JP4427039B2 - 生体情報取得装置および生体情報による認証装置 - Google Patents
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Description
このような機器においてセキュリティを確保するために、従来から広く用いられているパスワードやID(IDentification)カードなどによる個人認証を採用することが考えられる。しかし、パスワードやIDカードは盗用される危険性が高いので、より信頼性の高い個人認証(機器のユーザが、予め登録されたユーザ本人であることの認証)を実現することが強く望まれている。このような要望に対し、生体情報(バイオメトリクス情報)による個人認証は、信頼性が高く、上述の要望に応えられるものと考えられる。特に、生体情報として指紋を用いた場合には利便性も高い。
例えば、センサ面に指を接触させながら移動させ指紋画像を採取する指紋センサでは、図5〜図7や図27〜図31を参照しながら後述するごとく、もともと立体的な形状を有する柔軟な指を平面的なセンサ面に押し付けることによって、あるいは、センサ面と指との間の摩擦のために指の接触部分がセンサ面に引っ掛かることによって、指そのものが変形し、指紋画像が大きな歪みを含むことになる。その変形の仕方は、指のスウィープ方向によって大きく異なる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、各部分画像から抽出された特徴情報に対して補正を加えることにより、歪みを含まない特徴情報を少ないメモリ容量で且つ高速に得られるようにして、高品質な特徴情報による照合を可能にし、照合性能の向上、つまりは個人認証の信頼性の向上や利便性の向上を実現することを目的とする。
一方、本発明および本発明の関連技術としての生体情報による認証装置は、上述と同様の画像採取手段,特徴抽出手段および相対位置検出手段と、上記第1〜第3補正手段のうちのいずれか一つと、該特徴抽出手段によって抽出された特徴と該補正手段によって得られた該特徴の相対位置とを用いて被認証者の本人認証を行なうための登録用データおよび照合用データの少なくとも一方を生成する生成手段と、この生成手段によって生成された登録用データおよび照合用データの少なくとも一方を用いて被認証者の本人認証を行なうべく照合処理を実行する照合手段とをそなえて構成されたことを特徴としている。
(1-1)該画像採取手段が、該画像採取手段に対して相対的に移動している被検体(被認証者の被検体)から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、該特徴抽出手段による特徴抽出を行なう前に、該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像中に含まれる、移動しないパターンの画像を除去する除去手段をさらにそなえる。
(1-3)該特徴抽出手段が、各部分画像中の前景および該前景のエッジを該特徴として抽出する。
(1-5)該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像相互の相対位置を、直前までに検出された1以上の相対位置を基準にして検出する。
(1-7)該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像を、それぞれ、相互に重なり合う領域を有する2以上の部分領域に分けて取り扱い、該2以上の部分画像相互の相対位置を、該2以上の部分領域のそれぞれについて検出する。
(1-10)上記(1-9)において、該移動物体検知手段が、直前までに該画像採取手段によって採取される部分画像の重み付き平均画像を算出し、算出された該重み付き平均画像に基づいて、該移動物体の有無を検知する。
(1-12)上記(1-9)〜(1-11)の構成を有する認証装置において、該移動物体検知手段により該移動物体の存在が検知されていない間は、該照合手段による上記照合処理を実行しない。
(1-14)上記(1-13)において、該照合手段が、該被認証者の照合結果を確定した時点で上記照合処理を終了する。
また、本発明の関連技術としての生体情報取得装置は、採取面に接触しながら移動する被検体の生体情報を映像化し該生体情報についての複数の部分画像を連続的に採取する画像採取手段と、該被検体の接触移動に伴って発生する摩擦力を低減する摩擦力低減手段とをそなえて構成されたことを特徴としている。
(2-1)2以上の部分画像が相互に重なり合う領域(重複領域)に存在する特徴に基づいて、2以上の部分画像相互の相対位置を検出し、その相対位置と各部分画像における特徴の位置とから推定された歪み量に基づいて、各部分画像における特徴の位置を補正し、特徴の相対位置を得ることにより、例えば指紋の部分画像の採取時に指自体が変形するために生じた歪みが特徴情報から除去される。これにより、歪みの無い特徴情報が得られ、個人認証時に高品質な特徴情報による照合が可能になるので、照合性能の向上、つまりは個人認証の信頼性の向上を実現することができる。
(2-5)特徴の位置の補正を完了した順に部分画像単位で照合処理を逐次行なうように制御することにより、小型センサを利用しながら精度の高い生体情報照合を行なえ、利便性の極めて高い個人認証システムを実現することが可能になる。
(2-7)画像採取手段が例えばスウィープ型の生体情報センサである場合、各部分画像中の移動しないパターンの画像を除去することにより、例えば、センサ面に付着した皮脂,汗,水蒸気などの像や、センサ面における傷の像や、センサを成す検出素子の欠陥による像が、移動しないパターン(背景)として部分画像から除去される。これにより、上述のごとく移動しないパターンが、実際の指には存在しない指紋の紋様等として部分画像上に現われるのを確実に防止できるので、照合に不要な特徴情報が抽出されることがなくなり、照合性能をより向上させることができる。
(2-13)例えばスウィープ型の生体情報センサを用いて複数の部分画像を連続的に採取する場合、その生体情報センサによって得られた複数の部分画像に基づいて、生体情報センサに対して移動している移動物体(例えば指)の有無を検知することにより、移動物体を検知するためのセンサを別途用意する必要がなく、コストをかけることなく移動物体を検知して実用性を高めることができる。その際、直前までに採取される部分画像の重み付き平均画像を算出し、その重み付き平均画像と最新の部分画像との差分値が所定の閾値を超えた場合に移動物体の存在を検知したものと判定することができる。このとき、移動しないパターン(背景)の除去を行なう際に算出した重み付き平均画像をそのまま用いれば、演算量の増加を招くことなく移動物体を検知することが可能になる。また、上記所定の閾値をノイズによる変動値よりも大きく設定することにより、誤ってノイズを移動物体として検知してしまうのを確実に防止し、移動物体の検知性能を向上させることができる。
〔1〕本実施形態の認証装置の構成について
図1および図2は、いずれも本発明の一実施形態としての生体情報による認証装置(生体情報取得装置)を示すもので、図1はその機能構成(原理的な構成)を示すブロック図、図2はその具体的な構成を示すブロック図である。これらの図1および図2において、同一部分には同一符号を付している。
実際には、本実施形態の認証装置は、図2に示すごとく、例えばリアルタイムクロック80,揮発性メモリ部90,不揮発性メモリ部91およびCPU(Central Processing Unit)100を有する一般的なパーソナルコンピュータ等に、生体情報入力手段(画像採取手段)としての静電容量式スウィープ型指紋センサ10を付設することにより実現される。その際、後述する、特徴抽出部(特徴抽出手段)20,相対位置検出部(相対位置検出手段)30,補正部(補正手段)40,移動物体検知部(移動物体検知手段/除去手段)50,登録/照合用データ生成部(生成手段)60および照合部(照合手段)70としての機能が、所定のプログラムをCPU100で実行することにより実現される。
揮発性メモリ部90は、指紋センサ10によって連続的に採取される部分画像や、CPU100の機能によって得られた特徴,相対位置,補正結果や、CPU100で本実施形態の認証装置としての機能を実現するために必要になる各種パラメータ(例えば補正部40による処理で必要になる補正用パラメータ等)などを記憶するものである。
〔2〕本実施形態の認証装置の詳細構成,動作および効果について
さて、次に、図3〜図35を参照しながら、本実施形態における認証装置の、より詳細な構成,動作および効果について説明する。
本実施形態の認証装置では、後述するごとく、スウィープ型指紋センサ10により得られた複数の部分画像から生体情報全体の画像(以降、「全体画像」と呼ぶ)を再構成することなく、照合に必要な生体情報の特徴の分布(指紋の特徴点分布)を取得する機能が実現される。
指200の大きさに比べて十分に小さいセンサ面11を有する指紋センサ10によって得られる指紋画像の一部分(以降、「部分画像」と呼ぶ)を寄せ集めて指紋の全体画像の情報を得るためには、少なくとも部分画像相互間の相対位置を得る必要があることは明らかである。
ところで、背景技術の欄において説明した通り、指紋センサ10の遅延特性や指200の可塑性により部分画像は歪みを含むことになる。また、指200あるいは指紋センサ10をずらす方向(以降、スウィープ方向と呼ぶ)や速度(以降、スウィープ速度と呼ぶ)に再現性が得られない場合、指紋データの登録時と照合時とで得られる特徴分布が異なってしまうことは避けられない。
一方、スウィープ型の指紋センサ10を用いた場合、指200とセンサ面11との間で発生するスウィープ方向と逆向きの摩擦力によって指200が変形する。スウィープ動作を、固定されたセンサ面11に対して指200を移動させることによって実現する場合、例えば図6や図7に示すごとく、スウィープ方向側の表皮が伸ばされて隆線間隔が広がり、スウィープ方向とは逆側の表皮は縮められ隆線間隔が狭まる。
さらに、本実施形態では、図19〜図26を参照しながら後述するごとく発生する、指紋センサ10の遅延特性による歪みも、補正部40によって補正して除去し、照合性能を向上させている。
また、照合に必要な生体情報(本実施形態では指紋の特徴点の情報)の全体的な分布を一度に取得する必要がなくなり、小型のスウィープ型指紋センサ10によって容易に指紋を用いた個人認証が可能となるので、携帯電話やPDAといった小型情報機器のようにセンサを組み込む空間が十分得られない装置に対しても、指紋センサ10を実装して、セキュリティ性能を向上させることが可能になる。
次に、図8〜図12を参照しながら、移動物体検知部50の上記除去手段としての機能(除去機能)について説明する。なお、図8はスウィープ動作を行なわない状態(指200を停止した状態)で採取された部分画像の一例を示す図、図9はスウィープ動作中に採取される部分画像の一例を示す図、図10はスウィープ型指紋センサ10のセンサ面11に欠陥や汚れがある場合に採取される部分画像の一例を示す図、図11は図10に示すような欠陥や汚れがある場合に採取された部分画像の平均画像を示す図、図12は移動しないパターン(欠陥や汚れの像)を除去された部分画像の一例を示す図である。
例えば、指200の表面上(隆線上)には、多数の汗腺が開口しており、これらの汗腺から、常時、汗,皮脂,水蒸気といった分泌物が分泌されている。このため、指紋画像を採取すべく指200を指紋センサ10のセンサ面11に対して接触移動させると、汗腺からの分泌物がセンサ面11に付着してしまい、指紋センサ10が、センサ面11に付着した分泌物を隆線部分と同様に映像化し、例えば図9に示すように、部分画像中における低輝度パターンとして採取する場合がある。
さらに、センサ面11に傷がある場合や、指紋センサ10を成す検出素子(セル)に局在的な欠陥がある場合や、センサ面11に汚れがある場合、指紋センサ10の特性によっては、図10に示すように、これらの傷,欠陥,汚れが前景(隆線画像)と同様の輝度を有する場合があり、このような場合、傷,欠陥,汚れの像が相対位置検出精度を劣化させ、ひいては照合性能を劣化させる。
本実施形態の認証装置における移動物体検知部50では、移動物体ではないパターンを背景とみなして除去するために重み付き平均画像を用いる。
図10に示すように、移動物体(指200;実際には隆線画像)は時々刻々と位置を変えるので、隆線画像が、複数の部分画像上の同じ位置に同じパターンとして出現する可能性は著しく低い。このため、複数の部分画像から得られた重み付き平均画像(重畳画像)において、隆線に対応する画像は平均化され、隆線の画像情報(画像強度)は薄れることになる。
ここで、0 < w < 1
このような式(1)を用い、入力画像F(i,j,K-k)に対して重みw(k)を乗じてn枚の部分画像についての重み付き平均画像G(i,j,K)を演算したものを、移動していないパターン(つまり背景画像)とみなす。ここで、nは所定時間内に取得される画像枚数と定義してもよいし、所定距離内に取得される画像枚数と定義してもよい。また、重みw(k)は、新しい部分画像ほど(つまりkが小さいほど)大きくなるように設定されている。
G(i,j,K) = Σ[w(k)・F(i,j,K-1)+G(i,j,K-1)] (2)
なお、上式(1)や(2)に準じた演算を行なって重み付き平均画像G(i,j,K)を算出してもよく、いずれの式においても指紋センサ10の局所的な欠陥によるパターンは常に背景として強調されることは明らかである。
F’(i,j) = F(i,j)+w(M-G(i,j)),
あるいはF’(i,j) = F(i,j)+(M-w・G(i,j)) (3)
ここで、0<w<1
この(3)式に準じた演算を行なって背景画像の除去を行なってよく、このような演算により、図10に示すような部分画像を得たとしても、図11に示すような平均画像を用いて移動しないパターン(背景画像)を除去することによって、図12に示すような、移動物体つまり指紋の隆線パターンのみを含む部分画像を得ることが可能になる。
F’(i,j) = F(i,j) (G(i,j)<Th)
N(N:背景とみなされる輝度値)(G(i,j)≧Th) (4)
ただし、隆線が低輝度で検出され、谷線が高輝度で検出され
ようなセンサの場合。
上式(4)のごとく、G(i,j)をマスクとして、背景画像を除去した部分画像F’を算出してもよく、これに準じた演算を行なってもよい。
次に、本実施形態の特徴抽出部20によって抽出される特徴について、図13〜図15を参照しながら説明する。
特徴抽出部20は、部分画像相互間の相対位置を検出するために用いる特徴として、前景とそのエッジとの両方を抽出してもよいし、前景である隆線の特徴点(端点,分岐点)を抽出してもよい。
ここで、前景とは、部分画像のうち、生体情報として検出される領域、例えば指紋の場合では隆線とみなされる領域を指す。前景としては、部分画像の輝度値をそのまま用いてもよく、二値化後前景としてラベルを与えたものを用いてもよい。前景のエッジは、輝度勾配の値を用いてもよいし、前景の輪郭としてラベルを与えたものを用いてもよい。
従って、前景が背景よりも高い特徴を有しエッジが前景よりも高い特徴を有する場合、少なくともこれら2つの特徴(前景およびエッジ)を用いて相対位置を検出することにより、部分画像が、類似した形状の縞パターンを有していても、部分画像相互の相対位置を正確に検出できるので、相対位置の検出性能を向上させることができる。なお、公知のシャープネス強調フィルタを用いることで、原理上、前景とエッジとの両方を用いて相対位置の検出を行なったのと同様の作用効果を得ることができる。
次に、本実施形態の相対位置検出部30による相対位置の検出手法について、図16〜図18を参照しながら説明する。
相対位置検出部30により部分画像相互間の相対位置を検出する際、直前までに検出された1以上の相対位置を基準にして相対位置を検出することにより、演算回数を低減することができる。つまり、スウィープ方向が極端に変動しないことを前提とし、相対位置を検出すべく相関を表す値を算出する範囲(以下、探索範囲という)を、例えばスウィープ方向に沿う範囲に限定することにより、演算回数を低減し、相対位置を検出するための処理時間を短縮できる。
V(K) = Pr(K)/I(K) (5)
ここで、撮像間隔I(K)は、ある部分画像の撮像を開始してから、次の部分画像の撮像が開始されるまでの時間を指す。
Pr’(K) = V(K−1)*I(K), K:整数 (6)
画像取得間隔が十分に短い場合には、探索範囲を1隆線以下とみなすことによって、さらに演算回数を低減できるとともに、相対位置検出を誤る危険性を低減することができる。
Pr’(K) = Pr(K−1) (7)
このような推定手法は、スウィープ速度の変化が非常に緩やかで、等速であるとみなすことができる場合において有効となる。
Pr’(K) = Pr(K−1) + [Pr(K−1)−Pr(K−2)] (8)
上式(8)は、速度変化[Pr(K−1)−Pr(K−2)]が一定、つまり加速度一定とみなせる場合において有効である。例えば、スウィープ開始時においてスウィープ速度が次第に上昇するように変化する場合に適用することで、探索範囲を適切に設定することが可能となる。
左側の探索用テンプレートTPlにおける画像中には、照合結果として一致を決定付ける特徴が比較的少なく、右側の探索用テンプレートTPrにおける画像中には、照合結果として一致を決定付ける、分岐点や端点のような特徴が含まれている。
なお、図18に示す例では、部分画像を相互にオーバラップ領域を有する2つの部分領域に分けているが、相互にオーバラップ領域を有する、3以上の部分領域(テンプレート)に分け、上述と同様にして相対位置の検出を行なってもよい。
さて、次に、図19〜図26を参照しながら、指紋センサ10の遅延特性による画像歪みについて説明するとともに、本実施形態の補正部40による、その画像歪みの補正手法について説明する。
しかし、走査線毎に画像を採取する指紋センサ10(図19参照)では、図24に示すごとく、採取された画像のアスペクト比が変わってしまう伸縮歪みが生じ、画素(セル)毎に画像を採取する指紋センサ10(図20参照)では、図26に示すようなスキュー歪みが生じる。
このような指紋センサ10において、図21に示すように指200を静止させた状態で部分画像を採取すると、その部分画像のアスペクト比は、図22に示すように1になる。
副走査速度Vsは、走査線間隔dと遅延時間Δtを用いて、下式(10)で表され、
Vs=d/Δt (10)
見かけ上の副走査速度Vs’は、下式(11)で表される。
Vs’=d’/Δt (11)
副走査方向の伸縮率をEとすると、
d’=Ed (12)
E=d’/d=Vs’Δt/(VsΔt)=(Vs−Vf)/Vs (13)
となり、アスペクト比が変わってしまう。上式(11),(12)は、副走査方向に指200を動かし、かつ速度が大きい程、走査線間隔が見かけ上短くなることを表し、アスペクト比が変わらないものとして画像を扱うと画像は伸張して見えることになる。逆に、上式(11),(12)は、副走査方向とは反対方向に指200を動かし、かつ速度が大きいほど走査線間隔dが見かけ上長くなることを表し、同様に画像を扱うと図24に示すように画像が短縮して見えることになる。
Vf’=ΔY’/I (14)
ここで、ΔY’はd’をdとみなして算出されたものである。伸縮率Eを用いてΔY’とΔYとの関係を修正すると、下式(15)のようにになる。
Vf=ΔY/Iの関係や上式(13)から、下式(16)が得られる。
Vf’=ΔY’/I=ΔY/(IE)
=Vf/E=VsVf/(Vs−Vf) (16)
従って、この式(16)をVfについて解くことにより、下式(17)によってVfが算出され、指200の速度Vfを、副走査速度Vsと見かけ上の指速度Vf’で表すことができた。
また、下式(18)の関係が成り立つので、伸縮率EはVf’を用いて、下式(19)で表される。
ΔY/I=(ΔY’/I)(Vs/(Vs+Vf’))
ΔY=(Vs/(Vs+Vf’))ΔY’ (18)
E=Vs/(Vs+Vf’) (19)
つまり、相対位置ΔY’が検出された場合は、ΔY’にVs/(Vs+Vf’)を乗算することにより、検出された相対位置ΔY’からアスペクト比の変化の影響を除去できることを、上式(17)は示している。従って、画像を副走査方向にVs/(Vs+Vf’)倍伸長させることで画像の伸縮歪みを除去・補正することができる。
ここで、Vfは上式(17)で与えられ、Vs=d/(XΔtx+Δty)である。スキュー歪みの補正は、各画素の位置に対し、副走査方向に−Xatan(VfΔtx)のオフセットを与えることで実現される。
指200が斜め方向に移動している場合について考える。主走査速度をVp、主走査方向の見かけ上の指200の速度をVfp’とすると、歪みを補正するために、画像を主走査方向にVfp’Vp/(Vp+Vfp’)倍伸長する必要がある。つまり、まず、副走査方向の補正を行ない、次にスキュー歪みを補正し、そして、主走査方向の補正を行なう。それぞれの補正は、全てアフィン変換による画像の変形処理によって実現することができる。
次に、図27〜図31を参照しながら、指の変形による歪みについて説明するとともに、本実施形態の補正部40による、その歪みの補正手法について説明する。
ここで、図27〜図29はそれぞれ部分画像毎の隆線画像の変化を説明するための図、図30(A)〜(E)はスウィープ動作時における指紋の変形の遷移を示す図、図31は本実施形態において得られる歪み分布の一例を示す図である。
本実施形態の補正部40では、相対位置検出部30により検出された相対位置と各部分画像における特徴の位置とから歪み量を推定し、その歪み量に基づいて、各部分画像における特徴の位置を補正することにより、指紋の部分画像の採取時に指自体が変形するために生じた歪みを特徴情報から除去している。
指200とセンサ面11との間の摩擦力が作用する部位は、指200をスウィープさせていくうちに移動するため、図27に示すように、連続する部分画像どうしを比較したときに、一致するとみなされる特徴どうしの距離は同じではない。図27に示す例では、左側の分岐点どうしの距離は、右側の端点どうしの距離よりも大きくなっている。つまり、摩擦力による歪み量は、部分画像内で均一ではなく、部分画像内の位置によって異なっている。しかしながら、部分画像内の位置によって異なる歪みを補正することは、部分画像全体を均一に補正する場合に比べ、補正処理に要する時間が極めて大きくなる。そこで、本実施形態の補正部40では、特徴抽出部20によって抽出された特徴のみに対して補正を施すことにより、照合性能を向上させるだけでなく、短時間で補正処理を行なえるようにしている。
次に、本実施形態の移動物体検知部50の機能について説明する。
本実施形態のようにスウィープ型の指紋センサ10を用いて複数の部分画像を連続的に採取する場合、項目〔2−2〕において説明した通り、その指紋センサ10によって得られた複数の部分画像に基づいて、指紋画像(隆線画像)と、移動物体ではないパターンの画像(背景画像)とを分離することができる。本実施形態の移動物体検知部50は、項目〔2−2〕において背景除去機能として説明した機能を利用し、指紋センサ10に対して移動している移動物体(例えば指200;実際には隆線画像)の有無を検知している。これにより、移動物体を検知するためのセンサを別途用意する必要がなく、コストをかけることなく移動物体を検知して実用性を高めることができる。
また、移動物体の検知基準となる、上記所定の閾値を、ノイズによる変動値よりも大きく設定することにより、誤ってノイズを移動物体として検知してしまうのを確実に防止し、移動物体の検知性能を向上させることができる。
次に、本実施形態の照合部70による照合処理について説明する。
本実施形態の認証装置では、スウィープ動作に伴い、先に入力された部分画像群から特徴が逐次抽出・生成されていくことになるので、指紋全体の特徴を得る前に照合部70が照合処理を開始することが可能である。
これにより、スウィープ動作によって先に入力された部分画像群から特徴が逐次生成されていくことになるので、全体の特徴を得る前に照合処理を開始することができる一方、照合結果が確定した時点、例えば被認証者が本人ではないことが分かった時点で、その照合処理を早期に打ち切ることが可能になる。
なお、移動物体検知部50により移動物体が検出されない間は、補正部40による補正処理を実行しないように構成したり、相対位置検出部30による検出処理を実行しないように構成してもよく、これによっても、演算に要する時間や負荷を低減することができる。
次に、図32〜図35を参照しながら、指(被検体)200の接触移動に伴って発生する摩擦力を低減すべく、指紋センサ10のセンサ面11の周辺に設けられた摩擦力低減手段15〜18について説明する。ここで、図32〜図35はそれぞれ本実施形態における摩擦力低減手段15〜18を模式的に示す斜視図である。
これにより、スウィープ動作時には、指200の先端側(指先側)と筐体表面12との間に摩擦力低減手段15が配置されることになり、スウィープ動作に際して指先に圧力が作用したとしても、指200が摩擦力で引っ張られることによって生じる指200の変形を抑えることが可能になる。
図33に示す摩擦力低減手段16は、図32と同様の摩擦力低減手段15をそなえた指紋センサ10の筐体表面12上において、指200の根元側(図33中のセンサ面11の右側)に設置された、突起物として構成されている。
図34に示す突起物17は、その中央部付近の高さを両端部の高さよりも低く形成されている。このような形状の突起物17を用いることにより、スウィープ動作時に指200の横ぶれを防止することができ、指紋データ(生体情報)を確実に取得することができ、より安定した照合が可能になる。また、突起物17によれば、上述のような作用・効果に加えて、指200の腹の撓みを伸ばす作用が得られ、指200とセンサ面11とをより接触させやすくなる。
上述した低摩擦係数素材15や突起物16〜18は、指200のスウィープ動作開始位置を指示するためのマーカーとしても機能し、利便性を向上させることができる。
〔2−10〕本実施形態の認証装置の動作について
次に、図36に示すフローチャート(ステップS11〜S22)を参照しながら、本実施形態の認証装置の動作(被認証者の本人認証を行なう際の動作)について説明する。
そして、移動物体検知部50が、連続して入力される部分画像の重み付き時間平均画像を作成し、部分画像の背景除去処理を行ない、特徴抽出部20が、背景除去後の部分画像から、画像特徴として前景とエッジを抽出するとともに指紋特徴として端点と分岐点を抽出し、揮発性メモリ部90に格納する(ステップS13)。
補正部40は、ステップS14で検出された相対位置と、撮像時に格納した時刻とを用いてスウィープ速度を演算し、指紋センサ10の遅延特性に応じて特徴の位置を補正するとともに、指200の変形度合い(歪み分布)を推定・検出してその変形度合いに応じて、さらに特徴の位置を補正する(ステップS15)。
登録データの全てを不揮発性メモリ部91から読み出し終えた時点で、登録データと照合用データとに一致する特徴が無かった場合には、照合失敗(本人認証失敗)とみなして処理を終了する(ステップS22のYESルート)。また、指200のスウィープ動作終了に伴い照合用データを入力し終えた時点で、照合用データの量が不十分な場合においても照合失敗(本人認証失敗)とみなして処理を終了する(ステップS22のYESルート)。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、被検体が人の指であり生体情報として指紋画像を採取する場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、被検体としての掌から、掌紋画像や血管パターン画像等を生体情報として採取する場合にも上述と同様に適用され、上述と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明は、被検体として牛等の鼻から、鼻紋画像を生体情報として採取する場合にも上述と同様に適用され、上述と同様の作用効果を得ることができる。
Claims (20)
- 生体情報を映像化し該生体情報についての複数の部分画像を連続的に採取する画像採取手段と、
該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像のそれぞれから、各部分画像における特徴および該特徴の位置を抽出する特徴抽出手段と、
該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像のうちの、2以上の部分画像が相互に重なり合う領域に存在する該特徴に基づいて、該2以上の部分画像相互の相対位置を検出する相対位置検出手段と、
該相対位置検出手段によって検出された該相対位置と各部分画像における該特徴の位置とに基づいて、該2以上の部分画像が相互に重なり合う領域内に存在する同一の特徴どうしの距離を求め、当該距離に基づいて被検体の変形による該特徴の歪み量を算出し、算出された該歪み量に基づいて、各部分画像の採取時に該被検体が変形するために生じた歪みを除去するように各部分画像における該特徴の位置を補正して、該特徴の相対位置を得る補正手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、生体情報取得装置。 - 該画像採取手段が、該画像採取手段に対して相対的に移動している被検体から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、
該特徴抽出手段による特徴抽出を行なう前に、該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像中に含まれる、移動しないパターンの画像を除去する除去手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項1記載の生体情報取得装置。 - 該特徴抽出手段が、各部分画像中の前景および該前景のエッジを該特徴として抽出することを特徴とする、請求項1記載の生体情報取得装置。
- 該特徴抽出手段が、各部分画像中の前景を細線化して得られるパターンにおける端点および分岐点を該特徴として抽出することを特徴とする、請求項1記載の生体情報取得装置。
- 該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像相互の相対位置を、直前までに検出された1以上の相対位置を基準にして検出することを特徴とする、請求項1記載の生体情報取得装置。
- 該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像相互の相対位置を、直前までに検出された1以上の相対位置に基づいて推定された、次に検出されるべき相対位置を基準にして検出することを特徴とする、請求項1記載の生体情報取得装置。
- 該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像を、それぞれ、相互に重なり合う領域を有する2以上の部分領域に分けて取り扱い、該2以上の部分画像相互の相対位置を、該2以上の部分領域のそれぞれについて検出することを特徴とする、請求項1記載の生体情報取得装置。
- 該画像採取手段が、該画像採取手段に対して相対的に移動している被検体から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、
該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像に基づいて、該画像採取手段に対して移動している移動物体の有無を検知する移動物体検知手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の生体情報取得装置。 - 該画像採取手段が、該画像採取手段に対して接触しながら相対的に移動している被検体から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、
該被検体の接触移動に伴って発生する摩擦力を低減する摩擦力低減手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の生体情報取得装置。 - 被認証者の生体情報を映像化し該生体情報についての複数の部分画像を連続的に採取する画像採取手段と、
該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像のそれぞれから、各部分画像における特徴および該特徴の位置を抽出する特徴抽出手段と、
該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像のうちの、2以上の部分画像が相互に重なり合う領域に存在する該特徴に基づいて、該2以上の部分画像相互の相対位置を検出する相対位置検出手段と、
該相対位置検出手段によって検出された該相対位置と各部分画像における該特徴の位置とに基づいて、該2以上の部分画像が相互に重なり合う領域内に存在する同一の特徴どうしの距離を求め、当該距離に基づいて被検体の変形による該特徴の歪み量を算出し、算出された該歪み量に基づいて、各部分画像の採取時に該被検体が変形するために生じた歪みを除去するように各部分画像における該特徴の位置を補正して、該特徴の相対位置を得る補正手段と、
該特徴抽出手段によって抽出された該特徴と、該補正手段によって得られた該特徴の相対位置とを用いて、該被認証者の本人認証を行なうための登録用データおよび照合用データの少なくとも一方を生成する生成手段と、
該生成手段によって生成された登録用データおよび照合用データの少なくとも一方を用いて、該被認証者の本人認証を行なうべく照合処理を実行する照合手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、生体情報による認証装置。 - 該画像採取手段が、該画像採取手段に対して相対的に移動している該被認証者の被検体から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、
該特徴抽出手段による特徴抽出を行なう前に、該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像中に含まれる、移動しないパターンの画像を除去する除去手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項10記載の生体情報による認証装置。 - 該特徴抽出手段が、各部分画像中の前景および該前景のエッジを該特徴として抽出することを特徴とする、請求項10記載の生体情報による認証装置。
- 該特徴抽出手段が、各部分画像中の前景を細線化して得られるパターンにおける端点および分岐点を該特徴として抽出することを特徴とする、請求項10記載の生体情報による認証装置。
- 該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像相互の相対位置を、直前までに検出された1以上の相対位置を基準にして検出することを特徴とする、請求項10記載の生体情報による認証装置。
- 該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像相互の相対位置を、直前までに検出された1以上の相対位置に基づいて推定された、次に検出されるべき相対位置を基準にして検出することを特徴とする、請求項10記載の生体情報による認証装置。
- 該相対位置検出手段が、該画像採取手段によって連続的に採取される該2以上の部分画像を、それぞれ、相互に重なり合う領域を有する2以上の部分領域に分けて取り扱い、該2以上の部分画像相互の相対位置を、該2以上の部分領域のそれぞれについて検出することを特徴とする、請求項10記載の生体情報による認証装置。
- 該画像採取手段が、該画像採取手段に対して相対的に移動している該被認証者の被検体から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、
該画像採取手段によって採取される該複数の部分画像に基づいて、該画像採取手段に対して移動している移動物体の有無を検知する移動物体検知手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項10〜請求項16のいずれか1項に記載の生体情報による認証装置。 - 該照合手段が、該画像採取手段による映像化時刻の早い部分画像から得られた該特徴およびその相対位置を優先的に用いて、上記照合処理を実行することを特徴とする、請求項10〜請求項17のいずれか1項に記載の生体情報による認証装置。
- 該照合手段が、該被認証者の照合結果を確定した時点で上記照合処理を終了することを特徴とする、請求項18記載の生体情報による認証装置。
- 該画像採取手段が、該画像採取手段に対して接触しながら相対的に移動している該被認証者の被検体から、該複数の部分画像を連続的に採取するものであり、
該被検体の接触移動に伴って発生する摩擦力を低減する摩擦力低減手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項10〜請求項19のいずれか1項に記載の生体情報による認証装置。
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