JP4433463B2 - 洗浄可能な部屋構造及び部屋の洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、病室やクリーンルーム等に適用できる洗浄可能な部屋構造及び部屋の洗浄方法に関するものである。
病院の病室内に設置されているベッドや医療器具は、殺菌等のために必要に応じて洗浄できるが、病室内自体を壁や天井を含めて殺菌や清浄度確保や汚れ防止や脱臭等のために洗浄することは一般的に困難なことが多い。また、病院内においては免疫力の弱った患者の感染症対策が要求されていることから、病室内の殺菌とともに病室内の気密性が要求されている。病室内の気密性は、各種病気の原因となる細菌やウイルスが病室内に持ち込まれること及び病室内から外部に持ち出されることを防止するために必要とされる。
また、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭及び気密性は、病室以外でも診察室や検査室等に対しても要求され、更に研究機関の動物実験室や製薬工場の充填室や食品工場の充填室などの他の目的のクリーンルームでも同様に要求されている。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性に配慮した洗浄可能な部屋構造及び部屋の洗浄方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、参考例による第1の洗浄可能な部屋構造は、洗浄に使用した洗浄水を排出するための排水口を部屋の隅に設け、前記部屋内の室圧の制御のための空気の流出を前記排水口を通して行うように構成したことを特徴とする。
この第1の洗浄可能な部屋構造によれば、部屋の隅に設けた洗浄水排出のための排水口を部屋使用時に部屋内の室圧制御のための空気流出に利用することができるので、部屋内に設ける孔を極力少なくすることができ、このため、部屋内の清浄度や室圧のコントロールがし易くなり、また洗浄時に漏水の可能性がなくなる。このように、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性に配慮した部屋構造を実現できる。
上記第1の洗浄可能な部屋構造において前記部屋内に室圧センサを配置し、前記室圧制御のための空気流出を前記排水口を通して空気吸引手段により行うように構成し、前記室圧センサで検知した室圧に基づいて前記空気吸引手段を制御するように構成することが好ましい。
本発明による第2の洗浄可能な部屋構造は、洗浄に使用した洗浄水を排出するための排水口を部屋の隅に設け、部屋内の空気を清浄化するために床面側の吸引部から空気を吸引し天井側の排出部から排出するように空気清浄ユニットを部屋の隅に設け、前記空気清浄ユニットは前記吸引部の近傍に前記排水口が位置し前記床面において前記排水口に向けて気流が形成されるように配置され、前記部屋の床面に勾配を設けないことを特徴とする。
この第2の洗浄可能な部屋構造によれば、部屋の隅に設けた洗浄水排出のための排水口の近傍に空気清浄ユニットの吸引部があり、床面に排水口に向けて気流が形成されるので、その気流により洗浄水を排水口に導いて効率的に排水することができ、更に空気清浄ユニットにより室内の空気を循環しながら清浄できるので、部屋内の清浄度を確保できるとともに室圧のコントロールがし易くなる。このように、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性に配慮した部屋構造を実現できる。
上記第2の洗浄可能な部屋構造において、空気清浄ユニットで形成された気流により洗浄水を排水口に導いて効率的に排水できるので、前記部屋の床面に勾配を設けない構造を実現できる。このため、出入り口等において段差ができず、バリアフリーの観点から好ましい。
また、前記空気清浄ユニットは、その筐体が部屋の隅に収まるように構成され、床面から天井に向けて延びるような縦型構造を有し、前記床面側から前記筐体内の縦方向にプレフィルタと吸引ファンと高性能フィルタとを備えることで、部屋内の清浄度を確実に確保でき、また空気清浄ユニットを部屋の隅に収まるように設置できるので、部屋の隅部がなくなり、塵埃が滞留せずに清浄度を向上できる。高性能フィルタとしては、例えば、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ、殺菌フィルタ等がある。
上記第1、第2の洗浄可能な部屋構造において、前記部屋の出入口用開口の下部及び上部にストッパ部を設け、出入口用ドアの下部及び上部が前記ストッパ部で押さえ付けられることで前記部屋を気密構造とすることが好ましい。これにより、部屋の気密性を確実にすることができる。
この場合、前記出入口用開口の下部側のストッパ部は前記洗浄水が前記出入口用開口から漏れ出さないように床面から突き出ていることが好ましい。これにより、部屋内の洗浄水が廊下や他の部屋等に漏れ出さないので、他の空間の汚染防止の観点から好ましい。
参考例による第3の洗浄可能な部屋構造は、洗浄に使用した洗浄水を排出するための排水口を部屋の隅に設け、前記部屋内の室圧の制御のための空気の流出を前記排水口を通して行うように構成し、前記部屋の出入口用開口の下部及び上部にストッパ部を設け、出入口用ドアの下部及び上部が前記ストッパ部で押さえ付けられることで前記部屋を気密構造とし、前記出入口用開口の下部側のストッパ部は前記洗浄水が前記出入口用開口から漏れ出さないように床面から突き出ていることを特徴とする。


この第3の洗浄可能な部屋構造によれば、部屋の隅に設けた洗浄水排出のための排水口を部屋使用時に部屋内の室圧制御のための空気流出に利用することができるので、部屋内に設ける孔を極力少なくすることができ、このため、部屋内の清浄度や室圧のコントロールがし易くなり、また洗浄時に漏水の可能性がなくなる。このように、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性に配慮した部屋構造を実現できる。また、出入口用ドアの下部及び上部がストッパ部で押さえ付けられることで部屋を気密構造とすることにより、部屋の気密性を確実にすることができるとともに、洗浄時に洗浄水を部屋の隅に設けた排水口から排水するときに、排水口からの排水が一時的に滞った場合でも、下部側のストッパ部が床面から突き出ており、部屋内の洗浄水が廊下や他の部屋等に漏れ出さないので、他の空間の汚染防止を図ることができる。
上記第1乃至第3の洗浄可能な部屋構造において前記部屋の少なくとも壁の内装をフッ素樹脂製の耐水性シート材料から構成することで、壁面をも洗浄水で洗浄することができる。また、壁及び天井をフッ素樹脂製の耐水性シート材料で内装することが好ましい。
また、前記部屋の壁の内装材と前記床面のシート材との接合面を曲面状に構成するとともに、樹脂材料または金属部材により前記接合面の端部を壁面に固定することが好ましい。
また、前記部屋の出入口用開口に隣接して前室を設けることで、部屋における外部からの汚染防止を図ることができる。この場合、前室内に空気清浄ユニットやエアシャワーユニットを配置することが好ましい。
また、前記部屋の出入口用開口にエアシャワー装置を設けることで、部屋に出入りする人体に付着した塵等を効果的に除去できるので、部屋内の汚染等の防止に効果的である。また、前室にエアシャワー装置を設けるだけで部屋内の汚染防止に効果があるので、前室の省スペース化を図ることができる。
なお、上述の排水口は、洗浄水の排水効率の観点から部屋の各隅にそれぞれ設けることが好ましく、部屋の平面構成が四角形状であれば四隅にそれぞれ設けることが好ましい。
本発明による部屋の洗浄方法は、上述の第2の洗浄可能な部屋構造を有する部屋を洗浄水で洗浄し、前記空気清浄ユニットの作動で前記床面において前記排水口に向けて形成された気流により前記洗浄水を部屋の隅に設けた排水口に導いて排水することを特徴とする。
この部屋の洗浄方法によれば、排水口の近傍に設けられた空気清浄ユニットの吸引部により床面に排水口に向けて気流が形成されるので、その気流により洗浄水を排水口に導いて効率的に排水することができ、更に空気清浄ユニットにより室内の空気を循環しながら清浄できるので、部屋内の清浄度を確保できるとともに室圧のコントロールがし易くなる。このように、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性を確保できる。
本発明の洗浄可能な部屋構造及び部屋の洗浄方法によれば、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性を確保できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態による部屋構造を説明するための部屋の概略的な側面図(a)及び平面図(b)である。
図1(a)、(b)に示すように、平面的に略四角形の部屋1の四隅の床面2には、排水口11,12,13,14が設けられており、部屋1内を洗浄水で洗浄したとき、その洗浄水を排水口11から14を通して外部に排水できる。部屋1の床面2は熱硬化性樹脂等の樹脂材料からなる樹脂シートで覆われている。
また、部屋1の壁面3及び天井4にはフッ素樹脂製の耐水性紙で内装が施されているため、床面2のみならず壁面3及び天井4をも洗浄水で洗浄可能であり、壁面3や天井4に付着した微生物や細菌やウイルスを簡単に除去し排出できる。また、壁面3は部屋1の四隅において曲面状壁面3a、3b、3c、3dに構成されている。これにより、部屋1には角張った隅部がなくなり、曲面状壁面3a〜3dにおいて塵埃が滞留せずに清浄度を向上でき、好ましい。
また、図1(a)のように、排水口12には、洗浄水等の排水のために排水管15が連結されており、鉛直下側方向aに排水できるとともに、部屋1内の空気を排水口12を通して流出させるために、排水管15から分岐して延びた配管16に送風機17が接続されており、送風機17により配管18を通して空気を水平方向bに送り出すことができる。
また、部屋1は密閉構造に構成されており、部屋1の壁面3には、部屋1内の室圧を検知する室圧センサ19が配置され、図1(a)の破線のように室圧センサ19で検知した室圧に基づいて送風機17を制御することで部屋1内の室圧を制御するようになっている。なお、室圧センサ19は天井4に配置してもよい。
上述の図1の部屋構造によれば、部屋1内を殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭などのために洗浄水で洗浄したとき、部屋の四隅に設けた複数の排水口11〜14から洗浄水を効率的に排出できるとともに、部屋1の通常の使用時に室圧センサ19で検知した室圧に基づいて送風機17を制御し、部屋1から空気を吸い込んで流出させる場合は、排水口12、排水管15、配管16、配管18を通して空気を送風機17により方向bへと流出させる。このように、洗浄水の排水のために設けた排水口12を部屋1内の室圧制御に利用でき兼用できるので、部屋1内に空気流出口等を別に設ける必要がなくなり、部屋1内に設ける孔を極力少なくすることができ、このため、部屋内の清浄度や室圧のコントロールがし易くなり、また、洗浄時に空気流出口への漏水の可能性がなくなる。このように、部屋1を洗浄することで室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等を図ることができるとともに気密性に配慮した部屋構造を実現できる。
なお、図1では、排水口12を送風機17による空気流出の通路に利用したが、他の排水口11,13,14を利用してもよいことは勿論であり、複数の排水口を利用してもよい。
〈第2の実施の形態〉
図2は第2の実施の形態による部屋構造を説明するための部屋の概略的な側面図(a)及び平面図(b)である。図3は図2の空気清浄ユニットを示す斜視図である。図4は図3の空気清浄ユニットの内部構成を概略的に示す斜視図である。なお、図2において図1と同じ部分には同じ符号を付けてその説明は省略する。
図2(a)、(b)に示すように、平面的に略四角形の部屋8の四隅には部屋8内の空気を清浄化するために空気清浄ユニット21,22,23,24が設けられている(図1(a)には説明の便宜上、空気清浄ユニット21のみ図示している。)。空気清浄ユニット21〜24により床面2側の吸引口31から部屋8内の空気を吸引し清浄化し、清浄化した空気を天井4側の排出部37から部屋8内に排出して循環させるようにして清浄化する。
図3のように、空気清浄ユニット21は、床面2側から天井4側に向けて縦方向に、除塵プレフィルタ32と、吸音ダクト33と、吸引ファン34と、吸音ダクト35と、HEPAフィルタ36と、を筐体30内に備えている。吸引口31が筐体30の最下部で床面2に対し開口しており、また、HEPAフィルタ36の前面側に清浄化された空気の排出部37が設けられている。また、吸音ダクト35の前面には、蛍光灯ランプ39が設けられ、また吸引ファン34や蛍光灯ランプ39のスイッチ38が設けられている。
図2(b)、図3のように、空気清浄ユニット21〜24の筐体30は、部屋8の隅部の形状と適合するように縦型構造に構成され、床面2に平行な断面が略直角三角形状になるように構成されている。各筐体30の吸引口31の下方近傍には各排出口11〜14がそれぞれ位置している。このように、空気清浄ユニット21〜24を部屋8の隅に収まるように設置できるので、部屋8の隅部において塵埃が滞留せずに清浄度を向上できる。なお、部屋8の四隅は、図1(b)と同様に曲面状壁面に構成することが好ましい。
図4のように、空気清浄ユニット21〜24の各筐体30内には、円筒状にそれぞれ構成されたプレフィルタ32と吸引ファン34とHEPAフィルタ36とが縦方向に配置されている。なお、HEPAフィルタ36の代わりに、HEPAフィルタよりも捕集率の優れたULPAフィルタまたはフィルタに付着した微生物を死滅させる殺菌フィルタ等を配置してもよい。
図2(a)、(b)、図3のように、空気清浄ユニット21〜24が作動すると、床面2側の吸引口31から空気を方向cに吸い込み、筐体30内で除塵され除菌された空気を方向dに天井4側の排出部37から排出することで部屋8内の空気を清浄化するとともに、吸引口31からの空気の吸い込みにより床面2において気流が各気流方向A,B,C,Dに各排水口11〜14に向けて形成される。
上述の図2〜図4の部屋構造によれば、部屋8内を殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭などのために洗浄水で洗浄したとき、空気清浄ユニット21〜24の作動で部屋8の四隅に設けた各排水口11〜14に向けて各気流方向A,B,C,Dに形成された気流により、その洗浄水を各排水口11〜14に自動的に導いて効率的に排水することができる。更に、通常時には空気清浄ユニット21〜24により室内の空気を循環しながら清浄化できるので、部屋内の清浄度を確保できるとともに、外部の空気を取り入れて清浄化しないので、部屋の密閉性を維持でき、室圧のコントロールがし易くなる。このように、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭等のために洗浄できるとともに気密性に配慮した部屋構造を実現できる。
また、上述のように、各空気清浄ユニット21〜24で形成された気流により洗浄水を各排水口11〜14に自動的に導いて効率的に排水できるので、排水のために床面2に勾配を設けない構造を実現できる。このため、部屋8の出入り口等において段差が形成されないので、バリアフリー構造を実現できる。
〈第3の実施の形態〉
図5は第3の実施の形態による部屋構造を説明するために部屋の構成を概略的に示す斜視図である。図6は図5の部屋の出入口用開口の気密構造を示す側断面図である。なお、図5において図2と同じ部分には同じ符号を付けてその説明は省略する。
図5に示すように、平面的に略四角形の部屋9の四隅には部屋8内の空気を清浄化するために空気清浄ユニット21〜24が設けられ、部屋9の四隅の空気清浄ユニット21〜24の近傍の床面2に排水口11〜14が設けられている。部屋8内には、ベッドB1,B2が設置されており、また、壁面3には複数の窓W1,W2,W3が設けられている。
図5のように、部屋9の出入口用開口の開閉のためにドア46が設けられており、部屋9にはドア46を挟んで前室40が配置されている。前室40内には、その四隅に上述の空気清浄ユニット21と同様の空気清浄ユニット41,42,43,44が設けられることで前室40内を同様に清浄化でき、部屋9内における外部からの汚染防止に寄与できる。また、前室40内には洗面器45が設置されている。なお、前室40には図5の方向Fからアクセス可能であるが、例えば、空気清浄ユニット43,44の代わりに、公知のエアシャワーユニットを配置してもよく、前室40内における外部からの汚染を防止することで部屋9内の汚染防止に寄与できる。
図5のように、部屋9の出入口用開口を開閉するドア46は回動方向rに開きその反対方向に閉まるが、図6のように、出入口用開口の床面2には床面2から突き出た下部ストッパ部47が前室40側に設けられ、また、上部に上部ストッパ部48が部屋9側に設けられている。ドア46を図5のように閉めたとき、図6の破線のように、ドア46はドア46の上下で上部ストッパ部48及び下部ストッパ部47に押さえ付けられるように若干傾いて締め付けられるようになっており、部屋9内の気密性を確保できる。また、下部ストッパ部47が床面2から突き出ていることで、洗浄時に部屋9内の洗浄水が出入口用開口から漏れ出さないようになっている。
上述の図2〜図4の部屋構造によれば、部屋1内を殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭などのために洗浄水で洗浄し、洗浄水を部屋の隅に設けた各排水口11〜14から排水するとき、その排水が一時的に滞った場合でも、下部ストッパ部47により部屋9内の洗浄水が廊下や他の部屋等に漏れ出さないので、他の空間の汚染防止を図ることができる。また、ドア46を閉めたとき出入口用開口を気密構造にできるので、部屋9を気密構造にでき、部屋9の気密性を確実に得ることができる。
次に、図5、図6のドアの気密構造の変形例について図7を参照して説明する。図7は、図5、図6のドアの気密構造の変形例を示す図であり、ドアを閉めた状態を示す側断面図(a)、ドアを引き上げた状態を示す側断面図(b)、ドアを開いた状態を示す側断面図(c)、ドアを閉めた状態を示す上面図(d)及びドアを開いた状態を示す上面図(e)である。
図7(a)乃至(e)に示すように、下側ストッパ部49は突起部に構成され、この突起部にはドア46の下端部が入り込むことのできる溝部49aが形成されている。図7(a)、(d)のように、ドア46を閉めたとき、ドア46の上部がストッパ部48に当接しながらドア46の下端部が溝部49aに入り込むことで、出入口用開口を閉め、部屋9内を密閉構造にできる。ドア46を開くときは、図7(b)のように、ドア46を引き上げてドア46の下端部を溝部49aから抜き出してからドア46を回動して開放することで、図7(c)、(e)のように、部屋9の出入口用開口を開くことができる。
図7のドアの気密構造によれば、ドア46の下端部を溝部49aで両側から押さえ付けるので、部屋9の密閉性がよく、しかも下側ストッパ部49の高さを図6の下部ストッパ部47よりも洗浄水が漏れない程度に低くできる。
上述の第1乃至第3の実施の形態における各部屋は気密性を維持し室圧を制御できるが、その室圧は、部屋外部からの内部汚染の防止が必要な場合は、外気圧よりも数十Pa程度高めにすることが好ましく、一方、部屋内部からの外部汚染の防止が必要な場合は、外気圧よりも数十Pa程度低めにすることが好ましい。
以上の第1乃至第3の実施の形態における各部屋構造は、例えば、病院内の病室に適用することが好ましく、病室内自体を洗浄することが可能となるとともに病室内の気密性を得ることができるので、病室について殺菌や清浄度確保や汚れ防止や脱臭の各対策を施すことができ、また、病室内への細菌やウイルスの持ち込みによる内部汚染、及び、病室外への漏れによる外部汚染を防止できる。
次に、上述の第1乃至第3の実施の形態において、部屋の壁の内装材と床面のシート材との接合面の構成及び固定構造の好ましい態様について図8,図9を参照して説明する。図8は図1,図2,図5の部屋の壁と床面との接合面を示す要部側断面図(a)、(b)、(c)である。図9は従来の部屋の壁と床面との接合面を示す要部側断面図(d)、(e)である。
図8(a)のように、床面2を覆うように設けた樹脂シート2aと、壁面3に貼り付けられたフッ素樹脂製の耐水性壁紙5は、それらの端部において、樹脂シート2aが上側になるようにして重ね合わせられて接合されており、その接合面50が曲面状に構成されている。接合面50では樹脂シート2aの端部が床面2から若干離れて上部の壁面3において樹脂材料により固定されて固定部51が形成されている。この固定部51により接合面50で洗浄水が漏れることを防止できる。また、接合面50が曲面状に構成されることで、部屋の隅に塵埃が滞留し難くなり、清浄度確保の点から好ましい。
また、図8(b)のように、曲面状の接合面50で樹脂シート2aの端部が幅木兼用の金属部材52により固定されており、この金属部材52により接合面50で洗浄水が漏れることを防止できる。
また、図8(c)のように、図8(b)の金属部材52を覆うように、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属材料や樹脂材料からなる嵌め込み幅木53を設けることで、部屋内で台車や移動ベット等が壁面3に当たったときに金属部材52による固定部を保護することができる。なお、図8(c)の構成は図8(a)に適用して樹脂材料による固定部51を保護するようにしてもよい。
従来までは図9(a)のように、接合面の樹脂シート2aの端部をテープ91で押さえていたが、テープ91が剥がれ易く、剥がれてしまうと、洗浄水の漏れが生じてしまい、また図9(b)のように接合面の樹脂シート2aの端部に幅木92を設けて固定する場合にはビス93によるビス止めが必要であり、ビス止め部で漏水の可能性が生じたのに対し、図8(a)〜(c)によれば、床面2の樹脂シート2aと、壁面3のフッ素樹脂製の耐水性壁紙5との端部における接合面50の樹脂シート2aの端部を強固に固定しまた保護できるので、洗浄水の漏れを確実に防止できる。
次に、上述の第1乃至第3の実施の形態の各部屋の出入口用開口にエアシャワー装置を配置した例について図10を参照して説明する。図10は部屋1,8または9の前室にエアシャワー装置を配置した例を示す側断面図(a)及び平面図(b)である。
図10(a)、(b)のように、部屋1,8または9の前室50内に設けられたエアーシャワー装置は、例えば、本発明者が他の発明者とともに特許第3483470号特許公報で開示したものを用いることができ、前室60内の四隅に設けたエアー吹出部63と、床面と天井に設けられた吸込口66、67と、を備え、吸込口66、67に吸込ファン(図示省略)がそれぞれ設置されている。エアー吹出部63は、図10(b)のように、各吹出口から一方向に流れた気流が各側壁に衝突し反射して前室60の中心方向への流れになり、図10(a)のように旋回気流65が発生するように構成されている。
前室60は出入口61で人が出入り可能な大きさを有し、扉46を通して部屋1,8または9に対し出入りできる。出入口61から人が前室60内に入ると、旋回気流65により人に付いた塵を取り去り、人の下半身から離れた塵がより近い床面の吸込口66から吸い込まれ、上半身から離れた塵がより近い天井面の吸込口67から吸い込まれることで、人に付いた塵を効率的に除去でき、部屋1,8または9内の汚染防止に効果的である。また、前室にエアシャワー装置を設けるだけで部屋内の汚染防止に効果があるので、前室を小型化でき、前室の省スペース化を実現できる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1,図2の各部屋1,8において、図5のドア46で開閉される出入口用開口に図6と同様のストッパ構造を設け各部屋1,8内の気密性を確保するようにしてもよく、また、各部屋1,8に図5と同様の前室を設けることが好ましい。また、図1の部屋1に図2の部屋構造を加えるように構成してもよいことは勿論である。
また、上述の第1乃至第3の実施の形態における各部屋構造は、病院内の入院患者用の病室に適用して好ましいのみならず、室内の殺菌・清浄度確保・汚れ防止・脱臭または気密性等が要求される他用途の部屋にも適用して好ましいことは勿論であり、例えば、病院や医療検査施設等における診察室、検査室、集中治療室、手術室、日帰り手術室、隔離病室(感染症病室)、火傷患者用の回復室等に適用して好ましい。更に、研究機関の動物実験室や、異物混入及び微生物の影響を避ける必要のある製薬工場の充填室や食品工場の充填室などの他の目的のクリーンルームにも適用できる。
また、上述の第1乃至第3の実施の形態における部屋の洗浄には、高圧蒸気洗浄やアルコール洗浄や希釈した次亜塩素酸ソーダによる洗浄等を用いることができるが、これらに制限されるものではない。
第1の実施の形態による部屋構造を説明するための部屋の概略的な側面図(a)及び平面図(b)である。 第2の実施の形態による部屋構造を説明するための部屋の概略的な側面図(a)及び平面図(b)である。 図2の空気清浄ユニットを示す斜視図である。 図3の空気清浄ユニットの内部構成を概略的に示す斜視図である。 第3の実施の形態による部屋構造を説明するために部屋の構成を概略的に示す斜視図である。 図5の部屋の出入口用開口の気密構造を示す側断面図である。 図5、図6のドアの気密構造の変形例を示す図であり、ドアを閉めた状態を示す側断面図(a)、ドアを引き上げた状態を示す側断面図(b)、ドアを開いた状態を示す側断面図(c)、ドアを閉めた状態を示す上面図(d)及びドアを開いた状態を示す上面図(e)である。 図1,図2,図5の部屋の壁と床面との接合面を示す要部側断面図(a)、(b)、(c)である。 従来の部屋の壁と床面との接合面を示す要部側断面図(d)、(e)である。 部屋1,8または9の前室にエアシャワー装置を配置した例を示す側断面図(a)及び平面図(b)である。
符号の説明
1,8,9 部屋
2 床面
2a 樹脂シート
3 壁面
3a〜3d 曲面状壁面
4 天井
5 フッ素樹脂製の耐水性壁紙(耐水性シート材料)
11〜14 排水口
12 排水口
15 排水管
17 送風機(空気吸引手段)
19 室圧センサ
21〜24 空気清浄ユニット
30 筐体
31 吸引口
32 プレフィルタ
32 除塵プレフィルタ
34 吸引ファン
36 HEPAフィルタ
37 排出部
40 前室
46 ドア
47 下部ストッパ部
48 上部ストッパ部
49 下側ストッパ部
49a 溝部
50 接合面
51 固定部
52 金属部材
53 幅木
60 前室
63 エアー吹出部
66、67 吸込口
A,B,C,D 各気流方向

Claims (5)

  1. 洗浄に使用した洗浄水を排出するための排水口を部屋の隅に設け、
    部屋内の空気を清浄化するために床面側の吸引部から空気を吸引し天井側の排出部から排出するように空気清浄ユニットを部屋の隅に設け、
    前記空気清浄ユニットは前記吸引部の近傍に前記排水口が位置し前記床面において前記排水口に向けて気流が形成されるように配置され、前記部屋の床面に勾配を設けないことを特徴とする洗浄可能な部屋構造。
  2. 前記空気清浄ユニットは、その筐体が部屋の隅に収まるように構成され、床面から天井に向けて延びるような縦型構造を有し、
    前記床面側から前記筐体内の縦方向にプレフィルタと吸引ファンと高性能フィルタとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄可能な部屋構造。
  3. 前記部屋の出入口用開口の下部及び上部にストッパ部を設け、出入口用ドアの下部及び上部が前記ストッパ部で押さえ付けられることで前記部屋を気密構造としたことを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄可能な部屋構造。
  4. 前記出入口用開口の下部側のストッパ部は前記洗浄水が前記出入口用開口から漏れ出さないように床面から突き出ていることを特徴とする請求項3に記載の洗浄可能な部屋構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の洗浄可能な部屋構造を有する部屋を洗浄水で洗浄し、
    前記空気清浄ユニットの作動で前記床面において前記排水口に向けて形成された気流により前記洗浄水を部屋の隅に設けた排水口に導いて排水することを特徴とする部屋の洗浄方法。
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