JP4429710B2 - 脱酸素性密封容器のヒートシール方法及び密閉容器 - Google Patents

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本発明は、鉄系脱酸素剤を含む酸素吸収層を有する脱酸素性蓋材を使用した密封容器のヒートシール方法に関する。
近年、脱酸素包装技術の一つとして、熱可塑性樹脂に脱酸素剤を配合した酸素吸収樹脂組成物からなる酸素吸収層を配した多層材料で容器を構成し、容器のガスバリア性の向上を図ると共に、容器自体に酸素吸収機能を付与した包装容器の開発が行われている。
これらの多層材料のうち、総厚みの薄い酸素吸収性多層体、いわゆる酸素吸収性多層フィルムは、ヒートシール層及びガスバリア層が積層してなる従来のガスバリア性多層フィルムに中間層として酸素吸収層を積層して、外部からの酸素透過を防ぐ機能に容器内の酸素を吸収する機能を付与したものとして利用され、押し出しラミネートや共押し出しラミネート、ドライラミネート等の従来公知の製造方法を利用して製造されている。
また、これら酸素吸収性多層フィルムをガスバリア容器の脱酸素性蓋材として使用し、ガスバリア容器を密封し、内容物の酸化劣化を防止する技術も知られている。
この脱酸素性蓋材のガスバリア容器への装着は、ガスバリア容器のフランジ部に蓋材の対応部分をヒートシール機のシール盤を加熱圧接することにより行なうが、鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収層を備えた脱酸素性蓋材を食品等を収納したガスバリア容器に装着した際に、酸素吸収層中の鉄粉がヒートシール層を突き破り、外部に露出して、ヒートシール面に固着する場合がある。その結果、鉄成分が溶出して食品中に含まれている成分と反応し、変色現象が生じたり、内部の食品等と直接接触して食品を汚染する等のおそれがある。また、鉄粉の存在により、蓋材のヒートシール部の表面に凹凸が生じ、外観を損じる場合がある。
このような問題点を解決するための蓋材として、酸素吸収層とガスバリア層間に熱可塑性樹脂クッション層が介在する酸素吸収性多層フィルムや、酸素吸収層とガスバリア層間に平滑化層を設けた酸素吸収性多層フィルムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。しかし、これらの酸素吸収性多層フィルムを蓋材としても、上記の問題点を完全に解決するには至らなかった。
特開平9−40024号公報(請求項1) 特開平9−234832号公報(請求項1)
本発明は、このような従来技術の問題点を解決し、シール面に酸素吸収層中の鉄粉を露出させることなく、安定的にガスバリア密封容器のヒートシールを行なう方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記の目的を達成するため、鋭意検討を重ねた結果、シール盤の蓋材との接触面の内周端をR形状にしたヒートシール機を用いることにより、上記目的を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基いて完成したものである。
すなわち、本発明は、外面側よりガスバリア性物質からなるガスバリア層、熱可塑性樹脂からなる中間層、鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収樹脂組成物からなる酸素吸収層およびヒートシール性樹脂からなるヒートシール層を順次備えた脱酸素性蓋材をガスバリア成形容器のフランジ部においてヒートシール機のシール盤で加熱圧接することによりヒートシールする際に、脱酸素性蓋材との接触面の内周端を半径0.1〜5mmのR形状とした、また、更には脱酸素性蓋材との接触面に内周に向かって0.2〜1°上方に傾斜するテーパ加工を施こしたシール盤を使用する脱酸素性密封容器のヒートシール方法に関するものである。
本発明は、また、上記のヒートシール方法によって得られた、脱酸素性蓋材を使用した脱酸素性密封容器に関するものである。
本発明によれば、ヒートシール面に鉄粉の露出のなく、従って、内容物の変色や安全衛生性にすぐれ、より完全なシール性を有する脱酸素製密封容器とすることができる。
本発明で使用する脱酸素性蓋材は、外面より順に、ガスバリア性物質からなるガスバリア層、熱可塑性樹脂からなる中間層、鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収樹脂組成物からなる酸素吸収層およびヒートシール性樹脂からなるヒートシール層を積層した酸素吸収性多層フィルムからなるものである。
脱酸素性蓋材におけるヒートシール層は、ガスバリア成形容器のフランジ部上面と熱融着するシーラントとなる部分であるが、同時に収納物品と酸素吸収層とを隔離する隔離層としての役割や、容器内又は収納物品中に存在する酸素を透過させて酸素吸収層中の酸素吸収剤に速やかに吸収させるための酸素透過層としての役割も有する。
ヒートシール層を形成するヒートシール性樹脂には、前述の役割を果たすことが可能な、酸素透過性を有する熱可塑性樹脂であれば、制限することなく各種の樹脂を使用することができる。例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるポリエチレン等の各種ポリエチレン類、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、メタロセン触媒によるポリプロピレン等の各種ポリプロピレン類、ポリメチルペンテン、熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらを単独で、または組み合わせて使用することができる。
また、ヒートシール層には、酸化チタン等の着色顔料、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、安定剤等の添加剤、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、シリカ等の充填剤、消臭剤等を添加しても良い。
ヒートシール層の膜厚は、脱酸素性蓋材を形成する層の数に関わらず、酸素吸収層の鉄粉を表面に露出させず、且つ必要なヒートシール強度を得るには、10μm以上であることが好ましく、積層を容易にし、また必要なフィルムの酸素吸収性能(容器内又は収納物品中に存在する酸素を透過させて酸素吸収層中の酸素吸収剤に吸収させる性能)を得るための酸素透過性を確保し、且つコストを低くするためには、100μm以下であることが好ましい。
即ち、ヒートシール層の膜厚は、10〜100μmの範囲が好ましく、20〜60μmの範囲が特に好ましい。
脱酸素性蓋材における酸素吸収層は、熱可塑性樹脂中に鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収樹脂組成物からなる層であり、容器内又は収納物品中に存在し、ヒートシール層を透過してくる酸素を吸収する役割と、外部からガスバリア層を透過して侵入する微量の酸素を吸収して容器内部への酸素透過を防ぐ役割を有する。
鉄系酸素吸収剤と共に酸素吸収層を構成する熱可塑性樹脂としては、前述のヒートシール性樹脂として挙げたものと同様の樹脂が使用し得るが、ヒートシール層との接合強度を考慮して、ヒートシール層と同種又は類似の熱可塑性樹脂を選択するのが好ましい。
鉄系酸素吸収剤としては、鉄粉及び助剤のハロゲン化金属の混合物が用いられる。
主剤である鉄粉としては、酸素吸収反応を起こしうるものであれば純度等には特に制限することなく種々のものが使用でき、例えば、表面の一部が既に酸化していても良く、他の金属を含有するものであっても良い。
また、鉄粉は粒状のものが好ましく、例えば、還元鉄粉、噴霧鉄粉、電解鉄粉等の鉄粉、鋳鉄、鋼材等の各種鉄の粉砕物や研削品等が好ましく用いられる。その平均粒径は、取り扱い性の点からは、1μm以上が好ましく、酸素吸収層の膜厚を薄くしつつ酸素吸収性多層フィルム外観に現れる酸素吸収剤の凹凸をできるだけ防ぐ点からは、100μm以下が好ましい。
即ち、鉄粉の平均粒径は、1〜100μmの範囲とするのが好ましく、1〜80μmの範囲とするのが、特に好ましい。
助剤であるハロゲン化金属としては、例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化物、臭化物またはヨウ化物が用いられ、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムの塩化物またはヨウ化物が好ましく用いられる。ハロゲン化金属の配合量は、酸素吸収性能の観点からは、鉄粉100重量部当たり0.1重量部以上が好ましく、製造安定性の観点からは、鉄粉100重量部当たり20重量部以下が好ましく。
即ち、ハロゲン化金属の配合量は、鉄粉100重量部当たり0.1〜20重量部の範囲が好ましく、0.1〜5重量部の範囲が特に好ましい。
ハロゲン化金属は、鉄粉に付着して容易に分離しないハロゲン化金属被覆鉄粉の形に配合することが好ましい。ハロゲン化金属被覆鉄粉とする方法としては、例えば、ボールミル、スピードミル等を用いてハロゲン化金属と鉄粉を混合する方法、鉄粉表面の凹凸部にハロゲン化金属を埋め込む方法、バインダーを用いてハロゲン化金属を鉄粉表面に付着させる方法、ハロゲン化金属水溶液と鉄粉を混合した後乾燥して鉄粉表面にハロゲン化金属を付着させる方法等を採ることができる。
酸素吸収層中における鉄系酸素吸収剤の配合量は、充分な酸素吸収能力を得るためには10重量%以上とすることが好ましく、酸素吸収層の製膜を容易にするためには、70重量%以上とすることが好ましくい。
即ち、酸素吸収層中における鉄系酸素吸収剤の配合量は、10〜70重量%の範囲が好ましく、10〜60重量%の範囲が特に好ましい。
酸素吸収層の膜厚は、製膜を容易に行ない、且つ必要とする単位面積当たりの酸素吸収剤量を確保し、十分な酸素吸収性能を得るためには、10μm以上が好ましく、取扱いを容易にし、且つコストを低くするためには、100μm以下とすることが好ましい。
即ち、酸素吸収層の膜厚は、10〜100μmの範囲が好ましく、20〜80μmの範囲が特に好ましくい。
また、酸素吸収層には、必要に応じて、酸化チタン等の着色顔料、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、安定剤等の各種添加剤、クレー、マイカ、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の充填剤、消臭剤、活性炭やゼオライト等の吸着剤等を添加しても良い。
脱酸素性蓋材におけるガスバリア層を構成するガスバリア性物質には、公知のガスバリア性材料が用いられる。たとえば、ナイロンMXD6、EVOH、PVA、PVDC等のガスバリア性熱可塑性樹脂やシリカ蒸着やアルミナ蒸着等の蒸着膜、アルミ箔等の金属箔等が用いられる。密封ヒートシールした際の蓋材の張り具合、バリア性等の特性を考慮すると、EVOH、蒸着膜及びアルミ箔が好ましく、アルミ箔が特に好ましく用いられる。
酸素吸収層とガスバリア層の間には熱可塑性樹脂からなる中間層を設けることが必要である。この中間層を設けることにより、ヒートシールした際に酸素吸収層中の鉄粉がヒートシール層を突き破って露出したり、ガスバリア層に亀裂が発生することを防ぐことができる。
中間層を形成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ナイロン6やナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等が好ましく用いられる。
中間層の厚みは、バリア層保護の観点からは、10μm以上が好ましく、カット性の観点からは、30μm以下が好ましい。
即ち、中間層の厚みは、10〜30μmの範囲とするのが好ましい。
ガスバリア層の外側表面には、脱酸素性蓋材を保護するために、耐衝撃性熱可塑性樹脂からなる外層を積層することもできる。
外層を形成する耐衝撃性熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6やナイロン6,6等のポリアミド、ポリプロピレン等が好ましく用いられる。
また、ガスバリア層と外層の間には、印刷層を設けることもできる。
脱酸素性蓋材を構成する各層は、ウレタン系もしくはエポキシ系の接着剤又はポリオレフィン系のホットメルト剤を使用して接合してもよく、また、接着剤を使用しないで熱融着法によって接合してもよい。
本発明で使用するガスバリア成形容器は、少なくともガスバリア層を有するガスバリア性のシートを、圧空成形等の方法によりフランジ部を有する形に成形して得られる容器である。
ガスバリア層に使用し得るものとしては、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロンMXD6、PVDC、アルミニウム箔が例示される。ガスバリア性からアルミニウム箔が特に好ましい。
アルミニウム箔を使用する場合、その厚さは、容器成形時にフランジ部に凹凸が形成されることを防ぐためには、40μm以上が好ましく、アルミニウム材料の使用量を減らし、コストを下げるためには、200μm以下が好ましい。
即ち、アルミニウム箔を使用する場合、その厚さは、40〜200μmの範囲が好ましく、40〜180μmの範囲が特に好ましい。
ガスバリア成形容器の内面は、フランジ部の上面となる面であり、脱酸素性蓋材のヒートシール層とヒートシールされる層である。
従って、基本的には、ガスバリア成形容器の内面は脱酸素性蓋材のヒートシール層とヒートシール可能であれば良いが、開封を容易にするためには、易開封性熱可塑性樹脂層を設けることが好ましい。
この易開封性熱可塑性樹脂層は、脱酸素性蓋材を引き剥がすようにして密封容器を開封する際、それ自体が破断又は剥離する層である。その結果、脱酸素性蓋材が酸素吸収層において破断することが防止され、鉄粉の容器フランジ面への残留・付着を防ぐことができる。
易開封性熱可塑性樹脂層としては、(a)当該層内で樹脂が破断を起こして剥離する凝集剥離タイプ、(b)当該層が多層構造からなり、その層間で剥離する層間剥離タイプ、及び(c)当該層と隣接する層の間で剥がれる界面剥離タイプ、があるが、中でも、(a)凝集剥離タイプ及び(b)層間剥離タイプが、脱酸素性蓋材を引き剥がした際にそれ自体が容易に剥離するので、特に好ましく用いられる。
易開封性熱可塑性樹脂層に用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であれば、制限することなく使用することができる。例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるポリエチレン等の各種ポリエチレン類、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、メタロセン触媒によるポリプロピレン等の各種ポリプロピレン類、ポリメチルペンテン、熱可塑性エラストマー、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられ、これらを単独で、または組み合わせて使用することができる。
ガスバリア成形容器が多層から構成される場合は、各層は、ウレタン系もしくはエポキシ系の接着剤又はポリオレフィン系のホットメルト剤を使用して接合してもよく、接着剤を使用しないで熱融着法によって接合してもよい。
以下に、本発明の方法を、図に基いて説明する。
図1は、ガスバリア成形容器と脱酸素性蓋材とをシール盤を用いてヒートシールする方法の概略を示す断端面図であり、図2及び図3は、何れも、図1の部分拡大断端面図である。
図1に示すように、脱酸素性蓋材1とガスバリア成形容器2とをヒートシールするには、被保存物(図示せず。)を収納したガスバリア成形容器2のフランジ部2Fに脱酸素性蓋材1を、ヒートシール層が接するようにして、ヒートシール機のシール盤3の接触面(以下「シール面」ということがある。)4で加熱圧接することにより行なう。
ガスバリア成形容器の形状は、任意であるが、通常は、円形、長円形または楕円形であり、フランジ部もそれに対応した形状となる。
シール盤の脱酸素性蓋材とのシール面は、当然に成形容器のフランジ部と対応した形状となるが、シール面の内周及び外周は、各々、フランジ部の内周及び外周より大きなものとする。
どの程度大きくするかは、成形容器のフランジ部の大きさや形状によって異なり、一概には決められないが、通常、フランジ部の内周及び外周よりも、各々、1〜10mm大きい内周及び外周とする。
本発明においては、図2に示すように、シール面4の内周端4aをR形状としたシール盤を使用することが必要である。
このR形状の半径Rは、0.1〜5mmの範囲内であることが必要である。
半径Rが0.1mm未満である場合、小さすぎるためR形状の効果がなくシール面の内周端が蓋材及びガスバリア成形容器の内面層にくいこみ、酸素吸収層中の鉄粉がヒートシール層を突き抜け、外部に露出するという問題が生じる。一方、半径Rが5mmを超えると、シール面のR形状部と平面部のつなぎに角が生じ、Rが小さい場合と同様に鉄粉が外部に露出したり、シール盤の蓋材との接触するシール面の幅が狭くなるため、シール不良の原因となる。
半径Rが0.3〜0.7mmの範囲であることが、特に好ましい。
シール盤のシール面の、内周端のR形状部から外周端の向かう面は平面(断面が直線)部であるが、図3に示すように、シール面4の平面部4bには、内周に向かって上方に傾斜するテーパ加工を施すことが好ましい。
このように、シール面4の平面部4bがテーパ加工されているシール盤を用いてヒートシールすると、シール面内周端部での蓋材及びガスバリア成形容器へのくいこみが、更に低減され、鉄粉露出の防止に対してより効果的である。
テーパ加工における、内周に向かって上方に傾斜する角度(図3中のα)、云いかえれば、シール面の押し付け方向に直角な面に対する角度は、テーパー加工の効果を発揮するには、0.2°以上であるのが好ましく、良好なヒートシールをするために必要なシール面への圧力と、シールされるフランジ有効幅を確保するためには、1°以下とするのが好ましい。
即ち、内周に向かって上方に傾斜する角度は、0.2〜1°の範囲とするのが好ましく、0.4〜0.8°の範囲とするのが、特に好ましい。
本発明方法が対象とする密封容器には、食品、医薬品等が制限なく収納される。例えば、果肉入りゼリー、羊羹、プリン等の菓子類、液体だし、マヨネーズ、味噌、すり下ろし香辛料等の調味料、ジャム、クリーム、チョコレートペースト等のペースト状食品、カレー、液体スープ、煮物、漬物、シチュー等の液体加工食品に代表される液体系食品や、そば、うどん、ラーメン等の生麺及びゆで麺、精米、調湿米、無洗米等の調理前の米類や調理された炊飯米、五目飯、赤飯、米粥等の加工米製品類、粉末スープ、だしの素等の粉末調味料等に代表される高水分食品、その他農薬や殺虫剤等の固体状や溶液状の化学薬品、液体及びペースト状の医薬品、化粧水、化粧クリーム、化粧乳液、整髪料、染毛剤、シャンプー、石鹸、洗剤等、種々の物品を収納することができる。中でも、酸素により変色等が発生する食品、具体的には容器に充填後、固化させ満杯充填する果肉入りゼリー、羊羹、プリン等の菓子類に好適に用いることができる。中でも、鉄と呈食反応を起す、タンニン、フラボノイドを含んだ、茶ゼリー、抹茶羊羹、抹茶プリン、栗羊羹、小豆類等に好適に使用できる。容器外部から酸素が侵入することがなく、また容器内部の酸素は脱酸素剤組成物によって吸収されることから、物品の酸化腐食等が防止され、長期間の良好な品質保持が可能となる。
本発明の密封容器を、加熱処理しても良い。加熱処理としては、80℃〜100℃のボイル処理、煮沸処理や100℃〜135℃のセミレトルト、レトルト、ハイレトルト等のレトルト処理等が挙げられる。特に、本発明の密封容器を用いた場合、80℃以上の加熱処理を好適に施すことができ、食品、医薬品を長期間保存することができる。
本発明を実施例及び比較例によって更に詳しく説明する。尚、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
平均粒径30μmの鉄粉1000kgを加熱ジャケット付き真空乾燥機中に投入し、10mmHgの減圧下140℃で攪拌しつつ、塩化カルシウム50重量%水溶液50kgを噴霧し、乾燥した後、篩い分けし粗粒を除き、塩化カルシウムが付着した鉄粉からなる平均粒径30μmの鉄系酸素吸収剤を得た。
次に、ベント付き二軸押出機を用いて、高密度ポリエチレン(日本ポリオレフィン(株)製;商品名JZ788K、密度0.939g/cc)を混練しながら、サイドフィードにて上記の鉄系酸素吸収剤及び酸化カルシウムを、ポリエチレン:鉄系酸素吸収剤:酸化カルシウム=58:40:2(重量比)となるように供給し、混練し、ストランドダイから押し出した後、冷却、ペレタイザーにてペレット化し、酸素吸収樹脂組成物Aを得た。
次いで、2台の単軸押出機、Tダイ、冷却ロール及びスリッター及び巻取機からなるタンデム押出ラミネーター装置を用い、ヒートシール層として繰り出される厚さ50μmの無延伸ポリエチレンフィルム(タマポリ(株)製;商品名HD、密度0.943g/cc)上に酸素吸収樹脂組成物Aを押出ラミネートして厚さ25μmの酸素吸収層を形成し、更に酸素吸収層面をコロナ放電処理して、ラミネートフィルムを得た。
このラミネートフィルムの酸素吸収層面に中間層として厚さ12μmのPETフィルム(比重1.2g/cc)を、ガスバリア層としてEVOH(クラレ(株)製;商品名エバールEF−CR)フィルム及び印刷を施した厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムを、順次ドライラミネートし、酸素吸収性多層フィルム1を得た。
得られた酸素吸収性多層フィルム1の構成は、ヒートシール層(無延伸ポリエチレン層)50μm/酸素吸収層25μm/中間層(PET層)12μm/ガスバリア層(EVOH層)15μm/印刷ナイロン層12μmとなる。
外側から、PP層/接着剤層/ガスバリア性EVOH層/接着剤層/PP層/易開封性熱可塑性樹脂層からなるガスバリアシート(出光石油化学(株)製;商品名マジックトップSE)を用い、易開封性熱可塑性樹脂層を内側として、内容積70ccの、フランジ部を有する丸型(円形)カップに成形し、ガスバリア成形容器1を得た。
フランジ部は、易開封性熱可塑性樹脂層を上面とし、内周の直径(内径)は65mm、外周の直径(外径)は80mmである。
このガスバリア成形容器1に、抹茶羊羹を充填し、前記の酸素吸収性多層フィルム1を蓋材原反として用い、ヒートシール機のシール盤にて加熱圧着して容器のフランジ部でヒートシールし、次いで、蓋材原反をトリミングバーにてフランジ部の外側を幅3mm残してカットし、密封容器を得た。
シール盤は、シール面の内周が70mm、外周が90mmで、内周端に半径0.6mmのR形状(R形状加工部を除く平面部の幅は3.9mm)に加工したものを使用した。
充填した果肉ゼリーは液状で、容器に充填後に固化した。トリミングバーでの蓋材の切断性は良好で、カットされた密封容器は蓋材原反からスムーズに脱落した。カットした部分の外観も蓋材の切れ残りがなく良好であった。
当該容器を90℃で、30分間の加熱処理を施した後、35℃で、2ヶ月保存し、その後、開封した。
開封時、蓋材フィルムは問題なく容易に開封でき、さらに、密封容器のフランジ部に鉄の付着がなく、外観良好であった。抹茶羊羹の色調は充填前と同様に変化がなく、風味も良好であった。
シール箇所の内周端部の断面を拡大観察すると、鉄粉の露出は見られなかったが、ヒートシール層が本来の厚みより若干薄くなっていた。
[実施例2]
実施例1における酸素吸収性多層フィルム1のガスバリア層のみをアルミ箔に代えて、無延伸ポリエチレン50μm/酸素吸収層25μm/PET12μm/アルミ箔15μm/印刷ナイロン12μmの構成の酸素吸収性多層フィルム2を得た。
一方、厚み120μmのアルミニウム箔の片面に接着剤層を介して厚さ300μmの無延伸合成樹脂共押出シートよりなる易開封性熱可塑性樹脂層を貼り合わせ、成形用材料を得た。
この易開封性熱可塑性樹脂層は、厚さ60μmの高密度ポリエチレンよりなる易開封層と厚さ240μmのポリプロピレンよりなる支持層とを備えており、両層は、接着強度800g/15mm幅程度の強度で密着せしめられている。
この成形用材料を用い、実施例1と同様に成形して、アルミ箔をガスバリア層とした層間剥離タイプの易開封性熱可塑性樹脂層を有する、ガスバリア成形容器2を得た。
このガスバリア成形容器2に、あずき羊羹を液状の状態で充填し、前記の酸素吸収性多層フィルム2を蓋材原反として用いて、シール盤にて加熱圧着して容器フランジ部をヒートシールし、蓋材原反をトリミングバーにてフランジ部の外側を幅3mm残してカットし、密封容器を得た。
シール盤は、実施例1の場合と同じものを使用した。
充填したあずき羊羹は、ヘッドスペース空気が3cc未満となるよう容器に満杯充填され、充填後固化した。当該容器を115℃で、30分間の加熱処理を施した後、35℃で、1ヶ月保存し、その後、開封した。
開封時、蓋材フィルムは問題なく容易に開封でき、さらに、容器フランジ部分に鉄の付着がなく、外観良好であった。あずき羊羹の色調、風味も良好であった。
シール箇所の内周端部の断面を拡大観察すると、この場合も鉄粉の露出は見られなかったが、ヒートシール層が本来の厚みより若干薄くなっていた。
[実施例3]
シール盤として、シール面の内周が70mm、外周が90mmで、内周端に半径0.6mmのR形状(R形状加工部を除く平面部の幅は3.9mm)に加工し、更に内周に向かって0.5°上方に傾斜するテーパ加工を施したものを用い、それ以外は、実施例2と全く同様に密封、保管をし、開封した。
開封時、蓋材フィルムは問題なく容易に開封でき、さらに、容器フランジ部分に鉄の付着がなく、外観良好であった。あずき羊羹の色調、風味も良好であった。
この製品もこれまでと同様にシール箇所の内周端部の断面を拡大観察したところ、鉄粉の露出は見られず、しかもヒートシール層も本来の厚みを維持しており、実施例1、2に比べシール部内周端部への衝撃が小さいことが確認できた。
[比較例1]
シール面の内周端をR形状としないシール盤を用いて、ヒートシールした以外は実施例1と同様に密封、保管をし、開封した。
開封時、蓋材フィルムは問題なく容易に開封できたものの、容器フランジ部分に鉄の付着があり、フランジ部に接する抹茶羊羹に抹茶に含まれるタンニンと鉄の呈色反応と推定される変色があった。
[比較例2]
実施例2において使用したシール盤の、シール面の内周端のR形状のみを半径Rが10mmのでR形状(R形状加工部を除く平面部の幅は0.5mm)に変更したシール盤を使用した以外は、実施例2と全く同様に密封した。
115℃、30分の加熱処理後の容器をみると、シール不良が発生し、内容物がこぼれだしていた。
実施例1〜3及び比較例1、2で得られた、シール盤の加工内容の違いによる試験結果の違いを、表1にまとめて示す。


Figure 0004429710
ガスバリア成形容器と脱酸素性蓋材とをシール盤を用いてヒートシールする方法の概略を示す断端面図 図1の部分拡大断端面図 図1の部分拡大断端面図
符号の説明
1・・・脱酸素性蓋材
2・・・ガスバリア成形容器
2F・・フランジ部
3・・・シール盤
4・・・シール盤の接触面(シール面)
4a・・接触面(シール面)の内周端
4b・・接触面(シール面)の平面部

Claims (4)

  1. 外面側よりガスバリア性物質からなるガスバリア層、熱可塑性樹脂からなる中間層、平均粒径1〜100μmの鉄粉にハロゲン化金属を付着させたものである鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収樹脂組成物からなる酸素吸収層およびヒートシール性樹脂からなるヒートシール層を順次備えた脱酸素性蓋材をガスバリア成形容器のフランジ部においてヒートシール機のシール盤で加熱圧接することによりヒートシールする際に、脱酸素性蓋材との接触面の内周端を半径0.1〜5mmのR形状としたシール盤を用いることを特徴とする脱酸素性密封容器のヒートシール方法。
  2. シール盤が、脱酸素性蓋材との接触面において内周に向かって0.2〜1°上方に傾斜するテーパ加工を施したものである請求項1に記載の脱酸素性密封容器のヒートシール方法。
  3. 脱酸素性蓋材において、中間層の厚さが10〜30μm、酸素吸収層の厚さが10〜100μm、ヒートシール層の厚さが10〜100μmである請求項1に記載の脱酸素性密封容器のヒートシール方法。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載された方法によってヒートシールされてなる脱酸素性密封容器。
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