JP4432278B2 - 自走式機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間の介助なしに自立して走行する自走式機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自走式機器としては、例えば特開平11−162463号公報に記載されている掃除ロボットのようなものがあった。前記公報に記載された自走式機器である掃除ロボットでは、掃除しながら掃除する場所の温度、湿度、騒音、風速、照度、二酸化炭素濃度及び浮遊粉塵密度等の環境状態を測定・記録し、状態送信し、予め設定された判定値と比較し、比較結果に基づいて測定結果が異常であれば無線で異常報知するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の自走式機器は、障害物や異常事態への回避を自動的に行うというだけで、障害物が高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといった、その事態の危険度合に応じた回避が行われていないという問題点を有していた。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、温度を危険度の尺度とし、障害物が高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといった、その事態の危険度に応じた回避と報知のできる自走式機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、本体と、前記本体に設けた操舵機能を有する走行手段と、前記本体の走行方向を検知する走行方向検知手段と、前記本体と前記本体周囲の物体との距離を測定する距離測定手段と、前記本体環境の温度を検知する温度検知手段と、前記走行方向検知手段と前記距離測定手段と前記温度検知手段とからの検知信号を入力し、前記走行手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、走行開始前に、走行開始位置で360°回転するよう制御し、その間前記温度検知手段で検知した温度がいずれも所定値未満となる時に走行開始し、前記温度検知手段で検知した温度に応じて前記本体と前記本体周囲の物体との距離を変更して、前記走行方向を制御する構成として、温度を危険度の尺度とし、障害物が高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといった、その事態の危険度に応じた回避ができ、安全であれば障害物の近傍まで作業可能にしている。また、温度検知手段を多くの場所に配置しなくても初期状態の安全確認ができる自走式機器としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、本体と、前記本体に設けた操舵機能を有する走行手段と、前記本体の走行方向を検知する走行方向検知手段と、前記本体と前記本体周囲の物体との距離を測定する距離測定手段と、前記本体環境の温度を検知する温度検知手段と、前記走行方向検知手段と前記距離測定手段と前記温度検知手段とからの検知信号を入力し、前記走行手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、走行開始前に、走行開始位置で360°回転するよう制御し、その間前記温度検知手段で検知した温度がいずれも所定値未満となる時に走行開始し、前記温度検知手段で検知した温度に応じて前記本体と前記本体周囲の物体との距離を変更して、前記走行方向を制御する自走式機器としている。これにより、温度を危険度合の尺度とし、例えば本体周囲にある障害物等の物体の検知温度から高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといったことを判別し、検知温度が高いほど本体と物体との距離を長くするようにし、その事態の危険度に応じた回避ができ、安全であれば障害物の近傍まで作業可能にしている。また、温度検知手段を多くの場所に配置しなくても初期状態の安全確認ができる。
【0007】
請求項2に記載した発明は、特に、請求項1記載の発明の制御手段は、温度検知手段で測定した初期温度が大の時に障害物との距離が大となるような関係を予め求めて、前記初期温度に応じた前記距離を維持できるように走行制御するもので、本体周囲にある障害物等の物体の温度などの環境温度から、発熱源が高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといったことを判別し、遭遇する事態の危険度に応じた回避を容易に実現することができる自走式機器としている。
【0008】
請求項3に記載した発明は、特に、請求項1または2記載の発明において、制御手段が、温度検知手段で検知した検知温度の情報を示す報知を行い、前記検知温度が所定値以上の時は走行中の方向への走行を停止する構成として、自走式機器の近傍にいる人の簡単な介助で遭遇する事態の危険度に応じた障害や危険を回避でき、危険度に応じて走行停止できる自走式機器としている。
【0009】
請求項4に記載した発明は、特に請求項3記載に発明において、報知を確認した使用者が入力する使用者確認手段と、本体外に設けた受信手段と、前記受診手段へ送信する送信手段とを備え、制御手段が報知開始時に走行停止した時は、報知後第1の所定時間以内に前記使用者確認手段への確認入力が有れば走行を再開し、前記確認入力が無ければ前記送信手段により前記受信手段に通報を行う構成として、自走式機器の近傍にいる人の簡単な介助で遭遇する事態の危険度に応じた障害や危険を回避できた場合に走行再開時の安全性を向上すると同時に、危険度に応じてより遠方へ通報することができる自走式機器としている。
【0010】
請求項5に記載した発明は、特に請求項4記載の発明において、本体外に中継装置を設け、報知後第1の所定時間よりさらに長い第2の所定時間以内に使用者確認手段への確認入力がなかった場合、送信手段から前記中継装置に送信し受信手段へ通報する中継送信を行うよう制御する構成として、危険度に応じて本体と離れた場所等にも通報できる自走式機器としている。
【0011】
請求項6に記載した発明は、特に請求項5記載の発明において、中継装置が予め指定された受信手段に送信するように制御する構成とし、危険度に応じて出先の携帯電話等にも通報できる自走式機器としている。
【0014】
請求項7に記載した発明は、特に請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、複数の温度検知手段を備え、制御手段は、前記温度検知手段の少なくとも1つで所定値以上の温度を検知した時、温度が前記所定置未満でかつ障害物との距離が所定値以上あるもののうち最低温度を検知した方向に走行手段を制御する構成として、複数の温度検知手段を配置した場合は、より温度の低い場所へ回避することができる自走式機器としている。
【0015】
【実施例】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
以下本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。1は自走式機器の本体(以下単に本体1と称する)、2は電源部(本実施例では充電池)、3は走行手段を構成する車輪、4は走行手段を構成するモータ、5は走行方向検知手段であるジャイロセンサ、6は障害物との距離を測定するための距離測定手段である測距センサ、7は温度検知手段である温度センサ(本実施例では焦電型赤外線センサ)、8は制御手段である。温度センサ7及び測距センサ6は、本実施例では前面に設けている。
【0017】
以下、本実施例の動作について説明する。まず、制御手段8は、温度センサ7により初期温度を測定する。制御手段8は、測定した初期温度に応じて予め決まった障害物との距離を割り出し、その距離が維持できるようにジャイロセンサ5で走行方向を見ながらモータ4を介して車輪3を制御して走行を開始する。本実施例では、測定した初期温度が30℃以上を人体目安として10cm、45℃以上を熱源目安として30cm、30℃未満は5cmとした。従って、前面対象物温度が30℃未満なら測距センサ6での測定距離が5cm、30℃以上なら10cm、45℃以上なら30cm以上あれば前方への走行を開始する。さらに、制御手段8は、走行中は、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離が維持できるように走行制御を継続する。即ち、例えば走行中に前面温度45℃以上を検知した場合、障害物との距離30cmが確保できていない場合、後退またはUターンして障害物との距離10cmを維持すべく走行するものである。
【0018】
なお、本実施例では温度センサ7で測定した温度そのものに応じて障害物との間に保つ距離を変更して走行方向を制御するようにしたが、気温との相対温度に応じて障害物との間に保つ距離を変更して走行方向を制御するようにしてもかまわない。
【0019】
以上のように本実施例によれば、温度を危険度合の尺度とし、障害物が高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといった、その事態の危険度に応じた回避ができ、安全であれば障害物のより近傍までの掃除等の作業を実現することができる自走式機器を実現するものである。
【0020】
(参考例1)
次に本発明の参考例1について説明する。図2は、本参考例の構成を示すブロック図である。実施例1と同一の部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1の構成に加えて、走行速度検知手段9を設けている。
【0021】
以下、本参考例の動作について説明する。制御手段8が、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離が維持できるように走行制御することは実施例1と同様である。さらに、制御手段8は、温度センサ7で測定した前面温度に応じて予め定めた速度が維持できるように走行速度検知手段9で走行速度を見ながらモータ4を介して車輪3を制御する。本実施例では、40℃以上を10cm/秒、40℃未満を25cm/秒とした。即ち、例えば走行中に前面温度40℃以上を検知した場合、走行速度を10cm/秒に下げて危険物からの回避に迅速に対応できるようにするものである。
【0022】
以上のように本参考例によれば、遭遇する事態の危険度に応じた回避を容易に実現することができる自走式機器を実現するものである。
【0023】
(実施例2)
次に本発明の第2の実施例について説明する。図3は、本実施例の構成を示すブロック図である。実施例1と同一の部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図2の構成に加えて、報知手段であるブザー10を設けている。
【0024】
以下、本実施例の動作について説明する。制御手段8が、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離と速度が維持できるように走行制御することは実施例2と同様である。さらに、制御手段8は、温度センサ7で前面温度を検知して、検知温度が30℃以上の時は「ピピッ」、40℃以上の時は「ピピピピ」、45℃以上の時は「ピピピピッピピピピッピピピピッ」、50℃以上の時は「ピー」とブザー10で吹鳴し、30℃未満の時はブザー10を吹鳴しない。さらに、50℃以上の時は前面方向への走行を停止する。
【0025】
なお、本実施例では、報知手段での報知方法をブザー音の吹鳴としたが、LEDの点滅等の表示を用いたり、音声で行ってもかまわない。
【0026】
以上のように本実施例によれば、自走式機器の近傍にいる人の簡単な介助で遭遇する事態の危険度合い応じた障害や危険を回避でき、危険度に応じて走行停止できる自走式機器を実現するものである。
【0027】
(実施例3)
次に本発明の第3の実施例について説明する。図4は、本実施例の構成を示すブロック図である。実施例1〜2と同一の部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図3の構成に加えて、計時手段11、使用者確認手段である使用者確認スイッチ12、送信手段である無線送信部13を設けている。14は、受信手段である無線受信端末である。
【0028】
以下、本実施例の動作について説明する。制御手段8が、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離と速度が維持できるように走行制御し、温度に応じてブザー10で吹鳴し、50℃以上の時は前面方向への走行を停止するまでは実施例3と同様である。制御手段8は、検知温度が50℃以上で報知開始した時、計時手段11で計時を開始する。制御手段8は、計時手段11が計時を開始してから1分経過までに使用者確認スイッチ12への入力があった場合、温度センサ7で初期温度を測定して50℃未満であれば走行を開始する。計時手段11が計時を開始してから1分経過までに使用者確認スイッチ12への入力がなかった場合、制御手段8は、無線送信部13により「緊急事態発生」の旨の電文を送信する。無線送信部13の発信する無線を受信できる圏内に無線受信端末14があれば、その無線受信端末で「緊急事態発生」の報知ができる。
【0029】
以上のように本実施例によれば、自走式機器の近傍にいる人の簡単な介助でその事態の危険度に応じた障害や危険を回避できた場合に、走行再開時の安全性を向上すると同時に、危険度に応じてより遠方へ通報することができる自走式機器を実現するものである。
【0030】
(実施例4)
次に本発明の第4の実施例について説明する。図5は、本実施例の構成を示すブロック図である。実施例1〜3と同一の部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図4の構成に加えて、本体1と別に、通信回線である電話回線15に接続する中継装置16を設け、中継装置16には通報先設定部17を設けている。
【0031】
以下、本実施例の動作について説明する。制御手段8が、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離と速度が維持できるように走行制御し、温度に応じてブザー10で吹鳴し、50℃以上の時は前面方向への走行を停止して報知開始から1分経過までに使用者確認スイッチ12への入力がなかった場合、無線送信部13により「緊急事態発生」の旨の電文を送信するまでは実施例4と同様である。制御手段8は、前面温度が50℃以上で報知開始してから1分より長い時間(本実施例では5分)経過しても、使用者確認スイッチ12への入力がなかった場合、無線送信部13により中継装置16に対して「緊急事態発生情報の転送」の旨の電文を送信する。中継装置16は、この電文を受信すると、通報先設定部17に予め設定されている通報先に電話回線15を介して通報する。
【0032】
以上のように本実施例によれば、危険度に応じて出先の携帯電話等にも通報できる自走式機器を実現するものである。
【0033】
(実施例5)
次に本発明の第5の実施例について説明する。本実施例の構成を示すブロック図は、実施例4と同様の図5である。
【0034】
以下、本実施例の動作について説明する。制御手段8が、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離と速度が維持できるように走行制御し、危険な場合により遠方へ通報するまでの動作は実施例5と同様である。制御手段8は、走行開始する前に、まず走行開始位置で360°回転し、前面に設けた温度センサ7で周囲の温度を測定して測定温度がいずれも所定値未満(本実施例では30℃未満)の時、走行開始する。
【0035】
以上のように本実施例によれば、温度検知手段を多くの場所に配置しなくても初期状態の安全確認ができる自走式機器を実現するものである。
【0036】
(参考例2)
次に本発明の参考例2について説明する。図6は、本参考例の構成を示すブロック図である。実施例1〜5と同一の部分には同一符号を付し、その説明を省略する。実施例6の構成に加えて、温度センサ7を走査するための走査手段18を設けている。
【0037】
以下、本参考例の動作について説明する。制御手段8が、定期的に温度センサ7で前面温度と測距センサ6で前面距離を入力し、測定した温度に応じて予め決まった障害物との距離と速度が維持できるように走行制御し、危険な場合により遠方へ通報し、走行開始前には、走行開始位置で360°回転し、前面に設けた温度センサ7で周囲の温度を測定して測定温度がいずれも所定値未満(本実施例では30℃未満)の時、走行開始するまでの動作は実施例5と同様である。制御手段8は、走行開始前は走査手段18で温度センサ7を上下に走査しながら回転し温度情報を得、走行中は上下左右に走査して温度情報を得るものである。
【0038】
以上のように本参考例によれば、温度検知手段を多くの場所に配置しなくても走行中の安全確認ができる自走式機器を実現するものである。
【0039】
(実施例6)
次に本発明の第6の実施例について説明する。図7は、本実施例の主要部構成を示すブロック図で、上方から見た図である。実施例1〜5と同一の部分には同一符号を付し、その説明を省略する。温度センサを前後左右に設けており、各7a、7b、7c、7dとしている。また、6a、6b、6c、6dは、各前後左右に設けた測距センサである。
【0040】
以下、本実施例の動作について説明する。制御手段8は、定期的に温度センサ7a、7b、7c、7dにより各面の近接物の温度を測定すると、同時に測距センサ6a、6b、6c、6dにより各面の障害物との距離を測定する。次に、制御手段8は、測定した温度の中で1つでも所定温度以上(本実施例では45℃以上)あれば、45℃未満の温度で温がの低い順に優先的に距離を検討する。即ち、温度センサ7a、7b、7c、7dの検知温度が48℃、20℃、29℃、25℃であれば、20℃であった後方の距離が所定値以上(本実施例では10cm以上)あるかどうかを見る。10cm以上あれば後方への走行を行う。もし、10cm以上なければ次は25℃であった右方の距離が所定値以上(本実施例では10cm以上)あるかどうかを見る。以下、距離がなければ29℃の左方を検討する。いずれも45℃以上の時またはいずれも10cm未満の時は、走行停止する。
【0041】
以上のように本実施例によれば、複数の温度検知手段を配置した場合は、より温度の低い場所へ回避することができる自走式機器を実現するものである。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、温度を障害物等の危険度合の尺度とし、障害物が高温危険物であるか人体であるか危険性の少ない無機物であるかといった、その事態の危険度に応じた回避ができ、安全であれば障害物のより近傍まで作業可能な自走式機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例である自走式機器の構成を示すブロック図
【図2】 参考例1である自走式機器の構成を示すブロック図
【図3】 本発明の第2の実施例である自走式機器の構成を示すブロック図
【図4】 同、第3の実施例である自走式機器の構成を示すブロック図
【図5】 同、第4及び第5の実施例である自走式機器の構成を示すブロック図
【図6】 参考例2である自走式機器の構成を示すブロック図
【図7】 本発明の第6の実施例である自走式機器の主要部構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 本体
2 電源部
3 車輪(走行手段)
4 モータ(走行手段)
5 ジャイロセンサ(走行方向検知手段)
6 測距センサ(距離測定手段)
7 温度センサ(温度検知手段)
8 制御手段
9 走行速度検出手段
10 ブザー(報知手段)
11 計時手段
12 使用者確認スイッチ
13 無線送信部
14 無線受信端末
15 電話回線
16 中継装置
17 通報先設定部
18 走査手段
Claims (7)
- 本体と、前記本体に設けた操舵機能を有する走行手段と、前記本体の走行方向を検知する走行方向検知手段と、前記本体と前記本体周囲の物体との距離を測定する距離測定手段と、前記本体環境の温度を検知する温度検知手段と、前記走行方向検知手段と前記距離測定手段と前記温度検知手段とからの検知信号を入力し、前記走行手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、走行開始前に、走行開始位置で360°回転するよう制御し、その間前記温度検知手段で検知した温度がいずれも所定値未満となる時に走行開始し、前記温度検知手段で検知した温度に応じて前記本体と前記本体周囲の物体との距離を変更して、前記走行方向を制御する自走式機器。
- 制御手段は、温度検知手段で測定した初期温度が大の時に障害物との距離が大となるような関係を予め求めて、前記初期温度に応じた前記距離を維持できるように走行制御する請求項1に記載の自走式機器。
- 制御手段が、温度検知手段で検知した検知温度の情報を示す報知を行い、前記検知温度が所定値以上の時は走行中の方向への走行を停止する請求項1または2に記載した自走式機器。
- 報知を確認した使用者が入力する使用者確認手段と、本体外に設けた受信手段と、前記受診手段へ送信する送信手段とを備え、制御手段が報知開始時に走行停止した時は、報知後第1の所定時間以内に前記使用者確認手段への確認入力が有れば走行を再開し、前記確認入力が無ければ前記送信手段により前記受信手段に通報を行う請求項3に記載の自走式機器。
- 本体外に中継装置を設け、報知後第1の所定時間よりさらに長い第2の所定時間以内に使用者確認手段への確認入力がなかった場合、送信手段から前記中継装置に送信し受信手段へ通報する中継送信を行うよう制御する請求項4記載の自走式機器。
- 中継装置が予め指定された受信手段に送信するように制御する請求項5記載の自走式機器。
- 複数の温度検知手段を備え、制御手段は、前記温度検知手段の少なくとも1つで所定値以上の温度を検知した時、温度が前記所定値未満でかつ障害物との距離が所定値以上あるもののうち最低温度を検知した方向に走行手段を制御する請求項1から6のいずれか1項に記載した自走式機器。
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