JP4442431B2 - 点火モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、外部の部材と接続するためのコネクタを備え、イグニッションコイルに流れる電流を制御する駆動回路がモジュール化された点火モジュールに関する。
図6に、この種の点火モジュールの断面構造を示す。図示されるように、点火モジュール40は、イグニッションコイルの1次側コイルに電流を流すためのコンデンサ41や、集積回路42、外部の部材と接続するためのコネクタC等がプリント基板PBに形成されてモジュール化されている。ここで、コンデンサ41やコネクタCは、プリント基板PBを貫通するスルーホールhにコンデンサ41の端子やコネクタCの端子が挿入されてはんだ付けされ、集積回路は、表面実装されている。
表面実装は、一般に、リフローによって行われる。すなわち、図7(a)に示すように、表面実装の対象となる素子である表面実装素子(SMD;図中、集積回路42を例示)の実装箇所に対応したプリント基板PB上にはんだペーストPを配置する。そして、その上にSMD素子を載せる。次に、図7(b)に示すように、はんだペーストPをリフローさせることで、表面実装素子の端子をプリント基板PBにはんだ付けする。
上記コンデンサが表面実装によらず、スルーホールにより実装されているのは、表面実装が困難であるためである。コンデンサは、1次側コイルに電流を流すためのものであることから、容量、耐圧とも非常に大きなものとなり、素子サイズも大型化する。このため、コンデンサの端子をリフローの処理工程の間、実装が所望される位置に正確に配置しておくことはほとんど不可能である。
一方、スルーホールを利用したはんだ付けは、通常、リフローによっては行うことができず、フロー処理によって行なわれる。そして、これに起因して、コンデンサ41をスルーホールhを利用したはんだ付けにて実装する際には、以下に示すような不都合がある。
まず第1に、フローによるはんだ付けを廃止しようとする試みがなされているにも関わらず、その障害となるという問題がある。この試みは、はんだペーストに鉛が含まれており、はんだ付けを鉛フリーにて行うことが望まれているためになされるものである。
第2に、スルーホールhを利用した実装は、表面実装よりも高密度の実装ができないという問題がある。ここで、先の図6に示したように、コンデンサ41以外の素子を極力表面実装した場合、スルーホールhの位置の両側とも表面実装素子を配置できないため、実装密度を低下させる要因となる。
特に、近年、点火モジュールにおける駆動回路の実装をより高密度で行うべく、プリント基板の両面に表面実装素子を実装することも行われている。そして、この場合、両面に表面実装素子をリフローにてはんだ付けした後、フローによるはんだ付けを行う必要がある。そして、フロー処理は、噴流はんだの蒸気をプリント基板に付着させつつ行われるものであるため、フロー処理を行う際には、表面実装素子をマスクする必要が生じ、製造工程が煩雑化する。
なお、上記コンデンサに限らず、リフローにてはんだ付けすることが困難な素子にあっては、上述した不都合も概ね共通したものとなっている。
ちなみに、従来の点火モジュールとしては、先の図6に例示したもの以外にも、例えば下記特許文献1に記載のものがある。
特開2001−153017号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、フロー処理によるはんだ付け箇所を極力低減することのできる点火モジュールを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段、及びその作用効果について記載する。
手段1では、外部の部材と接続するためのコネクタを備え、イグニッションコイルに流れる電流を制御する駆動回路がモジュール化されてなる点火モジュールにおいて、前記駆動回路を構成する少なくとも1つの素子が、前記コネクタの端子に直接接続されて且つ該コネクタの端子を介して前記駆動回路と接続されるようにした。
上記構成では、コネクタ端子に直接接続される素子がある。この素子は、コネクタ端子に直接接続されるために、駆動回路が形成される基板にはんだ付けする必要がない。このため、上記構成では、基板にリフローによりはんだ付けすることが困難な素子を、フローにてはんだ付けすることを回避することができる。したがって、フロー処理によるはんだ付け箇所を極力低減することができる。
なお、コネクタの端子に直接接続する手法としては、溶接を用いることが望ましい。
手段2では、手段1において、前記素子を、前記イグニッションコイルの1次側コイルに印加される電圧と略等しい電圧がかかる高電圧素子とした。
イグニッションコイルの1次側コイルには、通常、駆動回路を駆動するために必要な電圧よりも大きな電圧が印加される。このため、駆動回路は、通常、イグニッションコイルの1次側コイルに印加される電圧と略等しい電圧がかかる高電圧素子を備えている。そして、この高電圧素子には、(イ)素子サイズが大型であって表面実装し難い、(ロ)高電圧がかかることで駆動回路のノイズ源となり得るため、他の素子と離間させて実装することとなり、駆動回路の実装密度を低下させる要因となる、等々の問題がある。
この点、上記構成によれば、高電圧素子を基板にはんだ付けすることなく、駆動回路を構成することができる。このため、高電圧素子をフローによってはんだ付けすることを回避することができる。また、高電圧素子をコネクタの端子に直接接続することで、実装密度の低下を回避しつつも、駆動回路の他の素子が高電圧素子からのノイズを拾うことを十分抑制することができる程度に高電圧素子と他の素子とを離間させることもできる。
手段3では、手段2において、前記素子を、コンデンサとした。
イグニッションコイルに流れる電流を制御する駆動回路は、1次側コイルに印加する電圧をコンデンサの電圧とするものが多い。そして、こうしたコンデンサは、素子サイズが大きく、表面実装が困難であったり、駆動回路のノイズ源となったりしやすい。
このため、上記構成では、手段2の作用効果を好適に奏することができる。
なお、上記コンデンサとしては、例えば以下の手段4、手段5のコンデンサ等がある。
手段4では、手段3において、前記コンデンサは、前記1次側コイルと直列回路を構成して且つ、該直列回路の共振現象により前記1次側コイルに交流電流を流すものである。
これは、スパークプラグの放電時に正負の電圧が交互に現れるいわゆるACアークを発生するCDI(コンデンサ放電式内燃機関用点火装置)である。
手段5では、手段3において、前記コンデンサは、前記1次側コイルと直列回路を構成して且つ、前記1次側コイルに電流を放電する際、整流手段によって直流電流とされるものである。
これは、スパークプラグの放電が直流電圧となるいわゆるDCアークを発生するCDIである。
手段6では、手段1〜5のいずれかにおいて、当該点火モジュールは、前記1次側コイルを駆動する駆動回路の形成される基板に前記駆動回路を構成する素子のうち前記少なくとも1つ以外の素子が表面実装されてなるようにした。
上記構成によれば、基本的に表面実装にて駆動回路を構成する素子が基板にはんだ付けされるために、フローによるはんだ付け箇所を好適に低減又はなくすことができる。更に、表面実装により実装密度を向上させることもできる。
手段7では、手段6において、前記表面実装が、前記基板の両面になされてなる。
上記構成では、表面実装を基板の両面にすることで、実装密度を好適に向上させることができる。ただし、この場合、表面実装が困難な素子をフローによってはんだ付けすると、一旦表面実装した素子をマスクする等々、製造工程が煩雑化する。
この点、上記構成では、上記手段1の少なくとも1つの素子をフロー処理することを回避することができるため、両面に表面実装を行う場合であっても、これに伴う不都合を極力低減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる点火モジュールの第1の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のイグニッションシステムの構成を示す。
図示されるように、イグニッションシステムは、スパークプラグ2に接続されたイグニッションコイル4と、該イグニッションコイル4に流れる電流を制御する点火モジュール10と、点火モジュール10に電力を供給する電源とを備えて構成されている。
交流発電機20は、当該イグニッションシステムが搭載される内燃機関の機関出力軸(図示略)から駆動力を付与されることで、交流の電力を発電する。交流発電機20の電力は、レギュレータ22によって整流され、例えば「16V」の電圧を有する電力としてバッテリ24に供給される。
一方、点火モジュール10は、イグニッションコイルに流れる電流を制御する駆動回路がモジュール化されたものである。点火モジュール10では、バッテリ24から供給される電力を、端子T2を介して取り込む。端子T2から取り込まれるバッテリ24の電力は、その電圧が、DC/DCコンバータ11にて例えば「300V」程度に昇圧される。そして、DC/DCコンバータ11の電力は、コンデンサ12に出力される。このコンデンサ12の他方の端子は、点火モジュール10の端子T1を介してイグニッションコイル4の1次側コイル4aに接続されている。
DC/DCコンバータ11とコンデンサ12との間には、互いにループ接続されたサイリスタ13とダイオード14とが接続されている。詳しくは、サイリスタ13のアノード及びダイオード14のカソード側が、DC/DCコンバータ11とコンデンサ12との間に接続され、サイリスタ13のカソードとダイオード14のアノードとは接地されている。
一方、端子T2から取り込まれる電力は、コンデンサ15によって蓄えられる。このコンデンサ15には、同コンデンサ15の電圧を(例えば「5V」に)降圧するレギュレータ16とコンデンサ17とが並列に接続されている。そして、コンデンサ17に蓄えられた電力は、波形整形回路18や中央処理装置(以下、CPU19)に供給される。すなわち、レギュレータ16は、バッテリ24の電圧を、波形整形回路18やCPU19を駆動するのに適切な電圧に降圧するものであり、コンデンサ17は、降圧された電圧の電力を安定して波形整形回路18やCPU19に供給するためのものである。
ここで、波形整形回路18は、交流発電機20の回転状態を検出する回転角度センサ26の出力を波形整形してCPU19に出力する回路である。すなわち、回転角度センサ26は、点火モジュール10の端子T5と接続されており、その出力が端子T5を介して波形整形回路18に取り込まれる。
一方、CPU19は、サイリスタ13のゲートに所定の電圧を印加することでサイリスタ13を駆動する。
なお、点火モジュール10の各部を接地すべく、点火モジュール10には、更に端子T3が設けられている。
こうした構成において、波形整形回路18を介して取り込まれる回転角度センサ26の出力に基づき、CPU19により、サイリスタ13のゲートに印加される電圧が操作されることで、イグニッションコイル4の1次側コイル4aに流れる電流が制御される。ここで、本実施形態では、図示されるように、スパークプラグ2を1つ備える構成である。換言すれば、本実施形態は、1気筒の内燃機関に搭載される点火モジュールであることを意味する。このため、交流発電機20の回転軸には、一箇所突起部が設けられており、回転角度センサ26によってこれが検出される。ちなみに、交流発電機20は内燃機関の出力軸の回転と同期しているため、回転角度センサ26は、出力軸の1回転に1度突起部を検出する。そして、この突起部は、波形整形回路18にて波形整形された後、CPU19に出力される。CPU19では、波形整形された突起部の信号に基づき、サイリスタ13を操作する。
ここで、点火モジュール10によるイグニッションコイル4の1次側コイル4aの電流の制御について、図2に基づいて説明する。
図2(a)は、コンデンサ12の高電位側の電圧の推移を、図2(b)は、サイリスタ13のゲートに印加される電圧の推移を、図2(c)は、1次側コイル4aを流れる電流の推移を、図2(d)は、1次側コイル4aに発生する電圧の推移をそれぞれ示す。
図2(a)に示されるように、DC/DCコンバータ11の昇圧動作に伴い、コンデンサ12の高電位側の電圧が(例えば「300V」程度まで)上昇する。そして、CPU19により、時刻t1にサイリスタ13のゲートに電圧が印加されると、サイリスタ13のカソード及びアノード間が導通され、コンデンサ12が放電される。これにより、1次側コイル4aに大きな電流が流れ、1次側コイル4aの電圧も上昇する。この1次側コイル4aの電圧は、1次側コイル4aと2次側コイル4bとの相互誘導作用により昇圧される。そして、この昇圧された電圧がスパークプラグ2に印加され、火花が発生する。
なお、先の図1に示したように、DC/DCコンバータ11とコンデンサ12との間には、サイリスタ13のアノード側とダイオード14のカソード側とが接続されている。すなわち、サイリスタ13は、DC/DCコンバータ11とコンデンサ12との間の電流を接地側へ流出させる一方、ダイオード14は、接地側からの電流をDC/DCコンバータ11とコンデンサ12との間に流入させるものとなっている。このため、点火モジュール10は、1次側コイル4aに交流電流が流れ、スパークプラグ2の放電が交流となるいわゆるACアークを発生するCDI(コンデンサ放電式内燃機関用点火装置)となっている。
上述したように、コンデンサ12は高圧となるため、耐圧の高いもの(例えば「400V」)を用いている。ただし、この場合、(ア)コンデンサ12の素子サイズが大型化し、表面実装が困難となる、(イ)コンデンサ12のノイズが点火モジュール10内の他の素子に混入する等々の問題が生じる。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、点火モジュール10と外部の部材とを接続するためのコネクタCの端子にコンデンサ12を直接接続する。図3(a)は、点火モジュール10の一部断面図である。図示されるように、点火モジュール10は、その駆動回路の形成されるプリント基板PBの両面に、上記CPU19や波形整形回路18等が表面実装されている。また、プリント基板PBの端部には、コネクタCの端子(図中、T1、T5が表示)が、プリント基板PBのスルーホールhに挿入されはんだ付けされている。
そして、コンデンサ12の端子は、コネクタCの端子と接続されている。詳しくは、図3(b)に、コネクタC及びコンデンサ12の上面図を示すように、コネクタCは、端子T1〜T8の8本の端子を備えている。そして、端子T1及び端子T4に、コンデンサ12の端子が直接接続されている。詳しくは、端子T1及び端子T4に、コンデンサ12の端子が溶接されている。ここで、端子T1は、先の図1に示したように、イグニッションコイル4の1次側コイル4aと接続されるものである。また、端子T4は、同図1に示すように、コンデンサ12とDC/DCコンバータ11とを接続するものである。すなわち、端子T4は、点火モジュール10の外部の部材とは接続されていないオープン端子である。
このように、本実施形態では、コンデンサ12をコネクタCの端子T1,T4と接続することで、プリント基板PBにフロー処理にてはんだ付けすることを回避することができる。また、コネクタCの端子T1,T4とコンデンサ12の端子とを直接接続することで、実装密度を低下させることなく、コンデンサ12の端子と点火モジュール10の他の素子とを適切に離間させることもできる。
なお、本実施形態にかかる点火モジュール10は、例えば以下の工程により製造することができる。
(a)プリント基板PBの一方の面に、表面実装するための素子をリフロー処理によりはんだ付けする。(b)プリント基板PBの他方の面に、表面実装するための素子をリフロー処理によりはんだ付けする。(c)プリント基板PBのうち図3中下方の面に実装されている素子をマスクした後、コネクタCの端子をスルーホールhに挿入してフロー処理にてはんだ付けする。(d)コンデンサ12の端子をコネクタCの端子T1,T4に溶接する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)コンデンサ12が、コネクタCの端子T1,T4に直接接続されて且つ、端子T1,T4を介して、プリント基板PBに実装されている素子と接続されるようにした。このため、フロー処理によるはんだ付け箇所を極力低減することができる。
(2)プリント基板PBに、コンデンサ12以外の素子を表面実装した。これにより、基本的に点火モジュール10を構成する素子がプリント基板PBに表面実装されるために、フロー処理によるはんだ付け箇所を好適に低減又はなくすことができる。更に、表面実装により実装密度を向上させることもできる。
(3)プリント基板PBの両面に、コンデンサ12以外の素子を表面実装した。これにより、実装密度を好適に向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図4に、本実施形態のイグニッションシステムを示す。この図4においては、先の図1に示した部材と同一の部材又は同様の機能を有する部材には、便宜上同一の符号を付した。
図示されるように、イグニッションコイル4の1次側コイル4aと接続される端子T6とDC/DCコンバータ11との間に、コンデンサ12が接続されている。そして、コンデンサ12の両端には、サイリスタ31のアノードとダイオード32のアノードとが接続されている。また、サイリスタ31のカソードとダイオード32のカソードとは接地されている。そこで、サイリスタ31のゲートに印加される電圧がCPU19により操作されることで、イグニッションコイル4に流れる電流が制御される。
ここで、点火モジュール10によるイグニッションコイル4の1次側コイル4aの電流の制御について、図5に基づいて説明する。
図5(a)は、コンデンサ12の高電位側の電圧の推移を、図5(b)は、サイリスタ13のゲートに印加される電圧の推移を、図5(c)は、1次側コイル4aを流れる電流の推移を、図5(d)は、1次側コイル4aに発生する電圧の推移をそれぞれ示す。
図5(a)に示されるように、DC/DCコンバータ11の昇圧動作に伴い、コンデンサ12の高電位側の電圧が(例えば「300V」程度まで)上昇する。そして、CPU19により、時刻t11にサイリスタ31のゲートに電圧が印加されると、サイリスタ31のカソード及びアノード間が導通され、コンデンサ12が放電される。これにより、1次側コイル4aに大きな電流が流れ、1次側コイル4aの電圧も上昇する。この電圧は、1次側コイル4aと2次側コイル4bとの相互誘導作用により昇圧される。そして、この昇圧された電圧がスパークプラグ2に印加され、火花が発生する。
なお、先の図4に示したように、コンデンサ12の両端には、サイリスタ31のアノード側とダイオード32のアノード側とが接続されている。すなわち、コンデンサ12の両端の電流は、コンデンサ12から接地側への流出方向にのみ電流が流れることができるようになっている。このため、点火モジュール10は、1次側コイル4aに直流電流が流れ、スパークプラグ2の放電が直流となるいわゆるDCアークを発生するCDIとなっている。
そして、本実施形態では、先の図4に示すように、コンデンサ12は、コネクタCの端子T1を介してダイオード32と、またコネクタCの端子T4を介してサイリスタ31とそれぞれ接続されている。ここで、コンデンサ12とコネクタCとの接続態様は、先の図3と同様である。すなわち、本実施形態では、ダイオード32のアノードは、コネクタCの端子T1,T6とプリント基板PB上で接続されている。また、サイリスタ31のアノードは、コネクタCの端子T4とプリント基板PB上で接続されている。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態の上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・点火モジュール10における表面実装を、プリント基板PBの両面に行うものに限らず、片面に行うものであってもよい。これによっても、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)の効果を得ることはできる。
・上記各実施形態では、コネクタCについては、表面実装としなかったが、これを表面実装してもよい。
・点火モジュール10の回路構成としても上記各実施形態で例示したものに限らない。この際、コネクタCの端子と直接接続する素子としては、コンデンサ12に限らない。例えば、イグニッションコイルの1次側コイルに印加される電圧と略等しい電圧がかかる高電圧素子であれば、(イ)素子サイズが大型であって表面実装し難い、(ロ)高電圧がかかることで駆動回路のノイズ源となり得るため、他の素子と離間させて実装することとなり、駆動回路の実装密度を低下させる要因となる、等々の問題があるため、本発明の適用は有効である。また、点火モジュールの任意の素子をコネクタ端子に直接接続されるようにしてもよい。この場合、この素子は、コネクタ端子に直接接続されるために、駆動回路が形成される基板にはんだ付けすることを回避することができる。例えばフルトラ型の点火モジュールにおけるアルミ電解コンデンサを、こうした素子としてもよい。このアルミ電解コンデンサは、大型のものは表面実装が困難であるため、コネクタ端子に直接接続することで、フローによるはんだ付け箇所を低減することができる。なお、当該点火モジュールがバッテリを搭載しない車両に適用可能なものとされる場合、点火モジュールの駆動電力を蓄えるコンデンサが大型化する。このため、こうした点火モジュールにあっては、このコンデンサをアルミ電解コンデンサとすると、表面実装が困難となり、本発明の適用が特に有効である。
・その他、点火モジュールの搭載される内燃機関の気筒数としては、単気筒に限らない。
本発明にかかる点火モジュールの第1の実施形態の構成を示す回路図。 同実施形態にかかる1次側コイルの制御の推移態様を示すタイムチャート。 同実施形態の構成を示す断面図及び平面図。 第2の実施形態の構成を示す回路図。 同実施形態にかかる1次側コイルの制御の推移態様を示すタイムチャート。 従来の点火モジュールの断面構成を示す断面図。 表面実装の処理手順を示す断面図。
符号の説明
T1,T4…端子、4…イグニッションコイル、10…点火モジュール、12…コンデンサ。

Claims (5)

  1. 外部の部材と接続するためのコネクタを備え、イグニッションコイルに流れる電流を制御する駆動回路がモジュール化されてなる点火モジュールにおいて、
    前記駆動回路を構成する少なくとも1つの素子が、前記コネクタの端子に直接接続されて且つ該コネクタの端子を介して前記駆動回路と接続されてなり、
    前記素子が、前記イグニッションコイルの1次側コイルに印加される電圧と略等しい電圧がかかる高電圧素子であり、
    前記素子が、コンデンサであることを特徴とする点火モジュール。
  2. 前記コンデンサは、前記1次側コイルと直列回路を構成して且つ、該直列回路の共振現象により前記1次側コイルに交流電流を流すものである請求項1記載の点火モジュール。
  3. 前記コンデンサは、前記1次側コイルと直列回路を構成して且つ、前記1次側コイルに電流を放電する際、整流手段によって直流電流とされるものである請求項記載の点火モジュール。
  4. 当該点火モジュールは、前記1次側コイルを駆動する駆動回路の形成される基板に前記駆動回路を構成する素子のうち前記少なくとも1つ以外の素子が表面実装されてなる請求項1〜のいずれかに記載の点火モジュール。
  5. 前記表面実装が、前記基板の両面になされてなる請求項記載の点火モジュール。
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