JP4441774B2 - 既製杭及び基礎杭構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、既製杭及び杭穴内に既製杭を埋設してなる基礎杭構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、セメントミルク等の充填物を用いる基礎杭工法において使用する既製杭としては、円筒杭(PHC杭、PRC杭、鋼管杭等)や外周に節部を設けた節杭等があった。これらの杭32は、横断面で、外周が円形となるような、一律の曲面形状に形成され、杭穴34内のセメントミルク層からなる改良体33内に埋設され、基礎杭構造35を形成していた(図3(c))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した既製杭32を使用した場合、鉛直方向の荷重に対しては根固部での杭先端支持力及び、該既製杭32とセメントミルク等の充填物との付着による杭周面摩擦力が働くため、基礎杭構造35として比較的大きな支持力が確保できる。
【0004】
しかし、地震時等に作用する水平力Fが作用した場合、既製杭32外周面32aが一律曲面形状であるため、改良体33のセメントミルク等の充填物と既製杭32外周面32aの付着部分において、基礎杭構造35の外方から伝達してきた水平応力Fが該付着部分で滑りを起こし、改良体33と既製杭32とがそれぞれ分かれて応力を負担することとなり、改良体33と既製杭32が一体して強固に水平力Fを負担するものではなかった(図3(c))。また、このとき伝達してきた応力によって、既製杭32と改良体33との付着が、既製杭32の外周面32aで剥がれ易いことも問題になっていた。
【0005】
また、既製杭の下部に形成した環状リブを、杭穴の拡底根固め部に埋設し、この環状リブを先端支持力増強に利用した基礎杭構造の場合には、従来の環状リブを設けない既製杭を使用した基礎杭構造に比べて、約2倍の高支持力が得られる。ここで、上杭としては、通常鉛直支持力の伝達バランスを良くする為に下杭である環状リブ付きの軸部径と略同径の円筒杭を利用する。この場合、下杭の高支持力に対して、上杭の相対的に必要とされる水平力が不足し、下杭の高支持力を最大限に活かした伝達バランスのとれた連結杭が得られなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、外壁面に長さ方向の溝又は突条を形成して既製杭を構成すると共に、既製杭を杭穴内の改良体と一体化して基礎杭構造としたので、前記問題点を解決した。
【0007】
即ち、この発明は、セメントミルク等の硬化性材料を使用した基礎杭工法に使用する既製杭であって、杭穴の根固め層に埋設される環状リブを有する下杭に上杭を連結してなり、上杭及び下杭は外壁面に長さ方向の溝又は突条を、複数本形成し、前記溝又は突起は、前記環状リブを含め、接合用の端板間のコンクリート部分の全長かつ全周に亘り、かつ前記上杭及び下杭で同一位置に形成したことを特徴とする既製杭である。
【0008】
また、前記において、既製杭は、下杭及び所定本数の上杭とから構成し、前記下杭の下部軸部の周囲に複数の環状リブを形成し、最上に位置する環状リブに連続して、前記下部軸部より大径の上部軸部を連続して形成して構成し、前記上杭は、前記下杭の上部軸部と同径で形成したことを特徴とする既製杭である。
【0009】
また、他の発明は、既製杭を杭穴内に埋設してなる基礎杭構造であって、外壁面に長さ方向の溝又は突条を形成した既製杭を、該既製杭の中空部及び既製杭と杭穴外壁との間に、セメントミルク等の杭穴充填物からなる改良体を形成し、前記杭穴内で、前記改良体と前記既製杭とを一体化してなり、前記既製杭は、杭穴の根固め層に埋設される環状リブを有する下杭に上杭を連結してなり、前記溝又は突起は、前記環状リブを含め、接合用の端板間のコンクリート部分の全長かつ全周に亘り、かつ前記上杭及び下杭で同一位置に形成したことを特徴とする基礎杭構造である。
【0010】
また、前記において、杭穴は拡底根固め部を形成し、既製杭は、下部軸部に複数の環状リブを形成し、最上に位置する環状リブに連続して、前記下部軸部より大径の上部軸部を連続して形成してなる下杭と上杭とを接合して構成し、前記環状リブを前記杭穴の拡底部内に位置させたことを特徴とする基礎杭構造である。
【0011】
【発明の実施の形態】
上杭3、下杭2の全長に亘り、縦溝12、12を形成してなり、上杭3と下杭2とを接合して、基礎杭1を構成する(図1)。杭穴軸部21の底側に杭穴拡底部22を形成した杭穴20を掘削する(図2(b))。続いて、掘削ヘッド15の吐出口18から拡底部22内でセメントミルクを注入し、拡底部22内にソイルセメント層24を形成する。続いて、掘削ヘッド15を引き上げながら、杭穴軸部21で吐出口18からセメントミルクを注入し、杭穴軸部21にソイルセメント層25を形成する。両ソイルセメント層24、25から改良体26とする(図2(c))。杭穴20内に、前記基礎杭1を埋設して、改良体26と既製杭1とが一体の基礎杭構造30を構成する(図3(a))。
【0012】
前記における杭穴拡底部22内でのセメントミルクの注入方法、即ちソイルセメント層24の形成は、該ソイルセメント層24の品質のばらつきを少なくするために、以下のようにすることが望ましい。即ち、杭穴20掘削完了後、掘削ヘッド15を杭穴底22aに保持した状態で掘削ヘッド15で撹拌しながら、掘削ヘッド15下端の吐出口18から全セメントミルク量の3分の1宛セメントミルクを吐出する。続いて、掘削ヘッド15で撹拌しながら、掘削ロッド14を杭穴20の拡底部22の上縁22b付近まで上昇させながら全セメントミルク量の3分の1を吐出する。次に、掘削ヘッド15を拡底部22内で(杭穴底22aと拡底部の上縁22bとの間を)複数回昇降させながら、残りのセメントミルクの3分の1を吐出して、撹拌及び混合を行い掘削ロッドを引き上げて拡底部22内にソイルセメント層24からなる根固め層を形成する(図2(b)(c))。
【0013】
また、他の望ましいセメントミルクの注入方法は、先ず、掘削ヘッド15のセメントミルクの注入口18を杭穴の拡底部の底22a(構築予定の根固め層の底部)のほぼ中央に設置し、撹拌・吐出しながら拡底部22内を上下2往復させて、最上部22bで注入を完了させる(図2(b)(c))。
【0014】
また、拡底部22の底22aで、掘削ヘッド15の吐出口18からセメントミルクを注入して、拡底部22内の掘削泥土を押し上げて、セメントミルクと置換してセメントミルク層を形成することもできる(図2(c))。
【0015】
また、杭穴軸部内でのセメントミルクの注入方法、即ちソイルセメント層の形成についても、杭穴拡底部より上方に、掘削長さに応じて1又は複数の所定深度を決め、杭穴拡底部上面からセメントミルクの注入を開始し、その所定深度間ごとに往復して、掘削土と撹拌・混合しながら、杭周固定層を形成する。
【0016】
【実施例1】
図1に基づきこの発明の既製杭の実施例を説明する。
【0017】
この実施例に使用する既製杭1は、上杭3と下杭2とから構成される。
【0018】
前記下杭2は、下部軸部5は外径D(D=600mm)で、下部軸部5の下端部及び中間部に環状リブ(外径D=750mm)6、7が2つ形成され、上端部は、最上に位置する環状リブ7に連続して、外径D(D=700mm)のストレート杭状の上部軸部8を形成した環状リブ付きの既製杭から構成する。上部軸部8の上端には上端板9が形成されている。
【0019】
また、前記上杭3は、前記下杭2の上部軸部8の外径Dと同一の外径D(D=700mm)の円筒状の既製杭から構成する。前記上杭3の下端には、前記下杭2の上端板8と接合できる下端板10が形成されている。
【0020】
前記既製杭(上杭3、下杭2)1は、端板9、10を鋼材で形成し、全体はコンクリート系材料から形成されている。ここで、下杭2及び上杭3の両方とも予め長さ方向に縦溝(深さ20mm)12、12を複数箇所設けてある。この実施例では、縦溝12は、16本を等間隔で形成する。また、上杭3と下杭2とは縦溝12の位置を一致するように接合する。
【0021】
前記実施例において、縦溝12は16本形成したが、少なくとも3本を等間隔に形成すれば、本数は、溝の広さ、深さなどにより適宜変更することができる(図示していない)。
【0022】
また、前記実施例において、下杭2と上杭3を接続する際、上下杭2、3の縦溝12位置を一致させたが、縦溝12位置は、ずらして接続することも可能である(図示していない)。
【0023】
また、基礎杭1は、連結杭構造とした場合、一般に上部に比較的大きな水平力が作用するので、上杭3にのみ縦溝12、12を設け、下杭2には縦溝12を形成しない構成とした既製杭を使用することもできる(図示していない)。また、同様に、上杭3に縦溝12、12を密に(多い本数で)形成し、下杭2に縦溝12、12を疎に(少ない本数で)形成することもできる(図示していない)。また、地盤性状に応じて、上部以外で水平力の負荷が大きい箇所にのみ縦溝12を設けた既製杭を用いてもよい(図示していない)。
【0024】
また、杭穴の底部を拡底するか否かに関係なく、杭穴底部に根固め層を形成した杭穴に埋設される既製杭1において、該根固め層以外、即ち杭周固定層に位置する箇所の既製杭1の外壁面にのみ縦溝12を設けてることもできる(図示していない)。これによって、根固め層における先端支持力と杭周固定層における周面摩擦力がバランス良く適合し、水平支持力を含めた総体的な支持力が向上する。
【0025】
また、前記実施例において、既製杭1に縦溝12を形成したが、杭穴内で改良体との一体性が高められれば、既製杭1の表面に複数の縦突条13、13を形成することもできる(図4)。この場合、環状リブ6、7を形成した杭では、環状リブ6、7間の軸部にのみ縦突条13、13を形成することもできる(図4(a))。また、端板9、10間のコンクリート部分の全長に縦突条13、13を形成することもできる(図4(b))。
【0026】
また、1本の既製杭で、縦溝12、縦突条13を混在し複合させた既製杭を構成することもできる。また、上杭3を縦突条13(又は縦溝12)、下杭2を縦溝12(又は縦突条13)で構成し、両杭2、3を接合することもできる(いずれも図示していない)。
【0027】
また、縦突条13、13を形成する場合において、環状リブ6、7を有し最上に位置する環状リブ(外径D)7に連続して上部軸部(外径D)8を形成した下杭2に、上部軸部8と略同一径の上杭3を連結してなる既製杭1を使用する際、上部軸部8及び上杭3に、長さ方向の縦突条13、13を複数本連続して、外径Dと同一外径で形成することもできる(図5)。この場合には、環状リブ径Dより若干大径に形成された杭穴20軸部の間隙をそのまま有効利用して上杭3を埋設でき、無駄なく、より経済的な施工ができる。尚、縦溝12を形成する場合にも、同様に、下杭2の上部軸部8と上杭3の外壁面にのみ、縦溝12、12を形成して基礎杭1を構成することもできる(図5)。
【0028】
また、ここで、ほぼ全長に亘って環状リブを形成した既製杭を使用して、これを杭穴20のほぼ全長に亘って環状リブが配置するように埋設した場合、前記既製杭の環状リブ間の軸部に縦突条を設けることによって、その縦突条が鉛直方向、水平方向の両方の荷重に対する補強としても作用することになる(図示していない)。
【0029】
また、前記実施例において、既製杭1としては、コンクリート杭を使用したが、SC杭(外殻鋼管巻きコンクリート杭)や鋼管杭等にも鋼管部分に、縦溝12、12や縦突条13、13を設けて構成することもできる(図示していない)。
【0030】
また、前記縦溝12、縦突条13の表面に種々の滑り止め加工を行うこともできる(図示していない)。
【0031】
【実施例2】
次に、前記実施例の既製杭1を使用した基礎杭構造30について説明する。
【0032】
まず、掘削ヘッド15により、杭穴軸部21を径D11(D11=780mm)で、杭穴壁を練付ドラム16で均しながら掘削する(図2(a))。続いて、軸部21の底側に、径D12(D12=1100mm)の拡底部22を形成し、杭穴20を掘削を完了する(図2(b))。図中17は、撹拌バーである。
【0033】
ついで、拡底部22内に所定固化強度(20N/mm)のセメントミルクを注入し、掘削土と撹拌混合したソイルセメント層(20N/mm以上)24を形成する。また、杭穴軸部21には、所定固化強度(20N/mm)のセメントミルクを注入し、掘削土と撹拌混合して生成されたソイルセメント層(2N/mm程度)25がほぼ杭穴口23まで形成され、杭穴20内に改良体26を構築する(図2(c))。
【0034】
続いて、杭穴20内に、下杭2、上杭3を順次挿入し、下杭2と上杭3とを端板9、10で互いに接続した既製杭1を所定位置まで下降する。既製杭1は、下杭2の下端部及び中間部の環状リブ6、7が、杭穴20の拡底部22内の所定位置に埋設されるように設置される。
【0035】
こうして設置された既製杭1は、杭外周面28及び中空部29内において改良体と強固に一体化し、基礎杭構造30を構築する(図3(a)(b))。このとき、上下杭の縦溝12、12内にも杭穴拡底部22、杭穴軸部21で、ソイルセメントが付着充填し、一体に固結する。
【0036】
前記基礎杭構造30に水平力が作用し、横方向の応力Fが働いたときでも、基礎杭構造30の外方から伝播してきた応力Fが、改良体26内を伝わり、既製杭1の外周面28に伝播した時に、該既製杭1の外周面28に縦溝12、12が設けられているために応力の滑りが生じない(図3(b))。そのため、水平力を改良体26と既製杭1で分離して負担するのではなく、改良体26と既製杭1を一体化した基礎杭構造30全体で負担することができる。これによって、従来比約1.2倍の水平力を負担することが可能である。
【0037】
前記実施例において、下杭2の上部軸部(外径D)8と上杭3とにのみ、長さ方向の縦溝12又は縦突条13を複数本連続して形成した基礎杭1を使用することもできる(図5)。この場合には、杭穴20の拡底部22においては環状リブ6、7等の効果による高先端支持力を発揮でき、更にこれに対応した杭穴20軸部21における周面摩擦力を得ることができる。尚、実施例1でも述べたように、図5の基礎杭1を使用した場合には、縦突条13を使用した場合であっても、環状リブ6、7の径Dより若干大径(D11)に形成された杭穴20軸部21の間隙をそのまま有効利用して上杭3を埋設でき、無駄なく、より経済的な施工ができる。
【0038】
【発明の効果】
既製杭の外周面の長手方向に縦溝を設けた既製杭を使用して、セメントミルク等を充填した改良体と既製杭を一体に形成して、基礎杭構造とすることにより、水平力が作用した際に横方向に働く応力が改良体と既製杭外周面との付着部分で滑りを生じることがなく、基礎杭構造全体で水平力を負担することができる。また、縦溝又は縦突条を形成することにより既製杭の表面積が大きくなり、その増加分に比例して、改良体への応力伝達面積を増加させることができる。従って、同一径の既製杭を使用した場合で、従来に比して、より大きな水平力を負担できる。
【0039】
また、既製杭の外周面の縦溝を所定間隔ごとに杭全周に亘って設けることにより、どの方位(360°)から水平力が作用しても基礎杭構造全体で該水平力を負担することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の既製杭の実施例の正面図、(b)は(a)のA−A線における拡大断面図で、(c)は(a)のB−B線における拡大断面図である。
【図2】この発明の基礎杭構造の構築を説明する図で、(a)(b)は杭穴の掘削途中、(c)は掘削完了後の杭穴を表す。
【図3】(a)はこの発明の実施例の基礎杭構造、(b)は基礎杭構造への水平力の伝搬を説明する拡大横断面図、(b)は同じく従来例の拡大横断面図を表す。
【図4】(a)は他の実施例の基礎杭の一部正面図、(b)は同じく一部斜視図を表す。
【図5】同じく他の実施例の基礎杭の正面図である。
【符号の説明】
1 既製杭
2 下杭
3 上杭
5 下部軸部
6 環状リブ
7 環状リブ
8 上部軸部
9 上端板
10 下端板
12 縦溝
13 縦突条
14 掘削ロッド
15 掘削ヘッド
18 吐出口
20 杭穴
21 杭穴軸部
22 杭穴拡底部
22a 拡底部底(杭穴底)
22b 拡底部上縁
24 ソイルセメント層
25 ソイルセメント層
26 改良体
28 杭外周面
29 杭中空部
30 基礎杭構造
32 既製杭(従来例)
33 ソイルセメント層(従来例)
34 杭穴(従来例)
25 基礎杭構造(従来例)

Claims (4)

  1. セメントミルク等の硬化性材料を使用した基礎杭工法に使用する既製杭であって、
    杭穴の根固め層に埋設される環状リブを有する下杭に上杭を連結してなり、上杭及び下杭は外壁面に長さ方向の溝又は突条を、複数本形成し、前記溝又は突起は、前記環状リブを含め、接合用の端板間のコンクリート部分の全長かつ全周に亘り、かつ前記上杭及び下杭で同一位置に形成したことを特徴とする既製杭。
  2. 既製杭は、下杭及び所定本数の上杭とから構成し、前記下杭の下部軸部の周囲に複数の環状リブを形成し、最上に位置する環状リブに連続して、前記下部軸部より大径の上部軸部を連続して形成して構成し、前記上杭は、前記下杭の上部軸部と同径で形成したことを特徴とする請求項1記載の既製杭。
  3. 既製杭を杭穴内に埋設してなる基礎杭構造であって、外壁面に長さ方向の溝又は突条を形成した既製杭を、該既製杭の中空部及び既製杭と杭穴外壁との間に、セメントミルク等の杭穴充填物からなる改良体を形成し、前記杭穴内で、前記改良体と前記既製杭とを一体化してなり、
    前記既製杭は、杭穴の根固め層に埋設される環状リブを有する下杭に上杭を連結してなり、前記溝又は突起は、前記環状リブを含め、接合用の端板間のコンクリート部分の全長かつ全周に亘り、かつ前記上杭及び下杭で同一位置に形成したことを特徴とする基礎杭構造。
  4. 杭穴は拡底根固め部を形成し、既製杭は、下部軸部に複数の環状リブを形成し、最上に位置する環状リブに連続して、前記下部軸部より大径の上部軸部を連続して形成してなる下杭と上杭とを接合して構成し、前記環状リブを前記杭穴の拡底部内に位置させたことを特徴とする請求項記載の基礎杭構造。
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