JP2000263494A - 食品用スライサー - Google Patents

食品用スライサー

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JP2000263494A
JP2000263494A JP11066455A JP6645599A JP2000263494A JP 2000263494 A JP2000263494 A JP 2000263494A JP 11066455 A JP11066455 A JP 11066455A JP 6645599 A JP6645599 A JP 6645599A JP 2000263494 A JP2000263494 A JP 2000263494A
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ham
sliced
food
folding means
slicer
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Gotaro Nakamura
剛太郎 中村
Kiyoshi Sogabe
清 曽我部
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NAKAMURA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続的にスライスされる食品を、自動的に2
つ折にすることができる装置を提供すること。 【解決手段】 スライサー本体aの前方、すなわち、ス
ライサー本体aにセットされた食品Hのスライス面2と
対向する位置であって、食品Hの送り出し方向に対して
それを横切る位置に折り曲げ手段Cを設け、この折り曲
げ手段Cは、送り出されてスライスされた食品hが当た
って、それを二つ折状態にする位置関係を保っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハムや肉などの
食品を、スライスするスライサーに係わり、特に、スラ
イスした食品を、2つ折り状態にする食品用スライサー
に関する。
【0002】
【従来の技術】図16に示す従来のスライサー本体a
は、ハムや肉などの食品をスライスするための装置であ
る。上記スライサー本体aは、そのケーシング1内に、
例えば、スライスする前の状態のハムHをセットし、こ
のセットしたハムHのスライス面2を開口部3から臨ま
せている。ケーシング1内には、図示していない送り出
し機構を設けるとともに、この送り出し機構によって、
開口部3から臨ませたハムHを、所定の量ずつ送り出せ
るようにしている。また、このようにしたケーシング1
は、床面に対して所定の角度αだけ傾斜させている。し
たがって、開口部3が、この開口部3と反対側4よりも
低くなり、ハムHのスライス面2も垂直方向から上記α
度だけ傾いている。
【0003】上記ケーシング1の開口部3の図面上側に
は、開口部3から送り出されるハムHを切断するための
円形のカッター5を備えている。このカッター5は、そ
の回転軸6を中心にして、図示していない回転駆動機構
によって回転する。また、このカッター5は、回転ドラ
ム7に取り付けている。回転ドラム7は、図示していな
い回転駆動機構によって回転するが、その図示していな
い回転軸と、上記カッター5の回転軸6とを、偏心させ
ている。したがって、回転ドラム7が回転すると、カッ
ター5は、回転ドラム7の図示していない回転軸の周り
を公転する。このようにカッター5が公転すると、開口
部3から臨ませたハムHが、上側から下側に向かってス
ライスされる。
【0004】一方、上記スライサー本体aの開口部の下
側には、スライスされたハムを搬送するためのベルトコ
ンベヤ8を設けている。上記スライサー本体aでスライ
スされたハムhは、開口部3からそのままベルトコンベ
ヤ8上に落ちる。このとき、スライスされていないハム
Hのスライス面2が垂直方向よりもα度だけ傾いている
ので、スライスされたハムhは、図17に示す2点鎖線
の落下軌跡を描いてベルトコンベヤ8上に落ちる。つま
り、スライスされたハムhは、そのスライスされた面9
を上側にしてベルトコンベヤ8上に載る。
【0005】上記スライサー本体aによって連続的にハ
ムHをスライスすると、スライスされたハムhが、次か
ら次にベルトコンベヤ8上に落下する。そして、このよ
うに連続的に落下するハムhは、ベルトコンベヤ8が止
まっている場合には、ほぼ完全に重なり合う。また、ベ
ルトコンベヤ8が動いている場合には、ベルト面の移動
速度に応じた量だけ重なり合う。
【0006】上記ベルトコンベヤ8は、上記のようにし
て複数枚重なり合ったハムhを、一パック用として図示
していないパッケージ装置に搬送する。そして、上記複
数枚のハムhを、パッケージ装置でそのままパック詰め
する。このようにパック詰したハムは、日持ちさせるた
めに、パック内に不活性ガスを充填する。ただし、不活
性ガスを充填する前に、このパック内を真空にするよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスライサー
本体aは、スライスしたハムhを、そのまま重ね合わせ
ることしかできないので、パック内のハムも、単に重な
り合った状態になっている。このように単に重なり合っ
たハムをそのままパック詰にした場合には、そのパック
に不活性ガスを充填したとしても、ハムが重なり合って
いる部分が不活性ガスにふれにくい。そのため、充填し
た不活性ガスの効果が、減殺されてしまう。
【0008】また、スライスしたハムhを、そのまま重
ね合わせてパック詰した場合には、その盛り付け時や、
それを食べる時など、1枚ずつはがすのが難しいという
問題があった。
【0009】一方、近年、核家族化が進み、一家族当た
りの人数が減っている。このような状況のなかで、1パ
ック当たりのハムの枚数を減らした少量パックの需要が
高まっている。そこで、1パック当たりのハムの枚数を
減らして販売している。ところが、上記従来のスライサ
ー本体aは、スライスしたハムhを、そのまま重ね合わ
せることしかできないため、ハムの枚数を減らしてパッ
ク詰すると、どうしてもボリューム感がなくなってしま
う。ボリューム感がなくなると、見栄えが悪くなり、販
売促進上好ましくないという問題もあった。
【0010】また、上記のようにハムの枚数を減らして
パック詰する場合に、その枚数に応じた小さなパック
を、その都度成形していたのでは、コストアップとなっ
てしまう。そこで、枚数を減らす以前のパックをそのま
ま使うと、今度は、そのパックの容量が大きすぎて、そ
の中に空きスペースができてしまう。ところが、パック
内に空きスペースができると、それだけで見栄えが悪く
なる。その上、商品の流通過程などでハムが偏ってしま
うことがあり、いっそう見栄えが悪くなるという問題が
あった。この発明の目的は、連続的にスライスされるハ
ムを、自動的に2つ折にすることによって、上記の問題
を解決することができるスライサーを提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、スライサ
ー本体の前方、すなわち、スライサー本体にセットされ
たハムや肉等の食品のスライス面と対向する位置であっ
て、食品の送り出し方向に対してそれを横切る位置に折
り曲げ手段を設け、この折り曲げ手段は、送り出されて
スライスされた食品が当って、それを二つ折状態にする
位置関係を保ったことを特徴とする。第2の発明は、折
り曲げ手段を、スライスされる食品の最上端部が描く落
下軌跡内であって、スライス面の上下方向半分よりも上
方に位置させたことを特徴とする。
【0012】第3の発明は、折り曲げ手段を、棒状にす
るとともに、この棒状からなる折り曲げ手段を回転自在
にしたことを特徴とする。第4の発明は、折り曲げ手段
は、スライスされた食品が当たる面に凹凸を形成したこ
とを特徴とする。第5の発明は、折り曲げ手段は、ロッ
ドと、このロッドに回転自在に設けた複数の回転体とか
らなることを特徴とする。
【0013】第6の発明は、回転体を多角形にしたこと
を特徴とする。第7の発明は、折り曲げ手段の上下方向
の位置を、調節可能にしたことを特徴とする。第8の発
明は、折り曲げ手段の位置を、食品のスライス面に対し
て前後方向に調節可能にしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】第1〜第5実施例を具体的に説明
する前に、図1〜図5に基づいて、スライスされたハム
hを2つ折にする原理について先に説明する。なお、ハ
ムHのスライス面を斜めにしてスライスすることは、従
来と同様である。図1に示すように、ハムHのスライス
面2の対向する位置には、ロッド状の折り曲げ手段Cを
横切らせている。このような状態で、ハムHがその上側
部分からカッター5によってスライスされていくと、ス
ライス面が傾いているため、スライスされた上部11が
矢印12方向に倒れてくる。そして、このようにハムが
倒れる途中で、上記上部11が折り曲げ手段Cに当た
る。
【0015】上記のようにスライスされたハムhの上部
11が折り曲げ手段Cに当たると、その部分が一時的で
はあるが、その折り曲げ手段Cに受け止められた状態に
なる。このような状態で、ハムHがさらにスライスされ
ると、折り曲げ手段Cに当たった上部11以外の部分1
3が、図2に示すように、その重みでたわむ。そのたわ
み方は、ハムHの送り出し方向前方が凸状になり、その
後方が凹状になる。上記の状態からハムHがさらにスラ
イスされると、上記部分13の重量がさらに増えるの
で、図3に示すように、そのたわみ量も多くなる。そし
て、ハムHが図4に示すように完全にスライスされる
と、その上部11が折り曲げ手段Cから離れて落下し始
める。上記のようにたわんだ状態で落下するハムhは、
図5に示すように、ベルトコンベヤ8上に完全に2つ折
になった状態で載る。以上の原理によって、スライスさ
れたハムhが2つ折になる。
【0016】以下に説明する第1〜第5実施例は、全て
上記の原理に基づくものである。図6、7に示す第1実
施例は、スライサー本体aの開口部3に対向する位置
に、折り曲げ手段Cを設けた点に特徴を有するものであ
る。ただし、スライサー本体aに関しては、上記従来例
と同じである。したがって、このスライサー本体aに関
しては、従来例と同じ符号を付して、その詳細な説明を
省略する。
【0017】上記折り曲げ手段Cは、図7に示すよう
に、ロッド10と、このロッド10に設けた複数のナッ
ト22とで構成している。これらナット22は、この発
明の回転体に相当するものであり、ロッド10に対して
それぞれ回転自在にしている。上記ロッド10は、図6
に示すように、その両端を保持部材14、14に形成し
た長孔14a、14aに挿入し、所定の高さでナット1
5を締めることにより、保持部材14、14に固定され
ている。また、上記保持部材14、14は、ベルトコン
ベヤ8に固定したガイド部材16、16に、ボルト17
によって固定されている。ただし、この保持部材14、
14は、ボルト17を緩めることによって、ガイド部材
16、16に形成した長孔16aの長手方向に、その位
置を調節できるようにしている。
【0018】上記のようにしたロッド10は、それを保
持部材14、14の長孔14a、14aの長手方向に移
動させることによって、上下方向の位置を調節できる。
また、保持部材14、14を、ガイド部材16、16の
長孔16a、16aの長手方向に移動させることによっ
て、ロッド10を、スライス面に対して前後方向に調節
できる。このようにロッド10を移動させることによっ
て、折り曲げ手段Cの位置を前後方向および上下方向に
調節することができる。なお、折り曲げ手段Cを、上下
方向および前後方向に、調節可能にした理由について以
下に説明する。図8に示す2点鎖線18は、スライスさ
れたハムhの最上端部19が、落下時に描く軌跡を示す
ものである。この図8から明らかなように、落下するハ
ムhを、折り曲げ手段Cに当てるためには、上記落下軌
跡18内に折り曲げ手段Cを設ける必要がある。
【0019】ただし、折り曲げ手段Cは、落下軌跡18
内にあっても、例えば、それがP1の位置にあると、ス
ライスされたハムhが折り曲げ手段Cに当たった場合、
それがロッド10に対して滑ってしまうことがある。こ
の場合、折り曲げ手段Cに当たった部分を一時的にでも
受け止めることができず、スライスされたハムhの最上
端部19は、そのままベルトコンベヤ8上に落ちてしま
い、ハムhを2つ折にすることができなくなる。また、
折り曲げ手段CがP2の位置にある場合には、完全にス
ライスされたハムhが折り曲げ手段Cにに当たることに
なる。このように完全にスライスされたハムhが折り曲
げ手段Cに当たれば、先の原理説明からも明らかなよう
に、ハムが2つ折にならなくなる。
【0020】さらに、折り曲げ手段CがP3の位置にあ
る場合には、スライスされたハムhの上下方向ほぼ半分
の位置に折り曲げ手段Cが当たることになる。このよう
にスライスされたハムhのほぼ半分の位置に折り曲げ手
段Cが当たると、スライスされたハムhが折り曲げ手段
Cに巻き付いてしまうことがある。つまり、折り曲げ手
段Cの位置は、落下軌跡18内であっても、高すぎたり
低すぎたり、または、スライス面2に対して近すぎたり
遠すぎたりすると、スライスされたハムhを2つ折にで
きないことがある。
【0021】一方、スライスされたハムhが2つ折にな
った場合でも、図9に示すように、ハムhが完全に2つ
折になる場合と、図10に示すように、スライスされた
ハムhの端部がずれた状態で2つ折になる場合がある。
このように2つ折になったハムhの重なる量というの
も、折り曲げ手段Cを設ける位置によって決まる。すな
わち、折り曲げ手段Cの位置がハムのスライス面に対し
て近いと、2つ折になったハムhの重なり合う量も多く
なる。反対に、折り曲げ手段Cの位置が、ハムのスライ
ス面から離れると、2つ折になるハムhの重なり合う量
も少なくなる。
【0022】以上のように、スライスされたハムhは、
折り曲げ手段Cに当たったとしても、それが当たる位置
によって必ずしも2つ折になるとは限らない。また、2
つ折になったとしても、どの程度重なり合うかは、実際
にスライスされたハムhを折り曲げ手段Cに当ててみな
ければわからない。さらに、スライスされたハムhの最
上端部19が描く落下軌跡18は、スライスされるハム
hのスライス面の上下方向の長さによって違う。つま
り、折り曲げ手段Cの位置は、スライスされるハムhの
大きさによって変える必要がある。このような理由か
ら、この実施例では、ロッド10の位置を調節できるよ
うにして、折り曲げ手段Cの位置を簡単に調節できるよ
うにしている。
【0023】また、上記折り曲げ手段Cの位置ととも
に、その太さも、ハムを2つ折にする場合に重要な要素
である。もし、折り曲げ手段Cが極端に細いと、ハムh
がそれに巻き付きやすくなる。もし、ハムが折り曲げ手
段Cに巻き付いてしまえば、そのハムが折り曲げ手段C
にぶら下がってしまって、そこから落ちなくなってしま
う。逆に、折り曲げ手段Cが太すぎると、ハムhのスラ
イス面の粘り気によって、ハムhがそのまま折り曲げ手
段Cにくっついてしまうおそれがある。
【0024】したがって、この第1実施例では、ナット
22の大きさを、最も適切なものを選択するようにして
いる。最も適切な大きさとは、ハムの大きさとか、ハム
の材質の違いとかに応じて決められるもので、それこそ
ケースバイケースで決めざるを得ない。
【0025】また、複数のナット22のそれぞれを、ロ
ッド10に対して回転自在にしたのは、次の理由からで
ある。個々のナット22を回転自在にしているので、個
々のナット22の角の部分がずれてバラバラになる。し
たがって、全てのナットを一つの連続体と見れば、その
角がずれた分だけ、ナットの連続体すなわち折り曲げ手
段Cの表面がでこぼこな状態になる。このように全体的
にでこぼこな状態になっていれば、ハムhはまずナット
22の角の部分に当たる。ハムがナット22の角の部分
に当たれば、ナットの平らな部分には、ハムがそれほど
強く張りつかない。したがって、ハムhが折り曲げ手段
Cに張りついたまま、そこから落ちなくなるようなこと
がなくなる。
【0026】上記のようにナット22にハムhがつきに
くいが、たとえそれがついたとしても、ハムhの重さに
より、ナット22が回転する。このようにナット22が
回転すれば、くっついたハムhを落とすことができる。
【0027】一方、ハムHのように、脂身と肉の部分と
が混ざっている食品を、スライスした場合、そのスライ
ス面の堅さや粘りけなどの質は、必ずしも均質にはなら
ない。このようにスライス面の質が均質でないハムを、
ナット22に当てると、当然のこととして、各ナット2
2に対するハムhのくっつき具合や滑り具合も違ってく
る。また、ナット22にスライスされたハムhが当たる
場合、各ナット22に回転力が与えられるが、この回転
力は、ハムの当たり方によって、その方向が反対になる
こともある。
【0028】この第1実施例では、複数のナット22を
別々に回転可能にしているので、接触したハムの質や、
与えられた回転力の方向に応じて、個々のナット22が
別々に回転できる。個々のナット22が別々に回転でき
るので、例えば、ナット22にべったりとついた部分
も、他の部分と同じタイミングで落下することになる。
このように折り曲げ手段Cに当たったハムの各部分が、
同じタイミングで落下するので、2つ折にされたハムに
しわができたりしない。もし、その落下タイミングがず
れてしまうと、早くに落ちた部分と、遅く落ちた部分と
の間のハムがひきつり、しわができてしまう。しかし、
上記のようにハムhが同じタイミングで落下するので、
そのしわもできない。
【0029】図11に示す第2実施例は、折り曲げ手段
Cを、円柱部材20にするとともに、この円柱部材20
の表面に複数の突起21を形成している。そして、この
円柱部材20も、上記第1実施例と同様に、保持部材1
4、14に回転自在に取り付けるようにしている。その
他の構成については上記第1実施例と同じであり、スラ
イスされたハムhが、円柱部材20に当たって、2つ折
になる原理についても同じである。
【0030】この第2実施例では、円柱部材20の表面
に複数の突起21を形成しているが、この突起21の機
能は、第1実施例のナット22の角と同じである。した
がって、この第2実施例においても、ハムhが円柱部材
20にくっつくのを防止できる。また、スライスされた
ハムhが、円柱部材20にくっついたとしても、円柱部
材20が回転自在になっているので、くっついたハムの
重さによってそれが回転する。このように円柱部材20
が回転すれば、円柱部材からハムhを落とすことができ
る。
【0031】上記折り曲げ手段Cとしては、図12に示
す第3実施例のように、板部材23で構成するととも
に、その表面に、複数の突起24を形成したものでもよ
い。このようにした第3実施例でも、スライスされたハ
ムhが板部材23に当たることによって、上記説明した
原理により、ハムhを2つ折状態にできる。また、この
第3実施例でも、その表面に形成した複数の突起24に
よって、スライスされたハムhがくっつくのを防止でき
る。なお、この第3実施例の板部材23は、スライスし
たハムhが板部材23の面すなわち突起24を形成した
面に接触するように、斜めに設置する必要がある。
【0032】一方、図13に示した第4実施例は、折り
曲げ手段Cを網25にしたものである。この第4実施例
でも、スライスされたハムhが網25に当たれば、上記
説明した原理によりハムhを2つ折状態にできる。しか
も、スライスされたハムhが当たる面が、網状になって
いるので、ハムを2つ折にするときに、ハムhが網25
にくっつくのを防止できる。
【0033】図14に示す第5実施例は、折り曲げ手段
Cを、複数のワイヤー26〜29を平行に設けたもので
ある。このようなワイヤー26〜29によっても、上記
原理により、スライスされたハムhを2つ折にすること
ができる。ただし、最も上側のワイヤー26とその下の
ワイヤー27との間隔を、最も下側のワイヤー29とそ
の上のワイヤー28との間隔よりも狭くしている。特
に、上側のワイヤー26と27との間隔を他の部分より
も狭くしたのは、スライスされたハムhの先端が、ワイ
ヤー間に入り込むのを防止するためである。
【0034】以上のように、この発明の折り曲げ手段C
としては、スライスされるハムhを一時的に受け止める
ものであれば、ナット、ロッド、板、網などであっても
よい。さらには、実施例としては掲げていないが、テー
プ状のものであってもよい。そして、上記説明した第1
〜5実施例のスライサーを用いて、ハムHを連続的にス
ライスすれば、図15に示すように、スライスされたハ
ムhは、2つ折状態になって、ベルトコンベヤ8上に次
々と落ちる。そして、ベルトコンベヤ8上に落ちた2つ
折り状態のハムを、所定の枚数を1パック用として図示
していないパッケージ装置に搬送する。
【0035】このようにすれば、2つ折り状態のハムh
が重なり合った状態で、パック詰めされる。なお、上記
ハムhの重なり具合すなわちそのラップ量は、ベルトコ
ンベヤ8の搬送速度によって決まる。例えば、上記ラッ
プ量を大きくしたければ、ベルトコンベヤ8の搬送速度
を速くし、ラップ量をを小さくしたければ、ベルトコン
ベヤ8の搬送速度を遅くすればよい。
【0036】上記のようにスライスしたハムhを、2つ
折状態にしてパック詰めすれば、2つ折になったハムh
の間に空間ができる。そのため、パック内に不活性ガス
を充填した場合に、この不活性ガスにハムhが十分にふ
れる。したがって、日持ちを良くさせるという不活性ガ
スの効果を十分に得ることができる。また、スライスさ
れたハムhを、2つ折状態にしてから重ね合わせてパッ
ク詰めしているので、それを食するときに、その2つ折
状態のままお皿などの盛りつけることができる。このよ
うに2つ折状態になっていれば、それを1枚ずつ簡単に
はがすことができる。また、お皿に盛らずに、ハムhを
パックから直接取り出すときにも、それらを1枚1枚簡
単にはがすことができる。
【0037】さらに、ハムを2つ折状態にすることによ
り、ボリューム感が高まる。このようにボリューム感が
高まるので、それだけ見栄えがよくなるとともに、販売
促進上も好ましいものとなる。そして、上記のようにボ
リューム感が高まるということは、容量が大きめのパッ
クを使った場合でも、パック内に空きスペースができな
い。このように空きスペースなく大きめのパックを使う
ことができるので、販売促進上も有利である。なぜな
ら、容量が同じでも、パックが大きくて、ボリューム感
のある商品の方が販売促進上有利になるからである。
【0038】また、上記のように1枚当たりのハムのボ
リューム感を高められるので、ハムの枚数を少なくして
も、従来の大きなパックをそのまま使うことができる。
したがって、ハムの枚数を減らしたとしても、従来の大
きなパックにぴったり収まり、その中に空きスペースな
どできない。空きスペースができないので、見栄えも良
くなるし、流通過程でハムが偏ったりもしない。なお、
上記の従来の大きなパックとは、ハムを2つ折にせずに
そのまま重ね、しかも、核家族化を無視して量を多く入
れるようにしたパックのことである。このように従来の
パックをそのまま使えるので、核家族に対応するため
に、特別なパックを新たに用意しなくてもすみ、それだ
けコストが安くなる。
【0039】
【発明の効果】第1の発明によれば、スライスされた食
品を、折り曲げ手段によって2つ折にすることができ
る。このように2つ折状態にしたハムを、重ね合わせて
パック詰めにすれば、パック内に不活性ガスを充填した
場合に、この不活性ガスにふれるハムの面積を大きくす
ることができる。したがって、日持ちをさせるための不
活性ガスの効果を十分に発揮させることができる。第2
の発明によれば、スライスされた食品が、折り曲げ手段
に巻き付いたりせず、しかも、確実に2つ折にできる。
【0040】第3の発明によれば、折り曲げ手段を棒状
にして、それを回転自在にしたので、ハムがくっついた
としても、折り曲げ手段が回転して、くっついたハムを
落とすことができる。第4の発明によれば、折り曲げ部
材の表面に突起を設けたので、スライスされた食品が折
り曲げ部材にくっつくのを防止できる。第5の発明によ
れば、複数の回転体をロッドに回転自在に設けることに
より、スライスされた食品のスライス面の質に応じて回
転体を別々に回転させることができる。したがって、ス
ライスされた食品の落下のタイミングを均一にでき、2
つ折にされた食品にしわができたりしない。
【0041】第6の発明によれば、回転体を多角形にし
たので、個々の回転体の角の部分がずれてバラバラにな
る。したがって、全ての回転体を一つの連続体と見れ
ば、その角がずれた分だけ、回転体の連続体すなわち折
り曲げ手段の表面がでこぼこな状態になる。このように
全体的にでこぼこな状態になっていれば、食品はまず回
転体の角の部分に当たる。食品が回転体の角の部分に当
たれば、回転体の平らな部分には、食品がそれほど強く
張りつかない。したがって、食品が回転体に巻き付いた
りしない。第7,8の発明によれば、折り曲げ部材の位
置を調節可能にしたので、スライスされる食品の大き
や、質にかかわらず、確実にスライスされた食品を2つ
折にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライスされたハムhを、2つ折にする原理を
示す図であり、スライス途中のハムhが、ロッド10に
当たった状態を示すものである。
【図2】同じく2つ折にする原理を示す図であり、スラ
イス途中のハムhの部分13がたわんだ状態を示すもの
である。
【図3】同じく2つ折にする原理を示す図であり、スラ
イス途中のハムhの部分13が、さらにたわんだ状態を
示すものである。
【図4】同じく2つ折にする原理を示す図であり、ハム
hが完全にスライスされた状態を示すものである。
【図5】同じく2つ折にする原理を示す図であり、スラ
イスされたハムhが、2つ折になって、ベルトコンベヤ
8上に落ちた状態を示すものである。
【図6】第1実施例を示す斜視図である。
【図7】第1実施例のロッド10と複数のナット22と
からなる折り曲げ手段Cを示す斜視図である。
【図8】第1実施例におけるハムhの落下軌跡とロッド
10との位置関係を示す図である。
【図9】ハムhが完全に2つ折になった状態を示す第1
実施例の説明図である。
【図10】ハムhの端部がずれて2つ折になった状態を
示す第1実施例の説明図である。
【図11】第2実施例を示す斜視図である。
【図12】第3実施例を示す斜視図である。
【図13】第4実施例を示す斜視図である。
【図14】第5実施例を示す図である。
【図15】ベルトコンベヤ8上に、2つ折状態になった
ハムhが重なり合った状態を示す各実施例に共通な説明
図である。
【図16】従来例を示す図である。
【図17】スライスされるハムhの落下軌跡を示す図で
ある。
【符号の説明】
a スライサー本体 H ハム h スライスされたハム C 折り曲げ手段 2 スライス面 10 ロッド 14 保持部材 14a長孔 16 ガイド部材 16a長孔 21 突起 22 ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライサー本体の前方、すなわち、スラ
    イサー本体にセットされたハムや肉等の食品のスライス
    面と対向する位置であって、食品の送り出し方向に対し
    てそれを横切る位置に折り曲げ手段を設け、この折り曲
    げ手段は、送り出されてスライスされた食品が当って、
    それを二つ折状態にする位置関係を保った食品用スライ
    サー。
  2. 【請求項2】 折り曲げ手段を、スライスされる食品の
    最上端部が描く落下軌跡内であって、スライス面の上下
    方向半分よりも上方に位置させたことを特徴とする請求
    項1記載の食品用スライサー。
  3. 【請求項3】 折り曲げ手段を、棒状にするとともに、
    この棒状からなる折り曲げ手段を回転自在にしたことを
    特徴とする請求項1または2記載の食品用スライサー。
  4. 【請求項4】 折り曲げ手段は、スライスされた食品が
    当たる面に凹凸を形成したことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1に記載の食品用スライサー。
  5. 【請求項5】 折り曲げ手段は、ロッドと、このロッド
    に回転自在に設けた複数の回転体とからなることを特徴
    とする請求項1〜2のいずれか1に記載の食品用スライ
    サー。
  6. 【請求項6】 回転体を多角形にしたことを特徴とする
    請求項5記載の食品用スライサー。
  7. 【請求項7】 折り曲げ手段の上下方向の位置を、調節
    可能にしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    に記載の食品用スライサー。
  8. 【請求項8】 折り曲げ手段の位置を、食品のスライス
    面に対して前後方向に調節可能にしたことを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1に記載の食品用スライサー。
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