JP4441784B2 - ケーブル通線治具 - Google Patents

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Description

本発明はケーブル通線治具に係り、特に架空線の敷設や、埋設管路の主管から分岐管にケーブルを敷設する際の通線作業を行うのに好適なケーブル通線治具に関する。
架空ケーブルや、地中に埋設された管路内のケーブルを敷設する際には、通常、ケーブル通線治具を用いて通線作業を行う。これにより、通線ロッド(押出しワイヤ)をスムーズに押進させることが可能となり、ケーブル敷設にかかる労力を軽減することができる。
しかし、ケーブルを敷設する架空や、地中埋設管に既設ケーブルがあり、そこに新たにケーブルを敷設するような場合には、通常のケーブル通線治具を用いた場合、前記ケーブル通線治具が既設ケーブルの下や既設ケーブル群の間に潜り込んでしまい、ケーブル通線治具を押進または牽引することができなくなってしまうという場合がある。
このような実状を鑑み、特許文献1に記載されるケーブル通線治具が提案されている。特許文献1に記載のケーブル通線治具は、ロッドに両端部を集束させた3本から6本の弓体を放射状に配設させたものである。特許文献1によれば、前記ケーブル通線治具を用いることにより、弓体が既設ケーブルに接触した場合、弓体の反発力によって前記ロッドを既設ケーブルの隙間の略中央位置に保持することとなるため、ロッドが狭隘な既設ケーブル間に潜り込んでケーブルを押進できなくなってしまうことが無いという。
特開2000−333332号公報
特許文献1に記載のケーブル通線治具は、既設ケーブルが整って配置された架空線の敷設や、直線状の埋設管路等においては、上記のような効果を得ることができると考えられる。しかし、実際の作業現場においては、例えば本管から分岐管へ分岐するケーブルがあるようにケーブルを新規敷設する経路に対し、ケーブルが増減しているような場合も数多い。このような場合には、特許文献1に記載されるケーブル通線治具を用いたとしても、既設ケーブルが弓体の間に入ってしまうことがあり、それが原因としてケーブル通線治具が既設ケーブルの隙間に潜り込んでしまうということがある。
本発明では、既設ケーブルが敷設されている管路等であって、既設ケーブルが複雑に入り組んでいるような経路であっても、新規ケーブルを既設ケーブルの下に潜り込ませることなく、スムーズにケーブル敷設を行うことが可能なケーブル通線治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るケーブル通線治具は、架空ケーブルや地中埋設ケーブルを敷設するためのケーブル通線治具であって、ロッド先端側に複数の線条材の両端を結束させて構成した膨縮体を備え、前記膨縮体には既設ケーブルが前記膨縮体を形成する前記線条材の間に入り込むことを防止する輪が、前記複数の線条材を締結するように複数設けられて成り、前記輪は前記膨縮体の進行方向前半部に設けられると共に、前記線条材よりも撓みやすい紐により構成されることを特徴とする。なお、前記線条材は、膨縮体を構成するために弧状に変形された場合であっても、元の形状へ戻ろうとする反発力を有する弾性体であることが望ましい。
また、前記膨縮体は一端を固定部として前記ロッドに遊嵌され、他端を可動部としてロッドに備えられ、前記可動部は前記固定部側に近接するように付勢るように構成すると良い。
また、前記ロッドは、弾性力の異なる複数本のロッドを組み合わせることで、先調子の弾性力を得るように構成されると良い。
また、前記ロッドは、形状を先細とすることにより、先調子の弾性力を得るように構成されても良い。
なお、上記のようなケーブル通線治具を用いて、規定の経路に対する通線ロッドの通線を行った場合、通線ロッドの先端に接続金具を介して敷設ケーブルを保持したケーブルグリップを接続し、前記通線ロッドを押出し側開口部より牽引し、敷設ケーブルを規定の経路へ敷設(引き込み)するようにすると良い。
このような方法によって敷設ケーブルを規定経路に敷設することにより、従来、(1)通線ロッドの通線、(2)牽引紐の通線、(3)敷設ケーブルの敷設という3段階で行っていた敷設ケーブルの敷設作業が、(1)通線ロッドの通線、(2)敷設ケーブルの敷設という2段階の工程へと簡略化することができ、作業の簡略化に伴う作業時間の短縮を図ることができる。
上記のような構成のケーブル通線治具において、ロッド先端側に複数の線条材の両端を結束させて構成した膨縮体を備えることにより、ロッド先端が膨縮体の反発力により経路下面若しくは既設ケーブル群から浮き上がるため、ロッド先端が既設ケーブル群に潜り込んでしまうことを防止することができる。また、前記膨縮体に、前記複数の線条材を締結する輪を複数設けることにより、既設ケーブルが膨縮体を構成する線条材の隙間に入り込むことを防止することができるため、既設ケーブルの数が分岐等により増減するような経路においても、ロッド先端が敷設ケーブル群に潜り込むことを防止できる。また、前記輪を前記膨縮体の進行方向前半部に設けるようにすることにより、ロッドを押進する際のロッド潜り込み防止効果を大きくできる。
また、前記膨縮体は、結束部の一端を固定部として前記ロッドに遊嵌し、同他端を可動部としてロッドに備え、前記可動部は前記固定部側に近接するように付勢されるよう構成することにより、前記膨縮体はケーブルを通線する経路の径(管径)に合わせて変形することができるため、様々な径を有する経路に対応したケーブル通線治具とすることができる。ここでいう固定部は、ロッドに遊嵌されることにより、ロッドの軸方向に対する遊び代を持ちつつ、ロッドの周方向(回転方向)には自由な回転を可能とするものであり、可動部に対する相対的な意味での固定部である。
また、前記ロッドは、弾性力の異なる複数本のロッドを組み合わせることで、先調子の弾性力を得るように構成することにより、ロッドの先端側ほど、しなりが増すこととなるので、ケーブルを通線する管路等が湾曲している場合であっても、当該湾曲した経路をスムーズに案内することができるケーブル通線治具とすることができる。また、管路等の径に応じて、組み合わせや本数を変えることにより、しなり具合を変えることができ、通線ロッドの押進がスムーズになる。
また、前記ロッドは、形状を先細とすることにより、先調子の弾性力を得るように構成した場合であっても、ロッドの先端側ほど、しなりが増すこととなるので、ケーブルを通線する管路等が湾曲している場合であっても、当該湾曲した経路をスムーズに案内することができるケーブル通線治具とすることができる。
以下本発明のケーブル通線治具に係る実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明に係る一部の形態であって、本発明は以下の実施形態のみに拘束されるものではない。
図1は本発明のケーブル通線治具に係る実施形態の側断面図である。本実施形態では、ケーブルを通線する対象を、地中に埋設された管路と想定する。本実施形態に係るケーブル通線治具10は、敷設ケーブルを通線するためのロッド14と、当該ロッド14の先端側に備えられた膨縮体12と、前記ロッド14の後端に備えられ、通線ロッド(押出しワイヤ)を接続するための接続部16とを基本構成とする。
本実施形態において前記ロッド14は、図3に示すように、弾性力の異なる棒状素材14a、14bを組み合わせることにより、先端側ほど実質的な弾性力が小さくなる先調子の弾性力を与えるようにしている。図3においては棒状素材は14a、14bの2種類のみを表示しているが、さらに複数の素材を増やすようにすれば、それに応じた段階的なしなりを出すことができるロッド14とすることもでき、通線管路の管径や、湾曲状態に応じた調整をするようにしても良い。
また、図3においては、径の異なる棒状素材を連結してロッド14を構成しているが、同径の素材であって弾性力の異なる棒状素材を連結するようにしても良い。また、図示しないが、当該ロッド14を構成する棒状素材14a、14bは、内部を中空にすると良い。こうすることにより、しなり易さを出すと共に、ロッド14自体を軽量化することが可能となる。
また、棒状素材を中空にした場合、不使用時には、アンテナや、釣り竿等のように、ロッド長を縮めておくことも可能となる。なお、ロッド14を短縮可能とする場合には、ロッド14の継手部分13にロック機構(不図示)等を備えるようにして、通線時にはロッド14が短縮しないようにする必要がある。
また、上記ロッド14の構成の応用として、同径の同素材を連結し、ロッドを構成し、段階的に素材の中空度を変えるようにしても良い。
また、前記ロッド14の後端部に設けられた、ケーブル通線治具10を管路内に押進するための通線ロッド(押出しワイヤ)や、敷設用ケーブルを接続する、接続部16(図1参照)は、内ネジ式のものであり、通線ロッドや、敷設用ケーブルの先端をねじ込んで接続するように構成している。詳細に説明すれば、接続部16は小径ネジと大径ネジの2段式のネジ機構とされており、大径ネジと小径ネジとは正・逆反対のネジを備えるようにすることで、締付時に抜け止め作用を奏するようにしている。図4に示すように、前記接続部16に接続される通線ロッド30には、先端部に前記接続部16と対を成す形状(2段式ネジ構造)の接続部32が備えられているものを用いる。なお、本実施形態においては、小径ネジを逆ネジ、大径ネジを正ネジとし、接続部16、32が他の接続部に対して汎用性を持つようにしている。
図1において接続部16は上記構成を示しているが、通線ロッド30や敷設用ケーブルを締付接続するチャック型のものであっても良い。また、特にジョイント部を設けない場合であっても、ロッド14の後端に通線ロッド30等を接続するための箇所を設けていれば、本発明の接続部16として扱うものとする。
ロッド14を上記のような構成とすることにより、ロッド14は先端側へいくに従って、実質的な弾性力が小さくなることとなり、先調子の弾性力を得る。これにより、狭隘な管路内等において、腕曲部等があった場合にも、ロッド14の先端側は、前記湾曲部の形状に沿って容易に湾曲することが可能となり、ロッド14の後端側は、接続される通線ロッド30等の押進力を確実に受けることができ、ケーブル通線治具10の押進がスムーズに成されるようになる。
次に前記膨縮体12についての詳細を説明する。前記膨縮体12は、複数の線条材18の両端を結束させて形成されている。線条材18の各結束部分は、前記ロッド14に備えられた端部部材22、24によって結束されている。前記端部部材22、24のうち、ロッド14の先端側に配置される端部部材22は、ストッパ20と後述する駒26との間に遊嵌されており、ロッド14の軸方向に対する動きは遊び代を持たせて規制されつつ、ロッド14の周方向(回転方向)に対する動きは全く自由に配置された固定部(以下端部部材22は固定部22と称す)とされている。また、前記端部部材22、24のうち、ロッド14の後端側に配置される端部部材24は、ロッド14に対して摺動移動可能な自由端(可動部)とされている(以下端部部材24は可動部24と称す)。
前記固定部22および可動部24はそれぞれ、ロッド14の押進時および牽引時に既設ワイヤや通線管路等に引っ掛かることが無いように、その形状を錐体型や砲弾型に形成することが望ましく、互いに先細となる側を膨縮体12の外側に向けて配置すると良い。
前記線条材18は、膨縮体12を形成して前記ロッド14の先端を既設ケーブル群から浮かせた状態で保持する必要があるため、少なくとも3本は設ける必要があるが、それ以外は特に本数の制限はない。なお、実施形態においては、線条材18を8本備えることとしている。
複数備えられる前記線条材18には、それぞれの線条材18を締結する複数の紐19(19a、19b)が備えられており、外見上は、膨縮体に紐19が輪掛けされた状態、つまり膨縮体12の線条材18を締結する輪を複数設けた状態を成している。図2にケーブル通線治具10の先端側側面図を示す。なお、前記紐19の締結は、単に線条材18に対して結ぶようにしても良いが、強固な固定を行う場合には、結び目部分に接着剤等を併用することが望ましい。
また、紐19は、各線条材18において、固定部22若しくは可動部24から同一距離となる位置をそれぞれ締結している。
紐19は、既設ケーブル等が膨縮体12を形成する線条材18の間に入り込んでしまうことを防止したり、線条材18の配置間隔が必要以上に広がらないように規制する役割を果たすが、役割としては特に前者が重要である。また、紐19を膨縮体12に複数設けるようにすることにより、前記線条材18の間に入り込もうとする既設ケーブルを2点支持以上で抑制するため、その効果が大きく、ロッド14の先端部分が前記既設ケーブルの下側や既設ケーブル群の下側へ潜り込んでしまうことが無い。また、膨縮体12に複数設けられる紐19は、湾曲配置される線条材18の中央部分であって、膨縮体12のいわゆる赤道線上に配置される紐19aを基準として、前記紐19aよりも固定部22側へ配置すると良い。これにより、ケーブル通線治具10を押進させた際に、ロッド14の先端部分が既設ケーブル群から浮いた状態となり、既設ケーブルとの絡みを防止する。
前記膨縮体12の前方であって、前記ロッド14の先端には、既設ケーブルや通線管路の壁面等にロッド14の先端が接触した場合に、それらの形状に沿って前記ロッド14の先端部分を誘導するための駒26が備えられている。
前記駒26の形状は、前記固定部22や前記可動部24と同様な錐体形状や砲弾形状でも良いが、通線ロッド30の押進と牽引の両方に対応するために、ソロバン珠のような形状とすることが望ましい。また、形成材料としては、通線管路壁面や既設ケーブル等に接触した際に、当該通線管路壁面や既設ケーブル等を傷つけることなく、かつ摺動性が良い素材とすることが望ましいため、硬化型樹脂系の素材を用いると良い。なお、前記膨縮体12と前記駒26とのロッド14上の配置間隔は、殆どなくとも良いが、座金1枚分程度あけておき、固定部22の遊び代とすると良い。
前記可動部24の後方には、バネ28が備えられており、前記可動部24を前記固定部22側へ付勢させる力を加えている。このため、前記線条材18は平常時には、円弧状に湾曲した形状に保たれることとなり、膨縮体12は平常時には略球状を成す。このようにバネ28によって可動部24を固定部22側へ付勢させるようにしたことにより、通線ロッド30を狭隘な空間に通線させる場合であっても、通線させる空間に合わせて膨縮体12が収縮し、空間が広がった時点で形状を復元させるようにすることができる。
バネ28は巻きバネ(スプリング)等であると良く、ロッド14に巻き付けるようにすると、通線ロッド通線時の妨げにならない。なお、バネ28の後端には反力受けとしてのストッパ28aを設けるようにする。また、通線ロッド通線時の引っ掛かり防止対策として、バネ28およびストッパ28aには、カバー27を設けるようにすると良い。
バネ28は、膨縮体12の内側に備えるようにして、可動部24を引張るようにしても、上述した効果と略同様な効果を得ることができる。しかし、膨縮体24の内側にバネを設けた場合には、可動部24がロッド14上を摺動する際の妨げになる可能性もあるため、上述のごとく、膨縮体12の外側であって、可動部24の後部側に備えるようにすることが望ましい。
上記構成のケーブル通線治具10は、主に既設ケーブルのある地中に埋設された管路に、新たなケーブルを敷設する場合に使用されるものであり、特に、狭隘な分岐管路から、既設ケーブルが敷設された本管路への通線を行う場合に使用することが有効である。図5にその様子を示す。通線管路の管径がケーブル通線治具10の膨縮体12の外形よりも小さい分岐管路50に導入されたケーブル通線治具10は、前記分岐管路50の管径に合わせて前記膨縮体12が小径化される。これは、可動部24が、バネ28の付勢力に反してバネ28側(ロッド14の後端側)へスライドさせられるためである。
分岐管路50内を押進させ、既設ケーブルが敷設されている本管路52に到達したケーブル通線治具10は、その先端が前記本管路52に敷設された既設ケーブル群54の下に潜り込んでしまうことが無いように先端部分を前記既設ケーブル群54から浮上させた状態となる。これは、膨縮体12が前記本管路52のケーブル敷設空間に応じて膨張するためである。このような作用により、ケーブル通線治具10におけるロッド14の先端は、ケーブル敷設空間に持上げられた状態となり、既設ケーブル群54の間へ潜り込んだり、既設ケーブル56に絡まったりする虞が無い。
また、上記構成のケーブル通線治具10は、図5に示すような通線管路の途中で管径が変わるような通線空間を有する分岐管路58であっても、それぞれの管径に対応して前記膨縮体12が膨縮するため、各通線空間の中央付近にロッド14の先端を維持しながら通線を行うことができ、既設ケーブル等が存在する場合でも、それらに影響されることなく通線することが可能となる。
また、上記駒26をロッド14の先端に備えるようにしたことにより、図6に示すように狭隘な通線管路60内で通線空間が屈曲している場合であっても、前記通線管路60の壁面に沿って前記ロッド14の先端を導くことができる。
上記のようなケーブル通線治具10を用いて、ケーブル敷設空間(規定経路)への通線ロッド30の通線が終了した場合、以下に述べるようにして敷設ケーブルの通線(敷設)を行う。
まず、通線ロッド30の接続部32に接続されたケーブル通線治具10を取り外す。ケーブル通線治具10を取り外した接続部32には、図7に示すような、接続金具34を接続する。
接続金具34は、2つの金具34a、34bを回転自在に連結した構造であり、通線ロッド30を牽引した際に敷設ケーブルに生じる捻れを解消する、撚り返しの機能を持つように構成されている。通線ロッド30に接続される金具34aには、前記接続部32の大径ネジ(雄ネジ)に対応する雌ネジが備えられている。なお、金具34aに備えられる雌ネジは、少なくとも接続部32に備えられる小径ネジと大径ネジとを内包可能な深さを持つものとする。
金具34bは、例えばU字形状の溝部を持ち、当該溝部の縁にピン(またはボルト)34cを備えるようにし、シャックル状に形成したものであれば良い。
上記のような接続金具(撚り返し金物)34の金具34bには、敷設ケーブルを保持したケーブルグリップ38(汎用品)の吊り輪36を接続する。吊り輪36の接続は、金具34bの前記溝部に吊り輪36を通し、吊り輪36の輪に前記ピン34cを通して固定すれば良い。なお、本実施形態では、金具34bはシャックル状としたが、吊り輪36を接続可能であれば、フック型等の形状でも良い。
上記のような接続金具34を介して、敷設ケーブルを保持したケーブルグリップ38を接続した通線ロッド30を、押出し側の開口部から牽引することにより、ケーブルが規定の経路に敷設される(引き込まれる)。
なお、実施形態では、接続金具34に撚り返し機能を持たせるようにしたが、例えばケーブルグリップに撚り返し機能が付与されている場合には、前記接続金具34に撚り返し機能を持たせ無くとも良い。
上記実施形態では、紐19は、膨縮体12の中央部に設ける紐19aと、紐19aよりも前方に設ける紐19bとの2つのみを設ける旨記載したが、さらに複数の紐を設けるようにしても良い。また、紐19は、膨縮体12の後方側にも設けるようにしても良い。
また、駒26は、通線管路をスムーズに通線するために設けることが好ましいが、本発明の効果のみを期待したケーブル通線治具においては、設けなくとも良い。
さらに、実施形態においてロッド14は、径の異なる棒状素材を段階的に組み合わせて構成する旨記載したが、図8に示すように、一つの棒状素材によって形成されるロッドの、先端側ほど径が細くなるように構成し、ロッドに先調子の弾性力を与えるようにした物であっても良い。
上記実施形態においては、地中に埋設された管路内に敷設ケーブルを通線することについて説明したが、本発明のケーブル通線治具は、架空ケーブルの敷設においても使用することが可能である。なお、架空ケーブルの敷設のように、通線経路が途中で湾曲するということが想定できない場合には、ロッド14に先調子の弾性力を付与する必要は無い。つまり、ロッド14を単なる棒状素材とすることができる。
本発明のケーブル通線治具に係る実施形態を示す断面図である。 実施形態のケーブル通線治具における先端側側面図である。 実施形態におけるロッドの構成を示す図である。 実施形態に係るケーブル通線治具と通線ロッドとの接続金具の形状を示す図である。 実施形態に係るケーブル通線治具の使用状態を示す図である。 湾曲部を有する管路内を通線する場合のロッド先端部分の動きを示す図である。 通線ロッドを牽引する際に使用する接続金具とケーブルグリップとを示す図である。 実施形態のロッドにおける他の構成を示す図である。
符号の説明
10………ケーブル通線治具、12………膨縮体、14………ロッド、16………接続部、18………線条材、19(19a、19b)………紐、20………ストッパ、22………固定部(端部部材)、24………可動部(端部部材)、26………駒、27………カバー、28………バネ、28a………ストッパ。

Claims (4)

  1. 架空ケーブルや地中埋設ケーブルを敷設するためのケーブル通線治具であって、ロッド先端側に複数の線条材の両端を結束させて構成した膨縮体を備え、前記膨縮体には既設ケーブルが前記膨縮体を形成する前記線条材の間に入り込むことを防止する輪が、前記複数の線条材を締結するように複数設けられて成り、前記輪は前記膨縮体の進行方向前半部に設けられると共に、前記線条材よりも撓みやすい紐により構成されることを特徴とするケーブル通線治具。
  2. 前記膨縮体は一端を固定部として前記ロッドに遊嵌され、他端を可動部としてロッドに備えられ、前記可動部は前記固定部側に近接するように付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル通線治具。
  3. 前記ロッドは、弾性力の異なる複数本のロッドを組み合わせることで、先調子の弾性力を得るように構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル通線治具。
  4. 前記ロッドは、形状を先細とすることにより、先調子の弾性力を得るように構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル通線治具。
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