JP4431156B2 - 排泄物処理材 - Google Patents

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Description

本発明は粒状に圧縮成形された吸水性粒状体から成る排泄物処理材に関する。
従来よりパルプ、パルプスラッジ、古紙、木粉、おから、茶殻等の植物由来の材料を主材とする、粒状に圧縮成形された吸水性粒状体から成る排泄物処理材が既知である。これら材料は吸水性粒状体に多空隙構造を形成し適性材であると共に、焼却処理が容易で環境保全に有効である。
他方特許文献1、2においては上記粒状体の主原料としてプラスチック廃材を微粉状に粉砕したプラスチック廃材粉を富配合した吸水性粒状体から成る排泄物処理材を提案している。
本来、プラスチックは吸水材としては不適性材であるが、上記先行例はこのプラスチック廃材を微粉状に粉砕したもの(請求の範囲では3ミリメートル以下又は4ミリメートル以下等としているが、詳細な説明中においては適例として1ミリメートル以下に粉砕したものと述べている)を適用することによって、吸水性と保水性を向上できるとしている。
特許第2895963号公報 特許第2971949号公報
上記先行例は紙おむつ廃材を上記吸水性粒状体の出発原料として用いることにより、紙おむつ廃材内の吸収材を取り込むことができる、紙おむつ生産工場から多量に排出される紙おむつ廃材の有効利用に資する、入手が容易でコストダウンに繋がるという着想を端緒としている。
紙おむつ廃材は吸水紙、綿状パルプ、高分子吸収材(吸水性ポリマー)から成る吸収材層で吸収した排泄物水分をポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルムから成る防水材で遮断し、内表面と外表面の表面材としてポリオレフィン不織布又はポリプロピレン不織布で覆った層構造を有するが、この紙おむつ廃材の再利用によって、吸水性粒状体中に吸水紙、綿状パルプ、吸水性ポリマーを取り込むことができ、コストダウンのメリットを享受できる。
他方、先行例の発明者は上記紙おむつ廃材の防水材たるポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルムが吸水材として不適性材であるところ、このポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルムを包含するプラスチック廃材を微粉砕(適例として1ミリメートル以下)し、これを吸水性粒状体の主材として積極的に用いる方法を提案し、これによって吸水性粒状体の吸水性と保水性を向上できる、一般ゴミと同様に焼却処理できる旨、述べている。
然しながら上記先行例の紙おむつ廃材の再利用には以下に述べる第一乃至第三の問題点を内在している。
第一の問題点:
プラスチック廃材粉を先行例の如く20〜90重量%以上、富含有した粒状体は実際には透過率が過大となり、保水機能を大幅に減殺する懸念を有している。
第二の問題点:
プラスチックは元々焼却処理時に環境に有害な物質を発生する、焼却炉を損傷する等の問題を有しており、これを微粉末に粉砕したからといってこの問題を解消できるわけではなく、ましてやこれを富含有せる場合には、従来吸水性粒状体の主材として用いられている植物由来の材料に比べ有用であるとは到底言い難い。
第三の問題点:
更に出願人は上記先行例を検証すべく、紙おむつ廃材をこの種粉砕機としては市場において汎用されている、回転カッターと固定カッター間において対象物を粉砕するロータリー型粉砕機にかけ、ポリオレフィンフィルムを3ミリメートル以下の微粉に粉砕することを繰り返し試行したが、この微粉の通過を許容するメッシュ度の粉砕機スクリーンに早期に目詰まりを来たし安定な量産が困難であること、内何回かは粉砕時の摩擦熱で発火を招来する問題を知見した。
上記目詰まりの原因を調査した結果、紙おむつ廃材の防水シートたるポリオレフィンフィルム等は厚さ0.025ミリメートル程度の身体に良順する高い柔軟性を有し、粉砕過程で微粉になる前の粗細フィルム片が粉砕時の摩擦熱で溶融してスクリーン内表面に膜状に付着し、目を閉塞してしまうことに起因することが判明した。
出願人は各種廃材の再利用を模索する中で、上記紙おむつ廃材を適性材として再利用することについて研究し、その成果として上記課題となっているポリオレフィンフィルムを含めたプラスチックフィルムを吸水性粒状体の吸水性と保水性を補完する副材料、殊に粒状体芯部への初期吸水速度を向上せしめる副材料として有効に機能させる排泄物処理材(吸水性粒状体)を想到したものである。
又柔軟性を富有するプラスチックフィルムを上記粉砕機スクリーンの目詰まりや発火を来すことなく良好に粉砕処理し、有効に再利用できるようにした。
本発明は植物由来の材料を主材とし、該主材中に少なくとも吸水性ポリマーに代表される保水材を配合し、粒状に圧縮成形して成る吸水性粒状体であって、該吸水性粒状体中に柔軟性を有するプラスチックフィルムの切片が混在し、該プラスチックフィルムから成る切片が吸水性粒状体中において揉捻又は皺曲されて内部に導管又は空洞を形成しており、該導管又は空洞内に排泄物水分を導水する構造を付与した排泄物処理材を提供するものである。
上記吸水性粒状体はその外周面を吸水性被覆層で被層することができる。この吸水性被覆層は古紙の粉砕紙粉、澱粉又はCMC、吸水性ポリマー等の混合物から成る粗空隙構造の被覆層であり、主として初期吸水速度を高め、又吸水後は粘着性を発揮して隣接する粒状体と結合し塊状にする手段である。
上記プラスチックフィルムの切片は大きさを選択し、攪拌や圧縮造粒の外力を加えることによって皺曲され、内部に導管又は空洞を生成する。
上記プラスチックフィルムの切片による導管又は空洞の生成を確実にする手段として、上記プラスチックフィルムの切片に事前に揉捻を施し、これを主材中に配合し、上記吸水性粒状体を圧縮造粒することができる。
上記プラスチックフィルムから成る切片の一部は上記吸水性粒状体の表面において開口する導管又は空洞を形成しており、残部は上記吸水性粒状体中において導管又は空洞を形成している。
上記吸水性粒状体の表面で開口する導管又は空洞は、表面で受けた水分を上記開口を通じて吸水性粒状体の芯部に向け速やかに導入し、初期吸水速度を向上する手段として機能する。
本発明においては上記プラスチックフィルムの切片を6〜12ミリメートルの大きさに調整し、これを吸水性粒状体中に1〜13重量%含有せしめた。
上記プラスチックフィルムから成る切片は吸水性粒状体中に上記空洞や導管を積極的に形成する大きさを有する柔軟性に富む切片であり、上記6〜12ミリメートルの切片は皺曲や揉捻を活性に招来する上で好ましい大きさである。
他方上記プラスチックフィルムから成る切片を吸水性粒状体中に富含有せしめると、更には過度に大きな切片を適用すると、粒状体の保形性を損ない、水分透過率が増大し保水性を低下する。
本発明においては、上記保形性と適正透過率を確保しつつ、上記空洞や導管を生成する数値として上記範囲を選定したものである。
前記の如く、先行例の適例として示されている1ミリメートル以下の微粉の場合、上記揉捻や皺曲を生じさせ難く、空洞や導管を生成することは困難である。
又本発明は切片の通過を許容する大きなメッシュ度を有する粉砕機スクリーンを適用して同切片を安定に量産し、粉砕機スクリーンの目詰まりや発火の危険を解消した。
本発明によれば、上記プラスチックフィルムの切片によって形成された導管又は空洞により吸水性粒状体の保水効果を向上し、初期吸水速度を向上することができる。
又プラスチックフィルムを微粉に粉砕する時の微細な目を有するスクリーンの目詰まり、粉砕時の摩擦熱による発火の問題を有効に克服することができる。
又植物由来の主材の焼却により、貧配合のプラスチックフィルム切片の焼却を促進し、焼却炉の損傷や環境を損なう問題を有効に防止することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図11に基づいて説明する。
本発明に係る吸水性粒状体1は植物由来の材料を主材とする。植物由来の材料としては、木・竹・草等のパルプ乃至パルプスラッジ、古紙(綿状繊維又は紙片に粉砕したもの)、おが屑に代表される木粉、コーンコブ、食物残渣等の一又は二以上を選択的に用いる。上記植物由来の主材中には下記の副材を選択的に配合できる。
保水材:
吸水膨潤して吸水性粒状体1中に多量の水分を保水する吸水性ポリマー粉に代表される配合材。
バインダー:
植物由来の主材間を結合して保形する澱粉、CMC粉に代表される配合材。
重量付加材:
吸水性粒状体1に重量を付加するタルク、炭酸カルシウム、クレー、ベントナイト、砂等の無機充填材に代表される配合材。
更に上記吸水性粒状体1中に抗菌剤、脱臭剤、芳香剤、焼成炭や深海泥等のマイナスイオン発生剤、染料又は顔料等の機能材を選択的に添加できる。
上記植物由来の主材に上記副材、機能材を選択的に配合し、更に図3A,B又は図3C,Dに示す柔軟性を富有するプラスチックフィルムの切片2(粉砕機にかけて粉砕した切片)を配合し、これに貧加水して図8に示す攪拌機にかけて攪拌し、該攪拌材を圧縮造粒機にかけて図1、2に示す3〜10ミリメートル程度の粒径を有する吸水性粒状体1を圧縮造粒し、造粒後、熱風乾燥機にかけ湿潤状態にある吸水性粒状体1を乾燥する。
上記熱風乾燥によって吸水性粒状体1中の水分は膨張しつつ放出されて、吸水性粒状体1の多空隙構造化を増長する。
図4A,Bに示すように、上記プラスチックフィルムから成る切片2は吸水性粒状体1中において皺曲乃至揉捻されて導管3a又は空洞3bを形成しており、該導管3a又は空洞3b内に排泄物水分を導水する構造を有している。
上記熱風乾燥によって上記皺曲乃至揉捻された切片2内の水分が膨張しつつ放出され、導管3a又は空洞3bの生成を増長する。
又図5に示すように、上記プラスチックフィルムから成る切片2の一部は上記吸水性粒状体1の表面において開口する導管3a又は空洞3bを形成しており、残部は上記吸水性粒状体1中において導管3a又は空洞3bを形成している。
上記プラスチックフィルムは、即ちプラスチックフィルムを有する紙おむつ廃材は回転カッターと固定カッター間において対象物を粉砕するロータリー型粉砕機にかけ、6〜12ミリメートルの目を有するスクリーンを通して同大きさに粉砕された図3A,B又は図3C,Dに示すプラスチックフィルムの切片2を得る。図3A中、2′は切片2の一面(内表面)に接着している紙おむつ廃材の綿状パルプの繊維2′を示す。図3Aは上記切片2の内表面側の拡大写真、図3Bは上記切片2の外表面側の拡大写真を示す(何れも倍率80倍)。
即ち外被たるプラスチックフィルムの内表面に綿状パルプの層を配し、同フィルムに接着した構造を有する紙おむつにおいては、上記粉砕によってプラスチックフィルムの切片2が得られるが、この時切片2の内表面には上記綿状パルプの一部(繊維2′)が接着した構造となる。
又外被たるプラスチックフィルムの内表面に綿状パルプの層を接着していない紙おむつにおいては、これを粉砕すると図3C,Dに示すように、プラスチックフィルムの単材から成る切片2が得られる。図3Cは上記切片2の内表面側の拡大写真、図3Dは上記切片2の外表面側の拡大写真を示す(何れも倍率80倍)。
上記プラスチックフィルムの粉砕と同時に、ポリオレフィン不織布又はポリプロピレン不織布、吸水紙を同様の大きさに粉砕する。綿状パルプ、高分子吸収材(吸水性ポリマー)は繊維又は粉体であるから、そのままスクリーンを通過する。従ってスクリーン通過物は6〜12ミリメートルの大きさを有するプラスチックフィルムの切片2及び不織布の切片と、吸水紙の切片と、綿状パルプと、高分子吸収材の混合材である。
上記混合材に別に用意した植物由来の材料(例えば植物繊維4)、吸水性ポリマー(粉体)13、澱粉又はCMC(粉体)14等の前記副材を配合すると共に、機能材を配合し、上記プラスチックフィルムの切片2の配合比を前記数値範囲に調整する。
主材と副材と機能材と切片2の上記混合材を攪拌機7にかけ、加水攪拌する。該攪拌機7は図8に示すように、攪拌胴12内で回転する回転軸8の周面にスクレパー9を取り付けた回転型攪拌機(パドルミキサー)7を用い、好ましくはスクレパー9に傾斜角度を付けて、攪拌材を攪拌しつつ一方向に送り出す機能を有する攪拌機7を用いる。
上記攪拌機7内、即ち攪拌胴12内にはシャワーパイプ10を配し、該シャワーパイプ10のノズル11から水分を攪拌材に噴射しつつ、スクレパー9により攪拌を行う。
上記プラスチックフィルムの切片2の一部はこの攪拌時の摩擦熱と外力により皺曲乃至カールする傾向となる。この皺曲乃至カールを活性に生じさせるため、上記シャワーパイプ10のノズル11から加熱水を供給する方法、或いは上記攪拌機7内、即ち攪拌胴12内に加熱風を供給する方法を採ることができる。
上記主材と副材と機能材とプラスチックフィルムの切片2の湿潤混合材(湿潤攪拌材料)を圧縮造粒機15にかけ、3〜10ミリメートル程度の湿潤吸水性粒状体1を成形造粒する。
図9、図10は好ましい圧縮造粒機15の一例であるペレタイザーを示している。この圧縮造粒機15は多数の造粒孔16を均一に設けたダイステーブル17の上面に上記混合材を供給して該ダイステーブル17を回転せしめ、該回転により混合材を転動しつつ、ダイステーブル17の上面においてダイステーブル17の回転に追随して回転する加圧回転輪18により上記混合材を造粒孔16内に押し込んで湿潤吸水性粒状体1を成形造粒し、同造粒孔16の出口から落下せしめる。
上記圧縮造粒機15における湿潤混合材の転動並びに圧縮成形に伴う摩擦熱によって、ハウジング20内は比較的高温雰囲気になり、この温度と外力とによりプラスチックフィルムの切片2は皺曲乃至揉捻が促進される。
上記により、吸水性粒状体1中に柔軟性を有するプラスチックフィルムの切片2が混在して同粒状体1中において導管3a又は空洞3bを形成し、該導管3a又は空洞3b内に導水し保水する構造を形成する。
上記造粒された湿潤吸水性粒状体1は、熱風乾燥機にかけ乾燥する。例えば図11に示すように、多孔板又はメッシュ19の上面に上記湿潤吸水性粒状体1を供給し、多孔板メッシュ19の下方から熱風25を吹き上げることによって湿潤吸水性粒状体1を転動乃至浮動させつつ乾燥を促す。
上記熱風乾燥によって吸水性粒状体1中の水分は膨張しつつ放出されて、吸水性粒状体1の多空隙構造化を増長する。同様に、熱風乾燥によって皺曲乃至揉捻された切片2内の水分が膨張しつつ放出され、上記導管3a又は空洞3bの生成を増長する。
図5に示すように、上記プラスチックフィルムから成る切片2の一部は上記吸水性粒状体1の表面において開口する導管3a又は空洞3bを形成しており、残部は上記吸水性粒状体1中において導管3a又は空洞3bを形成している。
上記プラスチックフィルムの切片2による上記導管3a又は空洞3bの生成を確実にする手段として、プラスチックフィルムの切片2を揉捻機21にかけ、図4Aに示すように、揉捻を施したものを上記主材中に配合する。
例えば工程を簡略にするために、プラスチックフィルムの切片2と一緒に混在する紙おむつ廃材の粉砕材を全て上記揉捻機21にかけ、プラスチックフィルムの切片2の揉捻を促す。
上記揉捻機21は図6、図7に示すように、お茶の揉み機として用いられているものの原理を利用し、下部揉捻台22の上面に紙おむつ廃材の粉砕材を供給しつつ、該下部揉捻台22の上面において上部揉捻台23を遊星回転させて両揉捻台22,23間で上記粉砕材を揉捻する。この揉捻材は図4Aに示すように、両端で開口し貫通する導管3aを形成し、図4Bに示すように、前記圧縮造粒時に折り曲げられたり皺曲されて空洞3bを形成する。
上記プラスチックフィルムの切片2が圧縮造粒機(ペレタイザー)15の適用によって上記揉捻と皺曲を来たし、空洞3bと導管3aを形成できることは前記の通りである。
上記上部揉捻台23の下部揉捻台22と対向する面にはブラシ材24を設け、更に下部揉捻台22の上面には中心から外周へ向かって湾曲して延びる放射状リブ26を設け、該ブラシ材24と放射状リブ26間において粉砕材を揉捻し、放射状リブ26の外端へ送り出す構造を有する。
上記揉捻は前記攪拌や圧縮造粒による皺曲と複合して生ずる。又事前に揉捻したものを配合しない場合でも、前記攪拌や圧縮造粒時の熱や外力によって皺曲を生じ、又は皺曲と揉捻が複合して生じ、前記導管3a又は空洞3bを生成する。
以上説明した通り、紙おむつ廃材を粉砕して再利用する場合には、該紙おむつ廃材の組成材である吸水紙、綿状パルプ、高分子吸収材(吸水性ポリマー)等を吸水性粒状体1中に自動的に取り込むことができ、同時に粉砕機スクリーンのメッシュ度に応じたプラスチックフィルムの切片2を自動的に取り込むことができる。
再述すると、上記プラスチックフィルムから成る切片2は上記加水混練、圧縮造粒時に吸水性粒状体1中において皺曲又は揉捻され、該折片間に導管3a又は空洞3bを形成し、該導管3a又は空洞3bにて排泄物水分を保水する構造と、排泄物水分を吸水性粒状体1の芯部に導く構造を形成している。
図1Bは上記吸水性粒状体1の表面構造を拡大示(倍率80倍)する写真であり、吸水性粒状体1の大部分の表面は繊維(パルプ)4が絡み合った状態を示している。
他方、図1Cは上記吸水性粒状体1の表面付近に存在するプラスチックフィルムの切片2が揉捻又は皺曲されて吸水性粒状体1表面で開口5している導管3a又は空洞3bを拡大示(倍率80倍)する写真であり、該開口5は吸水性粒状体1の表面で受けた排泄物の水分を速やかに導管3a又は空洞3b内に導入し、初期吸水速度を高め、周辺への過度の広がりを防止する。
上記プラスチックフィルムの切片2は皺曲状態又は揉捻状態を良好に生成し、導管3a又は空洞3bを活性に生成できる大きさを有する。
上記プラスチックフィルムから成る切片2は上記皺曲状態又は揉捻状態を良好に生成できる6〜12ミリメートルの大きさを有し、これを吸水性粒状体1中に1〜13重量%含有する。
上記プラスチックフィルムから成る切片2は吸水性粒状体1中に上記空洞3bや導管3aを積極的に形成する大きさを有する柔軟性に富む切片であり、上記6〜12ミリメートルの切片は揉捻や皺曲を活性に招来し、且つ3〜10ミリメートルの吸水性粒状体1の保形性を損なわず、且つ透過率を過大にせずに導管3a又は空洞3b形成目的を達成できる。
前記の如く、先行例の適例として示されている1ミリメートル以下の微粉の場合、上記揉捻や皺曲を生じさせ難く、空洞3bや導管3aを生成することは困難である。
吸水性粒状体1中にプラスチックフィルムの切片2を14%以上富含有せしめると、更には上記12ミリメートル以上の大きさの切片2を適用すると、粒状体1の保形性を損ない、透過率を過度にして保水性を低下する。
又本発明は6〜12ミリメートルの粉砕度のプラスチックフィルムの切片2を適用するものであり、よってこの6〜12ミリメートルの切片2の通過を許容する大きなメッシュ度を有する粉砕機スクリーンを適用して同切片2を安定に量産し、粉砕機スクリーンの目詰まりや発火の危険を解消できる。
上記粉砕機スクリーンのメッシュ度を6〜12ミリメートルの開口を有するものを選択することにより、微粉の如く粉砕度を微細に進行させる必要がなく、6〜12ミリメートルの切片2の粗粉砕は目詰まりを来すことなくスクリーン目を速やかに通過し、安定に量産できる。
吸水性粒状体1の配合例(組成材とその配合比)は下記の通りである。
<第1配合例>(重量比)
パルプ 50〜97%
吸水性ポリマー 1〜30%
澱粉又はCMC 1〜30%
プラスチックフィルムの切片 1〜13%
<第2配合例>(重量比)
コーンコブ粉 50〜97%
吸水性ポリマー 1〜30%
澱粉又はCMC 1〜30%
プラスチックフィルムの切片 1〜13%
<第3配合例>(重量比)
古紙粉砕紙片 50〜96%
吸水性ポリマー 1〜20%
ベントナイト 1〜30%
澱粉又はCMC 1〜20%
プラスチックフィルムの切片 1〜13%
<第4配合例>(重量比)
木粉 50〜96%
吸水性ポリマー 1〜20%
ベントナイト 1〜30%
澱粉又はCMC 1〜20%
プラスチックフィルムの切片 1〜13%
上記例示の材料を貧加水(全組成材に対し20重量%程度)して前記パドルミキサー等の攪拌機により混練し、該混練材を前記ペレタイザー等の圧縮造粒機により圧縮造粒して前記プラスチックフィルムの切片2により形成された導管3a又は空洞3bを有する吸水性粒状体1を得る。
前記の通り、上記圧縮造粒された吸水性粒状体1は乾燥(高温エアーによる乾燥)し水分を除去する。該乾燥により吸水性粒状体1の主材中の水分又は空気が膨張しつつ外部へ放出されて吸水性粒状体1自身を高空隙構造にし、同時に上記プラスチックフィルムの切片2の皺曲間の導管3a又は空洞3b内に保有された水分及び空気は上記乾燥によって膨張しつつ外部へ放出され、該水分及び空気の膨張と放出によってプラスチックフィルムの切片2の皺曲折片間又は揉捻折片間の導管3a又は空洞3bを拡大した状態を良好に生成する。
図2は図1の吸水性粒状体1の外周面を吸水性被覆層6で被層した同粒状体を示す。該吸水性被覆層6の配合例は下記の通りである。
<吸水性被覆層の配合例>(重量比)
紙粉 40〜98%
澱粉又はCMC 1〜30%
吸水性ポリマー 1〜30%
上記吸水性粒状体1の外周面を被層する吸水性被覆層6は、排泄物を受け止めた時の初期吸水速度を向上するために設けられたものである。この吸水性被覆層6は古紙を粉砕した紙粉(綿状パルプ)を主材とし、これに澱粉、CMC等の粘着材を混合した乾燥状態の材料を、吸水性粒状体1の外周面にまぶし付けして形成される。
上記吸水性被覆層6内の上記粘着材は吸水によって粘着性を発揮し、隣接する吸水性粒状体1と結合し塊状にする機能を有する。
上記の通り、本発明に係る吸水性粒状体1は植物由来の材料を主材として圧縮造粒したものであり、上記紙おむつ廃材のポリオレフィンフィルムに代表される上記大きさのプラスチックフィルムの切片2を貧配合して上記導管3a又は空洞3bの形成を可能にしたものであり、プラスチックフィルムの切片2の焼却時の問題については、殆ど無視される程度である。
Aは排泄物処理材を形成する吸水性粒状体の断面図、B,Cは該吸水性粒状体の表面構造を示す拡大写真。 被覆層を施した上記吸水性粒状体の断面図。 Aは粉砕機にかけて粉砕したプラスチックフィルムの繊維付き切片を内表面から見た拡大写真、Bは同裏面から見た拡大写真、C粉砕機にかけて粉砕したプラスチックフィルムの繊維を有しない切片を内表面から見た拡大写真、Dは同裏面から見た拡大写真。 Aはプラスチックフィルムの切片の揉捻によって形成される導管を示す拡大図、Bは揉捻と皺曲とが複合して形成された空洞を示す拡大図。 上記導管又は空洞が吸水性粒状体の表面において開口する状態を説明する拡大断面図。 揉捻機の断面図。 揉捻機の平面図。 攪拌機の断面図。 圧縮造粒機の断面図。 圧縮造粒機の平面図。 乾燥機の概要を説明する断面図。
符号の説明
1…吸水性粒状体、2…プラスチックフィルムの切片、2′…綿状パルプの繊維、3…導管又は空洞、4…植物繊維、5…開口、6…吸水性被覆層、7…攪拌機、8…回転軸、9…スクレパー、10…シャワーパイプ、11…ノズル、12…攪拌胴、13…吸水性ポリマー、14…澱粉又はCMC、15…圧縮造粒機、16…造粒孔、17…ダイステーブル、18…加圧回転輪、19…メッシュ、20…ハウジング、21…揉捻機、22…下部揉捻台、23…上部揉捻台、24…ブラシ材、25…熱風、26…放射状リブ。

Claims (5)

  1. 植物由来の材料を主材とし、該主材中に少なくとも吸水性ポリマーを配合し、粒状に圧縮成形して成る吸水性粒状体であって、該吸水性粒状体中に柔軟性を有するプラスチックフィルムの切片が混在し、該プラスチックフィルムから成る切片が吸水性粒状体中において揉捻又は皺曲されて内部に導管又は空洞を形成しており、該導管又は空洞内に導水する構造を有することを特徴とする排泄物処理材。
  2. 上記プラスチックフィルムから成る切片が6〜12ミリメートルの大きさを有し、吸水性粒状体中に1〜13重量%含有することを特徴とする請求項1記載の排泄物処理材。
  3. 上記プラスチックフィルムの切片に揉捻又は皺曲を施したものを上記主材中に配合したことを特徴とする請求項1記載の排泄物処理材。
  4. 上記プラスチックフィルムから成る切片の一部が吸水性粒状体の表面において開口する導管又は空洞を形成していることを特徴とする請求項1記載の排泄物処理材。
  5. 上記吸水性粒状体を吸水性被覆層で被層したことを特徴とする請求項1記載の排泄物処理材。
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