JP4433728B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、電子部品の製造方法に関するもので、特に、電子部品に備える部品本体の側面の一部上に、導電性ペーストのようなペーストを付与する必要のある、電子部品を製造するための方法に関するものである。
図11には、この発明にとって興味ある電子部品1の外観が斜視図で示されている。たとえば、3端子コンデンサ、コンデンサアレイ、LC複合EMIフィルタ、高周波複合部品、コンデンサネットワーク等の3端子またはそれ以上の数の端子を有する電子部品には、図11に示したような外観を有しているものがある。
電子部品1は、たとえば直方体状の部品本体2を備えている。この電子部品1に備える端子として、部品本体2の相対向する端面3および4上には、それぞれ、端面電極5および6が形成されるとともに、相対向する側面7および8の各一部上には、それぞれ、所定の幅をもって側面電極9および10が形成されている。
端面電極5および6は、それぞれ、端面3および4上だけでなく、端面3および4に隣接する側面7および8ならびにもう1対の側面11および12の各一部にまで延びる隣接面延長部13および14を有している。また、側面電極9および10は、それぞれ、側面7および8上で延びる部分だけでなく、側面7および8に隣接する側面11および12の各一部にまで延びる隣接面延長部15および16を有している。
これら隣接面延長部13〜16は、電子部品1の実装時において、配線基板(図示せず。)との半田付け性を向上させるためのものである。
この発明にとって興味あるのは、特に、側面電極9および10を形成するための技術である。
上述の側面電極9および10を形成するため、従来、図12および図13を参照して説明するような方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図12に示すように、形成しようとする側面電極9および10の各々の幅に対応する所定の幅(図12の紙面に直交する方向が幅方向となる。)を有する長手のスリット21が設けられている、スリット板22が用意される。スリット21内には、導電性ペースト23が充填されている。また、スリット板22の外方主面22に対向する内方主面25側においてスリット21の内方開口端26を閉じるように、弾性体からなる閉成部材27が配置されている。
上述の状態で、図13に示すように、スリット板22の外方主面24側に側面7を向けた状態で部品本体2が配置される。
次いで、同じく図13に示すように、押圧部材28の突起29によって閉成部材27が押圧される。これによって、閉成部材27はスリット21内に向かって弾性変形する。その結果、スリット21内に充填されていた導電性ペースト27は、スリット板22の外方主面側に盛り上がるように供給される。そして、導電性ペースト23は、部品本体2の側面7の一部からこれに隣接する側面11および12の各一部上にまで延びるように付与される。
同様の操作が、部品本体2の他方の側面8に対しても実施される。
その後、部品本体2上に付与された導電性ペースト23が焼き付けられ、この導電性ペースト23をもって、図11に示すような隣接面延長部15および16をそれぞれ有する側面電極9および10が形成される。
図12に示すようなスリット21内に導電性ペースト23が充填された状態を得るため、スリット板22の外方主面24上に十分な量をもって導電性ペースト23を供給し、次いで、外方主面24上でスキージ(図示せず。)を作動させることによって、外方主面24上の導電性ペースト23の余剰分を掻き取るとともに、導電性ペースト23をスリット21内に押し込むことが行われる。
特開2000−340451号公報
しかしながら、上述のようなスキージの単なる作動によるだけでは、導電性ペースト23の粘度がたとえば50〜150Pa・sというように比較的高い場合、スリット21内に充填された導電性ペースト23の表面近傍に、破線で示すような気泡30が残存することがある。
上述の気泡30は、図13において破線で示すように、導電性ペースト23の外表面の一部のみをより盛り上げるように挙動する。その結果、得られた電子部品1において、側面電極9または10の隣接面延長部15または16が設定寸法より大きくなったり、側面寸法9または10の厚み方向寸法が大きくなったりして、電子部品1の製造の歩留まりを低下させる原因となっている。
そこで、この発明の目的は、上述のような問題を解決し得る、電子部品の製造方法を提供しようとすることである。
この発明は、部品本体を用意する工程と、所定の幅を有する長手のスリットが設けられている、スリット板を用意する工程と、スリット内にペーストを充填する、ペースト充填工程と、スリット板の外方主面側に部品本体の側面を向けた状態で部品本体を配置する工程と、次いで、スリット内に充填されたペーストをスリット板の外方主面側に盛り上がるように供給することによって、スリットに幅に相当する幅をもって、スリット内のペーストを部品本体の側面の一部上に付与する、ペースト付与工程とを備える、電子部品の製造方法に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
すなわち、この発明では、上記ペースト充填工程は、スリット板の外方主面上にペーストを供給する工程と、次いで、外方主面上でスリットの長手方向に第1のスキージを作動させることによって、外方主面上のペーストの余剰分を掻き取るとともに、ペーストをスリット内に押し込む、第1のスキージ作動工程と、次いで、外方主面上でスリットの長手方向に第2のスキージを作動させることによって、スリットの外方開口端から盛り上がるペーストの余剰分を掻き取る、第2のスキージ作動工程とを備えている。ここで、第1および第2のスキージ作動工程というように、2段階のスキージ作動工程が実施されることを第1の特徴としている。
また、第1のスキージ作動工程において、第1のスキージは、外方主面に接する接触端が保持部より作動方向に関して後方に位置しており、接触端の、作動方向に関して前方側および後方側には、それぞれ、外方主面には接触しない前方傾斜面および後方傾斜面が形成され、前方傾斜面と外方主面との間に形成されるアタック角度は、第1のスキージ作動工程を開始しようとする段階において、5〜25度の範囲になるようにされることを第2の特徴としている。
また、この発明において、第1のスキージは、後方傾斜面を端面とする平板の1つの稜線部分に面取り部を形成した形状を有し、前方傾斜面は、その面取り部によって与えられ、第1のスキージの側面と後方傾斜面との間に形成される角度が90度とされ、かつ後方傾斜面が通る面と前方傾斜面とがなす角度が45度となるようにされることを第3の特徴としている
2のスキージは、好ましくは、平板形状を有している。
また、この発明において、第1および第2のスキージは、一体的に保持され、第1および第2のスキージ作動工程は、連続的に実施されることが好ましい。
また、この発明において用いられるスリット板は、次のような構成を備えることが好ましい。すなわち、スリット板の外方主面に対向する内方主面側においてスリットの内方開口端を閉じるように、弾性体からなる閉成部材が配置される。そして、前述のペースト付与工程は、この閉成部材をスリット内に向かって弾性変形させるように閉成部材を押圧する工程を備えている。
また、この発明において、好ましくは、ペーストとして、部品本体の側面の一部上に電極を形成するための導電性ペーストが適用される。
この発明によれば、スリット内にペーストを充填する、ペースト充填工程において、2段階のスキージ作動工程を実施し、第1のスキージ作動工程では、第1のスキージは、スリット板の外方主面に接する接触端が保持部より作動方向に関して後方に位置しており、接触端の、作動方向に関して前方側にある前方傾斜面とスリット板の外方主面との間に形成されるアタック角度が5〜25度の範囲というように比較的小さくなるようにされているので、スリット板の外方主面上のペーストの余剰分を確実に掻き取ることができるばかりでなく、ペーストをスリット内へ強く押し込む作用を得ることができる。
その結果、ペースト内に残存する可能性のある気泡を効果的に押し潰すことができ、気泡の残存を生じさせにくくすることができる。また、上述のような第1のスキージによる第1のスキージ作動工程では、ペーストのローリングを小さくすることができ、ペーストの回転が円滑になるため、気泡の混入を生じさせにくくするという効果も期待できる。
また、2段階のスキージ作動工程のうち、第2のスキージ作動工程では、スリットの外方開口端から盛り上がるペーストの余剰分を掻き取るようにしているので、ペースト付与工程において、所定以上の厚みのペーストが部品本体の側面に付与されることを防止することができる。
このようなことから、部品本体の側面上に付与されたペーストの寸法精度を高めることができる。したがって、ペーストとして、電極を形成するための導電性ペーストが用いられたとき、電極に関する寸法精度が高められた電子部品を、高い歩留まりをもって製造することができる。
また、この発明によれば、第1および第2のスキージ作動工程において、それぞれ、第1および第2のスキージを、スリットの長手方向に作動させるようにしているので、スキージを円滑に作動させることができるとともに、スリットが不所望に変形することを防止することができる。
また、この発明によれば、第1のスキージが、後方傾斜面を端面とする平板の1つの稜線部分に面取り部を形成した形状を有し、前方傾斜面が、この面取り部によって与えられているので、前述したような第1のスキージの保持態様およびアタック角度を容易に得ることができるとともに、後方傾斜面とスリット板の外方主面との間に形成される角度を十分にとりながら、第1のスキージにおいて十分な撓み強度を得ることができる。
この発明において、第1および第2のスキージが、一体的に保持され、第1および第2のスキージ作動工程が、連続的に実施されると、2段階のスキージ作動工程を能率的に済ませることができる。
スリット板の外方主面に対向する内方主面側においてスリットの内方開口端を閉じるように、弾性体からなる閉成部材が配置され、ペースト付与工程が、閉成部材をスリット内に向かって弾性変形させるように閉成部材を押圧する工程を備えていると、ペースト付与工程において、スリット板の外方主面側に供給されるペーストの量は、閉成部材がスリット内に向かって弾性変形する量によって実質的に決まる。そのため、部品本体に付与されるペーストの量についてもばらつきを低減することができる。また、スリット内のペーストを部品本体に付与するにあたり、このペーストを部品本体の側面の一部だけでなくこの側面の一部から隣接する側面の一部上にまで延びるように付与する場合には、側面に隣接する面上でのペーストの付与領域のコントロールを容易にすることができる。
図1ないし図9は、この発明の第1の実施形態を説明するためのものである。
図1には、第1の実施形態による製造方法を実施するための製造装置31に備える基本的構成が図示されている。製造装置31は、図11に示したように、電子部品1のための部品本体2の側面7または8の一部上およびこの側面7または8の一部からこれに隣接する側面11および12の各一部上にまで延びるように、隣接面延長部15または16を有する側面電極9または10を所定の幅で形成するため、導電性ペースト32を部品本体2上に付与する工程において適用される。
製造装置31は、スリット板33と閉成部材34と押圧部材35と第1および第2のスキージ36および37とを備えている。また、製造装置31においては、複数の部品本体2がホルダ38によって保持された状態で取り扱われる。
スリット板33は、所定の厚みを有していて、相対向する外方主面39および内方主面40を備えている。たとえば図8に示すように、スリット板33の外方主面39が部品本体2を配置する側とされる。
また、スリット板33には、導電性ペースト32が充填されるためのものであって、導電性ペースト32を部品本体2に付与すべき幅に相当する所定の幅を有する複数のスリット41が設けられている。スリット41は、長手の形状を有していて、この長手方向は図1紙面と平行に延びる方向となっている。スリット板33は、たとえば金属等の剛体から構成される。
閉成部材34は、スリット板33の内方主面40側においてスリット41の内方開口端42を閉じるように配置される。閉成部材34は、たとえばシリコーンゴムのような弾性体から構成される。閉成部材34は、スリット板33に密着するように接合されてスロット板33と一体化されている。
押圧部材35は、閉成部材34をスリット41内に向かって弾性変形させるように閉成部材34を押圧するためのものであり、金属等の剛体から構成される。また、押圧部材35は、押圧部材35は、各スリット41に対向する位置に突起43を形成している。なお、各突起43の寸法は、各スリット41の寸法以下とされる。
押圧部材35は、閉成部材34の下方において、図示しない駆動手段によってスリット板33および閉成部材34へ近接し得るように設けられている。この駆動の結果、押圧部材35の各突起43が閉成部材34を押圧し、それによって、閉成部材34を弾性変形させたとき、スリット41内に充填された導電性ペースト32は、スリット板33の外方主面39側に盛り上がるように供給される。この外方主面36側に盛り上がるように供給された導電性ペースト32は、部品本体2に付与される。
第1および第2のスキージ36および37は、好ましくは、ゴム等の弾性体から構成され、スリット板33の外方主面39に沿って作動するように設けられる。図1において、矢印によって作動方向44が示されている。なお、第1および第2のスキージ36および37は、剛体から構成されてもよい。
第1および第2のスキージ36および37は、共通の保持部材45によって一体的に保持されている。この保持状態において、第1および第2のスキージ36および37は、それぞれ、スリット板33の外方主面39に接する接触端46および47が保持部材45での保持部より作動方向44に関して後方に位置している。すなわち、第1および第2のスキージ36および37は、作動方向44への作動において、接触端46および47を引き摺るように移動する。
第1のスキージ36は、図5によく示されているように、接触端46の、作動方向44に関して前方側および後方側に、それぞれ、スリット板33の外方主面39には接触しない前方傾斜面48および後方傾斜面49を形成している。より詳細には、第1のスキージ36は、後方傾斜面49を端面とする平板の1つの稜線部分に面取り部を形成した形状を有していて、上述の前方傾斜面48は、この面取り部によって与えられている。
より具体的は、第1のスキージ36の後方傾斜面49と側面との間に形成される角度αは90度である。また、後方傾斜面49が通る面と前方傾斜面48とがなす角度が45度となるようにされる。言い換えると、角度βが45度となるように面取り部が形成されることによって、前方傾斜面48が与えられる。
前方傾斜面48と外方主面39との間に形成されるアタック角度Aは、5〜25度の範囲になるように選ばれる。アタック角度Aが5度未満の場合には、第1のスキージ36の作動方向44の後方側に導電性ペースト32を残してしまうことがあるので好ましくない。他方、アタック角度Aが25度を超える場合には、導電性ペースト32をスリット41内に十分に押し込む作用を得ることができないため好ましくない。
なお、アタック角度Aについての5〜25度の範囲は、第1のスキージ36が作動を開始しようとする段階においてのものであり、第1のスキージ36が作動している状態にあるときには、これが弾性的に撓むため、5〜25度の範囲より1〜2度程度は小さくなることがある。
好ましい実施例において、アタック角度Aは15度とされる。この場合、前述したように、他の角度αが90度であり、角度βが45度であるとき、後方傾斜面49と外方主面39との間に形成される角度γは30度となる。
しかしながら、角度αが90度より小さいと、角度γが30度より小さくなり、後方傾斜面49と外方主面39との隙間が小さくなる。この場合には、この隙間に導電性ペースト32が入り込むことがあり、あまり好ましくない。他方、角度αが90度より大きいと、第1のスキージ36の接触端46近傍での撓み強度が低下するため、あまり好ましくない。
なお、第1のスキージ36の厚みTは、撓み強度を保つのに十分な範囲に設定すればよい。
第2のスキージ37は、この実施形態では、たとえば図6によく示されているように、平板形状を有している。なお、第2のスキージ37の形状および保持態様については、特に限定されるものではない。極端に言えば、第2のスキージ37は、第1のスキージ36と同じ形状および保持態様を有していてもよい。
次に、図1とともに、図2ないし図9を順次参照しながら、電子部品1の製造方法、特に側面電極9のための導電性ペースト32の付与方法について説明する。
まず、スリット板33の各スリット41内に導電性ペースト32を充填する、ペースト充填工程が実施される。ペースト充填工程は、より詳細には、次のように実施される。
まず、図2に示すように、押圧部材35によって閉成部材34を押圧し、閉成部材34をスリット41内に向かって弾性変形させた状態に予めしておく。なお、図2に示した状態は、これから実施しようとする工程の前の工程において、部品本体2への導電性ペースト32の付与を終えた後、押圧部材35の位置をそのままに保ちながら、部品本体2のみをスリット板33から離隔させた状態に相当している。
次いで、上述の状態を維持しながら、図3に示すように、スリット板33の外方主面39上に導電性ペースト32が供給される。このとき、導電性ペースト32は、スリット41から溢れる程度に供給されることが好ましい。この導電性ペースト32の供給にあたっては、たとえば、レベル部材50が用いられ、これを外方主面39に沿って作動させることによって、外方主面39上に所定の厚みをもって延びかつスリット41を覆うように導電性ペースト32を付与することが好ましい。
次いで、図4に示すように、押圧部材35による閉成部材34への押圧が解除され、それによって、閉成部材34の弾性変形が復元される。これに応じて、導電性ペースト32の一部は、吸引によりスリット41内に導入される。
次いで、図5に示すように、外方主面39上で第1のスキージ36を作動方向44に作動させる、第1のスキージ作動工程が実施される。この作動方向44は、スリット41の長手方向となるようにされる。第1のスキージ作動工程を終えた後の状態が図6に示されている。
図5および図6からわかるように、第1のスキージ作動工程では、第1のスキージ36は、外方主面39上の導電性ペースト32の余剰分を掻き取るとともに、導電性ペースト32をスリット41内へ押し込むように作用する。このとき、図示しないが、導電性ペースト32内に気泡が存在している場合、この気泡は、第1のスキージ36によって、効果的に潰されたり、スリット41から押し出されたりすることができる。
次いで、図6に示すように、外方主面39上でスリット41の長手方向に第2のスキージ37を作動させる、第2のスキージ作動工程が実施される。この第2のスキージ作動工程は、前述したように、第1および第2のスキージ36および37が一体的に保持されているので、第1のスキージ作動工程を終えた後、これに連続して実施されることになる。
第2のスキージ作動工程は、図6において破線で示すように、スリット41の外方開口端51から盛り上がる導電性ペースト32の余剰分を掻き取るために実施されるものである。このような導電性ペースト32の盛り上がりは、前の第1のスキージ作動工程において、導電性ペースト32をスリット41内に押し込んだ反動で生じるものである。なお、盛り上がりが生じるには、若干のタイムラグがあり、したがって、このようなタイムラグを考慮して、第1のスキージ36と第2のスキージ37との距離すなわち第1のスキージ作動工程と第2のスキージ作動工程との実施間隔を選ぶことが好ましい。第2のスキージ作動工程を終えた後の状態が図7に示されている。
以上のようにして、ペースト充填工程が終了する。
次いで、図8に示すように、スリット板33の外方主面39側に、部品本体2が配置される。この工程は、図1に示したホルダ38によって保持された複数の部品本体2について同時に実施される。この工程において、部品本体2の一方の側面7が外方主面39側に向くようにされ、また、スリット41の幅方向に横切るように、部品本体2が配置される。このとき、好ましくは、図8に示すように、部品本体2の側面7が外方主面39に接触するようにされる。
次いで、図9に示すように、押圧部材35によって閉成部材34を押圧する工程が実施される。なお、図9において、(a)は、上述した図2ないし図8の各々に相当する断面を示すものであるが、(b)は、(a)の線B−Bに沿う断面を示している。
上述のような押圧部材35の押圧によって、押圧部材35の特に突起43は、閉成部材34をスリット41内に向かって弾性変形させる。その結果、スリット41内に充填された導電性ペースト32は、スリット板33の外方主面39側に盛り上がるように供給され、これによって、スリット41内の導電性ペースト32が部品本体2の側面7の一部上に所定の幅をもって付与されるとともに、部品本体2の側面7から隣接する側面11および12の各一部上にまで延びるように付与される。
前述の図5から図6に示した第1のスキージ作動工程において、スリット41内の導電性ペースト32にもたらされることのある気泡は効果的に除去されているので、図9に示した工程において、図13において破線で示すような導電性ペースト32の不所望な挙動を生じさせないようにすることができる。
その後、ホルダ38によって保持された複数の部品本体2が、スリット板33から離隔される。
このようにして導電性ペースト32が部品本体2の一方の側面7上に付与された後、同様の操作が、部品本体2の他方の側面8に対しても実施される。
その後、部品本体2上に付与された導電性ペースト32が焼きつけられ、それによって、図11に示すような隣接面延長部15および16をそれぞれ有する側面電極9および10が形成される。
図10は、この発明の第2の実施形態を説明するためのものである。図10には、第1の実施形態におけるスリット板33の変形例としてのスリット板61が斜視図で示されている。
スリット板61は、ゴムのような弾性的に変形可能な弾性体から構成される。スリット板61には、図11に示した側面電極9または10の幅に相当する幅を有する複数のスリット62が、溝の形態をもって設けられている。各スリット62には、導電性ペースト63が充填される。
上述の導電性ペースト63のスリット62内への充填工程は、第1の実施形態の場合と実質的に同様の方法によって実施される。
すなわち、スリット板61の外方主面64上に導電性ペースト63が十分な量をもって供給された後、外方主面64上でスリット62の長手方向に第1のスキージを作動させることによって、外方主面64上の導電性ペースト63の余剰分を掻き取るとともに、導電性ペースト63をスリット62内に押し込む、第1のスキージ作動工程が実施される。
この第1のスキージ作動工程において用いられる第1のスキージは、第1の実施形態における第1のスキージ36と実質的に同様の保持態様および形状を有している。すなわち、第1のスキージは、外方主面64に接する接触端が保持部より作動方向に関して後方に位置しており、接触端の、作動方向に関して前方側および後方側には、それぞれ、外方主面64には接触しない前方傾斜面および後方傾斜面が形成され、前方傾斜面と外方主面64との間に形成されるアタック角度は、第1のスキージ作動工程を開始しようとする段階において、5〜25度の範囲になるようにされている。
次いで、外方主面64上でスリット62の長手方向に第2のスキージを作動させることによって、スリット62の外方開口端65から盛り上がる導電性ペースト63の余剰分を掻き取る、第2のスキージ作動工程が実施される。この第2のスキージ作動工程において用いられる第2のスキージについても、第1の実施形態における第2のスキージ37と実質的に同様の保持態様および形状を有している。
以上のようにしてスリット62内に導電性ペースト63が充填された後、部品本体2は、まず、その一方の側面7を外方主面64に接触させた状態で、スリット板61に向かって押圧される。これによって、部品本体2は、スリット板61を厚み方向に圧縮変形させる。その結果、スリット62内の導電性ペースト63が外方主面64側に盛り上がるように供給され、この導電性ペースト63が部品本体2の側面7の一部上に所定の幅をもって付与されるとともに、隣接する側面11および12の各一部上にも付与される。
同様の操作が、部品本体2の他方の側面8に対しても実施される。
その後、第1の実施形態の場合と同様、導電性ペースト63が焼き付けられ、この導電性ペースト63をもって、図11に示すような隣接面延長部15および16をそれぞれ有する側面電極9および10が形成される。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、この発明の範囲内において、その他、種々の実施形態が可能である。
たとえば、側面電極を形成すべき部品本体の形状は、任意に変更することができ、図示したような直方体状に限らず、たとえば円柱状であってもよい。
また、部品本体上の側面電極を形成すべき領域や側面電極を形成すべき箇所の数も、任意に変更することができる。
また、図11に示した端面電極5および/または6が形成されない電子部品に対しても、この発明を適用することができる。
また、第1の実施形態では、導電性ペースト32を付与するにあたって、部品本体2の側面7をスリット板33の外方主面39に接触させたが、わずかに浮かすようにしてもよい。
また、部品本体に付与されるべきペーストは、導電性ペースト以外であってもよく、たとえば抵抗体ペースト、接着剤ペースト、絶縁材料ペースト等についても、これらを付与するため、この発明を適用することができる。
この発明の第1の実施形態による製造方法を実施するための製造装置31に備える基本的構成を示す正面図である。 図1に示した製造装置の主要部を拡大して示す断面図であり、スリット41内に導電性ペースト32を充填するためのペースト充填工程における準備段階を示している。 ペースト充填工程におけるスリット板33の外方主面39上に導電性ペースト32を供給する工程を示す、図2に相当する図である。 ペースト充填工程における導電性ペースト32をスリット41内に導入した後の状態を示す、図2に相当する図である。 ペースト充填工程における第1のスキージ作動工程を実施しようとする状態を示す、図2に相当する図である。 ペースト充填工程における第1のスキージ作動工程を終えかつ第2のスキージ作動工程を実施しようとする状態を示す、図2に相当する図である。 ペースト充填工程を終えた状態を示す、図2に相当する図である。 スリット板33の外方主面39側に部品本体2を配置した状態を示す、図2に相当する図である。 スリット41内の導電性ペースト32を部品本体2の側面7の一部上に付与するペースト付与工程を示すもので、(a)は図2に相当する図であり、(b)は(a)の線B−Bに沿う断面図である。 この発明の第2の実施形態を説明するためのもので、スリット板61を示す斜視図である。 この発明にとって興味ある電子部品1の外観を示す斜視図である。 この発明にとって興味ある従来のペースト充填工程を終えた後の状態を示す、図2に相当する図である。 図12に示したペースト充填工程の後に実施されるペースト付与工程を示す、図2に相当する図である。
符号の説明
2 部品本体
7,8 側面
9,10 側面電極
31 製造装置
32,63 導電性ペースト
33,61 スリット板
34 閉成部材
35 押圧部材
36 第1のスキージ
37 第2のスキージ
39,64 外方主面
40 内方主面
41,62 スリット
42 内方開口端
44 作動方向
45 保持部材
46,47 接触端
48 前方傾斜面
49 後方傾斜面
51,65 外方開口端
A アタック角度

Claims (5)

  1. 部品本体を用意する工程と、
    所定の幅を有する長手のスリットが設けられている、スリット板を用意する工程と、
    前記スリット内にペーストを充填する、ペースト充填工程と、
    前記スリット板の外方主面側に前記部品本体の側面を向けた状態で前記部品本体を配置する工程と、
    次いで、前記スリット内に充填された前記ペーストを前記スリット板の前記外方主面側に盛り上がるように供給することによって、前記スリットの幅に相当する幅をもって、前記スリット内の前記ペーストを前記部品本体の前記側面の一部上に付与する、ペースト付与工程と
    を備え、
    前記ペースト充填工程は、
    前記スリット板の前記外方主面上に前記ペーストを供給する工程と、
    次いで、前記外方主面上で前記スリットの長手方向に第1のスキージを作動させることによって、前記外方主面上の前記ペーストの余剰分を掻き取るとともに、前記ペーストを前記スリット内へ押し込む、第1のスキージ作動工程と、
    次いで、前記外方主面上で前記スリットの長手方向に第2のスキージを作動させることによって、前記スリットの外方開口端から盛り上がる前記ペーストの余剰分を掻き取る、第2のスキージ作動工程と
    を備え、
    前記第1のスキージ作動工程において、前記第1のスキージは、前記外方主面に接する接触端が保持部より作動方向に関して後方に位置しており、前記接触端の、作動方向に関して前方側および後方側には、それぞれ、前記外方主面には接触しない前方傾斜面および後方傾斜面が形成され、前記第1のスキージは、前記後方傾斜面を端面とする平板の1つの稜線部分に面取り部を形成した形状を有し、前記前方傾斜面は、前記面取り部によって与えられ、前記第1のスキージの側面と前記後方傾斜面との間に形成される角度が90度とされ、かつ前記後方傾斜面が通る面と前記前方傾斜面とがなす角度が45度となるようにされ、前記前方傾斜面と前記外方主面との間に形成されるアタック角度は、前記第1のスキージ作動工程を開始しようとする段階において、5〜25度の範囲になるようにされる、
    電子部品の製造方法
  2. 前記第2のスキージは、平板形状を有する、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記第1および第2のスキージは、一体的に保持され、前記第1および第2のスキージ作動工程は、連続的に実施される、請求項1または2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記スリット板の前記外方主面に対向する内方主面側において前記スリットの内方開口端を閉じるように、弾性体からなる閉成部材が配置され、前記ペースト付与工程は、前記閉成部材を前記スリット内に向かって弾性変形させるように前記閉成部材を押圧する工程を備える、請求項1ないしのいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記ペーストは、前記部品本体の前記側面の一部上に電極を形成するための導電性ペーストである、請求項1ないしのいずれかに記載の電子部品の製造方法。
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