、ポット本体１０と 同様にブロー成形手段によって製造される。例示された裾広がりの外形を持つ受 け座２０は小径の上部端縁が環状の支持部２１となっており、その部分は球面状 外面１１に面的に接触可能な傾斜面となっている。２２は大型受け座２０の底面 にリング状に設けられた突起を示す。

【００１３】 小型の受け座３０もポット本体１０の外面１１に接する環状の支持部３１を有 しており、大型受け座３０を介在させることなくポット本体１０をそれ単独で支 えることができる（図２）。例示の小型受け座３０は、支持部３１の内側にポッ ト本体１０の底面部１２が入って支えられるようになっており、より安定性を高 めている。この小型受け座３０は水分を溜める容器状構造とし、ポット本体１０ から滴下した水分の漏れを防ぐことができる。

【００１４】 例示の小型受け座３０は、大型受け座２０の中空内部２３に下面から入り込ん ですっぽりと嵌まり込む形状及び寸法に形成されている（図４）。故に小型受け 座３０が水受け皿となるので図２、及び図４の使用状態は屋内での使用に適した 組み合わせである。これに対し、図３の大型受け座２０のみをポット本体１０に 組み合わせる使用法は屋外或いは水漏れを問題としない場合に適している。

【００１５】 ポット本体１０の向きは、実施例１のものも実施例２のものもそれを大型の受 け座２０と組み合わせた場合任意の方向へ傾斜させることができる（図５、図６ 参照）。そして、これは小型の受け座３０と組み合わせた場合でも同じである。 どの組み合わせ方を選択する場合でもポット本体１０の大きな植栽部１９のほぼ 全体を植物を植えるために利用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、ポット本体１０を 任意の方向へ向け、或いは大、小の受け座２０、３０との組み合わせ方を変える ことで様々な形態変化を得ることができ、かつまたポット本体１０に中底１５を 組み合わせたときは、その上に小鉢入りの植物を寄せ植えすることができる等各 種用途にも使用できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るフラワーポットを構成するポット
本体の実施例１のものを示す断面図。

【図２】ポット本体を小型受け座で支えた例を示す断面
図。

【図３】ポット本体を大型受け座で支えた例を示す断面
図。

【図４】ポット本体と大、小受け座を組み合わせた例を
示す断面図。

【図５】ポット本体を傾けた使用例を示す実施例１のも
のの断面説明図。

【図６】同上の斜視図。

【図７】実施例２のものの断面説明図。

【図８】同上の中底の下面図。

【図９】図８のＩＸ−ＩＸ線断面図。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポット本体と、その外面に接してポット
   本体を支える受け座とからなるフラワーポットであっ
   て、ポット本体１０は実質的な球面で構成された外面１
   １を有し、その下面中央部に平面的な底面部１２を設け
   ることによりポット本体１０を直か置き可能とし、受け
   座は大型、小型の２種を用意し、大型、小型の各受け座
   ２０、３０に夫々ポット本体１０の外面１１に接して、
   ポット本体１０を任意の方向へ向けて支える環状の支持
   部２１、３１を形成し、また大型受け座２０の中空部内
   に小型受け座３０を収納可能とし、小型受け座３０は水
   分を溜める容器状構造を有することを特徴とするフラワ
   ーポット。
2. 【請求項２】 ポット本体１０は、その内面に中底１５
   を支える支持部１６を有しており、中底１５上にて小鉢
   入り植物を寄せ植え等を可能に構成された請求項１記載
   のフラワーポット。
3. 【請求項３】 ポット本体１０、大小の受け座２０、３
   ０及び中底１５はブロー成形によって形成された中空構
   造体である請求項２記載のフラワーポット。