JP4433342B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機における図柄表示部の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機、例えばパチンコ機では、遊技球が打ち込まれる遊技領域に複数の図柄を組み合わせて可変表示する特別図柄を表示可能な液晶表示装置(LCD)等の図柄表示部を設けられ、遊技球が所定の遊技球検出手段を通過した場合にループカウンターなどにより抽選が行われ、条件装置を作動させる大当たりや、大当たりであってさらに例えば次の大当たりの確率を高い状態にするいわゆる確率変動(確変)など遊技者にとって有利となる特別遊技状態の生起を決定する。そして、その結果に基づいて遊技者に大当たりであることを報知する大当たり図柄や、特別遊技状態に入ったことを遊技者に報知する特定図柄を図柄表示部に表示させていた。また、大当たり図柄や特定図柄を表示する場合や、さらに大当たりや特別遊技状態でない場合でも大当たりになる期待感を高めるために、特別図柄を変動させて表示するいわゆるリーチ画面を表示していた。「リーチ画面」とは、リーチ図柄を仮停止させて表示し、最終変動図柄のみを変動表示させて最終的な停止図柄の組み合わせを確定させないで表示する画面である。また、「リーチ図柄」とは、特別図柄を構成する左特別図柄と右特別図柄と中特別図柄のうち、2つの図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が大当たり図柄を構成する図柄と同一の組み合わせの図柄をいい、「最終変動図柄」とは、停止表示されずに変動表示が続いているリーチ図柄以外の特別図柄、即ち上の場合では中特別図柄をいう。遊技者は、このリーチ画面を見ながら大当たりになることを期待するのであるが、大当たりであることはもちろん、さらに確変等の特別遊技状態に突入することを強く希望するものである。そのため、特定図柄でない大当たり図柄である非特定図柄を仮停止させて、大当たりになったことを遊技者に報知した後、例えば、複数種類の特定図柄を含む大当たり図柄の組み合わせを維持したまま順次画面に変動表示させて最終的に得られる非特定図柄又は特定図柄を表示させる、いわゆる全回転リーチと呼ばれるような再抽選を行うことがあった。この再抽選によりたとえ最初に停止した大当たり図柄が非特定図柄であっても、遊技者にとっては、より多くの利益を得られる特定図柄が確定表示されることが期待でき、遊技者に対する演出効果を高めるものである。
【0003】
しかしながら、このようないわゆる全回転リーチなどの再抽選などにより表示される特定図柄では、遊技者に大当たり図柄を表示して大当たりになった上での表示であって、大当たりにならない限り表示されることはない。そのため、いくら表示自体の演出効果が高くても、出現頻度が少な過ぎるために結局遊技者に対する演出効果は小さいものとなってしまうという問題があった。
【0004】
この発明は上記課題を解決するものであり、特定図柄の出現頻度が多くでき、遊技者により有利な利益状態が生起する期待感を持たせる演出効果の高い表示ができる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技機では、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、所定条件の成立により大当たりとなって大当たり図柄を確定表示して条件装置が作動し、さらに特定条件の成立により前記図柄表示部に特定の大当たり図柄である特定図柄が確定表示され、遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起され、前記図柄表示部に前記大当たり図柄の一部を構成する図柄の組み合わせである同じ図柄のリーチ図柄が表示された場合に、前記リーチ図柄以外の図柄である最終変動図柄が変動表示され、確定表示される場合があり、当該確定表示される可能性のある図柄の組み合わせが遊技者に認識できるように表示される遊技機であって、前記最終変動図柄が前記特定図柄の一部を構成する図柄であるときは、前記リーチ図柄が当該最終変動図柄とともに当該最終変動図柄を含む当該最終変動図柄と同じ図柄の特定図柄を構成するように表示変換され、当該最終変動図柄が停止表示し、確定表示された場合には、前記特別遊技状態が生起され、前記特定図柄の一部を構成する図柄である当該最終変動図柄が停止表示されずに、次の最終変動図柄として特定図柄でない図柄が表示されたときは当該リーチ図柄を変換前の最初に表示されたリーチ図柄と同じ図柄に再変換されるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る発明の遊技機では、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、所定条件の成立により大当たりとなって大当たり図柄を確定表示して条件装置が作動し、さらに特定条件の成立により前記図柄表示部に特定の大当たり図柄である特定図柄が確定表示され、遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起され、前記図柄表示部に前記大当たり図柄の一部を構成する図柄の組み合わせであるリーチ図柄が表示された場合に、前記リーチ図柄以外の図柄である最終変動図柄が変動表示され、確定表示される場合があり、当該確定表示される可能性のある図柄の組み合わせが遊技者に認識できるように表示される遊技機であって、前記最終変動図柄が前記特定図柄の一部を構成する図柄であるときは、前記リーチ図柄が当該最終変動図柄とともに当該最終変動図柄を含む当該最終変動図柄と同じ図柄の特定図柄を構成するように表示変換され、当該最終変動図柄が停止表示し、確定表示された場合には、前記特別遊技状態が生起され、前記特定図柄の一部を構成する図柄である当該最終変動図柄が停止表示されずに、次の最終変動図柄として特定図柄でない図柄が表示されたときは当該リーチ図柄を変換前の最初に表示されたリーチ図柄と同じ図柄に再変換されるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の遊技機では、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、所定条件の成立により大当たりとなって大当たり図柄を確定表示して条件装置が作動し、さらに特定条件の成立により前記図柄表示部に特定の大当たり図柄である特定図柄が確定表示され、遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起され、前記図柄表示部に前記大当たり図柄の一部を構成する図柄の組み合わせであるリーチ図柄が表示された場合に、前記リーチ図柄以外の図柄である最終変動図柄が変動表示され、確定表示される場合があり、当該確定表示される可能性のある図柄の組み合わせが遊技者に認識できるように表示される遊技機であって、前記最終変動図柄が前記特定図柄の一部を構成する図柄でないときは、前記リーチ図柄が当該最終変動図柄とともに当該最終変動図柄を含む当該最終変動図柄と同じ図柄の特定図柄を構成するように表示変換され、その後、前記特定図柄の一部を構成する図柄である当該最終変動図柄が停止表示されずに、次の最終変動図柄として特定図柄でない図柄が表示されたときは当該リーチ図柄を変換前の最初に表示されたリーチ図柄と同じ図柄に再変換されるように制御し、所定時間後に、前記特定図柄でない図柄で確定表示する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項4に係る発明の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機の構成に加え、前記図柄表示部に前記特定図柄が表示された場合に、遊技者が当該特定図柄と認識可能な報知手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成に係る遊技機では、特定図柄が表示された場合に、図柄表示部への表示方法や、別のランプ、LED、音声等を含む種々の報知手段により遊技者に特定図柄が表示されたことを報知することで、遊技者が特別遊技状態の生起に対する期待感を高め、遊技者に対する演出効果をさらに高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機を、好ましい実施の形態であるパチンコ機1に基づいて、添付図面を参照して説明する。
【0010】
まず、本発明の実施の形態であるパチンコ機1についての機械的構成の概略について図面を参照して説明する。図1はパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が、下皿6の上にはスピーカー48が設けられている。
【0011】
次に、遊技盤2の機械的構造について図2を参照して説明する。図2はパチンコ機1の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。遊技領域4の略中央には、液晶画面や各種ランプ、LEDを備えた特別図柄表示部8が設けられている。また、特別図柄表示部8の右上方には電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10が設けられている。さらに、特別図柄表示部8の右側には普通図柄始動ゲート11が設けられ、左側にも普通図柄始動ゲート12が設けられている。
【0012】
また、特別図柄表示部8の下側には、特別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けられている。さらに、普通図柄始動ゲート11の下方には、入賞口19が設けられ、普通図柄始動ゲート12の下方には、入賞口20が設けられている。さらに、特別図柄表示部8の下部には遊技盤2の表面から遊技盤2の奥方向に向かって遊技球を暫時載置可能にステージ21が水平に設けられ、特別図柄表示部8の右肩には遊技球通過口22が設けられ、特別図柄表示部8の左肩には遊技球通過口23が設けられている。これらの遊技球通過口22,23を通過した遊技球が特別図柄表示部8の内部(ワープゾーン)を通ってステージ21に現出するようになっている。ステージ21に現出した遊技球は、ステージ21の直下に設けられている特別図柄始動電動役物15に向かって落下するようになっている。
【0013】
また、特別図柄表示部8の上方には、普通図柄表示装置24が設けられており、1桁の数字や1文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっている。普通図柄表示装置24の左右には各々2個ずつのLEDから成る特別図柄始動保留部25が設けられており、特別図柄始動電動役物15に入賞したいわゆる保留球の数を表示することができる。また、特別図柄表示部8と普通図柄表示装置24との間には、4個のLEDから成る普通図柄始動保留部26が設けられており、この普通図柄始動保留部26は、普通図柄始動ゲート11,12を通過した遊技球のいわゆる保留球数を表示することができる。なお、遊技盤2には、上記以外に、種々の電飾ランプ、風車および多数の障害釘等が設けられている。
【0014】
次に、特別図柄表示部8の構造及び表示画面を説明する。図3は、特別図柄表示部8の正面図である。図3に示すように、特別図柄表示部8の液晶画面には、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの3つの表示部により特別図柄を横方向に並べて変動表示可能に構成され、大当たり図柄や特定図柄を表示する図柄表示部29と、液晶画面上にキャラクターの動画やメッセージ等を表示するデモ表示部28とから構成されている。3つの特別図柄は、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの順に停止するようになっている。なお、この図柄表示部29の配置及び停止表示させる順序などは任意に変更できることはいうまでもない。また、特別図柄表示部8は、上記の左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cが常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて或いはデモ表示部28の表示と併せて動画やメッセージ等も表示できるようになっている。
【0015】
上記の左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cに各々表示される図柄としては、本実施の形態の例では麻雀の牌を模した数字の「一萬」〜「九萬」と「白」、「發」、「中」の12種類があり、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞して大当たりの抽選が開始されると、これら12種類の図柄が原則としてこの順序で順次表示される。大当たりである場合には、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cに表示された3つの特別図柄が同じ数字や文字の図柄で揃った状態(例えば、図3に示す「七萬、七萬、七萬」のように3つ揃った場合)で大当たり図柄が構成されて表示され、遊技者に大当たりが報知される。
【0016】
また、抽選により特別遊技状態が生起しているときには、最終的に大当たりになったことを表示するために後述の特定図柄を特別図柄表示部8に確定表示する。この特定図柄の表示により、大当たりであり且つ次の大当たりの抽選において大当たりになる確率が高い特別遊技状態が生起していることを遊技者に対して報知する。このため、遊技者は、この特定図柄が表示されることを期待する。
【0017】
ここで、本実施の形態で通常行われるリーチ画面について説明すると、特別図柄表示部8では、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの3つの表示部により特別図柄が横方向に並べられて、通常はそれぞれ所定の図柄が所定の順序で上から下方向にスクロールするように変動表示され、3つの特別図柄は、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの順に停止するようになっている。
【0018】
ここでは、遊技者に大当たりを報知する特別図柄の組み合わせを「大当たり図柄」といい、そのうち特別遊技状態が生起されたことを報知する大当たり図柄を特に「特定図柄」といい、特定図柄以外の大当たり図柄を「非特定図柄」という。具体的には、「一萬」〜「九萬」及び「白」、「發」、「中」のいずれかの図柄により同じ図柄が揃った場合には大当たり図柄となる。この12種類の大当たり図柄の内の「三萬」、「五萬」、「七萬」、「白」、「發」、「中」の図柄のいずれかの図柄により構成された大当たり図柄を「特定図柄」、それ以外の「一萬」、「二萬」、「四萬」、「六萬」、「八萬」、「九萬」の図柄により構成された大当たり図柄を「非特定図柄」とする。
【0019】
そして、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bの図柄が「大当たり図柄」を構成する図柄の一部である場合、即ち左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bとに同じ図柄が仮停止されて表示された場合に、この左特別図柄表示部27a及び右特別図柄表示部27bの図柄から構成される図柄を「リーチ図柄」といい、停止表示されずに変動表示が続いているリーチ図柄以外の特別図柄、即ちこの場合では中特別図柄表示部27cの図柄を「最終変動図柄」という。
【0020】
リーチ図柄は、最終的に抽選に当たって大当たりになる場合には、原則として表示され、また抽選に当たっていない場合も、遊技者の期待を盛り上げるために所定の割合で適宜表示される。リーチ図柄が表示された場合には、特別図柄表示部8では、「最終変動図柄」である中特別図柄表示部27cの表示を停止する前に、大当たりになることを期待させる「リーチ画面」を表示する。リーチ画面は、最終変動図柄の停止を所定時間より遅らせたり、特別図柄表示部8のデモ表示部28の表示により各種の動画やメッセージ等を表示することで構成される。リーチ画面が表示されると、最終的に大当たりになる可能性が高いので遊技者の期待が著しく高まる。
【0021】
通常のリーチ画面では、リーチ図柄が表示されたとき、この表示されたリーチ図柄はそのままに、最終変動図柄のみを変動表示させ、最終変動図柄が既に表示されているリーチ図柄と同一の図柄で停止表示されたときに、遊技者は大当たりであることがわかる。従って、リーチ図柄が「一萬」により構成されたものである場合は、最終停止図柄が「一萬」で停止したときに大当たりとなる。つまり、通常のリーチ画面ではリーチ図柄が非特定図柄の一部から構成された場合には、大当たり図柄は必ず非特定図柄になり、特定図柄で大当たりが表示されることはない。
【0022】
しかし、遊技者は、より有利な特定図柄により大当たりになることを期待しているので、非特定図柄で大当たりになるより特定図柄で大当たりになり確変等の特別遊技状態が生起されることを望んでいるが、上述の通常のリーチ画面では、一旦リーチ図柄が非特定図柄の一部から構成されて表示された場合には、失望してしまうことになる。
【0023】
そこで抽選で特別遊技状態が生起する大当たりになった場合でも、通常のリーチ画面では一旦非特定図柄で仮停止させて大当たりを表示し、一旦表示された非特定図柄をそのまま確定させず、仮停止表示された非特定図柄からなる大当たり図柄を再抽選するため左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの3つの表示部により、特定図柄を含むすべての大当たり図柄を構成したまま、3つの表示部を同時に変動表示させ、再停止させて特定図柄を最終表示し、遊技者に対してこの大当たりは実は特別遊技状態が生起している特定図柄による大当たりであったことを報知する、いわゆる全回転リーチを行うようにすると、一旦非特定図柄で大当たり図柄が表示されても遊技者の期待感を損なうことなく遊技者の関心を引きつける演出ができる。
【0024】
しかしながら、この全回転リーチによる演出は、大当たりになった場合の再抽選であり、大当たりにならない場合は遊技者に対して演出することができない。大当たりは、一般に数百分の1程度、本実施の形態では1/359の確率でしか発生せず、遊技者はこの全回転リーチのような演出を目にすることが少なく、結局全体として遊技者に対する演出効果は低いものといわざるを得ない。
【0025】
そこで、本実施の形態のパチンコ機1では、以下のようなリーチ画面を構成することにより、演出効果を高めている。以下、本発明に係る本実施の形態のリーチ画面の構成を説明する。図5及び図6は、本実施の形態のリーチ画面の特別図柄表示部8における表示を示す図である。図5(A)は、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bにそれぞれ「一萬」が仮停止されて表示され、リーチ図柄が構成された状態を示す。この場合は、左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bが仮停止し、最終変動図柄である中特別図柄表示部27cの変動を停止するまでの時間が延長され、最終変動図柄を停止表示する前に大当たりになることを期待させるリーチ画面を表示する。図5(A)では、中特別図柄表示部27cが非特定図柄を構成する「五萬」から「六萬」に変動する状態を示している。従って、リーチ図柄である一萬は停止したまま表示される。
【0026】
図5(B)は、リーチ図柄として「一萬」が、最終変動図柄として「六萬」が表示されたところを示す図である。図5(B)に示す状態から、通常のリーチ画面であれば、前述のようにリーチ図柄はそのままで、最終変動図柄のみが「一萬」〜「九萬」、「白」、「發」、「中」の順序で表示されるため、図5(B)に示す状態から次に表示される図柄は、最終変動図柄のみが「六萬」から「七萬」にスクロールされて表示が変更される。ところが本実施の形態のリーチ画面では、次に最終変動図柄として表示される「七萬」は、特定図柄を構成する図柄であるため、リーチ図柄として左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bに表示された「一萬」を次に最終変動図柄として中特別図柄表示部27cに表示される「七萬」に合わせて表示するものである。図5(C)は、最終変動図柄の変動に合わせてリーチ図柄が変動する状態を示す。最終変動図柄は、前述の表示順序通り「六萬」の次に表示すべき図柄として「七萬」を中特別図柄表示部27cに表示する。そして、図5(D)は「二萬」に代えて「七萬」を示す状態を示す図である。図5(D)に示すように、リーチ図柄として左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bに表示された「一萬」は、通常のリーチのときであれば、次に表示する図柄は通常の順番に従って「二萬」を表示すべきところ、表示順序を変更して最終変動図柄に次に表示される図柄にあわせて「七萬」を表示する。図6(E)は、「七萬」が3つ揃った状態で表示された状態を示す図である。そうすれば、図6(E)に示すように、図柄表示部29には特定図柄である「七萬」が3つ揃った状態で表示される。
【0027】
もし、入賞時の抽選により特別遊技状態が生起するような大当たりになっている場合には、例えば、図6(E)に示すような「七萬」などで構成される特定図柄が表示された状態で停止表示され、大当たりであり且つ特別遊技状態が生起していることがこの特定図柄により遊技者に報知される。
【0028】
また、入賞時の抽選により特別遊技状態が生起しない通常の大当たりになっている場合又は大当たりになっていない場合には、特定図柄が表示された状態では停止表示されず、さらに変動表示される。図6(F)は、「七萬」が3つ揃った状態でさらに変動表示された状態を示す。この場合は、図6(E)に示す状態から、図6(F)に示すように3つの特別図柄が揃ってさらに変動表示される。このとき、最終変動図柄として中特別図柄表示部27cに表示されていた「七萬」は次の表示順序である「八萬」に変動表示される。一方、リーチ図柄として左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bに表示されていた「七萬」は、通常の順序であれば次に「八萬」が表示されるはずであるが、ここでは最初に表示されていた「一萬」にリーチ図柄が再変換されて表示される。図6(G)は、リーチ図柄が「一萬」に再変換されて表示された状態を示す。そして、図6(G)に示すように、リーチ図柄は「一萬」が、最終変動図柄は「八萬」が表示される。図6(H)は、リーチ図柄である「一萬」はそのまま停止表示され最終変動図柄である「八萬」が、次に表示される「九萬」に変動表示される状態を示す図である。図6(G)に示す状態で停止表示されない場合は、図6(H)に示すようにリーチ図柄である「一萬」はそのまま停止表示され、最終変動図柄である「八萬」が、次に表示される「九萬」に変動表示される。
【0029】
従ってこのようにして順次変動表示されると、入賞時の抽選が大当たりになってない場合には、「一萬、二萬、一萬」、「一萬、四萬、一萬」、「一萬、六萬、一萬」、「一萬、八萬、一萬」、「一萬、九萬、一萬」のいずれかの組み合わせで最終停止される。また、特別遊技状態が生起しない通常の大当たりでは「一萬、一萬、一萬」の組み合わせで仮停止される。また、特別遊技状態を生起させる大当たりでは、非特定図柄である「一萬、一萬、一萬」の組み合わせに加えて特定図柄である「三萬、三萬、三萬」、「五萬、五萬、五萬」、「七萬、七萬、七萬」、「白、白、白」、「發、發、發」、「中、中、中」のいずれかの組み合わせで仮停止される。そしてその後再抽選が行われ、最終的に確定した表示がされる。
【0030】
従来の通常のリーチであれば、最終変動図柄が先に停止表示されたリーチ図柄と同じ図柄で停止しなければならないため、12種類の図柄のうち1種類の図柄で停止しなければ大当たりとならず、さらに先に表示されたリーチ図柄が非特定図柄であれば、特別遊技状態を生起する大当たりには成り得なかった。ところが、本実施の形態のリーチ画面では、変動表示される図柄のうち、リーチ図柄が特定図柄と同じであれば6種類、リーチ図柄が特定図柄と異なる場合は7種類の図柄が大当たりとなり、そのすべて又は殆どが特別遊技状態の生起を伴う大当たりとなるため、遊技者は特別遊技状態の生起を伴う大当たりとなる期待感が高まり、極めて演出効果の高い表示をすることができる。またこの画面の出現頻度も、大当たり図柄表示後に限定されないため、出現頻度を調整して適宜増減して出現させることができ、遊技者の期待感と、実際の大当たりとの確率のバランスが均衡したものとすることができる。そのため、遊技者を失望させず且つ遊技に対する興味を落とさないような演出が可能になる。
【0031】
さらに、特別図柄表示部8やその周縁、その他にランプ、LEDを設けて、特定図柄が表示された場合にはこれらを点灯させる。本実施の形態では、図3に示すように、特定図柄に対応するランプである特定図柄報知ランプ34a〜34f等を設けて、例えば「七萬」からなる特定図柄が特別図柄表示部8に表示されているときに、対応する「七萬」の特定図柄報知ランプ34cを個別に点灯させることで特定図柄が表示されていることを遊技者に報知することで強調して、特定図柄による大当たりになる期待を高めるようにしている。また、このときランプやLEDの点灯に合わせ、特定図柄が表示されていることをスピーカー48(図1参照)からの音声により「確変だよ」というメッセージを発声して報知している。また、さらに、図3に示すように特別図柄表示部8のデモ表示部28において、特定図柄が確定表示されそうな各種のデモ表示をしたり、図柄表示部29において変動表示されている特別図柄自体をフラッシュさせたり色彩を変えたりして目立つように表示を変更してもよい。さらに発射ハンドル7に与えた振動によりこれを報知したりすることもできる。つまり、これら例示した手段に限定されず特別図柄表示部8に特定図柄が表示されたときに、遊技者が特定図柄を何らかのかたちで認識可能な報知手段であれば如何なるものでもよい。
【0032】
なお、ここでは特別図柄を左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cにおいてドラム回転を模したスクロール画面により示しているが、瞬間的に画像を切り替えたり、表裏回転するようにして表示して図柄を変更するようにしてもよい。また、図柄の配列は、横一列に限らず、縦に配列したり、三角状に配列してもよく、その大きさが同一ではなく異なるようにしてもよい。さらに、変動する図柄は、3つに限らず、2つでも或いは4つ以上であってもよい。そして、大当たりは、特別遊技状態が生起する大当たりと、生起しない大当たりの2種類に限られず、3種類以上の大当たりの種類を設けることも可能である。例えば、複数の確率の確変状態にしたり、或いはいわゆる時短と組み合わせたようなものであってもよい。
【0033】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について説明する。図7は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。また、図4は、パチンコ機1の裏面の構成を示す図である。パチンコ機1の制御部40(図7参照)は、パチンコ機1の裏側に設けられ、主基板41と、電飾基板42と、中継基板43(図7参照)とから構成されている。図7に示すように主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うCPUユニット44が設けられている。このCPUユニット44には、各種の演算処理を行うCPU44aと、後述するフラグやカウンタ値等を記憶するRAM45と、制御プログラム及び各種の初期値のデータやテーブルデータ等を記憶したROM46とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット44には、2.000ms間隔でリセット信号を送出するリセット回路57が接続されている。主基板41には、電飾基板42、中継基板43等とデータ信号の送受信を行うI/Oインターフェース47が設けられている。このI/Oインターフェース47には、特別図柄表示部8、スピーカー48に接続された音源装置48a、賞品球払出装置49、及び、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート58(図4参照)が接続されている。
【0034】
また、電飾基板42には図示外の制御回路が設けられ、普通図柄始動保留部26を構成する普通図柄記憶数表示LED59、特別図柄始動保留部25を構成する特別図柄記憶数表示LED60、その他のLED62及び電飾ランプ63が電飾基板42に接続されている。さらに、中継基板43には、普通図柄表示装置24、大入賞口開放ソレノイド50、特別図柄始動電動役物開放ソレノイド51、特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ52、普通図柄始動ゲート11,12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ53、大入賞口16内のVゾーンに入賞した遊技球を検出するVスイッチ54、大入賞口16に入賞した遊技球数を計数するためのカウントスイッチ55、入賞口19,20に入賞して図示外の案内通路により入賞球集合部に集められた入賞球を検出する入賞口スイッチ56とが接続されている。
【0035】
次に、図8(A)を参照して、RAM45の記憶エリアについて説明する。図8(A)は、RAM45の記憶エリアの模式図である。RAM45には、ループカウンタ記憶エリア45a、特別図柄乱数記憶エリア45b、普通図柄乱数記憶エリア45c、特別図柄始動入賞数記憶エリア45d、普通図柄始動入賞数記憶エリア45e、大当たりフラグ記憶エリア45f、高確率フラグ記憶エリア45g、リーチフラグ記憶エリア45h等が設けられている。
【0036】
一方、パチンコ機1のRAM45のループカウンタ記憶エリア45aには、普通図柄当たりループカウンタLC1、特別図柄当たりループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、リーチ抽選カウンタLC6、記憶始動タイマーLC7、リーチパターン選択カウンタLC8等が各々設けられている。これらのカウンタは設定された範囲の数値内を循環するように、図7に示すリセット回路57からのリセット信号に従って、1割込(例えば、2.000ms)〜196割込毎に所定量ずつインクリメントされ、各々設定されている最大値を超えると「0」に戻るように構成されている。これらのカウント値は、特別図柄乱数記憶エリア45b、普通図柄乱数記憶エリア45cに所定のタイミングで取り込まれて格納される。
【0037】
ここで図12は、特別図柄乱数記憶エリア45bの模式図であり、図13は、普通図柄乱数記憶エリア45cの模式図である。図12に示すように、特別図柄乱数記憶エリア45bは、判定エリア451、記憶エリア1(452)、記憶エリア2(453)、記憶エリア3(454)、記憶エリア4(455)の5つの記録エリアから成り、それぞれの記憶エリアは同一の構成になっている。また、図13に示すように普通図柄乱数記憶エリア45cも、判定エリア456、記憶エリア1(457)、記憶エリア2(458)、記憶エリア3(459)、記憶エリア4(460)の5つの記録エリアから成り、それぞれの記憶エリアは同一の構成になっている。
【0038】
図8(B)は、図8(A)に示す特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の構成を詳細に示す模式図である。特別図柄乱数記憶エリア45bは、遊技球が、特別図柄始動電動役物15の始動口スイッチ52(図7参照)を通過した時点で、その時点の乱数を次回の判定データとして保存しておくエリアである。特別図柄乱数記憶エリア45bは、上述のように判定エリア451と、この判定エリア451のブロックと同様に構成された記憶エリア1(452)〜記憶エリア4(455)の4つのブロックとからなる5つのブロックからなり(図12参照)、判定エリア451を例に説明すると、特別図柄当たり乱数格納エリア451aには、特別図柄当たりループカウンタLC2から取り込まれたカウント値が格納され、特別図柄作成乱数1格納エリア451bには、特別図柄作成カウンタLC3から取り込まれたカウント値が格納され、特別図柄作成乱数2格納エリア451cには、特別図柄作成カウンタLC4から取り込まれたカウント値が格納され、特別図柄作成乱数3格納エリア451dには、特別図柄作成カウンタLC5から取り込まれたカウント値が格納され、リーチ抽選乱数格納エリア451eには、リーチ抽選カウンタLC6から取り込まれたカウント値が格納される。また、記憶始動タイマー格納エリア451fが設けられる。
【0039】
ここで、各カウンタについて詳述する。まず、普通図柄当たりループカウンタLC1のカウント値(乱数)は、普通図柄表示装置24の確率作成用のカウンタで、普通図柄の当たり判定に使用される。電源投入時は「0」からスタートし、後述する1割込毎(2.000ms)に1加算され、「255」以上で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「254」までの255通りの値になる。
【0040】
次に、特別図柄当たりループカウンタLC2のカウント値は、特別図柄表示部8の確率作成用のカウンタで、大当たりを判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎に1加算され、「359」以上で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「358」までの359通りの値になる。
【0041】
また、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2.000ms)に1加算され、「12」で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「11」までの12通りの値になる。
【0042】
特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、例えば12割込毎(24.000ms)に1加算され、「12」で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「11」までの12通りの値になる。
【0043】
特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、例えば144割込毎(288.000ms)に1加算され、「12」で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「11」までの12通りの値になる。
【0044】
リーチ抽選カウンタLC6のカウント値は、抽選にはずれた場合にリーチを行うか否かの抽選を行うための乱数として使用される。電源投入時は「0」からスタートし、例えば1割込毎(2.000ms)に1加算され、「253」で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「252」までの253通りの値になる。
【0045】
リーチパターン選択カウンタLC8のカウント値は、リーチを行う場合のパターンを選択するための乱数として使用される。電源投入時は「0」からスタートし、例えば1割込毎(2.000ms)に1加算され、「59」で「0」にクリアされ、カウント値は、「0」から「58」までの59通りの値になる。
【0046】
普通図柄当たりループカウンタLC1のカウント値は、普通図柄始動ゲート11,12の普通図柄作動スイッチ53の通過時に普通図柄乱数記憶エリア45cに取り込まれて格納される。特別図柄当たりループカウンタLC2及び特別図柄作成カウンタLC3〜LC5、リーチ抽選カウンタLC6のカウント値は、特別図柄始動電動役物15の始動口スイッチ52の通過時に特別図柄乱数記憶エリア45bにそれぞれ取り込まれて格納される。
【0047】
はずれの場合は、特別図柄乱数記憶エリア45bに格納された特別図柄作成カウンタLC3のカウント値により左特別図柄表示部27aの図柄が、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値により右特別図柄表示部27bの図柄が、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値により中特別図柄表示部27cの図柄がそれぞれ決定される。但し、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値が、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値と同じになった場合には、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値を1減算した値にして、右特別図柄表示部27bの停止図柄を決定する。
【0048】
また、はずれの場合は、リーチを行うか否かを、リーチ抽選カウンタLC6のカウント値により決定する。はずれリーチを行う場合は、リーチパターン選択カウンタLC8のカウント値により、図示外のROM46に記憶されたリーチ選択テーブルのデータによりリーチパターンが選択される。そして、特別図柄乱数記憶エリア45bに格納された特別図柄作成カウンタLC3のカウント値により左特別図柄表示部27a及び右特別図柄表示部27bの図柄が決定され、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値により中特別図柄表示部27cの図柄が決定される。但し、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値が、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値と同じになった場合には、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値を1減算した値にして、中特別図柄表示部27cの停止図柄を決定する。
【0049】
当たりの場合は、RAM45の大当たりフラグ記憶エリア45fに「1」が記憶されて大当たりフラグが立てられ、特別図柄乱数記憶エリア45bに格納された特別図柄作成カウンタLC3のカウント値により左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの図柄が決定される。その結果、特定図柄が成立すれば、即ち特別図柄作成カウンタLC3のカウント値が「3,5,7,9,10,11」である場合は、RAM45の高確率フラグ記憶エリア45gが立てられて、特別遊技状態が生起し、特定図柄が最終表示される。また、リーチを行うためにリーチパターン選択カウンタLC8のカウント値により、図示外のROM46に記憶されたリーチ選択テーブルの13種類のリーチパターンから1つのリーチパターンが選択される。
【0050】
次に、図9を参照して、ROM46の記憶エリアについて説明する。図9は、ROM46の記憶エリアを示す模式図である。図9に示すように、ROM46には、各種の制御プログラムを記憶した制御プログラム記憶エリア46aと、当たり値等記憶エリア46b等が設けられている。また、制御プログラム記憶エリア46aにも、各種カウンタのカウント値に応じたテーブルデータが格納され、カウンタLC1〜LC8のカウント値によって所定のサブルーチンの処理が行われる。
【0051】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の作動内容の詳細について、図10及び図11のフローチャートにしたがって説明する。以下フローチャートの説明において、「ステップ」を「S」と略記する。図10は、パチンコ機1のメインルーチンのフローチャートであり、図11は、図10におけるS12の特別図柄及び第1種特別役物制御処理のフローチャートである。この図10に示すフローチャートのメインルーチンは、一定間隔の時間(例えば、2.000ms)で、図7に示すリセット回路57が発生するリセット信号に従って、主基板41のCPU44aがスタートから順に処理を行い、スタートから終了までの処理を、2.000ms以内で行うようになっている。なお、このリセット信号による処理を割込処理という。そして、メインルーチンのスタートからリセットまでの処理を1巡の処理ということにする。つまり、2.000ms間隔でリセット信号が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行われる。なお、図10及び図11に示すフローチャートの処理を行うプログラムはROM46の制御プログラム記憶エリア46aに記憶されている。
【0052】
図10に示すフローチャートでは、電源が投入されプログラムが立ち上がると1巡目の処理が開始され、まずスタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックポインタセット処理を行う(S1)。次いで、RAM45の記憶内容をチェックするRAMチェックが行われる(S2)。このRAMチェック(S2)は、RAM45の初期設定記憶エリア(図示せず)に電源投入時初期設定処理(S3)で書き込まれる所定の数値が書き込まれているか否かが判断されるが、ここでは電源を投入後の最初の処理であり初期設定記憶エリアに所定の数値が書き込まれていないので(S2:NO)、電源投入時初期設定処理が行われる(S3)。この処理では、RAM45の各記憶エリアの記憶値をリセットし、さらに、ループカウンタ記憶エリア45aに記憶されている各ループカウンタの値を各々初期値(例えば、「0」)にリセットし、初期設定記憶エリアに所定の数値を記憶させ1巡目のメインルーチンの処理が終了しリセットされる。
【0053】
リセット信号により、再びメインルーチンの処理がスタートされる。まず、RAMチェック(S2)では、1巡目の処理で初期設定記憶エリアに所定の数値が書き込まれているので(S3)、RAM45は正常と判断され(S2:YES)、次いで、ループカウンタ更新処理(S4)を行う。このループカウンタ更新処理(S4)では、RAM45のループカウンタ記憶エリア45aに各々記憶されている普通図柄当たりループカウンタLC1、特別図柄当たりループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、リーチ抽選カウンタLC6、リーチパターン選択カウンタLC8の値を所定の割込処理回数に応じて、加算する。なお、各ループカウンタに設定されている最大値を超える場合には、各ループカウンタの値は0に変換され、0から再び加算される。
【0054】
次に、スイッチ読込処理(S5)が行われる。このスイッチ読込処理(S5)では、普通図柄始動ゲート11,12、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、入賞口19,20等に備えられたスイッチの読み込みを行い、遊技球の入賞を検出するものである。
【0055】
遊技者によって遊技領域4に打ち込まれた遊技球が、普通図柄始動ゲート11,12、特別図柄始動電動役物15に入ると入賞が検出される。それぞれのスイッチからの検出信号を図示しないスイッチデータ記憶領域にそれぞれ所定割込分(例えば7回分)連続して記憶しておき、所定の条件と一致した場合に入賞とみなして入賞を検出する。
【0056】
特別図柄乱数格納処理(S6)では、S5において特別図柄始動電動役物15の始動口スイッチ52を遊技球が通過したことを検出した場合に、通過を検出した時点で、RAM45のループカウンタ記憶エリア45aに各々記憶されている特別図柄当たりループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5、リーチ抽選カウンタLC6、リーチパターン選択カウンタLC8の値を、RAM45の特別図柄乱数記憶エリア45bの記憶エリア1(452)、記憶エリア2(453)、記憶エリア3(454)、記憶エリア4(455)の順に空いている記憶エリアに格納させる(図12参照)。従って、記憶エリア1〜4(452〜455)のいずれもが使用されているときにはカウンタLC1〜LC8のカウント値は特別図柄乱数記憶エリア45bに新たには記憶されない。
【0057】
普通図柄乱数格納処理(S7)では、S5において普通図柄始動ゲート11,12(図2参照)の普通図柄作動スイッチ53を遊技球が通過したことを検出した場合に、通過を検出した時点で、RAM45のループカウンタ記憶エリア45aに記憶されている普通図柄当たりループカウンタLC1の値を、RAM45の普通図柄乱数記憶エリア45cの記憶エリア1(457)、記憶エリア2(458)、記憶エリア3(459)、記憶エリア4(460)の順に空いている記憶エリアに格納させる(図13参照)。従って、記憶エリア1〜4(457〜460)のいずれもが使用されているときにはカウンタLC1〜LC8のカウント値は普通図柄乱数記憶エリア45cに新たには記憶されない。
【0058】
次に、図12及び図13を参照して、特別図柄乱数記憶エリア45b及び普通図柄乱数記憶エリア45cについてさらに説明する。まず、特別図柄乱数記憶エリア45bは、図12に示したように記憶エリア1(452)〜記憶エリア4(455)の4つの記憶エリアと、特別図柄の変動開始時に判定処理を行うために記憶エリア1(452)から記憶内容をシフトして記憶される判定エリア451の5つが設けられている。上述のように各記憶エリアには所定のカウント値が記憶されており、特別図柄の変動開始時に判定処理を行うために記憶エリア1(452)から記憶内容がシフトされると、記憶エリア2(453)のデータが記憶エリア1(452)に、記憶エリア3(454)のデータが記憶エリア2(453)に、記憶エリア4(455)のデータが記憶エリア3(454)にシフトされて記憶され、記憶エリア4(455)は記憶がクリアされ、次の遊技球が特別図柄始動電動役物15の始動口スイッチ52を通過した時点で、記憶エリア4(455)に新たなデータが記憶される。
【0059】
同様に、普通図柄乱数記憶エリア45cには、図13に示したように普通図柄始動ゲート11,12(図2参照)への遊技球の通過時に、普通図柄当たりループカウンタLC1のカウント値を乱数として取得して記憶できる記憶エリア1(457)〜記憶エリア4(460)の4つの記憶エリアと、普通図柄の変動開始時に判定処理を行うためにシフトする判定エリア456の1つが設けられ、合わせて5つの記憶エリアが設けられており、特別図柄乱数記憶エリア45bと同様にデータがシフトされる。
【0060】
また、このスイッチ読込処理(S5)では、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞数を4個まで、RAM45の特別図柄始動入賞数記憶エリア45dに記憶でき、普通図柄始動ゲート11,12への遊技球の通過数を4個まで、RAM45の普通図柄始動入賞数記憶エリア45eに記憶できる。なお、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞すると、入賞球数が4未満であれば、特別図柄当たりループカウンタLC2の乱数等必要な乱数を特別図柄乱数記憶エリア45bに記憶させ、それに対応した特別図柄始動保留部25(図2参照)のLEDが点灯する。最大の保留数は4回である。
【0061】
特別図柄乱数格納処理(S6)及び普通図柄乱数格納処理(S7)が終了すると、次いで、ポート出力処理を行う(S8)。このポート出力処理(S8)では、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率変動情報、時間短縮情報等の各種の情報を出力ポート58(図4参照)を介して出力する。
【0062】
次に、役物連続作動装置スイッチ監視処理(S9)が行われる。役物連続作動装置スイッチ監視処理(S9)では、大入賞口16の開放時間を監視して、所定時間を超えていれば図示しないエラーフラグ記憶エリアにVショートエラーフラグをセットする。そして、パチンコ機1にエラーが発生しているか否かが判断され(S10)、役物連続作動装置スイッチ監視処理(S9)で設定したVショートエラーフラグを含め、ノーカウントエラー、球詰まりエラー等のエラーフラグが立っている時にはパチンコ機1にエラーが発生しているとして(S10:YES)、普通図柄及び普通電動役物制御処理(S11)、特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理(S12)の各処理は行わず、液晶画面コマンド出力処理(S13)に移行する。エラーが発生していないときには(S10:NO)、普通図柄及び普通電動役物制御処理(S11)に進む。
【0063】
この普通図柄及び普通電動役物制御処理(S11)では、普通図柄始動ゲート11,12への遊技球の通過により、普通図柄当たりループカウンタLC1のカウント値が、RAM45の普通図柄乱数記憶エリア45cの判定エリア456に普通図柄乱数として記憶され、その普通図柄乱数に基づいて、普通図柄表示装置24に図柄が確定表示される(図2参照)。
【0064】
RAM45の普通図柄乱数記憶エリア45cに記憶される普通図柄乱数が、はずれの値の場合は、普通図柄表示装置24に、はずれ図柄である「−」が確定表示される。また、RAM45の普通図柄乱数記憶エリア45cに記憶された普通図柄乱数が、当たりの図柄の場合は、普通図柄表示装置24に、当たり図柄である「0」が確定表示される。当たり図柄が普通図柄表示装置24に表示されているときには、所定時間、特別図柄始動電動役物15の開閉部材(いわゆるチューリップ)が開成して、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞しやすくなるものである。
【0065】
普通図柄及び普通電動役物制御処理(S11)が終了すると、次いで、特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理(S12)が行われる。この特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理(S12)では、図11に示すサブルーチンの処理を行う。まず、特別図柄始動電動役物15へ入賞している(特別図柄始動ON)か否かが判断される(S20)。この判断は、特別図柄始動入賞数記憶エリア45dに記憶されている入賞球の数が「0」か否かで行われる。特別図柄始動入賞数記憶エリア45dに記憶されている入賞球の数が「0」の場合には(S20:NO)、特別図柄の表示が停止されている待機状態となるので特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理を終了し、メインルーチンにリターンする。
【0066】
特別図柄始動入賞数記憶エリア45dに記憶されている入賞球数が「0」でない、すなわち1〜4の何れかであると判断された場合には(S20:YES)、特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の乱数の値を読み出す(S21)。また、特別図柄始動入賞数記憶エリア45dの記憶数を「1」減算する(S22)。次いで、特別図柄乱数記憶エリア45bの記憶エリア1(452)に記憶されている入賞球数「1」に対応する乱数の値を特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア(451)へシフトさせ、特別図柄乱数記憶エリア45b中の残りの記憶エリア2(453)〜記憶エリア4(455)の値も記憶エリア1(452)〜記憶エリア3(454)へ各々シフトして(S23)、記憶エリア4(455)をあけて次のデータ読み込みの準備をする。
【0067】
次いで、判定エリア(451)数値をROM46に予め記憶された判定データと比較して大当たりか否か、特定図柄か非特定図柄か、リーチを行うか否かの判定を行う(S24)。例えば、特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄当たり乱数格納エリア451aに格納されている特別図柄当たりループカウンタLC2の値は、「0〜358」の間であるので、S23で判定エリアへシフトした乱数の値も「0〜358」の何れかになっている。ここで、特別図柄当たり乱数格納エリア451aの乱数の値が大当たりの値としてROM46の当たり値等記憶エリア46bに記憶されている特定の値、例えば、「7」であるか否かが判定される。値が「7」である場合には大当たりであるので(S25:YES)、RAM45の大当たりフラグ記憶エリア45fに「1」を記憶し、且つ、リーチフラグ記憶エリア45hに「1」を記憶して、大当たりフラグ等をONする(S26)。なお、このときに高確率フラグ記憶エリア45gに「1」が記憶されている場合、つまり特別遊技状態が生起している場合は、当たり値等記憶エリア46bに記憶されている特定の値が例えば、「7」「37」「67」「97」のように設定された別の値が用いられ大当たりになる確率が高くなる。
【0068】
次いで大当たり図柄選択処理を行う(S27)。ここでは、RAM45の特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数1格納エリア451bに記憶された特別図柄作成カウンタLC3のカウント値である0から11の間の値を乱数として取得する。
【0069】
ここで、取得された乱数に対応して、0:「一萬、一萬、一萬」、1:「二萬、二萬、二萬」、2:「三萬、三萬、三萬」、3:「四萬、四萬、四萬」、4:「五萬、五萬、五萬」、5:「六萬、六萬、六萬」、6:「七萬、七萬、七萬」、7:「八萬、八萬、八萬」、8:「九萬、九萬、九萬」、9:「白、白、白」、10:「發、發、發」、11:「中、中、中」のように大当たり図柄が選択されて、図3に示す図柄表示部29の左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cに図柄確定表示(S29)の処理において図柄表示部29に確定表示される。また乱数が2,4,6,9,10,11の場合は特別遊技状態が生起するので高確率フラグ記憶エリア45gに「1」を記憶する。
【0070】
本実施の形態では、大当たりの場合には、確定表示のまえに必ずリーチを行う構成であるとすると、大当たり図柄選択処理(S27)に続いて大当たりリーチ画面表示処理(S28)が行われる。もちろん大当たりの場合であっても必ずしもリーチ画面を表示しないように制御することができることはいうまでもない。
【0071】
ここで図14は、図11の大当たりリーチ画面表示処理(S28)の手順を示すフローチャートである。図14に示すように、まずRAM45の図示しないリーチパターン記憶エリアに格納されているリーチパターン選択カウンタLC8から逐次読み込まれ更新されているカウント値を読み出して、リーチパターンを選択する(S281)。リーチパターン選択乱数は0から58の間を循環しているループカウンターで、このカウント値をROM46の当たり値等記憶エリア46bに予め記憶されている図示しないリーチパターンテーブルデータと比較してリーチパターンを決定し、所定のサブルーチンにより処理される。
【0072】
次にS281において選択されたリーチパターンを判断し(S282)、選択されたリーチパターンがリーチパターン1の場合(S282:YES)には、リーチパターン1のリーチ画面表示処理(S283)が行われ、その他のリーチパターンである場合は(S282:NO)、各サブルーチンにより制御されてその他のリーチパターンのリーチ画面表示処理(S284)が行われるが、ここではその詳細な説明は省略する。
【0073】
図15は、図14のS283におけるリーチパターン1のリーチ画面表示処理の手順を示すフローチャートである。図15に示すように、リーチパターン1のリーチ画面表示処理(S283)では、特別図柄表示部8の左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cのそれぞれ特別図柄の変動表示を開始させる(S2831)。このときは「一萬」〜「九萬」そして「白」、「發」、「中」の通常の順序で各特別図柄が順次スクロールされて表示される。次に、RAM45の特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数1格納エリア451bに格納された特別図柄作成乱数を読み出した0〜11の数字に従って、所定時間経過後に左特別図柄表示部27aに表示されていた変動図柄を仮停止させて表示させ(S2833)、また、さらに所定時間経過後に左特別図柄表示部27aと同一の図柄で仮停止させる右特別図柄停止処理(S2835)を行う。
【0074】
この段階で、遊技者に対してリーチが成立したことが報知されるので、デモ表示部28にメッセージやキャラクターの動画を表示してリーチであることを強調する演出であるリーチデモ画面表示(S2837)を行う。もちろん、画面表示に連動して電飾ランプ63やLED62等を点灯させたり、スピーカー48から効果音を発声させてもよいが、ここでは説明を省略する。このとき中特別図柄表示部27cに変動表示されている最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄である場合、本実施の形態で具体的にいえば「三萬」「五萬」「七萬」「白」「發」「中」である場合(S2839:YES)、リーチ図柄である左特別図柄表示部27a及び右特別図柄表示部27bに表示された特別図柄を、中特別図柄表示部27cに変動表示されている最終変動図柄と同じ図柄に変換して表示する(S2841)。例えば、リーチ図柄が「一萬」から構成されている場合(図5(B),(C)参照)に、中特別図柄表示部27cに「七萬」が表示された場合に(図5(D)参照)リーチ図柄の「一萬」を「七萬」に変換して表示する。そして、この場合は当然に特定図柄が構成されて表示されているので(図6(E)参照)、特定図柄が表示されていることを報知手段により報知する(S2843)。
【0075】
この特定図柄の表示を報知手段により報知する処理(S2843)は、前述のように特別図柄表示部8やその周縁にランプ、LEDを設けて、これらを点灯させたり、図3に示すように、特定図柄に対応するランプである特定図柄報知ランプ34a〜34f等を設けて、例えば「七萬」からなる特定図柄が特別図柄表示部8に表示されているときに、対応する「七萬」の特定図柄報知ランプ34cを個別に点灯させたりすることで、特定図柄による大当たりになる可能性があることを強調して、特定図柄による大当たりになる期待を高めるようにしている。さらにスピーカー48(図1参照)、特別図柄表示部8のデモ表示部28におけるデモ表示、図柄表示部29において変動表示されている特別図柄自体をフラッシュさせたり色彩を変えたりして目立つように表示を変更等するように制御する。その後所定の時間が経過せず最終変動図柄が停止表示されなければ(S2847:NO)、S2839の処理に戻り、次に表示する最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄かどうかが再び判断され、例えば次に「八萬」を表示する場合であれば、「八萬」は特定図柄を構成する図柄ではないため(S2839:NO)、リーチ図柄を最初に表示された図柄である「一萬」に再び変換して表示する(S2845)(図6(F),(G)参照)。同じようにここで変動表示が停止しなければ(S2847:NO)、再度S2839の処理に戻り、次に表示する最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄かどうかが再び判断され、例えば次に「九萬」を表示する場合であれば、「九萬」も特定図柄を構成する図柄ではないため(S2839:NO)、リーチ図柄の「一萬」の表示はそのままで(S2845)、最終変動図柄のみが「九萬」に変換されて表示される(図6(H)参照)。
【0076】
そして所定時間経過後に最終変動図柄は「一萬」「三萬」「五萬」「七萬」「白」「發」「中」のいずれかで仮停止(S2847:YES)されて、大当たり図柄を表示して、図14のリーチパターン1のリーチ画面表示処理(S283)の処理が終了し、大当たりであることが遊技者に報知される。なおここで、特別遊技状態が生起する高確率フラグ記憶エリア45gに「1」が記憶されている場合は非特定図柄又は特定図柄のいずれかが、高確率フラグ記憶エリア45gに「0」が記憶されている場合は、非特定図柄が表示されて仮停止される。一旦特定図柄で仮停止された大当たり図柄が、後述の再抽選(S285)により非特定図柄で確定表示されると遊技者の興味をそぐことになるからであるが、もちろんこのような制御をしてもよい。
【0077】
リーチパターン1のリーチ画面表示処理(S283)が終了すると、再抽選(S285)が行われる。ここではリーチパターン1のリーチ画面表示処理(S283)で「一萬」で仮停止したとすると、次に一旦表示された非特定図柄をそのまま確定させず、仮停止表示された非特定図柄からなる大当たり図柄を再抽選するため左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cの3つの表示部により、特定図柄を含むすべての大当たり図柄を構成したまま、3つの表示部を同時に同速度で変動表示させ、再停止させて大当たり図柄を最終表示する、いわゆる全回転リーチを行う。ここでは大当たりフラグ記憶エリア45fに「1」が記憶され、また特別遊技状態が生起する高確率フラグ記憶エリア45gに「1」が記憶されているので、特定図柄を構成する「三萬」「五萬」「七萬」「白」「發」「中」のいずれかで確定表示(図11:S29)される。なお、大当たりフラグ記憶エリア45fに「1」が記憶されているが、特別遊技状態が生起しない非特定図柄を表示することを示す高確率フラグ記憶エリア45gに「0」が記憶されている場合は、非特定図柄である大当たり図柄が確定表示される。そして、第1種特別電動役物制御(S30)の処理が行われる。
【0078】
図柄確定表示(S29)の後、条件装置が作動し、所定条件、例えば開成状態にある大入賞口16に設けられたVゾーンを遊技球が通過することでVスイッチ54が入賞を検出することを条件として、大入賞口16の開放、閉鎖の動作が所定回数(例えば15回)行われる第1種特別電動役物制御が行われる(S30)。条件装置の作動が終了すると、大当たりフラグ記憶エリア45fに記憶された「1」が「0」にリセットされ、以上でS25で大当たりと判断された場合の特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理(S12)が終了する。
【0079】
図11のS25で大当たりと判定されなかった場合、即ち、特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄当たり乱数格納エリア451aに格納された乱数が、大当たりの値としてROM46の当たり値等記憶エリア46bに記憶されている特定の値でない場合には、大当たりではないので(S25:NO)、次にはずれリーチ画面を表示するか否かが判断される(S31)。この場合RAM45の大当たりフラグ記憶エリア45fには、「0」が記憶されている。リーチフラグ記憶エリア45hには、特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451のリーチ抽選乱数格納エリア451eに格納された乱数が、ROM46の当たり値等記憶エリア46bに記憶されている特定の値であれば「1」が記憶されているので、判定エリア数値判定(S24)でリーチ画面を表示すると判定されリーチ画面を表示する(S31:YES)。
【0080】
ここで図16は、図11のはずれリーチ画面表示処理(S32)の手順を示すフローチャートである。図16に示すように、まず図示しないリーチパターン記憶エリアに格納されているリーチパターン選択カウンタLC8から逐次読み込まれ更新されているカウント値を読み出して、リーチパターンを選択する(S311)。リーチパターン選択乱数は0から58の間を循環しているループカウンターで、このカウント値をROM46の当たり値等記憶エリア46bに予め記憶されている図示しないリーチパターンテーブルデータと比較してリーチパターンを決定し、所定のサブルーチンにより処理される。
【0081】
次にS311において選択されたリーチパターンを判断し(S312)、選択されたリーチパターンがリーチパターン1の場合(S312:YES)には、リーチパターン1のリーチ画面表示処理(S313)が行われ、その他のリーチパターンである場合は(S312:NO)、その他のリーチパターンのリーチ画面表示処理(S314)が行われるが、ここではその詳細な説明は省略する。
【0082】
図15は、図14のS283におけるリーチパターン1のリーチ画面表示処理の手順を示すフローチャートであるが、処理は同じサブルーチンにより行われるので、はずれリーチ画面表示処理(S32)におけるリーチパターン1のリーチ画面表示処理を図15により説明する。図15に示すように、リーチパターン1のリーチ画面表示処理(S313)では、特別図柄表示部8の左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27b、中特別図柄表示部27cのそれぞれ特別図柄の変動表示を開始させる(S2831)。このときは「一萬」〜「九萬」そして「白」、「發」、「中」の通常の順序で各特別図柄が順次スクロールされて表示される。次に、RAM45の特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数1格納エリア451bに格納された特別図柄作成乱数を読み出した0〜11の数字に従って、所定時間経過後に左特別図柄表示部27aに表示されていた変動図柄を仮停止させて表示させ(S2833)、また、さらに所定時間経過後に左特別図柄表示部27aと同一の図柄で仮停止させる右特別図柄停止処理(S2835)を行う。
【0083】
この段階で、遊技者に対してリーチが成立したことが報知されるので、デモ表示部28にメッセージやキャラクターの動画を表示してリーチであることを強調する演出であるリーチデモ画面表示(S2837)を行う。もちろん、画面表示に連動して電飾ランプ63やLED62等を点灯させたり、スピーカー48から効果音を発声させてもよいが、ここでは説明を省略する。このとき中特別図柄表示部27cに変動表示されている最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄である場合、本実施の形態で具体的にいえば「三萬」「五萬」「七萬」「白」「發」「中」である場合(S2839:YES)、リーチ図柄である左特別図柄表示部27a及び右特別図柄表示部27bに表示された特別図柄を、中特別図柄表示部27cに変動表示されている最終変動図柄と同じ図柄に変換して表示する(S2841)。例えば、リーチ図柄が「一萬」から構成されている場合(図5(B),(C)参照)に、中特別図柄表示部27cに「七萬」が表示された場合に(図5(D)参照)リーチ図柄の「一萬」を「七萬」に変換して表示する。そして、この場合は当然に特定図柄が構成されて表示されているので(図6(E)参照)、特定図柄が表示されていることを報知手段により報知する(S2843)。
【0084】
この特定図柄の表示を報知手段により報知する処理(S2843)は、前述のように制御する。その後所定の時間が経過せず最終変動図柄が停止表示されなければ(S2847:NO)、S2839の処理に戻り、次に表示する最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄かどうかが再び判断され、例えば次に「八萬」を表示する場合であれば、「八萬」は特定図柄を構成する図柄ではないため(S2839:NO)、リーチ図柄を特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数1格納エリア451bに格納されているカウント値が示す図柄、即ち最初に表示された図柄である「一萬」に再び変換して表示する(図6(F),(G)参照)。同じようにここで変動表示が停止しなければ(S2847:NO)、再度S2839の処理に戻り、次に表示する最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄かどうかが再び判断され、例えば次に「九萬」を表示する場合であれば、「九萬」も特定図柄を構成する図柄ではないため(S2839:NO)、リーチ図柄の「一萬」の表示はそのままで(S2845)、最終変動図柄のみが「九萬」に変換されて表示される(図6(H)参照)。
【0085】
一方、中特別図柄表示部27cに変動表示されている最終変動図柄が特定図柄を構成する図柄ではなかった場合(S2839:NO)、本実施の形態で具体的にいえば「三萬」「五萬」「七萬」「白」「發」「中」でない場合、最初に表示されたリーチ図柄である場合にはそのまま、左特別図柄表示部27a及び右特別図柄表示部27bに表示されたリーチ図柄が、中特別図柄表示部27cに変動表示されている最終変動図柄と同じ図柄に変換されて表示されている場合には、最初に表示されたリーチ図柄をRAM45の特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数1格納エリア451bに格納された特別図柄作成乱数を読み出して、再び元の左特別図柄表示部27a及び右特別図柄表示部27bに最初に表示されたリーチ図柄を表示させる(S2845)。そして、ここでは、大当たりリーチと異なり大当たりフラグ記憶エリア45fに「0」が記憶されているので、所定時間経過後に最終変動図柄は「二萬」「四萬」「六萬」「八萬」「九萬」のいずれかで最終停止(S2847:YES)されて図16のリーチパターン1のリーチ画面表示処理(S313)の処理が終了し、図11に示すはずれ図柄が確定表示され(S33)、はずれであることが遊技者に報知される。以上で、S31で、はずれリーチ画面を表示する場合の図10に示す特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理(S12)が終了する。
【0086】
次に、図11を参照してS31でリーチ画面を表示しないと判断された場合(S31:NO)の処理を説明する。S31でリーチ画面を表示しないと判断された場合、まず、はずれ図柄選択処理(S34)が行われる。ここでは、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に、ループカウンタ記憶エリア45aの特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5の値を乱数として取得しているので、その取得されている乱数に対応して、はずれ図柄が選択され(S34)、その図柄が確定表示されて(S35)、メインルーチンにリターンする。具体的には、左特別図柄表示部27aは、特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数1格納エリア451bに格納された乱数に対応する図柄を表示し、右特別図柄表示部27bは、特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数2格納エリア451cに格納された乱数に対応する図柄を表示し、中特別図柄表示部27cは特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の特別図柄作成乱数3格納エリア451dに格納された乱数に対応する図柄を表示する。ここで、特別図柄作成乱数1格納エリア451bに格納された乱数と特別図柄作成乱数2格納エリア451cに格納された乱数が一致する場合は、特別図柄作成乱数2格納エリア451cに格納された乱数を1減算した値(乱数が「0」の場合は、「11」)とする。
【0087】
再び図10を参照してメインルーチンの説明をする。特別図柄及び第1種特別電動役物制御処理(S12)が終了すると、液晶画面コマンド出力処理(S13)に移行する。この液晶画面コマンド出力処理(S13)では、I/Oインターフェース47を介して、特別図柄表示部8に液晶画面の表示を制御する信号が送られる。次いで、音コマンド出力処理(S14)に移行する。この音コマンド出力処理(S14)では、I/Oインターフェース47を介して、音源装置48aにスピーカー48を駆動するための信号が送られる。次いで、ランプ・LEDコマンド出力処理(S15)を行う。このランプ・LEDコマンド出力処理(S15)では、パチンコ機1に設けられている各種の電飾ランプ63やLED62等の点滅の制御を行う信号を電飾基板42へ出力する。
【0088】
次に、賞品球の払い出しを行う払出制御処理(S16)が行われる。スイッチ読込処理(S5)において検出された遊技球の入賞数がRAM45の図示しない多数個払出カウンタに格納されており、そのカウント値に応じた賞球の払出が行われる。以上で、メインルーチンの処理が終了し、リセットされる。
【0089】
なお、このメインルーチンの処理は前述のように各サブルーチンの処理を含めて、2.000ms毎のリセット回路57からのリセット信号によりリセットされるため、2.000ms以内に終了するようにプログラムされている。本説明においては、サブルーチンの処理などを、アルゴリズムとして時間的に連続したフローチャートの形で説明しているが、各処理は2.000ms以内にできる処理を行って処理結果をフラグにして残し、リセット後にフラグの結果により多数のサブルーチンに分岐して処理する構成とすることができるのはいうまでもない。
【0090】
以上本発明の実施の形態のパチンコ機1は、以上述べたような構成及び作用を有するため、以下のような効果がある。即ち、大当たりになる前のリーチ成立時から特定図柄を表示させることができるという効果がある。そのため、特定図柄で最終表示される可能性があるという期待感を高め、且つ特定図柄の出現回数を多くする演出ができ、遊技者に対して飽きのこない演出効果の高い表示ができるという効果を奏する。
【0091】
また、特定図柄が表示された場合に、図柄表示部への表示方法や、別のランプ、LED、音声等を含む種々の報知手段により遊技者に特定図柄が表示されたことを報知することができるという効果がある。そのため、遊技者が特別遊技状態の生起に対する期待感を高め、遊技者に対する演出効果をさらに高めることができるという効果を奏する。
【0092】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良をし変更することが可能であることは容易に推察できるものである。
【0093】
例えば、遊技機は第1種パチンコ機に限定されない。従って、他の形式のパチンコ機にももちろん適用でき、さらにパチンコ機にも限定されず図柄表示部を用いて遊技するスロットマシンなど、遊技機であれば広く適用できる。
【0094】
また、表示図柄を始めとして、各種部材・装置の形状、数値・数量、設定時間、作動順序等は適宜変更できることはいうまでもない。
【0095】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1乃至3の何れかに係る発明の遊技機では、大当たりになる前のリーチ成立時から特定図柄を表示させることができるという効果がある。そのため、特定図柄で最終表示される可能性があるという期待感を高め、且つ特定図柄の出現回数を多くする演出ができ、遊技者に対して飽きのこない演出効果の高い表示ができるという効果を奏する。
【0096】
請求項4に係る発明の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機の効果に加え、特定図柄が表示された場合に、図柄表示部への表示方法や、別のランプ、LED、音声等を含む種々の報知手段により遊技者に特定図柄が表示されたことを報知することができるという効果がある。そのため、遊技者が特別遊技状態の生起に対する期待感を高め、遊技者に対する演出効果をさらに高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ機1の正面図である。
【図2】 パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。
【図3】 特別図柄表示部8の正面図である。
【図4】 パチンコ機1の裏面の構成を示す図である。
【図5】 本実施の形態のリーチ画面の特別図柄表示部8における表示を示す図である。
(A) 左特別図柄表示部27a、右特別図柄表示部27bにそれぞれ「一萬」が仮停止されて表示され、リーチ図柄が構成された状態を示す。
(B) リーチ図柄として「一萬」が、最終変動図柄として「六萬」が表示されたところを示す図である。
(C) 最終変動図柄の変動に合わせてリーチ図柄が変動する状態を示す。
(D) 「二萬」に代えて「七萬」を示す状態を示す図である。
【図6】 本実施の形態のリーチ画面の特別図柄表示部8における表示を示す図である。
(E) 「七萬」が3つ揃った状態で表示された状態を示す図である。
(F) 「七萬」が3つ揃った状態でさらに変動表示された状態を示す。
(G) リーチ図柄が「一萬」に再変換されて表示された状態を示す。
(H) リーチ図柄である「一萬」はそのまま停止表示され最終変動図柄である「八萬」が、次に表示される「九萬」に変動表示される状態を示す図である。
【図7】 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】 (A) RAM45の記憶エリアの模式図である。
(B) 図8(A)に示す特別図柄乱数記憶エリア45bの判定エリア451の構成を詳細に示す模式図である。
【図9】 ROM46の記憶エリアを示す模式図である。
【図10】 パチンコ機1のメインルーチンのフローチャートである。
【図11】 図10におけるS12の特別図柄及び第1種特別役物制御処理のフローチャートである。
【図12】 特別図柄乱数記憶エリア45bの模式図である。
【図13】 普通図柄乱数記憶エリア45cの模式図である。
【図14】 図11の大当たりリーチ画面表示処理(S28)の手順を示すフローチャートである。
【図15】 図14のS283におけるリーチパターン1のリーチ画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】 図11のはずれリーチ画面表示処理(S32)の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
4 遊技領域
8 特別図柄表示部
27a 左特別図柄表示部
27b 右特別図柄表示部
27c 中特別図柄表示部
28 デモ表示部
29 図柄表示部
34a,34b,34c,34d,34e,34f 特定図柄報知ランプ
48 スピーカー
48a 音源装置

Claims (4)

  1. 複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、所定条件の成立により大当たりとなって大当たり図柄を確定表示して条件装置が作動し、さらに特定条件の成立により前記図柄表示部に特定の大当たり図柄である特定図柄が確定表示され、遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起され、
    前記図柄表示部に前記大当たり図柄の一部を構成する図柄の組み合わせである同じ図柄のリーチ図柄が表示された場合に、前記リーチ図柄以外の図柄である最終変動図柄が変動表示され、確定表示される場合があり、当該確定表示される可能性のある図柄の組み合わせが遊技者に認識できるように表示される遊技機であって、
    前記最終変動図柄が前記特定図柄の一部を構成する図柄であるときは、前記リーチ図柄が当該最終変動図柄とともに当該最終変動図柄を含む当該最終変動図柄と同じ図柄の特定図柄を構成するように表示変換され、当該最終変動図柄が停止表示し、確定表示された場合には、前記特別遊技状態が生起され、
    前記特定図柄の一部を構成する図柄である当該最終変動図柄が停止表示されずに、次の最終変動図柄として特定図柄でない図柄が表示されたときは当該リーチ図柄を変換前の最初に表示されたリーチ図柄と同じ図柄に再変換されるように制御する制御手段を備えたこと
    を特徴とする遊技機。
  2. 複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、所定条件の成立により大当たりとなって大当たり図柄を確定表示して条件装置が作動し、さらに特定条件の成立により前記図柄表示部に特定の大当たり図柄である特定図柄が確定表示され、遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起され、
    前記図柄表示部に前記大当たり図柄の一部を構成する図柄の組み合わせであるリーチ図柄が表示された場合に、前記リーチ図柄以外の図柄である最終変動図柄が変動表示され、確定表示される場合があり、当該確定表示される可能性のある図柄の組み合わせが遊技者に認識できるように表示される遊技機であって、
    前記最終変動図柄が前記特定図柄の一部を構成する図柄であるときは、前記リーチ図柄が当該最終変動図柄とともに当該最終変動図柄を含む当該最終変動図柄と同じ図柄の特定図柄を構成するように表示変換され、当該最終変動図柄が停止表示し、確定表示された場合には、前記特別遊技状態が生起され、
    前記特定図柄の一部を構成する図柄である当該最終変動図柄が停止表示されずに、次の最終変動図柄として特定図柄でない図柄が表示されたときは当該リーチ図柄を変換前の最初に表示されたリーチ図柄と同じ図柄に再変換されるように制御する制御手段を備えたこと
    を特徴とする遊技機。
  3. 複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、所定条件の成立により大当たりとなって大当たり図柄を確定表示して条件装置が作動し、さらに特定条件の成立により前記図柄表示部に特定の大当たり図柄である特定図柄が確定表示され、遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起され、
    前記図柄表示部に前記大当たり図柄の一部を構成する図柄の組み合わせであるリーチ図柄が表示された場合に、前記リーチ図柄以外の図柄である最終変動図柄が変動表示され、確定表示される場合があり、当該確定表示される可能性のある図柄の組み合わせが遊技者に認識できるように表示される遊技機であって、
    前記最終変動図柄が前記特定図柄の一部を構成する図柄でないときは、前記リーチ図柄が当該最終変動図柄とともに当該最終変動図柄を含む当該最終変動図柄と同じ図柄の特定図柄を構成するように表示変換され、その後、
    前記特定図柄の一部を構成する図柄である当該最終変動図柄が停止表示されずに、次の最終変動図柄として特定図柄でない図柄が表示されたときは当該リーチ図柄を変換前の最初に表示されたリーチ図柄と同じ図柄に再変換されるように制御し、所定時間後に、前記特定図柄でない図柄で確定表示する制御手段を備えたこと
    を特徴とする遊技機。
  4. 前記図柄表示部に前記特定図柄が表示された場合に、遊技者が当該特定図柄と認識可能な報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
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