JP4439016B1 - 有価情報処理システム及び有価情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を損なうこと無く、複数のICカードをポイントカードとして利用することができるポイント処理システムを提供する。
【解決手段】店舗の利用者に対して付与されるべきポイントの加算処理を行うポイント処理装置1に、ICカード4の識別情報、利用者の電子メールアドレス及びポイントを対応付けて記憶するポイント情報テーブルと、無線IC通信を行うIC通信部26を備えた携帯電話機2によって、取得され、送信された識別情報を受信し、登録する手段と、携帯電話機2から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信し、受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレスを対応付けて登録する手段と、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられている場合、前記複数の識別情報に対応付けられていたポイントを統合する手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、対価の支払者に付与される有価情報を管理する有価情報処理システム及び有価情報処理方法に関する。
コンビニエンスストア、ショッピングモール等の店舗において、磁気カード又はICカードをポイントカードとして利用することができるポイントサービスが実施されている。ポイントサービスとは、商品の購入金額に応じたポイントを、店舗利用者に付与するサービスである。付与されたポイントは、例えば、次回の商品購入時に換金して利用することができ、集客力の向上、顧客の囲い込みを図ることができる。
ところが、従来のポイントサービスにおいては、利用者は、各店舗で所定の登録手続きを行い、各店舗又は乗客輸送車両から個別に発行されたポイントカードを携帯する必要があり、ポイントサービスの享受に不便を強いられていた。
上述の問題を解決するポイント管理システムとして、利用者が常時携帯している非ポイントカード用途のICカード、例えばICカード通勤定期券、ICクレジットカード、ICチップを搭載した携帯電話等を、ポイントカードとして転用し、ポイントを管理することを可能にしたポイント管理システムが開示されている(特許文献1)。
特許文献1に係るポイント管理システムは、通信網を介して接続された店舗端末装置と、ポイント管理サーバ群とを備える。店舗端末装置には、カードリーダが設けられている。店舗端末装置は、ICカードの製造時に付与された製造番号をカードリーダにて取得し、ポイントを付与する。ポイント管理サーバ群は、店舗端末装置で取得した製造番号と、ポイントとを関連付けて蓄積することにより、ポイントを管理する。
このように構成されたポイント管理システムにおいては、製造番号と、ポイントとを関連付けることによって、ポイントを管理する構成であるため、利用者は、登録手続き無しで、ポイントサービスを享受することができる。
特開2007−156740号公報
しかしながら、特許文献1に係るポイント管理システムにおいては、個々の利用者が複数のICカードをポイントカードとして利用した場合、複数のICカード夫々の製造番号が個別に登録され、各別にポイントが発行される構成であるため、1枚のICカードを利用する場合に比べ、ポイントサービスの利便性が低下するという問題があった。
例えば、一の店舗又は乗客輸送車両から発行されたポイントが複数のICカードに分散して登録されるという問題がある。また、ICカードをポイントカードとして転用しているため、ICカードの表示を見ても、ポイントが蓄積されているICカードを特定することができず、ポイントの管理が難しいという問題があった。更に、ICカードを紛失し、新規のICカードを再発行した場合、ICチップ内蔵の携帯電話を買い換えた場合等、ポイントが未使用のまま失われるおそれがあった。もちろん、ICカードをポイントカードとして予め登録し、再発行手続きを行うことによって、ポイントを保護することも考えられるが、手続きが煩わしく、効果的にポイントを保護することができなかった。
なお、特許文献1は、斯かる課題を解決する手段を開示していない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ICカードに固有の識別情報、例えばICカードの製造番号と、ポイント等の有価情報とを対応付けると共に、該識別情報に対価の支払者の電子メールアドレスを対応付け、更に、一の電子メールアドレスに単一の識別情報が対応するように有価情報を管理することによって、利便性を損なうこと無く、複数のICカードを有価情報カードとして利用することができる有価情報処理システム及び有価情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、対価の支払者が所有する支払者通信装置、特にGPSのような位置検出機能を有していない支払者通信装置の位置を間接的に特定し、支払者通信装置の位置に応じた広告情報を該支払者通信装置へ提供することができる有価情報処理システム及び有価情報処理方法を提供することにある。
本発明に係る有価情報処理システムは、対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置と、該携帯通信装置から送信された有価情報を受信し、有価情報の加算処理を行う有価情報処理装置と、該有価情報処理装置へ電子メールアドレスを送信する支払者通信装置とを備える有価情報処理システムであって、前記携帯通信装置は、固有の識別情報を記憶したICカードからIC通信にて該識別情報を取得するIC通信手段と、自身の位置情報を取得する位置情報取得手段と、対価の支払者に対して付与されるべき有価情報該IC通信手段にて取得した識別情報、及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信する送信手段と、前記IC通信手段にて取得した識別情報を含む画像を出力する出力手段とを備え、前記支払者通信装置は、前記画像を読み取る読取手段と、該読取手段にて読み取った画像に含まれる識別情報及び電子メールアドレスを送信する手段とを備え、前記有価情報処理装置は、識別情報、電子メールアドレス、有価情報、位置情報及び時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を対応付けて記憶するための有価情報テーブルと、位置情報及び広告情報を対応付けて記憶した広告情報テーブルと、前記携帯通信装置から送信された有価情報、識別情報及び位置情報を受信する識別情報受信手段と、該識別情報受信手段にて受信した有価情報、識別情報及び位置情報、並びに時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を前記有価情報テーブルに登録する手段と、前記支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信する電子メールアドレス受信手段と、該電子メールアドレス受信手段にて受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレス受信手段にて受信した電子メールアドレスを対応付けて前記有価情報テーブルに登録する手段と、電子メールアドレスを前記有価情報テーブルに登録した場合、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられているか否かを判定する手段と、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられていると判定した場合、前記複数の識別情報に対応付けられていた有価情報を、前記利用日時が最も新しいICカードの識別番号に対応付けて統合する手段と、前記有価情報テーブルに登録された位置情報及び前記広告情報テーブルに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定する手段と、特定された広告情報を、該広告情報に係る位置情報に対応付けられている電子メールアドレス宛へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る有価情報処理システムは、前記携帯通信装置は、該携帯通信装置の固有情報を記憶しており、前記識別情報を取得していない状態で、前記固有情報及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信する手段を備え、前記送信手段は、前記識別情報及び位置情報に対応付けて、前記携帯通信装置の固有情報を前記有価情報処理装置へ送信するようにしており、前記有価情報処理装置は、位置情報と共に前記携帯通信装置から送信された固有情報を受信する手段と、受信した固有情報に基づいて、識別情報を取得していない状態で取得された位置情報を、該識別情報に対応付ける手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る有価情報処理方法は、対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置と、該携帯通信装置から送信された有価情報を受信し、有価情報の加算処理を行う有価情報処理装置と、該有価情報処理装置へ電子メールアドレスを送信する支払者通信装置とを用いて有価情報を処理する有価情報処理方法であって、前記携帯通信装置は、固有の識別情報を記憶したICカードからIC通信にて該識別情報を取得するステップと、自身の位置情報を取得するステップと、対価の支払者に対して付与されるべき有価情報、IC通信にて取得した識別情報、及び取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信するステップと、取得した識別情報を含む画像を出力するステップとを有し、前記支払者通信装置は、前記画像を読み取るステップと、読み取った画像に含まれる識別情報及び電子メールアドレスを送信するステップとを有し、前記有価情報処理装置は、前記携帯通信装置から送信された有価情報、識別情報及び位置情報を受信するステップと、識別情報、電子メールアドレス、有価情報、位置情報及び時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を対応付けて記憶するための有価情報テーブルに、受信した有価情報、識別情報及び位置情報、並びに時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を登録するステップと、前記支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信する電子メールアドレス受信ステップと、該電子メールアドレス受信ステップにて受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレス受信ステップにて受信した電子メールアドレスを対応付けて前記有価情報テーブルに登録するステップと、電子メールアドレスを前記有価情報テーブルに登録した場合、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられているか否かを判定するステップと、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられていると判定した場合、前記複数の識別情報に対応付けられていた有価情報を、前記利用日時が最も新しいICカードの識別情報に対応付けて統合するステップと、前記有価情報テーブルに登録された位置情報、並びに位置情報及び広告情報を対応付けて記憶した広告情報テーブルに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定するステップと、特定された広告情報を、該広告情報に係る位置情報に対応付けられている電子メールアドレス宛へ送信するステップとを有することを特徴とする。
本発明にあっては、携帯通信装置は、ICカードから、該ICカードに固有の識別情報を取得する。そして、携帯通信装置は、取得した識別情報を有価情報と共に有価情報処理装置へ送信する。また、携帯通信装置は、取得した識別情報を含む画像、例えばバーコードを表示する。
有価情報処理装置は、携帯通信装置から送信された有価情報及び識別情報を受信し、受信した識別情報を有価情報テーブルに登録する。対価の支払者に付与された有価情報は、支払者が所有するICカードの識別情報に対応付けて管理される。ICカードを初めて利用した場合、識別情報と有価情報とが対応付けられているのみで、電子メールアドレスは対応付けられていない状態にある。該状態においても、識別情報と、有価情報とは対応付けられているため、支払者は、前記ICカードを利用することによって、有価情報サービスを享受できる。
一方、識別情報に電子メールアドレスを対応付けるべく、支払者通信装置は、携帯通信装置に表示された画像を読み取り、読み取った画像に含まれる識別情報と、電子メールアドレスとを有価情報処理装置へ送信する。そして、有価情報処理装置は、支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信し、受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に対応付けて前記電子メールアドレスを有価情報テーブルに登録する。該登録によって、ICカードに固有の識別情報と、有価情報と、支払者の電子メールアドレスとが対応付けられる。
また、有価情報処理装置は、一の電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられているか否かを判定する。支払者が単一のICカードを利用している限り、一の電子メールアドレスには単一の識別情報が対応しているが、支払者が2つのICカードを使用し、各ICカードに前記一の電子メールアドレスを登録した場合、該電子メールアドレスに2つの識別情報が対応することになる。
有価情報処理装置は、複数の識別情報が対応付けられている場合、各識別情報に対応付けられていた有価情報を利用日時が最も新しい一の識別情報に対応付けて統合させる。
従って、複数のICカードを有価情報カードとして利用したとしても、有価情報は、電子メールアドレスを手掛かりにして、一のICカードに統合される。
なお、ここで携帯通信装置は、少なくともIC通信機能を有する携帯可能な通信機器、例えば携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、PND(Personal Navigation Device)、ラップトップ型のコンピュータ等を意味する。
また、IC通信機能は、非接触式又は接触式のいずれの方式で構成しても良い。
更に、ICカードは、狭義のICカードに限定されず、ICカードに準ずる有体物を含む。つまり、支払者が携帯可能な有体物であって、ICチップを内蔵したものであれば、ICカードに代えて本発明を構成しても良い。
更にまた、時計部は、携帯通信装置、有価情報処理装置のいずれに備えても良い。また、計時タイミングは、利用されるべき複数のICカードの利用日時の前後を管理できるタイミングであれば良く、特に限定されない。
本発明にあっては、支払者通信装置が位置情報検出機能を有していなくても、有価情報管理を行うための携帯通信装置が有価情報発行の際に位置情報を取得することによって、間接的に、支払者通信装置の位置を特定することができる。そして、取得した位置情報と、広告情報テーブルとに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定し、特定された広告情報を前記支払者通信装置の電子メールアドレス宛へ送信することができる。
本発明にあっては、ICカードの製造番号を取得する前から、携帯通信装置の位置情報を、携帯通信装置の固有情報と共に有価情報処理装置へ送信する。また携帯通信装置は、有価情報発行の際、識別情報、固有情報及び位置情報を有価情報処理装置へ送信する。そして、有価情報処理装置は、固有情報に基づいて、製造番号取得前に取得された位置情報と、有価情報発行の際に取得された位置情報とを、ICカードの識別情報に対応付ける。
従って、有価情報発行の際はもちろん、有価情報発行前の支払者通信装置の位置を間接的に特定することができ、該位置に応じた広告を支払者宛に送信することが可能になる。
例えば、タクシーに携帯通信装置を備え、有価情報を発行する場合、タクシー乗車位置、タクシーの移動途中の位置、有価情報発行時のタクシー降車位置を特定することができ、タクシーの乗車位置、移動経路、降車位置に応じた広告を支払者通信装置へ送信することが可能になる。なお、言うまでもなく、タクシー降車位置のみ、又は乗車位置のみに基づいて広告情報を送信するように構成しても良い。
また、携帯通信装置の固有情報は、特定の携帯通信装置を特定できるような情報であれば良く、特に限定されない。例えば、有価情報処理システムを利用するためのパスワード、ID、乱数等を固有情報として利用しても良い。
本発明によれば、一の電子メールアドレスに単一のICカードが対応するように有価情報を管理することによって、利便性を損なうこと無く、複数のICカードを有価情報カードとして利用することができる。
また、提供するサービスによっては、パーソナルコンピュータ等の備え付けの店舗端末装置を利用することが困難であるところ、本発明によれば、携帯電話機のような携帯通信装置によって、有価情報付与サービスを提供することができる。例えば、乗客を輸送するタクシー業者が有価情報付与サービスを提供する場合に好適である。
更に、本発明によれば、対価の支払者が所有する支払者通信装置、特にGPSのような位置検出機能を有していない支払者通信装置の位置を間接的に特定し、支払者通信装置の位置に応じた広告情報を該支払者通信装置へ提供することができる。
本発明の実施の形態に係るポイント処理システムの構成を示した模式図である。 ポイント処理装置の構成を模式的に示すブロック図である。 ポイント情報テーブルの一例を概念的に示す説明図である。 広告情報テーブルの一例を概念的に示す説明図である。 携帯電話機の構成を示すブロック図である。 利用者通信装置の構成を模式的に示すブロック図である。 ポイント管理に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ポイント利用画面の一例を示す模式図である。 位置情報の登録に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ポイント確認に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ポイント確認時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。 ICカード使用時におけるポイント追加に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ICカード使用時におけるポイント追加に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ポイント追加時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。 ポイント情報及び広告情報の表示画面の一例を示した模式図である。 ICカード使用時におけるポイント消費に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ICカード使用時におけるポイント消費に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ポイント消費時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。 ICカード非使用時におけるポイント追加に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 ICカード非使用時のポイント追加時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。 電子メールアドレスの登録及びポイントの統合に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 電子メールアドレスの登録及びポイントの統合に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ポイントの統合方法を概念的に示す説明図である。 ポイント統合におけるポイント情報テーブルの内容変化を示す説明図である。 ICカード非利用時に発行されたポイントの統合方法を概念的に示す説明図である。 ICカード非利用時に発行されたポイントを統合する際のポイント情報テーブルの内容変化を示す説明図である。 ICカード非利用時に発行されたポイントを統合する際のポイント情報テーブルの内容変化を示す説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るポイント処理システム(有価情報処理システム)の構成を示した模式図である。本発明の実施の形態に係るポイント処理システムは、店舗又は乗客輸送車両の利用者(対価の支払者)に対して付与されるべきポイント(有価情報)を送信する複数の携帯電話機2と、通信網Nを介して携帯電話機(携帯通信装置)2に接続されており、利用者に対して付与されたポイントを処理するポイント処理装置(有価情報処理装置)1と、電子メール送信機能を有する利用者通信装置(支払者通信装置)3とを備える。携帯電話機2は、店舗又は乗客輸送車両に備えられる。乗客輸送車両は、例えばタクシー、バス等である。本実施の形態に係るポイント処理システムは、個々の利用者が複数のICカード4をポイントカードとして利用した場合でも、ポイントサービスの利便性を損なうこと無く、柔軟なポイント管理を可能にするものである。また、本実施の形態に係るポイント処理システムは、位置検出機能を有していない利用者通信装置3の位置を間接的に特定し、特定された位置に応じた広告情報を該利用者通信装置3へ送信する機能を有する。
図2は、ポイント処理装置1の構成を模式的に示すブロック図である。ポイント処理装置1は、装置全体を制御する制御部11、例えばCPU(Central Processing Unit)を備えたコンピュータである。制御部11には、バス10を介してROM12、RAM13、入力部14、表示部15、通信部16、内部記憶装置17、及び外部記憶装置18が接続されている。
ROM12は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
RAM13は、制御部11の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
入力部14は、ポイント処理装置1を操作するためのキーボード、マウス等の入力装置である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT等の表示装置である。
通信部16は、携帯電話機2及び利用者通信装置3との間でポイントに関する各種情報を送受信するインタフェースであり、通信部16による各種情報の送受信は制御部11によって制御される。
外部記憶装置18は、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラム51をコンピュータ読み取り可能に記録したCD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、BD(Blu-ray Disc)等の記録媒体5から情報を読み取る光ディスクドライブである。なお、言うまでもなく、光ディスク及び光ディスクドライブは、記録媒体5及び外部記憶装置18の一例であり、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリ等にコンピュータプログラム51をコンピュータ読み取り可能に記録し、外部記憶装置18にて読み出すように構成しても良い。また、通信網Nに接続されている図示しない外部コンピュータから本発明に係るコンピュータプログラム51をダウンロードするようにしても良い。
内部記憶装置17は、例えばハードディスク、フラッシュメモリであり、外部記憶装置18にて記録媒体5から読み取られたコンピュータプログラム51を記憶する。また、内部記憶装置17は、利用者のポイントを管理するためのポイント情報テーブル(有価情報テーブル)17a、位置情報変換テーブル17b、広告情報テーブル17cその他各種情報を記憶している。制御部11は、内部記憶装置17が記憶しているコンピュータプログラム51、各種情報をRAM13に読み出して実行することで、本発明に係るポイント処理方法を実施する。コンピュータプログラム51は、コンピュータを本発明の実施の形態に係るポイント処理装置1として機能させるためのプログラムである。つまり、コンピュータプログラム51は、図7に示すポイント管理に係る処理、図9に示す位置情報登録に係る処理、図10に示すポイント確認に係る処理、図12、13、16、17、19に示すポイントの追加及び消費に係る処理、図21及び図22に示す電子メールアドレスの登録及びポイントの統合に係る処理等を制御部11に実行させるためのプログラムを含む。
また、内部記憶装置17は、携帯電話機2との間で情報を送受信するためのコンピュータプログラム、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)等で各種情報を送受信する通信モジュールを記憶している。更に、内部記憶装置17は、ウェブクライアント機能、電子メール送受信機能を実現するためのコンピュータプログラムを記憶している。
更に、ポイント処理装置1の不正利用を防止すべく、正規の業者を認証するための管理者識別情報を記憶している。管理者識別情報としては、例えば、業者が用意した管理用のICカードの製造番号を利用すれば良い。ポイント処理装置1の制御部11は、図示しないカードリーダを用いて、前記管理用のICカードの製造番号を取得し、取得した製造番号を内部記憶装置17に記憶させる。なお、管理者識別情報は、製造番号に限定されない。例えば、制御部11は、新規の利用者に対して管理用の固有の番号を発行し、内部記憶装置17に記憶させ、該固有の番号を含むQRコードを印刷するように構成しても良い。
図3は、ポイント情報テーブル17aの一例を概念的に示す説明図である。ポイント情報テーブル17aは、複数の列、即ち「管理者識別情報」列、「テンポラリーコード」列、「製造番号」列、「カード番号」列、「電子メールアドレス」列、「利用日時」列及び「ポイント増減数」列、「位置情報(緯度,経度)」列から構成されている。
「管理者識別情報」列は、ポイントの付与を行う業者、即ち各店舗又は乗客輸送車両を識別するための管理者識別情報を格納する。図3中、「タクシー」、「店舗」は、管理者識別情報を示している。
「テンポラリーコード」列は、ICカード4を所有していない利用者に対して店舗又は乗客輸送車両から発行されたポイントと、該利用者の電子メールアドレスとを紐付けるためにポイント処理装置1から発行される各ポイント追加処理に固有の情報(以下、テンポラリーコードという)を格納する。なお、利用者が所有するICカード4に対してポイントを発行する際、テンポラリーコードは発行されない。
「製造番号」列は、利用者が所有しているICカード4のICチップに記録された製造番号(識別情報)を格納する。製造番号は、ICチップの製造時に付与されるICカード4に固有の番号である。従って、同一の製造番号を記憶したICカード4は存在せず、製造番号によって、ICカード4の利用者を特定することが可能になる。
「カード番号」列は、利用者が所有しているICカード4に固有の番号を格納している。カード番号は、製造番号とは別に定められたものであり、ICカード4の裏面に印字され、ICチップにも書き込まれている。なお、ICカード4からカード番号を読み出す方法は、ICカード4の種類によって異なるが、ICカード4から製造番号を読み出す方法は、異なる複数のICカード4間で共通している。ICカード4に固有の番号として、カード番号のみならず、製造番号も読み出すように構成することによって、より確実にICカード4を特定することが可能になる。
「電子メールアドレス」列は、各利用者の電子メールアドレス、例えば、利用者通信装置3で使用する電子メールアドレスを、ICカード4の製造番号夫々に対応付けて格納する。つまり、一の利用者が所有するICカード4の製造番号と、該一の利用者が所有する利用者通信装置3の電子メールアドレスとが対応付けられる。
「利用日時」列は、利用者が店舗又は乗客輸送車両を利用し、ポイントが増減した日時を格納する。
「ポイント増減数」列は、利用者に付与され、増加したポイント数、利用者が消費して減少したポイント数を格納している。「+」記号は、ポイントが増加したことを示しており、「−」記号はポイントが減少したことを示している。また、「+」記号又は「−」記号に続く数値は、増減したポイント数を示している。以下、「ポイント増減数」列に格納されている情報を、ポイント追加・消費情報という。
「位置情報(緯度,経度)」列は、携帯電話機2から送信された携帯電話機2の位置情報、例えばGPSシステムによって取得される緯度経度情報を格納する。
なお、ポイント情報テーブル17aの構成は一例であり、管理者識別情報、テンポラリーコード、製造番号、カード番号、電子メールアドレス、利用日時、ポイント増減数、位置情報を対応付けて格納できれば、他のテーブル構成を採用しても良い。
図4は、広告情報テーブル17cの一例を概念的に示す説明図である。広告情報テーブル17cは、複数の列、即ち「広告ID」列、「位置情報(住所)」列、「広告情報」列、「配信条件」列から構成されている。
「広告ID」列は、各広告情報に固有のIDを格納する。
「位置情報(住所)」列は、広告主のサービス提供場所を示した住所を格納する。
「広告情報」列は、広告主の広告に関する情報を格納する。
「配信条件」列は、広告情報を配信する条件を格納する。例えば、乗客輸送車両であるタクシーから利用者が降車した位置と、広告主のサービス提供場所とが対応した場合に広告を配信するといった情報を格納する。また、利用者が降車した位置と、広告主のサービス提供場所とが対応し、かつ降車時間が特定の時間帯である場合に広告を配信するといったように、位置及び時間によって、配信条件を設定しても良い。
位置情報変換テーブル17bは、図示しない複数の列、即ち「位置情報(緯度,経度)」列、「位置情報(住所)」列から構成されている。「位置情報(緯度,経度)」列は、緯度経度で表現された位置情報を格納し、「位置情報(住所)」列は、緯度経度に対応する住所を格納する。
図5は、携帯電話機2の構成を示すブロック図である。携帯電話機2は、装置全体を制御する制御部21を備える。制御部21には、バス20を介して記憶部22、RAM23、操作部24、表示部(表示手段)25、IC通信部(IC通信手段)26、通信部27a、GPS受信機27b、マイクロホン28及びスピーカ29が接続されている。また、制御部21には、日時を計時する図示しない時計部が接続されている。
記憶部22は、コンピュータの動作に必要な制御プログラム及び本実施の形態に係るコンピュータプログラム61を記憶した不揮発性メモリである。コンピュータプログラム61は、携帯電話機のコンピュータを、本発明に係るポイント処理方法を実施する携帯電話機2として機能させるためのプログラムであり、ポイントを利用するためのポイント利用画面(図8参照)を表示するためのポイント利用画面データ等の情報を含む。また、記憶部22は、制御部21がポイント処理装置1との間で情報を送受信するためのコンピュータプログラム、例えばHTTP等で各種情報を送受信する通信モジュールを記憶している。なお、コンピュータプログラム61は、制御部21の制御に従って、通信網N及び通信部27aを介して外部の図示しないサーバからダウンロードされ、記憶部22に記憶されたものである。また、コンピュータプログラム61をコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体6から、該コンピュータプログラム61を読み出し、記憶部22に記憶するようにしても良い。記録媒体6は、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリである。なお、言うまでもなく、携帯電話機にて読み出し可能な記録媒体であれば、特に記録媒体6の種類は限定されない。
RAM23は、制御部21の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶する揮発性メモリである。
表示部25は、ポイント処理装置1が備える表示部15と同様の構成である。
操作部24は、テンキー、十字キー、キャンセルボタン、決定ボタン、メニューボタン等で構成されている。なお、携帯電話機2の一例として、操作部をボタンにて構成した携帯電話機を例示するが、言うまでもなく、タッチセンサ式の操作部を備えた携帯電話機を利用しても良い。
IC通信部26は、利用者所有のICカード4から製造番号を読み取る回路部品、例えば、Felica Faver2.0の規格に準拠したICチップである。該規格によれば、アドホック通信機能が用意されており、ICチップを非接触通信手段として利用することが可能になる。前記ICチップには、ICカード4との間で情報を無線で送受信するためのアンテナ及び通信回路が設けられている。IC通信部26と、ICカード4との間の無線通信を、以下無線IC通信という。
ICカード4は、ISO/IEC14443規格のTypeA、TypeB、又はISO/IEC18092規格のTypeC等に準拠しており、IC通信部26との間で無線による情報の送受信を行うアンテナ及びICチップを備えている。アンテナ及びICチップはプラスチックカード内に封入されている。ICチップは、IC通信部26が発生させた電波による磁界によって駆動し、アンテナにて製造番号を携帯電話機2へ送信する。IC通信部26は、携帯電話機2から送信された製造番号をIC通信によって受信する。
通信部27aは、ポイント処理装置1との間でポイントに関する各種情報を送受信するインタフェースであり、通信部27aによる各種情報の送受信は制御部21によって制御されている。
GPS受信機27bは、人工衛星(GPS衛星)と共にGPSシステムを構成しており、人工衛星からの電波を受信し、携帯電話機2自身の位置情報を取得する。なお、本実施の形態では、位置情報を携帯電話機2自身のGPS機能を用いて取得するように構成してあるが、車両にGPS車載機が搭載されている場合、該GPS車載機から位置情報を取得するように携帯電話機2を構成しても良い。
スピーカ29は、他の携帯電話機から送信された通話に係る情報、特に音声信号を増幅して出力する。
マイクロホン28は、外部から入力された音声を音声信号に変換し、変換した電気信号を通話に係る情報として通信部27aに与え、外部の携帯電話機へ送信する。
図6は、利用者通信装置3の構成を模式的に示すブロック図である。利用者通信装置3は、例えば電子メール通信機能及びウェブクライアント機能を有する携帯電話端末であり、装置全体を制御する制御部31を備えている。制御部31には、バス30を介して、記憶部32、RAM33、撮像部34、通信部35、操作部36、表示部37、マイクロホン38、及びスピーカ39が接続されている。
記憶部32は、利用者通信装置3の動作に必要な制御プログラム、メーラ、HTMLブラウザ、その他各種ソフトウェアを記憶した不揮発性メモリであり、RAM33は、制御部31の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶する揮発性メモリである。
撮像部34は、レンズと、該レンズにて結像した像を電気信号に変換するCCD、CMOS等の撮像素子と、撮像素子にて変換された電気信号をデジタルの画像データにAD変換し、AD変換された写真の画像データに各種画像処理を施す画像処理部とを備えている。なお、撮像部34は、QRコード(登録商標)を読み取る読取手段として機能する。
通信部35は、高周波送受信部及びアンテナ等を備え、ポイント処理装置1との間で電子メールに係る情報を無線で送受信する。また、通信部35は、他の利用者通信装置3である携帯電話機との間で電子メール及び通話に係る情報を無線で送受信する。
操作部36は、通話及び電子メール通信を操作するための通話ボタン、電子メールの送信ボタン、数字キー、決定ボタン等を備える。
表示部37は例えば液晶ディスプレイ等であり、電子メールに含まれる文字、HTML画像等を表示する。
スピーカ39は、他の利用者通信装置3から送信された通話に係る情報、特に音声信号を増幅して出力する。マイクロホン38は、外部から入力された音声を音声信号に変換し、変換した電気信号を通話に係る情報として通信部35に与え、外部の利用者通信装置3へ送信する。
図7は、ポイント管理に係る制御部の処理手順を示すフローチャート、図8は、ポイント利用画面の一例を示す模式図である。本発明に係るポイント処理の動作を開始する際、ポイント処理装置1は、携帯電話機2に対して、管理用のICカードの製造番号を管理者識別情報として要求する。携帯電話機2の制御部21は、管理用のICカードの製造番号を取得し、取得した製造番号をポイント処理装置1へ送信する。ポイント処理装置1は、携帯電話機2から送信された製造番号を受信し、受信した製造番号と、内部記憶装置17が記憶している管理者識別情報としての製造番号とを照合し、照合に成功した場合、ポイントに係る処理を実行する。ポイント処理を実行する前に、管理用の製造番号を用いて認証することによって、ポイント処理システムの不正使用を防止することができる。以下、認証に成功した場合の処理手順を説明する。
携帯電話機2の制御部21は、記憶部22からポイント利用画面データを読み出し、読み出したポイント利用画面データに基づいて、ポイント利用画面を表示部25に表示させる(ステップS1)。ポイント利用画面データは、携帯電話機2の記憶部22に予め格納しておいても良いが、本発明の処理手順を実行する都度、ポイント処理装置1からポイント利用画面データを取得するように構成しても良い。ポイント利用画面は、図8(a)に示すように、ポイント又は店舗での購入金額を入力するための入力フィールドと、該入力フィールドの上部に表示された「決済金額を入力して下さい。」の文字列等を有する。また、図8(a)のポイント利用画面が表示されている状態で、操作部24のメニューボタンが操作された場合、制御部21は、図8(b)に示すように、「発行」ボタン、「確認」ボタン、「乗車」ボタン、「消費」ボタン、「仮発行」ボタンをメニュー表示させる。各ボタンは、十字キーによってカーソル選択することができ、決定ボタンを操作することによって、カーソルで選択されている各ボタンを操作することができる。なお、図8に示したポイント利用画面は一例である。
そして、制御部21は、操作部24の操作状態を監視することによって、乗車ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS2)。より具体的には、図8(b)に示した「乗車」ボタンが選択されたか否かを判定する。乗車ボタンが操作されたと判定した場合(ステップS2:YES)、制御部21は、携帯電話機2の位置情報をポイント情報テーブルに登録する後述の位置情報登録処理を開始する(ステップS3)。
ステップS3の処理を終えた場合、又は乗車ボタンが操作されていないと判定した場合(ステップS2:NO)、制御部21は、操作部24の操作状態を監視することによって、キャンセルボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS4)。キャンセルボタンが操作されたと判定した場合(ステップS4:YES)、制御部21は、位置情報登録処理を終了する(ステップS5)。
ステップS5の処理を終えた場合、又はキャンセルボタンが操作されていないと判定した場合(ステップS4:NO)、制御部21は、操作部24の操作状態を監視することによって、ポイント確認ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS6)。ポイント確認ボタンが操作されたと判定した場合(ステップS6:YES)、制御部21は、後述のサブルーチンを呼び出し、ポイントの確認処理を実行する(ステップS7)。
ステップS7の処理を終えた場合、又はポイント確認ボタンが操作されていないと判定した場合(ステップS6:NO)、制御部21は、操作部24の操作状態を監視することによって、ポイント発行ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS8)。ポイント発行ボタンが操作されたと判定した場合(ステップS8:YES)、制御部21は、後述のサブルーチンを呼び出し、ICカード4使用時のポイントの追加処理を実行する(ステップS9)。
ステップS9の処理を終えた場合、又はポイント発行ボタンが操作されていないと判定した場合(ステップS8:NO)、制御部21は、操作部24の操作状態を監視することによって、ポイント消費ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS10)。ポイント消費ボタンが操作されたと判定した場合(ステップS10:YES)、制御部21は、後述のサブルーチンを呼び出し、ICカード4使用時のポイントの消費処理を実行する(ステップS11)。
ステップS11の処理を終えた場合、又はポイント消費ボタンが操作されていないと判定した場合(ステップS10:NO)、制御部21は、操作部24の操作状態を監視することによって、ポイント仮発行ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS12)。ポイント仮発行ボタンが操作されていないと判定した場合(ステップS12:NO)、制御部21は、処理を終える。ポイント仮発行ボタンが操作されたと判定した場合(ステップS12:YES)、制御部21は、後述のサブルーチンを呼び出し、ICカード4非使用時のポイントの追加処理を実行し(ステップS13)、処理を終える。以上の処理は、繰り返し実行され、ポイントの確認、並びにポイントの追加を即時に行うことができる。
<位置情報登録処理>
図9は、位置情報の登録に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。位置情報登録処理が開始された場合、携帯電話機2の制御部21は、定期的に以下の処理を実行する。
制御部21は、記憶部22から管理者識別情報を読み出す(ステップS21)。管理者識別情報は、記憶部22が記憶している。なお、該管理者識別情報は、認証処理時に、制御部21が、IC通信部26を用いて管理者用のICカードから取得したものである。次いで、制御部21は、GPS受信機27bにて位置情報を取得する(ステップS22)。そして、制御部21は、管理者識別情報、位置情報及び利用日時情報を、通信部27aを介してポイント処理装置1へ送信する(ステップS23)。なお、利用日時情報は、携帯電話機2が備える時計部によって計時された日時及び時刻を含む情報である。
ポイント処理装置1の制御部11は、携帯電話機2から送信された管理者識別情報、位置情報及び利用日時情報を、通信部16を介して受信し(ステップS24)、受信した管理者識別情報、位置情報及び利用日時情報を、ポイント情報テーブル17aに登録し(ステップS25)、処理を終える。
以上の処理は、ステップS5で位置情報登録処理が取り消され、又はポイントの発行処理若しくは消費処理が実行されるまで、定期的に実行される。
なお、ステップS5で、位置情報登録処理が取り消された場合、ポイント情報テーブルに登録途中の位置情報、つまり乗車ボタンが操作されてからキャンセルボタンが操作されるまでの間に登録された位置情報は消去される。
<ポイント確認処理>
図10は、ポイント確認に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャート、図11は、ポイント確認時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。ポイント確認に係るサブルーチンが呼び出された場合、制御部21は、図11(a)に示すポイント確認画面を表示部25に表示させ、IC通信部26にてICカード4の製造番号又はカード番号を取得する(ステップS31)。より具体的には、制御部21は、ICカード4のカード番号を取得する処理を実行し、該処理によってカード番号を取得できなかった場合、製造番号を取得する処理を実行する。また、言うまでもなく、ICカード4の製造番号及びカード番号の双方を取得するように構成しても良い。更に、製造番号のみ、又はカード番号のみを取得するように構成しても良い。以下、製造番号及びカード番号を、製造番号等という。そして、制御部21は、記憶部22から管理者識別情報を読み出す(ステップS32)。次いで、制御部21は、ICカード4から取得した製造番号等、及び記憶部22から読み出した管理者識別情報を、通信部27aを介してポイント処理装置1へ送信する(ステップS33)。
ポイント処理装置1の制御部11は、携帯電話機2から送信された製造番号等及び管理者識別情報を通信部16にて受信する(ステップS34)。そして、制御部11は、ステップS34で受信した製造番号等及び管理者識別情報に該当する全てのポイント追加・消費情報等をポイント情報テーブル17aから読み出す(ステップS35)。
そして、制御部11は、ステップS35で読み出したポイント追加・消費情報に基づいて、ポイントの加減算処理を実行する(ステップS36)。つまり、制御部11は、前記管理者識別情報が示す店舗で追加又は消費されたポイント数を全て合算することによって、現在のポイント数を算出する。例えば、図3に示すように、管理者識別情報が「タクシー」の業者で、「製造番号1」のICカード4を用いて、ポイント確認を行った場合、ポイント追加・消費情報「+20ポイント」、「+10ポイント」及び「−10ポイント」を用いて、ポイント数、+20+10−10=20を算出する。
そして、制御部11は、ステップS36で算出して得たポイント数を示すポイント情報及びアドレス登録状態情報を、通信部16を介して携帯電話機2へ送信する(ステップS37)。アドレス登録状態情報は、前記製造番号等に対応する電子メールアドレスが登録されているか否か、つまり電子メールアドレスが関連付けられているか否かを示す情報である。例えば、図3に示すように、製造番号1には、電子メールアドレスが関連付けられているため、登録済であることを示すアドレス登録状態情報が携帯電話機2へ送信される。一方、製造番号4には、電子メールアドレスが関連付けられていないため、未登録であることを示すアドレス登録状態情報が携帯電話機2へ送信される。
携帯電話機2の制御部21は、ポイント処理装置1から送信されたポイント情報及びアドレス登録状態情報を通信部27aにて受信する(ステップS38)。そして、制御部21は、図11(b)、(c)に示すように、受信したポイント情報に基づいてポイントを表示部25に表示する(ステップS39)。
上述の処理によれば、利用者所有のICカード4を携帯電話機2にかざすことによって、該ICカード4の製造番号等に対応付けられたポイントが携帯電話機2の表示部25に表示される。例えば、「製造番号1」を記録されたICカード4を携帯電話機2にかざした場合、ポイント数「20」が表示される。
次いで、制御部21は、アドレス登録状態情報に基づいて、ステップS33で送信された製造番号等に対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されているか否かを判定する(ステップS40)。対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていないと判定した場合(ステップS40:NO)、制御部21は、図11(c)に示すように、「QRコードあり」の文字を表示部25に表示し、特定のボタン操作を検出した場合、ICカード4に電子メールアドレスを登録するための会員登録サイトに誘導するためのURLと、該URLのパラメータとしてステップS31で取得した製造番号等及び管理者識別情報とを含むQRコードを生成し、生成したQRコードを図11(d)に示すように、表示部25に表示し(ステップS41)、処理を終える。QRコードは、前記識別情報と、利用者の電子メールアドレスとを対応付けるためのものであり、該QRコードの使用方法は後述する。なお、QRコードは、使い捨てであり、電子メールアドレスの登録に一度使用したQRコードは再利用することはできない。
対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていると判定した場合(ステップS40:YES)、制御部21は、図11(b)に示すように、「QRコードあり」の文字を表示部25に表示せず、つまりQRコードを表示せずに処理を終える。
上述の処理によれば、利用者所有のICカード4に対して電子メールアドレスが登録されていない場合、QRコードが表示される。携帯電話機2にICカード4をかざし、ポイント確認ボタンを操作することによって、該ICカード4の製造番号等に対応付けられたポイントを携帯電話機2の表示部25に表示させることができる。例えば、「製造番号4」が記録されたICカード4を携帯電話機2にかざした場合、ポイント数「10」が表示される。また、図3に示すように「製造番号4」には電子メールアドレスが対応付けられていないため、「製造番号4」を含むQRコードが表示部25に表示される。
<ICカード使用時のポイント追加処理>
図12及び図13は、ICカード4使用時におけるポイント追加に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャート、図14は、ポイント追加時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。以下、図14(a)に示すように、20ポイントを有している状態における処理を説明する。まず、携帯電話機2の制御部21は、図14(b)、(c)に示すポイント発行画面を表示部25に表示させ、ポイントを追加するために、操作部24にて入力されたポイントを受け付ける(ステップS51)。なお、ポイントの数は、例えば携帯電話機2がテンキーを有している場合、該テンキーを用いて、ポイント数を入力するように構成しても良い。また、店舗での購入金額と、該購入金額に応じて発行されるポイント数との割合を予め設定しておき、携帯電話機2には購入金額を入力するように構成すると良い。例えば、購入金額の5%のポイントを発行するように設定されている場合、購入金額として「1000」を入力することによって、50ポイントを入力したことになる。
次いで、制御部21は、IC通信部26にてICカード4の製造番号等を取得する(ステップS52)。そして、制御部21は、GPS受信機27bにて位置情報を取得する(ステップS53)。次いで、制御部21は、記憶部22から管理者識別情報を読み出し(ステップS54)、製造番号等、管理者識別情報、位置情報、ポイント追加情報及び利用日時情報を通信部27aを介してポイント処理装置1へ送信する(ステップS55)。ポイント追加情報は、少なくともポイントの追加を指示する情報と、ステップS51で受け付けたポイントの数を含む情報である。利用日時情報は、携帯電話機2に設けられた時計部が計時している日時、時刻を含む情報である。
ポイント処理装置1の制御部11は、携帯電話機2から送信された製造番号等、管理者識別情報、位置情報、ポイント追加情報及び利用日時情報を通信部16にて受信する(ステップS56)。そして、制御部11は、受信した製造番号等、管理者識別情報、位置情報、ポイント追加情報及び利用日時情報をポイント情報テーブル17aに登録する(ステップS57)。ここで、図9に示した位置情報登録処理の実行によって位置情報がすでに登録されている場合、該位置情報に、ステップS56で受信した製造番号等を対応付けて登録することによって、乗車ボタンが操作されてから、ポイントが発行されるまでの間に登録された携帯電話機2の位置情報が、前記製造番号等に対応付けられる。
次いで、制御部11は、ステップS56で受信した製造番号等に対応するポイント追加・消費情報をポイント情報テーブル17aから読み出し、読み出したポイント追加・消費情報に基づいて、ポイントの加減算処理を実行する(ステップS58)。
そして、制御部11は、ステップS56で受信した製造番号等に対応する電子メールアドレスが登録済みであるか否かを判定する(ステップS59)。登録済みであると判定した場合(ステップS59:YES)、制御部11は、ステップS56で受信した製造番号等に基づいて、該製造番号等に対応付けられた位置情報を特定し、位置情報変換テーブル17bを用いて該位置情報を住所表現された位置情報に変換し、該位置情報及び広告情報テーブル17cに基づいて、該位置情報に配信条件が対応する広告情報を特定する(ステップS60)。例えば、図4に示すように、降車位置、つまり、ステップS53の処理で取得された位置情報と、広告ID1又は広告ID2に係る住所とが対応している場合、広告○○○又は広告×××を特定する。また、乗車位置、つまり、図9の処理で位置情報の登録を開始したときに取得した位置情報と、広告ID2又は広告ID3に係る住所とが対応している場合、広告×××又は広告△△△を特定する。更に、移動経路、つまり、図9の処理で継続的に登録された位置情報のいずれかと、広告ID5に係る住所とが対応している場合、広告◎◎◎を特定する。
なお、管理者識別情報に対応する広告情報を内部記憶装置17に記憶させておき、ポイントに対応付けられた管理者識別情報に対応する広告情報も特定するように構成しても良い。例えば、ポイントを発行する業者がタクシーである場合、ポイントを利用することができるタクシー業者を広告し、タクシーの再利用率を向上させることができる。
そして、制御部11は、ステップS56で受信した製造番号等に基づいて、電子メールアドレスをポイント情報テーブル17aから読み出し(ステップS61)、読み出した電子メールアドレス宛に、加算後のポイント情報及びステップS60で特定した広告情報を電子メールにて送信する(ステップS62)。
図15は、ポイント情報及び広告情報の表示画面の一例を示した模式図である。利用者通信装置3は、ポイント処理装置1から送信された電子メールを受信し、図15に示すように、受信した電子メールに含まれるポイント情報及び広告情報を表示する。利用者は、利用者通信装置3にて、加算されたポイントを確認することができる。また、ポイントを発行した時の携帯電話機2の位置に応じた広告を得ることができる。
また、ステップS62で送信する電子メールには、当該利用者の過去のポイント履歴を確認するウェブサイトへ誘導するためのURLを含ませるように構成しても良い。利用者通信装置3は、該URLを用いてポイント処理装置1にアクセスし、ポイントの利用履歴情報をダウンロードし、表示する。つまり、利用者は、利用者通信装置3の表示部37に表示されたURLを選択することによって、ポイント処理装置1にアクセスし、ポイントの利用履歴を確認することができる。
ステップS62の処理を終えた場合、又はステップS59で電子メールアドレスが未登録であると判定した場合(ステップS59:NO)、制御部11は、加算後のポイント情報及びアドレス登録状態情報を、通信部16にて携帯電話機2へ送信する(ステップS63)。
携帯電話機2の制御部21は、ポイント処理装置1から送信されたポイント情報及びアドレス登録状態情報を受信し(ステップS64)、図14(d)に示すように、受信したポイント情報に基づいてポイントを表示部25に表示する(ステップS65)。例えば、「製造番号1」が記録されたICカード4を携帯電話機2にかざし、図14(c)に示した状態で操作部24にて10ポイントを入力し、ポイント追加キーを操作した場合、元の20ポイントに10ポイントが加算され、図14(d)に示すように「製造番号1」に合計30ポイントが対応付けられる。
ステップS65の処理を終えた場合、制御部21は、アドレス登録状態情報に基づいて、ステップS55で送信された製造番号等に対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されているか否かを判定する(ステップS66)。対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていないと判定した場合(ステップS66:NO)、制御部21は、図14(d)に示すように、「QRコードあり」の文字を表示部25に表示し、特定のボタン操作を検出した場合、ICカード4に電子メールアドレスを登録するための会員登録サイトに誘導するためのURLと、該URLのパラメータとしてステップS52で取得した製造番号等及び管理者識別情報を含むQRコードを生成し、生成したQRコードを表示部25に表示する(ステップS67)。
対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていると判定した場合(ステップS66:YES)、又はステップS67の処理を終えた場合、制御部21は、位置情報登録処理を終了させ(ステップS68)、処理を終える。
<ICカード使用時のポイントの消費処理>
図16及び図17は、ICカード4使用時におけるポイント消費に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャート、図18は、ポイント消費時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。以下、図18(a)に示すように、30ポイントを有している状態における処理を説明する。まず、携帯電話機2の制御部21は、図18(b)、(c)に示すポイント消費画面を表示部25に表示させ、ポイントを消費するために、操作部24にて入力されたポイントを受け付ける(ステップS71)。次いで、制御部21は、IC通信部26にてICカード4の製造番号等を取得する(ステップS72)。そして、制御部21は、GPS受信機27bにて位置情報を取得する(ステップS73)。次いで、制御部21は、記憶部22から管理者識別情報を読み出し(ステップS74)、製造番号等、管理者識別情報、位置情報、ポイント消費情報及び利用日時情報を通信部27aを介してポイント処理装置1へ送信する(ステップS75)。ポイント消費情報は、少なくともポイントの消費を指示する情報と、ステップS71で受け付けたポイントの数を含む情報である。
ポイント処理装置1の制御部11は、携帯電話機2から送信された製造番号等、管理者識別情報、位置情報、ポイント消費情報及び利用日時情報を通信部16にて受信する(ステップS76)。そして、制御部11は、受信した製造番号等、管理者識別情報、位置情報、ポイント消費情報及び利用日時情報をポイント情報テーブル17aに登録する(ステップS77)。ここで、図9に示した位置情報登録処理の実行によって位置情報がすでに登録されている場合、該位置情報に、ステップS76で受信した製造番号を対応付けて登録することによって、乗車ボタンが操作されてから、ポイントが発行されるまでの間に登録された携帯電話機2の位置情報が、前記製造番号等に対応付けられる。
次いで、制御部11は、ステップS76で受信した製造番号等に対応するポイント消費情報をポイント情報テーブル17aから読み出し、読み出したポイント消費情報に基づいて、ポイントの加減算処理を実行する(ステップS78)。
そして、制御部11は、ステップS76で受信した製造番号等に対応する電子メールアドレスが登録済みであるか否かを判定する(ステップS79)。登録済みであると判定した場合(ステップS79:YES)、制御部11は、ステップS76で受信した製造番号等に基づいて、該製造番号等に対応付けられた位置情報を特定し、位置情報変換テーブル17bを用いて該位置情報を住所表現された位置情報に変換し、該位置情報及び広告情報テーブル17cに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定する(ステップS80)。そして、制御部11は、ステップS76で受信した製造番号等に基づいて、電子メールアドレスをポイント情報テーブル17aから読み出し(ステップS81)、読み出した電子メールアドレス宛に、加算後のポイント情報及び広告情報を電子メールにて送信する(ステップS82)。電子メールの内容は、ステップS62で送信するものと同様である。
ステップS82の処理を終えた場合、又はステップS79で電子メールアドレスが未登録であると判定した場合(ステップS79:NO)、制御部11は、加算後のポイント情報及びアドレス登録状態情報を、通信部16にて携帯電話機2へ送信する(ステップS83)。
携帯電話機2の制御部21は、ポイント処理装置1から送信されたポイント情報及びアドレス登録状態情報を受信し(ステップS84)、図18(d)に示すように、受信したポイント情報に基づいてポイントを表示部25に表示する(ステップS85)。例えば、「製造番号1」が記録されたICカード4を携帯電話機2にかざし、図18(c)に示した状態で操作部24にて10ポイントを入力し、ポイント消費キーを操作した場合、元の30ポイントから10ポイントが減算され、図18(d)に示すように、「製造番号1」に20ポイントが対応付けられる。
ステップS85の処理を終えた場合、制御部21は、アドレス登録状態情報に基づいて、ステップS75で送信された製造番号等に対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されているか否かを判定する(ステップS86)。対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていないと判定した場合(ステップS86:NO)、制御部21は、ICカード4に電子メールアドレスを登録するための会員登録サイトに誘導するためのURLと、該URLのパラメータとしてステップS12で取得した製造番号等及び管理者識別情報を含むQRコードを生成し、生成したQRコードを表示部25に表示する(ステップS87)。
対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていると判定した場合(ステップS86:YES)、又はステップS87の処理を終えた場合、制御部21は、位置情報登録処理を終了させ(ステップS88)、処理を終える。
<ICカード非使用時のポイント追加処理>
図19は、ICカード4非使用時におけるポイント追加に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャート、図20は、ICカード4非使用時のポイント追加時におけるポイント利用画面の一例を示す模式図である。該サブルーチンは、使用者がICカード4を携帯していない状態でポイントを発行する処理である。発行されたポイントは、後述するように電子メールアドレスを登録し、ICカード4を利用することによって、前記ポイントを該ICカード4に統合することができる。
携帯電話機2の制御部21は、図20(a)に示すポイント仮発行画面を表示部25に表示させ、ポイントを仮発行するために、図20(b)に示すように、操作部24にて入力されたポイントを受け付ける(ステップS91)。そして、制御部21は、GPS受信機27bにて位置情報を取得する(ステップS92)。次いで、制御部21は、記憶部22から管理者識別情報を読み出し(ステップS93)、管理者識別情報、位置情報、ポイント追加情報及び利用日時情報を通信部27aを介してポイント処理装置1へ送信する(ステップS94)。
ポイント処理装置1の制御部11は、携帯電話機2から送信された管理者識別情報、位置情報、ポイント追加情報及び利用日時情報を通信部16にて受信し(ステップS95)、テンポラリーコードを発行する(ステップS96)。テンポラリーコードは、ポイントが追加される都度発行されるものであり、各ポイント追加処理に固有の番号である。そして、制御部11は、受信した管理者識別情報、位置情報、ポイント追加情報及び利用日時情報と発行したテンポラリーコードとをポイント情報テーブル17aに登録する(ステップS97)。ここで、図9に示した位置情報登録処理の実行によって位置情報がすでに登録されている場合、該位置情報に、テンポラリーコードを対応付けて登録することによって、乗車ボタンが操作されてから、ポイントが発行されるまでの間に登録された携帯電話機2の位置情報が、前記テンポラリーコードに対応付けられる。
次いで、制御部11は、テンポラリーコードを携帯電話機2に送信する(ステップS98)。
一方、携帯電話機2の制御部21は、ポイント処理装置1から送信されたテンポラリーコードを受信し(ステップS99)、図20(c)に示すように、「QRコードあり」の文字を表示部25に表示し、特定のボタン操作を検出した場合、図20(d)に示すように、ポイントと、電子メールアドレスと紐付けるための会員登録サイトに誘導するためのURLと、該URLのパラメータとして、管理者識別情報及びテンポラリーコードを含むQRコードを生成し、生成したQRコードを表示部25に表示する(ステップS100)。そして、制御部21は、位置情報登録処理を終了させ(ステップS101)、処理を終える。
<電子メールアドレス登録及びポイント統合>
図21及び図22は、電子メールアドレスの登録及びポイントの統合に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。利用者通信装置3の制御部31は、携帯電話機2の表示部25に表示されたQRコードを、撮像部34で撮像することによって、QRコードを読み取る(ステップS111)。QRコードには、製造番号等が含まれている場合と、テンポラリーコードが含まれ、製造番号等が含まれない場合とがある。ICカード4を利用せずにポイントの追加を行った場合、製造番号等が含まれないQRコードが発行されるためである。
制御部31は、QRコードに製造番号等が含まれている場合、QRコードに含まれる製造番号等及び管理者識別情報をポイント処理装置1へ送信すると共に、会員登録を要求する(ステップS112)。具体的には、会員登録サイトを表示するためのURLであって、製造番号等及び管理者識別情報をパラメータとして含むURLをポイント処理装置1へ送信することによって、会員登録を要求する。
なお、QRコードに製造番号等が含まれていない場合、テンポラリーコード及び管理者識別情報がポイント処理装置1へ送信される。
ポイント処理装置1の制御部11は、利用者通信装置3から送信された製造番号等又はテンポラリーコード、管理者識別情報及び会員登録要求を受信し(ステップS113)、該製造番号等又はテンポラリーコード、管理者識別情報及び会員登録要求に応じた会員登録画面データを通信部16を通じて利用者通信装置3へ送信する(ステップS114)。
利用者通信装置3の制御部31は、会員登録画面データを受信し(ステップS115)、受信した会員登録画面データに基づいて会員登録画面を表示部37に表示する(ステップS116)。会員登録画面には、メール送信ボタンが表示される。そして、制御部31は、操作部36の操作によってメール送信ボタンが操作された場合、製造番号等、管理者識別情報及び利用者通信装置3の電子メールアドレスを含む電子メールを、通信部35にてポイント処理装置1へ送信する(ステップS117)。なお、QRコードに製造番号等が含まれていない場合、制御部31は、テンポラリーコード、管理者識別情報及び利用者通信装置3の電子メールアドレスとを含む電子メールを、ポイント処理装置1へ送信する。会員登録画面から製造番号等、テンポラリーコード、電子メールアドレスを送信する方法としては、例えば、mailtoリンクを用いる方法がある。メール送信ボタンが操作された際、QRコードに含まれていた製造番号等又はテンポラリーコードを件名又は本文に含ませてメーラを立ち上げ、ポイント処理装置1宛にメールを送信するようにすれば良い。ポイント処理装置1は、電子メールを受信した場合、該電子メールから送信元に電子メールアドレスを特定することができる。また、ポイント処理装置1は、件名又は本文に入力された製造番号等又はテンポラリーコードを抽出することによって、対応する電子メールアドレスと、製造番号等又はテンポラリーコードを取得することができる。なお、件名又は本文に製造番号等が入力されていない場合、テンポラリーコードを抽出することによって、対応する電子メールアドレスと、テンポラリーコードとを取得することができる。
また、表示部37にメールフォームを表示し、該メールフォームに入力された製造番号等又はテンポラリーコードと、電子メールアドレスとをポイント処理装置1へ送信しても良い。
なお、上述した電子メールアドレスの送信方法は一例であり、製造番号等、テンポラリーコード、電子メールアドレスを対応付けてポイント処理装置1へ送信することができる構成であれば、他の方法を採用しても良い。メールアドレスを手動で入力しても良い。
ポイント処理装置1の制御部11は、製造番号等又はテンポラリーコード、管理者識別情報及び電子メールアドレスを含む電子メールを受信し(ステップS118)、受信した製造番号等又はテンポラリーコード、管理者識別情報及び電子メールアドレスを対応付けてポイント情報テーブル17aに登録する(ステップS119)。
なお、ポイントカードとして、ICカード4を利用した際に表示されたQRコードを撮像し、電子メールを送信した場合、ステップS119の時点においては、受信した製造番号等と同一の製造番号等は既にポイント情報テーブル17aに登録されている。ステップS119では、受信した製造番号等と同一の既登録の製造番号等に対応付けるように、前記電子メールアドレスを登録する処理を実行する。
なお、製造番号等に電子メールアドレスが登録された場合、店舗でICカード4を利用する都度、ポイント利用に係る情報が前記電子メールアドレス宛に送信されるようになる。また、図11(b)に示すように携帯電話機2の表示部25にはQRコードが表示されないようになる。
一方、ICカード4を利用せずにポイントを発行した際に表示されたQRコードを撮像し、電子メールを送信した場合、ステップS119の時点においては、受信したテンポラリーコードと同一のテンポラリーコードが既にポイント情報テーブル17aに登録されている。ステップS119では、受信したテンポラリーコードと同一の既登録のテンポラリーコードに対応付けるように、前記電子メールアドレスを登録する処理を実行する。
なお、ICカード4を利用せずに、電子メールアドレスを登録したのみでは、ICカード4の製造番号等と、ポイントが紐付けられていないため、店舗でポイントの消費及び確認を行うことはできない。
次いで、制御部11は、ステップS118で受信した電子メールアドレスに、複数の製造番号等が対応付けられているか否かを判定する(ステップS120)。なお、電子メールアドレスに製造番号等が対応付けられていない場合があるが、該電子メールアドレスには、製造番号等「NULL」が対応付けられているとして処理すれば良い。例えば、同一の電子メールアドレスに、「製造番号1」と、「NULL」とが対応付けられている場合は、複数の製造番号等が対応付けられていると判定する。
複数の製造番号等が対応付けられていると判定した場合(ステップS120:YES)、制御部11は、前記電子メールアドレスに対応付けられているポイント追加・消費情報を統合する(ステップS121)。具体的には、前記電子メールアドレスに対応付けられた異なる製造番号等(「NULL」を含む)を、利用日時が最も新しい製造番号等に書き換えることによって、異なる製造番号等に対応付けられていたポイント追加・消費情報を、一の製造番号等に対応付けることができる。なお、利用日時が最も新しい製造番号等が「NULL」の場合は、製造番号等を書き換えずに、ポイント追加・消費情報を、一の製造番号等に対応づける。
次いで、制御部11は、前記一の製造番号等に対応付けられたポイント追加・消費情報に基づいて、ポイントの加減算処理を実行する(ステップS122)。
ステップS122の処理を終えた場合、又はステップS120で複数の製造番号等が対応付けられていないと判定した場合(ステップS120:NO)、制御部11は、電子メールにてポイント統合後のポイント情報及び登録完了通知情報を、通信部16を介して利用者通信装置3へ送信する(ステップS123)。登録完了通知情報は、一対一で製造番号等及び電子メールアドレスを紐付ける処理(図23(d)参照)を完了したことを通知するための情報である。
利用者通信装置3の制御部31は、ポイント処理装置1から送信されたポイント情報及び登録完了通知情報を受信し(ステップS124)、受信したポイント情報及び登録完了通知情報に基づいて、ポイント及び登録が完了した旨を表示部37に表示し(ステップS125)、処理を終える。
図23は、ポイントの統合方法を概念的に示す説明図、図24は、ポイント統合におけるポイント情報テーブル17aの内容変化を示す説明図である。以下の説明では、製造番号を用いて、ポイントを統合する方法を説明するが、言うまでもなくカード番号を用いても同様の方法でポイントを統合することができる。図23(a)に示すように、一の利用者は、「製造番号1」が記録された1枚のICカード4を利用しており、「タクシー」から20ポイント発行されている。図23(a)に示した20ポイントは、図3に示すポイント情報テーブル17aに登録されているポイント「+20」、「+10」、「−10」を合算したポイントである。
図23(a)に示した状態で、「製造番号4」が記録された他のICカード4を、前記一の利用者が利用した場合、図3及び図23(b)に示すように、「製造番号4」には、例えば「タクシー」から発行された10ポイントが対応付けられる。前記他のICカード4は、初回の利用であるため、携帯電話機2の表示部25にはQRコードが表示される。該QRコードには、会員登録サイトのURLが埋め込まれており、該URLのパラメータとして「製造番号4」が含まれている。前記一の利用者が、該QRコードを利用者通信装置3にて撮像し、会員登録サイトにアクセスし、電子メールを送信した場合、図23(c)及び図24(a)に示すように、単一の電子メールアドレスに、「製造番号1」と、「製造番号4」とが対応付けられる。
ところが、単一の電子メールアドレスに複数の製造番号が対応付けられた場合、各製造番号に対応付けられていたポイント「20」及び「10」は、図23(d)及び図24(b)に示すように、最後に使用したICカード4の製造番号、即ち「製造番号4」に対応付けられ、統合される。
図25は、ICカード4非利用時に発行されたポイントの統合方法を概念的に示す説明図、図26及び図27は、ICカード4非利用時に発行されたポイントを統合する際のポイント情報テーブル17aの内容変化を示す説明図である。なお、説明の便宜上、図25では、製造番号が登録されていない状態を文字「NULL」で示している。図25(a)及び図3に示すように、「タクシー」に係る携帯電話機2は、2008年10月5日、ICカード4を携帯していない一の利用者に対して10ポイントを発行している。ポイントを発行した時点においては、「タクシー」と、テンポラリーコードと、利用日時情報「2008年10月5日」と、ポイント増減情報「+10ポイント」とが対応付けられている。
ICカード4を使用しないでポイントを追加した場合、携帯電話機2の表示部25にはQRコードが表示される。該QRコードには、会員登録サイトのURLが埋め込まれており、該URLのパラメータとして、テンポラリーコードが含まれている。ICカード4非使用時に発行されるテンポラリーコードは、ポイントの追加処理を行う都度発行される固有の情報であり、ポイント処理装置1のポイント情報テーブル17aには、該テンポラリーコードと、発行されたポイントの情報とが対応付けて登録される。前記一の利用者が、該QRコードを利用者通信装置3にて撮像し、会員登録サイトにアクセスし、電子メールを送信した場合、テンポラリーコードを手掛かりにして、図25(b)及び図26(a)に示すように、2008年10月5日に発行された前記テンポラリーコードに、電子メールアドレスが対応付けられる。
図25(b)に示した状態で、「製造番号5」が記録された他のICカード4を、前記一の利用者が利用し、電子メールアドレスを登録した場合、図25(c)及び図26(b)に示すように、「製造番号5」と、例えば「タクシー」から発行された10ポイントとが対応付けられる。
次いで、「製造番号5」に対して電子メールアドレスを登録した場合、図25(d)及び図27(a)に示すように、単一の電子メールアドレスに、「製造番号1」と、「NULL」とが対応付けられる。
ところが、単一の電子メールアドレスに複数の製造番号が対応付けられた場合、各製造番号、即ち「NULL」及び「製造番号5」に対応付けられていたポイント「10」及び「10」は、図25(e)及び図27(b)に示すように、最後に使用したICカード4の製造番号、即ち「製造番号5」に対応付けられ、統合される。
以上のように、ICカード4を携帯していなくても、ポイントを仮発行しておき、後日、電子メールアドレスを登録することによって、仮発行されたポイントと、電子メールアドレスを登録することができる。そして、ICカード4を使用し、該ICカード4に対して電子メールアドレスを登録した場合、仮発行されたポイントがICカード4に統合される。ICカード4に統合されたポイントは、ICカード4を利用することによって、使用することができる。
このように構成された実施の形態に係るポイント処理システム及びポイント処理方法にあっては、一の電子メールアドレスに単一のICカード4が対応するようにポイントを管理することによって、利便性を損なうこと無く、複数のICカード4をポイントカードとして利用することができる。
本実施の形態にあっては、固定の利用者IDは存在せず、利用者所有のICカード4が変わる度に、製造番号が変更されるが、製造番号を新規登録しポイントを発行するのでは無く、変更後の製造番号にポイントが移行するのみである。従って、複数のICカード4を用いた柔軟なポイント管理が可能になる。
また、ポイントカードとして利用していた一のICカード4を紛失した場合であっても、該ICカード4に電子メールアドレスを登録していれば、他のICカード4を店舗又は乗客輸送車両で利用し、電子メールアドレスを登録することによって、該他のICカード4にポイントを移行することができ、ポイントを簡易に保護することができる。
更に、ICカード4は、非ポイントカード用途であるため、ICカード4の印刷面の表示からはどの店舗又は乗客輸送車両業者のポイントがたまっているのか分からない。従って、他人に盗まれても、すぐにポイントが消費されるおそれはない。このため、紛失後、直ちに他のICカード4を利用し、電子メールアドレスの登録処理を行わなくても、ポイントを効果的に保護することができる。
更にまた、複数のICカード4を利用している利用者自身も、ICカード4の印刷面の表示からは、いずれのICカード4にポイントが蓄積されているのかを認識することができないため、従来のポイントシステムではポイントの管理が困難であったが、本実施の形態によれば、任意のICカード4を利用し、電子メールアドレスを登録すれば、他のICカード4に紐付けられていたポイントは全て、最後に利用したICカード4に統合して紐付けられるため、利用者はポイントを容易に管理し、利用することができる。
更にまた、携帯電話機を用意し、該携帯電話機にコンピュータプログラムをダウンロードするのみで、携帯電話機にてポイントの発行、消費、ポイント確認を行うことができるポイント処理システムを簡易に導入することができる。
また、携帯電話機をポイント発行、消費、確認用の端末として利用するため、タクシーのような移動を伴うサービス業者も、簡易かつ簡便なポイント処理システムを導入することができる。
更にまた、利用者通信装置が位置検出機能を有していない場合であっても、ポイント発行時に携帯電話機が自身の位置情報を取得し、ポイント処理装置へ送信及び登録することによって、利用者通信装置の位置を間接的に特定することができる。そして、特定された位置と、広告主がサービスを提供する位置とが配信条件を満たした場合、該広告主の広告が利用者通信装置へ送信することができる。
更にまた、タクシー業者が携帯電話機を用いたポイント処理サービスを提供する場合、ポイント処理装置は、乗車位置、移動経路、降車位置に関する情報を収集し、利用することができる。例えば、該情報を、利用者の所属する会社へ配信するように構成すると良い。この場合、該会社は、利用者の移動状況、交通費などを管理することができ、タクシー業者は、企業のタクシー利用客を囲い込むことができる。
また、乗車位置、移動経路、降車位置に関する情報と共に、支払額を利用者へ配信するように構成すると良い。この場合、利用者は、タクシーの乗車区間の管理を行うことができる。
更にまた、電子メールアドレスが未登録である場合、ポイントを発行する携帯電話機2に、電子メールアドレスを登録するためのQRコードを表示し、既登録である場合、該QRコードを非表示にすることによって、電子メールアドレスの登録の要否を通知し、電子メールアドレスの登録を促すことができる。
更にまた、個々の利用者のポイントを一つの製造番号で管理し、管理者識別情報毎にポイントを対応付けているため、利用者は1枚のICカード4で複数企業のポイントサービスを利用できる。
更にまた、製造番号及び管理者識別情報毎にポイントを対応付けてポイントを管理することができ、管理者識別情報を変更するのみで、複数の店舗又は乗客輸送車両業者間のポイントを容易に統合することができる。
ポイント処理装置1は、店舗毎、又は複数の店舗を有する企業、乗客輸送車両の業者毎に、管理者識別情報を発行し、該管理者識別情報でポイント運用会社を識別している。また、個々の利用者が複数のICカード4を利用するような場合であっても一つの製造番号でポイントを管理している。このため、異なる企業のポイントを共通化する際、各企業に共通の新しい管理者識別情報を発行し直すことによって、簡単にポイントを一方の企業へ移行し、又はポイントを統合することができる。例えば、A社と、B社とでポイントを共通化するのであれば、X社(A社及びB社)として管理者識別情報を発行し直す。
上述のようなポイントの運用と、統合とを継続する過程で、広範囲にわたるポイントの共通化を徐々に実現することができる。
更にまた、店舗又は乗客輸送車両業者側から見れば、IC通信部26を内蔵した既存の携帯電話機を用意し、本実施の形態に係るポイント処理方法を実施するためのコンピュータプログラム61をダウンロード乃至インストールするのみで、簡易にポイント処理システムを構築することができる。また、上述のように、ポイントの統合を簡単に行えるため、例えば商店街の個人店舗単位で携帯電話機2を導入し、ポイント処理装置1の導入店舗が増加した段階で、ポイントを商店街で共通化するといった、段階的なシステム導入を行うことができる。
更にまた、各店舗又は乗客輸送車両で専用のポイントカードを発行する必要が無いのは従来技術と同様であり、ICカード4の製造番号と、ポイントとを対応付けることによって、ポイントを管理することができる。
更にまた、本実施の形態では、ICカード4の製造番号と、電子メールアドレスとを用いて、ポイントを管理する構成であるため、その他のユーザ情報を登録する必要が無く、匿名でポイントを管理することができる。
更にまた、例えば携帯電話機2を変更したこと等により、電子メールアドレスが変更になった場合であっても、変更前まで利用していたICカード4をポイントカードとしてそのまま利用することが可能である。
更にまた、店舗又は乗客輸送車両に備えられた携帯電話機2にICカード4をかざせば、表示部25にポイントが表示され、ポイントを確認することができる。
更にまた、携帯電話機2にポイント又は購入金額を入力し、追加ボタン又は消費ボタンを操作することによって、ポイントの追加又は消費を即時に実行することができる。
更にまた、ICカード4を携帯していなくても、ポイントを仮発行することができ、後に使用したICカード4に対して発行されたポイントに、仮発行されたポイントを統合することができる。
従って、ICカード4を利用したポイント管理の利便性をより向上させることができる。
なお、本実施の形態では、利用者通信装置3にてポイントを消費する例を示したが、ポイントの消費方法自体は、ポイントを発行する業者が決定すれば良い。例えば、利用者通信装置側でポイントを消費してサービスを享受できるようにしても良い。また、ポイントを発行した業者が提供する携帯サイトでポイントを消費できるように構成しても良い。
また、本実施の形態では、固有の識別情報を記録したICチップとしてICカード4を例示したが、製造番号が記録されたICチップを有するICカード通勤定期券、ICクレジットカード、携帯電話端末を用いて、ポイントを管理するように構成しても良い。
更に、固有の識別情報が読み出し可能に記録されている媒体であれば、必ずしもICチップに限定されることも無い。
更にまた、利用者通信装置として、携帯電話端末を例示したが、少なくともQRコード読取機能、電子メール送信機能を有する通信装置であれば、PDA、ゲーム機器、その他の通信端末を用いて、電子メールアドレスを登録するように構成しても良い。
また、店舗又は乗客輸送車両に備えられる携帯通信装置として携帯電話機を例示したが、IC通信機能、GPS機能、通信機能を有していれば、PDA等の携帯通信機器を採用しても良い。
更にまた、ICチップを内蔵した携帯電話機を、非接触ICカード4及び利用者通信装置として兼用しても良い。
更にまた、本実施の形態では、QRコードを携帯電話機の表示部に表示する例を説明したが、QRコードを印刷する印刷手段を店舗又は乗客輸送車両の携帯電話機に無線接続し、QRコードを印刷物として出力し、印刷されたQRコードを利用者通信装置で撮像するように構成しても良い。この場合、店舗又は乗客輸送車両に備えられた携帯電話機の表示部を利用者側に向ける必要が無くなり、利用者は、店舗における精算を済ませた後にQRコードの撮像及び電子メールアドレスの登録を行うことができる。
更にまた、識別情報を含む画像としてQRコードを例示したが、識別情報の表示方法は特に限定されず、一次元バーコードに識別情報を含ませて表示するように構成しても良い。
更にまた、店舗又は乗客輸送車両に備えられた携帯電話機から利用者通信装置へ、QRコードに含まれる情報を赤外線通信、Bluetooth通信にて送信するように構成しても良い。
更にまた、利用者の電子メールアドレスを、登録サイト経由でポイント処理装置1へ送信するように構成してあるが、QRコードを撮像した時点で、宛先にポイント処理装置1のメールアドレスを、件名又は本文に製造番号を含ませて、メーラが立ち上がるように、QRコードを生成しても良い。この場合、電子メールアドレスの登録を即時に実施することができる。
更にまた、利用者通信装置の電子メールアドレスを直接ポイント処理装置1へ送信するように構成してあるが、利用者通信装置が、電子メールアドレスを店舗又は乗客輸送車両に備えられた携帯電話機へ赤外線通信又はBluetooth通信にて送信し、携帯電話機が、利用者通信装置から送信された電子メールアドレスを受信し、受信した電子メールアドレス及び製造番号をポイント処理装置1へ送信するように構成しても良い。
更に、店舗側の通信装置として、IC通信部を備えた携帯電話機を例示したが、Felica Faver2.0の規格に準拠したICチップを備えたその他の携帯機器、例えばPDA、パーソナルコンピュータに本発明を適用しても良い。また、ICチップ同士の無線通信を可能にする技術の一例として、Felica Faver2.0を例示したが、ICチップ同士の無線通信を可能にする手法であれば、他の技術を採用しても良い。
更にまた、QRコードの生成を、店舗又は乗客輸送車両側の通信装置である携帯電話機が実行することを例示したが、ポイント処理装置1がQRコードの生成処理を実行し、生成されたQRコードの画像データを店舗又は乗客輸送車両に備えられた携帯電話機に送信し、携帯電話機が該画像データを受信し、受信した画像データに基づいてQRコードを表示部に表示するようポイント処理システムを構成してもよい。
(変形例)
実施の形態では、利用者通信装置3に専用のコンピュータプログラム61をインストールすることによって、携帯電話機2を構成している。携帯電話機2は、ポイント処理装置1と共にポイント処理システムを構築している。変形例に係るポイント処理システムは、携帯電話機2におけるポイント関連の処理をポイント処理装置1側で実行し、処理結果のみをポイント処理装置1から携帯電話機2へ送信するように構成したものである。
携帯電話機2は、表示部25にブラウザを表示し、ハイパーテキスト転送プロトコルにてデータを送受信するHTTPクライアント機能を少なくとも有する。記憶部22は、コンピュータプログラム61を記憶する必要は無い。
ポイント処理装置1は、携帯電話機2との間で、ハイパーテキスト転送プロトコルにて各種情報を送受信するHTTPサーバ機能を少なくとも有する。ポイント処理装置1は、携帯電話機2から送信されたポイント処理に関する要求を受信し、受信した要求に応じた各種ポイント処理を実行し、処理結果を携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は、ポイント処理装置1から送信された処理結果を受信し、受信した処理結果をブラウザにて表示する。
具体的には、図7に示したステップS1では、携帯電話機2の制御部21は、ポイント利用画面データをポイント処理装置1へ要求する。ポイント処理装置1は、要求に応じて、ポイント利用画面データを携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は、ポイント処理装置1から送信されたポイント利用画面データを受信し、受信した該ポイント利用画面データに基づいて、ポイント利用画面を表示部25に表示させる。
更に、制御部21は、ステップS7、ステップS9、ステップS11、ステップS13におけるポイント処理の実体的処理をポイント処理装置1に要求する。例えば、図10に示したステップS37乃至ステップS41に代えて以下の処理を実行する。
ステップS36の処理を終えた制御部11は、アドレス登録状態情報に基づいて、ステップS33で送信された製造番号に対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されているか否かを判定する。
対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていると判定した場合、制御部11は、図11(b)に示すように、ポイント情報に基づくポイントが表示されたポイント利用画面を、表示部25に表示するためのデータを生成し、生成した該データを携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は、ポイント処理装置1から送信された該データを受信し、受信したデータに基づいて、図11(b)に示すようにポイントを含むポイント利用画面を表示部25に表示する。
対応する電子メールアドレスがポイント情報テーブル17aに登録されていないと判定した場合、制御部11は、ICカード4に電子メールアドレスを登録するための会員登録サイトに誘導するためのURLと、該URLのパラメータとしてステップS31で取得した製造番号及び管理者識別情報を含むQRコードを生成する。そして、制御部11は、図11(c)に示すように、ポイント情報に基づくポイントが表示されたポイント利用画面及び図11(d)に示すように、QRコードが表示されたポイント利用画面を、表示部25に表示するためのデータを生成し、生成した該データを携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は、ポイント処理装置1から送信された該データを受信し、受信したデータに基づいて、図11(c)又は(d)に示すようにポイント又はQRコードを含むポイント利用画面を表示部25に表示する。
図13に示すステップS63乃至ステップS67、ステップS83乃至ステップS87の処理も同様である。
また、図19に示したステップS98乃至ステップS100に代えて以下の処理を実行する。
ステップS97の処理を終えた制御部11は、ポイントと、電子メールアドレスと紐付けるための会員登録サイトに誘導するためのURL、該URLのパラメータとして、管理者識別情報及びテンポラリーコードを含むQRコードを生成し、生成したQRコードが表示されたポイント利用画面を、表示部25に表示するためのデータを生成し、生成した該データを携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は、ポイント処理装置1から送信された該データを受信し、受信したデータに基づいて、ポイント及びQRコードを含むポイント利用画面を表示部25に表示する。
変形例に係るポイント処理システム及びポイント処理装置1にあっては、専用のコンピュータプログラムをダウンロードし、店舗側の携帯電話機2にインストールせずとも、実施の形態に係るポイント処理システムと同様の効果を奏する。
また、ポイント処理に係るコンピュータプログラムをポイント処理装置1側で管理できるため、バージョンアップを簡易に行うことが可能である。
なお、上述の変形例にあっては、店舗側の通信装置として携帯電話機を説明したが、ブラウザを有するノート型パーソナルコンピュータ、PDA等の通信装置を採用しても良い。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
なお、以上の説明に対して更に以下の項を開示する。
(付記1)
対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置と、該携帯通信装置から送信された有価情報を受信し、有価情報の加算処理を行う有価情報処理装置と、該有価情報処理装置へ電子メールアドレスを送信する支払者通信装置とを備える有価情報処理システムであって、
前記携帯通信装置は、
固有の識別情報を記憶したICカードからIC通信にて該識別情報を取得するIC通信手段と、
対価の支払者に対して付与されるべき有価情報及び該IC通信手段にて取得した識別情報を前記有価情報処理装置へ送信する送信手段と、
前記IC通信手段にて取得した識別情報を含む画像を出力する出力手段と
を備え、
前記支払者通信装置は、
前記画像を読み取る読取手段と、
該読取手段にて読み取った画像に含まれる識別情報及び電子メールアドレスを送信する手段と
を備え、
前記有価情報処理装置は、
識別情報、電子メールアドレス、有価情報及び時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を対応付けて記憶するための有価情報テーブルと、
前記携帯通信装置から送信された有価情報及び識別情報を受信する識別情報受信手段と、
該識別情報受信手段にて受信した有価情報及び識別情報、並びに時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を前記有価情報テーブルに登録する手段と、
前記支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信する電子メールアドレス受信手段と、
該電子メールアドレス受信手段にて受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレス受信手段にて受信した電子メールアドレスを対応付けて前記有価情報テーブルに登録する手段と、
電子メールアドレスを前記有価情報テーブルに登録した場合、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられているか否かを判定する手段と、
前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられていると判定した場合、前記複数の識別情報に対応付けられていた有価情報を、前記利用日時が最も新しいICカードの識別番号に対応付けて統合する手段と
を備えることを特徴とする有価情報処理システム。
(付記2)
前記携帯通信装置は、
自身の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記送信手段は、
有価情報、識別情報及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信するようにしてあり、
前記有価情報処理装置は、
位置情報及び広告情報を対応付けて記憶した広告情報テーブルを備え、前記携帯通信装置から送信された識別情報及び位置情報を受信し、該識別情報に対応付けて前記位置情報を前記有価情報テーブルに登録するようにしてあり、
更に、
前記有価情報テーブルに登録された位置情報及び前記広告情報テーブルに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定する手段と、
特定された広告情報を、該広告情報に係る位置情報に対応付けられている電子メールアドレス宛へ送信する手段と
を備えることを特徴とする付記1に記載の有価情報処理システム。
(付記3)
前記携帯通信装置は、
該携帯通信装置の固有情報を記憶しており、
前記識別情報を取得していない状態で、前記固有情報及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信する手段を備え、
前記送信手段は、
前記識別情報及び位置情報に対応付けて、前記携帯通信装置の固有情報を前記有価情報処理装置へ送信するようにしており、
前記有価情報処理装置は、
位置情報と共に前記携帯通信装置から送信された固有情報を受信する手段と、
受信した固有情報に基づいて、識別情報を取得していない状態で取得された位置情報を、該識別情報に対応付ける手段と
を備えることを特徴とする付記2に記載の有価情報処理システム。
(付記4)
前記携帯通信装置は、
ICカードの識別情報を対応付けることなく、対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を前記有価情報処理装置へ送信する手段を備え、
前記有価情報処理装置は、
前記携帯通信装置から送信された有価情報を受信する手段と、
受信した有価情報、該有価情報に固有のテンポラリーコード、及びヌル情報を前記有価情報テーブルに登録する手段と、
前記テンポラリーコードを前記携帯通信装置へ送信する手段と
を備え、
前記携帯通信装置は、
前記有価情報処理装置から送信されたテンポラリーコードを受信する手段を備え、
前記出力手段は、
受信したテンポラリーコードを含む画像を出力する手段を備え、
前記支払者通信装置は、
前記読取手段にて読み取った画像に含まれるテンポラリーコード及び電子メールを対応付けて送信する手段を備え、
更に、前記有価情報処理装置は、
前記支払者通信装置からテンポラリーコード及び電子メールアドレスを受信する手段と、
受信したテンポラリーコードに基づいて、電子メールアドレスを有価情報に対応付けて登録する手段と、
電子メールアドレスを前記有価情報テーブルに登録した場合、前記電子メールアドレスにヌル情報及び識別情報が対応付けられているか否かを判定する手段と、
前記電子メールアドレスにヌル情報及び識別情報が対応付けられていると判定した場合、前記ヌル情報及び識別情報に対応付けられていた有価情報を、該識別情報に対応付けて統合する手段と
を備えることを特徴とする付記1乃至付記3に記載の有価情報処理システム。
(付記5)
前記有価情報処理装置は、
前記識別情報受信手段にて受信した識別情報に対応する電子メールアドレスが前記有価情報テーブルに登録されているか否かを判定するためのアドレス登録状態情報を前記携帯通信装置へ送信する手段を備え、
前記携帯通信装置は、
前記有価情報処理装置から送信されたアドレス登録状態情報を受信する手段と、
受信したアドレス登録状態情報に基づいて、前記識別情報に対応する電子メールアドレスが登録されているか否かを判定する判定手段と、
前記識別情報に対応する電子メールアドレスが登録されていないと判定した場合、前記識別情報を含む画像を出力するようにしてある
ことを特徴とする付記1乃至付記4に記載の有価情報処理システム。
(付記6)
対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置と、該携帯通信装置から送信された有価情報を受信し、有価情報の加算処理を行う有価情報処理装置と、該有価情報処理装置へ電子メールアドレスを送信する支払者通信装置とを備える有価情報処理システムであって、
前記携帯通信装置は、
固有の識別情報を記憶したICカードからIC通信にて該識別情報を取得するIC通信手段と、
自身の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
対価の支払者に対して付与されるべき有価情報、該IC通信手段にて取得した識別情報、及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信する送信手段と、
前記IC通信手段にて取得した識別情報を含む画像を出力する出力手段と
を備え、
前記支払者通信装置は、
前記画像を読み取る読取手段と、
該読取手段にて読み取った画像に含まれる識別情報及び電子メールアドレスを送信する手段と
を備え、
前記有価情報処理装置は、
識別情報、電子メールアドレス、有価情報及び位置情報を対応付けて記憶するための有価情報テーブルと、
位置情報及び広告情報を対応付けて記憶した広告情報テーブルと、
前記携帯通信装置から送信された有価情報、位置情報及び識別情報を受信する識別情報受信手段と、
該識別情報受信手段にて受信した有価情報、位置情報及び識別情報を前記有価情報テーブルに登録する手段と、
前記支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信する電子メールアドレス受信手段と、
該電子メールアドレス受信手段にて受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレス受信手段にて受信した電子メールアドレスを対応付けて前記有価情報テーブルに登録する手段と、
前記有価情報テーブルに登録された位置情報及び前記広告情報テーブルに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定する手段と、
特定された広告情報を、該広告情報に係る位置情報に対応付けられている電子メールアドレス宛へ送信する手段と
を備えることを特徴とする有価情報処理システム。
(付記7)
対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置において、
固有の識別情報を記憶したICカードから該識別情報をIC通信にて取得するIC通信手段と、
該IC通信手段にて取得した識別情報を外部通信装置へ送信する送信手段と、
前記IC通信手段にて取得した識別情報を含む画像を表示する表示手段と
を備えることを特徴とする携帯通信装置。
(付記8)
固有の識別情報を記憶したICカードとの間でIC通信を行うIC通信手段、外部通信装置へ情報を送信する送信手段、及び映像を表示する表示手段を有する携帯通信装置のコンピュータに、
前記IC通信手段にて取得された識別情報を外部通信装置へ送信するステップと、
前記IC通信手段にて取得された前記識別情報を含む画像を表示するステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記9)
固有の識別情報を記憶したICカードとの間でIC通信を行うIC通信手段、外部通信装置へ情報を送信する送信手段、及び映像を表示する表示手段を有する携帯通信装置のコンピュータに、
前記IC通信手段にて取得された識別情報を外部通信装置へ送信するステップと、
前記識別情報に対応する電子メールアドレスを前記外部通信装置が記憶しているか否かを示すアドレス登録状態情報を受信する受信ステップと、
受信したアドレス登録状態情報に基づいて、前記識別情報に対応する電子メールアドレスが登録されているか否かを判定するステップと、
前記識別情報に対応する電子メールアドレスが登録されていないと判定した場合、前記識別情報を含む画像を表示するステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
1 ポイント処理装置
2 携帯電話機
3 利用者通信装置
4 ICカード
5,6 記録媒体
11,21,31 制御部
12 ROM
13,23 RAM
14 入力部
15,25 表示部
16、27a,35 通信部
17 内部記憶装置
17a ポイント情報テーブル
17b 位置情報変換テーブル
17c 広告情報テーブル
18 外部記憶装置
22 記憶部
24 操作部
26 IC通信部
27b GPS受信機
28 マイクロホン
29 スピーカ
34 撮像部
36 操作部
37 表示部
51,61 コンピュータプログラム
N 通信網

Claims (3)

  1. 対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置と、該携帯通信装置から送信された有価情報を受信し、有価情報の加算処理を行う有価情報処理装置と、該有価情報処理装置へ電子メールアドレスを送信する支払者通信装置とを備える有価情報処理システムであって、
    前記携帯通信装置は、
    固有の識別情報を記憶したICカードからIC通信にて該識別情報を取得するIC通信手段と、
    自身の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    対価の支払者に対して付与されるべき有価情報該IC通信手段にて取得した識別情報、及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信する送信手段と、
    前記IC通信手段にて取得した識別情報を含む画像を出力する出力手段と
    を備え、
    前記支払者通信装置は、
    前記画像を読み取る読取手段と、
    該読取手段にて読み取った画像に含まれる識別情報及び電子メールアドレスを送信する手段と
    を備え、
    前記有価情報処理装置は、
    識別情報、電子メールアドレス、有価情報、位置情報及び時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を対応付けて記憶するための有価情報テーブルと、
    位置情報及び広告情報を対応付けて記憶した広告情報テーブルと、
    前記携帯通信装置から送信された有価情報、識別情報及び位置情報を受信する識別情報受信手段と、
    該識別情報受信手段にて受信した有価情報、識別情報及び位置情報、並びに時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を前記有価情報テーブルに登録する手段と、
    前記支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信する電子メールアドレス受信手段と、
    該電子メールアドレス受信手段にて受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレス受信手段にて受信した電子メールアドレスを対応付けて前記有価情報テーブルに登録する手段と、
    電子メールアドレスを前記有価情報テーブルに登録した場合、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられているか否かを判定する手段と、
    前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられていると判定した場合、前記複数の識別情報に対応付けられていた有価情報を、前記利用日時が最も新しいICカードの識別番号に対応付けて統合する手段と、
    前記有価情報テーブルに登録された位置情報及び前記広告情報テーブルに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定する手段と、
    特定された広告情報を、該広告情報に係る位置情報に対応付けられている電子メールアドレス宛へ送信する手段と
    を備えることを特徴とする有価情報処理システム。
  2. 前記携帯通信装置は、
    該携帯通信装置の固有情報を記憶しており、
    前記識別情報を取得していない状態で、前記固有情報及び前記位置情報取得手段にて取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信する手段を備え、
    前記送信手段は、
    前記識別情報及び位置情報に対応付けて、前記携帯通信装置の固有情報を前記有価情報処理装置へ送信するようにしており、
    前記有価情報処理装置は、
    位置情報と共に前記携帯通信装置から送信された固有情報を受信する手段と、
    受信した固有情報に基づいて、識別情報を取得していない状態で取得された位置情報を、該識別情報に対応付ける手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の有価情報処理システム。
  3. 対価の支払者に対して付与されるべき有価情報を送信する携帯通信装置と、該携帯通信装置から送信された有価情報を受信し、有価情報の加算処理を行う有価情報処理装置と、該有価情報処理装置へ電子メールアドレスを送信する支払者通信装置とを用いて有価情報を処理する有価情報処理方法であって、
    前記携帯通信装置は、
    固有の識別情報を記憶したICカードからIC通信にて該識別情報を取得するステップと、
    自身の位置情報を取得するステップと、
    対価の支払者に対して付与されるべき有価情報、IC通信にて取得した識別情報、及び取得した位置情報を前記有価情報処理装置へ送信するステップと、
    取得した識別情報を含む画像を出力するステップと
    を有し、
    前記支払者通信装置は、
    前記画像を読み取るステップと、
    読み取った画像に含まれる識別情報及び電子メールアドレスを送信するステップと
    を有し、
    前記有価情報処理装置は、
    前記携帯通信装置から送信された有価情報、識別情報及び位置情報を受信するステップと、
    識別情報、電子メールアドレス、有価情報、位置情報及び時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を対応付けて記憶するための有価情報テーブルに、受信した有価情報、識別情報及び位置情報、並びに時計部によって計時された前記携帯通信装置の利用日時を登録するステップと、
    前記支払者通信装置から送信された識別情報及び電子メールアドレスを受信する電子メールアドレス受信ステップと、
    該電子メールアドレス受信ステップにて受信した識別情報と同一の登録済みの識別情報に、前記電子メールアドレス受信ステップにて受信した電子メールアドレスを対応付けて前記有価情報テーブルに登録するステップと、
    電子メールアドレスを前記有価情報テーブルに登録した場合、前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられているか否かを判定するステップと、
    前記電子メールアドレスに複数の識別情報が対応付けられていると判定した場合、前記複数の識別情報に対応付けられていた有価情報を、前記利用日時が最も新しいICカードの識別情報に対応付けて統合するステップと、
    前記有価情報テーブルに登録された位置情報、並びに位置情報及び広告情報を対応付けて記憶した広告情報テーブルに基づいて、該位置情報に対応する広告情報を特定するステップと、
    特定された広告情報を、該広告情報に係る位置情報に対応付けられている電子メールアドレス宛へ送信するステップと
    を有することを特徴とする有価情報処理方法。
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