JP4426965B2 - ゴムライニングロール - Google Patents
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Description
この発明の他の目的は、ゴムライニングの回転軸まわりの移動を防止して、円滑な搬送動作を達成することができるゴムライニングロールを提供することにある。
請求項2の発明によるゴムライニングロールは、上記環状体がロール本体の外周面にその軸線に沿って間欠的に被着されていることを特徴とする。
請求項3の発明によるゴムライニングロールは、上記ロール本体の外周面とほぼ半円筒状ベース部材の内周面との間に緩衝材が介挿されていることを特徴とする。
また、前記環状体はロール本体の外周面にストッパ部材でもって着脱可能に固定したから、ゴムライニングを構成する環状体がその軸まわりに回動して移動するのを防止し、円滑な搬送動作を達成することができる。
また、請求項3の発明によれば、環状体を構成するほぼ半円筒状のベース部材は、その軸線に沿って円筒状部材を縦割りにしてほぼ同一形状とすることができ、これによって無駄の少ない材料取りを達成することができる。
さらに、請求項4の発明によれば、ほぼ半円筒状ベース部材とロール本体との間に緩衝材を介挿することにより、堅固かつ安定したゴムライニングロールが提供できる。
同図において、このゴムライニングロール1は、円柱状外周面2aを有するロール本体2と、上記外周面2aに着脱可能に被着された円筒状ゴムライニング3とを具備し、上記ゴムライニング3を中心軸aに沿って所定長さの環状体4に複数分割するとともに、その両端軸部5を軸受装置6に回転可能に軸支して構成されている。
以下、便宜上、上記外周面2aに環状体4を間欠的に被着した図2で示す例について説明する。
上記環状体4は、1対のほぼ半円筒状のゴムライニング単体4A,4Bと、これら各単体4A,4Bを環状に連結する連結部材7とを備える。
また、上記連結部材7は、帯状の金属製ベース部材12と、このベース部材12の外周面に溶着されたゴム層13と、複数のねじ体14とを備え、前記ベース部材12には軸線aに沿って所定間隔を存し複数のねじ孔12aが前記ゴム層13の切欠部13aを介して2列に形成され、前記各ねじ孔12aを通して前記ベース部材10の各ねじ孔10bにねじ体14をねじ込むことにより、前記環状体4がロール本体2の外周面2aに被着されるように構成されている。
さらに、前記ロール本体2の外周面2aには、その軸線aに沿って延びる2条のストッパ部材15が突設され、各ストッパ部材15は、例えば前記ロール本体2の外周面2aに形成されたキー溝2bに金属製のI型部材を嵌合して複数のねじ体16でもって前記軸線aを通る直径方向の対称位置に固定されている。
まず、図2において、ゴムライニングロール1の外周面2aに被着された複数の環状体4における所定個所に損傷が発生した場合、その損傷のある環状体4のみをロール本体2から取り外し、新規な環状体4を被着する。
図3における新規な1対のゴムライニング単体4A,4Bを上記ロール本体2の外周面2aに環状に対向配設するとともに、各ベース部材10における突き合わせ端部10aの間に連結部材7を介在させ、前記連結部材7のベース部材12に形成された各ねじ孔12aを通して前記ベース部材10の各ねじ孔10bにねじ体14をねじ込むことにより、前記ゴムライニング単体4A,4Bおよび連結部材7からなる環状体4が前記ロール本体2の外周面2aに被着される。
なお、前記ねじ体14の緩み止のために、これを前記連結部材7におけるベース部材12に点溶接することが推奨される。
まず、同図で示すように、1対のゴムライニング単体4A,4Bの中央部に締付金具17aを有するワンタッチロック式の締付バンド17を装着し、上記両単体4A,4Bおよび連結部材7を環状に配設し、前記バンド17を締め付けて前述のねじ止め固定を局部的にする。
つぎに、上記バンド17の締め付け位置を変更し、ほぼ同様に他の要部を局部的に連結固定したのち、上記締付バンド17を取り外すことにより、上記環状体4の連結を完了する。
なお、前記バンド17を使用することなく、前記環状体4をロール本体2の外周面2aに被着してもよいことはいうまでもない。
同図で示すように、1対のゴムライニング単体4A,4Bにおけるベース部材10の各突き合わせ端部10aの間には、連結部材7が介在されて、ねじ体14でもって連結された環状体4が構成されるするとともに、前記ロール本体2の外周面2aに突設された各ストッパ部材15の両側面15aに前記ゴムライニング単体4A,4Bにおけるベース部材10の各突き合わせ端部10aが対向して固定される。
すなわち、前記搬送ラインは、多数のゴムライニングロール1が圧延機の後段側にほぼ水平面内において所定間隔を存し並列に配設され、連続して搬送される長帯鋼材を間欠的に停止させ、その停止状態において切断機でもって所定長さの鋼板に切断することができるように構成されている。
その際、前記長帯鋼材の搬送と停止に連動して、各ゴムライニングロール1の外周面2aにおける円筒状ゴムライニング3、つまり、前記環状体4には強大な回転モーメントが付勢される。
しかも、上記ゴムライニング単体4A,4Bを連結部材7で連結することにより、上記各単体4A,4Bは円筒状部材の縦割りによるほぼ同一形状とすることができ、これによって無駄のない材料取りを達成することができる。
なお、図1で示すように、上記環状体3をロール本体2の外周面2aにその軸線aに沿って連続的に被着してもよいことは勿論であるが、図2で示すように、上記環状体4をロール本体2の外周面2aにその軸線aに沿って間欠的に被着することにより、構成部材の低減を図り、補修再生作業を一層容易かつ安価にすることができる。
同図において、ゴムライニング単体4A,4Bは、ほぼ半円筒状の金属製ベース部材10と、このベース部材10の外周面に溶着されたゴム層11と、各ベース部材10の突き合わせ端部10aの一方に突設された凸片10cおよび他方に突設された凹片10dと、上記凸片10cおよび凹片10dに形成された挿通孔10e、10fと、上記挿通孔10eに対向して前記ロール本体2の外周面2aに形成されたねじ孔2cと、上記各孔10f,10eに挿通されて上記ねじ孔2cにねじ込まれる複数のねじ体19とを備える。
なお、このようなゴム栓20は、必要に応じて前述の図5で示した切欠部12aにも嵌合されることが推奨される。
2 ロール本体
2a 外周面
3 ゴムライニング
4 環状体
4A ゴムライニング単体
4B ゴムライニング単体
7 連結部材
10 ベース部材
10a 突き合わせ端部
10b ねじ孔
11 ゴム層
12 連結ベース部材
13 連結ゴム層
14 ねじ体
15 ストッパ部材
18 緩衝材(緩衝シート)
a 軸線
Claims (3)
- 円柱状外周面を有するロール本体と、このロール本体の外周面に着脱可能に被着された円筒状ゴムライニングとを具備し、上記ゴムライニングをその軸線に沿って所定長さの環状体に複数分割してなるゴムライニングロールであって、
上記環状体は、
ほぼ半円筒状のベース部材と、上記ベース部材を環状に連結する連結部材と、前記ベース部材の外周面に溶着されたゴム層とを備え、
上記連結部材は、
上記ロール本体の外周面に環状に対向配設された1対の前記ベース部材の突き合わせ端部の外周面間に架設された連結ベース部材と、
上記連結ベース部材の外周面に溶着されたゴム層と、
上記連結ベース部材の両端部および1対の前記ベース部材の突き合わせ端部に形成されたねじ孔にねじ込まれた複数のねじ体とからなり、
上記ロール本体の外周面に軸線に沿って突設されたストッパ部材の円周方向両側面に前記ベース部材の突き合わせ端部を当接させると共に、上記ストッパ部材の外周面に上記連結部材を被着して、前記環状体がロール本体の軸線まわりに回動するのを防止するように構成したことを特徴とするゴムライニングロール。 - 上記環状体がロール本体の外周面にその軸線に沿って間欠的に被着されていることを特徴とする請求項1に記載のゴムライニングロール。
- 上記ロール本体の外周面とほぼ半円筒状ベース部材の内周面との間に緩衝材が介挿されていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴムライニングロール。
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