JPH11153755A - 暗視野照明装置 - Google Patents

暗視野照明装置

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JPH11153755A
JPH11153755A JP7451698A JP7451698A JPH11153755A JP H11153755 A JPH11153755 A JP H11153755A JP 7451698 A JP7451698 A JP 7451698A JP 7451698 A JP7451698 A JP 7451698A JP H11153755 A JPH11153755 A JP H11153755A
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JP
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optical axis
light
light source
reflecting member
reflecting
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JP7451698A
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Minoru Sukegawa
実 祐川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で安価に製造でき、高い反射率でむ
らなく照明できる暗視野照明装置を提供する。 【解決手段】光軸O上に配置した光源1と、該光源1か
らの光を光軸を含む入射平面内では正反射し且つ該光軸
と垂直な平面内では拡散反射させる、光軸に平行な軸方
向の円筒状曲面部(2a1)を周方向に沿って複数配列
した内側反射面2aを有する反射部材2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実体顕微鏡等で使
用される暗視野照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透光性を有する、純物質や光学的異方性
物質を含む被検体を実体顕微鏡等の観察光学系を用いて
観察する際に、照明光が直接観察光学系に入らないよう
にして照明光のうち被検体で拡散した光だけを観察でき
るように、被検体周辺に暗い背景部を作るようにした暗
視野照明装置が一般に使用されている。
【0003】この種の従来の暗視野照明装置としては、
例えば特公平5−16567号公報に記載されている如
く、光源の周りに光軸に平行な無数のヘアラインを内面
に刻設した環状の反射部材を配置したもの、あるいは特
開昭61−102618号公報に記載されている如く、
光源とバレル形トロイド鏡との間に光拡散構造体を配置
したもの等により、視野をむらなく暗視野で照明できる
ことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特公平5−165
67号公報では、反射部材の内側反射面に設けられてい
る細溝(ヘアライン)を実際にはかなり細かくしなけれ
ば、むらのない照明を得ることは難しい。しかしなが
ら、その製造方法として、非常に細かな細溝を成形で得
ることを考えると、型の耐久性が低くなり、また反射面
となる部分の型を磨くことができないため、あまり高い
反射率は望めず、結果として型での成形は現実的ではな
い。
【0005】したがって、ヘアラインを生成する方法と
しては、反射面を金属で引っ掻いて細溝を加工するとい
うことになるが、この方法ではせいぜい50%程度とあ
まり高い反射率を望むことはできず、また反射率や反射
光の散乱の度合いにばらつきが大きく、これらを一定と
なるように管理するのは困難であり、性能が安定しない
という不具合があった。
【0006】一方、上記特開昭61−102618号公
報では、構成が複雑となるばかりではなく、照明範囲に
比して全体の構造が大きくなってしまうという不具合が
あった。
【0007】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、簡単な構成で安価
に製造することが可能な、高い反射率でむらなく照明で
きる暗視野照明装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光軸上に配置した光源と、該光源からの光を光軸を含む
入射平面内では正反射し且つ該光軸と垂直な平面内では
拡散反射させる、光軸に平行な軸方向の円筒状曲面部を
周方向に沿って複数配列した内側反射面を有する環状反
射部材とを備えたことを特徴とする。
【0009】このような構成とした結果、環状反射部材
を型成形により製作することが可能になるので、型の研
磨によって反射面を鏡面にすることができ、簡単で安価
に製造することが可能な構成としながら、高い反射率で
被検体をむらなく照明することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、光軸上に配置した
光源と、該光源からの光を光軸を含む入射平面内で拡散
反射し且つ光軸と垂直な平面内でも拡散反射させる、光
軸に平行な軸方向の楕球状曲面部を周方向に沿って複数
配列した内側反射面を有する環状反射部材とを備えたこ
とを特徴とする。
【0011】このような構成とした結果、環状反射部材
を型成形により製作することが可能になるので、型の研
磨によって反射面を鏡面にすることができ、簡単で安価
に製造することが可能な構成としながら、高い反射率で
より広い範囲をむらなく照明することができる。
【0012】請求項3記載の発明は、光軸上に配置した
光源と、該光源からの光を光軸を含む入射平面内では正
反射し且つ光軸と垂直な平面内では拡散反射させる、光
軸に平行な円筒状凹曲面部と円筒状凸曲面部を周方向に
沿って交互に複数配列した内側反射面を有する環状反射
部材とを備えたことを特徴とする。
【0013】このような構成とした結果、環状反射部材
を型成形により製作することが可能になるので、型の研
磨によって反射面を鏡面にすることができ、且つ該反射
面に鋭角的な部分がなく滑らかな曲面で連続しているの
で、型作成においても面に歪み等を生じにくく、ほぼ理
想どおりの形状を実現することができるため、簡単で安
価に製造することが可能な構成としながら、反射面全周
にわたってより高い反射率で被検体をさらにむらなく照
明することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至
3いずれか記載の発明において、上記環状反射部材は、
内径の異なる複数の環状反射部材中の1つを選択的に光
源対象位置に挿脱可能としたことを特徴とする。
【0015】このような構成とした結果、上記請求項1
乃至3いずれか記載の発明の作用に加えて、必要な照明
範囲と照明密度を簡単な切換操作で任意に選択すること
ができる。
【0016】請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至
3いずれか記載の発明において、上記環状反射部材は、
光軸方向に沿って内径が変化し、上記照明光軸上で光軸
方向に移動可能に配置したことを特徴とする。
【0017】このような構成とした結果、上記請求項1
乃至3いずれか記載の発明の作用に加えて、本当に必要
な照明範囲と照明密度を無段階で連続的に可変設定する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
の第1の実施の形態に係る暗視野照明装置について図1
乃至図3を用いて説明する。
【0019】図1及び図2はその基本構成を示すもの
で、1は光源であり、この光源1の図上方、光軸Oに沿
って、順次反射部材2と遮光円盤4、標本3と絞り6、
及び対物レンズ5が配置設定されるものとする。
【0020】反射部材2は、遮光円盤4と共に光軸Oに
対して同心的に配置され、光軸Oを含む入射平面内では
光源1からの光を正反射するような内側反射面2aを有
する。
【0021】同時にこの内側反射面2aは、図2(1)
及び図2(2)−aに示すように該光軸Oと垂直な平面
内では、光軸に平行な軸方向の内側に凸となる円筒状曲
面部2a1,2a1,‥‥を周方向に沿って複数配列
し、光源1からの光を拡散反射させるようにするもので
ある。
【0022】反射部材2は、例えば上記内側反射面2a
を構成する円筒状曲面部2a1,2a1,‥‥が研磨さ
れた型を用いて、樹脂等の成形で作成された後、その成
形品にアルミ蒸着やメッキ等の処理が施されることによ
り鏡面が形成される。上述したように光軸Oからの光を
光軸を含む入射平面内では正反射し且つ該光軸Oと垂直
な平面内では適度に拡散反射して標本3を照明するよう
になっている。
【0023】しかるに、図1に示す如く反射部材2の内
側反射面2aのさらに内側には遮光円盤4が、また反射
部材2の上方には絞り6がそれぞれ光軸Oに同心的に配
置されることで、光源1から反射部材2の内側反射面2
aで反射した光が直接対物レンズ5に入射されることの
ないようにその光路範囲を規制している。
【0024】上記のような構成にあって、光源1が発し
た光のうち、反射部材2の内側反射面2aに入射した光
は、光軸Oを含む入射平面内では正反射し、且つ光軸O
と垂直な平面内では適度に拡散反射して標本3をその斜
め方向から照明するようになる。
【0025】その一方、光源1から環状の反射部材2の
中央を通って直接標本3及び対物レンズ5を照射しよう
とする光は、遮光円盤4によって確実に遮断され、対物
レンズ5に入射することはない。
【0026】したがって、標本3が全くない状態あるい
は標本3があっても100%の透光性を有する物体であ
れば、標本3の該当部分を斜めに光が通過するのみであ
り、対物レンズ5に入射する光はないが、標本3が透光
性を有する、純物質や光学的異方性物質を含むものであ
った場合には、この標本3によって拡散した光の一部が
対物レンズ5に入射されることとなり、暗視野観察が可
能となるものである。
【0027】上記反射部材2の内側反射面2aは、ヘア
ラインのように光を散乱させるのではなく鏡面により反
射させているため、通常の鏡面の反射率である80〜9
0%程度の反射率を見込むことができ、むらがなく、効
率よく明るい照明を得ることができると共に、設計時の
計算が簡単、正確で、反射性能のばらつきがきわめて少
なく、大量及び長期に渡って生産する場合でも安定した
性能を維持しながら生産を続行することができる。
【0028】その上、一体成形した反射部材2を上述し
た如く内側反射面2aの円筒状曲面部2a1,2a1,
‥‥の型研磨及び鏡面生成により容易に作成することが
でき、反射部材と拡散部材等、別体の部材に分ける必要
もないので、構成が簡単で安価に実現することができ
る。
【0029】なお、上記内側反射面2aは、上述したよ
うに円滑な曲面である円筒状曲面部2a1のみに限定す
るものではなく、図2(2)−bに示すように多角筒状
の側面部2a2を配列して形成するものとしても、同等
の効果を得ることができる。
【0030】また、図3に示すように反射部材2の内側
反射面2aの断面形状を内側に向けて凸となるような曲
面の内側反射面2bとして形成すれば、光軸Oからの光
を光軸Oを含む入射平面内でも拡散反射するようになる
ので、装置全体の大きさを変えることなく、より大きな
照明範囲を得ることができるようになる。
【0031】この場合、内側反射面2bは円筒状曲面部
2a1ではなく、光軸Oに平行な軸方向を有する楕球状
曲面部を複数配列して形成されることとなる。 (第2の実施の形態)以下本発明の第2の実施の形態に
係る暗視野照明装置について図4乃至図8を用いて説明
する。
【0032】図4及び図5はその基本構成を示すもの
で、上記図1及び図2で説明したものとほぼ同様である
ので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
るものとする。
【0033】しかして、上記反射部材2と同様の構成で
内径の異なる反射部材21と反射部材22とを同軸的に
一体に構成し、小径の反射部材21を光源1側、大径の
反射部材22を標本3側となるように光源1及び光軸O
に対して配置設定するもので、これら反射部材21,2
2は光軸Oに沿って移動可能であるものとする。
【0034】図4は、反射部材21が遮光円盤4に対応
する位置となるように反射部材21及び反射部材22を
移動配置させることで、光源1からの光のうち、反射部
材21の内側反射面21aにて反射したもので標本3を
照明するようにした状態を示す。
【0035】これに対し、図5は反射部材22が遮光円
盤4に対応する位置となるように反射部材21及び反射
部材22を移動配置させることで、光源1からの光のう
ち、反射部材22の内側反射面22aにて反射したもの
で標本3を照明するようにした状態を示すもので、上記
図4で示した状態に比して、より大きな照明範囲を得る
ことができるものである。
【0036】このように、照明範囲を標本3の大きさや
対物レンズ5の倍率、必要とする照明の明るさ等に応じ
て選択的に設定することができる。そのため、例えば観
察する倍率範囲の大きい実体顕微鏡などでも、広い視野
を照明する低倍率時、狭い視野を高密度に照明する高倍
率時いずれの観察にも簡単な操作で対応することがで
き、効率的な照明を実現することができる。
【0037】なお、上記図4及び図5では、光軸方向に
沿って内径が変化する環状の照明部材として、一体に構
成した反射部材21と反射部材22の位置を光軸Oに沿
って移動させるものとしたが、これに限らず、図6に示
すように複数、例えば3個のそれぞれ上記反射部材2と
同様の構成で内径及び光軸O方向の深さの異なる反射部
材23〜25及び遮光円盤4a〜4cを光軸Oとは直交
する平面上に並列配置し、これらのうちの1つを選択的
に光源1及び光軸Oに対応する配置となるように設定す
ることができるものとしてもよい。
【0038】さらに、上記第1の実施の形態では、円筒
状曲面部2a1,2a1,‥‥または多角筒状側面部2
a2,2a2,‥‥を有する内側反射面2a、あるいは
楕球状曲面部を有する内側反射面2bを環状の反射部材
2の内壁面に形成するものとして説明し、第2の実施の
形態では反射部材21〜25がいずれも反射部材2と同
様の構成であるものとして説明したが、反射部材2に代
えて、図7及び図8に示すように光軸O方向の深さの充
分大きい反射部材26を用いるものとしてもよい。
【0039】この反射部材26の内側反射面26aは、
図示する如く中央及び光源1側が上述した円筒状曲面
部、標本3及び対物レンズ5に近い端部が上記円筒状曲
面部から連続した楕球状曲面部となるもので、光軸Oに
沿って反射部材26aを移動させることにより、図7に
示すように中央及び光源1側で反射した光が標本3に照
射されるようにすることにより狭い照明範囲を、図8に
示すように標本3及び対物レンズ5に近い端部側で反射
した光が標本3に照射されるようにすることにより広い
照明範囲を、というように、光軸方向に沿って内径が変
化する環状の照明部材を用いて、無段階で連続的に照明
範囲を可変設定することができるものである。
【0040】(第3の実施の形態)以下本発明の第3の
実施の形態に係る暗視野照明装置について図9及び図1
0を用いて説明する。
【0041】図9及び図10はその基本構成を示すもの
で、31は光源であり、この光源31の図上方、光軸O
に沿って、順次反射部材32と遮光円盤34、標本33
と絞り36、及び対物レンズ35が配置設定されるもの
とする。
【0042】反射部材32は、遮光円盤34と共に光軸
Oに対して同心的に配置され、光軸Oを含む入射平面内
では光源31からの光を正反射するような内側反射面3
2aを有する。
【0043】同時にこの内側反射面2aは、図10
(1)及び図10(2)に示すように該光軸Oと垂直な
平面内では、光軸に平行な軸方向の内側に凸となる円筒
状曲面部32a1,32a1,‥‥と、同じく凹となる
円筒状曲面部32a2,32a2,‥‥とを周方向に沿
って交互に連続するように複数配列し、光源1からの光
を拡散反射させるようにするものである。
【0044】反射部材32は、例えば上記内側反射面3
2aを構成する円筒状曲面部32a1,32a2,32
a1,32a2,‥‥が研磨された型を用いて、樹脂等
の成形で作成された後、その成形品にアルミ蒸着やメッ
キ等の表面処理が施されることにより鏡面が形成され
る。上述したように光軸Oからの光を光軸を含む入射平
面内では正反射し且つ該光軸Oと垂直な平面内では適度
に拡散反射して標本33を照明するようになっている。
【0045】しかるに、図9に示す如く反射部材32の
内側反射面32aのさらに内側には遮光円盤34が、ま
た反射部材32の上方には絞り36がそれぞれ光軸Oに
同心的に配置されることで、光源31から反射部材32
の内側反射面32aで反射した光が直接対物レンズ35
に入射されることのないようにその光路範囲を規制して
いる。
【0046】上記のような構成にあって、光源31が発
した光のうち、反射部材32の内側反射面32aに入射
した光は、光軸Oを含む入射平面内では正反射し、且つ
光軸Oと垂直な平面内では適度に拡散反射して標本33
をその斜め方向から照明するようになる。
【0047】その一方、光源31から環状の反射部材3
2の中央を通って直接標本33及び対物レンズ35を照
射しようとする光は、遮光円盤34によって確実に遮断
され、対物レンズ35に入射することはない。
【0048】したがって、標本33が全くない状態ある
いは標本33があっても100%の透光性を有する物体
であれば、標本33の該当部分を斜めに光が通過するの
みであり、対物レンズ35に入射する光はないが、標本
33が透光性を有する、純物質や光学的異方性物質を含
むものであった場合には、この標本33によって拡散し
た光の一部が対物レンズ35に入射されることとなり、
暗視野観察が可能となるものである。
【0049】上記反射部材32の内側反射面32aは、
ヘアラインのように光を散乱させるのではなく鏡面によ
り反射させているため、通常の鏡面の反射率である80
〜90%程度の反射率を見込むことができ、むらがな
く、効率よく明るい照明を得ることができると共に、設
計時の計算が簡単、正確で、反射性能のばらつきがきわ
めて少なく、大量及び長期に渡って生産する場合でも安
定した性能を維持しながら生産を続行することができ
る。
【0050】その上、一体成形した反射部材32を上述
した如く内側反射面32aの円筒状曲面部32a1,3
2a2,32a1,32a2,‥‥の型研磨及び鏡面生
成により容易に作成することができ、反射部材と拡散部
材等、別体の部材に分ける必要もないので、簡単で安価
に実現することができる。
【0051】特に、内側反射面32aを凸状と凹状とが
交互に連続した円筒状曲面部32a1,32a2,32
a1,32a2,‥‥で形成したことにより、鋭角的な
部分がなく、全面が滑らかな曲面で連続しているので、
型作成においても面に歪み等を生じにくく、ほぼ理想ど
おりの形状を作成することができる。これにより、上記
第1の実施の形態の場合に比して反射面を全周にわたっ
て理想的に使用することができ、さらにむらがなく、高
い効率でより明るい照明を得ることができる。
【0052】(第4の実施の形態)以下本発明の第4の
実施の形態として上記第3の実施の形態を顕微鏡用の暗
視野照明装置に適用した場合について図11を用いて説
明する。
【0053】図11はその基本構成を示すもので、図1
1(1)は図11(2)中のI−I線に沿った反射部材
の構造を示すものである。同図で、筺体本体41及び底
板42からなる筺体43内に、例えばハロゲンランプで
なる光源44と、この光源44の射出軸を上方に向けて
偏向する、例えばミラーでなる偏向部材45と、該偏向
後の光線を外周方向に向けて反射するように設けられ
た、上方に開いた円錐型の第1の反射部46a、及びこ
の第1の反射部46aの反射光線をさらに内側に向けて
反射し、筺体41の開口部41aに配設されている試料
載置ガラス47上の標本49に光源44からの光を照射
させる、上記図9及び図10で示した反射部材32と同
一構成の第2の反射部46bを有する反射部材46とが
配置されている。
【0054】上記第1の反射部46a及び第2の反射部
46bは、1本乃至複数本の連結部46cにより連結さ
れることで一体に構成されるもので、例えば樹脂で成形
され、それぞれの反射面にはアルミ蒸着あるいはメッキ
等で高効率反射用の表面処理がなされている。
【0055】しかして、上記第1の反射部46aの上方
には遮光円盤48が取付けられ、該偏向部材45と反射
部材46は保持部材48により筺体本体41に固定され
ている。
【0056】該光源44と偏向部材45との間には、光
源44からの光を集めるコレクタレンズ50と、このコ
レクタレンズ50を通過した光を偏向部材45を通し
て、反射部材46の第1の反射部45a付近に集光させ
る凸レンズ51が配置されている。また、コレクタレン
ズ50と凸レンズ51の間には、例えばフィルタ52な
どを挿脱自在に配置するスペースを有している。
【0057】上記のような構成にあって、光源44から
出射した光はコレクタレンズ50により集められ、凸レ
ンズ51によって集光された後に、偏向部材45によっ
て反射されて上方に偏向される。その後、第1の反射部
46aで外周方向に偏向された光は、さらに第2の反射
部46bで内方上方向に偏向されることで輪帯照明とな
るもので、試料載置ガラス47を通って試料49を暗視
野照明する。
【0058】上述したように上記反射部材46の第2の
反射部46bは、上記第3の実施の形態における反射部
材32の内側反射面32aと同様の効果を有するのに加
えて、コレクタレンズ50で取込んだ光を無駄なくすべ
て活用することができるため、さらに効率よく明るい照
明を実現することができる。
【0059】なお、あえて図示はしないが、上記第1及
び第2で説明した光源を反射部材46の円錐形の第1の
反射部46aに置換してその頂点位置近傍に配置するこ
とで、この第4の実施の形態に適用することも可能とな
る。その他、本発明は上記第1乃至第4の実施の形態に
限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実
施することが可能であるものとする。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明のような構成とした
結果、簡単で安価に製造することが可能な構成としなが
ら、高い反射率で被検体をむらなく照明することができ
る。請求項2記載の発明のような構成とした結果、簡単
で安価に製造することが可能な構成としながら、高い反
射率でより広い範囲をむらなく照明することができる。
【0061】請求項3記載の発明のような構成とした結
果、環状反射部材を型成形により製作することが可能に
なるので、型の研磨によって反射面を鏡面にすることが
でき、且つ該反射面に鋭角的な部分がなく滑らかな曲面
で連続しているので、型作成においても面に歪み等を生
じにくく、ほぼ理想どおりの形状を実現することができ
るため、簡単で安価に製造することが可能な構成としな
がら、反射面全周にわたってより高い反射率で被検体を
さらにむらなく照明することができる。
【0062】請求項4記載の発明のような構成とした結
果、上記請求項1乃至3いずれか記載の発明の効果に加
えて、必要な照明範囲と照明密度を簡単な切換操作で任
意に選択することができる。
【0063】請求項5記載の発明のような構成とした結
果、上記請求項1乃至3いずれか記載の発明の効果に加
えて、本当に必要な照明範囲と照明密度を無段階で連続
的に可変設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基本構成を示
す図。
【図2】同実施の形態に係る基本構成を示す図。
【図3】同実施の形態に係る反射部材の他の構成を例示
する図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る基本構成を示
す図。
【図5】同実施の形態に係る基本構成を示す図。
【図6】同実施の形態に係る反射部材の他の構成を例示
する図。
【図7】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る反射
部材の他の構成を例示する図。
【図8】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る反射
部材の他の構成を例示する図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る基本構成を示
す図。
【図10】同実施の形態に係る基本構成を示す図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る基本構成を
示す図。
【符号の説明】
1…光源 2…反射部材 2a…内側反射面 2a1…円筒状曲面部 2a2…多角筒状側面部 2b…内側反射面 3…標本 4…遮光円盤 5…対物レンズ 6…絞り 21〜26…反射部材 31…光源 32…反射部材 32a…内側反射面 32a1,32a2…円筒状曲面部 33…標本 34…遮光円盤 35…対物レンズ 36…絞り 41…筺体本体 41a…開口部 42…底板 43…筺体 44…光源 45…偏向部材 46…反射部材 46a…第1の反射部 46b…第2の反射部 47…試料載置ガラス 48…遮光円盤 49…標本 50…コレクタレンズ 51…凸レンズ 52…フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸上に配置した光源と、 該光源からの光を光軸を含む入射平面内では正反射し且
    つ該光軸と垂直な平面内では拡散反射させる、光軸に平
    行な軸方向の円筒状曲面部を周方向に沿って複数配列し
    た内側反射面を有する環状反射部材とを備えたことを特
    徴とする暗視野照明装置。
  2. 【請求項2】 光軸上に配置した光源と、 該光源からの光を光軸を含む入射平面内では拡散反射し
    且つ光軸と垂直な平面内でも拡散反射させる、光軸に平
    行な軸方向の楕球状曲面部を周方向に沿って複数配列し
    た内側反射面を有する環状反射部材とを備えたことを特
    徴とする暗視野照明装置。
  3. 【請求項3】 光軸上に配置した光源と、 該光源からの光を光軸を含む入射平面内では正反射し且
    つ光軸と垂直な平面内では拡散反射させる、光軸に平行
    な円筒状凹曲面部と円筒状凸曲面部を周方向に沿って交
    互に複数配列した内側反射面を有する環状反射部材とを
    備えたことを特徴とする暗視野照明装置。
  4. 【請求項4】 上記環状反射部材は、内径の異なる複数
    の環状反射部材中の1つを選択的に光源対象位置に挿脱
    可能としたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記
    載の暗視野照明装置。
  5. 【請求項5】 上記環状反射部材は、光軸方向に沿って
    内径が変化し、上記照明光軸上で光軸方向に移動可能に
    配置したことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載
    の暗視野照明装置。
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