JP4439235B2 - 動作試験装置および動作試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は動作試験装置および動作試験方法に関し、特に複数のプロセッサを具備するマルチプロセッサ処理装置に搭載されるプログラムの動作を制御し、プログラムまたはマルチプロセッサ処理装置自体の動作試験を行う動作試験装置および動作試験方法に関する。
マルチプロセッサ処理装置は、各々独立のプログラムカウンタと主メモリを具備する複数のプロセッサがそれぞれのプログラムを実行するとともに、互いに緊密に連携を取りながら全体としてひとつの処理を行っている。このようなマルチプロセッサ処理装置で実行されるプログラムおよびマルチプロセッサ処理装置自体の動作を確認し、期待した動作をしなかった場合にその原因の調査のため、外部からプログラムの停止(ブレーク)、実行、メモリ内容の確認、修正を行うことによってプログラムの動作を確認することが可能な動作試験装置が用いられる。このような外部の専用の動作試験装置を用いた動作試験は、一般的にICE(InCircuit Emulator)によるデバッグと呼ばれる。
従来のICEデバッグシステムについて説明する。図8は、従来のICEデバッグシステムの構成図である。図8は、単一のプロセッサに接続する構成例を示している。
ICEデバッグシステムは、動作試験においてプロセッサ動作を制御するデバッグ装置ICE104、動作試験対象のプロセッサ101内部に組み込まれ、デバッグ時にプロセッサを制御するデバッグ支援装置103、およびユーザとのインタフェースをとる外部のパーソナルコンピュータ(PC)6から構成される。プロセッサ101は、通常の走行状態から、ブレーク条件の成立などによりICE104の制御により動作するデバッグ走行状態に遷移する。この状態になると、ICE104の指示によりデバッグ支援装置103経由でレジスタ、主メモリ102の内容確認、変更などを行うことができる。このとき、ユーザは、PC6を介して指示を入力することにより、プロセッサ内部の状態を調査することができる。
マルチプロセッサ対応のICEデバッグシステムは、図8に示した単一のプロセッサのデバッグ支援装置103がプロセッサごとに設けられる構造をとる。図9は、従来のマルチプロセッサ対応のICEデバッグシステムの構成図である。図8と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
マルチプロセッサ群106を構成する個々のプロセッサ101a、101b、・・・、101cは、それぞれの主メモリ102a、102b、・・・、102cが接続しており、内部には、デバッグ支援装置103a、103b、・・・、103cが1つずつ設けられている。ICE104は共通で、デバッグ支援装置103a、103b、・・・、103cに接続する。
各プロセッサ101a、101b、・・・、101cは独立にデバッグ走行状態に遷移する。ユーザは、PC6によって対象となるプロセッサをICE104に指示し、ICE104は、選択されたデバッグ対象のプロセッサに対してデバッグ動作を行う。
また、共通デバッグ・カーネルを使用し、マルチプロセッサを同期させての始動、停止、ステッピングなどの処理を行うことにより、マルチプロセッサを搭載した情報処理装置に対応してデバッグが可能な動作試験装置もある(たとえば、非特許文献1参照。)。
"製品情報 デバッグツール RealView Debugger(RVD)"、[online]、[平成15年8月4日検索]、インターネット<URL:http://www.sys−andor.co.jp/arm/rvd.htm>
しかし、従来の動作試験装置では、複数のプログラムを統合的にデバッグすることが難しいという問題点があった。
マルチプロセッサで動作するプログラムは一般的に、互いに協調して動作している。したがって、マルチプロセッサ処理装置のデバッグでは、複数のプロセッサ上で動く複数のプログラムを統合的に扱うことが必要である。このため、あるひとつのプロセッサで動くプログラムにのみ注目したデバッグでは、そのシステム全体のデバッグを行うことが困難である。
しかしながら従来のマルチプロセッサ向けのICEでは、それぞれのプロセッサで動くプログラムを独立に制御するだけで、システムとしてのデバッグは考えられていなかった。個々のプロセッサは、デバッグ走行状態と、通常走行状態の2つのステートを具備しており、この2つのステートを遷移しながらデバッグを行うが、プロセッサ間のステートは独立しており、互いに関係していない。このため、ユーザは、どのプロセッサで何をしているかを把握し、適切なプロセッサを選択してデバッグすることが必要になる。
また、複数のプロセッサが協調して行う動作をデバッグする場合、ある条件でプロセッサを同時に停止させるなど、複数のプロセッサ間でのデバッグ動作を同期させる必要が生じる。しかしながら、従来の動作試験装置では、同期させて停止させる場合であっても、ICE104は、個々のデバッグ支援装置103a、103b、・・・、103cに対して停止指令を出さなければならなかった。個々のデバッグ支援装置103a、103b、・・・、103cは、それぞれ独立に動作しているため、全体を同期させて停止させることは難しかった。
このように、それぞれのプロセッサを個別に処理する従来の動作試験装置では、統合的なシステムデバッグをすることが難しかった。
また、プロセッサごとにデバッグ支援装置を持つこととなり、回路的にも冗長になるという問題点もある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、統合的なシステム動作の試験が可能なマルチプロセッサ処理装置に適した動作試験装置および動作試験方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1に示すような動作試験装置が提供される。
動作試験装置は、マルチプロセッサ処理装置を構成する複数のプロセッサ2a、・・・、2bに接続する。マルチプロセッサは、親プログラムと親プログラムによって起動される子プログラムとに応じて親プロセッサと子プロセッサの関係が規定される。また、個々のプロセッサは動作状態として、通常のプログラムを実行する通常走行状態と、通常のプログラム処理が停止し、試験プログラムが動作して動作試験が行われる試験走行状態を有する。また、動作試験装置は、個々のプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態を保持する動作状態保持手段11、個々のプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態を統合したシステム全体の動作状態を保持するシステム状態保持手段12、各プロセッサ2a、・・・、2bの動作状態を監視し、動作状態が試験走行状態に変化したプロセッサが検出されると、プロセッサの動作状態に応じて、システム状態を所定の試験実行状態に遷移させ、必要に応じて他のプロセッサの動作状態を遷移させるとともに、試験走行状態に変化したプロセッサが子プログラムを実行する子プロセッサであったときは、子プログラムを起動した親プログラムを実行する親プロセッサに対して子プロセッサが試験走行状態に遷移したことを通知して親プロセッサの動作状態を制御する状態遷移手段13、および各プロセッサ2a、・・・、2bの動作状態を判別し、試験走行状態のプロセッサがある場合には、このプロセッサについての動作試験の制御を行う動作試験制御手段14を具備する。
このような動作試験装置によれば、マルチプロセッサ処理装置を構成する複数のプロセッサ2a、・・・、2bの個々の動作状態は、動作状態保持手段11に保持され、統合的なシステム状態がシステム状態保持手段12に保持されている。すべてのプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態が本来のプログラムを実行する通常走行状態である場合、システム状態も通常走行状態になる。状態遷移手段13は、ブレーク条件の成立やその他の要因で任意のプロセッサの動作状態が通常走行状態から試験走行状態に変化したことを検出すると、プロセッサの動作状態に応じてシステム状態を所定の試験実行状態に遷移させる。このとき、必要に応じて、動作状態が変化しなかった他のプロセッサの動作状態を通常走行状態から試験走行状態に遷移させる。試験走行状態に変化したプロセッサが子プログラムを実行する子プロセッサであったときは、子プログラムを起動した親プログラムを実行する親プロセッサに対して子プロセッサが試験走行状態に遷移したことを通知して親プロセッサの動作状態を制御する。そして、動作試験制御手段14は、動作状態が試験走行状態となっているプロセッサあるいはこのプロセッサが実行しているプログラムについての動作試験を制御する。
これにより、個々のプロセッサの動作状態が一元管理されるとともに、これらのプロセッサの統合的な動作状態がシステム状態として管理され、動作試験時、必要に応じて、連携する他のプロセッサの動作状態を試験走行状態に遷移させることができる。
また、上記問題を解決するため、以下の手順を行うマルチプロセッサ処理装置の動作試験方法が提供される。
このような動作試験方法では、マルチプロセッサ処理装置を構成し、それぞれ独立に通常走行状態または試験走行状態で動作するプロセッサの個々の動作状態を監視する。また、プロセッサの動作状態を統合したシステム全体の状態を表すシステム状態は、個々のプロセッサの動作状態に応じて設定されている。そして、任意のプロセッサの動作状態が、通常走行状態から試験走行状態に変化したことが検出されると、プロセッサの動作状態に応じて、システム状態を所定の試験実行状態に遷移させる。また、システム状態に応じて必要であれば、動作状態が変化したプロセッサ以外のプロセッサの動作状態を試験走行状態に遷移させる。試験走行状態に変化したプロセッサが子プログラムを実行する子プロセッサであったときは、子プログラムを起動した親プログラムを実行する親プロセッサに対して子プロセッサが試験走行状態に遷移したことを通知して親プロセッサの動作状態を制御する。そして、動作状態が試験走行状態となったプロセッサに対する動作試験を制御する。
これにより、プロセッサの統合的な動作状態がシステム状態として管理される。また、任意のプロセッサの動作状態が試験走行状態に変化したことが検出されると、必要に応じて、他のプロセッサの動作状態が連携して試験走行状態に遷移される。
本発明は、マルチプロセッサ処理装置を構成する個々のプロセッサの動作状態を一元管理するとともに、個々のプロセッサの動作状態の変化に応じて、プロセッサの統合的なシステムの動作状態を設定して管理する。このとき、必要に応じて、他のプロセッサの動作状態も遷移させる。このように、統合的なプロセッサ状態を管理することにより、システム全体の統合的な動作試験が可能になる、という利点がある。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発明の概念について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明の動作試験装置は、プロセッサ2a、・・・、2bに接続する1つのデバッグ支援装置1と、デバッグ支援装置1に接続するデバッグ装置(ICE)3を具備する。
デバッグ支援装置1は、マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態を保持する動作状態保持手段11、プロセッサの統合的な動作状態を表すシステム状態を保持するシステム状態保持手段12、システム状態および必要に応じて個々のプロセッサの動作状態を遷移させる状態遷移手段13、動作試験を制御する動作試験制御手段14、動作試験時にプロセッサ2a、・・・、2bが実行する命令コードを保持する命令コード保持手段15およびICE3とのデータ交換を制御するインタフェース16を有する。
動作状態保持手段11は、マルチプロセッサを構成するプロセッサ数分の動作状態を保持する領域が設けられた記憶手段である。プロセッサ2a、・・・、2bのそれぞれの動作状態がコピーされ、動作状態保持手段11に格納される。
ここで、各プロセッサ2a、・・・、2bは、通常のプログラムを実行する通常走行状態と、プログラムあるいはプロセッサの動作試験を行うための試験走行状態(以下、デバッグ走行状態とする)の2つの動作状態を有しており、プログラム要因、ブレーク条件成立、外部からの要因などにより、通常走行状態からデバッグ走行状態に遷移する。デバッグ走行状態になると、ICE3からの指示により、レジスタ、メモリの内容確認、変更などを行うことができるようになる。
システム状態保持手段12は、個々のプロセッサの動作状態とは別に、プロセッサの動作状態を統合したシステム全体の動作状態を表すシステム状態を保持する記憶手段である。システム状態には、すべてのプロセッサが通常走行状態である通常状態と、デバッグ走行状態となったプロセッサが存在する試験実行状態(以下、デバッグ状態とする)がある。デバッグ状態は、さらに、デバッグ対象に応じて、いくつかの状態をとることもできる。
状態遷移手段13は、管理下のプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態を監視し、通常走行状態からデバッグ走行状態に変化したことを検出すると、これに応じてシステム状態を遷移させる。システム状態は、マルチプロセッサ処理装置を構成する管理下のプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態および予め設定されている動作試験モードに応じて規定される。例えば、管理下のプロセッサ2a、・・・、2bの動作状態がすべて通常走行状態であれば、システム状態もすべてのプロセッサが本来のプログラムを実行する、すなわち、システム全体が本来のプログラムを実行する通常状態になる。この状態で、任意のプロセッサの動作状態がデバッグ走行状態になると、システム状態も、ICE3によるデバッグが行われる所定のデバッグ状態に遷移させる。デバッグ状態は、さらに、デバッグの内容に応じて、いくつかの動作モードを設けることができる。状態遷移手段13は、動作モードによっては、動作状態がデバッグ走行状態に変化したプロセッサ以外のプロセッサの動作状態を、強制的にデバッグ走行状態に遷移させる。動作モードに応じたプロセッサの動作状態遷移の詳細については、後述する。
動作試験制御手段14は、システム状態がデバッグ状態の場合、管理下のプロセッサ2a、・・・、2bのうち、動作状態がデバッグ走行状態になったものについて、ICE3からの指示によるレジスタ、メモリの内容確認や、変更などのデバッグ処理を制御する。また、デバッグ時にプロセッサ2a、・・・、2bに実行させる試験プログラムが命令コード保持手段15に用意されており、命令コード保持手段15に格納された試験プログラムの命令コードを該当するプロセッサに実行させる実行制御も行う。
命令コード保持手段15は、管理下のプロセッサ2a、・・・、2bがデバッグ走行状態の場合に実行する試験プログラムの命令コードを保持する記憶手段で、プロセッサごとに格納領域が設けられている。
インタフェース16は、デバッグ支援装置1とICE3との間の通信を制御する。
ICE3は、デバッグ走行状態のプロセッサの動作を制御する指示を行うとともに、プロセッサのレジスタ、メモリ、などの内容の読み出し、変更などの指示を行って、デバッグ動作を制御する。
このような動作試験装置の動作について説明する。
マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサ2a、・・・、2bは、本来のプログラムを実行する通常走行状態で各々動作している。この状態では、動作状態保持手段11に保持されている個々のプロセッサの動作状態は、すべて通常走行状態であり、システム状態保持手段12に保持されているプロセッサの動作状態を統合したシステム状態も通常状態になっている。
任意のプロセッサ2a、・・・、2bが何らかの要因で通常処理を停止し、動作状態を通常走行状態からデバッグが可能なデバッグ走行状態に遷移する。状態遷移手段13は、個々のプロセッサの動作状態を監視しており、プロセッサがデバッグ走行状態になったことを検出すると、システム状態を所定のデバッグ状態に遷移させる。このとき、必要に応じて、他のプロセッサの動作状態をデバッグが可能なデバッグ走行状態に遷移させる。これにより、統合的なシステムデバッグのため、デバッグ操作が必要なプロセッサがデバッグ走行状態に遷移した状態となる。そして、デバッグ操作に必要のないプロセッサ、あるいは、デバッグ上、通常の処理を続行させたいプロセッサには、通常走行状態を継続させることができる。
動作試験制御手段14は、システム状態が所定のデバッグ状態となったので、動作状態がデバッグ走行状態となったプロセッサに対するICE3からの制御指示を受け付け、動作試験を制御する。このとき、該当プロセッサに命令コード保持手段15に格納された試験プログラムを実行させる制御と、ICE3の指示の実行制御が行われる。
以上の説明のように、本発明によれば、任意のプロセッサがデバッグ走行状態に遷移した場合、システム状態を所定のデバッグ状態に遷移させるとともに、必要に応じて、他のプロセッサをデバッグ走行状態に遷移させる。このように、システム状態に応じて、マルチプロセッサを構成する各プロセッサの動作状態を制御することにより、マルチプロセッサの統合的なデバッグを行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、4つのプロセッサが連携して動作するマルチプロセッサシステムに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態であるマルチプロセッサシステム対応の動作試験装置の全体構成図である。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
本発明の実施の形態のマルチプロセッサシステム対応の動作試験装置は、マルチプロセッサシステム5を構成するプロセッサ2a、2b、2c、2dに接続するデバッグ支援装置1と、デバッグを制御するICE3およびPC6から構成される。
マルチプロセッサシステム5は、4つのプロセッサ2a、2b、2c、2dを具備しており、それぞれのプロセッサ2a、2b、2c、2dは、それぞれの主メモリ4a、4b、4c、4dを有し、それぞれのプログラムを実行する。また、各プロセッサ2a、2b、2c、2dは図示しない通信経路で接続されており、独立のプログラムを実行しながら、各プログラム同士は通信経路を介して緊密に連携をとっている。そして、マルチプロセッサシステム5全体としてひとつの処理を行っている。
デバッグ支援装置1は、デバッグ時にプロセッサ2a、2b、2c、2dの制御を行う。本発明では、デバッグ支援装置1は、プロセッサごとに設けられるのではなく、システムに1つ設けられる。デバッグ支援装置1は、プロセッサごとの動作状態とともに、それぞれの間を統合するシステム状態を保持し、双方の状態を管理することにより、マルチプロセッサの統合的なデバッグを可能にする。そして、デバッグ走行状態となった1または複数のプロセッサと通信し、1または複数のプロセッサが実行する1または複数のプログラムを同時にデバッグするための制御を行う。
このように、本発明では、1台のデバッグ支援装置によって、全体のシステム状態および各プロセッサの動作状態を統合的に管理することができる。さらに、複数のプロセッサに対して、1台のデバッグ支援装置が処理を行うため、プロセッサと1対1に対応させてデバッグ支援装置を備えていた従来の動作試験装置と比較し、冗長なデバッグ支援装置を省くことが可能となり、コストを削減することができる。
ここで、本発明の実施の形態のハードウェア構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。図の例では、複数のプロセッサを代表するプロセッサ2の構成を示している。他のプロセッサもすべて同様の構成をとる。
デバッグ支援装置1は、デバッグ用の命令コードを保持する命令コード保持手段15を構成するデバッグ用命令メモリ15a、インタフェース16を構成するICE I/F16a、装置全体を制御する制御ロジック部17、処理に必要な情報データを一時保存するデバッグ用データメモリ18、およびデバッグ空間バス19を具備する。
デバッグ用命令メモリ15aは、デバッグ時にプロセッサ2の行う命令コードを格納しており、デバッグ空間バス19を介してプロセッサ2がその命令コードを読み出すことができる。なお、デバッグ用命令メモリ15aには、複数のプロセッサの命令コードが格納されており、複数のプロセッサがデバッグ走行状態の場合には、制御ロジック部17は、各プロセッサ2からのアクセス要求を管理し、許可を与えたプロセッサのみがアクセスできるようにする。
デバッグ用データメモリ18は、デバッグ支援装置1の処理に必要な、少なくとも、個々のプロセッサの動作状態を保持する動作状態保持手段11、およびシステム状態を保持するシステム状態保持手段12のための領域が確保される。
制御ロジック部17は、デバッグ支援装置1全体の制御を行うとともに、プロセッサの動作状態の監視やシステム状態の遷移を管理する状態遷移手段13、およびデバッグ時の制御を行う動作試験制御手段14として機能する。
ICE I/F16は、デバッグ支援装置1とICEとの間の通信を制御するインタフェースであるとともに、デバッグ時には、デバッグ空間バス19を介してデバッグ用命令メモリ15aおよびデバッグ用データメモリ18へのICEからのアクセスを可能にする。デバッグ時、ICEは、ICE I/F16を介してデバッグ空間バス19に接続し、デバッグ用命令メモリ15aおよびデバッグ用データメモリ18の内容の確認や変更を行うことができる。
一方、プロセッサ2は、制御を行うIユニット21、およびデバッグ空間バス19とのインタフェースとなるBIFユニット23を具備する。
Iユニット21は、内部にデバッグ関連の処理を行うデバッグ関連処理部22を有する。通常は、図示しない主メモリのプログラムを実行しており、制御ロジック部17からの制御信号に応じて、デバッグ関連処理部22を起動し、デバッグに関する処理を行う。例えば、動作状態を遷移させる制御信号が入力された場合、動作状態を遷移させる処理を行う。BIFユニット23は、デバッグ空間バス19を介して、接続するデバッグ用命令メモリ15aやデバッグ用データメモリ18へのアクセスを制御する。
なお、図示していないマルチプロセッサ処理装置を構成する他のプロセッサも同様に、デバッグ空間バス19を介してデバッグ用命令メモリ15aおよびデバッグ用データメモリ18に接続する。すなわち、デバッグ用命令メモリ15aおよびデバッグ用データメモリ18は、複数のプロセッサで共有される。
以上のハードウェア構成により、本発明の実施の形態の動作試験装置の処理機能を実現することができる。
次に、システム状態について説明する。上記の説明のように、マルチプロセッサの統合的な動作状態としては、すべてのプロセッサが通常走行状態の通常状態と、少なくとも1つのプロセッサがデバッグ走行状態となっているデバッグ状態とがある。このデバッグ状態は、デバッグ対象に応じて、いくつかの動作モードをとることが望ましい。例えば、ある条件が成立したらすべてのプロセッサを停止させてデバッグを行いたい場合や、他のプロセッサが通常走行状態で動作していないと対象のプロセッサのデバッグができないため、対象のプロセッサのみデバッグ走行状態としたい場合などが想定される。
そこで、本発明では、任意のプロセッサの動作状態がデバッグ走行状態に変化した場合に、他のプロセッサの動作状態をすべてデバッグ走行状態とする第1の動作試験モードと、任意のプロセッサの動作状態がデバッグ走行状態に変化した場合であっても、他のプロセッサの動作状態を操作しない第2の動作試験モードとを具備する。これらの動作試験モードは、システム全体に対して、あるいは、個々のプロセッサに対して設定される。
なお、動作試験モードは、デバッグ対象のシステムにふさわしいモードを利用者が設定する。
以下、システム全体に対して設定された場合を例に、それぞれの動作試験モードについて説明する。
第1の動作試験モードがシステム全体に対して設定されると、マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサで動作する少なくともひとつのプログラムにより、プロセッサがデバッグ走行状態に遷移した場合、すべてのプロセッサの動作状態をデバッグ走行状態に遷移させ、すべてのプログラムを停止させる。これは、ある条件下で、すべてのプロセッサのメモリ、レジスタなどの内部リソースの確認を行いたい場合に使用される。以下、このような動作試験モードをプライマリデバッグモードとする。
第2の動作試験モードがシステム全体に対して設定されると、マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサで動作する少なくともひとつのプログラムにより、プログラムを実行していたプロセッサがデバッグ走行状態に遷移した場合であっても、それ以外のプロセッサの動作状態変更の操作は行わない。これにより、該当プロセッサ以外のプロセッサ上で動作しているプログラムは、今まで通り動作する。これは、他のプロセッサが動作していないと対象のプロセッサのデバッグができない場合などに使用される。以下、このような動作試験モードをエレメンタリデバッグモードとする。
次に、このような動作試験モードが設定された場合のシステム状態(以下、システムステートとする)の遷移について説明する。図4は、本発明の実施の形態の動作試験装置におけるシステムステートの遷移を示した図である。
すべてのプロセッサが通常走行状態の場合、システムステートは、通常状態(以下、ノーマルステートとする)30になる。
この状態で、あるプロセッサにブレーク条件が成立するなどして、このプロセッサがデバッグ走行状態に遷移したことが検出されたとする。このブレーク発生によって、システムステートは、デバッグ状態(以下、デバッグステートとする)40へ遷移する。
デバッグステートは、さらに、動作試験モードに応じて遷移する。
動作試験モードがプライマリデバッグモードであれば、システムステートは、すべてのプロセッサが強制的にデバッグ状態に遷移するマスタデバッグ(MD:Master Debug)ステートに遷移する。マスタデバッグ(MD)ステートは、すべてのプロセッサがデバッグ走行状態に遷移した状態であり、ICEからすべてのプロセッサのメモリ、レジスタなどの内部リソースの確認が可能となる状態を表す。
一方、動作試験モードがエレメンタリデバッグモードであれば、システムステートは、デバッグ走行状態に遷移したプロセッサのみがデバッグ可能な状態になる。これには、デバッグ走行状態となったプロセッサが1つの場合の単一デバッグ(ED:Exclusive Debug)ステート42と、デバッグ走行状態となったプロセッサが複数の場合の共同デバッグ(SD:Shard Debug)ステート43の状態がある。これらのステートは、ブレークが検出されたときに、デバッグ走行状態となっていたプロセッサの数に応じてどちらに遷移するかが規定される。
単一デバッグ(ED)ステート42は、デバッグ走行状態にあるプロセッサだけがデバッグ支援装置からの命令に対してデバッグ処理を実行できる状態を表す。
共同デバッグ(SD)ステート43は、複数のプロセッサがデバッグ走行状態にあり、この状態にある複数のプロセッサは同時にデバッグ支援装置からの命令に対してデバッグ処理を実行できる状態を表す。
なお、ある単一のプロセッサがデバッグ走行状態である単一デバッグ(ED)ステート42の状態で、他の動作中のプロセッサがデバッグ走行状態になった場合は、システムステートは、共同デバッグ(SD)ステート43へ遷移する。また、他のデバッグ走行状態がリセットされて通常走行状態となり、デバッグ走行状態のプロセッサが1つとなった場合は、システムステートは、単一デバッグ(ED)ステート42に遷移する。
このように、プロセッサの統合的な動作状態を表すシステムステートを具備し、システムステートの遷移によってデバッグ状態を管理することにより、マルチプロセッサの統合的なデバッグを行うことができる。
ところで、マスタデバッグ(MD)ステート41、あるいは、共同デバッグ(SD)ステート43では、複数のプロセッサがデバッグ走行状態にある。この場合、デバッグ支援装置内のメモリ空間は、複数のプロセッサで共有されているため、複数のプロセッサから同時にアクセス要求が発生する可能性がある。そこで本発明では、デバッグ支援装置において、各プロセッサからのアクセスの調整を行う。図5は、本発明の実施の形態の動作試験装置におけるアクセス権の制御を示した図である。
本発明の実施の形態のデバッグ支援装置では、プロセッサ2a、2b、2c、2dに対して、それぞれのアクセス権要求を通知するための要求キュー50a、50b、50c、50dを有する。制御ロジック部17は、要求キューを確認し、アクセス要求のあったプロセッサのうちの1つに対してアクセス許可を行う。そして、アクセスが許可されたプロセッサが、デバッグ用命令メモリ15aの読み出しを行う。読み出しが終了した場合、制御ロジック部17は、要求キュー50a、50b、50c、50dを再度確認し、次のプロセッサにアクセス許可を与える。このように、本発明では、各プロセッサからの要求を要求キューに保持しておくことにより、要求に対して応答するプロセッサを選択できるようにしている。
次に、動作試験モードが、個々のプロセッサに対して設定された場合について説明する。このような設定は、デバッグ対象として着目するプロセッサについて、所定の条件が成立した場合に、デバッグを開始した場合に使用される。
デバッグ対象のプロセッサに対してプライマリデバッグモードが設定されていた場合、このプロセッサの動作状態がデバッグ走行状態に遷移したことが検出されると、すべてのプロセッサをデバッグ走行状態に遷移させ、実行中のプログラムを停止させる。
一方、エレメンタリデバッグモードは、あるプロセッサがデバッグ走行状態に遷移しても、他のプロセッサの動作状態を強制的にデバッグ走行状態に遷移させないという動作モードであるので、他のプロセッサが影響を受けることはない。
プライマリデバッグモードの設定は、デバッグ対象のプロセッサがデバッグ走行状態に遷移した場合に、すべてのプログラムを停止させ、レジスタやメモリの内容を確認した場合に使用される。この場合、着目する1つのプロセッサに対し、プライマリデバッグモードを設定し、他のプロセッサにエレメンタリデバッグモードを設定する。あるいは、システム全体をエレメンタリデバッグモードに設定し、着目するプロセッサのみプライマリデバッグモードが設定されるようにしてもよい。この場合、個別に設定された動作試験モードが優先されるようにしておく。
以上、マルチプロセッサを構成するプロセッサが対等である場合を想定して説明を行ったが、マルチプロセッサシステムによっては、親プログラムを実行する親プロセッサと、親プログラムによって起動される子プログラムを実行する子プロセッサという関係が成立する場合がある。このようなシステムでは、子プログラムによってこれを処理する子プロセッサがデバッグ走行状態に遷移したときに、子プログラムを起動した親プログラムを実行する親プロセッサに設定された動作試験モードで動作させたい場合がある。本発明では、このような親プログラムと子プログラムの関係に応じて、プロセッサの動作状態の遷移を行わせることもできる。図6は、本発明の実施の形態の動作試験装置におけるプロセッサ間の動作状態の遷移の関係を示した図である。
図の例では、親プログラムを実行する親プロセッサをプライマリプロセッサとし、親プログラムによって起動される子プログラムを実行する子プロセッサをセカンダリプロセッサとする。なお、プライマリプロセッサおよびセカンダリプロセッサは、固定されるものではない。
図に示したように、親プログラムを実行するプライマリプロセッサの動作状態であるプライマリプロセッサ状態61は、独立に通常走行状態62からデバッグ走行状態63に遷移する。同様に、子プログラムを実行するセカンダリプロセッサの動作状態であるセカンダリプロセッサ状態64は、自身のプログラム要因あるいはブレーク条件により通常走行状態65からデバッグ走行状態66に遷移することができる。
この状態で、セカンダリプロセッサ内でブレークが発生した場合、ブレークが発生したセカンダリプロセッサ状態64は、通常走行状態65からデバッグ走行状態66に遷移する。セカンダリプロセッサは、ブレークが発生したことを通知するブレーク通知68の割り込みをプライマリプロセッサに発生させる。
このとき、プライマリプロセッサの動作試験モードがプライマリデバッグモードの場合、プライマリプロセッサは、プライマリプロセッサ状態61を通常走行状態62からデバッグ走行状態63に遷移させる。これに伴って、デバッグ支援装置は、すべてのプロセッサに対して動作状態をデバッグ走行状態に遷移させる。また、プライマリプロセッサがエレメンタリデバッグモードの場合、プライマリプロセッサは、動作状態を遷移させない。これにより、セカンダリプロセッサのみがデバッグ走行状態66に遷移した状態となる。
一方、双方が通常走行状態で、プライマリプロセッサ内でブレークが発生した場合は、プライマリプロセッサ状態61を通常走行状態62からデバッグ走行状態63に遷移させる。これば、上記の説明のプロセッサ間に親子の関係がない場合の動作状態の遷移と同様に、プライマリプロセッサの動作試験モードにより、他のプロセッサの動作状態が決まる。プライマリプロセッサの動作試験モードがプライマリデバッグモードの場合、デバッグ支援装置は、すべてのプロセッサに対して動作状態をデバッグ走行状態に遷移させる強制ブレーク67を発生させ、セカンダリプロセッサ状態64は、通常走行状態65からデバッグ走行状態66へ遷移する。エレメンタリデバッグモードの場合は、プライマリプロセッサのみがデバッグ走行状態63になる。
このように、本発明を親子の関係を有するプログラムを実行するプロセッサ間に適用し、これに合ったデバッグ状態を作り出すことができる。
このほか、本発明を適用することにより、マルチプロセッサの統合的なデバッグが可能となる。
次に、本発明の実施の形態のマルチプロセッサ処理装置の動作試験方法について説明する。図7は、本発明の実施の形態のマルチプロセッサ処理装置の動作試験方法の手順を示したフローチャートである。
マルチプロセッサ処理装置が起動されるとともに、処理が開始される。
[ステップS01] 処理が開始され、システムステートを保持するレジスタ、および個々のプロセッサの動作状態を保持するレジスタなどが初期化される。個々のプロセッサの動作状態は、それぞれのプロセッサから読み出し、レジスタにコピーする。
[ステップS02] 管理下のプロセッサの動作状態を監視し、個々のプロセッサの動作状態が通常走行状態からデバッグ走行状態に変化したかどうかを調べる。変化がない場合は、監視を継続する。変化を検出した場合には、処理をステップS03へ進める。
[ステップS03] 動作試験モードがプライマリデバッグモードであるかどうかを判定する。プライマリデバッグモードであれば、処理をステップS04へ進め、プライマリデバッグモードでなければ処理をステップS06へ進める。
[ステップS04] プライマリデバッグモードの場合、強制ブレークを発行し、すべてのプロセッサの動作状態をデバッグ走行状態に遷移させる。
[ステップS05] システムステートをマスタデバッグ(MD)ステートに遷移させる。これにより、すべてのプログラムが停止され、すべてのプロセッサのメモリ、レジスタなどの内容確認と変更が可能となる。続いて、ステップS09へ処理を進める。
[ステップS06] プライマリデバッグモードでない場合、現在のシステムステートを確認する。システムステートがノーマルステートである場合、処理をステップS07へ進め、ノーマルステートでない場合には、処理をステップS08へ進める。
[ステップS07] 現在のシステムステートがノーマルステートの場合、デバッグ走行状態へ遷移したプロセッサが初めて検出されたと見なせるので、システムステートを単一デバッグ(ED)ステートに遷移させる。これにより、該当する唯一のプロセッサのみデバッグ対象となる。続いて、ステップS09へ処理を進める。
[ステップS08] 現在のシステムステートがノーマルステートでない場合、デバッグ走行状態に遷移したプロセッサが他にもあると見なせるので、システムステートを共同デバッグ(SD)ステートに遷移させる。これにより、該当する複数のプロセッサがデバッグ対象となる。続いて、ステップS09へ処理を進める。
[ステップS09] デバッグ処理を起動する。以降、デバッグ走行状態となったプロセッサのデバッグが開始される。続いて、ステップS02に戻って、他のプロセッサの動作状態の変化を監視する。
以上のように、本発明の動作試験方法によれば、デバッグ対象のシステムに合わせて動作試験モードを設定することにより、マルチプロセッサを構成する個々のプロセッサの動作状態を制御することができる。この結果、システムを統合的にデバッグすることが可能となる。
(付記1) マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサで動作するプログラムの動作試験を行う動作試験装置において、
それぞれ独立に前記プログラムで動作する通常走行状態または試験プログラムで動作する試験走行状態にある前記プロセッサの個々の動作状態を保持する動作状態保持手段と、
前記プロセッサの動作状態を統合したシステム全体の動作状態を保持するシステム状態保持手段と、
任意の前記プロセッサの動作状態が前記試験走行状態に変化したことが検出されると、前記システム状態を所定の試験実行状態に遷移させるとともに、必要に応じて前記動作状態が変化したプロセッサ以外の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させる状態遷移手段と、
前記動作状態が前記試験走行状態となった前記プロセッサで動作する前記試験プログラムによる動作試験を制御する動作試験制御手段と、
を具備することを特徴とする動作試験装置。
(付記2) 前記動作試験装置は、任意の前記プロセッサの動作状態が前記試験走行状態に変化した場合に、他の前記プロセッサをすべて前記試験走行状態に遷移させる第1の動作試験モードと、他の前記プロセッサの動作状態を保持する第2の動作試験モードとを具備し、
前記状態遷移手段は、任意の前記プロセッサの動作状態の変化が検出された場合に、
前記第1の動作試験モードが設定されていれば、他の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させ、
前記第2の動作試験モードが設定されていれば、他の前記プロセッサの動作状態を操作しないことを特徴とする付記1記載の動作試験装置。
(付記3) 前記第1の動作試験モードは、前記システム全体に対して設定されており、
前記状態遷移手段は、試験対象の前記プロセッサのうちのいずれかの前記動作状態が前記試験走行状態に変化した場合、他の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させることを特徴とする付記2記載の動作試験装置。
(付記4) 前記第1の動作試験モードあるいは前記第2の動作試験モードは、前記プロセッサごとに設定されており、
前記状態遷移手段は、前記第1の動作試験モードが設定された前記プロセッサの前記動作状態が前記試験走行状態に変化した場合、他の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させることを特徴とする付記2記載の動作試験装置。
(付記5) 前記マルチプロセッサ処理装置は、所定の子プログラムを起動させる親プログラムを実行する親プロセッサと、前記子プログラムを実行する子プロセッサを具備し、
前記状態遷移手段は、前記子プログラムを実行中の前記子プロセッサが前記試験走行状態に遷移した場合、前記子プログラムを起動した前記親プロセッサに対して、前記子プロセッサが前記試験走行状態に遷移したことを通知するとともに、前記親プロセッサに対して設定された前記動作試験モードに応じて前記システム状態を遷移させることを特徴とする付記1記載の動作試験装置。
(付記6) 前記動作試験装置は、前記マルチプロセッサ処理装置を構成する複数の前記プロセッサに対して1台設けられることを特徴とする付記1記載の動作試験装置。
(付記7) 前記動作試験装置は、前記プロセッサが前記試験走行状態時にアクセスする装置であって複数の前記プロセッサで共有される共有装置を具備し、
前記動作試験制御手段は、前記プロセッサからの前記共有装置へのアクセス要求を保持する要求キューを前記プロセッサの数分設け、前記要求キューに保持されたアクセス要求に基づいて前記共有装置へのアクセス許可を制御することを特徴とする付記1記載の動作試験装置。
(付記8) 前記共有装置は、
個々の前記プロセッサごとに用意される前記プロセッサが前記試験走行状態の場合に実行させる命令コードを格納する命令コード保持手段であることを特徴とする付記6記載の動作試験装置。
(付記9) マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサで動作するプログラムの動作試験方法において、
それぞれ独立に前記プログラムで動作する通常走行状態または試験プログラムで動作する試験走行状態にあるプロセッサの個々の動作状態を監視し、
任意の前記プロセッサの動作状態が前記通常走行状態から前記試験走行状態に変化したことが検出されると、前記プロセッサの動作状態を統合したシステム全体の動作状態を表すシステム状態を所定の試験実行状態に遷移させ、
前記システム状態に応じて必要であれば、前記動作状態が変化したプロセッサ以外の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させ、
前記動作状態が前記試験走行状態となった前記プロセッサで動作する前記試験プログラムによる動作試験を制御する手順を有することを特徴とする動作試験方法。
本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。 本発明の実施の形態であるマルチプロセッサシステム対応の動作試験装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の動作試験装置におけるシステムステートの遷移を示した図である。 本発明の実施の形態の動作試験装置におけるアクセス権の制御を示した図である。 本発明の実施の形態の動作試験装置におけるプロセッサ間の動作状態の遷移の関係を示した図である。 本発明の実施の形態のマルチプロセッサ処理装置の動作試験方法の手順を示したフローチャートである。 従来のICEデバッグシステムの構成図である。 従来のマルチプロセッサ対応のICEデバッグシステムの構成図である。
符号の説明
1 デバッグ支援装置
2a、2b、2c、2d プロセッサ
3 デバッグ装置(ICE)
4a、4b、4c、4d 主メモリ
5 マルチプロセッサシステム
6 パーソナルコンピュータ(PC)
11 動作状態保持手段
12 システム状態保持手段
13 状態遷移手段
14 動作試験制御手段
15 命令コード保持手段

Claims (5)

  1. マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサで動作するプログラムの動作試験を行う動作試験装置において、
    親プログラムと前記親プログラムによって起動される子プログラムとに応じて親プロセッサと子プロセッサの関係が規定され、それぞれ独立に通常走行状態または試験走行状態にある前記プロセッサの個々の動作状態を保持する動作状態保持手段と、
    前記プロセッサの動作状態を統合したシステム全体の動作状態を表すシステム状態を保持するシステム状態保持手段と、
    任意の前記プロセッサの動作状態が前記試験走行状態に変化したことが検出されると、前記システム状態を所定の試験実行状態に遷移させ、必要に応じて前記動作状態が変化したプロセッサ以外の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させるとともに、前記試験走行状態に変化したプロセッサが前記子プログラムを実行する子プロセッサであったときは、前記子プログラムを起動した前記親プログラムを実行する前記親プロセッサに対して前記子プロセッサが前記試験走行状態に遷移したことを通知して前記親プロセッサの動作状態を制御する状態遷移手段と、
    前記試験走行状態となった前記プロセッサで動作する試験プログラムによる動作試験を制御する動作試験制御手段と、
    を具備することを特徴とする動作試験装置。
  2. 前記動作試験装置は、任意の前記プロセッサの動作状態が前記試験走行状態に変化した場合に、他の前記プロセッサをすべて前記試験走行状態に遷移させる第1の動作試験モードと、他の前記プロセッサの動作状態を保持する第2の動作試験モードとを具備し、
    前記状態遷移手段は、任意の前記プロセッサの動作状態の変化が検出された場合に、
    前記第1の動作試験モードが設定されていれば、他の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させ、
    前記第2の動作試験モードが設定されていれば、他の前記プロセッサの動作状態を操作しないことを特徴とする請求項1記載の動作試験装置。
  3. 前記動作試験装置は、前記マルチプロセッサ処理装置を構成する複数の前記プロセッサに対して1台設けられることを特徴とする請求項1記載の動作試験装置。
  4. 前記動作試験装置は、前記プロセッサが前記試験走行状態時にアクセスする装置であって複数の前記プロセッサで共有される共有装置を具備し、
    前記動作試験制御手段は、前記プロセッサからの前記共有装置へのアクセス要求を保持する要求キューを前記プロセッサの数分設け、前記要求キューに保持されたアクセス要求に基づいて前記共有装置へのアクセス許可を制御することを特徴とする請求項1記載の動作試験装置。
  5. マルチプロセッサ処理装置を構成するプロセッサで動作するプログラムの動作試験方法において、
    親プログラムと前記親プログラムによって起動される子プログラムとに応じて親プロセッサと子プロセッサの関係が規定され、それぞれ独立に通常走行状態または試験走行状態にある前記プロセッサの個々の動作状態を監視し、
    任意の前記プロセッサの動作状態が前記通常走行状態から前記試験走行状態に変化したことが検出されると、前記プロセッサの動作状態を統合したシステム全体の動作状態を表すシステム状態を所定の試験実行状態に遷移させ、前記システム状態に応じて必要であれば、前記動作状態が変化したプロセッサ以外の前記プロセッサの動作状態を前記試験走行状態に遷移させるとともに、前記試験走行状態に変化したプロセッサが前記子プログラムを実行する子プロセッサであったときは、前記子プログラムを起動した前記親プログラムを実行する親プロセッサに対して前記子プロセッサが前記試験走行状態に遷移したことを通知して前記親プロセッサの動作状態を制御し、
    前記試験走行状態となった前記プロセッサで動作する試験プログラムによる動作試験を制御する手順を有することを特徴とする動作試験方法。
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