JP4427196B2 - Ipパケット通信装置及び冗長構成切替え方法 - Google Patents

Ipパケット通信装置及び冗長構成切替え方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、IPパケット通信装置及び冗長構成切替え方法に係り、特に、冗長構成をとるIPパケット通信装置でのネットワークレイヤ以下のレイヤにおける障害発生時に、冗長構成の切替えを行うIPパケット通信装置及び冗長構成切替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種通信システムでの障害対策などのために、通常の運用で必要とされるシステム以外に予備のシステムを加え、各種通信をバックアップできるようにした、いわゆる冗長構成(例えば、2重化構成)を備えた通信装置が普及している。この冗長構成を備えた通信装置では、例えば、通信システムの信頼性を高めるためにプロセッサやファイル装置等を複数台(現用系及び予備系となる)備え、障害時に1+1、1:nに切替え可能となっている。
【0003】
複数のIPパケット通信装置から構築されるIPネットワークでは、経路(ルート)情報を交換するためのルーティングプロトコルを用いて、ルートの障害を検出している。このIPネットワークで使用されるルーティングプロトコルとしては、例えば、RIP(Routing Information Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)などがある。OSPFによる障害検出では、例えば、IPパケット通信装置間の接続確認を行うためのHelloパケットを用いて、IPパケット通信装置間で定期的に通信を行う。このIPパケット通信装置間の導通試験により、ルートの信頼性を確認している。なお、IPパケット通信装置間の接続情報は、例えば、プロセッサ内のルーティングテーブルに記憶される。
【0004】
また、このIPネットワークで使用されるルーティングプロトコルは、障害を検出した際に、例えば、ルートの選択、IPパケット通信装置間の通信、ルーティングテーブルの更新を行う。なお、障害復旧のための現用系及び予備系の切替え時間は、数十秒〜数分間必要となる。
【0005】
一方、公衆通信網では、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告G.707に規定されるSDH(Synchronous Digital Hierarchy:北米ではSONET)システムによって、障害の検出が行われている(勧告G.707の9.2.2 SOH bytes descriptionを参照)。このSDHシステムは、例えば、SDH伝送装置で構築されている。各SDH伝送装置間の伝送には、VC(Virtual Container)と呼ばれるユーザ信号が多重されたフレームに、セクションオーバヘッドと呼ばれるヘッダを付与したパケットが用いられている。
【0006】
このセクションオーバヘッドには、障害時の切替えを行う為の情報がマッピングされている。SDHシステムでは、このマッピングされた情報に基づいて、障害時、現用系及び予備系の切替えを行う。この切替え方式は、APS(Automatic Protection Switching)切替え方式と呼ばれ、Bellcore GR-253-CORE、ITU-T G.782で規定されている。
【0007】
このAPS切替え方式によれば、高信頼で保守性の高い伝送路網が構築可能となり、公衆通信網に要求される高い信頼性に応えることが出来る。また、APS切替え方式には、対向装置を含めた切替えシーケンスが規定されており、障害復旧のための現用系及び予備系の切替え時間は、50ms以内である。
【0008】
また、最近では、公衆通信網においても、高速なIPパケット通信装置が導入されてきている。理由としては、コンピュータの急速な普及により、ネットワーク上を流れるデータ系トラヒックが急激に増加しており、従来の局用交換機による音声系トラヒック中心のネットワーク構成から、高速なIPパケット通信装置によるデータ系トラヒック中心のネットワーク構成への移行が顕著になってきていることが挙げられる。
【0009】
このIPパケット通信装置を公衆通信網に導入したネットワークでは、一般的に、IPパケット通信装置と上述のSDH伝送装置とが併用して用いられている。また、SDH伝送装置を用いなくとも、SDHインタフェースを備えたIPパケット通信装置によって、SDHシステムをIPパケット通信装置で実現する手法もある。このようなIPパケット通信装置とSDHシステムとを組合せたネットワークを、IP over SDH(SONET)方式という(IEEE Communication Magazine, May 1998, p136-142参照)。
【0010】
このIP over SDH方式による障害検出では、伝送路障害、IPパケット通信装置内の物理レイヤ処理部の故障等による物理レイヤにおける障害発生時においては、APS切替え方式により高速に予備回線に切替えることができる。なお、この際、物理レイヤでの高速な切替えは、通常ネットワークレイヤに検出されないので、ネットワークレイヤで動作するルーティングプロトコルは起動しない。
【0011】
また、IPパケット通信装置内のネットワークレイヤ処理部の故障等によるネットワークレイヤにおける障害発生時においては、物理レイヤでの切替えでは復旧が不可能なため、ルーティングプロトコルを起動させて、ネットワークレイヤでの切替えを行う。すなわち、IP over SDH(SONET)方式のネットワークでの障害復旧は、物理レイヤのAPSによる復旧と、ネットワークレイヤのルーティングプロトコルによる復旧とからなる。
【0012】
公衆通信網などの高い信頼性が要求されるネットワークでは、伝送路障害、装置障害等、全ての障害を高速・高信頼に救済可能であることが望ましい。そのため、ネットワークレイヤ処理部の故障等、物理レイヤのAPSによる復旧だけでは、障害の復旧が不可能な時に、ネットワークレイヤで切替えを行う場合、高速・高信頼な切替え方式は必要不可欠となる。
【0013】
このネットワークレイヤでの切替えを、公衆通信網等の高い信頼性が要求されるネットワークで実現するための手法は、いくつか提案されている。これらの手法のひとつとしては、例えば、特開平10−13449号公報に記載された技術が挙げられる。
【0014】
この特開平10−13449号公報では、光通信オーバーヘッド信号内のAPSバイトとして作用するK1、K2バイトの状態の変化を監視しておき、障害発生によってAPSバイトに状態の変化が生じた時に、ネットワークレイヤのルーティングプロトコルを起動してルーティングテーブルを更新し、回線の切替えを行う。
【0015】
また、他の手法としては、例えば、ルーティングプロトコルを起動せず、ルーティングテーブルの更新を行わずに現用系/予備系の回線を切替える手法が挙げられる。例えば、送信側において、ソフトウェア処理により現用系/予備系の両系にマルチキャスト的にパケットをコピーしておき、障害発生時に受信側のみ現用系から予備系に切替える手法や、ルーティングテーブル内に現用系/予備系の2つの送信先を格納し、アドレス検索に従って現用系/予備系の両系へパケットを送信しておき、上記の手法と同様に障害発生時に受信側のみ現用系から予備系に切替える手法もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開平10−13449号公報では、切り替え時にルーティングテーブルの更新等を行うため、短時間で障害復旧するのは困難であると考えられる。
また、上述のルーティングプロトコルによるルーティングテーブルの更新を行わない手法において、ソフトウェア処理でマルチキャスト的に現用系/予備系にパケットを送信しておき、障害発生時に受信側のみ現用系から予備系に切替える場合、ソフトウェアが介在するため、やはり短時間での切替えは困難であることが想定される。
【0017】
また、上述のルーティングプロトコルによるルーティングテーブルの更新を行わない手法において、ルーティングテーブル内に現用系/予備系の2つの送信先を格納し、アドレス検索に従って両系へパケットを送信しておき、障害発生時に受信側のみ現用系から予備系に切替える場合、送信先を格納する為のバッファ量が通常の2倍必要となってしまうので、実装化及び低コスト化が困難であることが想定される。さらに、初期設定時におけるルーティングテーブルへの書き込みは、膨大な時間を要する場合が想定される。
【0018】
本発明は、以上の点に鑑み、冗長構成であるIPパケット通信装置でのネットワークレイヤにおける障害発生時に、高速かつ高信頼な障害検出及び冗長構成切替えを行うIPパケット通信装置及び冗長構成切替え方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の解決手段によると、
第1及び第2の系の伝送路を介して他のIPパケット通信装置と接続され、第1及び第2の系の切替えを行うIPパケット通信装置であって、
該伝送路に接続された第1及び第2の系の入出力インタフェースと、
宛先IPアドレスに対応して、ルート制御部識別(RP)番号と、第1及び第2の系の入出力インタフェースにそれぞれ同一に割り当てられたポート番号とを記憶したルーティングテーブルと、
該RP番号に対応して、冗長構成切替えの有無を記憶した冗長構成制御レジスタと、
前記入出力インタフェースから入力されたIPパケットに含まれる宛先IPアドレスに基づき前記ルーティングテーブルを参照して、RP番号及びポート番号を求めることで、IPパケットを出力する入出力インタフェースを決定するためのルート制御部と、
前記ルーティングテーブルにより求められるRP番号及びポート番号に基づき、前記冗長構成制御レジスタを参照して、冗長構成が有りである場合、入力されたIPパケットをハードウェアコピーし、前記ルート制御部で決定された第1の系の前記入出力インタフェースと、第1の系の前記入出力インタフェースと同一組の第2の系の前記入出力インタフェースのポートに転送するスイッチ部と
を備えたIPパケット通信装置を提供する。
【0020】
本発明の第2の解決手段によると、
第1及び第2の系の伝送路にそれぞれ接続された第1及び第2の系の入出力インタフェースと、
第1及び第2の系の前記入出力インタフェースに接続されたルート制御部と、前記ルート制御部に接続された伝送路のスイッチングを行うスイッチ部と
を備えたIPパケット通信装置における冗長構成切替え方法であって、
前記ルート制御部は、宛先IPアドレスに対応して、ルート制御部識別(RP)番号と、第1及び第2の系の入出力インタフェースにそれぞれ同一に割り当てられたポート番号とを記憶したルーティングテーブルを参照し、
該宛先IPアドレスに基づき、RP番号及びポート番号を求めることで、前記入出力インタフェースを介して入力されたIPパケットを出力する入出力インタフェースを決定し、
前記スイッチ部は、前記ルーティングテーブルにより求められるRP番号及びポート番号に基づき、該RP番号に対応して、冗長構成切替えの有無を記憶した冗長構成制御レジスタを参照して、冗長構成が有りである場合、入力されたIPパケットをハードウェアコピーし、前記ルート制御部で決定された第1の系の前記入出力インタフェースと、第1の系の前記入出力インタフェースと同一組の第2の系の前記入出力インタフェースのポートに転送するようにした冗長構成切替え方法を提供する。
【0021】
本発明の特徴のひとつとしては、ネットワークレイヤでの冗長構成切替えを行う際、ルーティングテーブルの更新を行う事なく、現用系から予備系の回線に切替える。具体的には、送信側においては、現用系と予備系でルーティングテーブル内に格納されたただ1つの送信先を使用し、現用系に送信するパケットと同一のパケットを、ソフトウェア処理ではなくハードウェア処理によりコピーして予備系へも送信する。一方、受信側においては、現用/予備回線のクローズ/オープン処理のみを行うことで、高速な冗長構成の切替えを行う。なお、この時、クローズ/オープン処理では、現用/予備回線の最大位相差の許容する範囲内で、時間差で行うことにより、パケットの2重受信等を防ぐことができる。
【0022】
これにより、この冗長構成切替え装置及び方法によれば、ルーティングテーブルを更新する事なく、短時間で冗長構成の切替えを行うことができる。また、送信側において、現用系/予備系でルーティングテーブル内に格納されたただ1つの送信先を使用する為、余分なバッファ量も必要としない。
更に、IPv4に替わる次世代IPプロトコルとして注目されているIPv6が標準となり、ルーティングテーブルに設定するIPアドレスが32ビットから128ビットに拡張された場合であっても、この冗長構成切替え装置及び方法によれば、ルーティングテーブルを更新することなく冗長構成の切替えができる。また、送信側において、現用系と予備系でルーティングテーブル内に格納されたただ1つの送信先を使用するので、高速切替え及びバッファ量の削減を行うことができる。
【0023】
本発明の他の特徴としては、複数の入出力インタフェースと、各入力インタフェースから入力したIPパケットを、宛先IPアドレスに従ってどの出力インタフェースへ転送するかを決定するルート制御手段と、前記出力インタフェースへ前記IPパケットを転送するスイッチ手段とを有するIPパケット通信装置の、前記入出力インタフェースまたは前記ルート制御手段の障害検出時、あるいは前記IPパケット通信装置に接続する光伝送路の障害検出時における冗長構成切替え方法であって、現用系及び予備系の前記入出力インタフェースを有する前記IPパケット通信装置の送信側では、前記スイッチ手段でIPパケットをハードウェアコピーして、現用系及び予備系の前記出力インタフェースから同一のフレームを送信し、現用系の障害を検出すると、前記IPパケット通信装置の受信側では、現用系から予備系へ前記入力インタフェースを切替える。
【0024】
本発明の他の特徴としては、前記ルート制御手段は、ルーティングテーブルに記憶された情報に基づき、前記入力インタフェースが受信した前記IPパケット又は信号を、前記出力インタフェースのうちどれに転送するかを決定し、前記スイッチ手段は、冗長構成制御レジスタが冗長構成可に設定されている時は、現用系の前記出力インタフェースに転送する前記IPパケットと同一のIPパケットをハードウェアコピーし、予備系の前記出力インタフェースにも転送する。
【0025】
本発明の他の特徴としては、前記スイッチ手段は、前記冗長構成制御レジスタが冗長構成可に設定されている時は、現用系の前記出力インタフェースに転送する前記IPパケットと同一のIPパケットを予備系の前記出力インタフェースにも転送し、前記冗長構成制御レジスタが冗長構成不可に設定されている時は、現用系、予備系の前記入出力インタフェースは独立した回線となり、前記ルーティングテーブルに記憶された情報に基づき、前記ルート制御手段により決定された前記出力インタフェースにそれぞれIPパケットを転送する。
【0026】
本発明の他の特徴としては、前記冗長構成制御レジスタは、前記入出力インタフェースが冗長構成か否かを回線初期化時に設定する。
本発明の他の特徴としては、前記出力インタフェースは、前記スイッチ手段から転送されてきた前記IPパケットを、現用系、予備系に関わらず接続される伝送路へ送信する。
【0027】
本発明の他の特徴としては、前記入力インタフェースは、冗長構成制御レジスタが冗長構成可に設定されている時に現用系の障害を検出すると、前記ルート制御手段に割込み信号を送信し、前記ルート制御手段は、予備系制御用プロセッサから現用系制御用プロセッサへパケットを送信し、切替え要求を行う。
【0028】
本発明の他の特徴としては、前記ルート制御手段は、冗長構成制御レジスタが冗長構成可に設定されている時、現用系制御用プロセッサから予備系制御用プロセッサへパケットを送信し、現用系のリンク状態と予備系のリンク状態を揃える。
【0029】
本発明の他の特徴としては、前記ルート制御手段は、冗長構成制御レジスタが冗長構成可に設定されている時、障害が検出されない場合は、現用系に設定されている前記入力インタフェースの回線を開放し、予備系に設定されている前記入力インタフェースの回線を遮断する。
【0030】
本発明の他の特徴としては、前記ルート制御手段は、冗長構成制御レジスタが冗長構成可に設定されている時、現用系の障害を検出すると、現用系に設定されている前記入力インタフェースの回線を遮断し、その後に、予備系に設定されている前記入力インタフェースの回線を開放する。
【0031】
本発明の他の特徴としては、複数の入出力インタフェースと、各入力インタフェースから入力したIPパケットを、宛先IPアドレスに従ってどの出力インタフェースへ転送するかを決定するルート制御手段と、前記出力インタフェースへ前記IPパケットを転送するスイッチ手段とを有するIPパケット通信装置であって、前記入出力インタフェースまたは前記ルート制御手段の障害検出、あるいは前記IPパケット通信装置に接続する光伝送路の障害検出手段と、前記IPパケット通信装置の送信側において前記スイッチ手段でIPパケットをハードウェアコピーして、現用系及び予備系の前記出力インタフェースから同一のフレームを送信する手段と、前記障害検出手段により現用系の障害を検出すると、前記IPパケット通信装置の受信側において現用系から予備系へ前記入力インタフェースを切替える手段とを備える。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に関するIPパケット通信装置を含むネットワークの概略構成図である。
ネットワーク100は、例えば、IPパケット通信装置1と、このIPパケット通信装置1と対向するIPパケット通信装置2とを備える。この自IPパケット通信装置1と、対向するIPパケット通信装置2とは、光ネットワークを介して接続されている。なお、ここでは、ネットワーク100は、IPパケット通信装置1、2から構築されているが、適宜の数のIPパケット通信装置を含むようにしてもよい。
【0033】
IPパケット通信装置1は、例えば、SDHネットワークインタフェースカード(NIF)10−1、10−2〜10−10と、ルーティングプロセッサカード(RP)20−1、20−2〜20−10と、クロスバスイッチ(CSW)30と、ルーティングマネージャ(RM)40とを備える。また、IPパケット通信装置2は、例えば、NIF50−1、50−2〜50−10を備え、IPパケット通信装置1に含まれるNIF10−1、10−2〜10−10と対向している。なお、IPパケット通信装置2は、IPパケット通信装置1と同一の部材を備えているため、説明の便宜上、NIF50−1、50−2〜50−10以外については、省略した。
【0034】
ここで、説明の便宜上、RP20−1、NIF10−1を現用系、RP20−2、NIF10−2を予備系とした場合でのSDHフレームの入出力に関する一連の動作を概略的に説明する。
まず、IPパケット通信装置2のNIF50−10から出力されたSDHフレームを、他NIF10−10から入力し、さらに、現用系NIF10−1/予備系NIF10−2から出力する場合、NIF10−10は、受信したSDHフレームに対してレイヤ1、2処理を行い、IPパケットを抽出する。NIF10−10は、抽出したIPパケットをRP20−10へ受け渡す。
【0035】
RP20−10は、IPパケットに対してルーティング、フォワーディング等のレイヤ3処理を行う。また、RP20−10は、IPパケットを、IPパケットに含まれる宛先アドレスに従って、CSW30を介して現用系RP20−1、予備系RP20−2へ送信する。また、現用系RP20−1、予備系RP20−2は、RP20−10から受信したIPパケットを、出力側となる現用系NIF10−1、予備系NIF10−2へそれぞれ送信する。この現用系NIF10−1、予備系NIF10−2は、IPパケットからSDHフレームの生成を行い、このSDHフレームを光ネットワークへ出力する。なお、この時、現用系回線、予備系回線の両系ともSDHフレームが送信されている。
【0036】
つぎに、IPパケット通信装置2のNIF50−1、50−2から出力されたSDHフレームを、現用系NIF10−1/予備系NIF10−2から入力し、さらに、他NIF10−10から出力する場合、現用系NIF10−1、予備系NIF10−2の両系ともSDHフレームを受信してはいるが、NIF10−1は回線の開放(オープン)処理が、NIF10−2は回線の遮断(クローズ)処理がそれぞれ行われている。このため、回線が遮断されている予備系NIF10−2は、予備系RP20−2へのIPパケットの受け渡しは行っていない。
【0037】
回線が開放されている予備系NIF10−1は、SDHフレームのレイヤ1、2処理を行い、IPパケットを抽出する。NIF10−1は、抽出したIPパケットをRP20−1へ受け渡す。RP20−1は、IPパケットのルーティング、フォワーディング等のレイヤ3処理を行う。また、RP20−10は、IPパケットを、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスに従って、CSW30を介して他RP20−10へ送信する。また、他RP20−10は、RP20−1から受信したIPパケットを、出力側となるNIF10−10へ送信する。この他NIF10−10は、IPパケットからSDHフレームを生成し、このSDHフレームを光ネットワークへ出力する。
【0038】
一方、現用系の回線障害時には、NIF10−1では回線の遮断処理が、NIF10−2では回線の開放処理がそれぞれ行われる。これにより、IPパケットは、回線が開放されているNIF10−2からRP20−2へ受け渡され、さらに、上述と同様にNIF10−10からSDHフレームとして出力される。
【0039】
図2は、IPパケット通信装置1の送信側機能を示す説明図である。なお、ここでは、説明の便宜上、ネットワークレイヤを切替える際のSDHフレームの送信側機能についてだけでなく、IPパケット通信装置1内の受信側となるNIF10−10、RP20−10についても説明する。
【0040】
IPパケット通信装置1は、例えば、受信側RP20−10、受信側NIF10−10、CSW30、RM40、RP#0 20−1、NIF#0 10−1、RP#1 20−2及びNIF#1 10−2を備える。NIF#0 10−1は、例えば、バッファ機能をもつバッファLSI12−1、回線終端機能をもつPHY LSI11−1及び光電気変換機能をもつ光モジュールであるOE13−1〜16−1を、同じく、NIF#1 10−2は、例えば、バッファLSI12−2、PHY LSI11−2及びOE13−2〜16−2をそれぞれ備える。ここで、現用系NIF#0 10−1のOE13−1〜16−1にそれぞれ対応するPortと、予備系NIF#0 10−2のOE13−2〜16−2にそれぞれ対応するPortとは、現用−予備Port組合せ2(ポート番号:Port2)とする。なお、現用−予備Port組合せについては、後述する。
【0041】
また、CSW30は、例えば、APSレジスタ23を備える。なお、障害発生時の冗長構成の切替えは、RP#0 20−1及びNIF#0 10−1と、RP#1 20−2及びNIF#1 10−2と、CSW30との交絡点で行う。この交絡点で切替えを行う事により、伝送路障害、装置障害等の全ての障害を救済する事が可能である。
【0042】
受信側RP20−10は、例えば、ルーティングテーブル22を備える。このルーティングテーブル22には、例えば、SDHフレームから抽出されたIPパケットに含まれる宛先IPアドレスに対応した出力RP番号及び出力ポート番号が記憶されている。
【0043】
図3は、ルーティングテーブル22の説明図である。
ルーティングテーブル22には、例えば、宛先IPアドレス「192.168.1.1」と、この宛先IPアドレスに対応したRP番号「♯0」及びPort番号「Port2」とが記憶されている。
【0044】
ここで、APSレジスタ23について説明する。
まず、APSレジスタ23は、冗長構成の切替えを可能とするために、例えば、回線初期化時、RP#0 20−1とRP#1 20−2とがAPS回線である(APS有)事を、RM40よりレジスタ設定される。なお、APSレジスタ23の設定は、RM40だけではなく、保守者によって外部から直接行われてもよい。また、APSレジスタ23は、ここでは、CSW30内に設置されているが、CSW30の外部にあってもよい。
【0045】
図4は、APSレジスタ23の説明図である。
APSレジスタ23は、例えば、RP番号「♯0/1、♯2/3、♯4/5、♯6/7、♯8/9」と、このRP番号に対応したAPSの有無「0or1」によってレジスタ設定される。具体的には、RP番号「♯0/1」であるRP#0 20−1及びRP#1 20−2について、APSレジスタ23を「APS有:1」に設定すると、RP#0 20−1が現用系、RP#1 20−2が予備系のAPS回線となる。一方、APSレジスタ23を「APS無:0」に設定すると、RP#0 20−1とRP#1 20−2は、独立した回線となる。
【0046】
ここで、APSレジスタ23を「APS有」に設定すると共に、ルーティングテーブル22内に宛先IPアドレス「192.168.1.1」に対応したRP番号「#0」及びポート番号「Port2」を格納すると、RP#0 20−1のポート番号「Port2」行きのIPパケットは、RP#1 20−2のポート番号「Port2」にも送信される。
【0047】
すなわち、APSレジスタ23が「APS有」に設定されている時に、ルーティングテーブル22にRP番号のセットの若番側(ここでは、セット「♯0/1」のうちRP#0 20−1のRP番号「#0」)を格納することにより、CSW30は、どちらのRP(RP#0 20−1及びRP#1 20−2)が現用系かを意識することなく、両系へハードウェア処理でコピーして転送する。また、現用系から予備系に切替わった場合であっても、ルーティングテーブル22に格納されるRP番号を変更することなく、パケット転送を両系に行うことができる。
【0048】
これにより、冗長構成切替えを行う際、現用系/予備系でルーティングテーブル22内に格納されたただ1つの送信先(RP番号のセットの若番側)を使用するので、余分なバッファ量を必要としない。また、切り替え時でのルーティングテーブル22の書き換えを行う必要がなくなるので、高速な冗長構成の切替えを行うことができる。なお、ルーティングテーブル22内に格納するただ1つの送信先としては、RP番号のセットの若番側だけでなく、若番側以外を格納するように適宜設定してもよい。
【0049】
図5は、現用系−予備系NIFのポート組合せを示す図である。
IPパケット通信装置1に含まれる現用系/予備系NIFには、上述したように、多数のポートが備えられている。例えば、現用系NIF#0 10−1には、OE13−1〜16−1にそれぞれ対応する多数のPortがあり、同様に、予備系NIF#0 10−2には、OE13−2〜16−2にそれぞれ対応する多数のPortがある。
【0050】
現用系、予備系NIFのポートは、例えば、現用系NIF(Slot0)3に含まれるPort0〜Port7と、予備系NIF(Slot1)4に含まれるPort0〜Port7とを、同一ポート番号ごとに対応させることで、ポート組合せとする。例えば、現用系NIF#0 10−1と予備系NIF#0 10−2とのポート組合せは、上述したように、現用−予備Port組合せ2(ポート番号:Port2)とする。
【0051】
このように、NIFに多数のポートがある場合であっても、切替え時に同一ポート番号ごとに対応させる事により、余計な設定をする必要なく、現用系と予備系の切替えを可能とする。また、現用系NIF3と予備系NIF4は隣り合わせとし、APSレジスタ23に反映させる。
【0052】
図6は、IPパケット通信装置1の受信側機能を示す説明図(1)である。なお、ここでは、ネットワークレイヤにおける冗長構成切替えを行う際、切替え前の受信側機能を説明する。
IPパケット通信装置1は、例えば、CSW30、RM40、RP#0 20−1、NIF#0 10−1、RP#1 20−2及びNIF#1 10−2を備える。IPパケット通信装置1は、既にAPS切替え有りに設定されている。このため、IPパケット通信装置1のCSW30は、入力されたIPパケットをハードウェア処理でコピーして、RP#0 20−1とRP#1 20−2に転送する。また、IPパケット通信装置1のRP#0及び♯1に対応するポート(ポート番号「Port2」)には、ここでは、図示しない対向するIPパケット通信装置2に接続された現用系/予備系伝送路から、パケットが入力される。現用系から予備系への切替え前に、予め現用系PPP回線の状態をRP#0 20−1の制御用プロセッサ21−1から、RP#1 20−2の制御用プロセッサ21−2へパケット通信(100−1)で通知し、現用/予備系のPPPリンク状態を揃えておく。
【0053】
また、予備系RP#1 20−2の制御用プロセッサ21−2において、PHY LSI11−2からのK1/K2バイト状態変化による割込み待ち(100−2)を行っておく。さらに、現用系NIF#0 10−1のバッファLSI12−1は、制御プロセッサ21−1からレジスタ設定により回線オープン処理(100−3)を行う。また、予備系NIF#1 10−2のバッファLSI12−2では、制御プロセッサ21−2からレジスタ設定により回線クローズ処理(100−4)を行う。
【0054】
図7は、IPパケット通信装置1の受信側機能を示す説明図(2)である。なお、ここでは、ネットワークレイヤにおける冗長構成切替えを行う際、切替え後の受信側機能を説明する。
まず、ネットワークレイヤにおける冗長構成切替えを行う際、切替え前の受信機能において、上述したように、PHY LSI11−2からのK1/K2バイト状態変化による割込み待ち(100−2)を行っているので、K1/K2バイトによるAPS切替え要求検出後は、予備系RP#1 20−2の制御用プロセッサ21−2から、現用系RP#0 20−1の制御用プロセッサ21−1へパケット通信(100−5)で切替え指示を行う。また、制御用プロセッサ21−1は、現用系NIF#0 10−1のバッファLSI12−1へ回線クローズ処理信号(100−6)を送信する。また、制御用プロセッサ21−2は、予備系NIF#1 10−2のバッファLSI12−2へ回線オープン処理信号(100−7)を送信する。これにより、回線切替えを行う。
【0055】
また、本実施の形態での受信側の切替えでは、現用系の回線クローズ処理と予備系の回線オープン処理を、現用/予備回線の最大位相差の許容する範囲内で、時間差で行う。つまり、切替え時にセレクタ等により瞬時に切替えを行うのではなく、現用系のクローズ処理を先に行い、続いて予備系のオープン処理を行う。
【0056】
これにより、パケットの2重受信等を防ぐことが可能となる。また、切替え時のパケット落ち、予備系パケットによる現用系パケットの追い越し等が起こる可能性があるが、レイヤ3以上の処理により救済可能である。
つぎに、本実施の形態に関するIPパケット通信装置1、2を含むネットワーク100で障害を検出した際の動作(制御シーケンス)について説明する。
【0057】
図8は、対向するIPパケット通信装置2で障害を検出した場合の制御シーケンスを示す図である。
IPパケット通信装置1は、既にAPS切替え有りに設定されている。このため、IPパケット通信装置1のCSW30は、入力されたIPパケットをハードウェア処理でコピーして、RP#0 20−1とRP#1 20−2に転送する。また、IPパケット通信装置1のRP#0及び♯1に対応するポート(ポート番号「Port2」)には、ここでは、対向するIPパケット通信装置2に接続された現用系/予備系伝送路から、パケットが入力される。
【0058】
まず、対向IPパケット通信装置2において、LOS障害が検出されると、IPパケット通信装置2から、K1バイトを用いて切替え要求SFが送信される。自IPパケット通信装置1の予備系NIF#1 10−2内のPHY LSI11−2は、受信したK1バイトから、SFによる切替え要求を検出し、予備系RP#1 20−2内の制御用プロセッサ21−2へAPS割込信号(100−8)を送信する。
【0059】
APS割込信号(100−8)を受けた制御用プロセッサ21−2は、APS切替え指示信号(100−9)を、RM40及び現用系RP#0 20−1内の制御用プロセッサ21−1に送信する。
この動作の後、制御用プロセッサ21−1は、現用系NIF#0 10−1のバッファLSI12−1へ回線クローズ処理信号(100−10)を送信する。その後、制御用プロセッサ21−2は、予備系NIF#1 10−2のバッファLSI12−2へ回線オープン処理信号(100−11)を送信する。これにより、回線の切替えを行う。
【0060】
つぎに、制御用プロセッサ21−2は、回線切替え完了信号(100−12)をPHY LSI11−2に通知する。さらに、PHY LSI11−2は、K1バイトを用いて切替え応答RRを対向IPパケット通信装置2へ送信する。なお、対向IPパケット通信装置2による障害検出から、上述の一連の切替え動作完了まで、50ms以内である。
【0061】
図9は、自IPパケット通信装置1内でハードウェア障害を検出した場合の制御シーケンスを示す図である。
IPパケット通信装置1は、既にAPS切替え有りに設定されている。このため、IPパケット通信装置1のCSW30は、入力されたIPパケットをハードウェア処理でコピーして、RP#0 20−1とRP#1 20−2に転送する。また、IPパケット通信装置1のRP#0及び♯1に対応するポート(ポート番号「Port2」)には、ここでは、対向するIPパケット通信装置2に接続された現用系/予備系伝送路から、パケットが入力される。
【0062】
ここで、一例として、自IPパケット通信装置1内のPHY LSI11−1でハードウェア障害が発生したとすると、まず、NIF#0 10−1は、現用系RP#0 20−1内の制御用プロセッサ21−1へ割込信号(100−13)を送信する。割込信号(100−13)を受けた制御用プロセッサ21−1は、APS切替え可能と判断し、APS切替え指示信号(100−14)を、RM40及び予備系RP#1 20−2内の制御用プロセッサ21−2に送信する。
【0063】
この動作の後、制御用プロセッサ21−1は、現用系NIF#0 10−1のバッファLSI12−1へ回線クローズ処理信号(100−15)を送信する。その後、制御用プロセッサ21−2は、予備系NIF#1 10−2のバッファLSI12−2へ回線オープン処理信号(100−16)を送信する。これにより、回線の切替えを行う。
【0064】
つぎに、切替え指示信号(100−14)を受けた制御用プロセッサ21−2は、回線切替え要求信号(100−17)をPHY LSI 11−2に通知する。さらに、PHY LSI11−2は、K1バイトを用いて切替え要求SFを対向IPパケット通信装置2へ送信する。
【0065】
対向IPパケット通信装置2では、受信側の切替えが行われた後、IPパケット通信装置1へK1バイトを用いて切替え応答RRが送信される。なお、ここでの対向IPパケット通信装置2での一連の制御シーケンスは、図8で詳述した自IPパケット通信装置1での制御シーケンスとほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0066】
さらに、自IPパケット通信装置1の予備系NIF#1 10−2内のPHY LSI11−2は、受信したK1バイトからRRによる切替え応答を検出し、予備系RP#1 20−2内の制御用プロセッサ21−2へAPS割込信号(100−17)を送信する。なお、自IPパケット通信装置1による障害検出から、上述の一連の切替え動作完了まで、50ms以内である。
【0067】
図10は、自IPパケット通信装置1が伝送路の回線障害を検出した場合の制御シーケンスを示す図である。
IPパケット通信装置1は、既にAPS切替え有りに設定されている。このため、IPパケット通信装置1のCSW30は、入力されたIPパケットをハードウェア処理でコピーして、RP#0 20−1とRP#1 20−2に転送する。また、IPパケット通信装置1のRP#0及び♯1に対応するポート(ポート番号「Port2」)には、ここでは、対向するIPパケット通信装置2に接続された現用系/予備系伝送路から、パケットが入力される。
【0068】
ここで、一例として、現用系NIF#0 10−1で回線障害(B2SD/SF)を検出したとすると、まず、NIF#0 10−1は、現用系RP#0 20−1内の制御用プロセッサ21−1へ割込信号(100−18)を送信する。割込信号(100−18)を受けた制御用プロセッサ21−1は、APS切替え可能と判断し、APS切替え指示信号(100−19)をRM40及び予備系RP#1 20−2内の制御用プロセッサ21−2に送信する。
【0069】
この動作の後、制御用プロセッサ21−1は、現用系NIF#0 10−1のバッファLSI12−1へ回線クローズ処理信号(100−20)を送信する。その後、制御用プロセッサ21−2は、予備系NIF#1 10−2のバッファLSI12−2へ回線オープン処理信号(100−21)を送信する。これにより、回線の切替えを行う。
【0070】
つぎに、切替え指示信号(100−21)を受けた制御用プロセッサ21−2は、回線切替え要求信号(100−22)をPHY LSI11−2に通知する。さらに、PHY LSI11−2は、K1バイトを用いて切替え要求SFを対向IPパケット通信装置2へ送信する。
【0071】
対向IPパケット通信装置2では、受信側の切替えが行われた後、IPパケット通信装置1へK1バイトを用いて切替え応答RRが送信される。なお、ここでの対向IPパケット通信装置2での一連の制御シーケンスは、図8で詳述した自IPパケット通信装置1での制御シーケンスとほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0072】
さらに、自IPパケット通信装置1の予備系NIF#1 10−2内のPHY LSI11−2は、受信したK1バイトからRRによる切替え応答を検出し、予備系RP#1 20−2内の制御用プロセッサ21−2へAPS割込信号(100−23)を送信する。なお、伝送路の回線障害検出から、一連の切替え動作完了まで、50ms以内である。
【0073】
このように、本実施の形態によるIPパケット通信装置1、2では、例えば、ルーティングテーブル22を更新する事なく、短時間で冗長構成を切替える事が可能となる。また、上述の実施の形態では、冗長構成切替えを行う際、現用系/予備系でルーティングテーブル22内に格納されたただ1つの送信先を使用すればよいので、余分なバッファ量を必要としない。また、上述の実施の形態では、切り替え時でのルーティングテーブル22の書き換えを行う必要がなくなるので、高速な冗長構成の切替えを行うことができる。
【0074】
【発明の効果】
本発明によると、以上説明した通り、冗長構成であるIPパケット通信装置でのネットワークレイヤにおける障害発生時に、高速かつ高信頼な障害検出及び冗長構成切替えを行うことができる。また、本発明によると、IPパケット通信装置において、装置障害、伝送路障害を短時間で高信頼に救済する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するIPパケット通信装置を含むネットワークの概略構成図。
【図2】IPパケット通信装置1の送信側機能を示す説明図。
【図3】ルーティングテーブル22の説明図。
【図4】APSレジスタ23の説明図。
【図5】現用系−予備系NIFのポート組合せを示す図。
【図6】IPパケット通信装置1の受信側機能を示す説明図(1)。
【図7】IPパケット通信装置1の受信側機能を示す説明図(2)。
【図8】対向するIPパケット通信装置2で障害を検出した場合の制御シーケンスを示す図。
【図9】自IPパケット通信装置1内でハードウェア障害を検出した場合の制御シーケンスを示す図。
【図10】自IPパケット通信装置1が伝送路の回線障害を検出した場合の制御シーケンスを示す図。
【符号の説明】
1、2 IPパケット通信装置
3 現用系NIF
4 予備系NIF
10、50 SDHネットワークインタフェースカード
11 PHY LSI
12 バッファLSI
13〜16 光モジュール
20 ルーティングプロセッサカード
21 制御用プロセッサ
22 ルーティングテーブル
23 APSレジスタ
30 クロスバスイッチ
40 ルーティングマネージャ
100 ネットワーク
100−1〜100−23 制御信号

Claims (3)

  1. 第1及び第2の系の伝送路を介して他のIPパケット通信装置と接続され、第1及び第2の系の切替えを行うIPパケット通信装置であって、
    該伝送路に接続された第1及び第2の系の入出力インタフェースと、
    宛先IPアドレスに対応して、ルート制御部識別(RP)番号と、第1及び第2の系の入出力インタフェースにそれぞれ同一に割り当てられたポート番号とを記憶したルーティングテーブルと、
    該RP番号に対応して、冗長構成切替えの有無を記憶した冗長構成制御レジスタと、
    前記入出力インタフェースから入力されたIPパケットに含まれる宛先IPアドレスに基づき前記ルーティングテーブルを参照して、RP番号及びポート番号を求めることで、IPパケットを出力する入出力インタフェースを決定するためのルート制御部と、
    前記ルーティングテーブルにより求められるRP番号及びポート番号に基づき、前記冗長構成制御レジスタを参照して、冗長構成が有りである場合、入力されたIPパケットをハードウェアコピーし、前記ルート制御部で決定された第1の系の前記入出力インタフェースと、第1の系の前記入出力インタフェースと同一組の第2の系の前記入出力インタフェースのポートに転送するスイッチ部と
    を備えたIPパケット通信装置。
  2. 第1及び第2の系の伝送路にそれぞれ接続された第1及び第2の系の入出力インタフェースと、
    第1及び第2の系の前記入出力インタフェースに接続されたルート制御部と、
    前記ルート制御部に接続された伝送路のスイッチングを行うスイッチ部と
    を備えたIPパケット通信装置における冗長構成切替え方法であって、
    前記ルート制御部は、宛先IPアドレスに対応して、ルート制御部識別(RP)番号と、第1及び第2の系の入出力インタフェースにそれぞれ同一に割り当てられたポート番号とを記憶したルーティングテーブルを参照し、
    該宛先IPアドレスに基づき、RP番号及びポート番号を求めることで、前記入出力インタフェースを介して入力されたIPパケットを出力する入出力インタフェースを決定し、
    前記スイッチ部は、前記ルーティングテーブルにより求められるRP番号及びポート番号に基づき、該RP番号に対応して、冗長構成切替えの有無を記憶した冗長構成制御レジスタを参照して、冗長構成が有りである場合、入力されたIPパケットをハードウェアコピーし、前記ルート制御部で決定された第1の系の前記入出力インタフェースと、第1の系の前記入出力インタフェースと同一組の第2の系の前記入出力インタフェースのポートに転送するようにした冗長構成切替え方法。
  3. 冗長構成の切替え前に、予め第1の系の前記ルート制御部から第2の系の前記ルート制御部へパケットを送信して、第1の系のリンク状態と第2の系のリンク状態を揃え、又は第1の系と第2の系の前記ルート制御部を共通化し、共通化した前記ルート制御部において第1及び第2の系の前記入出力インタフェースを一元管理し、
    第1の系の障害を検出すると、第1の系の前記入出力インタフェースの回線を遮断し、その後に、第2の系の前記入出力インタフェースの回線を開放し、冗長構成の切替えを行うようにした請求項2に記載の冗長構成切替え方法。
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