JP4435931B2 - 可撓性吸引管を備えた容器蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の内容物を吸引するために口に銜えることができる可撓性吸引管を備えた容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料用容器のための容器蓋として、実公平1−27699号公報、実公平2−16664号公報及び実公平3−30012号公報には、容器の内容物を吸引するために口にくわえることができる可撓性吸引管を備えた形態の容器蓋が開示されている。この形態の容器蓋は、容器開口部に装着される蓋本体と、開閉自在な外蓋とを含んでいる。蓋本体は容器開口部の頂面を覆う主壁を有し、この主壁には貫通孔が形成されており、上記吸引管は貫通孔から延在させられている。蓋本体の主壁にはその上面から上方に突出する突出壁が形成され、あるいは外蓋には垂下壁が形成されている。外蓋が蓋本体の主壁を覆う閉位置に位置付けられると、突出壁あるいは垂下壁の作用によって吸引管が折り曲げられ、外蓋に覆われる。外蓋が蓋本体の主壁を露呈させる開位置に位置付けられると、吸引管に対する突出壁あるいは垂下壁の作用が解除されて吸引管の折り曲げが解消され、吸引管は所要方向に延出する。使用者は吸引管の先端部を口にくわえて吸引することによって、容器内容物を摂取することができる。このような形態の容器蓋を備えた容器は、例えばベッドに寝たままの病人が飲料を摂取する場合、マラソン選手が走りながら飲料を摂取する場合等に好適に使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
可撓性吸引管を備えた従来の容器蓋には、次のとおりの解決すべき問題が存在する。
(1)タンパーエビデント特性についての配慮がなされていないため、容器蓋が装着された容器が使用者の手に渡る前に、外蓋を開いて吸引管を外部に露呈させ、吸引管を介して内容物に異物を混入させることは可能であり、また容器蓋を容器開口部から離脱させて内容物に異物を混入することも可能であり、いずれの場合においても、その痕跡を確認することはできない。
(2)容器に収容された内容物の吸い口である吸引管を汚す等の悪戯が加えられることは可能であり、衛生上問題である。
(3)吸引管の延在長さが比較的短いので使用者が吸引管の先端部をくわえることが必ずしも容易でない。吸引管の延在長さを長くすると、外蓋を閉位置に位置させようとしても吸引管が外蓋内に収容されず、外蓋を閉位置に位置させることが不可能になってしまう。
(4)外蓋を閉位置に位置付けたときには吸引管が折り曲げられるが、吸引管の折り曲げに起因して吸引管の流路を閉塞し、この閉塞によっていわゆるシールを確立し、容器内容物の漏出を防止しようとしている。しかしながら上記シールは単一の折曲部に限られているので、必ずしも十分ではなく、特に落下等によって強い衝撃が加えられた場合には、内容物の漏出が発生するおそれがある。また、容器蓋の成形に際して比較的大きな成形誤差が生じた場合には、吸引管の流路の閉塞が不十分となり、シール性が損なわれるおそれがある。
【0004】
本発明は、上記した事実に基づいてなされたもので、その目的は、容器に収容された内容物に対するタンパーエビデント特性を保証することができる、新規な可撓性吸引管を備えた容器蓋を提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、吸引管に対するタンパーエビデント特性を保証することができる、新規な可撓性吸引管を備えた容器蓋を提供することである。
【0006】
本発明の更に他の目的は、外蓋を閉位置に位置させた時には充分容易に外蓋内に吸引管を収納することができるにもかかわらず、外蓋を開位置に位置させた場合には吸引管が充分な長さに渡って延在させられ、そしてまた外蓋が閉位置に位置させられた時には吸引管の流路が充分確実に閉塞され、比較的大きな衝撃が加えられても内容物が漏出するおそれがない、新規な可撓性吸引管を備えた容器蓋を提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、吸引管の流路を十分確実に閉塞することができ、比較的大きな衝撃が加えられても容器内に収容された内容物が漏出するおそれがない、新規な可撓性吸引管を備えた容器蓋を提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、比較的大きな成形誤差が生じた場合においても、吸引管の流路を十分確実に閉塞することを可能にし、シール性を向上させることができる、新規な可撓性吸引管を備えた容器蓋を提供することである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、比較的簡単な構成により高いシール性を確保することを可能にする、新規な可撓性吸引管を備えた容器蓋を提供することである。
【0010】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明による可撓性吸引管を備えた容器蓋の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一局面によれば、容器開口部に装着される蓋本体、開閉自在な外蓋及び可撓性吸引管を備え、
蓋本体は容器開口部の頂面を覆う主壁を有し、主壁には、貫通孔と、上面から上方に突出する突出壁と、周縁部から上方に突出する係止壁とが形成され、係止壁の外周面よりも外側の位置には、周方向に延在する係止帯部が破断可能な橋絡部を介して配設され、吸引管は貫通孔から延在させられ、
外蓋は、天面壁、天面壁の内面から垂下する垂下壁及び天面壁の周縁から垂下する筒状側壁を有し、筒状側壁の下端縁の所定部分が蓋本体に対して旋回自在に接続されることにより、主壁を覆う閉位置と主壁を少なくとも部分的に露呈させる開位置とに選択的に旋回可能であり、筒状側壁の下端縁の、該所定部分の直径方向反対側には半径方向外側に延び出す開操作用突部が配設され、
吸引管が下方に折り曲げられて先端部が係止帯部の内側に位置付けられた状態で外蓋が閉位置に旋回させられると、外蓋の筒状側壁の下端部内周面が蓋本体の係止壁の上端部外周面に、かつ外蓋の開操作用突部が蓋本体の係止帯部の内側からその下端にそれぞれ係止させられて外蓋は閉位置に位置付けられ、外蓋の垂下壁は蓋本体の貫通孔と突出壁との間に位置付けられ、吸引管は、垂下壁の作用により下方に折り曲げられ、次いで垂下壁と突出壁との協働によって上方に折り曲げられて垂下壁と突出壁との間を通って上方に延びた後に突出壁と外蓋との協働によって再び下方に折り曲げられて吸引管の流路が閉塞される、
ことを特徴とする可撓性吸引管を備えた容器蓋、が提供される。
蓋本体の係止壁の、係止帯部が配設された領域の周方向中央には、係止壁の上端縁から下端まで延びる切欠きが形成され、蓋本体には、切欠きを塞ぐ作用位置と切欠きを解放する非作用位置との間を移動自在な閉塞片が付設されている、ことが好ましい。
吸引管が下方に折り曲げられて先端部が係止帯部の内側に位置付けられかつ閉塞片が作用位置に位置付けられた状態で外蓋が閉位置に旋回させられると、外蓋の筒状側壁の下端部内周面が蓋本体の係止壁の上端部外周面に、かつ外蓋の開操作用突部が蓋本体の係止帯部の内側からその下端にそれぞれ係止させられて外蓋は閉位置に位置付けられ、閉塞片は、外蓋の開操作用突部が形成された部位における筒状側壁の下端によって、作用位置から非作用位置への移動が阻止される、ことが好ましい。
【0012】
本発明の他の局面によれば、容器開口部に装着される蓋本体、蓋本体に装着される外蓋、及び蓋本体に装着される可撓性吸引管を備え、
蓋本体は、容器開口部の頂面を覆いかつ貫通孔が形成された主壁及び主壁の周縁から上方に延びる係止側壁を有し、吸引管は貫通孔から延出させられ、
外蓋は、天面壁及び天面壁の周縁から垂下する被係止側壁を有し、天面壁の一部分は、他の部分に対し破断可能な橋絡部及びヒンジ部を介して連結された小蓋により構成され、該被係止側壁の、小蓋に対応する部分には切欠きが形成され、小蓋の先端には垂下壁が形成され、
小蓋は橋絡部を破断することによりヒンジ部を旋回中心として閉位置と開位置との間を旋回自在であり、被係止側壁が係止側壁に係止されて外蓋が蓋本体に装着されかつ小蓋が、橋絡部が破断されない閉位置に位置付けられた状態において、小蓋の下面と蓋本体の係止側壁の上端との間に軸方向隙間が形成されかつ小蓋の垂下壁の内側面と蓋本体の係止側壁の外周面との間に半径方向隙間が形成され、吸引管は、小蓋の下面に沿って延在するよう折り曲げられて軸方向隙間を通され、次いで小蓋の垂下壁と蓋本体の係止側壁の上端との協働により下方に折り曲げられて半径方向隙間を通って下方に延出させられ、かつ、該隙間の各々において押潰されて流路が閉塞される、
ことを特徴とする可撓性吸引管を備えた容器蓋、が提供される。
蓋本体は主壁の周縁から垂下するスカート壁を有し、小蓋が閉位置に位置付けられた状態において、吸引管の先端部は小蓋の垂下壁の下端から蓋本体のスカート壁の外周面に沿って下方に露呈して延在するよう位置付けられ、スカート壁には、露呈された吸引管の先端部を覆う閉位置と、該先端部を露呈させる開位置との間を旋回自在な開閉カバーが配設されている、ことが好ましい。
蓋本体は主壁の周縁部から垂下するスカート壁を有し、スカート壁には周方向に延びる破断可能ラインが形成され、スカート壁は、破断可能ラインよりも上方の主部と、破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画され、主部の内周面には容器開口部の外周面に形成されている雄ねじに係合させられる雌ねじが形成され、タンパーエビデント裾部の内周面には、容器開口部の外周面に形成されている係止あご部に係止させられる被係止手段が形成されている、ことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施形態を添付図面を参照して更に詳細に説明する。先ず、本発明に従って構成された可撓性吸引管を備えた容器蓋の第1の実施形態について説明する。図1〜図4を参照して、全体を番号2で示す図示の容器蓋は、蓋本体4、外蓋6及び可撓性吸引管8から構成されている。蓋本体4と外蓋6とは、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の適宜の合成樹脂から、図1〜図4に示すとおりの形態に、例えば射出成形又は圧縮成形等の適宜の成形様式によって成形することができる。一方、細長く延在する管形状である吸引管8は、充分な可撓性及び復元性、そしてまた適宜の滑り性を有する材料、例えばシリコンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴムから形成されている。
【0014】
蓋本体4は、実質上水平に延在する円形状の主壁10と、この主壁10の周縁に接続されている円筒形状の側壁12とを含んでいる。側壁12は、主壁10の周縁から下方に垂下するスカート壁14と、主壁10の周縁から上方に延びる直立壁16を有する。側壁12の外周面には、その両側部(図1において左側部及び右側部)を除いて、上下方向に延びる凹凸18が形成されている。直立壁16には、その周方向における特定角度位置の上半部に位置するほぼ半円形状の切欠き20が形成されている。スカート壁14には周方向に延びる破断可能ライン22が形成されており、スカート壁14は破断可能ライン22よりも上方の主部24と破断可能ライン22よりも下方のタンパーエビデント裾部26とに区画されている。破断可能ライン22は、若干の間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット(切溝)と、スリット間に位置する複数個の橋絡部とを含む周知の形態でよい。スカート壁14における主部24の内周面には雌ねじ28が形成されている。タンパーエビデント裾部26の内周面には複数個の被係止手段30が形成されている。被係止手段30の各々は、周方向に間隔をおいて配置され半径方向内方に向かって上方に傾斜して延びる突出片から構成することができる。
【0015】
蓋本体4の上記主壁10上には、その周縁部から上方に延びるほぼ円筒形状の係止壁32が形成されている。係止壁32は、直立壁16よりも半径方向内側に形成され、その上端は直立壁16の上端よりも高く位置するよう形成されている。係止壁32の周方向における特定角度位置には、その上端縁から下端まで延びる切欠き34が形成されている。この切欠き34の周方向角度位置は、上記直立壁16に形成されている切欠き20の周方向角度位置と整合させられている。切欠き34に対応させて、係止壁32には切欠き34が形成された下端縁から図1、図2及び図4において左方に延出する閉塞片36が形成されている。この閉塞片36は薄肉ヒンジ片37を介して係止壁30の下端縁に接続されており、その上面ないし内面には矩形状の係止突出部38が形成されている。係止突出部38の周方向幅は切欠き34の周方向幅と実質上同一であり、係止突出部38の長さは切欠き34の長さより幾分短い。上記係止壁32の外周面上端部には、半径方向外方に膨出させられた係止突条40が形成されている。
【0016】
図5及び図6をも参照して、蓋本体4の係止壁32の外周面よりも半径方向外側位置には、周方向に延在する係止帯部41が、破断可能な一対の橋絡部41aを介して配設されている。係止帯部41は、蓋本体4を軸方向に見て円弧形状に形成されている。一対の橋絡部41aは、直立壁16の上端であって、切欠き20の周方向両端に近接した位置からそれぞれ上方に延び出すよう形成されている。橋絡部41aの各々は横断面が矩形状をなし、上端から下端に向かって徐々に半径方向の厚さが薄くなるよう形成されている。係止帯部41は、一定の厚さを有する細長い矩形状の板部材を、長手方向である周方向に円弧状に折り曲げたような形状をなし、長手方向両端部の下端がそれぞれ対応する橋絡部41aの上端に一体に接続されている。係止帯部41は、蓋本体4の軸方向に見て、係止壁32の外周面よりも半径方向外側の位置を、該外周面に対し間隔をおいて平行に延在するよう配置されている。係止帯部41の周方向の中央部は、係止壁32の切欠き34の半径方向外側に位置付けられている。係止帯部41の幅は一定であり、その幅方向は蓋本体4の軸線方向と一致するよう配置されている。橋絡部41aの各々の上端、したがって係止帯部41の下端は、係止壁32の係止突条40の半径方向外側位置に位置付けられている。上記説明及び図6から明らかなように、係止帯部41は、係止壁32の係止突条40の半径方向外側位置から上記軸線方向に平行に上方に向かって延在し、その上端は係止壁32の上端よりも上方に位置付けられている。
【0017】
図1〜図4を参照して説明を続けると、蓋本体4の上記主壁10の所定位置には貫通孔42が形成されており、そして主壁10上には、貫通孔42の周縁から実質上鉛直に上方に突出する突出円筒44が形成されている。また、主壁10には、上記貫通孔42及び突出円筒44から所定距離だけ離間した位置から上方に突出する突出壁46も形成されている。突出壁46は、本体部47と、本体部47の両側に形成された拘束壁部48とを含んでいる。拘束壁部48の各々は、本体部47の下端部から本体部47の上端を越えた上方まで延在するよう形成されている。拘束壁部48間の間隔は上記吸引管8の直径よりも幾分大きく設定されている。蓋本体4の主壁10上には、更に、上記貫通孔42の両側に位置する一対の当接片50も形成されている。当接片50は主壁10から上方に延びており、横断面形状はほぼL形状である。当接片50の後面、すなわち図1、図2及び図4において右側面の上端部は上方に向かって漸次前方に傾斜する傾斜面であり、前面、すなわち図1、図2及び図4において左側面は実質上鉛直に延びる切り立った面である。主壁10の下面には、下方に垂下する薄肉円筒状でよい突起52が形成されている。主壁10の下面には、更に、突起52の半径方向内側に位置する2条の環状突条53が形成されている。
【0018】
外蓋6は天面壁54、この天面壁54の周縁から垂下する(図1〜図4に示す状態においては上方に延びる)円筒状側壁56、及び天面壁54の内面(図1〜図4に示す状態においては上面)から垂下する(図1〜図4に示す状態においては上方に延びる)垂下壁58を含んでいる。このような外蓋6は、その円筒状側壁56の自由端縁(図1〜図4に示す状態においては上端縁)の周方向における所定部分と、上記蓋本体4の側壁12における直立壁16の自由端縁すなわち上端縁の周方向における所定部分との間に配設された薄肉ヒンジ片60によって、蓋本体4に一体に接続されている。垂下壁58は天面壁54に対して実質上垂直に延在させられている。この垂下壁58の先端(図1〜図4に示す状態においては上端)両側には一対の当接片62が形成されている。当接片62の各々の片面(図1において左側面)にはほぼ2等辺三角形状を規定する2個の傾斜面64及び66が形成されており、他面(図1において右側面)は平坦面である。後の説明から明らかになるように、一対の当接片62は蓋本体4に形成されている上記一対の当接片50と協働して、蓋本体4に対する外蓋6の開動を所定位置に規制する開位置規制手段を構成する。側壁56の内周面の自由端部(図1〜図4に示す状態においては上端部)には、円弧状に延びる突条68が形成されている。円筒状側壁56の下端縁の、薄肉ヒンジ片60が配設された上記所定部分の直径方向反対側には、半径方向外側に延び出す開操作用突部69が配設されている。
【0019】
図示の実施形態においては、図1に二点鎖線で示すように、蓋本体4の突出円筒44に吸引管8の一端部を被嵌することにより、貫通孔42から吸引管8が延在する状態が確立される。図1及び図7を参照して、外蓋6を開位置に位置付けた状態で(開いた状態で)、吸引管8を下方に向かって折り曲げることにより、吸引管8の先端部を蓋本体4の係止帯部41の半径方向内側に位置付けることができる。吸引管8の先端は係止帯部41よりも下方に延び出して位置付けられる。次いで、蓋本体4に配設されている閉塞片36を、薄肉ヒンジ片37を旋回中心として図1〜図4に示す非作用位置から図7に示す作用位置に旋回させると、閉塞片36の係止突出部38が係止壁32の切欠34内に強制的に進入させられ、そこに弾性的に保持される。この状態で、閉塞片36は係止帯部41の軸方向下方に位置付けられる。吸引管8の、係止帯部41の半径方向内側から更に主壁10に向かって下方に延び出している先端部は、閉塞片36によって突出壁46に向かう方向に強制され、先端が突出壁46の、図7において左側面に当接させられた状態に保持される。このようにして、開放されていた切欠34が閉塞片36によって塞がれ、吸引管8の先端部は、係止帯部41及び閉塞片36によってほぼ覆い隠される。
【0020】
次に、外蓋6を、薄肉ヒンジ片60を中心として、図1〜図4に示す成形位置から図10及び図11に示す閉位置に向けて旋回閉動させる。このような閉動の際には、図7及び図8を比較参照することによって理解されるように、外蓋6に形成されている一対の当接片62の傾斜面64が蓋本体4に形成されている一対の当接片50の傾斜面に干渉し、当接片62及び/又は50が弾性変形させられ、当接片62が当接片50を通過する。当接片62が当接片50を通過した、図8に示す閉位置まで閉動させられると、閉動操作を解除しても、吸引管8の弾性復元力によって、外蓋6に形成されている一対の当接片62の傾斜面66が蓋本体4に形成されている一対の当接片50の切り立った前面に当接させられ、これによって外蓋6が図8に示す閉位置を越えて旋回開動されることが阻止され、該閉位置に保持される。図8に示されているように、吸引管8の一部は、外蓋6の一対の当接片62の間に挟まれた状態となり、また吸引管8の他の一部は、外蓋6の円筒状側壁56の自由端縁の一部(被係止突部69が形成された部位)により下方に押し曲げられた状態となる。外蓋6を、図8に示す閉位置から更に閉動させると、外蓋6の垂下壁58は蓋本体4の突出円筒44と突出壁46との間に下降させられ、外蓋6の開操作用突部69は蓋本体4の係止帯部41の半径方向内側に圧入させられる(図9参照)。係止帯部41は、橋絡部41aの各々を支点として半径方向外側へ弾性的に変位させられる。吸引管8は、垂下壁58の作用により下方に折り曲げられ、次いで垂下壁58と突出壁46との協働によって上方に折り曲げられて垂下壁58と突出壁46との間を通って上方に延びた後に突出壁46と外蓋6との協働によって再び下方に折り曲げられる。
【0021】
外蓋6を図9に示す閉位置から図10及び図11に示す閉位置まで閉動させると、外蓋6の円筒状側壁56の内周面に形成されている突条68が蓋本体4の係止壁32の外周面に形成されている係止突条40に弾性的に係止させられ、かつ外蓋6の開操作用突部69が蓋本体4の係止帯部41の内側からその下端にそれぞれ係止させられて、外蓋6は閉位置に保持(ロック)される。
【0022】
図10及び図11を参照して説明を続けると、外蓋6が閉位置に保持され、閉塞片36が作用位置に位置付けられた容器蓋2は、例えばポリエチレンテレフタレート等の適宜の合成樹脂から形成することができる容器90の開口部92に装着される。容器90の開口部92はほぼ円筒形状であり、その外周面には雄ねじ94とその下方に位置する係止あご部96とが形成されている。容器蓋2はその蓋本体4を開口部92に被嵌し、閉方向すなわち図10及び図11において上方から見て時計方向に回転させることによって、開口部92に装着される。蓋本体4のスカート壁14における主部24の内周面に形成されている雌ねじ28が開口部92の雄ねじ94に係合させられ、タンパーエビデント裾部26に形成されている被係止手段30が弾性的に変形させられて係止あご部96を通過し、その下方に係止させられる。蓋本体4の主壁10の下面に形成されている突条53が容器90の開口部92の上端面に当接させられ、これによって開口部92が密封される。
【0023】
図1及び図10を比較参照することによって理解されるように、外蓋6を閉位置まで旋回閉動させると、外蓋6の垂下壁58が蓋本体4の主壁10に形成されている貫通孔42及び突出円筒44と突出壁46との間に位置付けられる。そして、この際に、先ず最初に外蓋6の垂下壁58が可撓性吸引管8に作用することによって吸引管8が下方に折り曲げられ、次いで外蓋6の垂下壁58と蓋本体4の突出壁46との協働によって上方に折り曲げられ、更に、蓋本体4の突出壁46と外蓋6の円筒状側壁56との協働によって再び下方に折り曲げられて、蓋本体4の主壁10と外蓋6との間に収納される。吸引管8が突出壁46の上端部に沿って湾曲させられる際には、吸引管8は突出壁46の拘束壁部48間を通って延び、これによって横方向に変位することが防止される。上述のとおりにして吸引管8が3回に渡って折り曲げられることにより、吸引管8を比較的長くしても、十分確実に蓋本体4と外蓋6との間に収納することができる。加えて、図10に番号80、82及び84で示すように、3回の折り曲げの各々において折り曲げに起因して吸引管8が閉塞される。したがって、上記したとおりにして外蓋6が容器90に装着されると、吸引管8を通しての内容物の排出が充分確実に密封される。
【0024】
また、上記したように、外蓋6が図9に示す閉位置から図10及び図11に示す閉位置まで閉動させられると、外蓋6の円筒状側壁56の内周面に形成されている突条68が蓋本体4の係止壁32の外周面に形成されている係止突条40に弾性的に係止させられ、かつ外蓋6の開操作用突部69が蓋本体4の係止帯部41の内側からその下端にそれぞれ係止させられて外蓋6が閉位置に保持されるので、外蓋6は、係止帯部41の橋絡部41aの各々を破断しない限り、これを開動させることはできない。したがって、上記したとおりにして外蓋6が容器90に装着された状態において、容器90が使用者の手に渡る前に外蓋6が開かれると、その痕跡が確認されるので、吸引管8を介して容器90に収容された内容物に異物を混入する等の悪戯を防止することができ、この面におけるタンパーエビデント特性が保証される。図示の実施形態においては、蓋本体4に配設されている閉塞片36が、外蓋6が閉動される前に、予め、薄肉ヒンジ片37を旋回中心として図1〜4に示す非作用位置から図7〜図11に示す作用位置に旋回させられ、閉塞片36の係止突出部38が切欠34内に強制的に進入させられ、そこに弾性的に保持されている。したがって、開放されていた切欠34が閉塞片36によって塞がれ、吸引管8の実質上全体が覆い隠される。しかも、外蓋6が図10及び図11に示す閉位置に位置付けられた状態で、閉塞片36は、外蓋6の開操作用突部69が形成された部位における円筒状側壁56の下端縁によって、作用位置から非作用位置への移動が阻止され、無理に非作用位置へ移動させようとすると、係止帯部41の橋絡部41aの各々が破断されてその痕跡が確認される。その結果、吸引管8を汚したり、吸引管8を介して容器90に収容された内容物に異物を混入する等の悪戯を防止することができ、吸引管8の実質上全体を覆い隠した状態におけるタンパーエビデント特性が保証される。
【0025】
他方、容器蓋2を開方向すなわち図10及び図11において上方から見て反時計方向に回転させると、蓋本体4の雌ねじ28が開口部92の雄ねじ94に沿って移動させられるので、タンパーエビデント裾部26を除いて蓋本体4、外蓋6及び吸引管8は回転と共に上昇させられる。一方、蓋本体4のタンパーエビデント裾部26は被係止手段30が開口部92の係止あご部96に係止されているので上方に移動することが阻止される。その結果、スカート壁14に形成されている破断可能ライン22は破断されて、タンパーエビデント裾部26がスカート壁14の主部24から分離される。破断可能ライン22のこのような破断によって、容器蓋2が操作されたことが明示され、容器90の内容物に対するタンパーエビデント特性が保証される。
【0026】
図10〜図13を参照して、例えば液体飲料である容器90の内容物を飲む際には、外蓋6が薄肉ヒンジ片60を旋回中心として閉位置から開位置に向かって旋回するよう、外蓋6の開操作用突部69を図10及び図11において上方に強制する。このような強制によって、係止帯部41の橋絡部41aが破断されることにより外蓋6は開位置に向かって旋回させられる。外蓋6が図12及び図13に示す開位置まで35乃至60度程度でよい角度αだけ旋回開動させられると、外蓋6に形成されている一対の当接片62の傾斜面66が蓋本体4に形成されている一対の当接片50の切り立った前面に当接させられ、これによって外蓋6が図12及び図13に示す開位置を越えて更に旋回開動されることが阻止される。
【0027】
外蓋6が図12及び図13に示す開位置まで旋回開動させられると、図10と図12とを比較参照することによって理解されるように、外蓋6の垂下壁58は突出円筒44と突出壁46との間から後退し、蓋本体4の突出壁46と外蓋6の垂下片58とによる吸引管8に対する折り曲げ作用及び押潰作用が解除され、図12及び図13に示すように、吸引管8はそれ自身の弾性復元力によってその主要部が外蓋6の円筒状側壁56の自由端縁に沿って延びる状態になり、突出壁46の上端を越えて上方に延出する。吸引管8のこのような弾性復元作用の際には、吸引管8が閉塞片36に作用してこれを図10及び図11に示す作用位置から図12及び図13に示す非作用位置に移動させる。吸引管8の弾性復元作用が比較的緩やかで閉塞片36を作用位置から非作用位置に移動させるのに十分でない場合には、閉塞片36に指を掛けて非作用位置に移動させればよい。吸引管8が図12及び図13に示す状態にさせられると、折り曲げによる閉塞及び押潰による閉塞が解除される。従って、吸引管8の先端部を口にくわえて吸引することにより、容器90に収容されている飲料を飲むことができる。吸引管8は十分に長く延在させられるので十分容易にその先端部をくわえることができる。必要に応じて、容器90の主部を幾分押潰して(スクイーズして)容器90からの飲料の排出を促進することもできる。
【0028】
所要量の飲料を飲んだ後においては、外蓋6を図14及び図15に示す閉位置に旋回閉動させる。そしてまた、必要に応じて閉塞片36を作用位置に戻す。このようにすると、上述したように、吸引管8が3回に渡って折り曲げられ、このような折り曲げに起因して閉塞される。図示の実施形態においては、図14に番号80、82及び84で示すように、3回の折り曲げの各々に起因して閉塞される。このようにして、外蓋6が閉位置に位置させられると、吸引管8を通しての内容物の排出が十分確実に密封され、衝撃等が作用しても十分な密封が維持される。更に、蓋本体4に配設されている閉塞片36が、薄肉ヒンジ片37を中心として図14及び図15に示す作用位置に旋回させられると、開放されていた切欠34が閉塞片36によって塞がれ、吸引管8の全体が覆い隠される。
【0029】
図1〜図15を参照して説明した容器蓋2の第1の実施形態において、容器蓋2を容器90に適用する前に、更に、蓋本体4に図示しない中栓を組み合わせる他の実施形態もある。この中栓は、円形底壁と底壁の周縁から上方に延びる円筒状側壁とを含んでいる。底壁の上面には引張リングが形成されている。側壁の外周面上端部には、半径方向外方に突出する薄肉フランジが形成されている。このような中栓は、その薄肉フランジを蓋本体4における主壁10の下面に形成されている上記突起52の内周面に弾性的に係止させることによって、比較的弱く、換言すれば小さな力で容易に離脱され得るように、蓋本体2に保持される。容器蓋2を容器90に装着すると、蓋本体4に組み合わされた中栓は、その薄肉フランジが開口部92の上端に密接させられ、その側壁の外周面が開口部92の内周面に密接させられる。開口部92は中栓によって閉塞される。この閉塞により、容器90内の内容物は、容器90がいかなる姿勢にさせられても、あるいは比較的大きな衝撃を受けても、漏出することは十分確実に防止される。この効果は、外蓋6が開かれて、吸引管8の先端部が上方に延出されたとしても阻害されることはない。中栓の存在はまた、その内側(内容物に面した内側)の形状が比較的フラットで複雑ではないので、内容物の、いわゆるホットパックによる滅菌効果を著しく向上させる。例えば液体飲料である容器90の内容物を飲む際には、容器蓋4を開方向に回転させると、先に述べたとおりにして破断可能ライン22が破断され、タンパーエビデント裾部26がスカート壁14の主部24から分離される。タンパーエビデント裾部26を残留させて、蓋本体4のその他の部分、外蓋6及び吸引管8は開口部92から離脱される。一方、中栓は上述したように小さな力で容易に離脱され得るように蓋本体4に組み合わされているので、蓋本体4から離脱せしめられて開口部92に残留させられる。その後に、引張リングに指を掛けて中栓を開口部92から離脱させて開口部92を開封する。次いで、中栓が離脱された開口部92に容器蓋2を再び装着すると、図10に示すように、蓋本体4の主壁10の下面に形成されている突条53が容器90の開口部92の上端面に当接させられ、これによって開口部92が密封される。
【0030】
次に、本発明に従って構成された可撓性吸引管を備えた容器蓋の第2の実施形態について説明する。図16〜図18を参照して、容器蓋100は、蓋本体102と、蓋本体102に装着される外蓋104と、蓋本体102に装着される可撓性吸引管106とを備えている。容器200(図25〜図28参照)の開口部(容器開口部)202に装着される蓋本体102は、開口部202の頂面を覆う円板形状の主壁108と、主壁108の円形周縁から上方に延びる環状の係止側壁110とを有している。蓋本体102は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂から一体に成形することができる。主壁108からの軸方向高さが実質上一定である係止側壁110の上端部の内周面には、環状の係止凹部が形成されている。主壁108の、軸心と周縁との間の位置には貫通孔112が形成されている。主壁108には貫通孔112の周縁から上方に突出する突出円筒114が形成されている。細長く延在する管形状である可撓性吸引管106は、十分な可撓性及び復元性、そしてまた適宜の滑り性を有する材料、例えばシリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性材料から形成されている。吸引管106の基端部は、突出円筒114に被嵌され、貫通孔112からその軸方向上方に実質上直線状に延在させられる(図21参照)。突出円筒114の、主壁108からの軸方向高さは、係止側壁110のそれよりも低く形成されている。
【0031】
蓋本体102の主壁108には、環状のスカート壁116が主壁108の下面の周縁部から垂下するよう形成されている。主壁108の下面には、スカート壁116の内周面に対し間隔をおいて平行に延在するシール突条109が形成されている。スカート壁116には周方向に延びる破断可能ライン118が形成されている。スカート壁116は、破断可能ライン118よりも上方の主部120と、破断可能ライン118よりも下方のタンパーエビデント裾部122とに区画される。主部120の最大外径は上記係止側壁110のそれよりも小さく形成されている。それ自体は周知の構成を利用することでよい破断可能ライン118は、周方向に間隔をおいて形成された複数の橋絡部と、橋絡部の各々間を周方向に延在するスリットを備えている。橋絡部の各々は破断可能な薄肉部から形成され、スリットの一部にはラチェット部が形成されている。ラチェット部は、主部120とタンパーエビデント裾部122との間の一方向(開栓方向)への相対回動は許容するが、他方向(閉栓方向)への相対回動は阻止されるよう構成されている(最初の閉栓の際の破断防止のため)。主部120の内周面には、容器開口部202の外周面に形成されている雄ねじ204(図25参照)に係合させられる雌ねじ124が形成されている。
【0032】
スカート壁116のタンパーエビデント裾部122の内周面には、容器開口部202の外周面に形成されている係止あご部206(図25参照)に係止させられる被係止手段が形成されている。被係止手段は、この実施形態においては、周方向に実質上連続して延出している環状突出片122aから構成されている。環状突出片122aは、タンパーエビデント裾部122の内周面に接続されている基縁から半径方向内側に向かって上方に傾斜して突出させられている。環状突出片122aには、その先端から基縁近傍まで延びるスリットが周方向に間隔をおいて形成されている。
【0033】
図19〜図23を参照して、蓋本体102の外周面には、周方向に間隔をおいて軸方向に相互に平行に延びる、一対の突出壁140及び142が形成されている。相互に実質上同一の板形状をなす突出壁140及び142の各々は、その下端が、スカート壁116の主部120の下端から実質上半径方向外方に突出するよう位置付けられ、また各々の上端が、係止側壁110の下端部から実質上半径方向外方に突出するよう位置付けられるよう配置されている。突出壁140及び142の各々の半径方向外側先端は、蓋本体102の軸線に平行に延在するよう形成されている。図23に明確に示されているように、蓋本体102を軸方向に見て、突出壁140及び142の各々は、蓋本体102の軸心Oと貫通孔112の軸心O1を通る直線Lを周方向に挟んで等間隔に配置されている。係止側壁110の外周面には、周方向に間隔をおいて一対の係止突起144及び146が形成されている。相互に実質上同一の形状をなす係止突起144及び146は、突出壁140及び142の軸方向上方の実質上延長上に、突出壁140及び142の上端に対しそれぞれ等間隔をおいて配置されている。係止突起144及び146の各々の半径方向外側先端は、突出壁140及び142の各々の半径方向外側先端と実質上同一面上に位置付けられている。
【0034】
突出壁140には、開閉カバー150がヒンジ手段を構成する旋回連結部152を介して旋回自在に配設されている。いわゆるヒンジキャップのヒンジ部として広く実用化されている構成を利用することでよい旋回連結部152は、突出壁140の先端部における周方向外側面の上端から下端にわたって形成されかつ周方向外方に突出するよう形成されている。開閉カバー150は、ほぼ矩形状をなしかつ平板形状をなす本体部150aと、本体部150aの上端の幅方向中央から上方に延び出す突出舌片150bと、本体部150aの一側端部の全域から直立したフランジ部150cと、本体部150aの他側端部の下端部から直立したフランジ部150dとを備えている。突出舌片150bの上端は半円形状をなしている。開閉カバー150の他側面であってフランジ部150dが形成された下端部領域を除く他の全領域は、上記旋回連結部152の先端に連結されている。図23に示すように、開閉カバー150は、上記突出壁140の周方向外側に、スカート壁116のほぼ接線方向に延在する開位置と、突出壁140及び142の各々の半径方向先端を覆う閉位置との間を旋回連結部152まわりに旋回自在である。開閉カバー150が開位置から閉位置に旋回させられると、フランジ部150cの周方向内側が突出壁142の周方向外側に圧接して嵌合させられ、閉位置に保持される(図23の2点鎖線参照)。
【0035】
図16〜図20及び図24を参照して、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂から一体に成形することができる外蓋104は、全体がほぼ円板形状をなす天面壁160と、天面壁160の円形周縁から垂下する環状の被係止側壁162とを備えている。天面壁160の一部分は、他の部分に対し破断可能な一対の橋絡部161、及びヒンジ部163を介して連結された小蓋164により構成されている。橋絡部161の各々は断面が矩形状の薄肉部から形成されている。小蓋164は橋絡部161の各々を破断することにより、ヒンジ部163を旋回中心として閉位置と開位置との間を旋回自在であるが、破断前は当然、閉位置にある。図20に示されているように、天面壁160には、半径方向のほぼ中央部から半径方向外側に向かって一定の幅で延在する切欠き160aが形成されている。切欠き160aは外蓋104を軸方向に見て矩形状をなしている。被係止側壁162の先端部の外周面は被係止側壁162の基端部の外周面よりも小径に形成され、この先端部の外周面には、蓋本体102の係止側壁110の上端部内周面に形成された環状の係止凹部に係止される被係止突条が形成されている。被係止側壁162の基端部の外周面は、蓋本体102の係止側壁110の外周面と実質上同径に形成されている。被係止側壁162には切欠き162a(図24参照)が形成されている。この切欠き162aは天面壁160の切欠き160aの延長上に位置付けられ、同じ周方向幅を有している。
【0036】
小蓋164は、半径方向内側から外側に向かって延在するよう形成されかつ半径方向内側の基端はヒンジ部163を介して天面壁160の対向する部分に一体に接続されている。更に具体的に説明すると、小蓋164は、ほぼ矩形状をなしかつ平板形状をなす本体部165と、本体部165の先端からほぼ直角に垂下する垂下壁166とから構成されている。小蓋164の本体部165は、天面壁160の切欠き160a内に隙間をおいて切欠き160aに沿って延在するよう配置されかつその半径方向内側端である基端は、切欠き160aの、対向する半径方向内側端にヒンジ部163を介して旋回自在に一体に連結されている。本体部165の周方向両側面と、これらに対向する切欠き160aの内側面との間は、それぞれ上記橋絡部161により連結されている。ヒンジ部163は、天面壁160の上面側に開放された、断面が実質上V形状をなす溝と、溝の底と天面壁160の下面との間に形成された薄肉部とにより構成されている。ヒンジ部163には、小蓋164の開方向への旋回を所定の旋回角度で阻止する開位置規制手段が配設されている。開位置規制手段は、上記溝の、相互に対向する側面により構成されている。
【0037】
小蓋164の本体部165は、天面壁160と実質上同じ厚さを有しており、閉位置においては、その上面は天面壁160の上面と実質上同一面上に位置付けられる。小蓋164の本体部165はまた、被係止側壁162の外周面よりも半径方向外側に突出するよう形成され、本体部165の突出部の周方向幅は、天面壁160の切欠き160a内を延在する部分の幅よりも広く形成されている(図20参照)。小蓋164の垂下壁166は上記突出部の先端に形成され、垂下壁166の周方向の両端の半径方向内側には、周方向に対向して平行に延在する一対のフランジ166a及び166bがその全域にわたって形成されている。垂下壁166の下端の周方向中央には、後に説明するように、吸引管106を垂下壁166の下端から受け入れることができる受入案内溝166cが形成されている。受入案内溝166cの上端は半円形状をなし、その半径は、吸引管106の半径よりも若干大きく形成されている。受入案内溝166cの全体形状は、蓋本体2に設けられたの開閉カバー150の突出舌片150bが離脱自在に嵌合しうるよう、突出舌片150bの外形にほぼ整合するよう形成されている。垂下壁166の下端の半径方向内側であって、受入案内溝166cとフランジ166a及び166bとの間には、それぞれ被係止突起166d及び166eが形成されている。
【0038】
図16〜図21を参照して、蓋本体102の突出円筒114に吸引管106の基端部が被嵌されると、吸引管106は貫通孔112から軸方向上方に延在させられる(図21参照)。外蓋104は、その被係止側壁162の被係止突条を蓋本体102の係止側壁110の係止凹部に嵌合・係止させることにより、蓋本体102に装着される。これにより、主壁108は外蓋104により実質上覆われる。外蓋104の小蓋164の垂下壁166に配設された被係止突起166d及び166eが、蓋本体102の係止側壁110に配設された係止突起144及び146に離脱自在に係止される。上記説明から容易に理解されるように、上記一対の係止突起144及び146と、上記一対の被係止突起166d及び166eとは、蓋本体102の係止側壁110と小蓋164の垂下壁166との間に配設され、かつ橋絡部161の各々が破断された後における小蓋164の開方向への旋回を解除自在にロックして、小蓋164を閉位置に位置付ける係止手段を構成する。
【0039】
上記したとおりにして、外蓋104が蓋本体102に装着されかつ小蓋164が閉位置に位置付けられた状態において(橋絡部161の各々が破断されない状態において)、小蓋164の下面と蓋本体102の係止側壁110の上端との間に軸方向隙間が形成され、小蓋164の垂下壁166の半径方向内側面と蓋本体102の係止側壁110の外周面との間に半径方向隙間が形成される。上記軸方向隙間は外蓋104の被係止側壁162に形成された切欠き162aの存在に起因する。また上記半径方向隙間は、小蓋164の本体部165が外蓋104の被係止側壁162の外周面よりも半径方向外側に、したがって同径の、蓋本体102の係止側壁110の外周面よりも半径方向外側に突出するよう形成され、かつ小蓋164の垂下壁166が本体部165の突出部の先端に形成されていることに起因する。吸引管106は、小蓋164の下面に沿って延在するよう折り曲げられて上記軸方向隙間を通され、次いで小蓋164の垂下壁166と蓋本体102の係止側壁110の上端との協働により下方に折り曲げられて半径方向隙間を通って下方に延出させられる。そして吸引管106は、軸方向隙間及び半径方向隙間の各々において押潰されて吸引管106の流路が閉塞される。上記軸方向隙間及び半径方向隙間の各々の大きさ(隙間寸法)は、吸引管106の肉厚の2倍より若干少なく規定されることがシール性を向上させる上で好ましい(更に広い概念では、2倍以下であることがことが好ましい)。
【0040】
吸引管106の先端部は小蓋164の垂下壁166の下端から、蓋本体102の突出壁140及び142の間を、スカート壁116の外周面に沿って軸方向下方に延出させられる。垂下壁166の下端から露呈された吸引管106の先端部は、開閉カバー150を、開位置(図19及び図20参照)から旋回連結部152まわりに旋回させて閉位置に保持することにより、開閉カバー50によって実質上覆われ(図16及び図17参照)、その先端部の汚れが防止される。吸引管106は、小蓋164を含む外蓋104及び開閉カバー150によって、実質上その全体が外部に露呈されないように覆われることはいうまでもない。
【0041】
図25及び図26を参照して、以上のように構成された容器蓋100は、その蓋本体102のスカート壁116における主部120の内周面に形成された雌ねじ124を容器200の開口部202の外周面に形成された雄ねじ204に係止させて閉方向に回転させることにより、開口部202に装着される。容器200は、この実施形態においては、ポリエチレンテレフタレート(PET)から形成された容器である、いわゆるPETボトルから構成されている。容器200内には清涼飲料等の内容物が収容されている。蓋本体102の主壁108の下面における、スカート壁116の主部120とシール突条109との間の環状部が開口部202の上端に圧接され、またシール突条109の外周面は開口部202の内周面に圧接されて、開口部202の上端面が閉塞される。容器蓋100のタンパーエビデント裾部122の内周面に形成された環状突出片122aは、開口部202の外周面に形成されている係止あご部206を乗り越えてその下側に位置付けられる。タンパーエビデント裾部122の環状突出片122aが係止あご部206の下側に位置付けられることにより、第1の実施形態において説明したと実質上同じ作用により、容器蓋100のタンパーエビデント特性が十分確実に保証される。
【0042】
図25から容易に理解されるように、容器蓋100が容器200に装着されると、吸引管106は、蓋本体102及び外蓋104と共通の軸線である容器蓋100の軸線と平行な軸線を有する突出円筒114から軸方向上方に延びた直後の位置において、実質上各軸線に直交する方向に折り曲げられ、次いで該方向と同じ方向に延在する小蓋164の下面に沿って直線状に延出した後、軸方向隙間を通され、次いで小蓋164の垂下壁166と蓋本体102の係止側壁110の上端との協働により直角に下方に折り曲げられて半径方向隙間を通って下方に延出させられ、かつ、該隙間の各々において押潰されて吸引管106の流路が閉塞される。そしてまた、先に述べたように、上記軸方向隙間及び半径方向隙間の各々の大きさ(隙間寸法)は、吸引管106の肉厚の2倍より若干少なく規定されている。その結果、吸引管106は、上記軸方向隙間及び半径方向隙間の各々の2箇所において十分確実に弾性変形させられて押潰されるので、シール性が著しく向上させられる。
【0043】
特に、吸引管106は、突出円筒114から軸方向上方に延びた直後の位置において、上記軸線に直交する方向に折り曲げられ、次いで該方向と同じ方向に延在する小蓋164の下面に沿って直線状に延出した後、吸引管106の肉厚の2倍より若干少なく規定されている軸方向隙間を通されるよう構成されていることに起因して、吸引管106は比較的長い長手方向の範囲にわたってその流路である内面が面接触(圧接)させられる。また軸方向隙間を通された後、小蓋164の垂下壁166と蓋本体102の係止側壁110の上端との協働により直角に下方に折り曲げられて、小蓋164の垂下壁166の内側面とこれに対向する蓋本体102の係止側壁110の外周面との間に形成される半径方向隙間を通って下方に延出させられ、しかも、半径方向隙間は吸引管106の肉厚の2倍より若干少なく規定されているので、吸引管106は、比較的長い長手方向の範囲にわたってその流路である内面が面接触(圧接)させられる。したがって、吸引管106は、2箇所において、比較的長い長手方向の範囲にわたってその流路である内面が面接触(圧接)させられるので、シール性は著しく向上させられるのである。その結果、本発明による容器蓋100によれば、比較的大きな成形誤差が生じた場合においても、吸引管106の流路を十分確実に閉塞することを可能にし、シール性を著しく向上させることができる。なお、開閉カバー150の内側面とこれに対向する蓋本体102の係止側壁110の外周面との間に形成される半径方向隙間も、上記半径方向隙間と実質上同じ隙間寸法を有するよう規定されることがシール性を一層向上させる上で好ましい。また、開閉カバー150を閉位置に保持するロック手段は、上記実施形態においては、開閉カバー150のフランジ150cと蓋本体102の突出壁142との間の圧接係合によるが(図16参照)、これに代えて、係止突起及び被係止突起とからなる解除自在なロック手段、あるいは他の適宜の解除自在なロック手段を配設することも、シール性を一層向上させる上で好ましい。更にはまた、小蓋164の垂下壁166の内側面とこれに対向する蓋本体102の係止側壁110の外周面とが互いに平行に延在するよう、小蓋164の垂下壁166の内側面の形状を円弧形状とすることがシール性を一層向上させる上で好ましい(開閉カバー150の内側面の形状についても上記と同じことがいえる)。
【0044】
また本発明による容器蓋100においては、蓋本体102及び外蓋104をいずれも合成樹脂により一体成形することが可能であり、しかも全体の構成も簡単であるので、比較的低コストで大量生産することが可能である。したがって本発明による容器蓋100によれば、比較的簡単な構成により高いシール性を確保することを可能にするものである。
【0045】
容器200内の内容物、例えば飲料を摂取する場合には、先ず、開閉カバー150を旋回連結部152のまわりに閉位置から開位置に旋回させて開く(図27参照)。開閉カバー150を開方向に強制することにより、開閉カバー150のフランジ150cと蓋本体102の突出壁142との間の圧接係合が解除される。次いで、小蓋164をヒンジ部163まわりに閉位置から開位置に向かって旋回するよう、その垂下壁166を図27において上方に強制すると、橋絡部161の各々が破断され、かつ、小蓋64の垂下壁166に配設された被係止突起166d及び166eの、蓋本体102の係止側壁110に配設された係止突起144及び146に対する係止が解除されて、小蓋164は開かれる。吸引管106は、それ自体の弾性復元力によって小蓋164の垂下壁166を越えて上方に延出して吸引管106の流路の閉塞が解除される。ヒンジ部163には、先に述べたように、小蓋164の開方向への旋回を、開位置を規定する所定の旋回角度で阻止する開位置規制手段が配設されているので、小蓋164が開かれると、小蓋164は吸引管106の弾性復元力によって開位置に位置付けられ、吸引管106の先端部は該所定の旋回角度をなして延出させられる(図25及び図18の2点鎖線及び図28参照)。使用者は、吸引管106の先端部を口にくわえ、PETボトルからなる容器200の胴部をスクイーズすることにより、容器200内の飲料を吸引・摂取することができる。上記説明から明らかなように、小蓋164は橋絡部161の各々を破断しない限り閉位置から開位置に旋回させることはできず、したがって不正使用の場合にはその痕跡が確認できるので、吸引管106を介して容器200の内容物に異物を混入する等の悪戯を防止することができ、この面でのタンパーエビデント特性が保証される。
【0046】
容器200内の飲料の摂取を終えて、吸引管106を非使用状態に戻す場合には、小蓋164をヒンジ部163まわりに開位置から閉位置に旋回させて閉じる(図27参照)。小蓋164の垂下壁166に配設された被係止突起166d及び166eが、蓋本体102の係止側壁110に配設された係止突起144及び146に係止されることにより、小蓋164は閉位置に保持される。次いで、開閉カバー150を旋回連結部152のまわりに開位置から閉位置に旋回させて閉じる(図26参照)。開閉カバー150のフランジ150cが蓋本体102の突出壁142に圧接係合され、開閉カバー150は閉位置に保持される(図26及び図25参照)。吸引管106は、先に図25を参照して説明したとおり、上記軸方向隙間及び半径方向隙間の各々の2箇所において十分確実に弾性変形させられて押潰されるので、シール性が著しく向上させられる。
【0047】
なお、先に述べたように、小蓋164の垂下壁166の下端部には、吸引管106を垂下壁166の下端から受け入れることができる受入案内溝166c(図19参照)が形成されている。そして、受入案内溝166cの上端は半円形状をなし、その半径は、吸引管106の半径よりも若干大きく形成されているので、小蓋164が開閉されるとき、吸引管106は受入案内溝166cに受け入れられて小蓋164の開閉作動に追従させられる。これにより小蓋164の開閉作動が安定して遂行され、また吸引管106を非使用状態と使用状態とに選択的に位置付ける操作が安定して遂行される。また、小蓋164が上記開位置に位置付けられた状態において、吸引管106の先端部は受入案内溝166c内に安定して保持され(図28参照)、容器200内の飲料の摂取を容易かつ安定して遂行することが可能となる。
【0048】
以上、本発明による可撓性吸引管を備えた容器蓋を第1及び第2の実施形態に基づいて説明したが、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲を逸脱することなく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、上記第2の実施形態において、容器蓋100の使用前の状態において、蓋本体102に図示しない中栓を離脱自在に装着する他の実施形態もある。この場合の作用効果については第1の実施形態の説明の中で付言してあるので、ここでは省略する。また、上記第2の実施形態において、蓋本体102のスカート壁116に形成された破断可能ライン118及びタンパーエビデント裾部122の内周面に形成された被係止手段である環状突出片122aについても、上記実施形態に限定される理由はなく、それ自体は周知の構成を利用することでよい、他の様々な形態の破断可能ライン及び被係止手段に代えることは自由である。
【0049】
更にはまた、本発明による上記容器蓋100が適用される容器200は、上記実施形態におけるように、合成樹脂製のいわゆるPETボトル(スクイーズボトル)から構成されているが、これに代えて、スクイーズすることができない硬質の合成樹脂あるいはガラスから構成する他の実施形態の容器にも、本発明による容器蓋100が適用されることはいうまでもない(第1の実施形態における容器蓋2についても同じことがいえる)。その場合、容器100には、容器内に収容された内容物の摂取を容易にするための手段を施す必要がある。この手段を施した容器蓋100について、中栓を使用しない一つの実施形態として以下にその概要を紹介する。蓋本体102の主壁108の貫通孔112の周縁から下方に突出する他の突出円筒を形成し、この突出円筒にストローの上端を被嵌させる。主壁108の他の箇所に通気孔を形成する。外蓋104の天面壁160における小蓋164のヒンジ部163の配設位置を、天面壁160の軸心の直径方向反対側に移動させる(図18において更に右方に移動させる)。外蓋104の天面壁160に形成される切欠き160a及び小蓋164は、当然、上記実施形態におけるよりも長くなる。小蓋164の、ヒンジ部163近傍の下面に、該下面から直立して延びる開閉ピンを配設する。小蓋164が閉位置に位置付けられたとき、上記通気孔は開閉ピンの先端により開自在に閉じられる(そのように、通気孔の配設位置が規定される)。以上のような手段を施した容器蓋100を容器の開口部に装着すると、容器蓋100に装着されたストローの下端が、内容物が収容された容器内の底面に近接して位置付けられる。容器内に収容された内容物を摂取する場合には、上記実施形態において説明したとおりにして、容器蓋100の開閉カバー150及び小蓋164を開く。吸引管106は小蓋164の垂下壁166を越えて上方に延出させられる。小蓋164が開かれることによって、上記通気孔が開かれる。その結果、使用者は吸引管106の先端部を口にくわえて内容物を吸引することが容易に可能となる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の可撓性吸引管を備えた容器蓋によれば、吸引管及び/又は容器に収容された内容物に対するタンパーエビデント特性を保証することができる。また、外蓋を閉位置に位置させた時には充分容易に外蓋内に吸引管を収納することができるにもかかわらず、外蓋を開位置に位置させた場合には吸引管が充分な長さに渡って延在させられ、そしてまた外蓋が閉位置に位置させられた時には吸引管の流路が充分確実に閉塞され、比較的大きな衝撃が加えられても内容物が漏出するおそれがない。更にはまた、吸引管の流路を十分確実に閉塞することができ、比較的大きな衝撃が加えられても容器内に収容された内容物が漏出するおそれがない。更にはまた、比較的大きな成形誤差が生じた場合においても、吸引管の流路を十分確実に閉塞することを可能にし、シール性を向上させることができる。更にはまた、比較的簡単な構成により高いシール性を確保することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の第1の実施形態における蓋本体、外蓋及び吸引管を夫々成形時の形態で示す断面図。
【図2】図1に示す容器蓋における蓋本体及び外蓋を示す平面図。
【図3】図1に示す容器蓋における蓋本体及び外蓋を示す正面図。
【図4】図1に示す容器蓋における蓋本体及び外蓋を示す側面図。
【図5】図2のA部を拡大して示す図。
【図6】図1のB部を拡大して示す図。
【図7】図1に示す容器蓋を容器の開口部に装着した状態であって、吸引管を折り曲げてその先端部を係止帯部の内側に位置させ、更に閉塞片を作用位置に位置付けた状態を示す断面図。
【図8】図7に示す状態から外蓋を閉動させた他の状態を示す断面図。
【図9】図8に示す状態から外蓋を更に閉動させた更に他の状態を示す断面図。
【図10】図9に示す状態から外蓋を更に閉動させて閉位置に位置付けた状態を示す断面図。
【図11】図10に示す容器蓋及び容器の正面図。
【図12】図10及び図11に示す状態から、係止帯部の橋絡部を破断させて係止帯部を蓋本体から離脱させ、外蓋を開位置に旋回開動した状態を示す断面図。
【図13】図12に示す状態の斜視図。
【図14】図12に示す状態から外蓋を閉動させて閉位置に位置付けた状態を示す断面図。
【図15】図14に示す状態の斜視図。
【図16】本発明による可撓性吸引管を備えた容器蓋の第2の実施形態を示す正面図。
【図17】図16に示す容器蓋を図16において右方から見た側面図。
【図18】図17に示す容器蓋の縦断面図。
【図19】図16に示す容器蓋を、開閉カバーが開かれた状態で示す正面図。
【図20】図19に示す容器蓋を図19において上方から見た平面図。
【図21】図16に示す容器蓋を構成する蓋本体を、開閉カバーを省略して示す側面図であって、図17と同じ方向から見た側面図。
【図22】図16に示す容器蓋を構成する蓋本体を、開閉カバーが開かれた状態で示す正面図。
【図23】図22に示す容器蓋を図22において上方から見た平面図。
【図24】図16に示す容器蓋を構成する外蓋の縦断面図。
【図25】図16に示す容器蓋を容器開口部に装着した状態を示す縦断面図。
【図26】図16に示す容器蓋が装着された容器全体の斜視図。
【図27】図26に示す容器を、容器蓋における開閉カバーが開かれた状態で示す斜視図。
【図28】図26に示す容器を、容器蓋における開閉カバー及び小蓋が開かれた状態で示す斜視図。
【符号の説明】
2 容器蓋
4 蓋本体
6 外蓋
8 吸引管
10 蓋本体の主壁
16 蓋本体の円筒状側壁
22 蓋本体の破断可能ライン
32 蓋本体の係止壁
34 蓋本体の切欠
36 蓋本体の閉塞片
41 蓋本体の係止帯部
41a 係止帯部の橋絡部
42 蓋本体の貫通孔
44 蓋本体の突出円筒
46 蓋本体の突出壁
50 蓋本体の当接片
58 外蓋の垂下壁
60 蓋本体と外蓋との間の薄肉ヒンジ片
62 外蓋の当接片
69 外蓋の開操作用突部
90 容器
92 容器の開口部
102 蓋本体
104 外蓋
106 可撓性吸引管
108 主壁
110 係止側壁
112 貫通孔
116 スカート壁
120 破断可能ライン
150 開閉カバー
161 橋絡部
163 ヒンジ部
164 小蓋
166 垂下壁
100 容器蓋
200 容器
202 開口部

Claims (6)

  1. 容器開口部に装着される蓋本体、開閉自在な外蓋及び可撓性吸引管を備え、
    蓋本体は容器開口部の頂面を覆う主壁を有し、主壁には、貫通孔と、上面から上方に突出する突出壁と、周縁部から上方に突出する係止壁とが形成され、係止壁の外周面よりも外側の位置には、周方向に延在する係止帯部が破断可能な橋絡部を介して配設され、吸引管は貫通孔から延在させられ、
    外蓋は、天面壁、天面壁の内面から垂下する垂下壁及び天面壁の周縁から垂下する筒状側壁を有し、筒状側壁の下端縁の所定部分が蓋本体に対して旋回自在に接続されることにより、主壁を覆う閉位置と主壁を少なくとも部分的に露呈させる開位置とに選択的に旋回可能であり、筒状側壁の下端縁の、該所定部分の直径方向反対側には半径方向外側に延び出す開操作用突部が配設され、
    吸引管が下方に折り曲げられて先端部が係止帯部の内側に位置付けられた状態で外蓋が閉位置に旋回させられると、外蓋の筒状側壁の下端部内周面が蓋本体の係止壁の上端部外周面に、かつ外蓋の開操作用突部が蓋本体の係止帯部の内側からその下端にそれぞれ係止させられて外蓋は閉位置に位置付けられ、外蓋の垂下壁は蓋本体の貫通孔と突出壁との間に位置付けられ、吸引管は、垂下壁の作用により下方に折り曲げられ、次いで垂下壁と突出壁との協働によって上方に折り曲げられて垂下壁と突出壁との間を通って上方に延びた後に突出壁と外蓋との協働によって再び下方に折り曲げられて吸引管の流路が閉塞される、
    ことを特徴とする可撓性吸引管を備えた容器蓋。
  2. 蓋本体の係止壁の、係止帯部が配設された領域の周方向中央には、係止壁の上端縁から下端まで延びる切欠きが形成され、蓋本体には、切欠きを塞ぐ作用位置と切欠きを解放する非作用位置との間を移動自在な閉塞片が付設されている、請求項1記載の可撓性吸引管を備えた容器蓋。
  3. 吸引管が下方に折り曲げられて先端部が係止帯部の内側に位置付けられかつ閉塞片が作用位置に位置付けられた状態で外蓋が閉位置に旋回させられると、外蓋の筒状側壁の下端部内周面が蓋本体の係止壁の上端部外周面に、かつ外蓋の開操作用突部が蓋本体の係止帯部の内側からその下端にそれぞれ係止させられて外蓋は閉位置に位置付けられ、閉塞片は、外蓋の開操作用突部が形成された部位における筒状側壁の下端によって、作用位置から非作用位置への移動が阻止される、請求項2記載の可撓性吸引管を備えた容器蓋。
  4. 容器開口部に装着される蓋本体、蓋本体に装着される外蓋、及び蓋本体に装着される可撓性吸引管を備え、
    蓋本体は、容器開口部の頂面を覆いかつ貫通孔が形成された主壁及び主壁の周縁から上方に延びる係止側壁を有し、吸引管は貫通孔から延出させられ、
    外蓋は、天面壁及び天面壁の周縁から垂下する被係止側壁を有し、天面壁の一部分は、他の部分に対し破断可能な橋絡部及びヒンジ部を介して連結された小蓋により構成され、該被係止側壁の、小蓋に対応する部分には切欠きが形成され、小蓋の先端には垂下壁が形成され、
    小蓋は橋絡部を破断することによりヒンジ部を旋回中心として閉位置と開位置との間を旋回自在であり、被係止側壁が係止側壁に係止されて外蓋が蓋本体に装着されかつ小蓋が、橋絡部が破断されない閉位置に位置付けられた状態において、小蓋の下面と蓋本体の係止側壁の上端との間に軸方向隙間が形成されかつ小蓋の垂下壁の内側面と蓋本体の係止側壁の外周面との間に半径方向隙間が形成され、吸引管は、小蓋の下面に沿って延在するよう折り曲げられて軸方向隙間を通され、次いで小蓋の垂下壁と蓋本体の係止側壁の上端との協働により下方に折り曲げられて半径方向隙間を通って下方に延出させられ、かつ、該隙間の各々において押潰されて流路が閉塞される、
    ことを特徴とする可撓性吸引管を備えた容器蓋。
  5. 蓋本体は主壁の周縁から垂下するスカート壁を有し、小蓋が閉位置に位置付けられた状態において、吸引管の先端部は小蓋の垂下壁の下端から蓋本体のスカート壁の外周面に沿って下方に露呈して延在するよう位置付けられ、スカート壁には、露呈された吸引管の先端部を覆う閉位置と、該先端部を露呈させる開位置との間を旋回自在な開閉カバーが配設されている、請求項4記載の可撓性吸引管を備えた容器蓋。
  6. 蓋本体は主壁の周縁部から垂下するスカート壁を有し、スカート壁には周方向に延びる破断可能ラインが形成され、スカート壁は、破断可能ラインよりも上方の主部と、破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画され、主部の内周面には容器開口部の外周面に形成されている雄ねじに係合させられる雌ねじが形成され、タンパーエビデント裾部の内周面には、容器開口部の外周面に形成されている係止あご部に係止させられる被係止手段が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の可撓性吸引管を備えた容器蓋。
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