JP4430554B2 - 自動車の荷室フロア構造 - Google Patents
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Description
以上により、デッキボードを容易に着脱操作することができ、当該着脱操作によって荷室を所望の大きさにさせることができる。また、デッキボードを取り付けて開閉操作したときに前縁部が保持部に対して確実に保持されるのでデッキボードの操作性をより良好にさせ、上下方向の振動が生じてもデッキボードの前縁部が保持部に対して確実に保持されるので物入れ空間をより確実に閉じておくことが可能になる。
以上により、上側デッキボードの回動部を前側へ回動操作してシートの後側に架け渡すという簡単な操作で、容易に荷室空間を拡大することができる。そして、下側デッキボードをシートに架け渡すときに上側デッキボードの一部が下側デッキボード上に固定された上側デッキボードの固定部上に載置された状態となるため、上記上側デッキボードを有するデッキボードについて、度重なる使用に対して耐久性をより良好にさせることができる。
また、下側デッキボードと上側デッキボードとが別部材とされているので、上下のデッキボードに多少の寸法誤差が生じても両デッキボードを互いに固定する際に寸法誤差を修正することができる。従って、下側デッキボードに上側デッキボードの回動部を重ね合わせたときに当該回動部を下側デッキボードに係止させる係止機構を設ける場合でも、当該係止機構が緩くならないので上側デッキボードががたついたり異音が発生したりすることがなく、また、当該係止機構がきつくならないので回転部への係止を解除させ難くなることがない。
ここで、上下のデッキボードでインナーリブの向きが互いに直交していると、さらに強度が向上し、さらに長期間の荷重に対する耐久性を向上させることが可能となる。
請求項3にかかる発明では、支持部を容易に形成することができるとともに、鍔部の上面がデッキボードの位置に合わせられているので荷室空間を効率よく使用することが可能となる。
請求項4にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、荷室としての度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。また、下側デッキボードと上側デッキボードとを別に形成して下側デッキボードと上側デッキボードの固定部とを互いに固定するため、上下各デッキボードを形成した時に多少の寸法誤差が出たとしても組み付ける際に修正可能となり、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部との間に係止機構を設ける場合に当該係止機構をより良好に機能させることが可能となる。
請求項6にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有して主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、載置される荷物からの荷重に対する強度を向上させ、長期間の荷重に対する耐久性を向上させることが可能となる。
請求項7にかかる発明では、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、支持部の載置面上に直接載置される下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部が第一および第二の保持部に挿入可能および引き抜き可能とされてデッキボードを着脱操作可能にさせるので、度重なる使用に対してさらに良好な耐久性を得ることが可能となる。
(1)自動車の荷室フロア構造の構成:
(2)自動車の荷室フロア構造の作用、効果:
(3)変形例:
図1と図2は本発明の一実施形態にかかる荷室フロア構造ST1を採用した路上走行自動車100の内装の要部を示す側面図であり、図1は上側デッキボードの回動部を下側デッキボード上に重ね合わせた状態(ボード重ね合わせ状態とも記載)を示し、図2はリヤシートを前倒しにして回動部をリヤシートの後側に架け渡した状態(上側ボード架け渡し状態とも記載)を示している。図3はボード重ね合わせ状態において図1の二点鎖線のようにデッキボードを開いた状態(ボード開状態とも記載)で物入れ空間を示す斜視図であり、図4はボード重ね合わせ状態においてデッキボードを閉じた状態(ボード閉状態とも記載)で荷室を示す斜視図である。図5は、上側ボード架け渡し状態で荷室を示す斜視図である。図6は、収納ボックスを取り外してデッキボードの位置を下げた状態で荷室を示す斜視図である。図7はボード重ね合わせ状態でデッキボード単体を上側から見て示す上面図であり、図8は上側ボード架け渡し状態でデッキボード単体を上側から見て示す上面図である。図9は、図7のA1−A1の位置から見て示す垂直断面図である。図10はデッキボードの切欠およびその周辺を表面側から見て示す要部斜視図であり、図11はデッキボードの切欠およびその周辺を裏面側から見て示す要部斜視図である。図12は自動車100の後方から前方を見たときに左側となる左側収納ボックスを見て示す斜視図であり、図13は自動車100の後方から前方を見たときに右側となる右側収納ボックスの要部を見て示す左側面図である。図14は左右の収納ボックスを上側から見て示す上面図であり、図15は左右の収納ボックスを外した状態でフロアパネルを上側から見て示す上面図である。図16は収納ボックスをフロアパネルに固定する様子を示す要部側面図であり、収納ボックスの本体とフロアパネルとを断面視して示している。図17は、本荷室フロア構造ST1の作用を説明する側面図である。
なお、左右の位置関係を説明するときには、自動車100の後方から前方を見たときを基準として説明する。
以上説明したように、収納ボックス60,70にはデッキボードの前縁両端部22a,bに当接する鍔部62,72が形成されているため、デッキボードの前縁部22は上下方向への移動を規制されてがたつきが防がれ、自動車走行時に異音が発生することを防止することができる。
従って、左右の開口64,74に前縁両端部22a,bを水平方向に挿入するという簡易な構造で、デッキボードを物入れ空間に対して開閉動作可能に支持する支持部を容易に形成することが可能となる。
また、摺動凹部の前縁部66a,76aの上端が後縁部66b,76bの上端よりも上側であるので、デッキボード20が前方へ押されすぎない。従って、デッキボードをさらにスムーズに開閉操作することが可能となる。さらに、摺動凹部66,76には山部66c,76cと谷部66d,76dとが交互に形成されているので、摺動凸部22c,dは山部66c,76cにのみ接触する。これにより、摺動凸部22c,dと摺動凹部66,76との接触面積が少なくされ、摩擦が少なくなるので、デッキボードをさらにスムーズに開閉操作することが可能となる。
以上の構成により、デッキボードを物入れ空間に対して開閉動作可能に支持する支持部を容易に形成することができる。また、鍔部の上面62a,72aの位置は、載置面68,78に載置された状態のデッキボード20の上面の位置L2に合わせられている。従って、荷室空間を効率よく使用することが可能となる。
特に、左側挿入部22aは略矩形板状デッキボード20の左側縁部24よりも車幅方向内側(右側)かつ前縁部22よりも後側であり、右側挿入部22bは同デッキボード20の右側縁部26よりも車幅方向内側(左側)かつ前縁部22よりも後側である。すなわち、前縁両端部22a,bは前縁部22および車幅方向縁部両側24,26から外側に突出していないので、前縁両端部22a,bに過大な荷重が加わりにくい。従って、度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。
さらに、鍔部の上面がデッキボードの上面と面一であるとともに、デッキボードの前縁両端部22a,bを除いて鍔部がデッキボードの切欠部と略同じ外形を有して切欠部を埋める形状に形成されている。このため、従来のデッキボード保持機構に付随して生じていた外形が損なわれるという課題を解決することができ、鍔部の形状に特徴を付けることで新たに意匠性を付与することが可能となる。
固定部42の前縁部は、下側デッキボードの前縁部(22)に合わせられている。同固定部42と下側デッキボード30とは、リベット50で互いに固定されている。回動部44の前縁部44aは、固定部42の後縁部42aに対して当該後縁部42aにおいて車幅方向を回転動作の回転軸AX2として連結されている。これにより、回動部44は、前縁部44aを回転軸AX2として回転動作可能とされている。
また、本リヤシート14は、図3〜図6に示すように、車幅方向の長さが略6:4に分割された左側リヤシート15と右側リヤシート16とを備えている。本実施形態の上側デッキボード40は、左側リヤシート15と右側リヤシート16との幅に合わせた左上側デッキボード40aおよび右上側デッキボード40bとから構成されている。そして、左右リヤシート15,16のいずれかのみを前倒し状態にし、左右上側デッキボード40a,bのいずれかのみを前倒し状態の左側リヤシート15または右側リヤシート16に架け渡した状態として荷室を形成することが可能である。このため、長尺な荷物を積載した状態で、リヤシートに乗員が座ることが可能である。
以上のように、本荷室フロア構造ST1は、多彩なアレンジが可能であり、用途に合わせて最適な荷室フロア構造に変形することができる。
下側デッキボードに内挿された補強用金具にリベットを貫通させて上側デッキボードの固定部をリベットで固定することによって、下側デッキボードのボード状部材と上側デッキボードとともに補強用金具が共締めされて固定されることになり、より強固に固定され、載置される荷物からの荷重に対する強度が向上する。従って、主に合成樹脂で形成されるデッキボードについて、度重なる使用に対して耐久性を向上させることが可能となる。また、上下デッキボードを別に形成してリベットで互いに固定するため、上下各デッキボードを形成した時に多少の寸法誤差が出たとしても組み付ける際に修正可能となり、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部との間に係止機構を設ける場合に当該係止機構をより良好に機能させることが可能となる。
また、下側デッキボード30において上側デッキボード40と重ね合わせられない後縁部28の近傍であって把持部30aの左右両側には、図示しない車体パネルに対して工具を用いることなく徒手でデッキボード20を固定および解放可能とする操作部30bが回転動作可能に取り付けられている。一方、図示しない車体パネルには、デッキボードの後縁部28を固定させるための貫通穴が形成され、係合部とされている。これにより、操作部30bを車体パネルの貫通穴に挿入させて徒手で例えば回す操作を行うことにより、操作部30bが車体パネルに係合してデッキボードの後縁部28が固定されたり、車体パネルへの操作部30bの係合が解除されてデッキボードの後縁部28が解放されたりする。
以上の構成により、上述した上側デッキボードを有するデッキボードについて、下側デッキボードと上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに滑りを生じないので、当該回動部のがたつきを防ぐことが可能となる。また、上側ボード架け渡し状態としたときに荷室SP2の外観を良好にさせることができる。
表皮材41の材質には、織物、不織布、ニット、各種レザー、等を用いることができる。
リンホース34は、ステンレス等の金属を細長い略直線状の円筒形状に形成して得られる補強用金具であり、各リベット50を貫通させるための貫通穴が形成されている。なお、下側デッキボードのボード状部材32や上側デッキボードの固定部42にも、各リベット50を貫通させるための貫通穴が形成されている。そこで、ボード状部材32を挟んで上側デッキボードの固定部42とリンホース34との間で各リベット50を貫通させてリベット止めを行うと、上下のデッキボード30,40どうしが固定されてデッキボード20が形成される。このように、下側デッキボード内部に内挿した補強用金具へ固着具が締結されるので、上下のデッキボードをヒンジで連結していた従来技術と比べてより強固に固定され、強度的に信頼性が向上している。
以上の構成により、上下のデッキボードを有するデッキボードについて、デッキボードを物入れ空間に対して開閉動作可能に支持する支持部の載置面上に直接載置される下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部が保持部に挿入可能および引き抜き可能とされてデッキボードを着脱操作可能にさせる。従って、度重なる使用に対してさらに良好な耐久性を得ることが可能となる。
本荷室フロア構造ST1を形成するには、以下のようにすればよい。
まず、フロアパネル80とデッキボード20と収納ボックス60,70を所定の形状に形成する。次に、フロアパネル80上の所定の位置に収納ボックス60,70を取り付けて固定する。そして、図17に示すように上下のデッキボード30,40を重ね合わせた状態にしておいてデッキボード20を略水平に持って前方向へ移動させ、前縁両端部22a,bを収納ボックスの開口64,74に挿入してデッキボード20を収納ボックスの載置面68,78上に載置すれば、デッキボード20は収納ボックス60,70上に支持されて取り付けられる。この状態では、図1で示した荷室フロア構造ST1が形成されている。このとき、前縁両端部22a,bが開口64,74から引き抜き可能であり、デッキボード20は収納ボックス60,70上から取り外し操作可能である。また、前縁両端部22a,bは保持部63,73にて上下方向への移動が規制され、車幅方向を回転動作の回転軸(仮想の軸AX1)として回転可能に保持される。
以上のように、デッキボード20は、前縁両端部22a,bが保持部63,73に挿入された状態で、物入れ空間に対して開閉させるように支持部62〜68,72〜78にて回転動作可能に支持される。これにより、デッキボードを収納ボックスの蓋として機能させることができ、また、デッキボードは取り外し自在であるため、デッキボードを取り外すことで荷物積載空間を拡大することも可能となる。
なお、開口64,74に延出部64a1,74a1が形成されていることや、摺動凸部22c,dと摺動凹部66,76の組み合わせが設けられていることにより、デッキボードをスムーズに開閉操作することができる。
以上により、フロアパネル上から収納ボックスを取り外せば、デッキボードの上面の位置を下げることができる。従って、荷室空間を拡大することが可能となり、好みに応じて荷室構造を自由に変更することが可能となる。
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
上側デッキボードの回動部を架け渡すシートは、前倒しされないシートであってもよい。この場合、シートの立ち上がった背もたれ部の後側に前方へ回動させた回動部を載置する載置部を形成しておくと、好適である。
デッキボードを回転動作可能に支持する支持部は、フロアパネルに直接形成してもよいし、シートの後側に形成してもよいし、収納ボックス以外の別部材に形成してもよい。また、デッキボードの前縁部における車幅方向両端部を保持する保持部とデッキボードを載置する載置面とは、別部材としてもよい。当該保持部は、開口で形成する以外にも、前方へ窪んだ凹部を形成することにより構成してもよい。
なお、デッキボードが上下に分けられていない場合や、デッキボードの車幅方向の縁部両側をそれぞれ支持する左右の収納ボックスが設けられていない場合でも、上記保持部を有する荷室フロア構造であれば、デッキボードを取り付けて開閉操作する際の操作性を向上させ、上下方向の振動が生じても物入れ空間をより確実に閉じておくことが可能になる効果が得られる。
上下のデッキボードを互いに固定する際、接着剤等で接着固定してもよいし、両面テープ等で貼着固定してもよい。
なお、デッキボードの前縁部における車幅方向両端部を保持する保持部が設けられていない場合や、デッキボードの車幅方向の縁部両側をそれぞれ支持する左右の収納ボックスが設けられていない場合でも、上記上側デッキボードを有する荷室フロア構造であれば、荷室としての度重なる使用に対して耐久性が向上する効果が得られる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、有用な自動車の荷室フロア構造を提供することができる。
20…デッキボード、22…前縁部、22a,b…挿入部(車幅方向両端部)、
22c,d…摺動凸部、24…左側縁部、26…右側縁部、28…後縁部、
30…下側デッキボード、30a…把持部、30b…操作部、30c…係止凹部、
30d…しぼ模様、
32…ボード状部材、32a…格納部、
34h…上側壁部、34i…下側壁部、34j…インナーリブ、
34…金属製リンホース(補強用金具)、
40…上側デッキボード、40a…左上側デッキボード、40b…右上側デッキボード、
41…表皮材、
42…固定部、42a…後縁部、
44…回動部、44a…前縁部、44b…後縁部、44c…係止突起、
44d…しぼ模様、44h…上側壁部、44i…下側壁部、44j…インナーリブ、
46…ヒンジ部、
50…金属製リベット(固着具)、
60,70…収納ボックス、
62〜68,72〜78…支持部、
62,72…鍔部、62a,72a…上面、
63,73…保持部、
64,74…開口、64a,74a…車幅方向外側縁部、
66,76…摺動凹部、66a,76a…前縁部、66b,76b…後縁部、
66c,76c…山部、66d,76d…谷部、
68,78…載置面、
69,79…操作部、
80…フロアパネル、
82,83…貫通穴(第一および第二の係合部)、
100…路上走行自動車、
AP1,AP2…開口面、
AX1,AX2…回転軸、
CU1,CU2…切欠部、
H1,H2…中空部、
SP1,SP1’,SP2…荷室、
SP3,SP4,SP5…物入れ空間、
ST1,ST2…自動車の荷室フロア構造
Claims (8)
- 自動車のシートの後方に形成される荷室の中で下部となる物入れ空間を上側で仕切るためのデッキボードと、このデッキボードの前縁部において車幅方向を回転動作の回転軸として前記デッキボードを前記物入れ空間に対して開閉させるように回転動作可能に支持する支持部とを備える自動車の荷室フロア構造であって、
前記支持部は、前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端部をそれぞれ前後方向へ挿入および引き抜き可能として前記デッキボードを着脱操作可能にさせる第一および第二の保持部を有し、
当該第一および第二の保持部には、前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部を前方へ挿入可能かつ後方へ引き抜き可能な第一および第二の開口が形成され、
当該第一および第二の開口の開口面は、車幅方向内側よりも車幅方向外側の方が後側とされ、
前記第一および第二の開口の開口面における車幅方向外側縁部は、当該第一および第二の開口に挿入された状態における前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部の上面の位置から車幅方向内側に向かう斜め上方に延出した形状に形成され、
前記第一および第二の保持部は、前記第一および第二の開口に前記デッキボードの前縁部の前記車幅方向両端部が挿入されると当該挿入された車幅方向両端部の上下方向への移動を規制しながら車幅方向を回転動作の回転軸として前記挿入された車幅方向両端部をそれぞれ回転可能に保持することを特徴とする自動車の荷室フロア構造。 - 前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端部の車幅方向内側には、前後方向の鉛直断面が下方へ膨らんだ形状の第一および第二の摺動凸部が形成され、
前記支持部における前記第一および第二の保持部の車幅方向内側には、前記第一および第二の摺動凸部の形状に合わせて前後方向の鉛直断面が下方へ窪むとともに前縁部の上端を後縁部の上端よりも上側にした形状の第一および第二の摺動凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車の荷室フロア構造。 - 前記支持部は、前記デッキボードを載置する載置面と、前記デッキボードの前縁部における車幅方向両端の位置で前記載置面からそれぞれ上方に延出して上面が前記載置面に載置されたデッキボードの上面の位置に合わせて形成されるとともに前記第一および第二の保持部がそれぞれ形成された第一および第二の鍔部とを有し、
前記デッキボードは、前縁部の車幅方向両端においてそれぞれ前記第一および第二の保持部に挿入される部分を除いて前記第一および第二の鍔部の形状に合わせて切り欠いた形状の第一および第二の切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車の荷室フロア構造。 - 前記デッキボードは、
前記物入れ空間を上側で仕切るための下側デッキボードと、
前縁部を前記下側デッキボードの前縁部に合わせて固定された固定部と、この固定部の後縁部に対して当該後縁部において車幅方向を回転動作の回転軸として前縁部を回転動作可能に連結された回動部とを有し、前記下側デッキボードの上側に重ねて設置される上側デッキボードとを備え、
前記上側デッキボードの回動部は、前側へ回動操作されると前記固定部の上側に重ねられて前記シートの後側に架け渡されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自動車の荷室フロア構造。 - 前記下側デッキボードは、合成樹脂で成形されるボード状部材に対して前記上側デッキボードの固定部の下方において長手方向を車幅方向に向けた補強用金具を内挿した構造とされ、
前記上側デッキボードは、少なくとも合成樹脂を成形して形成されるボードとされ、
前記デッキボードは、前記下側デッキボードの補強用金具と前記上側デッキボードの固定部とを固定して前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの固定部とを互いに固定する固着具を備えることを特徴とする請求項4に記載の自動車の荷室フロア構造。 - 前記下側デッキボードと前記上側デッキボードとは、少なくとも合成樹脂をブロー成形して中空部を有する二重壁構造に形成されるとともに当該中空部に前記二重壁における一方の内壁から他方の内壁へ繋がるインナーリブが複数形成され、
前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに前記下側デッキボードのインナーリブと前記上側デッキボードのインナーリブとが互いに異なる向きに形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の自動車の荷室フロア構造。 - 前記下側デッキボードの前縁部における車幅方向両端部には、前記上側デッキボードの固定部が重ね合わされた部分よりも前方とされて前記第一および第二の保持部にそれぞれ挿入可能な第一および第二の挿入部が形成されていることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の自動車の荷室フロア構造。
- 前記下側デッキボードと前記上側デッキボードの回動部とが重ね合わせられたときに互いに当接する面にしぼ模様が形成されていることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の自動車の荷室フロア構造。
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