JP4437540B2 - 物品搬送装置 - Google Patents
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Description
そして、このような物品搬送装置では、軌道上での走行体の走行位置を検出する位置検出手段と、走行体の走行速度を検出する走行速度検出手段とが設けられ、走行制御手段が、位置検出手段の検出情報および走行速度検出手段の検出情報に基づいて、走行体の目標走行速度を求めて、その目標走行速度を指令する走行速度指令情報をインバータなどの走行駆動手段に走行速度指令情報を与えることにより、走行駆動手段が、走行速度指令情報にて指令された走行速度で走行体を走行させるべく、駆動モータなどの走行装置を作動させるようにしている。
そこで、従来の物品搬送装置では、軌道の端部から設定距離の位置に被補正検出体を配置し、その被補正検出体を検出する補正検出手段を走行体に備え、走行体に備えられた走行制御手段が、走行速度検出手段の検出情報に基づいて、補正検出手段にて被補正検出体を検出したときに走行体の走行速度が被補正検出体の配置位置に対応して定められた許容速度よりも大きいときには、走行駆動手段の作動を停止させ、走行体を走行停止させるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
前記走行体への電力供給が停止されるに伴って前記走行体を制動させる制動手段と、
地上側に設置されて、前記軌道上での前記走行体の走行位置を検出する地上側位置検出手段と、
地上側に設置されて、前記走行体の走行速度を検出する地上側走行速度検出手段と、
前記走行体への電力供給を停止させる電力停止手段とが設けられ、
前記電力停止手段が、前記地上側位置検出手段の検出情報および前記地上側走行速度検出手段の検出情報に基づいて、前記軌道の端部に向って走行する前記走行体の走行位置が前記軌道の端部から設定距離の位置に定められた異常監視用位置であり、かつ、そのときの前記走行体の走行速度が前記異常監視用位置に対応して定められた許容走行速度よりも大きくなる走行速度異常状態であると、前記走行体への電力供給を停止させるように構成され、
前記地上側位置検出手段及び前記地上側走行速度検出手段として、単一のレーザ測距計が設けられ、
前記走行制御手段が、地上側に設置された地上側走行制御手段であり、かつ、前記レーザ測距計の検出情報に基づいて前記軌道上における前記走行体の走行位置を管理し、前記レーザ測距計の検出情報に基づいて前記走行速度指令情報を生成して前記走行駆動手段に送信することで前記走行体の走行速度を管理するように構成され、
前記走行駆動手段が、前記走行体に備えられ、
前記地上側走行制御手段が、前記レーザ測距計の検出情報に基づいて、前記走行速度異常状態であるか否かを判別して、前記走行速度異常状態であると判別したときに、前記電力停止手段にて前記走行体への電力供給を停止させるべく、前記電力停止手段の作動を制御するように構成され、
前記軌道の両端部には、前記軌道の端部から高速カット用設定距離に位置する高速カット用位置に、高速カット用被検出体が設けられ、前記高速カット用位置よりも前記軌道の端部側に位置する非常停止用位置に、非常停止用被検出体が設けられ、
前記走行体に、前記高速カット用被検出体を検出して、前記走行体の走行位置が前記高速カット用位置に達したことを検出する高速カット用検出センサと、前記非常停止用被検出体を検出して、前記走行体の走行位置が前記非常停止用位置に達したことを検出する非常停止用検出センサが設けられ、
前記地上側走行制御手段は、前記高速カット用検出センサの検出情報に基づいて、前記走行体の走行位置が前記高速カット用位置に到達したと判別すると、前記走行体の走行速度を高速カット用走行速度に減速するべく、前記走行駆動手段に前記走行速度指令情報を送信するように構成され、かつ、前記非常停止用検出センサの検出情報に基づいて、前記走行体の走行位置が前記非常停止用位置に到達したと判別すると、前記走行体を走行停止させるべく、前記走行駆動手段に前記走行速度指令情報を送信するように構成されている点にある。
そして、制動手段が走行中の走行体を制動させたときに走行体を走行停止させるまでに要する停止距離よりも大きな距離を設定距離として、軌道の端部からその設定距離離れた位置に異常監視用位置を定めることができるので、走行速度異常状態であるときには、異常監視用位置にて制動させることによって、走行体が軌道の端部に至るまでに走行停止させ、軌道の端部での走行体の衝突を回避できることになる。
また、地上側走行制御手段が、地上側位置検出手段の検出情報および地上側走行速度検出手段の検出情報に基づいて、走行速度異常状態であるか否かの判別を行うとともに、電力停止手段の作動を制御するので、地上側に設置されているものだけで、走行速度異常状態であることを判別して、走行体を走行停止させることができることになる。
そして、地上側走行制御手段は、走行速度異常状態であるか否かの判別および電力停止手段の作動の制御だけでなく、走行体に備えられた走行駆動手段に対して走行速度指令情報を与えて、走行体の走行を制御することもできることになる。
したがって、地上側に地上側制御手段を設置することにより、走行体の走行を制御しながらも、走行速度異常状態であることを判別して、走行体を走行停止させることができることとなって、構成の簡素化を図りながら、走行体が軌道の端部に衝突するのを回避できることになる。
そして、制動手段が走行中の走行体を制動させたときに走行体を走行停止させるまでに要する停止距離は、走行体を制動させるときの走行速度が大きいほど大きくなるので、複数の異常監視用位置の夫々に対応する複数の許容走行速度を、軌道の端部から異常監視用位置までの距離が小さいほど小さな走行速度となるように定めることにより、軌道の端部での走行体の衝突を回避できるように、複数の許容走行速度の夫々を的確に定めることができることになる。
この自動倉庫は、図1に示すように、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した二つの収納棚1と、それらの収納棚1どうしの間に形成した作業通路2を自動走行するスタッカークレーン3とが設けられ、各収納棚1には多数の物品収納部4が上下多段かつ左右に並設されている。
図示はしないが、走行レール5の両端部にはストッパが設けられ、走行レール5は、収納棚1の長手方向の全長よりも長い有端形式に構成されており、地上側コントローラ7は、地上側に設置されて、地上側走行制御手段として構成されている。
そして、スタッカークレーン3は、走行台車10の走行、昇降台12の昇降、および、フォーク装置11の作動により、荷載置台8に載置されているパレットPを物品収納部4に移載させたり、物品収納部4に収納されているパレットPを荷載置台8に移載させるように構成されている。
そして、昇降台12は、その左右両側に連結した昇降用チェーン14にて吊下げ支持され、この昇降用チェーン14は、ガイドレール6に沿って案内される上部フレーム15に設けた案内スプロケット16と一方の昇降マスト13に設けた案内スプロケット17とに巻き掛けられて、走行台車10の一端に装備した巻き取りドラム18に連結されている。
また、巻き取りドラム18をインバータ式のモータである昇降用電動モータ19にて正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン14の繰り出しや巻き取り操作で昇降台12を昇降移動させるように構成されている。
そして、昇降用レーザ測距計20は、昇降移動方向において、走行台車10に設けられたミラー22の配設位置を基準位置として、その基準位置と昇降台12との距離を検出することにより、昇降移動経路上における昇降台12の昇降位置を検出するように構成されている。
そして、走行台車10は、走行用電動モータ24の作動で走行レール5に沿って水平移動するように構成されている。
そして、走行用レーザ測距計25は、地上側に設置され、走行台車10に設置されている反射板26に向けて投射して、走行レール5の端部からの走行台車10の距離を検出することにより、走行経路上における走行台車10の走行位置を検出するように構成されている。
前記スタッカークレーン3には、走行用電動モータ24またはフォーク装置11を作動させる走行用インバータ27、昇降用電動モータ19を作動させる昇降用インバータ28、昇降用レーザ測距計20の検出情報を出力可能な入出力装置29などが設けられている。
また、昇降用インバータ28は、昇降用電動モータ19に対して電流を出力して昇降用電動モータ19を作動させるように構成されている。
そして、これらスタッカークレーン側の通信コントローラ27a,28a,29a、地上側コントローラ7の通信コントローラ7a、光伝送装置30により、通信ネットワークいわゆるデバイスネットが構成されており、地上側コントローラ7がマスタに構成され、走行用インバータ27、昇降用インバータ28、入出力装置29がスレーブに構成されている。
また、地上側コントローラ7は、移載指令情報などの指令を走行用インバータ27に与えることにより、物品9の移載を行うべく、フォーク装置11を作動させるように構成されている。
そして、電源から給電レール31への電力供給を停止させて、スタッカークレーン3への電力供給を停止する切換スイッチなどから構成された電力停止手段33が設けられており、地上側コントローラ7が、この電力停止手段33の作動を制御するように構成されている。
また、走行台車10には、電力供給が停止させるに伴って走行台車10を制動させる制動手段としてのネガティブ型のブレーキ38が設けられている。
そして、スタッカークレーン3には、図3および図4に示すように、高速カット用被検出体34を検出して、走行台車10の走行位置が高速カット用位置に達したことを検出する高速カット用検出センサ36、非常停止用被検出体35を検出して、走行台車10の走行位置が非常停止用位置に達したことを検出する非常停止用検出センサ37が設けられている。
前記地上側コントローラ7は、走行用レーザ測距計25の検出情報に基づいて、走行経路上における走行台車10の走行位置および走行台車10の走行速度を管理するように構成されている。
そして、地上側コントローラ7は、走行台車10の現在位置と走行用目標停止位置との走行距離に基づいて、図5に示すように、走行パターンを求めるように構成されている。
その後、地上側コントローラ7は、設定時間が経過するごとに、通信ネットワークを介して、走行パターンにしたがって走行速度指令情報を走行用インバータ27に送信するように構成されている。
一方、走行用インバータ27は、地上側コントローラ7からの走行速度指令情報に基づいて、その走行速度指令情報にて指令された走行速度で走行台車10を走行させるべく、走行用電動モータ24に対する電流値を調整するように構成されている。
前記地上側コントローラ7は、高速カット用検出センサ36の検出情報に基づいて、走行台車10の走行位置が高速カット用位置に到達したと判別すると、走行台車10の走行速度を高速カット用走行速度(例えば、最高走行速度と停止用低速度との中間に相当する走行速度)に減速させるべく、走行用インバータ27に走行速度指令情報を送信するように構成されている。
また、地上側コントローラ7は、非常停止用検出センサ37の検出情報に基づいて、走行台車10の走行位置が非常停止用位置に到達したと判別すると、走行台車10を走行停止させるべく、走行用インバータ27に走行速度指令情報を送信するように構成されている。
そして、許容走行速度については、ブレーキ38をかけるときの走行台車10の走行速度が大きいほど停止距離が大きくなるので、走行レール5の端部から異常監視用位置までの距離が停止距離よりも大きくなる走行速度を、許容走行速度と定めている。
したがって、走行用インバータ27の故障など、走行台車10に何らかの異常が発生しても、走行レール5の端部に向って走行する走行台車10を、走行レール5の端部に至るまでに強制的に走行停止させることができ、走行レール5の端部での走行台車10の衝突を的確に回避できることになる。
(1)上記実施形態では、図4の(イ)に示すように、異常監視用位置を一つ定めるようにしているが、図4の(ロ)に示すように、互いに異なる位置になる状態で複数の異常監視用位置T1〜T3を定めて、許容走行速度を、走行レール5の端部から異常監視用位置までの距離が小さいほど小さな走行速度となる状態で、複数の異常監視用位置T1〜T3の夫々に対応して複数定めることができる。
そして、異常監視用位置の数については、3つに限られるものではなく、適宜変更が可能である。
7 走行制御手段としての地上側走行制御手段
10 走行体
24,27 走行駆動手段
25 地上側位置検出手段、地上側走行速度検出手段
33 電力停止手段
38 制動手段
Claims (2)
- 物品を搬送する走行体が、有端形式の軌道上を走行するように設けられ、
前記走行体の走行を制御する走行制御手段と、
その走行制御手段からの走行速度指令情報に基づいて、その走行速度指令情報にて指令された走行速度で前記走行体を走行させる走行駆動手段とが設けられている物品搬送装置であって、
前記走行体への電力供給が停止されるに伴って前記走行体を制動させる制動手段と、
地上側に設置されて、前記軌道上での前記走行体の走行位置を検出する地上側位置検出手段と、
地上側に設置されて、前記走行体の走行速度を検出する地上側走行速度検出手段と、
前記走行体への電力供給を停止させる電力停止手段とが設けられ、
前記電力停止手段が、前記地上側位置検出手段の検出情報および前記地上側走行速度検出手段の検出情報に基づいて、前記軌道の端部に向って走行する前記走行体の走行位置が前記軌道の端部から設定距離の位置に定められた異常監視用位置であり、かつ、そのときの前記走行体の走行速度が前記異常監視用位置に対応して定められた許容走行速度よりも大きくなる走行速度異常状態であると、前記走行体への電力供給を停止させるように構成され、
前記地上側位置検出手段及び前記地上側走行速度検出手段として、単一のレーザ測距計が設けられ、
前記走行制御手段が、地上側に設置された地上側走行制御手段であり、かつ、前記レーザ測距計の検出情報に基づいて前記軌道上における前記走行体の走行位置を管理し、前記レーザ測距計の検出情報に基づいて前記走行速度指令情報を生成して前記走行駆動手段に送信することで前記走行体の走行速度を管理するように構成され、
前記走行駆動手段が、前記走行体に備えられ、
前記地上側走行制御手段が、前記レーザ測距計の検出情報に基づいて、前記走行速度異常状態であるか否かを判別して、前記走行速度異常状態であると判別したときに、前記電力停止手段にて前記走行体への電力供給を停止させるべく、前記電力停止手段の作動を制御するように構成され、
前記軌道の両端部には、前記軌道の端部から高速カット用設定距離に位置する高速カット用位置に、高速カット用被検出体が設けられ、前記高速カット用位置よりも前記軌道の端部側に位置する非常停止用位置に、非常停止用被検出体が設けられ、
前記走行体に、前記高速カット用被検出体を検出して、前記走行体の走行位置が前記高速カット用位置に達したことを検出する高速カット用検出センサと、前記非常停止用被検出体を検出して、前記走行体の走行位置が前記非常停止用位置に達したことを検出する非常停止用検出センサが設けられ、
前記地上側走行制御手段は、前記高速カット用検出センサの検出情報に基づいて、前記走行体の走行位置が前記高速カット用位置に到達したと判別すると、前記走行体の走行速度を高速カット用走行速度に減速するべく、前記走行駆動手段に前記走行速度指令情報を送信するように構成され、かつ、前記非常停止用検出センサの検出情報に基づいて、前記走行体の走行位置が前記非常停止用位置に到達したと判別すると、前記走行体を走行停止させるべく、前記走行駆動手段に前記走行速度指令情報を送信するように構成されている物品搬送装置。 - 前記異常監視用位置が、互いに異なる位置になる状態で複数定められ、
前記許容走行速度が、前記軌道の端部から前記異常監視用位置までの距離が小さいほど小さな走行速度となる状態で、複数の前記異常監視用位置の夫々に対応して複数定められている請求項1に記載の物品搬送装置。
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