JP4432345B2 - クリーム状洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔料等の皮膚洗浄剤に関し、さらに詳しくは、低刺激であり、起泡性に優れ、泡質がクリーミィであり、経時安定性に優れるとともに、洗浄時及び洗い上がりの感触が良好であり、しかも洗浄後の肌にはりとうるおいを与えるとともに肌荒れを効果的に防止するクリーム状洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボディシャンプー、洗顔料等の皮膚洗浄剤の主成分は高級脂肪酸アルカリ塩(石けん)であった。石けんは洗浄後に独特のさっぱり感を有するだけでなく生分解性も良好であり、環境に対しても優しい洗浄基剤であることから現在でも広く使われている。しかし、洗浄後にはつっぱり感が残ることがあり、近年皮膚に対する刺激等が指摘されるようになってきている。特にラウリン酸のカリウム塩に関してはスティンギング性(ひりひり感)が強いことが指摘されており、顔や皮膚の柔らかい部分への使用ではしばしば問題を生じることがあった。また、温度によって性能や物性が大きく変化し、経時的に着色や分離等の問題を生じる場合があった。
【0003】
顔用の洗浄剤(洗顔料)では、洗顔後のさっぱりとした感触とアクネ等の効果的な防止が望まれることから、石けんを含有する処方が最適であり、使用性、感触等の面からクリーム状の洗浄剤が好まれて使用されている。
ところが、石けんを含有するクリーム状の洗浄剤においては、石けんは完全に中和せず過脂肪で処方する場合が多いため、系を長時間安定に保つことが特に困難であり、経時的に「たれ」が生じたり、硬くなりやすいという問題があった。また、過脂肪系においては遊離脂肪酸と石けんによって水に難溶性の酸性石けんを形成することが避けられず、低温(0℃〜5℃)や高温(40℃)の特定温度での静置保存により、これら酸性石けんの結晶が成長して「ダマ」や「粒」が生成する等の問題を生じることが多かった。
【0004】
そこで、安定性の向上と使用時のつっぱり感を改善することを目的としたクリーム状洗浄剤として、例えば、石けんと保湿剤に特定量の油分を組み合わせた組成物(例えば、特許文献1参照)、石けんを含む陰イオン性界面活性剤と特定の陽イオン性高分子とを組み合わせた組成物(例えば、特許文献2参照)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸を特定の比率で組み合わせるとともに炭素数18以上の脂肪酸を含有しないことを特徴とする組成物(例えば、特許文献3参照)が提案されている。しかし、いずれの組成物も酸性石けんの生成を充分抑制されておらず、静置保存において「粒」の発生が確認される。また、スティンギング性を有する場合があり、洗浄後の肌にはりとうるおいを与え、肌荒れを防ぐ効果も充分でなかった。
また、スティンギング性の低いクリーム状皮膚洗浄剤として、例えば、炭素数12以下の脂肪酸含有率を1%以下とした組成の石けんと陰イオン性又は両性界面活性剤とを組み合わせた組成物が提案されているが(例えば、特許文献4参照)、酸性石けんの生成抑制が不充分であり、起泡性、洗浄後の肌にはりとうるおいを与え、肌荒れを防ぐ効果も充分でなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開昭59−117598号公報
【特許文献2】
特開昭62−4799号公報
【特許文献3】
特開平10−182419号公報
【特許文献4】
特開平7−309742号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、低刺激であり、起泡性に優れ、泡質がクリーミィであり、経時安定性に優れるとともに、洗浄時及び洗い上がりの感触が良好であり、しかも洗浄後の肌にはりとうるおいを与えるとともに肌荒れを効果的に防止するクリーム状洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、
(1)a.炭素数8〜18の脂肪酸(FA1)と炭素数19〜22の脂肪酸(FA2)からなり、その重量比FA1/FA2が5〜200である炭素数8〜22の混合脂肪酸20〜50重量%、b.a成分に対して0.65〜0.90当量の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、c.水溶性多価アルコール5〜25重量%含有するクリーム状洗浄剤組成物。
(2)前記a成分が、a1.ラウリン酸0.5〜10重量%、a2.ミリスチン酸40〜80重量%、a3.パルミチン酸1〜10重量%、a4.ステアリン酸5〜30重量%、a5.べヘン酸0.5〜10重量%を含有し、a1、a2の和とa3、a4、a5の和が重量比で(a1+a2)/(a3+a4+a5)=1〜10、a3、a4の和とa5が重量比で(a3+a4)/a5=2〜80、かつa1〜a5の和が80〜100重量%である前記(1)記載のクリーム状洗浄剤組成物。
(3)d.ソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤0.1〜5重量%含有する前記(1)または前記(2)記載のクリーム状洗浄剤組成物。
(4)e.式(1)で示されるアルキルアミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤0.1〜5重量%含有する前記(1)〜前記(3)記載のクリーム状洗浄剤組成物。
【0008】
【化2】
Figure 0004432345
【0009】
(式中のR1は炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基を示し、M1およびM2はそれぞれ水素原子またはアルカリ金属原子を示す。mおよびnはそれぞれ1または2の整数を示す。)
(5)f.カチオン性セルロース0.01〜2重量%含有することを特徴とする前記(1)〜前記(4)記載のクリーム状洗浄剤組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に用いるa成分の混合脂肪酸は、炭素数8〜22の脂肪酸であり、動植物由来の混合脂肪酸、それらの混合物、およびこれらから分別、蒸留した単体脂肪酸を使用できる。a成分の混合脂肪酸は、炭素数8〜18の脂肪酸(FA1)と炭素数19〜22の脂肪酸(FA2)との重量比(FA1/FA2)が5〜200、好ましくは7〜150、さらに好ましくは10〜100である。重量比が5未満の場合は、安定性が悪くなり、200を超える場合は、起泡性および使用性が悪くなる。
使用する脂肪酸の炭素数が8未満の場合は、起泡性が悪くなり、炭素数が22を超える場合は安定性が悪くなる。
【0011】
また、a成分は好ましくは、その組成として、a1.ラウリン酸0.5〜10重量%、好ましくは2〜9重量%、a2.ミリスチン酸40〜80重量%、好ましくは50〜70重量%、a3.パルミチン酸1〜10重量%、好ましくは3〜9重量%、a4.ステアリン酸5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%、a5.べヘン酸0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%を含有する。
a1が0.5重量%未満の場合は、起泡性が悪くなることがあり、10重量%を超える場合は、刺激性が強く、泡質が悪くなることがある。a2が40重量%未満の場合は、起泡性が悪くなることがあり、80重量%を超える場合は、使用性及び安定性が悪くなることがある。a3が1重量%未満の場合は、泡質、安定性が悪くなることがあり、10重量%を超える場合は、洗顔後の肌の感触が悪くなることがある。a4が5重量%未満の場合は、安定性が悪くなることがあり、30重量%を超える場合は、起泡性、使用性、洗顔後の肌の感触が悪化しやすくなる。a5が0.5重量%未満の場合は、起泡性および使用性が悪くなることがあり、10重量%を越える場合は、安定性が悪化しやすくなる。
【0012】
また、a成分として使用するa1〜a5成分は、a1とa2の和とa3、a4、a5の和が重量比で(a1+a2)/(a3+a4+a5)=1〜10、好ましくは1〜6、a3、a4の和とa5が重量比で(a3+a4)/a5=2〜80、好ましくは3〜50である。
(a1+a2)/(a3+a4+a5)が1未満の場合、起泡性が不良になることがあり、10を超える場合は、泡質、使用性、洗顔後の肌の感触が悪くなりことがある。(a3+a4)/a5が2未満の場合、使用性が悪くなることがあり、80を超える場合は、安定性が悪くなりやすい。
【0013】
さらに、a1〜a5成分の和は、80〜100重量%、好ましくは90〜100重量%である。
a1〜a5成分の和が80重量%未満の場合は、洗顔後の肌の感触、刺激性、洗顔後の肌のはりとうるおいが悪くなることがある。
【0014】
本発明の洗浄剤組成物において、a成分の含有量は20〜50重量%であり、好ましくは25〜45重量%、更に好ましくは27〜40重量%である。20重量%未満の場合は、安定性に問題を生じるとともに充分な起泡力が得られなく、50重量%を超える場合は、使用性や泡質が悪くなるとともに洗浄後につっぱり感を有する。
【0015】
本発明に用いるb成分の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの含有量は、a成分に対して0.65〜0.90当量であり、好ましくは0.7〜0.87当量、更に好ましくは0.75〜0.85当量である。0.65当量未満の場合は、泡立ちが悪くなるとともに、たれが生じるなど経時安定性が悪くなり、0.90当量を超える場合は、使用性が悪くなるとともに肌にはりとうるおいを与える効果や肌荒れを防止する効果が悪くなるだけでなく、刺激性を有することがある。
本発明においてb成分として用いる水酸化カリウム、水酸化ナトリウムは、製品の硬さや使用時の溶解性、安定性、泡質の点から、水酸化カリウムと水酸化ナトリウムをモル比で90/10〜98/2の範囲で併用することが好ましい。
【0016】
本発明に用いるc成分の水溶性多価アルコールは、分子内に2個以上の水酸基を有する水溶性の化合物であり、具体的にはプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、トレハロース等が挙げられる。使用感や安定性の点から、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコールが好ましい。
【0017】
本発明の洗浄剤組成物において、c成分の含有量は5〜25重量%であり、好ましくは7〜20重量%、更に好ましくは10〜18重量%である。5重量%未満の場合は、つっぱり感を有して洗い上がりの感触が悪くなるとともに、洗浄後の肌にはりとうるおいを与える効果や肌荒れを防ぐ効果が弱い。25重量%を超える場合は経時安定性が悪くなる。
【0018】
本発明の洗浄剤組成物においては、安定性と泡質の更なる改善のため、d成分のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤を0.1〜5重量%含有することが好ましく、更に好ましくは0.5〜3重量%である。
【0019】
また、本発明の洗浄剤組成物においては、泡立ちと洗浄後の感触の更なる改善のため、e成分のアルキルアミノジカルボン酸型界面活性剤を含有することが望ましい。
式(1)で示されるe成分のアルキルアミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤において、R1は炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基であり、好ましくは炭素数10〜16の直鎖飽和アルキル基である。炭素数が8未満の場合は、泡立ちが不良であり、炭素数が20を超える場合は安定性が悪くなる。M1およびM2はそれぞれ水素原子またはアルカリ金属原子である。また、mおよびnはそれぞれ1または2の整数であり、好ましくはm、nとも1である。mおよびnが0の場合は、泡立ちが不良であり、3以上の場合は使用後の感触が悪くなる。
e成分の含有量は、0.1〜5重量%であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜3重量%である。
【0020】
さらに、本発明の洗浄剤組成物においては、刺激性の改善と肌荒れ防止効果の更なる改善のため、f成分のカチオン性セルロースを含有することが望ましい。
カチオン性セルロースは、主としてヒドロキシエチルセルロースに3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムまたは塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを反応させて得られる陽イオン性のポリマーであり、平均分子量は10000〜2000000であるが、好ましくは50000〜1700000、更に好ましくは100000〜1500000である。分子量が10000未満の場合、刺激性低下効果や肌荒れ防止効果が不充分になることがあり、2000000を超える場合は、粘性が高く配合が困難になりやすい。
f成分の含有量は、0.01〜2重量%含有することが好ましく、更に好ましくは0.05〜1重量%である。
【0021】
本発明の洗浄剤組成物においては、前記の成分以外に必要に応じて、洗浄剤に常用されている添加剤を含有可能である。例えば、低級アルコール、炭化水素油、エステル油、ロウ類、シリコーン誘導体、油性基剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、半極性界面活性剤、水溶性高分子、有機または無機塩類、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素、香料等を含有することができる。
【0022】
【実施例】
実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜10及び比較例1〜4
表1〜表3に示すクリーム状洗顔料である皮膚洗浄剤を調整し、下記の方法により評価を行なった。結果を表1〜表3に示す。表中の含有量は重量%を示す。
【0023】
(1)起泡性
組成物濃度5重量%の水溶液を調整してロスマイルス法により、25℃で投入直後と5分後の泡高さを測定した。投入直後の泡高さが200mm以上のもので、次の式より求められる泡の持続率が90%以上のものを泡立ちの良い洗顔料と評価した。
泡の持続率=[(5分後の泡高さ)/(試料投入直後の泡高さ)]×100
【0024】
(2)使用性
20名の女性(22〜37才)をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔した時の取りやすさ、泡立てやすさについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用性の良好な洗顔料と評価した。
2点:手に取った時の硬さが丁度良く、溶けも早く泡立てやすいと感じた場合。
1点:若干硬いもしくは若干泡立てにくいと感じた場合。
0点:生地が硬すぎるもしくは溶けが遅く泡立てにくいと感じた場合。
【0025】
(3)泡質
20名の女性(22〜37才)をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔した時の泡質について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を泡質の良好な洗顔料と評価した。
2点:泡がクリーミィで、程よい硬さであると感じた場合。
1点:泡が若干粗くクリーミィさに欠けると感じた場合。
0点:泡が粗いもしくは頼りないと感じた場合。
【0026】
(4)刺激性
20名の女性(22〜37才)をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔した時の刺激性について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を刺激性の少ない洗顔料と評価した。
2点:洗顔時及び洗顔後の肌にピリピリ感が全く無いと感じた場合。
1点:洗顔時または洗顔後に肌が極僅かピリピリすると感じた場合。
0点:洗顔時または洗顔後に明らかに肌がピリピリすると感じた場合。
【0027】
(5)洗顔後の肌の感触
20名の女性(22〜37才)をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔した後の感触について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を洗顔後の肌の感触が良好な洗顔料と評価した。
2点:洗顔後に肌がつっぱらずしかもさっぱりすると感じた場合。
1点:洗顔後に肌がややつっぱるかややさっぱりすると感じた場合。
0点:洗顔後の肌がつっぱるかさっぱり感が無いと感じた場合。
【0028】
(6)洗顔後の肌のはりとうるおい
20名の女性(22〜37才)をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔した後の感触について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を洗顔後の肌にはりとうるおいを与える組成物と評価した。
2点:洗顔後の肌にはりとうるおいがあると感じた場合。
1点:洗顔後の肌にややはりが少ないまたはややうるおいが少ないと感じた場合。
0点:洗顔後の肌がかさかさになり、はりやうるおいが無いと感じた場合。
【0029】
(7)肌荒れ防止効果
肌荒れしやすい敏感肌の女性10名(25〜37才)をパネラーとし、1日2回ずつ1週間洗顔した後の肌の状態について下記のように判定し、10名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を洗顔後の肌にはりとうるおいを与える組成物と評価した。
2点:肌荒れを全く生じなく、肌の状態が良好であると感じた場合。
1点:若干肌がかさかさすると感じた場合。
0点:肌がかさかさになり、肌荒れしていると感じた場合。
【0030】
(8)経時安定性
組成物を透明ガラス容器に密封して2℃、5℃、25℃、40℃で1ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す4段階で評価し、◎、○の場合を経時安定性が良好な組成物と評価した。
◎:安定性良好(外観の変化が無く、生地を延ばした時に粒やダマが全く無い。)
○:安定性良好(外観の変化がなく、生地を延ばした時に粒やダマが殆ど無い。)
△:安定性やや不良(若干分離または若干変色を生じたり、若干粒やダマが確認される。)
×:安定性不良(分離または変色が著しい。もしくは粒やダマが明確に確認される。)
【0031】
【表1】
Figure 0004432345
【0032】
【表2】
Figure 0004432345
【0033】
【表3】
Figure 0004432345
【0034】
実施例1〜10の本発明のクリーム状洗浄剤組成物は、いずれも低刺激性で、起泡性に優れ、泡質がクリーミィであり、経時安定性に優れるとともに、洗浄時及び洗い上がりの感触が良好であり、洗浄後の肌にはりとうるおいを与えるとともに肌荒れ防止効果に優れていた。
一方、比較例1〜4のクリーム状洗浄剤組成物は、充分な性能が得られていない。つまり、比較例1ではb成分が本発明の範囲を超えて含有するため、使用性、刺激性、洗顔後の肌のはりとうるおい肌荒れ防止効果が悪かった。比較例2ではc成分が本発明の範囲より少なく含有するため、洗顔後の肌の感触、肌のはりとうるおい及び肌荒れ防止効果が悪かった。比較例3ではc成分が本発明の範囲を超えて含有するため、経時安定性が悪かった。比較例4では炭素数19〜22の脂肪酸が配合されていないため、経時安定性が悪かった。
【0035】
【発明の効果】
本発明のクリーム状洗浄剤組成物は、低刺激性であり、起泡性に優れ、泡質がクリーミィであり、経時安定性に優れるとともに、洗浄時及び洗い上がりの感触が良好であり、しかも洗浄後の肌にはりとうるおいを与えるとともに肌荒れを効果的に防止した。

Claims (4)

  1. a.炭素数8〜18の脂肪酸(FA1)と炭素数19〜22の脂肪酸(FA2)からなり、その重量比FA1/FA2が5〜200である炭素数8〜22の混合脂肪酸20〜50重量%、b.a成分に対して0.65〜0.90当量の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、c.水溶性多価アルコール5〜25重量%含有するクリーム状洗浄剤組成物であり、
    該a成分が、
    a1.ラウリン酸0.5〜10重量%、a2.ミリスチン酸40〜80重量%、a3.パルミチン酸1〜10重量%、a4.ステアリン酸5〜30重量%、a5.べヘン酸0.5〜10重量%を含有し、a1、a2の和とa3、a4、a5の和が重量比で(a1+a2)/(a3+a4+a5)=1〜10、a3、a4の和とa5が重量比で(a3+a4)/a5=2〜80、かつa1〜a5の和が80〜100重量%である、
    クリーム状洗浄剤組成物。
  2. d.ソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤0.1〜5重量%含有する請求項1記載のクリーム状洗浄剤組成物。
  3. e.式(1)で示されるアルキルアミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤0.1〜5重量%含有する請求項1又は2に記載のクリーム状洗浄剤組成物。
    Figure 0004432345
    (式中のRは炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基を示し、MおよびMはそれぞれ水素原子またはアルカリ金属原子を示す。mおよびnはそれぞれ1または2の整数を示す。)
  4. f.カチオン性セルロース0.01〜2重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリーム状洗浄剤組成物。
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