JP4443128B2 - 制御盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、制御盤、特に、リレーあるいはタイマ等の制御用機器を装着する制御盤用ソケット等の接続構成体を備えた制御盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術においては、この種のソケットに圧着端子付電線を接続する場合、ソケットの端子台に配設されている端子盤から端子ねじを一旦取外し、この端子板に圧着端子を配設したのち取外した端子ねじを取付けなければならなかった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来の制御盤は、制御用機器としての制御用品の接続をその上方または下方に設けた配線用端子台を介して行うものであった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭59−84495号公報(第1,2頁、第1,2図)
【0005】
【特許文献2】
特開平11−252717号公報(第2頁、図6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリレーあるいはタイマ等の制御盤用ソケットは前面部に制御用機器を挿入し、制御盤用ソケットの上下に設けた配線用端子台に制御盤用ソケットを接続するように構成しているため、制御盤用ソケットの上下に配線用スペースを必要とするため、制御盤用ソケットの取付けピッチが大きくなるとともに、制御盤の前後面にわたって配線がなされるので、配線材が長く資源を多く必要とする。
また、試験,保守時には盤の前後面に器具,配線がまたがるので、作業に時間を要する。
さらには、停電,設備更新時などにおいて制御用機器の入力電源が断たれた場合、あるいは、制御用機器を制御盤用ソケットから取外した状態において、制御用機器の信号の出力を保持したい場合に、制御盤用ソケットの配線ねじを外し、必要な配線用端子に配線をせねばならず、容易に信号を取り出せないものであった。
そして、制御用機器に対応した制御盤用ソケットの配線端子台は制御用機器の入出力に対応した1個の端子台であるため、配線追加時に配線済みの配線を一度取外して、配線を追加することが必要であるなどの問題点があった。
【0007】
この発明は、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行える接続構成体を備えた制御盤を得ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る制御盤では、制御用機器を前面部に装着可能に構成され前記制御用機器の機器要素とそれぞれ接続される複数の第1接続端子部を前面部に配設した複数の接続構成体を備え、前記複数の第1接続端子部のそれぞれに接続される第2接続端子部を第1接続端子部の個々に対し複数個設けるとともに、これら第2接続端子部を前記接続構成体の後面部に配設したものであって、複数の前記接続構成体は互いに側面を接して水平方向に配列され、これら配列された前記接続構成体の列が垂直方向に複数列配置されて、前記接続構成体の列の後面部下方に外部引出し端子台が設けられ、しかも、前記接続構成体の後面部において前記接続構成体の側方から前記外部引出し端子台の側方へ向けて垂直に延在し前記複数の接続構成体に係る配線を収納する複数の配線ダクトが設けられて、前記複数の配線ダクトは前記接続構成体の複数列の両側方に対応して配設された第1および第2の配線ダクトと前記接続構成体の複数列の間に対応して配設された第3の配線ダクトとにより構成されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1ないし図7について説明する。図1は実施の形態1における制御用機器および制御盤用ソケットの内部接続状態を示す回路図である。図2は制御盤における展開接続状態を示す接続図である。図3は制御盤における展開接続状態を示す図2の配線状態を示す結線図である。図4は制御用機器を制御盤用ソケットに装着した状態を示す断面図である。図5は図4におけるV−V線から見た制御盤用ソケットの制御用機器の装着側である前面部を示す正面図である。図6は図4におけるVI−VI線から見た制御用機器の装着側と反対の裏面部を示す裏面図である。図7は制御盤用ソケットの正面側で上下の試験用端子に装着するテストケーブル端子を示す部品図である。
【0010】
図において、補助リレーからなる制御用機器1は、ab接点で構成される補助接点x1〜xnの複数接点を持ち、上記補助接点x1〜xnを駆動するコイルXC、および、制御用機器1が制御盤用ソケット2に装着されることによって両者を嵌合により電気的に接続する装着用嵌合端子1a〜1nの機器側端子部材で構成されている。
制御盤用ソケット2は、前述の制御用機器1としての補助リレーが制御盤用ソケット2に装着されることによって両者を嵌合により電気的に接続する装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材、および、リレー装着側に、例えばリレー端子1aに対応して対し試験用嵌合端子1atが設けられるような形態で、試験用嵌合端子1at〜1ntを備えている。
また、制御盤用ソケットの裏面側にリレーの出力端子と対になるように、例えばリレー端子1aに対して、配線用端子1a1,1a2の2本を備えるよう、配線用端子1a1〜1m2を備え、端子分配基板2aにて前述の各々の端子が接続構成されている。
【0011】
前述の試験用端子1at〜1ntに接続する短尺の接続ケーブル3は、両端に制御盤用ソケットの前面に配置した試験用端子1at〜1ntと挿入嵌合するジャック3aを備えている。
【0012】
制御用機器1が離脱されるか、コイルXCに電源入力が無いときは、X1信号が働かない状態にあるが、接点出力X1の作働信号として、その信号を外部に送る必要がある場合には、接続端子1at,1ctが接続ケーブル3によって接続される。
【0013】
前述の制御用機器1が収納される制御盤4には、外部引出端子台4aが設けられている。
制御盤5は前述の制御盤4から信号を受けるように構成され、制御盤5には外線用端子台5bが設けられている。
前述の端子台4a,5b間には端子台4a,5bを接続するケーブル6が設けられ、制御盤5にはコイルXCに接続される盤内配線7,8および接点X1に配線される盤内配線9,10が設けられている。
【0014】
図4に示される制御盤用ソケット配線端子11は、例えば端子1a1と垂直方向に嵌合する圧着端子で盤内配線9に圧着されている。バリヤ12は前述の圧着端子からなる制御盤用ソケット配線端子11の相互間を絶縁保護するもので、ソケット2に一体構成されている。
【0015】
次に、回路構成および動作について説明する。
まず、リレー回路の動作の例を図2において説明する。
配線AC1と配線AC2に電源電圧が印加されている状態で、接点pxがメイクするとリレー1のコイルXCが励磁され、接点x1〜xnのa接点がメイクする。
このとき、コイルXCは接点pxが解離しても接点xnによりリセットSWを押さない限り保持され、リセットSWを押すか、電源断とするか、あるいは制御用機器1をソケット2から抜き取ることにより、接点x1〜xnが開放されるものである。
また、外部信号接点x1はメイクした信号を制御盤5に信号を送信した状態を示している。
【0016】
次に、前述の図2をリレー1および制御盤用ソケット2における実配線の例に置き換えた図1,図3,図4,図6によって説明する。
リレーコイルXCに接続される配線7a,7bからなる配線7はコイルXCと接点pxと接点xnに接続されるため、例えば配線7aが接点pxと接続されて、配線7bが接点pnと接続される形で、2本の線がコイルXCには接続されることが必要となる。
このとき盤用ソケット2の背面側に設けた配線接続端子の2端子のうち、端子1n1に配線7aが挿入接続され、端子1n2に配線7bが挿入接続される。
コイルXCの接続端子1mにはソケット2の接続端子1m1,1m2に配線8a,8bが各々1本ずつ接続される。
接点x1のメイク接点1c,1aはソケット配線用端子1c1,1a1のそれぞれに、接続される。
【0017】
例えば、設備更新や試験中で電源断の状態、あるいは制御用機器1をソケット2から抜き取った状態では、接点x1のメイク信号は開放状態であるが、この状態においても、特定の、例えば接点x1のメイク信号を送る必要が、設備更新や試験中には、多々発生する。
この状態において、接続ケーブル3のジャック3aをソケットの前面に配置した試験用嵌合端子1ctと試験用嵌合端子1atと間に挿入接続すれば、コイルXC動作時のx1のメイク接点と同等となり、メイク信号として出力が可能となる。
【0018】
また、例えば制御盤4の制御電源が設備の関係で生かせないときに、リレーコイルXCのみは励磁して信号確認したい場合には、試験用嵌合端子1mtと試験用嵌合端子1nt間に電圧をかければ、コイルXCのみが励磁され、出力が確認できる。
さらに、制御用機器1の挿入方向に試験用嵌合端子1ct〜1atおよび配線用端子1a1〜1m2を図のように配置し、接続線はソケットの面積の範囲で接続される。
制御盤用ソケット2の制御盤4への取り付けは、ソケットの取付け穴2bを用いて、制御盤内の取付け板4bにビスにより固着される。
【0019】
このように構成された制御盤用ソケット2は、ソケット2の前面に制御用機器1の各入出力に対応した試験用端子1at〜1ntが構成されているので、制御用機器の電源無い場合など正常な信号が取り出せない場合でも、接続された配線,端子を触ることなく、必要な試験用端子に試験ケーブルを装着することにより、必要な模擬信号,入力,動作が得られる。
また、ソケット2の裏面に接続に必要な配線接続端子が各々2本まで接続が可能なように構成しているので、配線追加時に先に配線された配線を外すことなく、配線の追加が可能となる。
更には、ソケット2の配線用端子,試験用嵌合端子ともソケット2の面積の範囲内で垂直方向に配線の可能なように構成しているので、ソケット2を取付けるためのスペースを除いて、配線スペースを必要とせず、従ってソケット2を従来に比べ、大幅に高密度に数多く取付けることが可能となる。
【0020】
なお、上記実施の形態では、制御盤用ソケット2の制御盤への取付をビスによる固着としたが、ビスによる固着に限定されるものではなく、例えば、制御盤用ソケット2がはめ込みなどにて、制御盤に固着される構造であればよい。
【0021】
この発明による実施の形態1によれば、補助リレーあるいはタイマ等の制御用機器1を装着可能に構成され前記制御用機器1の機器要素とそれぞれ接続される装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部を前面部または前記前面部の裏面となる後面部のいずれか一方、例えば前面部に配設した制御盤用ソケット2からなる接続構成体を備え、前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部のそれぞれに接続される差込型端子からなる配線用端子1a1,1a2〜1n1,1n2で構成される第2接続端子部を前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる第1接続端子部の個々に対し複数個設けるとともに、これら配線用端子1a1,1a2〜1n1,1n2からなる第2接続端子部を前記制御盤用ソケット2からなる接続構成体の前面部または前記前面部の裏面となる後面部の他方、例えば後面部に配設するようにしたので、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行える接続構成体を備えた制御盤を得ることができる。
【0022】
また、この発明による実施の形態1によれば、前項の構成において、前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部にそれぞれ接続される試験用嵌合端子1at〜1ntからなる複数の試験用端子部を前記制御盤用ソケット2からなる接続構成体の前面部に配設するようにしたので、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行えるとともに、試験作業を必要に応じ適切かつ迅速に行える接続構成体を備えた制御盤を得ることができる。
【0023】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図8ないし図11について説明する。図8は実施の形態2における制御用機器および制御盤用ソケットの内部接続状態を示す回路図である。図9は実施の形態2における制御盤の展開接続状態を示す接続図である。図10は実施の形態2における制御盤の展開接続状態を示す図9の配線状態を示す結線図である。図11は図4におけるXI−XI線から見た制御盤用ソケットの制御用機器の装着側と反対の面での配線用端子を示す正面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0024】
上記実施の形態1では、制御盤用ソケットの配線用端子を2個を対として設けたが、この実施の形態2では、図8,図9,図10および図11に示すように、リレーコイルXCの誘導負荷によるノイズ防止やアークによる炭化物や硝酸の生成を少なくするために用いられるサージキラー13を付加した回路では、コイルの両端では3本の配線の接続が必要で、配線接続端子1m3,1n3を設け、配線7c,8cにて接続するように構成される。
【0025】
この構成によって、サージキラーのある回路、あるいは配線後にサージキラーが追加されても、接続された配線を外さずに回路配線が可能となるなどの効果がある。
【0026】
また、回路の構成上、配線本数が3本以上になる場合にも、必要に応じ、配線接続端子を、リレー端子としての第1接続端子部1a〜1nの個々に対し、3個以上設けることにより、同様に適用できるものである。
【0027】
この発明による実施の形態2によれば、補助リレーあるいはタイマ等の制御用機器1を装着可能に構成され前記制御用機器1の機器要素とそれぞれ接続される装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部を前面部または前記前面部の裏面となる後面部のいずれか一方、例えば前面部に配設した制御盤用ソケット2からなる接続構成体を備え、前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部のそれぞれに接続される差込型端子からなる配線用端子1a1,1a2,1a3〜1n1,1n2,1n3で構成される第2接続端子部を前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる第1接続端子部の個々に対し少なくとも3個づつ設けるとともに、これら配線用端子1a1,1a2,1a3〜1n1,1n2,1n3からなる第2接続端子部を前記制御盤用ソケット2からなる接続構成体の前面部または前記前面部の裏面となる後面部の他方、例えば後面部に配設するようにしたので、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行える接続構成体を備えた制御盤を得ることができる。
【0028】
また、この発明による実施の形態2によれば、前項の構成において、前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部にそれぞれ接続される試験用嵌合端子1at〜1ntからなる複数の試験用端子部を前記制御盤用ソケット2からなる接続構成体の前面部に配設するようにしたので、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行えるとともに、試験作業を必要に応じ適切かつ迅速に行える接続構成体を備えた制御盤を得ることができる。
【0029】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図12ないし図15について説明する。図12は実施の形態3における制御盤に制御用機器を収納した状態を側面から見た断面図である。図13は図12におけるXIII−XIII線から見た制御用機器を装着される制御盤の前面側を示す正面図である。図14は図12におけるXIV−XIV線から見た制御盤用ソケットの配線用端子側を示す裏面図である。図15は図12のXV−XV線における制御盤用ソケットの配線用端子側から見た断面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1および実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0030】
この実施の形態3において、制御盤4の取付け板4bに複数の制御盤用ソケット2が取り付けられる。複数の制御盤用ソケット2は、互いに側面を接して水平方向に配列され、これら配列された制御盤用ソケット2の列が垂直方向に若干の間隔を置いて複数列配置される。
制御盤用ソケット2では、前面部または後面部の一側、例えば前面側を制御用機器1の装着面として、前面部に装着用嵌合端子1a〜1n(図1参照)を設け、前面部の裏面となる後面部を配線接続面として、配線用端子1a1,1a2〜1n1,1n2(図1参照)を設けている。
配線ダクト14は、制御盤用ソケット2の裏面となる後面部側において垂直に延在し、多段,多列に高密度に取り付けられた複数の制御盤用ソケット2の配線用端子1a1,1a2〜1n1,1n2(図1参照)と外部引出し端子台4aとの間が配線ダクト14を介して制御盤用ソケット2の裏面側で集中的に配線される。
【0031】
このような構成により、配線材が短く、資源の有効利用が可能となる。また、配線作業が盤の片面で移動距離も少なく、さらには作業面が集中しているため、配線作業時間が短く、安価な制御盤を得ることができるなどの効果がある。
【0032】
この発明による実施の形態3によれば、補助リレーあるいはタイマ等の制御用機器1を装着可能に構成され前記制御用機器1の機器要素とそれぞれ接続される装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部1a〜1nを前面部または前記前面部の裏面となる後面部のいずれか一方、例えば前面部に配設した制御盤用ソケット2からなる接続構成体を備え、前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる複数の第1接続端子部のそれぞれに接続される差込型端子からなる配線用端子1a1,1a2〜1n1,1n2で構成される第2接続端子部を前記装着用嵌合端子1a〜1nのソケット側端子部材からなる第1接続端子部の個々に対し複数個設けるとともに、これら配線用端子1a1,1a2〜1n1,1n2からなる第2接続端子部を前記制御盤用ソケット2からなる接続構成体の前面部または後面部の他方、例えば後面部に配設し、かつ、前記制御盤用ソケット2からなる接続構成体の前面部または前記前面部の裏面となる後面部の他方、例えば後面部において延在し前記制御盤用ソケット2からなる複数の接続構成体に係る前記制御盤用ソケット2からなる複数の接続構成体と外部引出し端子台4aとの間を接続する配線を収納する配線ダクト14を設けたので、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行えるとともに、配線ダクトによって配線作業をより適切化できる接続構成体を備えた制御盤を得ることができる。
【0033】
以上説明したように、この発明による実施の形態によれば、制御用機器の制御盤用ソケットに制御用機器の装着面にリレー回路と同一の試験用端子を配置したので、電源段や制御用機器の取外した状態でも、ソケットに配線された配線用端子を触ることなく、容易に必要な信号を得ることができる。
また、制御盤用ソケットの配線用端子を制御用機器の装着方向と反対側に垂直に、かつ制御用機器の各出力に対し、複数個の配線を可能としたので、配線追加時に配線済みの配線を触ることなく配線が可能となり、さらには配線のスペースが制御用機器用ソケットの範囲内で可能となるなどの効果がある。
【0034】
【発明の効果】
この発明によれば、配線用スペースを省いて高密度の取付を可能とし、少ない配線材で配線作業を確実かつ容易に行えるとともに、接続構成体の側方から前記外部引出し端子台の側方へ向けて垂直に延在し接続構成体の複数列の両側方に対応して配設された第1および第2の配線ダクトと前記接続構成体の複数列の間に対応して配設された第3の配線ダクトとにより構成される配線ダクトによって配線作業をより適切化できる接続構成体を備えた制御盤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における制御用機器および制御盤用ソケットの内部接続状態を示す回路図である。
【図2】 この発明による実施の形態1における制御盤の展開接続状態を示す接続図である。
【図3】 この発明による実施の形態1における制御盤の展開接続状態を示す図2の配線状態を示す結線図である。
【図4】 この発明による実施の形態1における制御用機器を制御盤用ソケットに装着した状態を示す断面図である。
【図5】 図4におけるV−V線から見た制御盤用ソケットの制御用機器の装着側である前面部を示す正面図である。
【図6】 図4におけるVI−VI線から見た制御用機器の装着側と反対の裏面部を示す裏面図である。
【図7】 制御盤用ソケットの正面側で上下の試験用端子に装着するテストケーブル端子を示す部品図である。
【図8】 この発明による実施の形態2における制御用機器および制御盤用ソケットの内部接続状態を示す回路図である。
【図9】 この発明による実施の形態2における制御盤のサージキラーを追加した展開接続状態を示す接続図である。
【図10】 この発明による実施の形態2における制御盤の展開接続状態を示す図9の配線状態を示す結線図である。
【図11】 図4におけるXI−XI線から見た制御盤用ソケットの制御用機器の装着側と反対の面での配線用端子を示す正面図である。
【図12】 この発明による実施の形態3における制御盤に制御用機器を収納した状態を側面から見た断面図である。
【図13】 図12におけるXIII−XIII線から見た制御用機器を装着される制御盤の前面側を示す正面図である。
【図14】 図12におけるXIV−XIV線から見た制御盤用ソケットの配線用端子側を示す裏面図である。
【図15】 図12のXV−XV線における制御盤用ソケットの配線用端子側から見た断面図である。
【符号の説明】
1 制御用機器(リレー,タイマ)、2 制御盤用ソケット、1a〜1n 装着用嵌合端子、1at〜1nt 試験用端子、1a1〜1n3 配線用端子、2a 端子分配基板、3 試験用ケーブル、3a 試験用端子嵌合ジャック、4 制御盤、4a 外線端子台、4b 制御盤用ソケット取付パネル、5 信号受け制御盤、6 外線ケーブル、7,8,9,10 盤内配線、11 制御盤用ソケット配線端子、12 制御盤用ソケットバリヤ、13 サージキラー、14 配線ダクト。
Claims (1)
- 制御用機器を前面部に装着可能に構成され前記制御用機器の機器要素とそれぞれ接続される複数の第1接続端子部を前面部に配設した複数の接続構成体を備え、前記複数の第1接続端子部のそれぞれに接続される第2接続端子部を第1接続端子部の個々に対し複数個設けるとともに、これら第2接続端子部を前記接続構成体の後面部に配設したものであって、複数の前記接続構成体は互いに側面を接して水平方向に配列され、これら配列された前記接続構成体の列が垂直方向に複数列配置されて、前記接続構成体の列の後面部下方に外部引出し端子台が設けられ、しかも、前記接続構成体の後面部において前記接続構成体の側方から前記外部引出し端子台の側方へ向けて垂直に延在し前記複数の接続構成体に係る配線を収納する複数の配線ダクトが設けられて、前記複数の配線ダクトは前記接続構成体の複数列の両側方に対応して配設された第1および第2の配線ダクトと前記接続構成体の複数列の間に対応して配設された第3の配線ダクトとにより構成されることを特徴とする制御盤。
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