JP4433628B2 - 雨滴検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、降雨状態を検出する雨滴検出装置の取付けられる環境やその変化等に対応して正確に雨滴を検出できる雨滴検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より雨滴検出装置として、例えば自動車のワイパ自動制御装置に適用されたものが知られている。このワイパ自動制御装置は、例えばフロントウィンドシールドの車室内側に設置され、雨滴付着対象物であるフロントウィンドシールドに向かって発光する発光素子と、このフロントウィンドシールドに反射された反射光を受光する受光素子等を有する光学式の雨滴検出部を備えている。
【0003】
そして、受光素子からの検出信号は微小電圧信号であるので、増幅部にて受光素子からの検出信号の増幅を行っている。また、この増幅した受光素子からの検出信号は、フロントウィンドシールドに雨滴付着が無い状態において、増幅部からの出力値が予め定めた目標値(設定値)となるように、発光素子への電力供給を行う電源供給部が電力供給量を調整することで発光素子の発光量を変化させ、この発光量の変化は受光素子の検出信号の検出レベルを変化させ、増幅部からの出力値を微調整している。
【0004】
この電源供給部による出力値の微調整は、雨滴検出装置が実車に取付けられた後の雨滴検出装置への電源投入後において実行され、雨滴検出装置を構成する受光素子および発光素子等の光輝度特性バラツキ、増幅回路等の電気回路の電気特性バラツキ、各構成品の温度特性バラツキ、および光学系の取り付けバラツキ等による増幅部からの出力値の変動を吸収して、増幅部からの出力値が予め定めた目標値となるようにしている。
【0005】
上述した雨滴検出装置による雨滴の検出は、雨滴付着対象物であるフロントウィンドシールドに雨滴付着が無い状態における増幅部からの出力値が予め定めた目標値の状態から、フロントウィンドシールドに雨滴が付着することによる増幅部からの出力値の変化量を雨滴判断部が捉えて、フロントウィンドシールドに付着する雨滴状態を判断している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、雨滴検出装置を採用する車種が増え、また、これら各車種に採用されるフロントウィンドシールドの厚さ、曲面率等が異なる。つまり、雨滴検出装置の装着されるフロントウィンドシールドの光屈折率、および光透過率等が異る状況となっている。このように、雨滴検出装置が取付けられる車種が異なることによるフロントウィンドシールドの光屈折率、および光透過率等が異ると、反射される受光量も異なって反射光を受光する受光素子からの検出信号の変化量は大きくなる。つまり、従来のような電源供給部による出力値の微調整を行う雨滴検出装置においては、発光素子への電力供給を行う電源供給部による電力供給量の調整範囲を広くしないと、増幅部からの出力値を予め定めた目標値に調整することが出来ない。
【0007】
そのため、電力供給量の調整範囲が広い電源供給部を構成すれば、雨滴検出装置の取付け環境が大きく異なっても増幅部からの出力値を予め定めた目標値にある程度に調整できるが、電流供給範囲が広くかつ微調整を要求される電源供給部を構成することは、電源供給部の回路構成が複雑化するほかに、発光素子の発光能力により調整範囲が制限されるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は上記の点に鑑み、雨滴検出装置の取付け環境やその変化に対し、比較的簡単な構成で高範囲に増幅部の出力調整が行える雨滴検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1記載の雨滴検出装置によると、雨滴が付着する雨滴付着対象物に向かって発光する発光素子への電力供給を行う電源供給部と、発光素子から雨滴付着対象物に反射された反射光を受光する受光素子からの検出信号の増幅を行う増幅部と、電源供給部および増幅部の作動を制御すると共に、増幅部からの増幅された出力値に基づいて雨滴付着対象物に付着する雨滴状態を検出する制御手段とを備え、制御手段は、増幅部の増幅率を可変して増幅部の出力値を予め定めた目標値に近づける粗調整を行なう第1調整処理手段と、第1調整処理手段による調整後、電源供給部による発光素子への電力供給量を可変して出力値を目標値に合せる微調整を行なう第2調整処理手段とを有することを特徴とする。
【0010】
このように本発明によれば、第1調整処理手段と第2調整処理手段とでは、調整箇所を異ならせ、かつ調整範囲を分担したことにより、各調整に要求される能力や調整範囲を抑えることが可能となり、比較的簡単な構成で広範囲に増幅部の出力調整が可能となる雨滴検出装置を提供できる。
【0011】
本発明の請求項2によると、増幅部は、増幅部の増幅率を可変して出力値を変化させる増幅率調整手段を有することを特徴とする。
【0012】
このように本発明によれば、増幅率調整手段を有する増幅部とすることで、制御手段の指示による増幅率の可変が可能となる。
【0013】
本発明の請求項3によると、増幅率調整手段は、増幅部を設定する複数の抵抗素子の接続状態を選択する抵抗選択部を有することを特徴とする。
【0014】
このように本発明によれば、増幅部を設定する複数の抵抗素子の内、これら複数の抵抗素子の接続状態を選択する抵抗選択部を有することで、増幅率を段階的に切替える操作が可能となり、予め定めた目標値に最も近い値となるように増幅率を調整できる。
【0015】
本発明の請求項4によると、制御手段による第1調整処理手段および第2調整処理手段による出力値の調整処理の実行は、雨滴付着対象物に雨滴または異物付着の無い状態にて実行されることを特徴とする。
【0016】
このように本発明によれば、雨滴付着対象物に雨滴または異物付着の無い状態とすることで、反射光を受光する受光素子の受信信号が安定し、精度の高い第1調整処理手段および第2調整処理手段による出力値の調整処理が行える。
【0017】
本発明の請求項5によると、制御手段は、第1、第2調整処理手段で求めた所望の電力供給量および所望の増幅率に基づいて、電源供給部および増幅部への通電状態を設定後に、雨滴検出処理を行うことを特徴とする。
【0018】
このように本発明によれば、増幅部の出力値の調整処理を行った後に雨滴検出処理を行えば、雨滴検出装置の取付けられる環境やその変化等に対応して正確に雨滴検出が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である雨滴検出装置を図面を参照して詳細に説明する。本発明の雨滴検出装置は、降雨状態を検出する雨滴検出装置に関し、特に雨滴検出装置の取付けられる環境やその変化等に対応して正確に雨滴を検出できる雨滴検出装置に関する。そして、本発明の雨滴検出装置を自動車等の車両に搭載し、雨滴検出装置が実車に取付けられた状態において、車両を使用する毎に、後述する増幅部からの出力値を予め定めた目標値(いわゆる基準となる設定値)に調整している。それにより、車種等によって異なる取付け環境や雨滴検出装置自体の特性変化が生じても、増幅部の出力特性が当初設定した特性から外れないようにでき、常に安定した検出精度を保つようにしている。この雨滴検出装置の構成を、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明の雨滴検出装置を含むワイパシステムの全体構成図である。図2は、フロントウィンドシールド上に装着された雨滴検出部を示す概略構成図である。
【0020】
図2に示すように雨滴検出装置1は、車両のフロントウィンドシールド2上の車室内側の運転者の視界を妨げない部位、例えば上方に、光を透過する透明接着剤等を用いて取付ける。そして、この雨滴検出装置1は、光学的に雨滴Xの状態(有無および雨滴量)を検出でき、駆動信号10a(図1に示す)に応じた入射光3Aを発光させる発光素子(以下、単にLEDという)3、雨滴Xの付着した量に応じて減光される反射光4Aを受光し、この反射光4Aの受光量に応じた検出信号4a(図1に示す)を発信する受光素子(以下、単にPD(フォトダイオード)という)4、入射光3Aおよび反射光4Aを案内するプリズム5等からなる光学系と、この光学系への入出力信号(駆動信号10aおよび検出信号4a)を制御して雨滴付着対象物であるフロントウィンドシールド2に付着する雨滴Xの状態(有無および雨滴量)を判断する電気回路部等から構成される。以下、この電気回路部の構成を説明する。
【0021】
図1に示す雨滴検出装置1は、LED3への電力供給つまりLED3を定電流制御する電源供給部としてのLED駆動回路10と、LED3からフロントウィンドシールド2に反射された反射光4Aを受光するPD4からの検出信号4aの増幅を行う増幅部20と、この増幅部20からの出力値に基づいてフロントウィンドシールド2に付着する雨滴Xの状態を判断するマイクロコンピュータ(CPU)を含む制御回路部30とから構成される。また、ワイパ駆動装置40は、ワイパスイッチ41にて選択した払拭動作モード(AUTO、低中高速、停止)に応じて制御回路部30がワイパモータ駆動回路42を制御するように構成されている。
【0022】
LED駆動回路10は、制御回路部30から出力されるD/A変換された駆動指示信号30aに応じてLED3を定電流駆動する回路であり、Vcはバッテリ7の電圧を定電圧化した定電圧源を示す。
【0023】
増幅部20は、PD4からの微小電圧信号である検出信号4aを受信し、この検出信号4aを増幅する電圧増幅部21と、出力調整時にこの電圧増幅部21によって増幅される出力値20aが予め定めた目標値(いわゆる設定値)に最も近い値に増幅されるように、複数のスイッチ22a、22b、22cを用いて複数の抵抗素子21a、21b、21cを選択する抵抗選択部22を備える。
【0024】
つまり、複数の抵抗素子21a、21b、21cの選択使用により、電圧増幅部21の増幅率を段階的に切替える操作が可能となる。そして、この抵抗選択部22による複数の抵抗素子21a、21b、21cの選択は、固定抵抗値の組合わせ選択であって、予め定めた目標値に最も近い値となるように出力値20aの粗調整(第1調整処理)を行っている。ここでは、説明の便宜上3つの抵抗素子21a、21b、21cの例を示したが、抵抗素子の数を増やすことで、抵抗選択部22は予め定めた目標値により近づけて調整できる。
【0025】
また、上述した予め定めた目標値は、制御回路部30内の記憶手段31に記憶保持されており、電圧増幅部21からの出力値20aが、抵抗選択部22の最小選択能力(最小単位)によって決まる電圧幅において、階段状に予め定めた目標値に最も近い値となるように制御回路部30は抵抗選択部22に指令を送ると共に、得られた抵抗選択データを記憶手段31に記憶保持する。
【0026】
更に、制御回路部30は、電圧増幅部21よりの出力電圧が粗調整(第1調整処理)された後、予め定めた目標値(基準となる設定値)に精度良く合せるために、LED駆動回路10を駆動する電力供給量、つまりLED3を駆動する定電流値を微調整(第2調整処理)する機能を有する。このため制御回路部30は、粗調整後の増幅部20からの出力値20aと予め定めた目標値(基準となる設定値)とを比較して、両値が一致するようにLED3の駆動電流値10aを調整する。すなわち、LED3の駆動電流値10aを比較的狭い範囲内において微小変化させる。そして、LED3の発光量の変化に応じて入射光、そしてPD4の検出信号4aを変化させ、増幅部20からの出力値20aを変化させる。制御回路部30は、この出力値20aが予め定めた目標値と一致した時のLED駆動電流値を記憶手段31に記憶保持し、以後のLED駆動電流値として用いる。
【0027】
上記した増幅部20による出力値20aの粗調整、および電源供給部10による出力値20aの微調整は、いずれもフロントウィンドシールド2に雨滴Xの付着が無い状態において実行される。このフロントウィンドシールド2に雨滴Xの付着が無い状態とは、例えばワイパモータ43が駆動されて図示しないワイパによるフロントウィンドシールド2面の払拭が実行されることであり、雨滴付着対象物であるフロントウィンドシールド2面に雨滴Xの付着が無い状態が設定される。つまり、ワイパ払拭動作を制御回路部30がワイパモータ駆動回路42に指令した後に増幅部20による出力値20aの粗調整および微調整が行われる。
【0028】
上述したように、粗調整(第1調整処理)と微調整(第2調整処理)とでは、調整箇所を異ならせ、かつ調整範囲を分担したことにより、各調整に要求される能力や調整範囲を抑えることが可能となり、比較的簡単な構成で広範囲に増幅部20の出力調整が可能となった。また、制御回路部30への電源供給は、車両のキースイッチ(IGスイッチ)6およびワイパスイッチ41のオートモードスイッチのオンによってバッテリー7より電源供給される構成である。
【0029】
上述した増幅部20の出力値20aの調整処理後、通常の雨滴検出が可能となる。その場合、制御回路部30は、記憶手段31に記憶した抵抗選択データおよびLED駆動電流値を用いて雨滴検出装置1を作動させる。
【0030】
次に、ワイパシステム全体の制御動作を、図3を用いて説明する。図3は、ワイパシステム全体の制御動作を示すフローチャートである。先ず、車両のIGスイッチ6がオンされ、バッテリー18よりCPUに電源供給される。そして、S100にてワイパスイッチ41のオートモードスイッチがオンされると、S200にて出力値調整処理を実施する。つまり、この出力値調整処理が実施される条件は、IGスイッチ6およびワイパスイッチ41のオートモードスイッチの2つのスイッチがオンされる場合であり、ワイパスイッチ41のオートモードスイッチがオンされた状態でIGスイッチ6がオンされても、S200の出力値調整処理へと進む。この出力値調整処理の詳細を図4に示し、後述する。なお、S100にてオートモードスイッチがオンされない場合は、当該処理を一端終了する。
【0031】
S200にて、出力値調整処理が完了し出力値20aが目標値に一致すると、フロントウィンドシールド2に雨滴付着が無い状態における増幅部20からの出力値20aが予め定めた目標値の状態から、雨滴関係データの取込みを行う(S300)。この雨滴関係データとは、例えばフロントウィンドシールド2に雨滴が付着することによる増幅部20からの変化した出力値データである。
【0032】
そして、S400では、増幅部20からの目標値に一致した出力値データとS300にて得た出力値データとの出力値の変化量を制御回路部30が捉えるとともに、この両出力値データからフロントウィンドシールド2に付着する雨滴状態を判定している。このS400での雨滴判定にて降雨状態が検出された場合は、S500へと進む。なお、S400にて降雨状態が検出されない場合は、当該処理を一端終了する。上述したS300およびS400の行程は、雨滴検出処理である。
【0033】
S500では、S400での降雨状態を検出する信号程度に応じて制御回路部30がワイパモータ駆動回路42にワイパ作動モードを指令する。そして、ワイパモータ駆動回路42は、この指令に従いワイパモータ43を駆動させて、当該処理を一端終了させる。
【0034】
次に、雨滴検出装置1において実行される出力値調整処理を、図4を用いて説明する。図4は、本発明の雨滴検出装置1において実行される出力値調整処理を示すフローチャートである。先ず、S210にて所定回数ワイパモータ43を作動させる。このワイパモータ43の作動により、図示しないワイパがフロントウィンドシールド2に雨滴付着が無い状態を設定する。なお、ワイパモータ43を作動させる指令は、制御回路部30が発し、ワイパモータ駆動回路42へと指令が伝達される。
【0035】
次いで、S220では制御回路部30からD/A変換された一定値の駆動指示信号30aがLED駆動回路10に供給され、S230へと進む。なお、この一定値の駆動指示信号30aは、初期値(ディフォルト値)として制御回路部30に記憶保持されている。そして、LED駆動回路10は駆動指示信号30aを受けてLED3に駆動信号10aを送信し、LED3を発光させる。
【0036】
S230では、PD4の出力に応じたデータを制御回路部30に取り込む。具体的には、PD4が反射光を受光することで、PD4がこの受光した光量に応じた検出信号4aを増幅部20に送信する。そして、増幅部20は、この検出信号4aを増幅し出力値20aを発信する。この発進された出力値20aを制御回路部30側にてA/D変換して取り込むのである。上記したS230にて増幅部20が出力する出力値20aの増幅率、つまり抵抗選択部22が複数の抵抗素子21a、21b、21cの内から選択する抵抗素子は、初期設定データとして制御回路部30内に記憶保持されている。
【0037】
S240では、S230にて制御回路部30が受信した出力値20aが、制御回路部30内の記憶手段31に記憶保持された調整すべき一定電圧値の目標値に最も近傍にあるか、つまり目標電圧値に最も近いかを判断する。この目標電圧値に最も近いかを判断するには、上述したS230とS240の行程、およびS250での抵抗選択部22が複数の抵抗素子21a、21b、21cの内から選択する行程を繰り返すことで得られる増幅部20からの複数の出力値20aの比較を行う。そして、この複数の出力値20aの内、上記した目標電圧値に最も近い出力値20aが得られる抵抗値を制御回路部30の指令に従い抵抗選択部22が最終選択する。この抵抗選択部22による抵抗の選択により、出力値20aを目標電圧値に合わすための粗調整が完了する。
【0038】
このように抵抗選択部22による出力値20aの粗調整が完了すると、S260へ進む。S260では、記憶手段31に記憶保持された調整すべき一定電圧値の目標値と増幅部20が出力する出力値20aとを一致させるように、制御回路部30がLED駆動回路10に送信する駆動指示信号30aを調整する。つまり、LED3の輝度を調整する。
【0039】
そして、S270では、制御回路部30による駆動指示信号30aの調整により、記憶手段31に記憶保持された調整すべき一定電圧値の目標値と増幅部20が出力する出力値20aとが一致したかを判断している。具体的には、LED3を輝度調整によるLED3の発光量つまり入射光3Aを変化させ、この入射光3Aの変化はPD4の検出信号4aの変化へと至り、増幅部20からの微調整された出力値20aの電圧値が、記憶手段31に記憶保持された調整すべき一定電圧値(目標値)であるかを制御回路部30が判断する。この時、目標値の出力電圧でないと制御回路部30が判断すると、S260へ戻り、再度制御回路部30によるLED駆動回路10への駆動指示信号30aが調整される。そして、微調整された出力値20aが目標値の出力電圧となると、本出力値調整処理を一端終了する。
【0040】
上述した一定電圧値(目標値)に調整された出力値20aを得る行程は、フロントウィンドシールド2に雨滴Xの付着が無い状態において行われ、この調整された出力値20aを雨滴Xの検出判断の基準電圧としている。そして、この基準電圧の状態から、雨滴判断部6がフロントウィンドシールド2に雨滴Xが付着することによる増幅部20からの出力値20aの変化量を制御回路部30が捉える。そして、制御回路部30は、この出力値20aの変化量に応じたワイパ払拭作動指令をワイパモータ駆動回路42に指令する。
【0041】
このように、本発明の雨滴検出装置1は、雨滴検出装置1が実車に取付けられた状態において、増幅部20による出力値20aの粗調整、およびLED駆動回路10への駆動指示信号30aの調整による出力値20aの微調整を行うので、雨滴検出装置1が取付けられる環境や雨滴検出装置1自体の特性変化が生じ増幅部20からの出力値20aの変動が大きくなる場合等が生じてもこれに対処して、増幅部20からの出力値20aの調整範囲が広くでき、増幅部20からの出力値20aを一定電圧値(目標値)に調整できる。
【0042】
また、上記した雨滴検出装置1が実車に取付けられた状態における増幅部20からの出力値20aの変動要素を詳しく述べると、例えば雨滴検出装置1を構成する各構成品の温度特性バラツキ、雨滴検出装置1を構成する各構成品特性(電気、発光)の経時変化、および光学系部品3、5、4の取り付けバラツキ等がある。
【0043】
なお、本発明の実施にあたり、雨滴検出装置1を自動車等の車両に搭載した実施形態を示したがこれ限定される事無く、例えば、船舶、航空機等のウィンドシールドや住宅の窓等に付着した降雨量を検出する雨滴検出装置にも同様に適用できる。
【0044】
また、本発明の実施にあたり、フロントウィンドシールド2に雨滴Xの付着が無い状態として、一定電圧値(目標値)に調整された出力値20aを得るために、ワイパによる払拭動作を行わせる実施形態を示したが、本発明と同出願人が出願した特願2000−173340に開示された技術を用いることで、ワイパによる払拭動作を行わずに本発明の出力値20aの調整処理を実施してもよい。つまり、先回のIGスイッチ6およびワイパスイッチ41のオートモードスイッチの両スイッチのオンされる条件が成立した時の出力値20aを学習記憶させておくことで、この記憶された出力値20aを用いて今回の雨滴判断の基準値とし、IGスイッチ6およびワイパスイッチ41のオートモードスイッチの両スイッチのオンされる条件が継続される過程において、本発明の出力値20aの調整処理を実施するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雨滴検出装置含むワイパシステムの全体構成図である。
【図2】フロントウィンドシールド上に装着された雨滴検出部を示す概略構成図である。
【図3】ワイパシステム全体の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の雨滴検出装置において実行される出力値調整処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 雨滴検出装置
2 フロントウィンドシールド(雨滴付着対象物)
3 LED(発光素子)
4 PD(フォトダイオード:受光素子)
4a 検出信号
10 LED駆動回路(電源供給部)
20 増幅部
20a 出力値
21 電圧増幅部
21a、21b、21c 抵抗素子
22 抵抗選択部
21、22 増幅率調整手段
30 制御回路部(制御手段)

Claims (5)

  1. 雨滴が付着する雨滴付着対象物に向かって発光する発光素子への電力供給を行う電源供給部と、
    前記発光素子から前記雨滴付着対象物に反射された反射光を受光する受光素子からの検出信号の増幅を行う増幅部と、
    前記電源供給部および前記増幅部の作動を制御すると共に、前記増幅部からの増幅された出力値に基づいて前記雨滴付着対象物に付着する雨滴状態を検出する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記増幅部の増幅率を可変して前記増幅部の前記出力値を予め定めた目標値に近づける粗調整を行なう第1調整処理手段と、前記第1調整処理手段による調整後、前記電源供給部による前記発光素子への電力供給量を可変して前記出力値を前記目標値に合せる微調整を行なう第2調整処理手段とを有することを特徴とする雨滴検出装置。
  2. 前記増幅部は、前記増幅部の増幅率を可変して前記出力値を変化させる増幅率調整手段を有することを特徴とする請求項1記載の雨滴検出装置。
  3. 前記増幅率調整手段は、前記増幅部を設定する複数の抵抗素子の接続状態を選択する抵抗選択部を有することを特徴とする請求項2記載の雨滴検出装置。
  4. 前記制御手段による前記第1調整処理手段および前記第2調整処理手段による前記出力値の調整処理の実行は、前記雨滴付着対象物に雨滴または異物付着の無い状態にて実行されることを特徴とする請求項1記載ないし請求項3のいずれか1項に記載の雨滴検出装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1、第2調整処理手段でもとめた所望の電力供給量および所望の増幅率に基づいて、前記電源供給部および前記増幅部への通電状態を設定後に、雨滴検出処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の雨滴検出装置。
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