JP4434353B2 - 食品用スライサー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハムや肉などの食品を、スライスするスライサーに係わり、特に、スライスした食品を、2つ折り状態にする食品用スライサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13に示す従来のスライサー本体aは、ハムや肉などの食品をスライスするための装置である。
上記スライサー本体aは、そのケーシング1内に、例えば、スライスする前の状態のハムHをセットし、このセットしたハムHのスライス面2を開口部3から臨ませている。
ケーシング1内には、図示していない送り出し機構を設けるとともに、この送り出し機構によって、開口部3から臨ませたハムHを、所定の量ずつ送り出せるようにしている。
また、このようにしたケーシング1は、床面に対して所定の角度αだけ傾斜させている。したがって、開口部3が、この開口部3と反対側4よりも低くなり、ハムHのスライス面2も垂直方向から上記α度だけ傾いている。
【0003】
上記ケーシング1の開口部3の図面上側には、開口部3から送り出されるハムHを切断するための円形のカッター5を備えている。
このカッター5は、その回転軸6を中心にして、図示していない回転駆動機構によって回転する。また、このカッター5は、回転ドラム7に取り付けている。回転ドラム7は、図示していない回転駆動機構によって回転するが、その図示していない回転軸と、上記カッター5の回転軸6とを、偏心させている。
したがって、回転ドラム7が回転すると、カッター5は、回転ドラム7の図示していない回転軸の周りを公転する。このようにカッター5が公転すると、開口部3から臨ませたハムHが、上側から下側に向かってスライスされる。
【0004】
一方、上記スライサー本体aの開口部の下側には、スライスされたハムを搬送するためのベルトコンベヤ8を設けている。
上記スライサー本体aでスライスされたハムhは、開口部3からそのままベルトコンベヤ8上に落ちる。このとき、スライスされていないハムHのスライス面2が垂直方向よりもα度だけ傾いているので、スライスされたハムhは、図14に示す2点鎖線の落下軌跡を描いてベルトコンベヤ8上に落ちる。つまり、スライスされたハムhは、そのスライスされた面9を上側にしてベルトコンベヤ8上に載る。
【0005】
上記スライサー本体aによって連続的にハムHをスライスすると、スライスされたハムhが、次から次にベルトコンベヤ8上に落下する。そして、このように連続的に落下するハムhは、ベルトコンベヤ8が止まっている場合には、ほぼ完全に重なり合う。また、ベルトコンベヤ8が動いている場合には、ベルト面の移動速度に応じた量だけ重なり合う。
【0006】
上記ベルトコンベヤ8は、上記のようにして複数枚重なり合ったハムhを、一パック用として図示していないパッケージ装置に搬送する。そして、上記複数枚のハムhを、パッケージ装置でそのままパック詰めする。
このようにパック詰したハムは、日持ちさせるために、パック内に不活性ガスを充填する。ただし、不活性ガスを充填する前に、このパック内を真空にするようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のスライサー本体aは、スライスしたハムhを、そのまま重ね合わせることしかできないので、パック内のハムも、単に重なり合った状態になっている。
このように単に重なり合ったハムをそのままパック詰にした場合には、そのパックに不活性ガスを充填したとしても、ハムが重なり合っている部分が不活性ガスにふれにくい。そのため、充填した不活性ガスの効果が、減殺されてしまう。
【0008】
また、スライスしたハムhを、そのまま重ね合わせてパック詰した場合には、その盛り付け時や、それを食べる時など、1枚ずつはがすのが難しいという問題があった。
【0009】
一方、近年、核家族化が進み、一家族当たりの人数が減っている。このような状況のなかで、1パック当たりのハムの枚数を減らした少量パックの需要が高まっている。そこで、1パック当たりのハムの枚数を減らして販売している。
ところが、上記従来のスライサー本体aは、スライスしたハムhを、そのまま重ね合わせることしかできないため、ハムの枚数を減らしてパック詰すると、どうしてもボリューム感がなくなってしまう。ボリューム感がなくなると、見栄えが悪くなり、販売促進上好ましくないという問題もあった。
【0010】
また、上記のようにハムの枚数を減らしてパック詰する場合に、その枚数に応じた小さなパックを、その都度成形していたのでは、コストアップとなってしまう。そこで、枚数を減らす以前のパックをそのまま使うと、今度は、そのパックの容量が大きすぎて、その中に空きスペースができてしまう。ところが、パック内に空きスペースができると、それだけで見栄えが悪くなる。その上、商品の流通過程などでハムが偏ってしまうことがあり、いっそう見栄えが悪くなるという問題があった。
この発明の目的は、連続的にスライスされるハムを、自動的に2つ折にすることによって、上記の問題を解決することができるスライサーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、スライサー本体にセットされたハムや肉等のスライス対象となる食品を上側から下側に向かってスライスするカッターを備えるとともに、このスライサー本体の前方、すなわち、上記食品のスライス面と対向する位置であって、上記食品の送り出し方向に対してそれを横切る棒状の折り曲げ手段を設け、この折り曲げ手段は、送り出されて上側から下側に向かってスライスされる途中の食品の上部が当って、この上部一時的に受け止め、この受け止め状態でさらにスライスされたときスライス途中の食品のたわみが大きくなり、完全にスライスされた食品が二つ折状態になって落下する構成にしたことを特徴とする。
第2の発明は、折り曲げ手段を、スライスされる食品の最上端部が描く落下軌跡内であって、スライス面の上下方向半分よりも上方に位置させたことを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、上記折り曲げ手段を回転自在にしたことを特徴とする。
第4の発明は、上記折り曲げ手段は、スライスされた食品が当たる面に凹凸を形成したことを特徴とする。
第5の発明は、上記折り曲げ手段は、ロッドと、このロッドに回転自在に設けた複数の回転体とからなることを特徴とする。
【0013】
第6の発明は、回転体を多角形にしたことを特徴とする。
第7の発明は、折り曲げ手段の上下方向の位置を、調節可能にしたことを特徴とする。
第8の発明は、折り曲げ手段の位置を、食品のスライス面に対して前後方向に調節可能にしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
第1〜第5実施例を具体的に説明する前に、図1〜図5に基づいて、スライスされたハムhを2つ折にする原理について先に説明する。なお、ハムHのスライス面を斜めにしてスライスすることは、従来と同様である。
図1に示すように、ハムHのスライス面2の対向する位置には、ロッド状の折り曲げ手段Cを横切らせている。このような状態で、ハムHがその上側部分からカッター5によってスライスされていくと、スライス面が傾いているため、スライスされた上部11が矢印12方向に倒れてくる。そして、このようにハムが倒れる途中で、上記上部11が折り曲げ手段Cに当たる。
【0015】
上記のようにスライスされたハムhの上部11が折り曲げ手段Cに当たると、その部分が一時的ではあるが、その折り曲げ手段Cに受け止められた状態になる。このような状態で、ハムHがさらにスライスされると、折り曲げ手段Cに当たった上部11以外の部分13が、図2に示すように、その重みでたわむ。そのたわみ方は、ハムHの送り出し方向前方が凸状になり、その後方が凹状になる。
上記の状態からハムHがさらにスライスされると、上記部分13の重量がさらに増えるので、図3に示すように、そのたわみ量も多くなる。
そして、ハムHが図4に示すように完全にスライスされると、その上部11が折り曲げ手段Cから離れて落下し始める。
上記のようにたわんだ状態で落下するハムhは、図5に示すように、ベルトコンベヤ8上に完全に2つ折になった状態で載る。
以上の原理によって、スライスされたハムhが2つ折になる。
【0016】
以下に説明する第1、第2実施例は、全て上記の原理に基づくものである。
図6、7に示す第1実施例は、スライサー本体aの開口部3に対向する位置に、折り曲げ手段Cを設けた点に特徴を有するものである。ただし、スライサー本体aに関しては、上記従来例と同じである。したがって、このスライサー本体aに関しては、従来例と同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0017】
上記折り曲げ手段Cは、図7に示すように、ロッド10と、このロッド10に設けた複数のナット22とで構成している。これらナット22は、この発明の回転体に相当するものであり、ロッド10に対してそれぞれ回転自在にしている。
上記ロッド10は、図6に示すように、その両端を保持部材14、14に形成した長孔14a、14aに挿入し、所定の高さでナット15を締めることにより、保持部材14、14に固定されている。
また、上記保持部材14、14は、ベルトコンベヤ8に固定したガイド部材16、16に、ボルト17によって固定されている。ただし、この保持部材14、14は、ボルト17を緩めることによって、ガイド部材16、16に形成した長孔16aの長手方向に、その位置を調節できるようにしている。
【0018】
上記のようにしたロッド10は、それを保持部材14、14の長孔14a、14aの長手方向に移動させることによって、上下方向の位置を調節できる。また、保持部材14、14を、ガイド部材16、16の長孔16a、16aの長手方向に移動させることによって、ロッド10を、スライス面に対して前後方向に調節できる。
このようにロッド10を移動させることによって、折り曲げ手段Cの位置を前後方向および上下方向に調節することができる。
なお、折り曲げ手段Cを、上下方向および前後方向に、調節可能にした理由について以下に説明する。
図8に示す2点鎖線18は、スライスされたハムhの最上端部19が、落下時に描く軌跡を示すものである。この図8から明らかなように、落下するハムhを、折り曲げ手段Cに当てるためには、上記落下軌跡18内に折り曲げ手段Cを設ける必要がある。
【0019】
ただし、折り曲げ手段Cは、落下軌跡18内にあっても、例えば、それがP1の位置にあると、スライスされたハムhが折り曲げ手段Cに当たった場合、それがロッド10に対して滑ってしまうことがある。この場合、折り曲げ手段Cに当たった部分を一時的にでも受け止めることができず、スライスされたハムhの最上端部19は、そのままベルトコンベヤ8上に落ちてしまい、ハムhを2つ折にすることができなくなる。
また、折り曲げ手段CがP2の位置にある場合には、完全にスライスされたハムhが折り曲げ手段Cに当たることになる。このように完全にスライスされたハムhが折り曲げ手段Cに当たれば、先の原理説明からも明らかなように、ハムが2つ折にならなくなる。
【0020】
さらに、折り曲げ手段CがP3の位置にある場合には、スライスされたハムhの上下方向ほぼ半分の位置に折り曲げ手段Cが当たることになる。このようにスライスされたハムhのほぼ半分の位置に折り曲げ手段Cが当たると、スライスされたハムhが折り曲げ手段Cに巻き付いてしまうことがある。
つまり、折り曲げ手段Cの位置は、落下軌跡18内であっても、高すぎたり低すぎたり、または、スライス面2に対して近すぎたり遠すぎたりすると、スライスされたハムhを2つ折にできないことがある。
【0021】
一方、スライスされたハムhが2つ折になった場合でも、図9に示すように、ハムhが完全に2つ折になる場合と、図10に示すように、スライスされたハムhの端部がずれた状態で2つ折になる場合がある。
このように2つ折になったハムhの重なる量というのも、折り曲げ手段Cを設ける位置によって決まる。すなわち、折り曲げ手段Cの位置がハムのスライス面に対して近いと、2つ折になったハムhの重なり合う量も多くなる。反対に、折り曲げ手段Cの位置が、ハムのスライス面から離れると、2つ折になるハムhの重なり合う量も少なくなる。
【0022】
以上のように、スライスされたハムhは、折り曲げ手段Cに当たったとしても、それが当たる位置によって必ずしも2つ折になるとは限らない。また、2つ折になったとしても、どの程度重なり合うかは、実際にスライスされたハムhを折り曲げ手段Cに当ててみなければわからない。
さらに、スライスされたハムhの最上端部19が描く落下軌跡18は、スライスされるハムhのスライス面の上下方向の長さによって違う。
つまり、折り曲げ手段Cの位置は、スライスされるハムhの大きさによって変える必要がある。
このような理由から、この実施例では、ロッド10の位置を調節できるようにして、折り曲げ手段Cの位置を簡単に調節できるようにしている。
【0023】
また、上記折り曲げ手段Cの位置とともに、その太さも、ハムを2つ折にする場合に重要な要素である。もし、折り曲げ手段Cが極端に細いと、ハムhがそれに巻き付きやすくなる。もし、ハムが折り曲げ手段Cに巻き付いてしまえば、そのハムが折り曲げ手段Cにぶら下がってしまって、そこから落ちなくなってしまう。
逆に、折り曲げ手段Cが太すぎると、ハムhのスライス面の粘り気によって、ハムhがそのまま折り曲げ手段Cにくっついてしまうおそれがある。
【0024】
したがって、この第1実施例では、ナット22の大きさを、最も適切なものを選択するようにしている。最も適切な大きさとは、ハムの大きさとか、ハムの材質の違いとかに応じて決められるもので、それこそケースバイケースで決めざるを得ない。
【0025】
また、複数のナット22のそれぞれを、ロッド10に対して回転自在にしたのは、次の理由からである。
個々のナット22を回転自在にしているので、個々のナット22の角の部分がずれてバラバラになる。したがって、全てのナットを一つの連続体と見れば、その角がずれた分だけ、ナットの連続体すなわち折り曲げ手段Cの表面がでこぼこな状態になる。
このように全体的にでこぼこな状態になっていれば、ハムhはまずナット22の角の部分に当たる。ハムがナット22の角の部分に当たれば、ナットの平らな部分には、ハムがそれほど強く張りつかない。
したがって、ハムhが折り曲げ手段Cに張りついたまま、そこから落ちなくなるようなことがなくなる。
【0026】
上記のようにナット22にハムhがつきにくいが、たとえそれがついたとしても、ハムhの重さにより、ナット22が回転する。このようにナット22が回転すれば、くっついたハムhを落とすことができる。
【0027】
一方、ハムHのように、脂身と肉の部分とが混ざっている食品を、スライスした場合、そのスライス面の堅さや粘りけなどの質は、必ずしも均質にはならない。このようにスライス面の質が均質でないハムを、ナット22に当てると、当然のこととして、各ナット22に対するハムhのくっつき具合や滑り具合も違ってくる。
また、ナット22にスライスされたハムhが当たる場合、各ナット22に回転力が与えられるが、この回転力は、ハムの当たり方によって、その方向が反対になることもある。
【0028】
この第1実施例では、複数のナット22を別々に回転可能にしているので、接触したハムの質や、与えられた回転力の方向に応じて、個々のナット22が別々に回転できる。個々のナット22が別々に回転できるので、例えば、ナット22にべったりとついた部分も、他の部分と同じタイミングで落下することになる。このように折り曲げ手段Cに当たったハムの各部分が、同じタイミングで落下するので、2つ折にされたハムにしわができたりしない。もし、その落下タイミングがずれてしまうと、早くに落ちた部分と、遅く落ちた部分との間のハムがひきつり、しわができてしまう。しかし、上記のようにハムhが同じタイミングで落下するので、そのしわもできない。
【0029】
図11に示す第2実施例は、棒状の折り曲げ手段Cを、円柱部材20にするとともに、この円柱部材20の表面に複数の突起21を形成している。そして、この円柱部材20も、上記第1実施例と同様に、保持部材14、14に回転自在に取り付けるようにしている。
その他の構成については上記第1実施例と同じであり、スライスされたハムhが、円柱部材20に当たって、2つ折になる原理についても同じである。
【0030】
この第2実施例では、円柱部材20の表面に複数の突起21を形成しているが、この突起21の機能は、第1実施例のナット22の角と同じである。したがって、この第2実施例においても、ハムhが円柱部材20にくっつくのを防止できる。
また、スライスされたハムhが、円柱部材20にくっついたとしても、円柱部材20が回転自在になっているので、くっついたハムの重さによってそれが回転する。このように円柱部材20が回転すれば、円柱部材からハムhを落とすことができる。
【0034】
以上のように、この発明の折り曲げ手段Cは、スライス途中のハムhを一時的に受け止める棒状のものである。
そして、上記説明した第1、2実施例のスライサーを用いて、ハムHを連続的にスライスすれば、図12に示すように、スライスされたハムhは、2つ折状態になって、ベルトコンベヤ8上に次々と落ちる。そして、ベルトコンベヤ8上に落ちた2つ折り状態のハムを、所定の枚数を1パック用として図示していないパッケージ装置に搬送する。
【0035】
このようにすれば、2つ折り状態のハムhが重なり合った状態で、パック詰めされる。
なお、上記ハムhの重なり具合すなわちそのラップ量は、ベルトコンベヤ8の搬送速度によって決まる。例えば、上記ラップ量を大きくしたければ、ベルトコンベヤ8の搬送速度を速くし、ラップ量小さくしたければ、ベルトコンベヤ8の搬送速度を遅くすればよい。
【0036】
上記のようにスライスしたハムhを、2つ折状態にしてパック詰めすれば、2つ折になったハムhの間に空間ができる。そのため、パック内に不活性ガスを充填した場合に、この不活性ガスにハムhが十分にふれる。したがって、日持ちを良くさせるという不活性ガスの効果を十分に得ることができる。
また、スライスされたハムhを、2つ折状態にしてから重ね合わせてパック詰めしているので、それを食するときに、その2つ折状態のままお皿などの盛りつけることができる。このように2つ折状態になっていれば、それを1枚ずつ簡単にはがすことができる。また、お皿に盛らずに、ハムhをパックから直接取り出すときにも、それらを1枚1枚簡単にはがすことができる。
【0037】
さらに、ハムを2つ折状態にすることにより、ボリューム感が高まる。このようにボリューム感が高まるので、それだけ見栄えがよくなるとともに、販売促進上も好ましいものとなる。
そして、上記のようにボリューム感が高まるということは、容量が大きめのパックを使った場合でも、パック内に空きスペースができない。このように空きスペースなく大きめのパックを使うことができるので、販売促進上も有利である。なぜなら、容量が同じでも、パックが大きくて、ボリューム感のある商品の方が販売促進上有利になるからである。
【0038】
また、上記のように1枚当たりのハムのボリューム感を高められるので、ハムの枚数を少なくしても、従来の大きなパックをそのまま使うことができる。したがって、ハムの枚数を減らしたとしても、従来の大きなパックにぴったり収まり、その中に空きスペースなどできない。空きスペースができないので、見栄えも良くなるし、流通過程でハムが偏ったりもしない。
なお、上記の従来の大きなパックとは、ハムを2つ折にせずにそのまま重ね、しかも、核家族化を無視して量を多く入れるようにしたパックのことである。
このように従来のパックをそのまま使えるので、核家族に対応するために、特別なパックを新たに用意しなくてもすみ、それだけコストが安くなる。
【0039】
【発明の効果】
第1の発明によれば、スライスされた食品を、折り曲げ手段によって2つ折にすることができる。
このように2つ折状態にしたハムを、重ね合わせてパック詰めにすれば、パック内に不活性ガスを充填した場合に、この不活性ガスにふれるハムの面積を大きくすることができる。したがって、日持ちをさせるための不活性ガスの効果を十分に発揮させることができる。
第2の発明によれば、スライスされた食品が、折り曲げ手段に巻き付いたりせず、しかも、確実に2つ折にできる。
【0040】
第3の発明によれば、折り曲げ手段を棒状にして、それを回転自在にしたので、ハムがくっついたとしても、折り曲げ手段が回転して、くっついたハムを落とすことができる。
第4の発明によれば、折り曲げ部材の表面に突起を設けたので、スライスされた食品が折り曲げ部材にくっつくのを防止できる。
第5の発明によれば、複数の回転体をロッドに回転自在に設けることにより、スライスされた食品のスライス面の質に応じて回転体を別々に回転させることができる。したがって、スライスされた食品の落下のタイミングを均一にでき、2つ折にされた食品にしわができたりしない。
【0041】
第6の発明によれば、回転体を多角形にしたので、個々の回転体の角の部分がずれてバラバラになる。したがって、全ての回転体を一つの連続体と見れば、その角がずれた分だけ、回転体の連続体すなわち折り曲げ手段の表面がでこぼこな状態になる。
このように全体的にでこぼこな状態になっていれば、食品はまず回転体の角の部分に当たる。食品が回転体の角の部分に当たれば、回転体の平らな部分には、食品がそれほど強く張りつかない。
したがって、食品が回転体に巻き付いたりしない。
第7,8の発明によれば、折り曲げ部材の位置を調節可能にしたので、スライスされる食品の大きや、質にかかわらず、確実にスライスされた食品を2つ折にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スライスされたハムhを、2つ折にする原理を示す図であり、スライス途中のハムhが、ロッド10に当たった状態を示すものである。
【図2】 同じく2つ折にする原理を示す図であり、スライス途中のハムhの部分13がたわんだ状態を示すものである。
【図3】 同じく2つ折にする原理を示す図であり、スライス途中のハムhの部分13が、さらにたわんだ状態を示すものである。
【図4】 同じく2つ折にする原理を示す図であり、ハムhが完全にスライスされた状態を示すものである。
【図5】 同じく2つ折にする原理を示す図であり、スライスされたハムhが、2つ折になって、ベルトコンベヤ8上に落ちた状態を示すものである。
【図6】 第1実施例を示す斜視図である。
【図7】 第1実施例のロッド10と複数のナット22とからなる折り曲げ手段Cを示す斜視図である。
【図8】 第1実施例におけるハムhの落下軌跡とロッド10との位置関係を示す図である。
【図9】 ハムhが完全に2つ折になった状態を示す第1実施例の説明図である。
【図10】 ハムhの端部がずれて2つ折になった状態を示す第1実施例の説明図である。
【図11】 第2実施例を示す斜視図である。
【図12】 ベルトコンベヤ8上に、2つ折状態になったハムhが重なり合った状態を示す各実施例に共通な説明図である。
【図13】 従来例を示す図である。
【図14】 スライスされるハムhの落下軌跡を示す図である。

Claims (8)

  1. スライサー本体にセットされたハムや肉等のスライス対象となる食品を上側から下側に向かってスライスするカッターを備えるとともに、このスライサー本体の前方、すなわち、上記食品のスライス面と対向する位置であって、上記食品の送り出し方向に対してそれを横切る棒状の折り曲げ手段を設け、この折り曲げ手段は、送り出されて上側から下側に向かってスライスされる途中の食品の上部が当って、この上部一時的に受け止め、この受け止め状態でさらにスライスされたときスライス途中の食品のたわみが大きくなり、完全にスライスされた食品が二つ折状態になって落下する構成にした食品用スライサー。
  2. 上記折り曲げ手段を、スライスされる食品の最上端部が描く落下軌跡内であって、スライス面の上下方向半分よりも上方に位置させたことを特徴とする請求項1記載の食品用スライサー。
  3. 上記折り曲げ手段を回転自在にしたことを特徴とする請求項1または2記載の食品用スライサー。
  4. 上記折り曲げ手段は、スライスされた食品が当たる面に凹凸を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の食品用スライサー。
  5. 上記折り曲げ手段は、ロッドと、このロッドに回転自在に設けた複数の回転体とからなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1に記載の食品用スライサー。
  6. 上記回転体を多角形にしたことを特徴とする請求項5記載の食品用スライサー。
  7. 上記折り曲げ手段の上下方向の位置を、調節可能にしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の食品用スライサー。
  8. 上記折り曲げ手段の位置を、食品のスライス面に対して前後方向に調節可能にしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の食品用スライサー。
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