JP4434658B2 - 構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、膜面に対して垂直またはほぼ垂直なナノ細線を具備するナノ構造体及びその製造方法に関し、特に前記ナノ細線の平均直径が20nm以下、且つナノ細線の長さが1μm以下であることを特徴とする、微細な直径を持つ細線が高密度に集積されたナノ細線を具備するナノ構造体及びその製造方法に関する。前記ナノ構造体は電子デバイスやマイクロデバイスなどの機能材料や、構造材料等として、広い範囲で利用可能である。特に量子効果デバイス、発光デバイス、太陽電池や、触媒、電気化学センサー、バイオセンサーなどとしての応用が可能である。
金属及び半導体の薄膜、細線、ドットなどでは、ある特徴的な長さより小さいサイズにおいて、電子の動きが閉じ込められることにより、特異な電気的、光学的、化学的性質を示すことがある。特に、カーボンナノチューブが発見されて以来、Si(Si)やゲルマニウム(Ge)などのなどの半導体量子ドット及び量子細線だけでなく、Ag、Cu等の金属ナノ構造体にも注目が集まっている。
ナノ細線及びナノドットは、特異な構造及び電気伝導率及び熱伝導率などの特徴的な物性を活かすことで、電気化学センサーや触媒材料などに利用することができる。触媒活性は、金属粒子サイズ、粒子密度、粒子形態、表面原子配列、電子構造等の因子に依存する。広い表面積、及び特徴的な構造を持つナノ細線は高い活性を有する触媒となる可能性がある。この他、ナノ細線の持つ広い表面積を活かすことにより高効率の電極しての利用も可能である。
ナノ細線の製造方法としては、フィルム上、カーボンナノチューブ及びシリカを鋳型とした作成方法等が考えられる。しかしながら、これらの手法では、直径が微細であり、高密度に集積されたナノ細線を製造することは困難である。
一方、この他のナノ細線作成方法として微細加工技術を利用する方法がある。微細加工技術には、たとえば、フォトリソグラフィーをはじめ、電子線露光、X線露光などの微細パターン描画技術をはじめとする半導体加工技術が挙げられる。この半導体加工技術によるナノ構造体の作成は、歩留まりの悪さや装置のコストが高いく、簡易な手法で再現性よく作成できる手法が望まれている。
半導体加工技術による作成法のほかに、自然に形成される規則的な構造、すなわち、自己組織的に形成される構造をベースに、新規なナノ構造体を実現しようとする試みがある。これらの手法は、1)ベースとして用いる微細構造によっては、従来の方法を上まわる微細で特殊な構造を作成できる可能性があること、2)一般に大面積のナノ構造体を作成することが可能であること等の利点を持つ。
自己組織的に形成される特異な構造の例としては、アルミナ(Al)陽極酸化皮膜が挙げられる(非特許文献1参照)。Al板あるいは基板上に形成されたAl膜を酸性電解質中で陽極酸化すると、多孔質酸化被膜(陽極酸化アルミナ)が形成される(非特許文献1参照)。
この多孔質酸化被膜の特徴は、直径が数nm〜数百nmの極めて微細な円柱状細孔(ナノホール)が、数十nm〜数百nmの間隔(セルサイズ)で平行に配列するという特異的な幾何学的構造を有することにある。この円柱状の細孔は、細孔間隔が数十nm以上の場合では、高いアスペクト比を有し、断面の径の一様性にも比較的優れている。この細孔の径及び間隔は、陽極酸化の際の、酸の種類、電圧を調整することによりある程度の制御が可能である。
また、このような陽極酸化アルミナの他に、ナノサイズの細孔を有するナノ構造体を作製する方法として、Siの陽極化成がある。このSiの陽極化成は、結晶Siあるいは多結晶Siをフッ化水素酸(HF)をベースとした水溶液中で陽極化成を行うことにより、多孔質Siを形成する方法である(非特許文献2参照)。
この多孔質Siは特定の作製条件下では、表面あるいは内部に1〜数10nm程度の微小細孔が無数に存在している。この微小細孔はマクロに見た場合、ほぼ膜面に対して垂直な構造となっているが、その形状や密度は陽極化成の条件によって大きく変化する。
自己組織的に作成された陽極酸化構造体の応用例は、益田により詳しく解説されている(非特許文献2参照)。例えば、陽極酸化膜の耐摩耗性、耐絶縁性を利用した皮膜としての応用や、皮膜を剥離してフィルターとする応用がある。さらには、ナノホール内に金属や半導体等を充填する技術や、ナノホールのレプリカ技術を用いることにより、着色、磁気記録媒体、EL発光素子、エレクトロクロミック素子、光学素子、太陽電池、ガスセンサー、をはじめとするさまざまな応用が試みられている。
このような観点から、自己規則的あるいは自己形成的手法、特にAl陽極酸化やSi陽極化成の手法は、ナノ構造体を容易に、且つ大面積に作製することが可能であり、微細な細孔径を持つナノホールを高密度に形成する手法として最適である。
アール・シー・ファルノウクス、ダブリュー・アール・リビー&エー・ピー・ダビッドソン(RC.Furneaux, W.R.Rigby, and A.P.Davidson)「ネイチャー(Nature)」、Vol.337、p147、1989年 益田、"固体物理"31巻、p493、1996年
このような技術的背景により、本発明者らは検討を重ねた結果、細孔の平均孔径が20nm以下であり、前記細孔を隔てる壁材料が半導体材料(Si、Ge、SiとGe)からなるナノ細孔体を形成できる方法を見出した。このナノ細孔体に各種材料(金属・合金・半導体)を充填し、充填料と壁材との溶解性の違いを利用して壁材のみを選択的に除去することで、直径が微細であり、高密度に集積されたナノ細線を具備するナノ構造体を形成することが可能であるとの知見を得た。
本発明は、このような従来の事情を背景になされたもので、直径が微細且つ高密度に集積され、高機能性デバイスに応用可能なナノ細線を具備するナノ構造体を提供するものである。
本発明は、基板又は下地層を有する基板上に形成された構造体であって、柱状の第1の部材と前記第1の部材を取り囲むように形成した第2の部材を備え、前記第2の部材が共晶を形成し得る2種類以上の材料を含有し、且つ前記材料の1種類が半導体材料であり、前記第1の部材の基板からの高さが、第2の部材の基板からの高さよりも高く、前記第1の部材が、Pd又はPtを含有することを特徴とする。
また、本発明は、基板又は下地層を有する基板の上に、柱状の第1の部材と前記第1の部材を取り囲むように形成した第2の部材とを備え、前記第2の部材が共晶を形成し得る2種類以上の材料を含有した構造体を形成する工程と、前記第1の部材を除去し、孔を形成する工程と、前記孔中に金属及び合金を含有する材料を充填する工程と、前記第2の部材を一部又は全部除去する工程とを備えることを特徴とするナノ構造体の製造方法を提供することにある。
本発明によれば、ナノ細線の細孔径が20nm以下、細孔間隔が30nm以下のナノ細線が集積されたナノ構造体を提供することができる。本発明のナノ構造体は、金属及び合金のナノ細線を具備し、特にPtやPd等のナノ細線では触媒、化学センサー、電極材料等の多岐に渡る応用が可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に関わるナノ構造体について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるナノ構造体を模式的に示す。図1(a)及び(b)において、10は基板、11は下地層、13はナノ細線、14はSi、Ge、SiGeのいずれかにより形成されるマトリックス部である。
図1(a)及び(b)に示すナノ構造体1は、基板10上若しくはこの基板10上に成膜された下地層11上に形成されるもので、直径が微細且つ高密度に集積されたアルミニウム柱状部及びその隔壁を成して周囲を取り囲むマトリックス部14を含む構造体(後述参照)からアルミニウム柱状部を除去して細孔径及び細孔密度の揃ったナノ細孔体(後述参照)を用意し、そのナノ細孔体を鋳型としてその細孔中に所定材料を充填することで直径が微細且つ高密度に集積されたナノ細線13を形成し、マトリックス部14の一部を溶解して選択的に除去することによりナノ細線13をマトリックス部14の表面から凸状に露出させて構成されている。すなわち、マトリックス部14は、ナノ細線13形成時の鋳型に相当するものである。ナノ細線13には、めっき法により任意の金属、合金などの材料をマトリックス部14中に充填することが可能である
下地層11は、蒸着法・スパッタ法等の物理的手法(PVD)、化学的手法(CVD)等を用いる気相法、めっき等の液相法、ゾル−ゲル等の固相法等、薄膜作成方法には依らず基板10上に成膜して形成されるが、その表面は平坦であることが好ましい。下地層11の材料は、例えば本実施形態で用いる後述のマグネトロンスッパタ法により容易に成膜可能な金属・合金を主成分とするものである。
この下地膜11は、ナノ細線13の作成に電解めっきを用いる場合、電極となるが、基板10が導電性を充分に有する場合、導電性の有無にはこだわらない。ナノ細線13の作成に無電解めっきを用いる場合は、下地膜11が触媒活性を有する膜であることが必要となる。
下地層11の膜厚は、本発明においてナノ細線13の作成に電解めっきを用いる場合、使用目的にもよるが、以下のことを考慮して設定する。すなわち、基体が導電性を有する場合は、基体上に配する導電性膜の膜厚は基体を十分に被覆することができればよく、好ましくは10nmから100μmの範囲で設定できる。基体の導電性が不十分の場合には、導電性を有する下地膜11の好ましい膜厚範囲は、下地膜導電性材料の導電率ρ、面積等から設定されるので一概には言えないが、おおむね10nmから100μmの範囲であり、さらに好ましくは50nm〜1μmの範囲である。ナノ細線13の作成に無電解めっきを用いる場合、下地層11として触媒活性を有するPt、Pd、Ru、Rh、Ir等を主成分とする貴金属が適する。無電解めっきは、下地層11の導電性に依存しないため、下地層11の膜厚は、基体を十分に被覆することができればよく、好ましくは10nmから100μmの範囲で設定できる。
マトリックス部14は、前述のようにナノ細線13を形成するための鋳型であり、ナノ細線13のサイズを規定するナノ細孔体を構成する。このナノ細孔体は、平均細孔径(2r)が20nm以下、各細孔の平均間隔(2R)が30nm以下であり、細孔が柱状形状でお互いに独立し、且つ膜面に対して垂直またはほぼ垂直となるものである。
以下、マトリックス部14により構成されるナノ細孔体に関して図2及び図3を参照して詳細に説明する。
図2は、ナノ細孔体の基になる構造体を模式的に示すものである。この構造体20は、第1の材料としてAl、第2の材料としてSi、Geの少なくとも1種類以上の元素を主成分とし、第1の材料を含み構成される柱状の部材、すなわちアルミニウム柱状部21が、第2の材料を含み構成される領域、すなわちSi(Ge又はSiGe)により形成されるマトリックス部14に取り囲まれている。この構造体20は、基板10もしくは下地層11上に形成される。
構造体20には、第2の材料が、第1の材料と第2の材料の全量に対して20atomic%以上70atomic%以下の割合で含まれている。この割合は、構造体20を構成する第1の材料と第2の材料の全量に対する第2の材料の割合を示しており、好ましくは25atomic%以上65atomic%以下、より好ましくは30atomic%以上60atomic%以下である。上記割合は、例えば誘導結合型プラズマ発光分析法で定量分析することにより得られる。atomic%を単位として用いているが、wt%を単位として用いる場合には、20atomic%以上70atomic%以下とは、20.65wt%以上70.84wt%以下となる(Alの原子量を26.982、Siの原子量を28.086として換算している)。
この構造体20は、実質的に柱状形状が実現していればよく、例えばアルミニウム柱状部21に第2の材料が含まれていてもよいし、アルミニウム柱状部21を取り囲む領域、すなわちマトリクス部14に第1の材料が含まれていてもよい。また、アルミニウム柱状部21及びマトリクス部14にO、Ar、N、Hなどの元素が含まれていてもよい。
第2の材料である、Si、Geの少なくとも1種類以上の元素を主成分とするマトリックス部14は、非晶質となることが望ましい。第1及び第2の材料としては、両者の成分系相平衡図において、共晶点を有する材料(いわゆる共晶系の材料)であることが好ましい。特に共晶点が300℃以上好ましくは400℃以上であるのがよい。
アルミニウム柱状部21の部材の径(平面形状が円の場合は直径)は、主として構造体20の組成(即ち、第2の材料の割合)に応じて制御可能であるが、その平均径は、20nm以下、好ましくは1nm以上15nm以下である。ここでいう平均径とは、図1における2rである。この平均径2rは、例えば、実際のSEM写真で観察される柱状の部分を、その写真から直接、あるいはコンピュータで画像処理して、導出される値である。
また、複数のアルミニウム柱状部21を形成する部材の中心間距離2R(図1参照)は、30nm以下、好ましくは5nm以上20nm以下である。勿論、中心間距離2Rの下限として、上記2Rは柱状の部材どうしが接触しない間隔は最低限備えている必要がある。
構造体20は、膜状の構造体であることが好ましく、かかる場合、アルミニウム柱状部21は、膜の面内方向に対して略垂直になるように第2の材料を含み構成される部材中に分散していることになる。膜状構造体の膜厚としては、特に限定されるものではないが、1nm〜1μm程度であることが好ましい。
構造体20は、非平衡状態で成膜する方法を利用して作製することができる。本発明における成膜方法としては、スパッタリング法が好ましいが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着(EB蒸着)、イオンプレーティング法をはじめとする任意の非平衡状態で物質を形成する成膜法が適用可能である。スパッタリング法で行う場合には、マグネトロンスパッタリング、RFスパッタリング、ECRスパッタリング、DCスパッタリング法を用いることができるが、本実施形態では、マグネトロンスパッタリング法を用いている。
図3は、上記構造体からアルミニウム柱状部を選択的に除去することにより形成されるナノ細孔体の模式図を示す。
図3に示すナノ細孔体30は、構造体からアルミニウム柱状部を除去することにより複数の柱状の細孔(ナノ細孔又はナノホール)31をマトリックス部14中に形成したものである。構造体からアルミニウム柱状部を除去するためのエッチングには、アルミニウム柱状部を選択的に除去できればよく、エッチング液としては例えば、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸などの酸が好適である。このように構造体からアルミニウム柱状部の除去により形成されるナノ細孔体30の細孔31は、互いに連結せず独立していることが好適である。そして、この細孔31内に種々の材料を充填することで様々な機能素子、装置が提供可能である。
次に、本発明に関わるナノ構造体の他の実施形態について説明する。
図4は、他の実施形態のナノ構造体を模式的に示す。図4(a)及び(b)において、10は基板、11は下地層、13はナノ細線である。
図4に示すナノ構造体1aは、鋳型として用いたナノ細孔体を全て除去することを特徴とするものであり、ナノ細線13の側壁を囲むマトリックス部14の有無を除いては、前述した図1に示すナノ構造体1と同様である。
このナノ構造体1aによれば、ナノ細線13の下地層11が表面に表れることにより、下地の物理的・化学的特長を活かした複合機能性材料の作成も可能である。特に、触媒として図4に示すナノ構造体1aを用いる場合は、ナノ細線部分と異なる触媒活性を示す材料を下地層11に用いることで、複合機能性触媒として使用できる可能性がある。
本実施形態におけるナノ構造体1aのナノ細線13を触媒材料として用いる場合は、目的とする触媒反応に対して高活性な材料、及び目的とする触媒反応を選択的に進行させる材料を選ぶ必要がある。また、触媒反応においては、反応ガスに対して適度な吸着力を示す材料が不可欠であり、この意味からH2、O2、N2、CO、CO2、NH3等の比較的単純な気体分子が吸着可能な貴金属類は、触媒として適した材料といえる。また、このことは、ナノ細線を化学センサーとする場合にもあてはまる。
次に、本発明におけるナノ構造体の製造方法について図5〜図8を参照して詳細に説明する。
以下、この製造方法で用いる製造工程を、(1)成膜工程1(下地膜の成膜)、(2)成膜工程2(AlSi(またはAlGe、AlSiGe成膜)、(3)細孔体形成工程、(4)めっき工程、(5)エッチング工程に分けて順に説明する。
なお、本実施形態の(4)めっき工程において、電気めっきを用いる場合と無電解めっきを用いる場合で製造工程及び製造工程における留意点が若干異なる。以下、「電解めっきの場合」及び「無電解めっきの場合」とに分けて説明をする。また、以下に示す実施形態の一例には、(2)成膜工程2(AlSi(またはAlGe、AlSiGe)成膜)で用いる材料として、AlSiの場合に関して説明を行うが、Siの一部または全部をゲルマニウムに置き換えても本工程に変化はなく、本実施形態では説明の便宜上AlSiとして説明する。
(電解めっきを用いる場合)
図5は、本発明におけるナノ構造体の製造方法に関する一実施形態の工程図である。図5(a)は成膜工程1(下地膜の成膜)、図5(b)は成膜工程2(AlSi(またはAlGe、AlSiGe成膜)、図5(c)は細孔体形成工程、図5(d)はめっき工程、図5(e)はエッチング工程をそれぞれ示す。なお、図5に示す各工程は、後述の実施例1で用いる工程と同じである。以下、各工程を詳細に説明する。
工程(1)成膜工程1(下地膜の成膜)
図5(a)に示すように、本工程は、基板(Si基板)51上に下地膜(Pd薄膜)52を成膜するものである。
下地膜52は、以下に示す(4)めっき工程で用いる電解めっきにおける電極となる。そのため、電導性を有する薄膜であることが好ましいが、基板51が導電性を充分に有する場合は、導電性の有無にはこだわらない。本発明では下地膜52としてWを用意したが、勿論他の材料を用いても問題は無い。
基板51としては、石英ガラスやプラスチックをはじめとする絶縁体基板やSiやGaAsをはじめとする半導体基板などの基板、金属基板や、これらの基板の上に1層以上の膜を形成したものが挙げられる。なお、引き続き行われる以下の各工程に不都合を及ぼさない限り、基板51の材質、厚さ、機械的強度などは特に限定されるものではない。
また、下地膜52の成膜には、蒸着法・スパッタ法等の物理的手法(PVD)、化学的手法(CVD)等を用いる気相法、めっき等の液相法、ゾル−ゲル等の固相法等、任意の薄膜作成方法を適用することが可能であるが、本実施形態では、良好な膜厚分布を有する薄膜を比較的容易に形成できるスパッタリング法を用いている。
また、スパッタリング法を用いて成膜された下地膜52には、ターゲット材料の他に、使用ガスであるArや真空装置内の不純物であるH、O、Ar、N、C等が一部混入されていても支障がない。
工程(2)成膜工程2(AlSi(またはAlGe.AlSiGe)成膜)
(a)AlとSiを用意する工程
図6は、非平衡状態で物質を形成する成膜法としてマグネトロンスパッタリング法を用いた反応装置内の概要を示す。図6において、61は基板、62はArプラズマ、63はSiチップ、64はAlターゲットである。
まず、原料としてのSi及びAlを用意する工程として、例えば、図6に示すように、反応装置内のAlターゲット(基板)64上にSiチップ63を配置する。
(b)AlSi構造体の形成工程
次に、非平衡状態で物質を形成する成膜法としてマグネトロンスパッタリング法を用いて、図6に示すように、反応装置内でAlターゲット64上に放電用ガスとして導入されたArガスによる高密度のArプラズマ62を発生させ、そのプラズマ62中のArイオンを、Siチップ63を配置したAlターゲット64に衝突させてそのイオン衝撃でSi及びAlをはじき出し、基板41上にそのSi及びAlの混合体からなるAlSi構造体を形成する。このAlSi構造体は、Alを主成分とする柱状の部材(アルミニウム柱状部)と、その周囲を取り囲むSiを主成分とする部材(マトリクス部)から構成される。
原料としてのSi及びAlは、図6のようにAlのターゲット基板64上にSiチップ63を配することで達成される。Siチップ63は、図6では、複数に分けて配置しているが、勿論これに限定されるものではなく、所望の成膜が可能であれば、1つであっても良い。ただし、均一なAlを含む柱状の部材をSi領域内に均一に分散させるには、Alターゲット64上にSiチップ63を対称に配置しておくのがよい。Alターゲット64に対するSiチップ63の量及び配置の制御により、AlとSiの割合を簡単に変化させることができる。
また、所定量のAlとSiとの粉末を焼成して作製したAlSi焼結ターゲットを使用し、更に、AlターゲットとSiターゲットを別々に用意し、同時に両方のターゲットをスパッタリングする方法を用いても良い。
形成される膜中のSiの量は、AlとSiの全量に対して20〜70atomic%であり、好ましくは25〜65atomic%、さらに好ましくは30〜60atomic%である。Si量が斯かる範囲内であれば、Si領域内にAlの柱状の部材が分散したAlSi構造体が得られる。
また、基板温度としては、300℃以下であり、好ましくは200℃以下であるのがよい。
なお、このような方法でAlSi構造体を形成すると、AlとSiが準安定状態の共晶型組織となり、AlがSiマトリックス内に数nmレベルのナノ構造体(柱状の部材)を形成し、自己組織的に分離する。そのときのAlはほぼ円柱状形状であり、その孔径は1〜20nmであり、間隔は5〜30nmである。
また、非平衡状態で成膜を行う場合、特にスパッタリング法の場合は、Arガスを流したときの反応装置内の圧力は、0.2〜1Pa程度が好ましい。また、プラズマを形成するための出力は4インチターゲットでは、150〜1000W程度が好ましい。しかし、特に、これに限定されるものではなく、Arプラズマ62が安定に形成される圧力及び出力であればよい。
非平衡状態で物質を形成する成膜法は、スパッタリング法が好ましいが抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着(EB蒸着)をはじめとする任意の非平衡状態で物質を形成する成膜法が適用可能である。
また、成膜する方法としては、SiとAlを同時に形成する同時成膜プロセスを用いても良いし、SiとAlを数原子層づつ積層する積層成膜プロセスを用いてもよい。
上記の様にして成膜されたAlSi構造体は、Alを主成分とする組成からなるAlを含む柱状の部材(アルミニウム柱状部)と、その周囲を取り囲むSiを主成分とする部材(マトリクス部)を備える。
Alを含有する柱状の部材の組成は、Alを主成分とするが、柱状構造の微細構造体が得られていれば、Si、H、O、Ar、Nなどの他の元素を含有していてもよい。
また、Alを含む柱状の部材の周囲を取り囲んでいるSiを主成分とする部材の組成は、柱状構造の微細構造体が得られていれば、Al、O、Ar、N、Hなどの各種の元素を含有してもよい。
本工程により、図5(b)に示すように、基板51上に成膜形成された下地膜52上にAlSi構造体薄膜(構造体)53が形成(成膜)される。
工程(3)細孔体形成工程
本工程では、図5(c)に示すように、AlSi構造体中のAlを主成分とする柱状の部材(アルミニウム柱状部)のみを選択的にエッチングする。その結果、AlSi構造体には、細孔54aを有するSi領域、すなわちマトリックス部53aのみが残り、ナノ細孔体54が形成される。このナノ細孔体54中の細孔径2rは、20nm以下、細孔間隔2Rは、30nm以下であるが、好ましくは、細孔径2rは1〜15nmであり、その間隔2Rは5〜20nmである。また、長さLは1nm〜1μmの範囲である。
本工程で用いるエッチングに用いる溶液は、例えばAlを溶かしSiをほとんど溶解しない、りん酸、硫酸、塩酸、クロム酸溶液などの酸が挙げられるが、特に酸の種類に限定されるものではない。また、数種類の酸溶液を混合したものを用いてもかまわない。またエッチング条件は、例えば、溶液温度、濃度、時間などは、作製するSi細孔体に応じて、適宜設定することができる。
工程(4)めっき工程(電解めっき)
本工程で用いる電解めっき装置の概略を図7に示す。図7において、2は電解メッキ装置、70は恒温槽であり、71は試料、73は電解液、74は電解液73を入れる反応容器、72は参照電極(アノード)、75は試料71と参照電極72間に電圧を印加する電源、76は電流を測定する電流計である。図7中では省略してあるが、このほか、電圧、電流を自動制御、測定するコンピュータなどが組み込まれている。
図7に示す電解めっき装置2において、試料71および参照電極72は、恒温水槽70により温度を一定に保たれた反応容器74内の電解液73中に配置され、電源75より試料71と参照電極72間に電圧を印加することで電解めっきが行われる。
この電解めっきにより、図5(c)に示す細孔体形成工程(3)で作成したナノ細孔体54中にめっき材料を充填する。この電解めっきにより金属、合金等を充填することができる。これにより、図5(d)に示すように、ナノ細孔体54を成すマトリックス部53b中にナノ細線(Ptナノ細線)55が形成される。
本発明の場合、以下の工程(5)エッチングプロセスにより、細孔体材料であるSiを選択的に溶解し、ナノ細線構造を形成する必要がある。このため、以下の工程(5)エッチングプロセスにも示すが、エッチングにアルカリ性溶液を用いる場合は、充填する材料としては、Siの細孔体材料よりもアルカリ性溶液に対する溶解度が低い材料であることが必要とされる。故に、アルカリ性に対する溶解度の低いPt、Pd、Ru、Rh、Ir等の貴金属等が好ましい。一方、エッチングには、フッ酸を用いて選択的にSiを除去することも可能である。
工程(5)エッチング工程
エッチング処理をすることにより、図5に示すナノ細線材料を取り囲むSiを主成分とする部材、すなわちマトリクス部53aの一部及び全部を選択的に除去することにより本発明のナノ細線構造が完成する。エッチング時間によりSiを主成分とする部材の残存量を制御することが可能であり、これにより、図5(e)の図中左側に示すようにSiを主成分とする部材の一部を選択的に除去することでナノ細線55がそれを取り囲むSiを主成分とする部材、すなわちマトリックス部53bに対して上に凸であるナノ構造体56a(図1のナノ構造体1参照)、または図5(e)の図中右側に示すようにSiを主成分とする部材、すなわちマトリックス部53aの全部を選択的に除去することでナノ細線55を取り囲むSiを主成分とする部材が全て除去されて存在しないナノ構造体56b(図4のナノ構造体1a参照)を形成することができる。
本工程で用いるエッチング溶液としては、例えばNaOH、KOH等のアルカリ性を有する溶液が用いられる。アルカリ濃度、処理時間、温度の制御により所望のナノ細線材料を形成することができる。ただし、ナノ細線材料の溶解に注意を払う必要がある。
(無電解めっきを用いる場合)
工程(1)成膜工程1(下地膜の成膜)
下地層には、以下の工程(4)めっき工程に示す無電解めっきを進行させるために、触媒活性を有する薄膜を下地層とすることが必要である。触媒活性を有する下地層としては、Pd、Pt、Rh、Rh、Irなどが好ましい。また、単体だけでなく二種類以上の金属を混合させた合金膜を用いてもよい。
下地層は、触媒活性を有することが必要であるが、下地層がO、H、OHまたはその他の元素等により被毒されて触媒活性を失う可能性がある。特に、本発明では、細孔体材料であるAlSi薄膜と前記下地層間の界面で生じる拡散、及び細孔体形成工程のエッチングプロセスによる下地層の酸化等に充分注意を払う必要がある。
また、下地層の触媒活性に関して、使用する無電解めっき浴中に存在する物質の影響のよる、下地層の表面変質等にも注意を払う必要がある。
下地層の触媒活性を考慮した結果、下地層としてPd及びPd合金に高い触媒活性があることを見出した。しかしながら、無電解めっきの下地層としてPd及びPd合金に限定されるものではない。
基板上に配する下地膜の膜厚は、基板を十分に被覆することができればよく、好ましくは1nmから100μmの範囲で設定できる。
無電解めっきを進行させるための触媒は微粒子でも良い。
下地膜の成膜は、蒸着法・スパッタ法等の物理的手法(PVD)、化学的手法(CVD)等を用いる気相法、めっき等の液相法、ゾル−ゲル等の固相法等、薄膜作成方法には依らないが、本発明ではスパッタ法を用いている。
また、スパッタリング法を用いて成膜された下地膜には、触媒活性の劣化を及ぼさない程度ならば、ターゲット材料の他に、使用ガスであるArや真空装置内の不純物である水素、酸素、Ar、窒素、炭素等が一部混入されていても支障がない。
工程(2)成膜工程2(AlSi(またはAlGe、AlSiGe)成膜)
本工程は、前記「電解めっきを用いる場合」に示すものと同様である。
工程(3)細孔体形成工程
本工程は、前記「電解めっきを用いる場合」に記載した方法と同様の製造方法でも可能であるが、以下に別の方法による細孔体形成工程を示す。
本工程では、前記「電解めっきを用いる場合」と同様に、AlSi構造体中のAlを主成分とする柱状の部材のみを選択的にエッチングすることによりナノ細孔体が形成され、得られるナノ細孔体構造及びサイズは、前記「電解めっきを用いる場合」と同様である。すなわち、AlSi構造体には、細孔を有するSi領域のみが残り、Si細孔体が形成される。なお、Si細孔体中の細孔径2rが20nm以下、細孔間隔2Rが30nm以下であるが、好ましくは、細孔径2rは1〜15nmであり、その間隔2Rは5〜20nmである。また、長さLは1nm〜1μmの範囲である。
次工程(4)めっき工程が無電解めっきである場合、無電解めっき溶液がアルカリ性であることを利用して、AlSi構造体中のAlを主成分とする柱状の部材のみを選択的にエッチングすることが可能である。無電解めっき溶液のアルカリ濃度をpH10〜12とし、高pH濃度アルカリ性を有する無電解めっき溶液を用いれば、無電解めっき溶液により選択的前記柱状の部材のエッチングが進行しSiを主成分とするナノ細孔体を形成することができる。また、エッチングが終了すると同時に、下地層を触媒とした無電解めっきが連続的に進行することも特徴的である。
工程(4)めっき工程(無電解めっき)
本工程で用いる無電解めっき装置の概略を図8に示す。図8において、3は無電解めっき装置、80は恒温槽、81は試料、83は電解液、84は反応容器である。前述の電解めっき装置と異なり、電源等が不要であるため、非常に簡便な装置である。
図8に示す無電解めっき装置3において、試料81を恒温水槽80により温度を一定に保たれた反応容器84内の電解液73中に配置することにより、無電解めっきが行われる。これにより、図5に示す工程(3)で作成した細孔体中に所定のめっき材料が充填される。無電解めっきは、触媒活性を有する膜を連続的に形成すること、即ち自己触媒的に進行する。故に、この無電解めっきでは、自己触媒的な作用を持つ材料である、Au、Ag、Pt、Pd等をめっきすることができる。
無電解めっきの場合にも、前記「電解めっきを用いる場合」と同様に、次工程に細孔体材料であるSiを選択的にエッチングする必要がある。このため、アルカリ性水溶液によるエッチングを行う場合は、充填する材料としては、ナノ細孔体材料であるSiよりもアルカリ性溶液に対する溶解度が低い材料であることが必要とされる。故に、アルカリ性に対する溶解度の低いPt、Pd、Ru、Rh、Ir等の貴金属等が好ましい。
工程(5)エッチング工程
本工程は、前記「電解めっきを用いる場合」に示すものと同様である。
以下、実施例を用いて本発明を更に説明する。
図5は、前述の通り、本発明におけるナノ構造体の製造方法の一実施例を示す工程図を示す。本実施例では、以下の(1)−(5)の工程により形成したPtナノ細線を具備するナノ構造体を形成した一例を示す。
(1)成膜工程1(下地膜の成膜)(図5(a)参照)
図5(a)に示すように、本工程では、基板としてSi基板51を使用し、このSi基板51上にマグネトロンスパッタリング法により膜厚20nmのPd薄膜52を形成した。このPd薄膜52は、以下に示す無電解めっき工程のための触媒層である。
(2)成膜工程2(AlSi成膜)(図5(b)参照)
本実施例では、AlSiの例を示すが、AlSi部分をAlGe、AlSiGeとしても良い。
図5(b)に示すように、上記(1)の工程により作成したSi基板51上の膜厚20nmのPd薄膜52上にAlSiを主成分とする膜厚100nmのAlSi構造体薄膜53を形成した。このAlSi構造体薄膜53をFE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)にて観察した結果、Si領域に囲まれた円形のAlを含む柱状の部材(アルミニウム柱状部)が二次元的に配列した構造を形成していた。Alを含む柱状の部材を形成している細孔径は5nmであり、その平均中心間間隔は10nmであった。また、誘導結合型プラズマ発光分析法を用いてこのAlSi構造体薄膜の組成分析を行った所、SiがAlSiの全量に対して40atomic%含んだAlSi構造体であった。
このAlSi構造体薄膜53の成膜には、マグネトロンスパッタリング法を用いた。このマグネトロンスパッタリング法では、直径が4インチ(101.6mm)の円形のAlターゲット上に、15mm角のSiチップを8枚置いたものを用いた。スパッタ条件は、RF電源を用いて、Ar流量:50sccm、放電圧力:0.7Pa、投入電力:1kW、基板温度は室温(25℃)とした。
この他、Al/Siの比を調整することにより、Siの量がAlSiの全量に対して20〜70atomic%のAlSi構造体を作成することが可能である。
(3)細孔体形成工程(図5(c)参照)
図5(c)に示すように、上記(1)、(2)の工程により作成した薄膜を、温度30℃、0.3Mの燐酸に3時間浸し、Al柱状構造部分のみを選択的にエッチングして細孔54aを有するマトリクス部53aから構成されるナノ細孔体54を形成した。このナノ細孔体54の表面をFE−SEMにより観察したところ、マトリクス部53a中に、直径5nm、間隔10nmの細孔54aが形成されていた。
更に、断面構造をFE−SEMにより観察した所、Alを含む柱状の部材部分(アルミニウム柱状部)は完全に溶解しており、Siにより隔たれたナノホールがお互いに独立して形成していた。また、細孔54aの底部に被膜の存在は確認できず、下地層52のPd表面が露出しているものと考えられる。なお、本工程により作成されたナノ細孔体54は、エッチング工程により一部酸化が進行していた。
(4)無電解めっき工程(図5(d)参照)
図5(d)に示すように、上記(1)−(3)の工程を経た、細孔54の底部に下地層52のPd表面が露出したナノ細孔体54中に、無電解めっき法を用いてPtナノ細線55を形成した。
ここで用いた白金無電解めっき液は、1)レクトロレスPt100基本液100ml(日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース(株))、2)28%アンモニア水10ml、3)レクトロレスPt100還元剤2mL(日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース(株))、4)純水88mLを混合して調整しためっき液であり、60℃のめっき液中にナノ細孔体54を30分間浸すことにより、細孔54へのPtの充填を行った。
FE−SEMで観察した結果、ナノ細孔体54のマトリクス部53aに取り囲まれた細孔(ナノホール)中に直径5nm、高さは100nm白金が充填されていた。
(5)エッチング工程(図5(e)参照)
図5(e)に示すように、上記(1)−(4)の工程を経たナノホールにPtが充填された構造体を、1MのNaOHを用いてエッチングした結果、Ptを取り囲むSiを主成分とする部材(マトリクス部53a)が選択的エッチングされて、Ptナノ細線55を具備するナノ構造体56a又は56bが形成された。
本工程では、エッチング溶液の種類、温度、pH、エッチング時間、攪拌速度等を制御することで、Ptを取り囲むSiを主成分とする部材のエッチング量を制御することが可能であり、Ptナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材(マトリクス部53a)が一部溶解した前述の図1に示すようなPtナノ細線55を具備するナノ構造体56a(図5(e)の左側参照)、またはPtナノ細線55を取り囲むSiを主成分とする部材(マトリクス部53a)が完全に溶解した前述の図4に示すようなPtナノ細線55を具備するナノ構造体56b(図5(e)の図中左側参照)を形成することができた。
また、Pt以外の金属の無電解めっきを行う場合でも所望通りのサイズを有するナノ構造体56a又は56bを形成することが可能である。
本実施例は、以下の(1)−(5)の工程により形成したPtナノ細線を具備するナノ構造体を形成した一例を示す。
(1)成膜工程1(下地膜の成膜)、(2)成膜工程2(AlSi成膜)
本工程は、上記「実施例1」と同様である。
(3)細孔体形成工程、(4)無電解めっき工程の連続した工程
上記(1)、(2)の工程により作成した薄膜を、60℃の白金無電解めっき液に1時間浸した。ここで用いたPt無電解めっき溶液は、1)レクトロレスPt100基本液100ml、2)2.8%アンモニア水10ml、3)レクトロレスPt100還元剤2mL、4)純水88mLを混合して調整しためっき液であり、前記めっき液のpHは12である。
この試料をFE−SEMで観察した結果、細孔体中に直径5nm、高さは100nmPtが充填されていた。これは、pH12の無電解めっき溶液にAlSi構造体薄膜中のAlを主成分とする柱状の部材が溶解した結果、ナノ細孔体が形成され、連続してその細孔体中にPtが充填されたことを示す。
Pt無電解めっき液に浸す時間、めっき液のpHや温度、攪拌速度を制御することで、AlSi構造体薄膜からナノ細孔体の形成及びその細孔体中にPtを充填する工程を連続して行うことができる。
(5)エッチング工程
本工程は、上記「実施例1」と同様である。
本工程により、Ptナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材が一部溶解した図1に示すようなPtナノ細線を具備するナノ構造体、又はPtナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材が完全に溶解した図4に示すようなPtナノ細線を具備するナノ構造体を形成することができた。
また、Pt以外の金属の無電解めっきを行う場合でも所望通りのサイズを有するナノ構造体を形成することが可能である。
本実施例は、以下の(1)−(5)の工程により形成したPtナノ細線を具備するナノ構造体を形成した一例を示す。本実施例では、「実施例1」の(1)下地層の成膜工程で記述した「マグネトロンスパッタリング法により作成した前記Pd薄膜を無電解めっきの触媒層とする」方法とは別の方法としてPd微粒子を触媒層とした例を示す。
(1)Pd微粒子の形成
基板としてSi基板を用いた。Si基板上に、一般的に知られているセンシ−アクチ法を用いてSi基板上にPd微粒子を形成した。まず、SnCl2溶液に前記Si基板を浸漬し、表面にSn2+イオンを吸着させた。次に、PdCl2溶液に前記Si基板を浸漬することにより、以下の反応により、Pd2+イオンを還元し活性な触媒核を表面に付着させた。
Sn2++Pd2+→Sn4++Pd
以下の工程、すなわち(2)成膜工程2(AlSi成膜)、(3)細孔体形成工程、(4)無電解めっき工程、(5)エッチング工程は、上記「実施例1」と同様の工程である。
本工程により、Ptナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材が一部溶解した図1に示すようなPtナノ細線を具備するナノ構造体、またはPtナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材が完全に溶解した図4に示すようなPtナノ細線を具備するナノ構造体を形成することができた。
また、Pt以外の金属の無電解めっきを行う場合でも所望通りのサイズを有するナノ構造体を形成することが可能である。
本実施例は、以下の(1)−(5)の工程により形成したナノ細線を具備するナノ構造体の一例を示す。
(1)成膜工程1(下地膜の成膜)
基板としてSi基板を用いた。Si基板上にマグネトロンスパッタリング法により膜厚20nmのW薄膜を形成した。このW薄膜は、以下に示す電解めっき工程のための電極層である。
(2)成膜工程2(AlSi成膜)
上記(1)の工程で作成したW20nm/Si基板上にAlSiを主成分とする膜厚200nmのAlSi構造体薄膜を形成した。ここで形成されるAlSi構造体薄膜及び形成工程は、「実施例1」示すものと同様である。
(3)細孔体形成工程
上記(1)、(2)の工程により作成した薄膜を、温度30℃、0.3Mの燐酸に3時間浸し、Al柱状構造部分のみを選択的にエッチングして細孔体を形成した。この細孔体表面をFE−SEMにより観察したところ、直径5nm、間隔10nmの細孔が形成されていた。更に、断面構造をFE−SEMにより観察した所、Alを含む柱状の部材部分は完全に溶解しており、Siにより隔たれたナノホールがお互いに独立して形成していた。また、細孔の底部に被膜の存在は確認できず、下地層のW表面が露出しているものと考えられる。
(4)電解めっき工程
上記(1)−(3)の工程を経た、ナノホール底部に下地層のW表面が露出したナノ細孔体中に、電解めっき法を用いてCoを充填した。めっき液は、硫酸コバルト(II)7水和物0.2Mと硼酸0.3Mからなる水溶液を24℃で使用し、参照極としてAg/AgClを用いて−1.5Vの電圧にて電解めっきを行った。FE−SEMで観察した結果、前記細孔体中に直径5nm、高さは200nmCoが充填されていた。
(5)エッチング工程
上記(1)−(4)の工程を経たナノホールにPtが充填された構造体を、1MのNaOHを用いてエッチングした結果、Coを取り囲むSiを主成分とする部材が選択的エッチングされて、Coナノ細線を具備するナノ構造体が形成された。
本工程では、エッチング溶液の種類、温度、pH、エッチング時間、攪拌速度等を制御することで、Coを取り囲むSiを主成分とする部材のエッチング量を制御することが可能であり、Coナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材が一部溶解した図1に示すようなPdナノ細線を具備するナノ構造体、またはCoナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材が完全に溶解した図4に示すような、Coナノ細線を具備するナノ構造体を形成することができた。
また、Co以外の金属の電解めっきを行う場合でも所望通りのサイズを有するナノ構造体を形成することが可能である。
本実施例では、実施例1で示したプロセスにより、Ptナノ細線を具備したナノ構造体を作製した。ただし、Ptナノ細線の細孔径は5nm、平均中心間間隔は10nmであり、且つPtナノ細線の長さは50nmである。また、Ptナノ細線を取り囲むSiを主成分とする部材の全部が溶解したナノ構造体である。Ptナノ細線は直径1cmの円の内部に成長している。
本実施例で示すPtナノ細線の触媒活性を調べた。一例として、アンモニアと酸素から一酸化窒素を作成する触媒反応を調べた。
Ptナノ細線は、硝酸製造プロセスの素反応であるアンモニアと酸素から一酸化窒素を生成する反応の触媒として寄与すると考えられる。本実施例で作成したナノ構造体中に、4:1の混合比のアンモニアと酸素を導入した結果、一酸化窒素の生成が生成されることを確認した。硝酸の製造プラントでは、白金ワイヤーで編んだ白金触媒網を用いる。一般的に上記白金網触媒は複雑な工程を経て作成されるが、本実施例に示すPtナノ細線は比較的容易なプロセスで安価に作成することが可能である。
更に別の例として、一酸化炭素と水が反応し二酸化炭素と水素が生成する、水生ガスシフト反応を調べた。200℃に加熱したPtナノ細線中に一酸化炭素と水を導入すると、二酸化炭素と水素が発生し、大きなturn over number(触媒活性の指標)を示した。Ptナノ細線が高い触媒活性を示すことが示唆された。
また、Ptは、水素化反応、脱水素化反応、水素化分解反応、酸化反応等にも有効な材料であり、表面積の大きな本実施例に示すPtナノ細線は触媒材料として効果的な材料であるとともに、これらの反応を利用した化学センサーとして利用することも可能である。
次に、本発明で用いるナノ細孔体の基になる構造体(図2の構造体20、図5(b)のAlSi構造体薄膜53参照)に関する予備実験について説明する。この構造体は、第1の材料としてAl、第2の材料としてSi、Geの少なくとも1種類以上の元素を主成分とするマトリックス部を含むが、ここでは第2の材料としてSiを用いている。
(実験例1:第1の材料Al、第2の材料Si)
Siに周囲を囲まれたAl構造体部分が円柱状構造であり、その径2rが3nmであり、間隔2Rが7nm、長さLが200nmであるAl細線(図2のアルミニウム柱状部21参照)について説明する。
まず、Al細線の作製方法を説明する。
ガラス基板上に、RFマグネトロンスパッタリング法を用いて、SiをAlとSiの全量に対して55atomic%含んだAlSi混合膜を約200nm形成する。ターゲットには、4インチのAlターゲット上に15mm角のSiチップ13を8枚おいたものを用いた。スパッタ条件は、RF電源を用いて、Ar流量:50sccm、放電圧力:0.7Pa、投入電力:1kWとした。また、基板温度は室温とした。
なお、ここではターゲットとして、Alターゲット上にSiチップを8枚置いたものを用いたが、Siチップの枚数はこれに限定されるものではなく、スパッタ条件により変化し、AlSi混合膜の組成が約55atomic%近辺になれば良い。また、ターゲットはAlターゲット上にSiチップを置いたものに限定したものではなく、Siターゲット上にAlチップを置いたものでも良いし、SiとAlの粉末を焼結したターゲットを用いても良い。
次に、このようにして得られたAlSi混合膜をICP(誘導結合型プラズマ発光分析)にて、SiのAlとSiの全量に対する分量(atomic%)を分析した。その結果、SiのAlとSiの全量に対する分量は約55atomic%であった。なお、ここでは測定の都合上、基板として、カーボン基板上に堆積したAlSi混合膜を用いた。
FE−SEMにて、AlSi混合膜を観察した。基板真上方向から見た表面の形状は、Siに囲まれた円形のAlナノ構造体が二次元的に配列していた。Alナノ構造体部分の孔径は3nmであり、その平均中心間間隔は7nmであった。また、断面をFE−SEMにて観察した所、高さは200nmであり、それぞれのAlナノ構造体部分はお互いに独立していた。
また、X線回折法でこの試料を観察した所、結晶性を示すSiのピークは確認できず、Siは非晶質であった。
従って、Siに周囲を囲まれた間隔2Rが7nm、径2rが3nm、高さLが200nmのAl細線を含んだAlSiナノ構造体を作製することができた。
(比較例)
また、比較試料Aとして、ガラス基板上に、スパッタ法を用いて、SiをAlとSiの全量に対して15atomic%含んだAlSi混合膜を約200nm形成した。ターゲットには、4インチのAlターゲット上に15mm角のSiチップ13を2枚おいたものを用いた。スパッタ条件は、RF電源を用いて、Ar流量:50sccm、放電圧力:0.7Pa、投入電力:1kWとした。また、基板温度は室温とした。
FE−SEMにて、比較試料Aを観察した。基板真上方向から見た表面の形状は、Al部分は円形状にはなっておらず、縄状になっていた。即ち、Alの柱状構造体がSi領域内に均質に分散した微細構造体となっていなかった。さらに、その大きさは10nmを遥かに超えていた。また、断面をFE−SEMにて観察した所、Al部分の幅は15nmを超えていた。なお、このようにして得られたAlSi混合膜をICP(誘導結合型プラズマ発光分析)にて、SiのAlとSiの全量に対する分量(atomic%)を分析した。その結果、SiのAlとSiの全量に対する分量は約15atomic%であった。
さらに、比較試料Bとして、ガラス基板上に、スパッタ法を用いて、SiをAlとSiの全量に対して75atomic%含んだAlSi混合膜を約200nm形成した。ターゲットには、4インチのAlターゲット上に15mm角のSiチップ13を14枚おいたものを用いた。スパッタ条件は、RF電源を用いて、Ar流量:50sccm、放電圧力:0.7Pa、投入電力:1kWとした。また、基板温度は室温とした。
FE−SEMにて、比較試料Bを観察した。基板真上方向から見た試料表面には、Al部分を観察することができなかった。また、断面をFE−SEMにて観察しても、明確にAl部分を観察することができなかった。なお、このようにして得られたAlSi混合膜をICP(誘導結合型プラズマ発光分析)にて、SiのAlとSiの全量に対する分量(atomic%)を分析した。その結果、SiのAlとSiの全量に対する分量は約75atomic%であった。
また、比較試料Aを作製した場合と、Siチップの枚数の条件のみを変え、AlSi混合体の全量に対するSiの割合が、20atomic%、35atomic%、50atomic%、60atomic%、70atomic%である試料を作製した。Alの柱状構造体がSi領域内に均質に分散した微細構造体となっている場合を○、なっていない場合を×としたものを以下に示す。
Figure 0004434658
このように、AlとSiの全量に対するSi含有量を、20atomic%以上70atomic%以下に調整することで、作製されたAlナノ構造体の孔径の制御が可能であり、また、直線性に優れたAl細線の作製が可能になる。なお、構造の確認には、SEMの他にもTEM(透過型電子顕微鏡)等を利用するのがよい。なお、上記含有量に関しては上記Siに代えてゲルマニウム、あるいはSiとゲルマニウムの混合物を用いても同様であった。
さらに、比較試料Cとして、ガラス基板上に、スパッタ法を用いて、SiをAlとSiの全量に対して55atomic%含んだAlSi混合膜を約200nm形成した。ターゲットには、4インチのAlターゲット上に15mm角のSiチップ13を8枚おいたものを用いた。スパッタ条件は、RF電源を用いて、Ar流量:50sccm、放電圧力:0.7Pa、投入電力:1kWとした。また、基板温度は250℃とした。
FE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)にて、比較試料Cを観察した。基板真上方向から見た試料表面には、AlとSiの明瞭な境界を確認することができなかった。つまり、Alナノ構造体を確認することができなかった。即ち、基板温度が高すぎると、より安定な状態に変化してしまうため、このようなAlナノ構造体を形成する膜成長ができていないと思われる。
なお、柱状の部材が分散した構造体を得るために、ターゲットの組成をAl:Si=55:45などに設定することも好ましい形態である。
以上のように、本発明のナノ構造体は、電子デバイスやマイクロデバイスなどの機能材料や、構造材料等として、広い範囲で利用可能であり、特に量子効果デバイス、発光デバイス、太陽電池や、触媒、電気化学センサー、バイオセンサーなどの用途に適用できる。
本発明の一実施形態によるナノ構造体を示す概略図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図ある。 Al及びSi(またはGe、SiGe)を主成分とする構造体の概略図である。 Si(またはGe、SiGe)を主成分とするナノ細孔体の概略図である。 本発明の他の実施形態におけるナノ構造体を示す概略図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図ある。 本発明におけるナノ構造体の製造方法の一実施例を示す工程図で、(a)は成膜工程1(下地膜の成膜)、(b)は成膜工程2(AlSi(またはAlGe、AlSiGe)成膜)、(c)は細孔体形成工程、(d)はめっき工程、(e)はエッチング工程をそれぞれ説明する図である。 本発明で用いるAlSi構造体形成工程を説明する概略図で。 本発明で用いる電解めっき装置の概略図である。 本発明で用いる無電解めっき装置の概略図である。
符号の説明
1、1a ナノ構造体
2 電解めっき装置
3 無電解めっき装置
10 基板
11 下地層(下地膜)
13 ナノ細線
14 マトリックス部
20 構造体
21 アルミニウム柱状部
30 ナノ細孔体
31 細孔
51 Si基板(基板)
52 Pd薄膜(下地層)
53 AlSi構造体薄膜(構造体)
54 ナノ細孔体
54a 細孔
55 Ptナノ細線(ナノ細線)
56a、56b ナノ構造体
61 基板
62 Arプラズマ
63 SiまたはGeチップ
64 Alターゲット
70 恒温糟
71 試料
72 参照電極(アノード)
73 電解液
74 反応容器
75 電源
76 電流計
80 恒温糟
81 試料
83 無電解めっき液
84 反応容器

Claims (3)

  1. 基板又は下地層を有する基板の上に、柱状のAlを含有する第1の部材と、前記第1の部材を取り囲むように形成したAlと共晶を形成し得るSi、Ge、又はこれらの混合物を含有する第2の部材とを備えた構造体を形成する工程と、
    前記第1の部材を除去し、孔を形成する工程と、
    前記孔中に金属及び合金を含有する材料を充填する工程と、
    前記第2の部材を一部除去する工程とを備えることを特徴とするナノ構造体の製造方法。
  2. 前記材料を充填する工程に電解めっき法又は無電解めっき法を用いることを特徴とする請求項記載の製造方法。
  3. 前記第2の部材を一部除去する工程がアルカリ性の水溶液によりエッチングする工程を有することを特徴とする請求項又は記載の製造方法。
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