JP4436862B2 - 実体顕微鏡透過照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実体顕微鏡透過照明装置に関する。
従来の実体顕微鏡の照明装置の第1の例としては、例えば実公昭41−5808号公報に開示されたものがあり、これは図11の概略構成図に示すごとく、第1の光源31から発した光は、水平に置かれたコレクターレンズ32を通り、拡散板33を照明し、拡散板33を第2の光源としてミラー34で垂直に光を偏向後、コンデンサーレンズ35を通して試料36を照明する。なお、図11(a)は実体顕微鏡を側面方向から見た図であり、図11(b)は実体顕微鏡を正面方向から見た図である。
更に図11では拡散板33上にナイフエッジ37が挿脱自在に配置されている。光源31から発した光をコレクターレンズ32で集光後、拡散板33を照明し、拡散板33で拡散されて面光源となった拡散板3を第2の光源として照明を行っている。ナイフエッジ37を上下に動かすことで顕微鏡瞳への直接光の入射を遮ることで試料36の回折光のみを観察する暗視野照明も可能である。なお、38は対物レンズ、39は接眼レンズである。
また、従来の暗視野照明を行う照明装置の第2の例としては、例えば実公昭45−11051号公報に開示されたものがあり、これは図12の断面図で示すごとく、光源31を配置し、周囲方向へ向かう光を円筒形のミラー40で反射し、上方の試料36を照明する暗視野照明と、光源31から垂直に出た光を拡散板3で均一化して明視野照明を行うのをシャッター41で遮って明視野と暗視野を切り替えることが行われている。
なお、図12において、42は容器、43はアーム、44は蓋、45は窓、46は支え枠、47は連結棒、48は支持部、49は椀状フロスト板、50は虹採絞り、51は迷光防止用の遮光部、52は支承枠である。またどこの従来例でもレンズは円形である。
近年実体顕微鏡はシステム化され幅広い倍率範囲を求められている。また、使いよさも重要である。倍率範囲に対応するためには広い視野を均一に照明することが要求され、また使いよさでは、できるだけ高さの低い試料面が求められる。
以上述べた第1の従来の技術において、視野を拡大するためには拡散板33を大きくしなければならず、光束径を大きくし、ミラー34も同様に大きくする必要があるため装置の厚みは高くなってしまい、広視野化と低ステージ化の両立を図ることが不可能である。
また、第2の従来技術では暗視野の装置においては垂直に明視野の光路を持つため、光路の距離が短く広い視野を均一に照明することは不可能であった。更に暗視野の装置においては明視野、暗視野ともに光源からの光をその方向の一部分を使っており非常に効率が悪かった。
本発明は、明視野光学系と暗視野光学系のいずれかにも切換えても均一な照明が得られる実体顕微鏡透過照明装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、
上面に試料を配置するための透過照明架台と
前記透過照明架台内に配設される光源と、
前記光源からの光を集光させるコレクターレンズと、
前記コレクターレンズからの光を前記試料に集光させる第1の集光部材と、
前記光源の出射光軸上に対して挿脱可能で前記光源からの光線を拡散する拡散部材と、前記拡散部材で拡散された光線の光軸を上方に向けて偏向する第1の偏向部材と、該偏向後の光軸上に配置された試料に前記光源からの光を集光させる第2の集光部材からなる明視野光学系と、
前記光源の出射光軸を上方に向けて偏向する第2の偏向部材と、該偏向後の光線を外周方向に向けて反射する第1の反射部材と、および、該第1の反射部材の反射光線を内側に向けて反射し前記透過照明架台上の前記試料に前記光源からの光を照射させる第2の反射部材からなる暗視野光学系と、
前記透過照明架台に取付けられ、前記明視野光学系と前記暗視野光学系を切替え可能な光学系切替機構と、
前記光学系切替機構は、前記透過照明架台の一端部側近くであって前記光源とは前記試料を挟んで反対側に垂直に固定されている円柱状の軸と、前記透過照明架台の側面に突出して前記軸に回転可能なレバーと、を具備し、前記光学系切替機構によって前記明視野光学系の状態のときは、前記第1の偏向部材及び前記第2の偏向部材が試料の下方に配置され、且つ、前記拡散部材が前記コレクターレンズと前記第1の集光部材の間に挿入されることを特徴とする実体顕微鏡透過照明装置である。
前記目的を達成するため、請求項2に対応する発明は、フィルタと、フィルタ切替機構を更に有し、前記透過照明架台内に固定された第の垂直軸に対して回転することにより、前記光源の出射光軸上に挿脱可能であることを特徴とする請求項1記載の実体顕微鏡透過照明装置である。
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、次のように構成したものである。
前記明視野光学系の前記第2の集光部材は、フレネルレンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の実体顕微鏡透過照明装置である。
前記目的を達成するため、請求項4に対応する発明は、次のように構成したものである。
前記明視野光学系の前記第2の集光部材と前記拡散部材が一体に構成されたことを特徹とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の実体顕微鏡透過照明装置である。
前記目的を達成するため、請求項5に対応する発明は、次のように構成したものである。
前記光源は、前記透過照明架台内に、出射光軸を斜め下方に5度から10度近傍に傾くように傾斜して配設したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の実体顕微鏡透過照明装置である。
前記目的を達成するため、請求項6に対応する発明は、前記光源の傾斜した出射光軸上の第1の集光部材が円形のレンズの上下を切除した小判型レンズであることを特徴とする請求項5に記載の実体顕微鏡透過照明装置である。
本発明によれば、明視野光学系と暗視野光学系のいずれかにも切換えても均一な照明が得られる実体顕微鏡透過照明装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記効果以外に、透過照明装置を照明できる視野を狭くすることなく、筐体の高さ、すなわち、試料載置面から底面までの寸法を薄く構成できる。
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の実体顕微鏡の全体図を示す側面図であり、後述する明暗切替レバーおよびフィルタレバーならびにボリュームつまみRを有する透過照明架台SK、ランプハウスLH、焦準部S、焦準ハンドルSH、鏡筒K、鏡体KB、交換可能な対物レンズTからなっている。
図2は図1の透過照明架台SKの第1例である明視野光学系を示している。これは、筐体本体01と底板02からなる筐体03内に、光源1例えばハロゲンランプを、該光源1の出射光軸が、水平の出射光軸に対して斜め下方に5度から10度程度、例えばここでは6度に傾くように配設されている。光源1からの出射光軸は、偏向部材6例えばミラーにより上方例えば垂直に偏向して筐体の筐体本体01の開口部01aに設けられている試料載置透明部材8例えば試料載置ガラス(標本載置ガラス)上に配置される試料(標本)9を照明する構成となっている。
光源1と偏向部材6の間の光軸上に、コレクタレンズ2と、後述するフィルタ切替機構により光軸に対して挿脱可能なフィルタ3a,3b,3cと、拡散部材例えば拡散板4と、円形レンズの上下を切除した樹脂成形の小判型凸レンズ5が配設され、偏向部材6と試料載置透明部材8の間にフレネル面7a及び拡散面7bを有する凸レンズ7が配設され、これと偏向部材6が後述する切替機構により切替え可能に構成されている。
図2の構成において、光源1から出射した光は、水平下方向6度傾斜して配置されたコレクタレンズ2を通り、以下6度前下がりになった光軸に沿って挿脱可能に配置されたフィルタ3a,3b,3cを透過後、拡散部材4に入射され、拡散部材4で拡散された光は、小判型凸レンズ5によって集光され、偏向部材6によって反射されて上方に偏向され、これが凸レンズ7のフレネル面に入射されると共に、凸レンズ7の拡散面から試料載置透明部材8を通して試料9に照明される。
図3は本発明の暗視野光学系を示している。これは、概略前記光源1の出射光軸を上方に向けて偏向する第2の偏向部材10例えばミラーと,該偏向後の光線を外周方向に向けて反射するように円形遮光板13が取付けられた第1の反射部材11例えば樹脂で成形され、その反射面アルミ蒸着された上方に開いた円錐状のミラーと、該第1の反射部材11の反射光線を内側に向けて反射し筐体本体01の開口部01aに配設されている試料載置ガラス8に光源1からの光を照射させる第2の反射部材12例えば樹脂で成形され、その反射面にアルミ蒸着され、かつ円筒状または円錐状のミラーからなり、第2の偏向部材10と第1の反射部材11と第2の反射部材12は、後述する光学系切替機構により切替え可能に構成されている。これ以外に図2に備えている光源1、コレクタレンズ2、フィルタ3a,3b,3c、拡散部材4、凸レンズ5からなる照明系を備えていることは言うまでもない。
図3において、光源1から出射した光は、水平下方向6度に配置されたコレクタレンズ2を通り、以下6度前下がりになった光軸に沿って小判型凸レンズ5によって集光され、偏向部材10によって反射されて上方に偏向され、第1の反射部材11で外周方向に光を偏向し、第2の反射部材12で内方上方向に光を偏向し大きな開口角の輪帯照明を作り、試料載置透明部材8を通して試料9を暗視野照明する。
図4は光学系切替機構を示すもので、図2および図3において筐体の底板02を取り除きA矢印方向に見た図で、14は暗視野光学系を示し、15は明視野光学系を示している。暗視野光学系14は、前述したように偏向部材10と、第1の反射部材11と、第2の反射部材12と、円形遮光板13からなり、これらは一端部に環状の装着部23aを有した暗視野側支持部材23により一体に連結されている。
また明視野光学系15は、前述したように拡散部材4と、偏向部材6と、第2の凸レンズ7からなり、これらは一端部に環状の装着部22aを有した明視野側支持部材22により一体に連結されている。
筐体本体01の一端部側近くであって光源1とは反対側に円柱状の軸20が垂直に固定されている。軸20が存在する筐体本体01の側面には、レバー駆動用の長孔(図1,2の紙面方向に長い孔)01bが形成されている。軸20には、明視野側支持部材22の装着部22aが回転可能に挿入されている。さらに、一端部に環状の装着部21aを有し、かつ他端部に把持部21bを有するレバー21が、該装着部21aが軸20に回転可能に挿入され、該把持部21bが長孔01bに挿入されている。また、軸20には、暗視野側支持部材23の装着部23aが回転可能に挿入されている。そして、レバー21の装着部21aと、明視野側支持部材22の装着部22a及び暗視野側支持部材23の装着部23aが図示しない固定部材により一体に固定されている。この結果、レバー21の把持部21bを長孔01bに沿って移動させることにより、図4の実線位置すなわち光軸に暗視野光学系14が位置(明視野光学系15は光軸からほぼ45度回動した位置)し、またレバー21の把持部21bを長孔01bに沿って2点鎖線位置に回動させれば、光軸に明視野光学系15が位置(暗視野光学系14は光軸からほぼ45度回動した位置)する。
図5を用いてフィルタ3a,3b,3cの挿脱機構を説明する。図5は図2および図3において筐体の底板02を取り除きB矢印方向に見た図である。フィルタ3a,3b,3cは通常光軸に直交(水平光軸に対して所定角度例えば6度傾斜した状態)するように配置され、フィルタ3a,3b,3cはそれぞれ支持腕04a,04b,04cの一端部により支持され、支持腕04a,04b,04cの他端部は、筐体本体01にそれぞれ固定された垂直軸16a,16b,16cに回動可能に支持されている。筐体本体01には、各支持腕04a,04b,04cに対応して所定のストロークだけ出し入れ可能に操作軸17がそれぞれ設けられ、各操作軸17の一端部には、それぞれピン05a,05b,05c(図では05cのみが表示されている)が固定され、各ピンは各支持腕04a,04b,04cに形成されている長孔04ah,04bh,04ch(図では04chのみが表示されている)にそれぞれ挿通されている。この結果、操作軸17の一つ(支持腕04cに連結されているもの)を、2点鎖線の位置まで引き出すと、ピン05cは長孔04chに沿って移動しながら支持腕04cは垂直軸16cを中心に回動し、フィルタ3cは2点鎖線位置すなわち、光軸とはずれた位置に移動し、また逆にこの位置から操作軸17を実線位置に戻すと、フィルタ3cは実線位置すなわち、光軸と一致する位置に移動する。この動作は、フィルタ3cであるが、他のフィルタ3a,3bも操作軸17の出し入れによって同様に切替えが行える。
以上述べた実施形態によれば、次のような作用効果が得られる。すなわち、図2に示すように、明視野光学系では光源1からの光をコレクタレンズ2を水平方向(水平光軸)から下に6度傾け、水平方向から6度前下方向の光軸に沿って略平行な光を出射する。光源1の高さはハロゲンランプの高さ、ランプソケットの位置および、放熱設計のために極端に低くできず、ある一定の高さを必要とする。光軸に沿ってフィルタ3a,3b,3cを配置し、拡散板4に入射し、拡散板4を広い面積の二次光源として小判型凸レンズ5に入射する。
なお、拡散部材4は照明視野を決定することに大きく寄与し、拡散度合いを強めると広い照明視野を、拡散度合いを弱めると狭い照明視野をカバーできる。小判型凸レンズ5は実体顕微鏡の照明に必要な左右方向の開口数を大きくするために大きな径が必要であるが、開口数が小さくて構わない前後方向の照明に用いる上下方向の径を小判型にすることで必要量に押さえている。これにより上下方向に小さい光学系が組める。
偏向部材6は、6度傾いた光軸を垂直に偏向するために入射と出射が84度、つまりミラー面法線に対して図6(b)に示すように42度で反射する様に配置できる。必要な光束の直径がφ40であった場合、図6(a)に示すように45度の反射に比べて高さは40−40×tan42°=4となり4mm薄く構成できる。ミラー6で反射され上方に向かった光を凸レンズ7で集光、収束方向に偏向され、一体に作られた拡散面で拡散され、試料9を照明する。
フィルタ3aに拡散板をいれて挿脱されることで拡散板4の拡散度合いを変化させたような効果を得ることができ、照明視野をコントロールできる。第2の凸レンズ7をフレネルレンズとすることで経済的に大きなレンズを薄く構成でき拡散板4の拡散を強めて大きな発散光を作り、第2の凸レンズ7で収斂方向に光を曲げた上で拡散面を通過することで通常の実体顕微鏡装置の照明視野がφ35程度であるのに対し、φ60からφ70の照明視野を確保できる。ほぼ4倍の面積を照明可能にできる。
次に、図3で示すように暗視野光学系では拡散部材4は抜かれており、拡散されていない光は小判型凸レンズ5によって収斂し、小さな偏向部材10で反射部材11に入射し、外周方向に偏向される。コレクタレンズ2で集められた光が全て外周方向にむくこととなる。外周方向にむいた光を反射部材12で内方上方に反射し、暗視野照明実現する。円形遮光板13は下方からの漏れ光を遮光し、暗視野の背景を暗くする。
フィルタ3a,3b,3cは水平方向に光軸から回転待避するので高さが変化しない。また、フィルタ切替機構は、操作軸17を支持腕04a,04b,04cでつなぐためレバーの引き出し量も少ない。
これらの作用により、光軸の傾け、フレネルレンズ7の採用、拡散部材5の一体化等で、試料を載せるステージの上面から透過照明架台の底面までの高さを、非常に低く(薄く)できる。
また明視野光学系と暗視野光学系のいずれかにも切換えても、明視野光学系と暗視野光学系はともにコレクタレンズ2で採り込んだ光を無駄なくすべて使うことができるために効率よく明るい均一な照明が可能である。暗視野の照明系を含みながら照明光路を長くでき広い視野をムラを少なく照明することが可能である明視野の最終面に拡散面を設けることで非常に大きな視野を照明可能である。またフレネルレンズを用いることで大きなレンズとしても厚みがほとんど増加しない。拡散板を挿脱することで視野の範囲をコントロールでき、狭い視野のときに明るく照明できる。
さらに、フィルタ3a,3b,3cを内蔵しても高さを変化させないで多数枚のフィルタをコンパクトに支持する軸を構成できるのは光軸を、5〜10度傾けてあるためにフィルタ3a,3b,3cの高さ方向の位置が違うためであり、非常に便利である。図7に示すように、フィルタ切替機構の操作軸17の突出量も少なく作業の邪魔にならない。図7(a)は操作軸17を挿入した状態すなわち、フィルタ3a,3b,3cを光軸に挿入した状態であり、また図7(b)は操作軸17を抜いた状態すなわち、フィルタ3a,3b,3cを光軸から外した状態である。
以上述べた第1の実施形態によれば、次のような効果が得られる。
1)透過照明装置を照明できる視野を狭くすること無く、筐体の高さすなわち試料載置面から底面までの寸法を薄く構成できる。
2)実際に設計するに当たって架台の試料載置の透明部材の上面を広くしかも薄く構成できる。
3)フィルタを3a〜3cを内蔵して、試料9を動かさないで照明を変化させることができ、しかも装置の厚さに影響しないように構成できる。
4).暗視野照明系においては、光源1から発する光束を無駄無く使うことができ明るく照明できる。明視野光学系15においては、光路を長く設計することができるので、無理なく、ムラの少ない広い照明視野を得ることができる。各々を切換えられるようにしたため、明視野光学系と暗視野光学系の好ましい照明法を容易に選べる。暗視野観察時は明るく、明視野観察時はムラなく照明できる。
5)一つの切換え操作のみで暗視野観察時は明るく、明視野観察時はムラなく照明できる。
6)水平方向に回転して光学系を切換えることによって装置の厚みを増さずに(薄く)構成できる。
7)大きな径を持ったレンズを薄く構成できるので装置を薄く安価に構成できる。
8)二つの光学素子を一つにできるので装置を薄く構成できる。ムラの少ない大きな照明視野と大きな開口数を実現できる。
9)拡散角度を大きくすることで大きな視野を照明する場合に周辺光量不足を回避できる。
(第2の実施形態)本発明の第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図8は図1の照明架台SKの第2例である明視野光学系を示している。ハロゲンランプ等の光源1から出射した光は、水平下方向10度に配置されたコレクタレンズ2を通り、以下10度前下がりになった光軸に沿って挿脱可能に配置されたフィルタ3a,3b,3cを透過後、第1の拡散板4に入射され、第1の拡散板4で拡散された光は円形の上下を切った樹脂で成形された小判型凸レンズ5によって集光され、第2の拡散板18を通ってミラー6によって反射されて上方に偏向され、凸レンズ19に入射し試料載置ガラス8を通して試料9を照明する。
この実施形態の暗視野光学系は、前述の第1の実施形態と同一で図3のように構成されている。ハロゲンランプ等の光源1から出射した光は、水平下方向6度に配置されたコレクタレンズ2を通り、以下6度前下がりになった光軸に沿って円形の上下を切った樹脂で成形された小判型凸レンズ5によって集光されミラー10によって反射されて上方に偏向され、樹脂で成形されメッキを施された上方に開いた第1の円錐形ミラー11で外周方向に光を偏向し、第1の円錐ミラーと一体に樹脂で成形されメッキを施された第2の円錐形ミラー12で内方上方向に光を偏向し大きな開口角の輪帯照明を作り試料載置ガラス8を通して試料9を暗視野照明する。第1の円錐形ミラー11の上には円形遮光板13が配置されている。
図9は明視野光学系15と暗視野光学系14の切替機構を示している。暗視野光学系14は、前述のようにミラー10と、第1の円錐形ミラー11と、第2の円錐形ミラー12と、円形遮光板13からなり、これらは一端部に環状の装着部23aを有した暗視野側支持部材23により一体に連結されている。
明視野光学系15は、前述のように第1の拡散板4と、第2の拡散板18と、ミラー5と、第2の凸レンズ19からなり、これらは一端部に環状の装着部22aを有した明視野側支持部材22により一体に連結されている。
明視野光学系15の明視野側支持部材22と暗視野光学系14の暗視野側支持部材23は、筐体本体01に固定された垂直方向の軸20に対して回転可能に連結され、かつ明視野側支持部材22と暗視野側支持部材23はレバー21と一体に連結され、レバー21の切り替えにより明視野光学系15と暗視野光学系14の切替えが可能である。
図10はフィルタの挿脱機構を示す図であり、これは、フィルタ3a,3b,3cが光軸に沿って配置され、水平光軸に対して傾けて配置されており、フィルタ3a,3b,3cはそれぞれ支持腕04a,04b,04cの一端部により支持され、支持腕04a,04b,04cの他端部は、筐体本体01にそれぞれ固定された垂直な軸16a,16b,16cに回転可能に連結されている。また、筐体本体01に外部から回転操作できるように回転つまみ25がそれぞれ取付けられ、各回転つまみ25と垂直な軸16a,16b,16cの間はリング状のベルト24で連結され、回転つまみ25の回転操作により、フィルタ3a,3b,3cは2点鎖線位置または実線位置に切替え可能に構成されている。
この構成により明視野では拡散板4を広い面積の二次光源として小判型凸レンズ5に入射するまでは第1の実施形態と同じである。拡散板4は照明視野を決定することに大きく寄与し、拡散度合いを強めると広い照明視野を、拡散度合いを弱めると狭い照明視野をカバーできる。小判型凸レンズミラー6は、10度傾いた光軸を垂直に偏向するために入射と出射が80度つまりミラー面法線に対して40度で反射する様に配置できる。必要な光束径が40であった場合45度の反射に比べて高さは40−40×tan40°=6.4となり6.4mm薄く構成できる。ミラー6で反射され上方に向かった光を凸レンズ7で集光、収束方向に偏向される。
レンズを円形の上下を削った小判型にすることで大きな開口数が必要な左右方向のみにレンズを拡大し、上下方向の寸法をつめて照明装置を薄くすることができる。
次に暗視野光学系は第1の実施形態と同じであるので、その説明を省略する。これらの作用により、光軸の傾けで薄く照明装置を構成できる。また、フィルタ3a,3b,3cを内蔵しても高さを変化させないで構成でき、非常に便利である。暗視野の照明系を含みながら照明光路を長くでき視野をムラなくしかも開口数を大きく照明することが可能である。明視野、暗視野ともにコレクタレンズで採り込んだ光を無駄なくすべて使うことができるために効率よく明るい照明が可能である。
(変形例)前述した実施形態では、光源1の出射光軸の傾け角度が6度と10度の場合について説明したが、実験結果によれば5度から10度程度であれば、前述した実施形態と同様な作用効果が得られる。光源1の出射光軸の傾け角度があまり小さいと(角度を付けないと)効果がなく、光源1の出射光軸の傾け角度が大きすぎる(あまり角度を付けすぎる)と照明光束が試料載置透明部材の上面より高い位置にでて試料載置透明部材を制限してしまう。
また、前述の実施形態の暗視野光学系の円錐形ミラー11,12は円筒または断面を曲線にする等で集光、発散を行っても良く、暗視野光学系の円錐形ミラー11,12は金属で加工しても構わない。
さらに、明視野光学系は前述した実施形態に限らず任意に組み合わせることができる。図10のフィルタの挿脱機構のベルト24の代りにギアを用いても構わない。また、一体に構成した拡散面を持ったフレネルレンズは当然、通常のレンズでも厚みが大きくなることを許容すれば使え、また、拡散板とレンズを分離することも同様である。
本発明の概略構成を説明するための実体顕微鏡の外観図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第1の実施形態を説明するための明視野光学系を主として示す断面図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第1の実施形態を説明するための暗視野光学系を主として示す断面図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第1の実施形態を説明するための光学系切替機構を示す図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第1の実施形態を説明するためのフィルタ切替機構を示す図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第1の実施形態を作用効果を説明するための図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第1の実施形態を作用効果を説明するための図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第2の実施形態を説明するための明視野光学系を主として示す断面図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第2の実施形態を説明するための光学系切替機構を示す図。 本発明の実体顕微鏡透過照明装置の第2の実施形態を説明するためのフィルタ切替機構を示す図。 従来の実体顕微鏡の照明装置の第1の例における問題点を説明するための図。 従来の実体顕微鏡の照明装置の第2の例における問題点を説明するための図。
符号の説明
01…筐体本体、02…底板、03…筐体、1…光源、2…コレクタレンズ、3a,3b,3c…フィルタ、4…拡散部材、5…凸レンズ、6…偏向部材、7…拡散部材、8…試料載置透明部材、9…試料、10…偏向部材、11…反射部材、12…反射部材、13…円形遮光部材、14…暗視野光学系、15…明視野光学系、16a,16b,16c…垂直な軸、17…操作軸、20…軸、21…レバー、22…明視野側支持部材、23…暗視野側支持部材。

Claims (6)

  1. 上面に試料を配置するための透過照明架台と
    前記透過照明架台内に配設される光源と、
    前記光源からの光を集光させるコレクターレンズと、
    前記コレクターレンズからの光を前記試料に集光させる第1の集光部材と、
    前記光源の出射光軸上に対して挿脱可能で前記光源からの光線を拡散する拡散部材と、前記拡散部材で拡散された光線の光軸を上方に向けて偏向する第1の偏向部材と、該偏向後の光軸上に配置された試料に前記光源からの光を集光させる第2の集光部材からなる明視野光学系と、
    前記光源の出射光軸を上方に向けて偏向する第2の偏向部材と、該偏向後の光線を外周方向に向けて反射する第1の反射部材と、および、該第1の反射部材の反射光線を内側に向けて反射し前記透過照明架台上の前記試料に前記光源からの光を照射させる第2の反射部材からなる暗視野光学系と、
    前記透過照明架台に取付けられ、前記明視野光学系と前記暗視野光学系を切替え可能な光学系切替機構と、
    前記光学系切替機構は、前記透過照明架台の一端部側近くであって前記光源とは前記試料を挟んで反対側に垂直に固定されている円柱状の軸と、前記透過照明架台の側面に突出して前記軸に回転可能なレバーと、を具備し、前記光学系切替機構によって前記明視野光学系の状態のときは、前記第1の偏向部材及び前記第2の集光部材が前記試料の下方に配置され、且つ、前記拡散部材が前記コレクターレンズと前記第1の集光部材の間に挿入されることを特徴とする実体顕微鏡透過照明装置。
  2. フィルタと、フィルタ切替機構を更に有し、前記透過照明架台内に固定された第2の垂直軸に対して回転することにより、前記光源の出射光軸上に挿脱可能であることを特徴とする請求項1記載の実体顕微鏡透過照明装置。
  3. 前記明視野光学系の前記第2の集光部材は、フレネルレンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の実体顕微鏡透過照明装置。
  4. 前記明視野光学系の前記第2の集光部材と前記拡散部材が一体に構成されたことを特徹とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の実体顕微鏡透過照明装置。
  5. 前記光源は、前記透過照明架台内に、出射光軸を斜め下方に5度から10度近傍に傾くように傾斜して配設したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の実体顕微鏡透過照明装置。
  6. 前記光源の傾斜した出射光軸上の第1の集光部材が円形のレンズの上下を切除した小判型レンズであることを特徴とする請求項5に記載の実体顕微鏡透過照明装置。
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