JP4430554B2 - 自動車の荷室フロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のシートの後方に形成される荷室の中で下部となる物入れ空間を上側で仕切るためのデッキボードを備える自動車の荷室フロア構造に関する。
乗員室と荷室とが車体パネルによって仕切られていないワンボックスタイプの自動車では、フロアパネル上に載置されるスペアタイヤや物入れボックスを遮蔽し、荷物がフロアパネルに当たって傷つくことを防ぎ、また、荷物を積載しやすいようにフラットな面を確保するため、硬質なプラスチック製のデッキボードがデッキフロア面に設置されている。また、リヤシートやサードシートを前倒し、デッキボードに対して予め取り付けておいた補助ボードをスライドさせたり回動させたりしてリヤシートやサードシートに架け渡すことによって、底面をフルフラット化させることも行われている。
特許文献1には、ブロー成形によってデッキボードと補助ボードとの連結部をインテグラルヒンジとして双方を一体的に成形することによって、補助ボードを回動可能にしたリアデッキ部の構造が開示されている。ここで、デッキボードの上面における補助ボードの格納部分は一般表面よりも一段低く形成され、補助ボードを使用しない時にはこの部分にデッキボードに重ね合わせてデッキボード上に係止させながら格納するようになっている。また、デッキボードの前方側部から車幅方向外側へ軸を突出させるとともに、物入れボックスの前部横側に軸受けブロックを突出させ、そこに上向きに開放した軸受け溝を形成し、この溝でデッキボードの軸を支持する構造も開示されている。そして、デッキボードの後部を手で持ち上げるとデッキボードは前記軸を中心として回動することにより物入れボックスが開かれ、デッキボードの後部を下におろすと物入れボックスが閉じることになる。
特開2001−328570号公報
しかしながら、物入れボックスの軸受け溝は上向きに開放されているため、デッキボードの後部を手で持ち上げたときにデッキボードの軸に上向きの力が加わって軸受け溝からデッキボードの軸が外れそうになることがあった。また、走行等により上下方向の振動が生じるとデッキボードの前縁部ががたつくことがあった。そこで、デッキボードを開閉操作する際の操作性を向上させ、上下方向の振動が生じてもデッキボードの前縁部を確実に保持して物入れボックスを確実に閉塞させたいという希望があった
本発明は、デッキボードをスムーズに開閉操作することが可能な荷室フロア構造の提供を目的とする
上記目的を達成するため、本発明は、自動車のシートの後方に形成される荷室の中で下部となる物入れ空間を上側で仕切るためのデッキボードと、このデッキボードの前縁部において車幅方向を回転動作の回転軸として前記デッキボードを前記物入れ空間に対して開閉させるように回転動作可能に支持する支持部とを備える自動車の荷室フロア構造であって、前記支持部は、前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端部をそれぞれ前後方向へ挿入および引き抜き可能として前記デッキボードを着脱操作可能にさせる第一および第二の保持部を有し、当該第一および第二の保持部には、前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部を前方へ挿入可能かつ後方へ引き抜き可能な第一および第二の開口が形成され、当該第一および第二の開口の開口面は、車幅方向内側よりも車幅方向外側の方が後側とされ、前記第一および第二の開口の開口面における車幅方向外側縁部は、当該第一および第二の開口に挿入された状態における前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部の上面の位置から車幅方向内側に向かう斜め上方に延出した形状に形成され、前記第一および第二の保持部は、前記第一および第二の開口に前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部が挿入されると当該挿入された車幅方向両端部の上下方向への移動を規制しながら車幅方向を回転動作の回転軸として前記挿入された車幅方向両端部をそれぞれ回転可能に保持することを特徴とする。
前記第一および第二の保持部により、デッキボードの前縁部における車幅方向両端部(前縁両端部とも記載)がそれぞれ前後方向へ挿入および引き抜き可能とされ、デッキボードは着脱操作可能とされる。また、前記第一および第二の開口に前縁両端部が挿入されると当該挿入された前縁両端部の上下方向への移動が規制され、車幅方向を回転動作の回転軸として前記挿入された前縁両端部がそれぞれ回転可能に保持される。そして、第一および第二の保持部にデッキボードの前縁両端部が挿入された状態で、デッキボードは物入れ空間に対して開閉するように回転動作可能に支持される。
以上により、デッキボードを容易に着脱操作することができ、当該着脱操作によって荷室を所望の大きさにさせることができる。また、デッキボードを取り付けて開閉操作したときに前縁部が保持部に対して確実に保持されるのでデッキボードの操作性をより良好にさせ、上下方向の振動が生じてもデッキボードの前縁部が保持部に対して確実に保持されるので物入れ空間をより確実に閉じておくことが可能になる。
本発明を適用可能なシートは、リヤシートやサードシート等が考えられるが、後方に別のシートがあっても直後に荷室が形成されるシートでもよい。
前記第一および第二の保持部には、前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部を前方へ挿入可能かつ後方へ引き抜き可能な第一および第二の開口が形成されている。当該第一および第二の開口の開口面は、車幅方向内側よりも車幅方向外側の方が後側とされている
前記開口の開口面における車幅方向外側縁部は、当該第一および第二の開口に挿入された状態における前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部の上面の位置から車幅方向内側に向かう斜め上方に延出した形状に形成されている。これにより、デッキボードをスムーズに開閉操作することができる。
前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端部の車幅方向内側には第一および第二の摺動凸部が形成され、前記支持部における前記第一および第二の保持部の車幅方向内側には前縁部の上端を後縁部の上端よりも上側にした形状の第一および第二の摺動凹部が形成されている構成としてもよい。摺動凹部の前縁部の上端が後縁部の上端よりも上側であるので、デッキボードが前方へ押されすぎない。
前記支持部は、前記デッキボードを載置する載置面と、前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端の位置で前記載置面からそれぞれ上方に延出して上面が前記載置面に載置されたデッキボードの上面の位置に合わせて形成された第一および第二の鍔部とを有し、前記デッキボードは、前縁部の車幅方向両端においてそれぞれ前記第一および第二の保持部に挿入される部分を除いて前記第一および第二の鍔部の形状に合わせて切り欠いた形状の第一および第二の切欠部が形成されている構成としてもよい。
前記デッキボードは、前記物入れ空間を上側で仕切るための下側デッキボードと、前縁部を前記下側デッキボードの前縁部に合わせて固定された固定部と、この固定部の後縁部に対して当該後縁部において車幅方向を回転動作の回転軸として前縁部を回転動作可能に連結された回動部とを有し、前記下側デッキボードの上側に重ねて設置される上側デッキボードとを備え、前記上側デッキボードの回動部は、前側へ回動操作されると前記固定部の上側に重ねられて前記シートの後側に架け渡されてもよい
すなわち、上側デッキボードの回動部を前側へ回動操作すると、上側デッキボードの固定部の上側に重ねられてシートの後側に架け渡される。
以上により、上側デッキボードの回動部を前側へ回動操作してシートの後側に架け渡すという簡単な操作で、容易に荷室空間を拡大することができる。そして、下側デッキボードをシートに架け渡すときに上側デッキボードの一部が下側デッキボード上に固定された上側デッキボードの固定部上に載置された状態となるため、上記上側デッキボードを有するデッキボードについて、度重なる使用に対して耐久性をより良好にさせることができる。
また、下側デッキボードと上側デッキボードとが別部材とされているので、上下のデッキボードに多少の寸法誤差が生じても両デッキボードを互いに固定する際に寸法誤差を修正することができる。従って、下側デッキボードに上側デッキボードの回動部を重ね合わせたときに当該回動部を下側デッキボードに係止させる係止機構を設ける場合でも、当該係止機構が緩くならないので上側デッキボードががたついたり異音が発生したりすることがなく、また、当該係止機構がきつくならないので回転部への係止を解除させ難くなることがない。
互いに別部材とされた下側デッキボードと上側デッキボードの固定部とを固定する際には接着剤や両面テープ等を用いてもよいが、リベットやねじ等の固着具を用いてもよい。その一例として、前記下側デッキボードは、合成樹脂で成形されるボード状部材に対して前記上側デッキボードの固定部の下方において長手方向を車幅方向に向けた補強用金具を内挿した構造とされ、前記上側デッキボードは、少なくとも合成樹脂を成形して形成されるボードとされ、前記デッキボードは、前記下側デッキボードの補強用金具と前記上側デッキボードの固定部とを固定して前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの固定部とを互いに固定する固着具を備える構成としてもよい。
前記下側デッキボードと前記上側デッキボードとは、少なくとも合成樹脂をブロー成形して中空部を有する二重壁構造に形成されるとともに当該中空部に前記二重壁における一方の内壁から他方の内壁へ繋がるインナーリブが複数形成され、前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに前記下側デッキボードのインナーリブと前記上側デッキボードのインナーリブとが互いに異なる向きに形成されている構成としてもよい。主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、上下のデッキボードでインナーリブの向きが違っているので、下側デッキボードに上側デッキボードの回動部を重ね合わせた状態で載置される荷物からの荷重に対する強度が向上する。
ここで、上下のデッキボードでインナーリブの向きが互いに直交していると、さらに強度が向上し、さらに長期間の荷重に対する耐久性を向上させることが可能となる。
前記下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部には、前記上側デッキボードの固定部が重ね合わされた部分よりも前方とされて前記第一および第二の保持部にそれぞれ挿入可能な第一および第二の挿入部が形成されている構成としてもよい。
前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに互いに当接する面にしぼ模様が形成されている構成としてもよい。下側デッキボードと上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときにしぼ模様どうしによって滑りを生じない。
請求項1にかかる発明によれば、スムーズにデッキボードを開閉操作することが可能な荷室フロア構造を提供することができる。
請求項2にかかる発明では、デッキボードが前方へ押されすぎないので、デッキボードをさらにスムーズに開閉操作することが可能となる。
請求項3にかかる発明では、支持部を容易に形成することができるとともに、鍔部の上面がデッキボードの位置に合わせられているので荷室空間を効率よく使用することが可能となる。
請求項4にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、荷室としての度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。また、下側デッキボードと上側デッキボードとを別に形成して下側デッキボードと上側デッキボードの固定部とを互いに固定するため、上下各デッキボードを形成した時に多少の寸法誤差が出たとしても組み付ける際に修正可能となり、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部との間に係止機構を設ける場合に当該係止機構をより良好に機能させることが可能となる。
請求項5にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有して主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。また、下側デッキボードと上側デッキボードとを別に形成して固着具で互いに固定するため、上下各デッキボードを形成した時に多少の寸法誤差が出たとしても組み付ける際に修正可能となり、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部との間に係止機構を設ける場合に当該係止機構をより良好に機能させることが可能となる。
請求項6にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有して主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、載置される荷物からの荷重に対する強度を向上させ、長期間の荷重に対する耐久性を向上させることが可能となる。
請求項7にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、支持部の載置面上に直接載置される下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部が第一および第二の保持部に挿入可能および引き抜き可能とされてデッキボードを着脱操作可能にさせるので、度重なる使用に対してさらに良好な耐久性を得ることが可能となる。
請求項8にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに滑りを生じないので、当該回動部のがたつきを防ぐことが可能となる。また、上側デッキボードをシートの後側に架け渡したときに、自動車の内装材として適した意匠性を保つことが可能となる
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)自動車の荷室フロア構造の構成:
(2)自動車の荷室フロア構造の作用、効果:
(3)変形例:
(1)自動車の荷室フロア構造の構成:
図1と図2は本発明の一実施形態にかかる荷室フロア構造ST1を採用した路上走行自動車100の内装の要部を示す側面図であり、図1は上側デッキボードの回動部を下側デッキボード上に重ね合わせた状態(ボード重ね合わせ状態とも記載)を示し、図2はリヤシートを前倒しにして回動部をリヤシートの後側に架け渡した状態(上側ボード架け渡し状態とも記載)を示している。図3はボード重ね合わせ状態において図1の二点鎖線のようにデッキボードを開いた状態(ボード開状態とも記載)で物入れ空間を示す斜視図であり、図4はボード重ね合わせ状態においてデッキボードを閉じた状態(ボード閉状態とも記載)で荷室を示す斜視図である。図5は、上側ボード架け渡し状態で荷室を示す斜視図である。図6は、収納ボックスを取り外してデッキボードの位置を下げた状態で荷室を示す斜視図である。図7はボード重ね合わせ状態でデッキボード単体を上側から見て示す上面図であり、図8は上側ボード架け渡し状態でデッキボード単体を上側から見て示す上面図である。図9は、図7のA1−A1の位置から見て示す垂直断面図である。図10はデッキボードの切欠およびその周辺を表面側から見て示す要部斜視図であり、図11はデッキボードの切欠およびその周辺を裏面側から見て示す要部斜視図である。図12は自動車100の後方から前方を見たときに左側となる左側収納ボックスを見て示す斜視図であり、図13は自動車100の後方から前方を見たときに右側となる右側収納ボックスの要部を見て示す左側面図である。図14は左右の収納ボックスを上側から見て示す上面図であり、図15は左右の収納ボックスを外した状態でフロアパネルを上側から見て示す上面図である。図16は収納ボックスをフロアパネルに固定する様子を示す要部側面図であり、収納ボックスの本体とフロアパネルとを断面視して示している。図17は、本荷室フロア構造ST1の作用を説明する側面図である。
なお、左右の位置関係を説明するときには、自動車100の後方から前方を見たときを基準として説明する。
本実施形態の自動車100は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車とされ、リヤシート14の後方に荷室SP1が形成されるステーションワゴンタイプの乗用自動車とされている。本自動車100は運転者用と助手席用のフロントシート12と当該フロントシートの後側に配置されたリヤシート14を備える2列シートタイプのモータビークルであるが、さらにサードシートを備える3列シートタイプのモータビークルにも本発明を適用可能である。また、フロントシートの後方であってリヤシートまたはサードシートの前方に荷室が形成されるモータビークルでも本発明を適用可能である。
本実施形態の自動車の荷室フロア構造ST1は、図1〜図3に示すように、荷室SP1,SP2の床面を形成するフロアパネル80上に左側収納ボックス(第一の収納ボックス)60と右側収納ボックス(第二の収納ボックス)70が取り付けられ、これら一対の収納ボックス60,70上に単一の略矩形板状デッキボード20が取り付けられて構成されている。ここで、収納ボックス60,70には内部に物を収納可能な物入れ空間SP3,SP4が形成され、車幅方向(左右方向)において収納ボックス60,70に挟まれた部分のフロアパネル80はスペアタイヤの外形と略一致するように成形され、この部分のフロアパネル80上にスペアタイヤ等を収納可能な物入れ空間SP5が形成されている。デッキボード20は、シート14の後方に形成される荷室SP1の中で下部となる物入れ空間SP3〜SP5を上側で仕切るためのボードとされている。本実施形態のデッキボード20は、物入れ空間SP3〜SP5を上側で仕切るための下側デッキボード30と、前縁部を下側デッキボード30の前縁部22に合わせて固定される上側デッキボード40と、下側デッキボード30と上側デッキボード40とを互いに固定した金属製リベット(固着具)50とを備えている。収納ボックス60,70には、デッキボード20の前縁部22において車幅方向を回転動作の回転軸AX1としてデッキボード20を物入れ空間SP3〜SP5に対して開閉させるように回転動作可能に支持する支持部62〜68,72〜78が形成されている。
収納ボックス60,70は、前後方向の鉛直面を基準にして互いに左右対称(面対称)な形状に形成されている。収納ボックスの材質には、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)等の熱可塑性樹脂(合成樹脂の一種)、各種熱硬化性樹脂(合成樹脂の一種)、等を用いることができる。そして、収納ボックス用の素材を射出成形やプレス成形等の成形にて物入れ空間を有する所定の形状に成形することにより、収納ボックスが形成される。収納ボックス60,70は、荷室SP1の下部における左右端部に設置され、洗車道具等の小物類を収容する等の用途に利用される。
フロアパネル80には、図15に示すように、収納ボックス60,70をそれぞれ固定させるための左側貫通穴(第一の係合部)82と右側貫通穴(第二の係合部)83とが形成されている。本実施形態の貫通穴82,83は、水平面においてそれぞれ左右方向に長くした長円形状としてある。一方、収納ボックス60,70には、それぞれ左側貫通穴82と右側貫通穴83とに対して着脱可能に係合させてフロアパネル80に対して工具を用いることなく徒手で収納ボックス60,70を着脱操作可能とする操作部69,79が設けられている。当該操作部69,79は、収納ボックス60,70の底部に対して回転動作可能に取り付けられている。同操作部69,79は、貫通穴82,83の形状に合わせて水平断面をそれぞれ左右方向に長くした長円形状として貫通穴82,83を貫通可能な係合部69a,79aと、貫通穴82,83を貫通可能な形状であって水平断面が円形の円柱形状に形成された本体部69b,79bと、当該本体部における挿入方向とは反対方向側(上側)の端部に設けられたつまみ部69c,79cとを備えている。本体部69b,79bの挿入方向の長さは、収納ボックス60,70の底部の厚みとフロアパネル80の厚みとの合計とほぼ同じになるようにしてある。つまみ部69c,79cは、本体部69b,79bより径方向外側とされた部分を有する短い円柱形状に形成され、挿入方向とは反対方向側の面(上面)に例えば係合部69a,79aの長径方向に向けた延出部が形成されている。そして、つまみ部69c,79cを手で持って操作部69,79全体を回転させる操作を行うことが可能である。
以上の構成により、図16に示すように、収納ボックスに設けられた操作部69,79を貫通穴82,83の位置に合わせ、係合部69a,79aを貫通穴82,83に貫通させてつまみ部69c,79cを徒手で約90°回す操作を行うと、図の下段に示すように係合部69a,79aがフロアパネル80に対して係合し、フロアパネル80上に収納ボックス60,70が取り付けられる。一方、フロアパネル80上に固定された状態の収納ボックス60,70においてつまみ部69c,79cを徒手で約90°回す操作を行うと、図の上段に示すように係合部69a,79aを貫通穴82,83から引き抜くことができ、フロアパネル80から収納ボックス60,70を取り外すことができる。
収納ボックス60,70には、デッキボード20を載置する載置面68,78と、デッキボードの前縁部22における車幅方向両端の位置で載置面68,78からそれぞれ上方に延出した第一の鍔部62および第二の鍔部72とが形成されている。当該鍔部62,72は、それぞれ、載置面68,78に載置された状態のデッキボード20の上面(下側デッキボード30上に上側デッキボード40が重ね合わされた状態での上側デッキボード40の上面)の位置L2に上面62a,72aの位置が合わせて形成され、本発明にいう第一の保持部63と第二の保持部73とが形成されている。一対の保持部63,73は、デッキボードの前縁部22における車幅方向両端部(前縁両端部)である左側挿入部(第一の挿入部)22aおよび右側挿入部(第二の挿入部)22bをそれぞれ前後方向へ挿入および引き抜き可能としてデッキボード20を着脱操作可能にさせている。同保持部63,73は、挿入された前縁両端部22a,bの上下方向への移動を規制しながら車幅方向(左右方向)を回転動作の回転軸(仮想の軸AX1)として同挿入された前縁両端部22a,bをそれぞれ回転可能に保持する構造とされている。そして、収納ボックス60,70は、保持部63,73にデッキボードの前縁両端部22a,bが挿入された状態でそれぞれデッキボード20を物入れ空間SP3〜SP5に対して開閉させるように回転動作可能に支持する左側支持部(第一の支持部62〜68)と右側支持部(第二の支持部72〜78)とが形成され、デッキボード20の車幅方向の縁部両側(左右両側)をそれぞれ下側から支持する。
以上説明したように、収納ボックス60,70にはデッキボードの前縁両端部22a,bに当接する鍔部62,72が形成されているため、デッキボードの前縁部22は上下方向への移動を規制されてがたつきが防がれ、自動車走行時に異音が発生することを防止することができる。
本実施形態の保持部63,73には、図12〜図14に示すように、車幅方向(左右方向)の略鉛直面から車幅方向外側を後側にして互いに対向する向きに傾いた開口面AP1,AP2を有する第一の開口64と第二の開口74とが形成されている。収納ボックスの支持部62〜68,72〜78は、それぞれ、開口64,74にデッキボードの前縁両端部22a,bが挿入された状態でデッキボード20を物入れ空間SP3〜SP5に対して開閉させるように回転動作可能に支持する。
従って、左右の開口64,74に前縁両端部22a,bを水平方向に挿入するという簡易な構造で、デッキボードを物入れ空間に対して開閉動作可能に支持する支持部を容易に形成することが可能となる。
また、開口64,74の開口面における車幅方向外側縁部64a,74aには、挿入された状態における前縁両端部22a,bの上面の位置L1から車幅方向内側に向かう斜め上方に延出した形状の延出部64a1,74a1が形成されている。試験を行ったところ、延出部64a1,74a1を設けることによって、よりスムーズにデッキボードを開閉操作することが可能となることがわかった。
さらに、デッキボードの前縁部22における車幅方向両端部の車幅方向内側には、それぞれ、前後方向の鉛直断面が下方へ膨らんだ略半円筒形状の左側摺動凸部(第一の摺動凸部)22cおよび右側摺動凸部(第二の摺動凸部)22dが形成されている。一方、収納ボックス60,70の支持部における保持部63,73の車幅方向内側には、それぞれ、摺動凸部22c,dの形状に合わせて前後方向の鉛直断面が下方へ窪むとともに前縁部66a,76aの上端を後縁部66b,76bの上端よりも上側にした形状の左側摺動凹部(第一の摺動凹部)66および右側摺動凹部(第二の摺動凹部)76が形成されている。本実施形態の摺動凹部66,76には、複数の山部66c,76cと複数の谷部66d,76dとが交互に形成されている。
デッキボードの前縁部22に摺動凸部22c,dが設けられ、当該摺動凸部22c,dを挿入させる摺動凹部66,76が収納ボックス60,70の前縁部に設けられているため、収納ボックス上に設置するデッキボード20の位置決めを確実かつ容易に行うことができるとともに、収納ボックス上に設置されたデッキボードのがたつきを防いで走行中に異音が発生することを防止することができる。そして、デッキボード20は、摺動凸部22c,dが摺動凹部66,76の窪みに沿って摺動しながら回転動作することにより前縁部22を仮想の回転軸AX1として開閉動作可能であり、収納ボックス60,70の開閉可能な蓋としての機能を担うことができる。
また、摺動凹部の前縁部66a,76aの上端が後縁部66b,76bの上端よりも上側であるので、デッキボード20が前方へ押されすぎない。従って、デッキボードをさらにスムーズに開閉操作することが可能となる。さらに、摺動凹部66,76には山部66c,76cと谷部66d,76dとが交互に形成されているので、摺動凸部22c,dは山部66c,76cにのみ接触する。これにより、摺動凸部22c,dと摺動凹部66,76との接触面積が少なくされ、摩擦が少なくなるので、デッキボードをさらにスムーズに開閉操作することが可能となる。
さらに、デッキボード20には、水平面の形状について、前縁部22の車幅方向両端においてそれぞれ保持部の開口64,74に挿入される部分を除いて鍔部62,72の形状に合わせて切り欠いた形状の左側切欠部(第一の切欠部)CU1および右側切欠部(第二の切欠部)CU2が形成されている。
以上の構成により、デッキボードを物入れ空間に対して開閉動作可能に支持する支持部を容易に形成することができる。また、鍔部の上面62a,72aの位置は、載置面68,78に載置された状態のデッキボード20の上面の位置L2に合わせられている。従って、荷室空間を効率よく使用することが可能となる。
特に、左側挿入部22aは略矩形板状デッキボード20の左側縁部24よりも車幅方向内側(右側)かつ前縁部22よりも後側であり、右側挿入部22bは同デッキボード20の右側縁部26よりも車幅方向内側(左側)かつ前縁部22よりも後側である。すなわち、前縁両端部22a,bは前縁部22および車幅方向縁部両側24,26から外側に突出していないので、前縁両端部22a,bに過大な荷重が加わりにくい。従って、度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。
さらに、鍔部の上面がデッキボードの上面と面一であるとともに、デッキボードの前縁両端部22a,bを除いて鍔部がデッキボードの切欠部と略同じ外形を有して切欠部を埋める形状に形成されている。このため、従来のデッキボード保持機構に付随して生じていた外形が損なわれるという課題を解決することができ、鍔部の形状に特徴を付けることで新たに意匠性を付与することが可能となる。
ところで、本実施形態のデッキボード20は、荷室SP1の中で下部となる物入れ空間SP3〜SP5を上側で仕切るための下側デッキボード30の上側に上側デッキボード40が重ねて設置される構造とされている。この上側デッキボード40は、前側の固定部42と後側の回動部44とが車幅方向(左右方向)を回転動作の回転軸AX2とするヒンジ部46で回転動作可能に連結された構造とされている。固定部42は下側デッキボード30上に固定され、この固定部42に対してヒンジ部46を折り曲げるようにして回動部44を回動させることが可能となっている。ヒンジ部46は、例えば合成樹脂を薄肉化させたインテグラルヒンジとすることができる。合成樹脂を薄肉化させてヒンジ部を形成すると、上側デッキボードの回動部44を回動させるための新たな部品を取り付ける必要が無くなるので、デッキボードの製造コストを削減することが可能となる。
固定部42の前縁部は、下側デッキボードの前縁部(22)に合わせられている。同固定部42と下側デッキボード30とは、リベット50で互いに固定されている。回動部44の前縁部44aは、固定部42の後縁部42aに対して当該後縁部42aにおいて車幅方向を回転動作の回転軸AX2として連結されている。これにより、回動部44は、前縁部44aを回転軸AX2として回転動作可能とされている。
本実施形態のリヤシート14は、図1に示す状態において、ヘッドレスト14cを背もたれ部14b内に収容し、当該背もたれ部14bを前方へ倒して前倒し状態にさせるとともに着座部14aを前方へスライドさせることによって、図2に示すようにシート14の後側14dが上側に向いた水平面にされる。上側デッキボードの回動部44は、前側へ回動操作されると固定部42の上側に重ねられてリヤシートの後側14dに架け渡されるようになっている。これにより、リヤシート後方にあった荷室SP1の空間よりも広い荷室SP2が形成される。
以上の構成により、本荷室フロア構造ST1は、図4に示すように収納ボックス上で上下デッキボード30,40を重ね合わせた状態として荷室SP1を形成したり、図5に示すように収納ボックス上で上側ボード架け渡し状態として底面をフラット化させた荷室SP2を形成したり、図6に示すように収納ボックスとスペアタイヤを外してデッキボードの位置を下げた状態として荷室SP1’を形成したりすることができる。
また、本リヤシート14は、図3〜図6に示すように、車幅方向の長さが略6:4に分割された左側リヤシート15と右側リヤシート16とを備えている。本実施形態の上側デッキボード40は、左側リヤシート15と右側リヤシート16との幅に合わせた左上側デッキボード40aおよび右上側デッキボード40bとから構成されている。そして、左右リヤシート15,16のいずれかのみを前倒し状態にし、左右上側デッキボード40a,bのいずれかのみを前倒し状態の左側リヤシート15または右側リヤシート16に架け渡した状態として荷室を形成することが可能である。このため、長尺な荷物を積載した状態で、リヤシートに乗員が座ることが可能である。
以上のように、本荷室フロア構造ST1は、多彩なアレンジが可能であり、用途に合わせて最適な荷室フロア構造に変形することができる。
下側デッキボード30は、合成樹脂で成形されるボード状部材32に対して上側デッキボードの固定部42の下方において長手方向を車幅方向(左右方向)に向けた細長い筒状の金属製リンホース(補強用金具)を内挿した構造とされている。また、上側デッキボード40は、少なくとも合成樹脂を成形して形成されるボードとされている。すなわち、上側デッキボードは合成樹脂の成形でのみ形成されるボードでもよいし、表皮材や補強用金具等と一緒に合成樹脂を成形して形成されるボードでもよいし、合成樹脂のみで成形される成形品に表皮材や補強用金具等を合わせて形成されるボードでもよい。下側デッキボードのボード状部材32と上側デッキボード40とを成形するための合成樹脂としては、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリプロピレン(PP)、等の熱可塑性樹脂(合成樹脂の一種)、各種熱硬化性樹脂(合成樹脂の一種)、等を用いることができる。そして、ボード状部材32用や上側デッキボード40用の素材をブロー成形や射出成形やプレス成形等の成形にて所定の形状に成形することにより、ボード状部材32や上側デッキボード40が形成される。
下側デッキボード30と上側デッキボードの固定部42とは、金属製リベット50によって金属製リンホース34と合成樹脂製上側デッキボードの固定部42とを固定することにより、互いに固定される。
下側デッキボードに内挿された補強用金具にリベットを貫通させて上側デッキボードの固定部をリベットで固定することによって、下側デッキボードのボード状部材と上側デッキボードとともに補強用金具が共締めされて固定されることになり、より強固に固定され、載置される荷物からの荷重に対する強度が向上する。従って、主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。また、上下デッキボードを別に形成してリベットで互いに固定するため、上下各デッキボードを形成した時に多少の寸法誤差が出たとしても組み付ける際に修正可能となり、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部との間に係止機構を設ける場合に当該係止機構をより良好に機能させることが可能となる。
また、上下デッキボード30,40は、それぞれ、少なくとも合成樹脂をブロー成形して中空部H1,H2を有する二重壁構造に形成されるとともに、当該中空部H1,H2に前記二重壁における一方の内壁(例えば、上側壁部34h,44hの内壁)から他方の内壁(例えば、下側壁部34i,44iの内壁)へ繋がるインナーリブ34j,44jが複数形成されている。すなわち、上側デッキボード40とともに、下側デッキボード30も、合成樹脂の成形でのみ形成されるボードでもよいし、表皮材や補強用金具等と一緒に合成樹脂を成形して形成されるボードでもよいし、合成樹脂のみで成形される成形品に表皮材や補強用金具等を合わせて形成されるボードでもよい。
ここで、下側デッキボードのインナーリブ34jと上側デッキボードのインナーリブ44jとは、下側デッキボード30と上側デッキボードの回動部44とが重ね合わせられたときに互いに異なる向きとなるように形成されている。従って、上述した上側デッキボードを有して主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、下側デッキボードに上側デッキボードの回動部を重ね合わせた状態で載置される荷物からの荷重が分散されて荷重に対する強度を向上させ、長期間の荷重に対する耐久性を向上させることが可能となる。
また、下側デッキボード30の上面において上側デッキボードの回動部44に接触する部分は、当該回動部44の形状に合わせて下側へ窪んだ形状の格納部32aとされている。そして、当該格納部32aに回動部44が格納可能となっており、格納部32aに格納された状態で上側デッキボードの回動部44の上面の位置は下側デッキボード30における格納部32aよりも後側の上面と略一致する位置とされている。
下側デッキボード30において上側デッキボード40と重ね合わせられない後縁部28の近傍には、車幅方向の中央部に長円形状の貫通穴が形成され、把持部30aとされている。ボード重ね合わせ状態でデッキボード20が支持部62〜68,72〜78に支持されているとき、把持部30aを手で掴んで上方へ持ち上げるとボード開状態となって物入れ空間SP3〜SP5に物を出し入れすることができ、把持部30aを手で持ちながら下ろすと物入れ空間SP3〜SP5を閉じることができる。
また、下側デッキボード30において上側デッキボード40と重ね合わせられない後縁部28の近傍であって把持部30aの左右両側には、図示しない車体パネルに対して工具を用いることなく徒手でデッキボード20を固定および解放可能とする操作部30bが回転動作可能に取り付けられている。一方、図示しない車体パネルには、デッキボードの後縁部28を固定させるための貫通穴が形成され、係合部とされている。これにより、操作部30bを車体パネルの貫通穴に挿入させて徒手で例えば回す操作を行うことにより、操作部30bが車体パネルに係合してデッキボードの後縁部28が固定されたり、車体パネルへの操作部30bの係合が解除されてデッキボードの後縁部28が解放されたりする。
さらに、下側デッキボードの格納部32aの後縁部には下方に向かって凹んだ形状の係止凹部30cが複数形成されるとともに、上側デッキボードの回動部44における後縁部にはボード重ね合わせ状態において下方に向かって突出(上側ボード架け渡し状態において上方に向かって突出)した形状の係止突起44cが複数形成されている。各係止突起44cは、回動部44が下側デッキボード30上に重ね合わせられると各係止凹部30c内に挿入され、当該各係止凹部30cに係止する。これにより、回動部44が下側デッキボードの格納部32aに格納されたときにがたつきが防がれ、自動車走行時に異音の発生を防止することができる。一方、ボード重ね合わせ状態において回動部44の後縁部44bを手で掴んで上方へ持ち上げる力を加えると、各係止突起44cと各係止凹部30cとの係合が解除され、回動部の後縁部44bを持ち上げることができる。
また、下側デッキボード30と上側デッキボードの回動部44とが重ね合わせられたときに互いに当接する面、すなわち、下側デッキボードの格納部32aの上面と当該格納部32aの上面に相対向する回動部44の下面とには、それぞれしぼ模様30d,44dが形成されている。
以上の構成により、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに滑りを生じないので、当該回動部のがたつきを防ぐことが可能となる。また、上側ボード架け渡し状態としたときに荷室SP2の外観を良好にさせることができる。
下側デッキボードのボード状部材32については、例えば、熱可塑性樹脂を加熱溶融させ、加熱溶融した熱可塑性樹脂を押出成形または射出成形によって管状に予備成形してパリソンを形成し、格納部32aや把持部30aや操作部30b取り付け用の貫通穴や係止凹部30cやリンホース34挿入用の穴やリベット50止め用の貫通穴を有するボード状部材の形状に合わせた形状で例えば二分割した分割金型(キャビティ)の間に同パリソンを配置して当該パリソンの内部に空気を吹き込んで膨張させ、型締めしてボード状部材の形状に成形することにより、形成することができる。また、分割金型の一方の金型にスライドコアを設け、型締め後、当該スライドコアを他方の金型に向けて進出させた後に後退させることによって、インナーリブ34jを形成することができる。分割金型には、格納部32aの上面の位置に合わせてしぼ模様を形成するための微細な凹凸も設けられている。従って、型締めした際に当該凹凸がパリソンに転写され、しぼ模様を有する成形品が得られる。
上側デッキボード40については、例えば、熱可塑性樹脂を加熱溶融させ、加熱溶融した熱可塑性樹脂を押出成形または射出成形によって管状に予備成形してパリソンを形成し、係止突起44cやリベット50止め用の貫通穴を有する上側デッキボードの形状に合わせた形状で例えば二分割した分割金型の間に毛羽を有する表皮材41と同パリソンを配置して当該パリソンの内部に空気を吹き込んで膨張させ、型締めして上側デッキボードの形状に成形することにより、形成することができる。これにより、成形と同時に表皮材を表面に積層して固定することができる。また、固定部42と回動部44との境界部を薄肉状に形成することによって、ヒンジ部46を形成することができる。さらに、分割金型の一方の金型にスライドコアを設け、型締め後、当該スライドコアを他方の金型に向けて進出させた後に後退させることによって、インナーリブ44jを形成することができる。分割金型には、格納部32aの上面に相対向する面の位置に合わせてしぼ模様を形成するための微細な凹凸も設けられている。従って、型締めした際に当該凹凸がパリソンに転写され、しぼ模様を有する成形品が得られる。
表皮材41の材質には、織物、不織布、ニット、各種レザー、等を用いることができる。
下側デッキボードのボード状部材と上側デッキボードとをブロー成形することによって中空二重壁構造としてデッキボードを軽量化させることができるとともに、インナーリブを形成して補強することにより軽量でも十分な剛性を得ることが可能となる。また、表皮材をブロー成形と同時に貼着することによって、デッキボードを製造する製造工数を少なくさせることができる。
下側デッキボード30については、形成されたボード状部材32の所定位置にリンホース34を挿入することによって、形成することができる。
リンホース34は、ステンレス等の金属を細長い略直線状の円筒形状に形成して得られる補強用金具であり、各リベット50を貫通させるための貫通穴が形成されている。なお、下側デッキボードのボード状部材32や上側デッキボードの固定部42にも、各リベット50を貫通させるための貫通穴が形成されている。そこで、ボード状部材32を挟んで上側デッキボードの固定部42とリンホース34との間で各リベット50を貫通させてリベット止めを行うと、上下のデッキボード30,40どうしが固定されてデッキボード20が形成される。このように、下側デッキボード内部に内挿した補強用金具へ固着具が締結されるので、上下のデッキボードをヒンジで連結していた従来技術と比べてより強固に固定され、強度的に信頼性が向上している。
本実施形態では、下側デッキボードの複数のインナーリブ34jを左右方向に形成し、上側デッキボードの複数のインナーリブ44jを前後方向に形成している。これにより、ボード重ね合わせ状態において上下のデッキボードでインナーリブの向きが互いに直交していることになる。従って、主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、ボード重ね合わせ状態で載置される荷物からの荷重をより均一に分散させて荷重に対する強度がさらに向上し、さらに長期間の荷重に対する耐久性を向上させることが可能となる。
また、下側デッキボード30の前縁部における車幅方向両端部に、上側デッキボードの固定部42が重ね合わされた部分よりも前方とされて保持部63,73にそれぞれ挿入可能な左側挿入部(第一の挿入部)22aおよび右側挿入部(第二の挿入部)22bが形成されている。すなわち、上下のデッキボード30,40の前縁部における車幅方向両端に切欠部を形成する際、水平面において下側デッキボード30の一部が突出するように形成することによって、挿入部22a,bが形成されている。
以上の構成により、上下のデッキボードを有するデッキボードについて、デッキボードを物入れ空間に対して開閉動作可能に支持する支持部の載置面上に直接載置される下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部が保持部に挿入可能および引き抜き可能とされてデッキボードを着脱操作可能にさせる。従って、度重なる使用に対してさらに良好な耐久性を得ることが可能となる。
(2)自動車の荷室フロア構造の作用、効果:
本荷室フロア構造ST1を形成するには、以下のようにすればよい。
まず、フロアパネル80とデッキボード20と収納ボックス60,70を所定の形状に形成する。次に、フロアパネル80上の所定の位置に収納ボックス60,70を取り付けて固定する。そして、図17に示すように上下のデッキボード30,40を重ね合わせた状態にしておいてデッキボード20を略水平に持って前方向へ移動させ、前縁両端部22a,bを収納ボックスの開口64,74に挿入してデッキボード20を収納ボックスの載置面68,78上に載置すれば、デッキボード20は収納ボックス60,70上に支持されて取り付けられる。この状態では、図1で示した荷室フロア構造ST1が形成されている。このとき、前縁両端部22a,bが開口64,74から引き抜き可能であり、デッキボード20は収納ボックス60,70上から取り外し操作可能である。また、前縁両端部22a,bは保持部63,73にて上下方向への移動が規制され、車幅方向を回転動作の回転軸(仮想の軸AX1)として回転可能に保持される。
以上の状態でデッキボード20の後縁部近傍の把持部30aを手で持って上方へ引き上げると、図1と図17の二点差線で示すように、前縁両端部22a,bが車幅方向を回転動作の回転軸として回転し、デッキボード20を開けることができる。従って、デッキボードを取り外さずに、物入れ空間SP3〜SP5に収納された荷物やスペアタイヤを出し入れすることができる。一方、把持部30aを手で持って下ろすと、前縁両端部22a,bが車幅方向を回転動作の回転軸として回転し、図1の実線で示しているように、デッキボード20を閉めることができる。
以上のように、デッキボード20は、前縁両端部22a,bが保持部63,73に挿入された状態で、物入れ空間に対して開閉させるように支持部62〜68,72〜78にて回転動作可能に支持される。これにより、デッキボードを収納ボックスの蓋として機能させることができ、また、デッキボードは取り外し自在であるため、デッキボードを取り外すことで荷物積載空間を拡大することも可能となる。
以上により、デッキボードを容易に着脱操作することができ、荷室を所望の空間にさせることができる。また、取り付けられたデッキボードを開閉操作したときに前縁部が保持部に対して確実に保持されるので、デッキボードの操作性が向上するとともに、自動車走行時等に上下方向の振動が生じても物入れ空間を確実に閉じておくことが可能になる。
なお、開口64,74に延出部64a1,74a1が形成されていることや、摺動凸部22c,dと摺動凹部66,76の組み合わせが設けられていることにより、デッキボードをスムーズに開閉操作することができる。
また、図1で示したボード重ね合わせ状態から、リヤシート14を前倒し状態にし、上側デッキボードの回動部44の後縁部44bを手で持って上方へ引き上げると、係止突起44cは係止凹部30cから引き抜かれて係止状態が解放される。そして、回動部の後縁部44bを前側に回動させる操作を行って前倒し状態のリヤシートの後側14d上に載置すると、回動部44は固定部42の上側に重ねられてリヤシートの後側14dに架け渡される。この状態では、図2で示した荷室フロア構造ST2が形成されている。また、リヤシートの後側14dに架け渡された回動部の後縁部44bを手で持って後側へ回動させる操作を行って下側デッキボードの格納部32a上に重ね合わせると、図1で示した荷室フロア構造ST1に戻る。
以上により、上側デッキボードの回動部を前側へ回動操作するという簡単な操作で、容易に荷室を拡げることができる。また、合成樹脂を成形して上側デッキボードを形成する場合に肉厚を薄くしてヒンジ部を形成すると、繰り返しヒンジ部で折り曲げるように回動部を回動操作することによってヒンジ部にストレスが加わることになるが、下側デッキボードをシートに架け渡すときに上側デッキボードの一部が下側デッキボード上に固定された上側デッキボードの固定部上に載置されるので、度重なる使用に対して耐久性をより良好にさせることができる。さらに、上下のデッキボードを別々に形成して固着具で互いに固定するため、上下各デッキボードを製造した時に寸法誤差が出たとしても組み付ける際に修正可能となり、上述した係止突起と係止凹部との組み合わせのような係止機構を設ける場合に当該係止機構の機能を良好に発揮させることが可能となる。
さらに、デッキボード20の車幅方向の縁部両側となる位置でフロアパネル80上に収納ボックス60,70が取り付けられ、これらの収納ボックス60,70でデッキボード20の車幅方向の縁部両側が支持されながら固定される。
以上により、フロアパネル上から収納ボックスを取り外せば、デッキボードの上面の位置を下げることができる。従って、荷室空間を拡大することが可能となり、好みに応じて荷室構造を自由に変更することが可能となる。
以上説明したように、デッキボード20は着脱自在でありながら、全体を回動操作することが可能である。また、上側デッキボードの回動部を回動させてリヤシートバックに架け渡すことによって、拡大した荷室領域の底面をフラット化することが可能となる。さらに、走行時にがたつくことによる異音の発生を防止する機構を、従来のように冗長で内装材としての外観を損ねるような構成とすることなく、別部材である係止部品を取り付けることなく設けることが可能となる。従って、本荷室フロア構造は、部品点数が減ることによって製造コストを低減させることができるとともに、荷室の意匠性を向上させることができるという、極めて優れた効果が得られる。
(3)変形例:
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
上側デッキボードの回動部を架け渡すシートは、前倒しされないシートであってもよい。この場合、シートの立ち上がった背もたれ部の後側に前方へ回動させた回動部を載置する載置部を形成しておくと、好適である。
デッキボードを回転動作可能に支持する支持部は、フロアパネルに直接形成してもよいし、シートの後側に形成してもよいし、収納ボックス以外の別部材に形成してもよい。また、デッキボードの前縁部における車幅方向両端部を保持する保持部とデッキボードを載置する載置面とは、別部材としてもよい。当該保持部は、開口で形成する以外にも、前方へ窪んだ凹部を形成することにより構成してもよい。
なお、デッキボードが上下に分けられていない場合や、デッキボードの車幅方向の縁部両側をそれぞれ支持する左右の収納ボックスが設けられていない場合でも、上記保持部を有する荷室フロア構造であれば、デッキボードを取り付けて開閉操作する際の操作性を向上させ、上下方向の振動が生じても物入れ空間をより確実に閉じておくことが可能になる効果が得られる。
上記固着具は、ねじ、クリップ、等でもよい。
上下のデッキボードを互いに固定する際、接着剤等で接着固定してもよいし、両面テープ等で貼着固定してもよい。
なお、デッキボードの前縁部における車幅方向両端部を保持する保持部が設けられていない場合や、デッキボードの車幅方向の縁部両側をそれぞれ支持する左右の収納ボックスが設けられていない場合でも、上記上側デッキボードを有する荷室フロア構造であれば、荷室としての度重なる使用に対して耐久性が向上する効果が得られる。
また、上記保持部が設けられていない場合や、デッキボードが上下に分けられていない場合でも、デッキボードの車幅方向の縁部両側をぞれぞれ支持する左右の収納ボックスを有する荷室フロア構造であれば、荷室構造の自由度が向上する効果が得られる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、有用な自動車の荷室フロア構造を提供することができる。
本発明の荷室フロア構造を採用した自動車の内装の要部を示す側面図。 本発明の荷室フロア構造を採用した自動車の内装の要部を示す側面図。 デッキボードを開いた状態で物入れ空間を示す斜視図。 デッキボードを閉じた状態で荷室を示す斜視図。 上側ボード架け渡し状態で荷室を示す斜視図。 デッキボードの位置を下げた状態で荷室を示す斜視図。 ボード重ね合わせ状態でデッキボード単体を上側から見て示す上面図。 上側ボード架け渡し状態でデッキボード単体を上側から見て示す上面図。 図7のA1−A1の位置から見て示す垂直断面図。 デッキボードの切欠およびその周辺を表面側から見て示す要部斜視図。 デッキボードの切欠およびその周辺を裏面側から見て示す要部斜視図。 左側収納ボックスを見て示す斜視図。 右側収納ボックスの要部を見て示す左側面図。 左右の収納ボックスを上側から見て示す上面図。 フロアパネルを上側から見て示す上面図。 収納ボックスをフロアパネルに固定する様子を示す要部側面図。 本荷室フロア構造の作用を説明する側面図。
符号の説明
14…リヤシート、14d…シートの後側、
20…デッキボード、22…前縁部、22a,b…挿入部(車幅方向両端部)、
22c,d…摺動凸部、24…左側縁部、26…右側縁部、28…後縁部、
30…下側デッキボード、30a…把持部、30b…操作部、30c…係止凹部、
30d…しぼ模様、
32…ボード状部材、32a…格納部、
34h…上側壁部、34i…下側壁部、34j…インナーリブ、
34…金属製リンホース(補強用金具)、
40…上側デッキボード、40a…左上側デッキボード、40b…右上側デッキボード、
41…表皮材、
42…固定部、42a…後縁部、
44…回動部、44a…前縁部、44b…後縁部、44c…係止突起、
44d…しぼ模様、44h…上側壁部、44i…下側壁部、44j…インナーリブ、
46…ヒンジ部、
50…金属製リベット(固着具)、
60,70…収納ボックス、
62〜68,72〜78…支持部、
62,72…鍔部、62a,72a…上面、
63,73…保持部、
64,74…開口、64a,74a…車幅方向外側縁部、
66,76…摺動凹部、66a,76a…前縁部、66b,76b…後縁部、
66c,76c…山部、66d,76d…谷部、
68,78…載置面、
69,79…操作部、
80…フロアパネル、
82,83…貫通穴(第一および第二の係合部)、
100…路上走行自動車、
AP1,AP2…開口面、
AX1,AX2…回転軸、
CU1,CU2…切欠部、
H1,H2…中空部、
SP1,SP1’,SP2…荷室、
SP3,SP4,SP5…物入れ空間、
ST1,ST2…自動車の荷室フロア構造

Claims (8)

  1. 自動車のシートの後方に形成される荷室の中で下部となる物入れ空間を上側で仕切るためのデッキボードと、このデッキボードの前縁部において車幅方向を回転動作の回転軸として前記デッキボードを前記物入れ空間に対して開閉させるように回転動作可能に支持する支持部とを備える自動車の荷室フロア構造であって、
    前記支持部は、前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端部をそれぞれ前後方向へ挿入および引き抜き可能として前記デッキボードを着脱操作可能にさせる第一および第二の保持部を有し、
    当該第一および第二の保持部には、前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部を前方へ挿入可能かつ後方へ引き抜き可能な第一および第二の開口が形成され、
    当該第一および第二の開口の開口面は、車幅方向内側よりも車幅方向外側の方が後側とされ、
    前記第一および第二の開口の開口面における車幅方向外側縁部は、当該第一および第二の開口に挿入された状態における前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部の上面の位置から車幅方向内側に向かう斜め上方に延出した形状に形成され、
    前記第一および第二の保持部は、前記第一および第二の開口に前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部が挿入されると当該挿入された車幅方向両端部の上下方向への移動を規制しながら車幅方向を回転動作の回転軸として前記挿入された車幅方向両端部をそれぞれ回転可能に保持することを特徴とする自動車の荷室フロア構造。
  2. 前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端部の車幅方向内側には、前後方向の鉛直断面が下方へ膨らんだ形状の第一および第二の摺動凸部が形成され、
    前記支持部における前記第一および第二の保持部の車幅方向内側には、前記第一および第二の摺動凸部の形状に合わせて前後方向の鉛直断面が下方へ窪むとともに前縁部の上端を後縁部の上端よりも上側にした形状の第一および第二の摺動凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車の荷室フロア構造。
  3. 前記支持部は、前記デッキボードを載置する載置面と、前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端の位置で前記載置面からそれぞれ上方に延出して上面が前記載置面に載置されたデッキボードの上面の位置に合わせて形成されるとともに前記第一および第二の保持部がそれぞれ形成された第一および第二の鍔部とを有し、
    前記デッキボードは、前縁部の車幅方向両端においてそれぞれ前記第一および第二の保持部に挿入される部分を除いて前記第一および第二の鍔部の形状に合わせて切り欠いた形状の第一および第二の切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車の荷室フロア構造。
  4. 前記デッキボードは、
    前記物入れ空間を上側で仕切るための下側デッキボードと、
    前縁部を前記下側デッキボードの前縁部に合わせて固定された固定部と、この固定部の後縁部に対して当該後縁部において車幅方向を回転動作の回転軸として前縁部を回転動作可能に連結された回動部とを有し、前記下側デッキボードの上側に重ねて設置される上側デッキボードとを備え、
    前記上側デッキボードの回動部は、前側へ回動操作されると前記固定部の上側に重ねられて前記シートの後側に架け渡されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自動車の荷室フロア構造。
  5. 前記下側デッキボードは、合成樹脂で成形されるボード状部材に対して前記上側デッキボードの固定部の下方において長手方向を車幅方向に向けた補強用金具を内挿した構造とされ、
    前記上側デッキボードは、少なくとも合成樹脂を成形して形成されるボードとされ、
    前記デッキボードは、前記下側デッキボードの補強用金具と前記上側デッキボードの固定部とを固定して前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの固定部とを互いに固定する固着具を備えることを特徴とする請求項4に記載の自動車の荷室フロア構造。
  6. 前記下側デッキボードと前記上側デッキボードとは、少なくとも合成樹脂をブロー成形して中空部を有する二重壁構造に形成されるとともに当該中空部に前記二重壁における一方の内壁から他方の内壁へ繋がるインナーリブが複数形成され、
    前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに前記下側デッキボードのインナーリブと前記上側デッキボードのインナーリブとが互いに異なる向きに形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の自動車の荷室フロア構造。
  7. 前記下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部には、前記上側デッキボードの固定部が重ね合わされた部分よりも前方とされて前記第一および第二の保持部にそれぞれ挿入可能な第一および第二の挿入部が形成されていることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の自動車の荷室フロア構造。
  8. 前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに互いに当接する面にしぼ模様が形成されていることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の自動車の荷室フロア構造。
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