JP2003242489A - 画像入力装置及び指紋認識装置 - Google Patents
画像入力装置及び指紋認識装置Info
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Abstract
像に近い画像を得る。 【解決手段】 光センサ10上で被写体(指)を移動
し、撮影した画像の一部が重複するように被写体(指)
を分割して複数撮影し、光センサ10から出力される複
数の画像の特徴点を特徴点抽出部11で抽出し、複数の
画像の特徴点を比較して複数の画像の重複部を重複部検
出手段11で検出し、画像修正(合成)部17で複数の
画像の重複部において一つの画像を残し他の重複部の画
像をなくすように補正して複数の画像を合成する。
Description
指紋など文字や画像などを認識する画像入力装置及び指
紋認識装置に関する。
像などを認識する画像入力装置には、原稿等の上を手送
りでハンドスキャナなどを移動させ、画像読み取りを行
う構成のものがある。この構成は装置の小型化、携帯化
が可能であるが、ハンドスキャナの手の送り速度が変化
し画像が歪む場合があった。
型や光学読み取り型など)に指を直接接触させて指紋を
読み取り、指紋認証を行う画像入力装置がある。近年、
このような指紋センサは企業あるいは個人のセキュリテ
ィの強化面で注目されており、さらに、携帯電話や携帯
機器を利用したイー・コマースなどで、指紋センサが小
型、軽量、低コストになれば飛躍的な市場の拡大が期待
される。しかし、現状の指紋センサは指の大きさと同じ
サイズでセンサを構成させるために、センササイズが大
型にならざるをえない。
るため、サイズが大きいことは高価格につながり携帯電
話に搭載させるにはコスト的に問題がある。また小型の
携帯機器に大型の指紋センサは不向きである。このよう
な事から、センサを小型にすればコスト的にも、形状的
にも有利である。解決策として、光学読み取り型を採用
し、光センサをラインセンサで構成すればセンサを小型
化できる。しかし、この場合、指紋を読み取るにはライ
ンセンサと指とを相対的に動かす必要があるので、ハン
ドスキャナによる画像読み取りと同様に、読み取った指
紋画像が歪み、認証精度が著しく低下してしまうことに
なる。
として、特許第3198810号がある。これは原稿の
文字読み取り時の手送り速度を判断し、その判断結果を
タイミング発生手段にフィードバックさせて画像歪みを
補正しようとするものである。
10号に開示された技術では、原稿読み取りで注意深く
ゆっくりと原稿あるいは手を送る場合は低解像度で画像
の認証を行うことができるかも知れない。ただ高解像度
が必要で、高認証精度が要求される指紋センサのような
用途には使うことができない。
ンサで読み取り画像の高再現性を達成する画像入力装置
を提供するものである。
は、被写体とセンサとを相対的に移動させることによ
り、得られた被写体の画像の一部が重複するように前記
被写体の画像を分割して取得する画像入力装置であっ
て、該センサから出力される複数の画像の重複部を補正
して該複数の画像を合成する画像合成手段を有する画像
入力装置である。なお、ここでいうセンサとは、被認識
体からの光、圧力、熱、容量等の情報を電気信号に変換
して画像情報として認識するための手段である。
稿、指あるいは手などの画像情報を、被認識体又は被写
体を分割して撮影できる程度の少画素行のセンサで複数
撮像し、複数の画像の重複部において一つの画像を残し
他の重複部の画像をなくすように補正して複数の画像を
合成するものである。本発明ではラインセンサよりも画
素行の多いセンサを用いることで、画像毎の走査速度の
違いにより画像が歪むのを抑制し、各複数の画像を合成
することで認証に適した静止画像に近い画像を得ること
ができるようにしたものである。
図面を用いて説明する。以下の説明では、主として、特
に高精度の画像再生が必要な指紋読み取りを例にとって
説明するが、本発明はかかる例に限定されず、原稿読み
取りやバーコードなどにも適用できることは勿論であ
る。また、センサに対して被写体となる指を動かしてい
るが、被写体に対してセンサを移動させてもよい。
表わしたものである。図2(b)は光学式による指紋読
み取り装置の概略的構成を示す図である。本実施形態で
は水平画素数540画素、垂直画素数20画素のセンサ
10を用いる。例えば、指紋認証を行う場合、通常垂直
画素数は500画素程度のものを用いるので、それに比
べて本実施形態で用いるセンササイズは非常に小さい。
なお、本実施形態ではセンサにより全体画像を読み取る
のではなく、その一部の画像が読み取れればよいので、
垂直画素数も一部の画像を読み取るに充分な画素数であ
ればよい。センサ10上に(必要に応じてセンサ10上
に薄板ガラスやファイバープレート等の保護部材を配置
する)、指を配置し、本実施形態では図2に示すよう
に、センサ10の長さ方向に対して垂直方向に指を移動
させ(図2中矢印で示す)、画像を順次読み取る。
方向、上斜め方向、下方向、下斜め方向でもよいが装置
の小型化を図る上では側部側からが好ましい。)から光
照射手段となるLED1により光を照射して、指内で光
散乱・透過させ、その光を指からセンサ10に入射して
指紋画像を得る。
のシステム図である。センサ10は指の一部の撮像画像
を順次出力する。センサ10によりそれぞれ読み取られ
る指の一部の画像は、重複する部分が存在する。指の移
動速度が遅くなるに従い重複する部分の割合が多くな
る。センサ10は、不図示の駆動回路によって駆動制御
される。
に一時蓄積後、あるいは直接、特徴点抽出部11に入力
され、指の一部の画像の特徴点抽出が行われる。特徴点
抽出に関しては別途後述する。特徴点は一フレーム毎に
任意の画素行毎にメモリ13に蓄積される。例えば一フ
レーム目はメモリ領域1、二フレーム目はメモリ領域
2、・・・、nフレーム目はメモリ領域nに書き込まれ
る。フレーム毎の特徴点は特徴点比較部14で比較さ
れ、特徴点が一致した画素行の位置で指の移動速度ある
いは速度変化が速度判定部16で計算される。また、同
時にフレーム間での画像の重なり、即ち画像のオーバラ
ップ領域がオーバラップ判定部15で決定され、画像修
正部(画像合成部)17で画像のオーバラップが無いよ
うに修正(補正)され、表示部18で表示される。その
画像は登録時はデータ保存部20に保存され、認証時は
認証部19で保存されているデータと比較され、指紋の
一致、不一致の示す認証結果が修正された指の画像とと
もに表示部18に表示され、不一致の場合は再度の指移
動を、一致の場合はその機器の目的に進む(例えば携帯
電話の使用を許可し、通話を可能とする)ことになる。
一般的である。指紋画像から隆線の構造など指紋の特徴
(端点や分岐点)を抽出する方法と(例えばマーシャル
リレーション法)、画像の類似度を評価する画像(パタ
ーン)マッチング法、指紋画像を横方向(指の長さ方向
と垂直な方向)に細かく分解し、それぞれの画像の隆線
の濃淡の違いを周波数解析する周波数解析法がある。
状の字が被写体像の場合の画像データを示す模式図であ
る。データAはある時刻t1の被写体像の画像データ、
データBは時刻t2(>t1)での被写体像の画像デー
タ、データCは重なった部分の画像データを示す。デー
タAの画像データとデータBの画像データとを比較する
ことで、画像の重なり部分のデータCを認識し、「M」
形状の被写体像の画像データに修正する。
認識が簡単な被写体像の場合には、データAとデータB
の特徴を比較する方法としては画像の類似度を評価する
画像マッチング法が望ましい。指紋のように複雑で、一
部の指紋を比較するのであれば周波数解析法は処理が比
較的簡単である。マーシャルリレーション法は隆線の端
点や分岐点を検知するために、多少センサ面積が大きい
方が望ましい。
す図であり、図4はセンサの回路ブロックを示す図、図
5はセンサ画素部を示す図である。
変換部、31は光電変換部30の走査行を選択する垂直
走査回路(V・SR)、32は光電変換部30からの信
号を一時的に蓄積する一時蓄積メモリ、33は一時蓄積
メモリ32からの信号を後段の差動アンプとゲイン可変
アンプ(PGA)34に転送制御する水平走査回路(H
・SR)である。PGA34からの信号はアナログデジ
タル変換器(AD変換器)36でデジタル信号に変換さ
れ後段の図1に示した特徴抽出部11に導かれる。垂直
走査回路31,一時蓄積メモリ32,水平走査回路3
3,PGA34,AD変換器36はタイミング発生器
(TG)35からの制御信号で制御される。
蓄積メモリ32の構成を図5を用いて説明する。ここで
用いる光電変換部はCMOSセンサと呼ばれる画素アン
プ形式で構成している。各画素は6個の素子から形成さ
れる。すなわち、一画素は、ホトダイオードPD、ホト
ダイオードPDの残留電荷を除去するリセットスイッチ
MV、ホトダイオードPDの信号電荷を後段のアンプに
転送するための転送スイッチMTX、アンプ(バッファト
ランジスタ)のゲート部の残留電荷を除去するためのリ
セットスイッチMRES、ゲート部の信号電圧をバッファ
するアンプとなるバッファトランジスタMSF、バッファ
トランジスタMSFの信号を垂直信号線に出力制御するス
イッチMSELからなる。M1とM2は垂直信号線からの信
号を一時蓄積用の容量CS,CNに転送するためのスイッ
チである。M3,M4は容量CS,CNからの信号S1とノ
イズN1をそれぞれ水平出力線を介して、次の差動アン
プ(不図示)に転送するためのスイッチである。全画素
一括露光手段は一括リセットを行うためのリセットスイ
ッチMV、MRES及び一括転送を行うための転送スイッチ
MTXが該当する。全画素一括露光期間は全画素がリセッ
トされてから転送スイッチMTXによる信号転送が終了す
るまでの期間であり、この間にLED1を点灯させるこ
とで指の指紋画像を得ることができる。
送され、画素アンプ(バッファトランジスタMSF)のリ
セットノイズは容量CNに転送される。
用いて説明する。
全画素が全面一括クリアされた後、図2(b)に示した
LED1が点灯され指紋の一部が読みとられる。その信
号は全面一括で各画素のアンプゲート部(バッファトラ
ンジスタMSFのゲート部)に一括転送される。ゲート部
の信号は各行毎に容量CSに転送され蓄積される。その
後ゲート部はリセットされ、そのノイズが容量CNに蓄
積される。信号とノイズは同時に後段の差動アンプへ転
送され、信号からノイズが除去される。この動さが各行
毎に繰り返される。
る。まず、センサ10上の指が検知されると、T1期間
にセンサの動作がスタートし、タイミング発生部35か
ら制御信号φstartが出力される。制御信号φstartを受
けた垂直走査回路31は、T2期間にまず信号φC1,φ
C2(n),φC2(n+1),・・・をHレベルとして、スイッチ
MV,MRESをONしホトダイオードPDとアンプのゲー
ト部(バッファトランジスタMSFのゲート部)を全画素
でクリアする。次に信号φPを全画素同時にHレベルと
して、転送スイッチMTXをONし、このときLED1が
点灯されて(φ LEDがHレベル)、移動する指に照射さ
れ、指からの反射光が各画素のホトダイオードPDで光
電変換され、アンプのゲート部(バッファトランジスタ
MSFのゲート部)にホトダイオードPDからの信号が転
送される。こうして指紋画像が20行分読み取られる。
なお、転送スイッチMTXをOFFとした状態で期間T3
の間LED1を点灯し、その後転送スイッチMTXをON
して信号を転送してもよい。LED1の点灯期間(光照
射期間)は、全画素一括露光手段による露光期間と一致
するように又は該露光期間内にあるように制御すること
で、消費電力を低減することができる。アンプの出力信
号は信号φsel(n)とφSをHレベルとしてスイッチMSEL
とM1をONすることで、容量CSに蓄積される。
ッチMRESをONとしアンプゲード部(バッファトラン
ジスタMSFのゲート部)がリセットされ、その後φ
sel(n)とφ NをHレベルとしてスイッチMSELとM2をO
Nすることで、リセットノイズが容量CNに転送され
る。この時、ホトダイオードPDは外光などにより電荷
過剰による電荷のゲート部への漏れを防ぐため、信号φ
C1をHレベルとしてスイッチM VをONとし固定電位に
制御される。容量CS,CNに蓄積された信号とノイズは
順次後段に転送処理される。こうしてn行目の画素の信
号とノイズが列ごとに順次読み出されると、次のn+1
行目の画素のアンプの出力信号を容量CS、リセットノ
イズを容量CNに転送し、後段に転送処理する読み出し
動作が行われる。このように各画素行の読み出しが行わ
れる。期間T4が全画素信号を後段に読み出す期間であ
る。センサ10上に指がないことが検知されると、タイ
ミング発生部35から信号φendが出力され、センサの
動作を停止する。
重要である。すなわち指の移動の最高速度を予想して、
あるいは想定設定して、センサのフレーム速度を決める
必要がある。フレーム速度が遅いと指の移動により指紋
がボケてしまう、あるいは、フレーム速度を早くし過ぎ
ると指の移動が遅い場合画像メモリを多く準備する必要
がある。
指の最高移動速度を1cm/0.1secと設定した。
その時、LED点灯時間を28μsecにすればその期
間の指の移動は2.8μmとなり、画像のボケ分あるい
は、フレーム間のサンプリング誤差はmax画素サイズ
の1/10以下となる。フレームレートは画像のオーバ
ラップをミニマム5画素分とすると、150μmで約
1.4msec繰り返しとなり、約714フレーム/秒
である。φread期間は約1.4msecあるので信
号出力周波数は約8MHzとなる。LED点灯期間をさ
らに短い時間にすると画像のサンプリング誤差は小さく
でき、画像合成後の指紋再現性が高いので認証精度が向
上できる。
成が出来れば、特徴点抽出方法が周波数解析法、画像マ
ッチング法、リレーション法でも満足が出来る認証が出
来た。ただ、目的に応じて(必要とされる認証精度)特
徴点抽出法あるいはフレーム速度を設定すればよい。
照射して、その反射光又は透過光(又は散乱・透過光)
を光センサで指紋を検出する光学式の他に、指を圧電素
子,静電容量検出素子,温度検出素子等の半導体センサ
に載せて、圧力,容量,温度を検出することで指紋を検
出する半導体センサ方式があるが、本発明ではどのよう
な検出方法を用いてもよい。ただし、本発明では動画像
の一部が重複するように画像を撮影するので、センサ1
0の読み取り速度が指の移動速度に比べて速いセンサで
あることを要する。
いセンサを使うので低コストであり、小型化が可能にな
る。また、消費電力を低減でき、高精度の認証が可能と
なり、携帯機器にも使えるようになる。
図である。
図、(b)は光学式による指紋読み取り装置の概略的構
成を示す図である。
写体像の場合の画像データを示す模式図である。
ャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 被写体とセンサとを相対的に移動させる
ことにより、得られた被写体の画像の一部が重複するよ
うに前記被写体の画像を分割して取得する画像入力装置
であって、 該センサから出力される複数の画像の重複部を補正して
該複数の画像を合成する画像合成手段を有する画像入力
装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像入力装置において、
前記センサから出力される複数の画像から前記被写体と
センサとの相対的な速度あるいは速度変化を検出する手
段を有し、前記画像合成手段は、この検出結果に基づい
て画像の合成を行うことを特徴とする画像入力装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像入力装置に
おいて、前記センサは2次元状に配列された複数の画素
を有するとともに、前記2次元状に配列された複数の画
素を一括露光する駆動手段を有する画像入力装置。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の画像入力装置に
おいて、前記センサは2次元状に配列された複数の画素
を有するとともに、前記2次元状に配列された複数の画
素一括露光する駆動手段と、 前記被写体に光を照射する光照射手段とを有し、前記駆
動手段は、該光照射手段の光照射期間が、前記2次元状
に配列された複数の画素の露光期間と一致するように又
は該露光期間内にあるように制御することを特徴とする
画像入力装置。 - 【請求項5】 請求項3又は4に記載の画像入力装置に
おいて、前記駆動手段は、前記露光期間に光電変換され
た光信号を読み出した後に、前記画素のノイズ信号を読
み出す画像入力装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の画像入
力装置を用いた指紋認識装置であって、前記被写体は指
であり、前記複数の画像は指紋画像である指紋認識装
置。
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Legal Events
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A521 | Request for written amendment filed |
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A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
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