JP4441733B2 - 無限軌道パレット - Google Patents

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本発明は、無限軌道パレットに関し、特に、産業廃棄物や放射性廃棄物の遮水工に用いるブロックを載置させることで、損傷させることなく所定の位置に定置するための無限軌道パレットに関する。
産業廃棄物や放射性廃棄物を地中に埋設処分する場合において、地下水に毒性物質を漏出させない遮水工に、ベントナイトあるいはベントナイトと骨材を混練した高密度な粘土系材料から成る遮水材が使われている。
粘土系遮水材を用いる遮水工では、原位置で締固めるためにローラー転圧装置や振動転圧装置を採用する場合もあるが、原位置での締固めでは、100%配合のベントナイト材料の場合でも乾燥密度1.3Mg/m3以上に構築することが困難なように、高い密度の粘土系遮水材を構築することは困難である。
そこで、事前に高い密度に成形した粘土系遮水材をブロック形状に形成して、原位置に積み上げることで遮水層を構築する方法も提案されており、粘土系土質材料をプレスすることで高密度な成型体に形成したり、分割した寸法形状のブロックに予め成型したりすることで、円筒型廃棄物の周囲に組み合わせて設置する例も報告されている(例えば非特許文献1を参照)。
本件出願人も、粘土系遮水材の原位置施工法やブロック定置施工法に関して、特願2001−385463号、特願2002−9513号、特願2002−9552号、特願2002−173838号、特願2002−57160号、及び特願2002−167927号として、既に多くの関連出願を行っているが、粘土系遮水材をブロック形状に形成するために、図11−1及び図11−2に示すようなプレス装置も提案されている。
本プレス装置20は、ベントナイト型枠21を移動させるスライド用のシリンダー22に支持されており、ベントナイト型枠1の上下に配置されているシリンダー23、24によってベントナイト型枠1中のベントナイト25をブロック形状に圧縮成型している。
しかるに、成型したブロックを定置させて遮水工を行う場合には、例えば、25cmの立方体であるブロックの重量が30kg程度になることから、25cm以下のブロックでは人力による定置作業も、それより大きいブロックの場合には機械定置が必要になるという具合に、ブロック単体の大きさをどの程度にするかによって異なった施工方法を選択する必要があるために、施工におけるコストや効率に大きな影響を与えていた。
即ち、ブロックを定置させる施工コストを低く抑えるためには、比較的大きいブロックを作製して機械施工によって定置することが有用であるが、一方では、大きいブロックを製作するにはそれに対応させたプレス圧力を必要とし、取扱いにおいても大きい重機が必要になる等の不便さが発生する問題もあった。
さらに、粘土系遮水材から成るブロックは、強度の小さい材料から構成されるために圧縮強度が小さく、両側からの挟持に耐えられずに壊れる恐れがあり、パレットに載置するにしても、パレットが厚い場合には持ち上げる際に段差による崩壊の危険性が多く、又、ブロックを上面から真空吸引で持ち上げる方法であっても、ブロックの自重と吸引圧によりブロックが引張り破壊する可能性が高い。そこで、このような問題点を改善するために、ブロックを下方から支える方式も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、本提案では非常に高度な制御を伴う定置装置が採用されているので、装置は複雑でコスト高であり、特に、ブロックの壊れ易さ故に作業の困難さが問題にな、ブロックの定置装置への載置や所定の設置位置に搬送しての定置手段については未解決である。
核燃料サイクル開発機構、「わが国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性総論レポート」平成11年11月26日発行、p.IV−52 特開2002-362893号公報(段落番号「0014」〜「0015」、「0020」、図1、2)
本発明は、上記の問題点に鑑みてその解決のために提案するものであり、産業廃棄物や放射性廃棄物の遮水工に用いる成型ブロックを所定の位置に定置する際に、自身に載置させることで、所定の位置まで容易に移動させると同時に、何らの損傷も与えることなく簡易に定置させて、施工に用いる機器のコストを低減し、作業の困難性を解消して効率の向上を図る無限軌道パレットを提供している。
本発明による無限軌道パレットは、両側に配置される一対のフレームと、該フレームの前後端間に配置される一対の軸輪と、該軸輪間に掛け渡されてブロックを載置する搬送ベルトと、該軸輪の駆動装置と、該フレームの両端部に装備される玉掛けフックとから構成され、前記駆動装置から一方向の回転力が与えられた場合には、該回転力を前記軸輪に伝達して該軸輪を回動させる一方、前記駆動装置から前記一方向とは逆方向の回転力が与えられた場合には、滑動して該回転力を前記軸輪に伝達させない機構を備えたものである。
これによって、本発明による無限軌道パレットとこれを用いるブロックの定置方法では、多数のブロックをパレット上に積載する作業を能率的に実施してパレットとブロック群を一括して所定位置へ搬送すると共に、パレットに積載してあるブロック群を最短距離の荷卸し作業で積み下ししながら定置して、定置作業の効率を飛躍的に向上させて、壊れ易いブロックを丁寧に扱いながら精度良く高効率での定置作業を可能にしている。
本発明による無限軌道パレットは、両側に配置される一対のフレームと、フレームの前後端間に配置される一対の軸輪と、軸輪間に掛け渡されてブロックを載置する搬送ベルトと、軸輪の駆動装置及びフレームの両端部に装備される玉掛けフックから構成されるので、成型ブロックを所定の位置に定置する際に、無限軌道パレットに簡易に載置させながら、所定の位置まで容易に移動させると同時に、何らの損傷も与えることなく簡易に定置させることを可能にする効果を奏している。
、無限軌道パレットを仮置き台に設置し、次いで無限軌道パレット上に所定個数のブロックを載置し、しかる後にブロックを載置した無限軌道パレットを仮置き台から外して施工位置に搬送して、定置済みのブロック積層体の最終端部上に無限軌道パレットを置き、次いで無限軌道パレットからブロックを荷卸しして、継続するブロックの定置位置に順次に配置するので、多数のブロックをパレット上に積載する作業を能率的に実施してパレットとブロック群を一括して所定位置へ搬送すると共に、パレットに積載してあるブロック群を最短距離の荷卸し作業で積み下ししながら定置して、定置作業の効率を飛躍的に向上させて、壊れ易いブロックを丁寧に扱いながら精度良く高効率での定置作業を可能にする効果を奏している。
特に、仮置き台に設置した無限軌道パレットに押出成型機を近接させ、該押出成型機により成型して成る所定個数のブロックを無限軌道パレット上に載置するので、該ブロックを無限軌道パレットに効率的に載置することができるという効果を奏する。
本発明による無限軌道パレットとこれを用いるブロックの定置方法は、簡易な構造の無限軌道パレットを用意し、この無限軌道パレットの上にブロックを整然と積載して、このブロックを載置させた無限軌道パレットをそのままの状態でブロックの設置位置まで移動させて、しかる後に、最短距離の荷卸し作業で積み下ししながら所定の位置に定置している。
又、本発明による無限軌道パレットは、両側に配置される一対のフレームと、フレームの前後端間に配置される一対の軸輪と、軸輪間に掛け渡されてブロックを載置する搬送ベルトと、軸輪の駆動装置及びフレームの両端部に装備される玉掛けフックから構成されており、以下に、その実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明による無限軌道パレットにおける実施の形態を示す斜視図であり、図2は、図1を(2)−(2)矢視した横断面図であって、図3は、図1を(3)矢視した底面図である。
本発明による無限軌道パレット1は、図1に示すように両側に配置されているフレーム2、2とその前後両端に配置されている一対の軸輪3、3及びフレーム2、2の上面側に装備されているコンベアローラー4と図3に示す下面側に装備されている2列のコンベアローラー5によって外郭を構成しており、一対の軸輪3、3とコンベアローラー4、5の外周には、例えば、幅1m、長さ約2.7mの幅広ベルト6が無軌道に張り渡されている。
一対の軸輪3、3は、これを駆動するための動力駆動装置7によって作動しているが、本実施の形態における動力駆動装置7は、図2、3に示す配置形態にある圧縮空気駆動シリンダー7−1とこのピストン7−2に結合されているチェーン7−3及びチェーン7−3の他方端に結合している張力一定のばね7−4から構成されており、動力駆動装置7の動力は、電動、水圧駆動もしくは油圧駆動のいずれであっても良く、圧縮空気駆動シリンダー7−1の作動は、チェーン7−3によって軸輪3の軸に固定したスプロケット3−1に回転力として伝達されている。
動力駆動装置7は、圧縮空気駆動シリンダー7−1が内部に装備しているピストン7−2と相対移動することで、圧縮空気駆動シリンダー7−1内のピストン7−2を1ストロークに相当する分だけ縮む方向に駆動させる際には、ピストン7−2に結合されているチェーン7−3が、スプロケット3−1を介して軸輪3を回転させると同時に、チェーン7−3の反対端に接続しているばね7−4を目一杯に引き伸ばすように機能させている。
次いで、圧縮空気駆動シリンダー7−1の駆動力をフリーにすると、ピストン7−2に対してチェーン7−3に結合しているばね7−4の方が、その張力が勝ることになってチェーン7−3とピストン7−2を初期の位置まで戻すように作用している。しかるに、この時には、軸輪3のスプロケット3−1における逆方向の回転を軸輪3に伝えることなく滑動する機構にしていることによって、軸輪3は逆回転する状態をなくして、無限軌道パレット1は軸輪3の回動による前進位置に留まっている。
従って、本実施の形態では、以上の動きを繰り返すことで、無限軌道パレット1を、圧縮空気駆動シリンダー7−1内のピストン7−2が駆動される1ストロークの長さに相当する分だけ脈動させながら、暫時前進することになる。
コンベアローラー4は、一般的なベルトコンベアと同じ機構のものであり、幅広ベルト6の上に重量のあるブロックを整列積載した時にベルトが撓むのを防止して、これを支持している。又、無限軌道パレット1の下面側に装備されているコンベアローラー5は、図3に示すように圧縮空気駆動シリンダー7−1を間に挟んで2列に構成されて無限軌道パレット1の接地圧を低減しており、コンベアローラー4と共に幅広ベルト6を駆動する際の摩擦抵抗を最小にして、無限軌道パレット1の前方移動抵抗が最小になるように機能している。
又、本実施の形態では、図1の斜視図が示すように無限軌道パレット1の4隅に突起状の支持部材8とこの支持部材8の先端にフック9とが配置されている。支持部材8は、無限軌道パレット1の両側に配置されているフレーム2、2を、所定の高さに水平に仮置きする際に配置している後述の仮置き台に支持される部位であり、フック9は、無限軌道パレット1をクレーンやフォークリフト等で揚重する際に玉掛けするために用いるものである。
無限軌道パレット1を仮置き台に支持させるのは、幅広ベルト6の上に鎖線で表示しているブロックを載置する際に、一対の軸輪3、3を前進方向と反対の方向に滑動させることで、ブロック列を載置するに従って幅広ベルト6を移動させるためであり、幅広ベルト6の上にブロックを載置させるのに、無限軌道パレット1を移動させずに幅広ベルト6のみを水平移動させている。
尚、一対の軸輪3、3は、動力駆動装置7によって回動されるだけでなく、ラチェットによっても回転駆動されるように構成されている。本機構は、図2の側面図において示すように、軸輪3、3の中心軸の端部にアタッチメント金具である六角ボルト3−2を装備することで、ラチェットの回転力を軸輪3、3に伝達している。
従って、六角ボルト3−2にラチェットレンチを装着しながら、これを人力で操作することによって軸輪3、3を駆動することで、幅広ベルト6が駆動したり、無限軌道パレット1が接地している場合には、無限軌道パレット全体を前進させたりできるものである。
以上のように、本発明の無限軌道パレットは、上記実施の形態のように構成されているので、成型ブロックを所定の位置に定置する際に、無限軌道パレットに簡易に載置させながら、所定の位置まで容易に移動させると同時に、何らの損傷も与えることなく簡易に定置させることを可能にしている。
次に、上記無限軌道パレットを用いるブロックの定置方法について説明する。多数のブロックをパレット上に積載する作業を能率的に実施してパレットとブロック群を一括して所定位置へ搬送すると共に、パレットに積載してあるブロック群を最短距離の荷卸し作業で積み下ししながら定置することで、定置作業の効率を飛躍的に向上させ、壊れ易いブロックを丁寧に扱いながら精度良く高効率な定置作業を可能にしている。
上記ブロックの定置方法は、無限軌道パレットを仮置き台に設置し、次いで無限軌道パレット上に所定個数のブロックを載置し、しかる後にブロックを載置した無限軌道パレットを仮置き台から外して施工位置に搬送して、定置済みのブロック積層体の最終端部上に無限軌道パレットを置き、次いで無限軌道パレットからブロックを荷卸しして、継続するブロックの定置位置に順次に配置している。
以下に、本発明の無限軌道パレットを用いたブロックの定置方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図4は、無限軌道パレットにブロック載置して、無限軌道パレットごとで搬出する各工程を示している。
本実施の形態では、図4−1において、無限軌道パレット1を仮置き台10に置いている。空荷状態の無限軌道パレット1は、その4隅に配置されている支持部材8のフック9にクレーンからのロープ11を玉掛けして吊り下げられながら、仮置き台10上に移動しており、仮置き台10の4隅に設けられた設置台10−1の上に支持部材8を設置させて仮置き台10に支持されている。従って、無限軌道パレット1は幅広ベルト6を駆動しても無限軌道パレット1の本体は移動しないものであり、幅広ベルト6の操作を容易にしている。
図4−2は、無限軌道パレット1の幅広ベルト6の上にブロック12を載置し始める工程を示しており、4列×1行に整列したブロック12を人手によって幅広ベルト6の後方端部から積載し始めている。
幅広ベルト6上へのブロック12の載置は、これに次いで行われる軸輪3、3に対するラチェットを用いた人力による軸輪3、3の回動と幅広ベルト6のブロック奥行き長さ相当分だけの移動とによってブロック12の積載を暫時継続するものであり、最終的には、図4−3のように所定の形態に整列させたブロック12を積載し終えるものである。
尚、ブロック12の整列は、本実施の形態のように1段に限定されるものでなく、複数段に積層することであっても、上記の各操作によって容易に積載できるものである。
しかして、ブロック12を所定の形態に積載し終えた無限軌道パレット1は、図4−4のように支持部材8のフック9にクレーンからのロープ11を再び玉掛けし、その後に吊り下げることによって仮置き台10から離脱させている。
本発明の実施の形態では、上記のようにブロック12を人手によって幅広ベルト6の上に載置するばかりでなく、ブロックをフォークリフトや荷揚げ装置のような積込装置によっても効率よく積載することもできる。
図5は、これらの1例を示す実施の形態であり、図において、13はブロックの積込装置であり、他の部位については上記実施の形態と同様である。
本実施の形態では、図5−1に示すように積込装置13のフォーク13−1に取り込んで運搬してきたブロック12を、無限軌道パレット1と同等の高さに位置させている。次いで、積込装置13は、前方に推し進められて無限軌道パレット1の幅広ベルト6の端部にフォーク13−1を近接させており、図5−2のように積込装置13の押出具13−2を前方に押し出すことによって、ブロック12を積載済みのブロック12に隣接させるように押し出している。
しかるに、押出具13−2の押出力は、ブロック12の押し出しの他に幅広ベルト6に対しても摩擦力として伝えることになり、図示のように幅広ベルト6をブロック12の奥行き長さ相当分だけ動かしている。
従って、本実施の形態では、その後も複数列×1行に整列したブロックを前方に押し出す毎に同じアクションを繰り返すことによって、無限軌道パレット1の上に複数列×複数行×1段のブロック12群として整列積載することになる。
ブロック12群を整列積載した後の無限軌道パレット1は、特に図示していないが、タイヤ方式の運搬装置に積載して長距離を搬送することも可能であり、施工位置に搬送した後には、クレーンやフォークリフトによって所定の施工場所に仮置きすることもできる。
施工位置に搬送された後のブロック12は、無限軌道パレット1に装備しているフック9に玉掛けするか支持部材8を把持して無限軌道パレット1を吊り揚げることで、ブロックの荷卸しと定置工程に移行することになる。
図6は、施工位置に搬送された後のブロックを荷卸しして定置する工程を示している。
図6−1では、ブロック12を載置した無限軌道パレット1を、これに装備しているフックや支持部材を把持することによってロープ11によって吊り揚げており、既に整列積み上げが終了しているブロックの終点に無限軌道パレット1を降下させている。無限軌道パレット1の正確な設置位置は、図6−2のように既に整列積み上げが終了しているブロック12の終点であり、無限軌道パレット1の前方端部と既設ブロック12の終点とが、水平位置においてほぼ一致する所定の位置である。
この時点における無限軌道パレット1は、2行相当のブロック1とブロック2及び3既に荷卸し定置済みであり、3行目のブロックの最後のブロックを定置すると同時に、無限軌道パレット1は、ブロックの奥行き長さに相当する分だけ前進するように関連付けられており、前方端部に整列している4行目のブロック12が、既に定置したブロック3の定置位置から最短距離に位置することになるので、人力によるブロックの荷卸し作業を実施するのに能率良くなっている。
図6−3の段階においては、無限軌道パレット1の前方端部は、積み上げ定置済みのブロック3の前方端部の直上に到達することになり、無限軌道パレット1の上に積載され
ているブロック12群の4行目のブロックを幅広ベルト6の前方端部にまで移行させている。
従って、この時点における無限軌道パレット1の前方端部は、整列している4行目のブロックがブロック定置位置から最短距離に位置することになるので、人力によるブロックの荷卸し作業を能率良くしており、以上の作業を繰り返すことで最後の8行目のブロックを定置し終えている。
次いで、空荷になった無限軌道パレット1は、図6−4のようにクレーンやフォークリフトで場外に搬出されると共に、後続しているブロック12を載置した無限軌道パレット1が導入されている。
本発明では、上記実施の形態のように、ブロック12を人手によって幅広ベルト6の上から荷卸しするばかりでなく、ブロックを搬送定置用ミニクレーン装置のような搬送定置装置によっても効率よく定置させることもできる。
図7は、これらの1例を示す実施の形態であり、図において、14はブロックの搬送定置装置の1例を示す真空式定置装置であり、他の部位については上記実施の形態と同様である。
図7−1は、ブロック12が真空式定置装置14を用いて操作されるブロックの搬送工程を示しており、ブロック12は、真空式定置装置14の真空パッド14−1によって把持され、コンストンバネ等の一定張力を発揮する渦巻ばねもしくは空気圧利用装置から成る荷重負荷低減機構14−2によって、ブロック重量のほとんどをミニクレーン14−3が分担するように構成しているので、作業員はブロックの重さを感じることなくブロックを荷卸しできるようにしており、壊れやすいブロックを丁寧に精度よく所定位置に定置することを可能にしている。
図7−2は、搬送されてきたブロック12を所定の位置に定置する工程を示しており、ブロック12をミニクレーン14−3によって水平移動させながら所定位置に定置した後に、真空パッド14−1を解除することで定置作業を完了している。ブロックの定置作業は、この操作の反復によって作業員にブロックの重さをほとんど感じさせることなく、ブロックの定置作業を能率よく達成できるものである。
図8は、他の例を示す実施の形態であり、図5で説明したブロックの積込装置13を用いてブロックを搬送定置させる工程を示している。
本実施の形態では、図8−1に示すように無限軌道パレット1の幅広ベルト6の上に載置した状態で運搬してきたブロック12を、無限軌道パレット1からブロック1行分毎に一括して滑落させ、これを待ち受けている積込装置13のフォーク13−1によって受け取っている。
次いで、図8−2に示す工程のように積込装置13のフォーク13−1を降下させて、受け取って運搬してきたブロック12を所定位置に配置させるものであり、フォーク13−1を定置済みのブロック12に近接させて第1行目のブロック12群を押出具13−2を前方に押し出すことで、図8−3のようにブロック12を定置済みのブロック12に隣接させるように押し出して、定置作業を完了している。
上記ブロックの定置方法では、仮置き台10に設置した無限軌道パレット1上に、人手やフォークリフト、荷揚げ装置等により所定個数のブロック12を載置していたが(図4及び図5参照)、本発明の無限軌道パレットを用いたブロックの定置方法では、次のようにして仮置き台10に設置した無限軌道パレット1上に所定個数のブロック12を載置することもできる。
図9は、上記ブロックの定置方法における他の例を模式的に示したものである。尚、上述の実施例1及び実施例2と同一の構成を有するものには、同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、仮置き台10に設置した無限軌道パレット1に押出成型機20を近接させた態様で配置する。より詳細に説明すると、図9−1に示すように、無限軌道パレット1の後端側にローラコンベア21を配置するとともに、該ローラコンベア21の側方に押出成型機20を配置する。この押出成型機20は、例えばベントナイト等の材料を圧縮して、棒状のブロック体22を定速で押し出し成型するものである。ローラコンベア21は、仮置き台10に設置された無限軌道パレット1と同等の高さを有しており、押出成型機20からのブロック体22を搬送するものである。
次に図9−2に示すように、押出成型機20によりブロック体22を押し出し成型する。得られたブロック体22は、ローラコンベア21により無限軌道パレット1の後端側に搬送させる。その際、図示せぬカット機構によりブロック体22を切断して所定の大きさのブロック12を形成する。
そして、図9−3に示すように、ローラコンベア21により搬送させて無限軌道パレット1の後端側に位置する所定個数(図示の例では4個)のブロック12を、押出機構23により前方側(無限軌道パレット1側)に押し出す。これにより、図9−4に示すように、無限軌道パレット1上に所定個数のブロック12を載置することができる。
その後、図10−1及び図10−2に示すように、無限軌道パレット1上に載置したブロック12群を内包する態様で乾燥防止箱30を必要に応じて被せても良い。これにより、無限軌道パレット1上に載置したブロック12が、乾燥環境下で長時間晒されることによって乾燥してしまうことを有効に防止することができる。
以上説明したようなブロックの定置方法によれば、仮置き台10に設置した無限軌道パレット1に押出成型機20を近接させ、該押出成型機20により成型して成る所定個数のブロック12を無限軌道パレット1上に載置するので、該ブロック12を無限軌道パレット1上に効率的に載置することができる。
また、上記ブロックの定量方法によれば、無限軌道パレット1上のブロック12群を内包する態様で被せた乾燥防止箱30により該ブロック12が乾燥環境下で長時間晒されることによって乾燥してしまうことを有効に防止することができるので、該無限軌道パレット1上に載置されたブロック12の品質を長時間保持することができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明においては、これに限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能であることは、当然のことである。
本発明による無限軌道パレットは、産業廃棄物や放射性廃棄物を地中に埋設処分する際に毒性物質が地下水に漏出しないように抑制する遮水工に用いるブロックをブロックの崩壊を回避しながら所定の位置に容易かつ迅速に定置できる。
本発明による無限軌道パレットの実施の形態を示す斜視図である。 図1に示した無限軌道パレットを(2)−(2)矢視した部分横断面図である。 図1に示した無限軌道パレットを(3)矢視した底面図である。 ロックを無限軌道パレットに載置する工程を示した形態図である。 ロックを無限軌道パレットに載置する工程を示した形態図である。 ロックを無限軌道パレットに載置する工程を示した形態図である。 ロックを無限軌道パレットに載置する工程を示した形態図である。 ロックを無限軌道パレットに載置する工程の他の例を示した形態図である。 ロックを無限軌道パレットに載置する工程の他の例を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程の他の例を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程の他の例を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程の他の例を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程の他の例を示した形態図である。 ブロックを載置した無限軌道パレットを所定位置に配置する工程の他の例を示した形態図である。 図4及び図5に示したブロックを無限軌道パレットに載置する工程の他の例を示した形態図である。 図4及び図5に示したブロックを無限軌道パレットに載置する工程の他の例を示した形態図である。 図4及び図5に示したブロックを無限軌道パレットに載置する工程の他の例を示した形態図である。 図4及び図5に示したブロックを無限軌道パレットに載置する工程の他の例を示した形態図である。 無限軌道パレット上に載置したブロック群に乾燥防止箱を被せる工程を示した形態図である。 無限軌道パレット上に載置したブロック群に乾燥防止箱を被せる工程を示した形態図である。 従来のブロック圧縮成型装置を示した説明図である。 従来のブロック圧縮成型装置を示した説明図である。
符号の説明
1 無限軌道パレット、 2 フレーム、 3 軸輪、 3−1 スプロケット、 3−2 六角ボルト、 4、5 コンベアローラー、 6 幅広ベルト、 7 動力駆動装置、 7−1 圧縮空気駆動シリンダー、 7−2 ピストン、 7−3 チェーン、 7−4 ばね、 8 支持部材、 9 フック、 10 仮置き台、 11 ロープ、 12 ブロック、 13 積込装置、 13−1 フォーク、 13−2 押出具、 14 真空式定置装置、 14−1 真空パッド、 14−2 荷重負荷低減機構、
14−3 ミニクレーン、 20 プレス装置、 21 ベントナイト型枠、
22 シリンダー、 23、24 シリンダー、 25 ベントナイト

Claims (1)

  1. 両側に配置される一対のフレームと、
    該フレームの前後端間に配置される一対の軸輪と、
    該軸輪間に掛け渡されてブロックを載置する搬送ベルトと、
    該軸輪の駆動装置と、
    該フレームの両端部に装備される玉掛けフックと
    から構成され、
    前記駆動装置から一方向の回転力が与えられた場合には、該回転力を前記軸輪に伝達して該軸輪を回動させる一方、前記駆動装置から前記一方向とは逆方向の回転力が与えられた場合には、滑動して該回転力を前記軸輪に伝達させない機構を備えたことを特徴とする無限軌道パレット。
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