JP4442597B2 - 希土類磁石およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、希土類磁石およびその製造方法に関する。
現在、希土類磁石としては、サマリウム・コバルト系磁石とネオジム・鉄・硼素系磁石の二種類が各分野で広く用いられている。なかでもネオジム・鉄・硼素系磁石は、種々の磁石の中で最も高い磁気エネルギー積を示し、価格も比較的安いため、各種電子機器へ積極的に採用されている。
ネオジム・鉄・硼素系磁石は、Nd2Fe14B型結晶を主相とする磁石であるが、より一般的に「R−T−B系磁石」と称される場合がある。ここで、Rは希土類元素および/またはY(イットリウム)、TはFeを主とするNiやCoで代表される遷移金属元素、Bは硼素である。ただし、Bの一部は、C、N、Al、Si、および/またはPなどの元素によって置換され得るため、本明細書では、B、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素を「Q」と表記し、「ネオジム・鉄・硼素系磁石」と称されている希土類磁石を広く「R−T−Q系希土類磁石」と記載する。R−T−Q系希土類磁石では、R214Q結晶粒が主相を構成している。
R−T−Q系希土類磁石用原料合金の粉末は、当該原料合金の粗粉砕を行う第1粉砕工程と、原料合金の微粉砕を行う第2粉砕工程とを含む方法によって作製されることが多い。例えば、第1粉砕工程では水素脆化処理によって原料合金を数百μm以下のサイズに粗く粉砕した後、第2粉砕工程では、粗粉砕された原料合金(粗粉砕粉)をジェットミル粉砕装置などによって平均粒径が数μm程度のサイズに細かく粉砕する。
磁石用原料合金自体の作製方法には大きく分けて2種類ある。第1の方法は、所定組成の合金溶湯を鋳型に入れ、比較的ゆっくりと冷却するインゴット鋳造法である。第2の方法は、所定組成の合金溶湯を単ロール、双ロール、回転ディスク、または回転円筒鋳型等に接触させて急速に冷却し、合金溶湯からインゴット合金よりも薄い凝固合金を作製するストリップキャスト法や遠心鋳造法に代表される急冷法である。
この急冷法による場合、合金溶湯の冷却速度は、例えば101℃/秒以上104℃/秒以下の範囲にある。そして、急冷法によって作製された急冷合金の厚さは、0.03mm以上10mm以下の範囲にある。合金溶湯は冷却ロールの接触した面(ロール接触面)から凝固し、ロール接触面から厚さ方向に結晶が柱状(針状)に成長してゆく。その結果、上記急冷合金は、短軸方向サイズが3μm以上10μm以下で長軸方向サイズが10μm以上300μm以下のR214Q結晶相と、R214Q結晶相の粒界に分散して存在するRリッチ相(希土類元素Rの濃度が相対的に高い相)とを含有する微細結晶組織を持つにいたる。Rリッチ相は希土類元素Rの濃度が比較的に高い非磁性相であり、その厚さ(粒界の幅に相当する)は10μm以下である。
急冷合金は、従来のインゴット鋳造法(金型鋳造法)によって作製された合金(インゴット合金)に比較して、相対的に短時間で冷却されているため、組織が微細化され、結晶粒径が小さい。また、結晶粒が微細に分散して粒界の面積が広く、Rリッチ相は粒界内を薄く広がっているため、Rリッチ相の分散性にも優れ、焼結性が向上する。このため、特性の優れたR−T−Q系希土類焼結磁石を製造する場合には、その原料として、急冷合金が使用されるようになってきている。
希土類合金(特に急冷合金)に水素ガスをいったん吸蔵させ、いわゆる水素粉砕処理によって粗粉砕を行う場合(本明細書では、このような粉砕方法を「水素脆化処理」と称する)、粒界に位置するRリッチ相が水素と反応し、膨張するため、Rリッチ相の部分(粒界部分)から割れる傾向にある。そのため、希土類合金を水素粉砕することによって得られた粉末の粒子表面にはRリッチ相が現われやすくなる。また、急冷合金の場合は、Rリッチ相が微細化されており、その分散性も高いため、水素粉砕粉の表面にはRリッチ相が特に露出しやすい。
上記の水素脆化処理による粉砕方法は、例えば米国特許出願09/503,738に開示されており、これをここに援用する。
このようなR−T−Q系希土類磁石の保磁力を高めるため、希土類Rの一部をDy、Tb、および/またはHoで置換する技術が知られている。なお、本明細書では、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種の元素をRHと表記することする。
しかしながら、R−T−Q系希土類磁石用原料合金に添加したRHは、合金溶湯の急冷後、主相であるR214Q相にだけではなく、粒界相にもほぼ一様に存在することになる。このような粒界相に存在するRHは、保磁力の向上に寄与しないという問題がある。
また、粒界にRHが多く存在することにより焼結性が低下するとう問題もある。この問題は、原料合金に占めるRHの割合が1.5原子%以上の場合に大きくなり、この割合が2.0原子%以上になると顕著なものとなる。
また、急冷凝固合金の粒界相部分は、水素脆化処理および微粉砕工程によって超微粉(粒径:1μm以下)となりやすく、かりに微粉末にならなかったとしても、露出した粉末表面を構成しやすい。超微粉は、酸化や発火の問題を引き起こしやすく、また、焼結にも悪影響を与えるため、粉砕工程中に除去される。粒径1μm以上の粉末粒子の表面に露出している希土類は酸化されやすく、また、RHはNdやPrよりも酸化されやすいため、合金の粒界相中に存在したRHは、安定な酸化物を形成してしまい、主相の希土類元素Rと置換することなく、粒界相に偏析した状態を維持しやすい。
以上のことから、急冷合金中のRHのうち、その粒界相に存在する部分は保磁力向上のために有効利用されないという問題がある。RHは、希少な元素であり、価格も高いため、資源の有効利用や製造コストの低下という観点から、上述のような無駄を排除することが強く求められている。
特許文献1は、Dyを酸化物の形態で添加し、焼結時に主相の表面に拡散させることにより、小量のDyで高い保磁力を得る技術を開示している。しかし、この技術によれば、保磁力に寄与しないDy酸化物が粒界相に残存するため、Dyの使用量を充分に低減することはできない。
特許文献2は、Dyに加えてSnを添加することにより、粒界相に存在するDyを主相へ濃縮する技術を開示している。しかし、この技術によれば、磁性に寄与しないSnの存在によって主相の存在比率が低下し、飽和磁化が低下するという問題がある。また、Dyが酸化物として粒界相に残存してしまうため、Dyを主相へ濃縮する効果は小さい。
さらに、Dy、Tb、Ho等の重希土類元素を用いることなく、Al、Cu、Cr、Ga、Nb、Mo、V等を添加することによって保磁力を向上させることも従来から提案されてきたが、いずれの元素添加も磁性に寄与しない相の生成を招くため、飽和磁化が低下したり、主相そのものの磁化が低下したりするという問題があった。
なお、特許文献3には、合金鋳塊に対して、400℃以上900℃以下の熱処理を施すことにより、主相結晶の配向方向を特定の方位に向ける技術を開示している。
特許文献4は、ストリップキャスト法で製造した合金に対して800℃以上1100℃以下の温度で熱処理を施した後、粉砕後の粒度分布を改善することにより、磁気特性を向上する技術を開示している。しかし、このような温度で熱処理を行うと、ストリップキャスト法の利点である微細組織が失われるため、粉末の粒度分布が同じ場合、保磁力は低下する。また、焼結性も低下すると考えられる。
特許文献5は、ストリップキャスト法で合金溶湯を冷却する際、合金温度が800℃から600℃に低下する温度領域では、冷却速度を毎分1℃以下に制限し、徐冷を行う技術を開示している。この方法によれば、主相の比率が高まり、焼結磁石の残留磁化が向上することと記載されているが、保磁力の向上については何も記載していない。
特開昭61−253805号公報 特開平3−236202号公報 特開平5−33076号公報 特開平8−264363号公報 特開平10−36949号公報
本発明者の実験によると、特に合金溶湯を急冷することによって急冷凝固合金を作製する場合、元素RHが粒界相に多く存在するということがわかった。これは、元素RHが主相における希土類元素Rの格子位置(サイト)に収まる前に溶湯の凝固プロセスが完了してしまうために生じる現象であると思われる。従って、ストリップキャスト法などによって作製した急冷凝固合金を微粉砕する前に水素脆化処理を行うと、粒界相に多く存在するRHが無駄に失われ、RHの利用効率がいっそう低下してしまうという問題がある。また、粒界相系合金に含まれるRHが多くなると、焼結性が低下するため、焼結温度を上昇させる必要がある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、Dy、Tb、およびHoを有効に活用して、保磁力を効果的に向上させたR−Fe−Q系希土類磁石を提供することにある。
本発明の他の目的は、R−Fe−Q系希土類磁石用原料合金およびその粉末の製造方法、ならびに当該合金粉末を用いた焼結磁石の製造方法を提供することにある。
本発明によるR−T−Q系希土類磁石は、主相としてR214Q相(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素)を含有するR−T−Q系希土類永久磁石であって、希土類元素として、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRL、ならびに、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHを含有し、前記RHは、含有希土類元素全体の10原子%以上を占め、しかも、R214Q相に含まれるRHの原子数比率が含有希土類元素全体に占めるRHの原子数比率より大きい。
ある好ましい実施形態において、R214Q相に含まれるRHの原子数比率は含有希土類元素全体に占めるRHの原子数比率の1.1倍より大きい。
ある好ましい実施形態において、希土類元素Rは全体の11原子%以上17原子%以下、遷移金属元素Tは全体の75原子%以上84原子%以下、元素Qは全体の5原子%以上8原子%以下である。
ある好ましい実施形態において、Ti、V、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、In、Sn、Hf、Ta、W、およびPbからなる群から選択された少なくとも1種の添加元素Mを含有する。
本発明によるR−T−Q系希土類磁石用原料合金は、主相としてR214Q相(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素)を含有するR−T−Q系希土類永久磁石用原料合金であって、希土類元素として、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRL、ならびに、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHを含有し、R214Q相は、短軸方向サイズが3μm以上10μm以下で長軸方向サイズが10μm以上300μm以下の針状結晶であり、前記RHは、含有希土類元素全体の10原子%以上を占め、しかも、R214Q相におけるRHの濃度がR214Q相以外の相におけるRHの濃度よりも高い。この原料合金は、全体の80体積%以上のR214Q相を含んでいることが好ましい。
本発明によるR−T−Q系希土類磁石用原料合金の製造方法は、R−T−Q系希土類合金(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素)であって、希土類元素Rとして、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRLと、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHとを含有する合金の溶湯を用意する工程と、前記合金の溶湯を急冷して、凝固合金を作製する冷却工程と、前記急冷凝固合金を400℃以上800℃未満の温度範囲で5分以上12時間以下保持する熱処理工程とを包含する。
ある好ましい実施形態において、前記冷却工程は、回転する冷却ロールによって前記合金の溶湯を冷却する工程を包含する。
ある好ましい実施形態において、前記冷却工程は、前記合金の溶湯を101℃/秒以上104℃/秒以下の冷却速度で冷却する工程を包含する。
ある好ましい実施形態において、前記冷却工程は、ストリップキャスト法によって行う。
本発明によるR−T−Q系希土類磁石用原料合金粉末の製造方法は、上記いずれかの製造方法によって製造されたR−T−Q系希土類磁石用原料合金を水素脆化法によって脆化させる工程と、前記脆化されたR−T−Q系希土類磁石用原料合金を粉砕する工程とを包含する。
ある好ましい実施形態において、前記R−T−Q系希土類磁石用原料合金を粉砕する工程では、不活性ガスの高速気流を用いて前記R−T−Q系希土類磁石の微粉砕を実行する。
ある好ましい実施形態において、前記酸素の濃度は0.05体積%以上3体積%以下に調節されている。
本発明による焼結磁石の製造方法は、上記いずれかに記載の製造方法によって製造されたR−T−Q系希土類磁石用原料合金粉末の成形体を作製する工程と、前記成形体を焼結する工程とを包含する。
ある好ましい実施形態において、前記R−T−Q系希土類磁石用原料合金粉末は、希土類元素Rの含有量が異なる複数種類の原料合金粉末から構成されている。
本発明によれば、保磁力向上目的で添加したDyなどの重希土類元素RHのうち、粒界部分に位置するRHを比較的低温の熱処理で主相中に濃縮するとともに、RHの酸化による粒界相への再分布を抑制することにより、希少な重希土類元素RHを無駄なく有効に活用して保磁力を効果的に向上させることが可能である。
本発明では、まず、R−T−Q系希土類合金(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素)の溶湯を用意する。このR−T−Q系希土類合金は、希土類元素Rとして、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRLと、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHとを含有している。次に、上記組成の合金溶湯を急冷して急冷凝固合金を作製する。
本発明者は、このような急冷凝固合金を400℃以上800℃未満の温度範囲で5分以上12時間以下のあいだ保持することにより、急冷凝固合金の粒界相中に位置したRHを主相へ移動させ、主相に濃縮できることを見出し、本発明を想到するに到った。
本発明者の実験によると、400℃以上800℃未満という比較的低い温度範囲でRHを粒界相から主相へ移動させるには、急冷凝固合金の組織構造が微細であることが必要である。そのような微細な組織構造をもつ急冷凝固合金は、ストリップキャスト法などの急冷法により、合金溶湯を101℃/秒以上104℃/秒以下の速度で冷却して作製することが好ましい。急冷速度は、102℃/秒以上であることが更に好ましい。なお、ストリップキャスト法による急冷合金の作製方法は、米国特許5,383,978に開示されており、これをここに援用する。
従来、インゴット法で作製された合金に対しては、高温で長時間の熱処理を施すことにより、合金中に存在する不要なα−Feの量を低減することが試みられていた。しかし、ストリップキャスト法などの急冷法で作製した合金は、α−Feをほとんど含んでおらず、そのような熱処理は不要であり、また、急冷合金はインゴット合金に比べて結晶組織が微細であることが利点であるため、結晶組織の粗大化を引き起こす可能性のある熱処理を急冷合金に施すことは好ましくないとの技術常識が存在していた。
本発明者は、このような技術常識にとらわれることなく、適切な温度範囲で熱処理を行い、そのような熱処理によれば、粒界に存在していたRHを主相に濃縮し、保磁力を効率的に向上させ得ることを見出した。
また、本発明者の実験によると、保磁力の向上のためには、上記急冷凝固合金を粉砕するに際して雰囲気の酸素濃度を適切に制御することが極めて重要であることもわかった。特に、微粉砕工程の前に水素脆化処理を行う場合、粉末表面に粒界相部分が露出しやすいため、微粉砕工程を不活性ガス中で行い、しかも、不活性ガス中の酸素濃度を1体積%以下に調節することが好ましい。雰囲気ガス中の酸素濃度が1体積%を超えて高くなりすぎると、微粉砕工程中に粉末粒子が酸化され、希土類元素の一部が酸化物の生成に消費されてしまう。希土類磁石用原料合金粉末中において磁性に寄与しない希土類酸化物が多く生成されると、主相であるR214Q系結晶相の存在比率が低下するため、磁石特性が劣化することになる。また、粒界でRHの酸化物が生成されやすくなり、主相中のRHの濃度が低下する。
このような微粉砕は、ジェットミル、アトライタ、ボールミルなどの粉砕装置を用いて行うことができる。なお、ジェットミルによる粉砕は、米国出願09/851,423に開示されており、これをここに援用する。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。
まず、R−T−Q系希土類合金の溶湯を用意する。希土類元素Rとして、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRLと、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHとを含有している。ここで、充分な保磁力向上効果を得るため、希土類元素全体の中に占めるRHの原子数比率(モル比)を10%以上に設定する。
好ましい実施形態において、希土類元素Rの含有量は、合金全体の11原子%以上17原子%以下であり、保磁力向上に寄与するRHは、希土類元素R全体の10原子%以上を占める。
遷移金属元素Tは、Feを主成分(T全体の50原子%以上)とし、その残部はCoおよび/またはNiなどの遷移金属元素を含んでいてもよい。遷移金属元素Tの含有量は、合金全体の75原子%以上84原子%以下である。
元素Qは、Bを主成分として含み、正方晶のNd2Fe14B結晶構造中のB(硼素)と置換し得る元素であるC、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種を含んでいても良い。元素Qの含有量は、合金全体の5原子%以上8原子%以下である。
合金には、上記主要元素のほかに、Ti、V、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、In、Sn、Hf、Ta、W、およびPbからなる群から選択された少なくとも1種の添加元素Mが添加されていてもよい。
上記組成の原料合金の溶湯を、ストリップキャスト装置の冷却ロールの表面と接触させることにより、急冷凝固させる。冷却ロールの回転速度(表面周速度)の好ましい範囲は0.3m/秒以上10m/秒以下である。これにより、合金の溶湯を101℃/秒以上104℃/秒以下の冷却速度で急冷することができる。
このようにして作製された急冷合金(ストリップキャスト合金)中には、主相としてR214Q相(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素)が形成されている。R214Q相は、短軸方向サイズが3μm以上10μm以下であり、長軸方向サイズが10μm以上300μm以下の針状結晶である。急冷直後の状態(as−spun)では、R214Q相におけるRHの濃度がR214Q相以外の相(粒界相など)におけるRHの濃度と略同レベルにある。
次に、ストリップキャスト法で得られた急冷凝固合金に対して、400℃以上800℃未満の温度範囲で5分以上12時間以下保持する熱処理工程を行う。熱処理の好ましい温度範囲は400℃以上700℃以下、より好ましい温度範囲は500℃以上650℃以下である。この熱処理は、いったん元素の拡散が生じない温度(例えば300℃程度)まで冷却した原料合金を更に急冷装置とは別の炉で加熱することによって行うことが好ましい。
上記熱処理を施すことにより、粒界相部分に存在したRHは、主相であるR214Q相に移動し、R214Q相中に濃縮される。その結果、R214Q相におけるRHの濃度は、R214Q相以外の相におけるRHの濃度よりも高い合金が得られる。
次に、上記熱処理後の合金を水素脆化法によって脆化させた後、ジェットミル装置などの粉砕機を用いて粉砕し、微粉末化する。得られた乾式粉末の平均粒径(F.S.S.S.粒径)は、例えば3.0〜4.0μmである。ジェットミル装置では、所定量の酸素が導入された不活性ガスの高速気流を用いて原料合金を粉砕する。不活性ガス中の酸素濃度は1体積%以下に調節することが好ましい。より好ましい酸素濃度は0.1体積%以下である。
本発明において、このように粉砕時の雰囲気中酸素濃度を制限する理由は、粒界相から主相へ移動させたRHが酸化によって再び粒界相部分に移動・析出しないようにするためである。粉末中に酸素が多く含まれると、Dy、Tb、Hoなどの重希土類元素RHは、酸素と結合してより安定な酸化物を生成する傾向がある。本発明で用いる合金組織では、酸素は主相中よりも粒界相に多く分布するため、主相中のRHは再び粒界相へ拡散し、そこで酸化物生成に消費されるものと考えられる。このようにして主相中からRHが流出すると、保磁力の十分な向上を実現できないため、粉砕工程および次に説明する焼結工程では、粉末の酸化を適切に抑制することが望ましい。
次に、粉体プレス装置を用い、上記粉末を配向磁界中で圧縮し、所望の形状に成形する。こうして得られた粉末成形体を10-4Pa以上106Pa以下の不活性ガス雰囲気下で焼結する。このように酸素濃度を所定レベル以下に制限した雰囲気中にて焼結工程を実行することにより、焼結体(焼結磁石)に含まれる酸素の濃度を0.3質量%以下にすることが望ましい。
(実施例)
まず、質量比率で22%Nd−10%Dy−0.25%Al−0.05%Cu−1.0%B−残部Feの組成を有する合金の溶湯をストリップキャスト法で急冷することにより、上記組成の急冷凝固合金(合金A)を作製した。また、インゴット法で合金(合金B)を作製した。図1および図2は、それぞれ、合金AおよびBの組織を示す模式図である。添付の図面では、Dyがドットとして模式的に図示されている。図1に示すように、合金AではDyが主相および粒界相に一様に存在している。図1および図2の対比からわかるように、粒界相に存在するDyの量は、合金Bよりも合金Aの場合の方が多い。
次に、これらの合金AおよびBに対して、600℃で1時間の熱処理をAr雰囲気中で行った。熱処理前後における上記合金の組織を、それぞれ、図3および図4に示す。図3および図4に示すように、合金Aでは、粒界相に存在するDyの濃度が低下している。これは、粒界相に存在したDyが上記熱処理によって主相へ移動し、主相に濃縮されたためである。
参考のため、合金Aに対して、800℃で1時間の熱処理をAr雰囲気中で行った。この場合、図5に示すように、Dyは粒界相から主相へ移動し、主相に濃縮されているが、主相を構成する結晶粒が幾分大きくなっている。
次に、上記合金に対して水素脆化処理(粗粉砕)を施した後、ジェットミル装置を用いた気流式微粉砕を行い、合金粉末を作製した。ジェットミル装置内の粉砕雰囲気は窒素ガスであり、粉砕雰囲気中の酸素濃度は0.1体積%以下に調節した。その後、粉末プレス装置を用い、上記合金粉末を配向磁界中で圧縮成形し、合金粉末の成形体を作製した。その後、粉末成形体に対して、真空焼結および時効処理を行い、焼結磁石を作製した。
図6は、合金Aの粉末から作製した焼結磁石の組織を示している。図からわかるように、Dyは主相中に濃縮された状態のままである。
一方、他の例として、600℃で1時間の熱処理を省略した合金Aから作製した焼結磁石の組織を図7に示す。この図からわかるように、粒界相に酸化物が生成されている。この酸化物中には酸化したDyが比較的多く存在しており、その分、主相中のDy濃度が低下している。
表1は、600℃で1時間の熱処理を行った合金Aに含まれる各元素について、以下の各段階における合金の組成比率(質量比)を示している。
・水素脆化処理前の原料合金
・ジェットミル装置による微粉砕工程直後の合金粉末
・焼結工程終了後の焼結体
Figure 0004442597
表1から、粉砕前よりも微粉砕後および焼結後の状態でDyの比率が増加していることがわかる。これは、微粉砕工程中に原料合金の粒界相が超微粉末粒子となって粉末外に除去されたため、粒界相に位置していたNdやPrの一部が消失したのに対し、粒界相から主相に濃縮されたDyは、そのような消失を免れたため、相対的に含有比率が向上したことを意味している。
表1に示される焼結体の磁気特性は、表2に示す通りであった。
Figure 0004442597
この焼結体における主相中の希土類元素の構成比と、焼結体全体における希土類元素の構成比を表3に示す。
Figure 0004442597
ここで、主相に含まれる希土類元素中において、Dyの占める原子数比率をNmとし、焼結磁石全体に含まれる希土類元素中において、Dyの占める原子数比率をNtとする。表3に示す例では、Nm/Ntが1.17であり、Dyが主相に濃縮されていることがわかる。このようにNm/Ntが1.15以上となることが好ましい。
なお、主相におけるDyの原子数比率(Nm)は、EPMAによる定量分析で得た値であり、焼結磁石全体に占めるDyの原子数比率(Nt)は、化学分析の結果得られた値である。
以下に示す表4は、600℃で1時間の熱処理を行わなかった合金Aについて、以下の各段階における合金の組成比率(質量比)を示している。
・水素脆化処理前の原料合金
・ジェットミル装置による微粉砕工程直後の合金粉末
・焼結工程終了後の焼結体
Figure 0004442597
表4からわかるように、粉砕工程後、Dyの組成比率が原料合金における場合よりも低下している。これは、熱処理を省略した結果、粒界相に残留したDyが水素脆化処理および微粉砕工程を経るうちに超微粉末粒子となって粉末から除去されたためであると考えられる。
表4に示される焼結体の磁気特性は、表5に示す通りであった。
Figure 0004442597
表5から、この例の磁気特性(特に保磁力)が表2に示す磁気特性よりも劣っていることがわかる。
この焼結体における主相中の希土類元素の構成比と、焼結体全体における希土類元素の構成比を表6に示す。
Figure 0004442597
表6から、Nm/Ntは1.1よりも少なく、Dyは主相に濃縮された状態にあるとはいえないことがわかる。Dyが主相に濃縮したというためには、Nm/Ntが1.1以上であることが必要である。
なお、上記結果は、いずれも、酸素濃度を0.1体積%以下に調節した不活性気流を用いたジェットミル装置による粉砕を行った後、粉末の酸化をできるだけ抑制した環境で速やかに焼結した場合に得られたものである。
以下、ジェットミル装置による微粉砕後、粉末を大気中で30分放置し、成形および焼結工程を実行した例について、上記と同様の測定を行ったので、その結果を説明する。
以下に示す表7は、600℃1時間の熱処理を行った合金Aに含まれる各元素について、以下の各段階における合金の組成比率(質量比)を示している。
・大気中での放置後における合金粉末
・焼結工程終了後の焼結体
Figure 0004442597
表7から、酸素の比率が前述した例における場合よりも倍増していることがわかる。表7に示される焼結体の磁気特性は、表8に示す通りであった。
Figure 0004442597
表8からわかるように、前述した例に比較して磁気特性が劣化している。この焼結体における主相中の希土類元素の構成比と、焼結体全体における希土類元素の構成比を表9に示す。
Figure 0004442597
表9から、主相においてDyが含有希土類元素中に占める原子数比率(Nm)は、焼結磁石全体においてDyが含有希土類元素中に占める原子数比率(Nt)とほとんど等しいことがわかる。このことから、粉末粒子の表面に付着した酸素は、焼結時に粒界でDyと結合し、Dyを主相から粒界相に向けて拡散させる働きを行うものと考えられる。従って、熱処理によってDyを主相に濃縮した場合でも、水素脆化処理および微粉砕工程でDyの酸化が進行した場合、主相におけるDy濃度が低下してしまうことになる。このような主相におけるDy濃度の低下は、酸素濃度を適切に制御しない雰囲気で微粉砕を行った場合にも生じる。
本発明では、前述のように、微粉砕工程時における酸素濃度を適切な範囲に調節しているため、Dyの粒界への拡散を抑制し、効率的に保磁力向上を達成することができる。
本発明の希土類磁石は、希少な重希土類元素RHを無駄なく有効に活用して保磁力を効果的に向上させることができため、種々の分野で好適に利用され得る。
急冷合金(合金A)の組織を示す模式図である。 インゴット合金(合金B)の組織を示す模式図である。 急冷合金(合金A)に対して、600℃1時間の熱処理をAr雰囲気中で行った後の合金組織を示す図である。 インゴット合金(合金B)に対して、600℃1時間の熱処理をAr雰囲気中で行った後の合金組織を示す図である。 急冷合金(合金A)に対して、800℃1時間の熱処理をAr雰囲気中で行った後の合金組織を示す図である。 600℃1時間の熱処理を施した急冷合金(合金A)の粉末から作製した焼結磁石の組織を示す図である。 600℃1時間の熱処理を省略した急冷合金(合金A)の粉末から作製した焼結磁石の組織を示す図である。

Claims (4)

  1. ストリップキャスト法で300℃以下にまで冷却された母合金に対し、400℃以上800℃未満の熱処理を施した合金を原料として製造され、
    主相としてR214Q相(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素であってBを主成分とする)を含有するR−T−Q系希土類焼結磁石であって、
    希土類元素Rは全体の11原子%以上17原子%以下、
    遷移金属元素Tは全体の75原子%以上84原子%以下、
    元素Qは全体の5原子%以上8原子%以下、
    不可避不純物として酸素を0.3質量%以下含有し、
    希土類元素Rとして、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRL、ならびに、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHを含有し、
    前記RHは、含有希土類元素全体の10原子%以上を占め、しかも、R214Q相に含まれる希土類元素R中において、前記RHの原子数比率をNmとし、焼結磁石全体に含まれる希土類元素R中において、前記RHの原子数比率をNtとしたとき、Nm>Ntである、R−T−Q系希土類焼結磁石。
  2. Ti、V、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、In、Sn、Hf、Ta、W、およびPbからなる群から選択された少なくとも1種の添加元素Mを含有する請求項1に記載のR−T−Q系希土類焼結磁石。
  3. ストリップキャスト法で300℃以下にまで冷却された母合金に対し、400℃以上800℃未満の熱処理を施すことにより製造され、
    主相としてR214Q相(Rは希土類元素、Tは遷移金属元素、QはB、C、N、Al、Si、およびPからなる群から選択された少なくとも1種の元素であってBを主成分とする)を含有するR−T−Q系希土類永久磁石用原料合金であって、
    希土類元素Rは全体の11原子%以上17原子%以下、
    遷移金属元素Tは全体の75原子%以上84原子%以下、
    元素Qは全体の5原子%以上8原子%以下であり、
    希土類元素Rとして、NdおよびPrからなる群から選択された少なくとも1種のRL、ならびに、Dy、Tb、およびHoからなる群から選択された少なくとも1種のRHを含有し、
    214Q相は、短軸方向サイズが3μm以上10μm以下で長軸方向サイズが10μm以上300μm以下の針状結晶であり、
    前記RHは、含有希土類元素全体の10原子%以上を占め、しかも、R214Q相に含まれる希土類元素R中において、前記RHの原子数比率をNmとし、焼結磁石全体に含まれる希土類元素R中において、前記RHの原子数比率をNtとしたとき、Nm>Ntである、R−T−Q系希土類焼結磁石用原料合金。
  4. Ti、V、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、In、Sn、Hf、Ta、W、およびPbからなる群から選択された少なくとも1種の添加元素Mを含有する請求項3に記載のR−T−Q系希土類焼結磁石用原料合金。
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