JP4437035B2 - 不正開封防止機能付きのヒンジキャップ - Google Patents
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そこで、上記したような中空容器として、容器の口頸部にねじ蓋を螺着して密閉された容器に於いて、初めて蓋を開封する際には、ねじ蓋の一部に設けられた容易に破断可能な部分を切除した後で、ねじ蓋が開口できるように形成して、容器の不正開封を防止するようにしたねじ蓋が一般に広く使用されてきた。
しかし、上記した蓋体の開閉部分を保護シールにより一体的に被覆して密封する方式には、専用の設備の増設と製造工程数の増加および新たな人手等を必要とすることから生産コストに影響するという問題が生じて、新たな解決策が求められるようになった。
しかし、このような切除可能なシールバンドまたは覆合帯等の不正開封を防止する係止部材を設けたヒンジキャップに於いては、係止部材を抑えた状態で係止部材とヒンジキャップ本体との間の狭い隙間に、爪先やその他の類似片を差し込んで押し広げてから上蓋の鍔部の摘み片を上方へ突き上げることにより、前記不正開封を防止する係止部材を破断させずに上蓋を開くことができることもある。
しかし、このような形状をしたヒンジキャップは、構造がやや複雑になり、その製造コストが嵩むことになるので、低価格の製品に用いるには不向きであることから、上蓋に開閉用の摘み片(指掛け部)を鍔状に設けたヒンジキャップに於いて、不正開封防止部材の隙間へ指の爪先や類似の器具等を差し込んで上蓋を押し上げることによる不正な開封ができないようにすると共に、蓋体の開封痕は一見して確実に見分けることができるようにした不正開封防止機能を備えた安価な開閉自在な密閉蓋体の出現が望まれる。
そして、上記ヒンジキャップの構造は、従来の不正開封防止機能を設けたものに較べて簡単であるから、製造コストを低く抑えることができて、また、不正開封防止の前記係止部材は、小さな接点で蓋体本体の外周面に連結されていて、上蓋を不正に開封しようとすると係止部材は簡単に破断するので、蓋体本体の外周面に破断痕が生じて、蓋体が開けられたか否かを容易に知見することができるが、開封されたヒンジキャップは破断痕が小さいので、容器の見栄えを損なうこともない。
そして、前記ヒンジ部とは反対側の蓋体本体の外周面には、上蓋を密閉状態に収容して係止すると同時に上蓋が不正開封されるのを防止する係止部材を、円弧状をした帯状体に形成すると共に、上蓋の係合爪が挿通可能な隙間を設けて破断、除去可能に連結した構造に形成する。
また、前記上蓋の前周面には鍔状に開閉用の摘み片を設けると共に、周端面には前記係止部材に係止する「レ」の字状の係合爪を突設して、該係合爪の先端は前記係止部材の隙間に挿通して、係止部材に係止可能に形成する。
そして、上記のように形成されたヒンジキャップは、内容物が収容された中空容器の口頸部に装着、固定されると、前記係止部材の破断、分離して除去しないでは、前記上蓋を開封できないように形成された不正開封防止機能を備えてなる開閉自在なヒンジキャップを装着した中空容器に形成される。
本願の発明は、図1に示すように、中空容器8の口頸部8aに螺着または嵌着可能に形成した蓋体本体2と、その上端周縁の一端部にヒンジ部4を設けて上蓋3を開閉自在に連結して、蓋体本体2に対して密閉可能に形成した上蓋3とから形成される開閉自在なヒンジキャップ1を、上蓋3を開いた状態の形状にして熱可塑性合成樹脂の射出成形により一体に成形するものである。
そして、上記のようにして射出成形する際に、同時に前記蓋体本体2の開口部の外周面には、上蓋3の係合爪6を挿通して係止する不正開封のための帯状をした係止部材5を、上蓋の係合爪6が挿通可能な隙間5dを設けて、上蓋3の摘み片7の部分を中心とした周壁面に沿うような円弧状に形成して、前記係止部材5に摘み片7を収容可能な凹部5aを形成すると共に、複数の連結点5cで簡単に切除可能なように連結された蓋体本体2に形成して、また、前記上蓋3の開口端の外周面には、前記係止部材5に係止する係合爪6を前記係止部材5の隙間5dに挿通可能で、且つ、係止可能に形成すると共に、前記ヒンジ部4とは反対側に上蓋3を開閉するための摘み片7を鍔状に形成して、中空容器の口頸部に装着して開口部を開閉自在に密閉可能にしたヒンジキャップからなる密閉蓋体に成形する。
そして、このような構成にしたヒンジキャップ1は、各種の液状または粉粒状の内容物が収容された中空容器8の口頸部8aに装着されると、図3に示したように、上蓋3は摘み片7が係止部材5の凹部5a内に収容されると共に、係合爪6の係合片6aが係止部材5の下端縁に係合して開蓋不能に密閉されて、上蓋3には指先が引っ掛けられないように係止部材5で覆われなる蓋体の不正開封防止機能を備えた密閉容器に形成される。
そして、前記上蓋3はヒンジ部分を除いた外周壁面が蓋体本体の係止部材5により覆われた状態に保護されており、また、上蓋の係合爪6の係合片6aが前記係止部材5の下端部に係合して係止されると共に、摘み片7は係止部材5の凹部5aに収容されて、上蓋3は上方へ可動不能な状態に保持されている。
このようにして開封されたヒンジキャップ1には、蓋体本体2の側壁面に係止部材5が連結されていた連結点5cの破断痕5eが残されているので、一見しただけで上蓋3が既に開封されたものであるか、否かを簡単に識別することが可能である。
また、上記実施例に於けるヒンジキャップ1の蓋体本体2の開口部は、中空容器8の口頸部8aに嵌合、密着した内筒2bに上蓋3の係合突起3aが嵌合、密着して密閉する構造にしているが、本願の発明に於いては、先行例として示した特開2003−54610号公報に見るように、蓋体本体2の開口部に引っ張片を有する切除可能な中蓋を設けた周知の密封構造をしたヒンジキャップに形成することも可能とすることは言うまでもない。
尚、本発明のヒンジキャップ1は、上記したように上蓋3を蓋体本体2に対して閉じた状態にしてから、容器の口頸部8aに打栓等による装着作業を行うのではなくて、上蓋3を開いた状態にして蓋体本体2を容器の口頸部8aに装着してから、上蓋3を蓋体本体2に嵌合、密閉させることも可能である。
2. 蓋体本体
3. 上蓋
4. ヒンジ部
5. 係止部材
5a. 凹部
5b. 底壁片
5c. 連結点
5d. 隙間
5e. 破断痕
6. 係合爪
7. 摘み片
8. 中空容器
8a. 口頸部
9. 乾燥剤
Claims (3)
- 中空容器の口頸部に螺合または嵌着する蓋体本体の一端にヒンジ部を介して密閉可能に上蓋を一体に連結して、容器の開口部を密閉可能に形成してなる開閉自在なヒンジキャップであって、
前記蓋体本体の外周面には、隙間を設けて帯状の係止部材を破断、切除可能に連結して、
前記上蓋の外周面には、前記係止部材に係止する係合爪を設けて前記隙間に挿通可能に形成すると共に、鍔状に設けた開閉用の摘み片を前記係止部材内に収容可能に形成して、
前記係合爪は、前記上蓋の開口端に「レ」の字状に突設されると共に、その先端部は前記隙間に挿通可能に変形するように形成されて、
前記上蓋が不正に開封されるのを防止するように構成したことを特徴とする不正開封防止機能付きヒンジキャップ。 - 前記帯状の係止部材は、前記上蓋の摘み片を覆うようにして、蓋体本体の外周面に沿って上蓋の係合爪が挿通可能な隙間を設けて係合爪を係止可能に形成すると共に、蓋体本体の外周面に容易に破断、切除可能になるように複数の連結点で固定されてなることを特徴とする請求項1に記載する不正開封防止機能付きヒンジキャップ。
- 前記帯状の係止部材は、その中央部分に凹部を設けて前記鍔状の摘み片を収容可能に形成すると共に、前記凹部の下端部には底壁部を設けて摘み片を不正に押し上げ不能に形成して、上蓋の外周面を覆ってなることを特徴とする請求項2に記載する不正開封防止機能付きヒンジキャップ。
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