JP4426913B2 - レーザ装置の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、レーザ装置の調整方法に関し、特に、半導体リソグラフィ等の光源として用いられるエキシマレーザやフッ素分子レーザの製造時又はメンテナンス時に用いられる調整方法に関する。
近年、半導体集積回路の集積度が増す傾向にあり、半導体集積回路を製造するために用いられる露光装置において、解像力の向上が求められている。そのため、露光装置の光源として、短波長のレーザ光を出力するエキシマレーザやF(フッ素分子:molecular fluorine)レーザが注目されている。
エキシマレーザは、レーザ媒質としてエキシマ分子を用いるガスレーザの一種である。エキシマ分子とは、クリプトン(Kr)やアルゴン(Ar)やキセノン(Xe)等の希ガスと、フッ素(F)や塩素(Cl)や臭素(Br)等のハロゲンガスとの混合ガスを励起することによって生じる結合分子のことである。レーザ装置において用いられるガスの種類は、出力すべきレーザ光の波長に応じて選択される。例えば、クリプトンガス及びフッ素ガスを用いるKrFレーザにおいては、発振波長が248nmとなり、アルゴンガス及びフッ素ガスを用いるArFレーザにおいては、発振波長が193nmとなる。一方、フッ素ガスを用いるFにおいては、発振波長が157nm付近となる。なお、実際には、それらのガスに加えて、ヘリウム(He)ガス又はネオン(Ne)ガス等の不活性ガスが、放電を促すためのバッファガスとして混合される。
図17は、レーザ装置の基本構成を説明するための模式図である。図17に示すように、レーザ装置は、レーザ発振が行われる金属製のレーザチャンバ100と、レーザチャンバ100内に設けられた放電用の電極101及びファン102と、ファン102を駆動するためのモータ103と、狭帯域化モジュール105と、フロントミラー106とを含んでいる。
以下においては、エキシマレーザの場合について説明する。レーザチャンバ100の内部には、レーザ媒質として、希ガス及びハロゲンガスと、バッファガスとが導入されており、高圧に保たれている。電極101は、外部から電力を供給されることにより、レーザチャンバ100の内部に放電を生じさせる。それにより、希ガス及びハロゲンガスが励起状態となり、両者が結合してエキシマ分子が生成される。このエキシマ分子は、ごく短時間(数n秒〜10数n秒程度)の間のみ存在し、基底状態に落ちる際に放出光を放出し、その後、再びそれぞれの原子に分離する。ファン102は、レーザチャンバ100内の気体を攪拌することにより、エキシマ分子の生成効率を高くする。
また、レーザチャンバ100には、2つのウィンドウ104が設けられている。ウィンドウ104は、フッ化カルシウム(CaF)のように、光エネルギーに対する耐久性が大きい光学ガラスによって形成されており、光軸に対してブリュースタ角を為す角度で配置されている。ここで、ブリュースタ角とは、p偏光(振動方向が入射面に対して平行な偏光)の反射率がゼロになるときの入射角のことである。このようなウィンドウ104を設けることにより、レーザチャンバ100を通過するp偏光の損失をほとんどなくすことができる。
狭帯域化モジュール105は、例えば、2つのプリズムとグレーティングとによって構成されている。図17に示すように、プリズム105a及び105bは、レーザチャンバ100から出射した光ビームの幅を拡大して、グレーティング105cに入射させる。グレーティング105cは、入射光に含まれる複数の波長成分を、異なる複数の方向にそれぞれ反射する。そこで、グレーティング105cと他の光学素子との位置関係を調節することにより、放出光を狭帯域化することができる。フロントミラー106は部分反射ミラーであり、レーザチャンバ100から出射した光の一部を透過させ、残りを反射する。
レーザチャンバ100において、エキシマ分子から放出された光は、ウィンドウ104を通ってレーザチャンバ100から出射し、狭帯域化モジュール105とフロントミラー106との間を複数回往復する。それにより、放出光は狭帯域化されると共に増幅され、フロントミラー106の透過率に対応する強度のレーザ光が、フロントミラー106から出射する。
ところで、図17に示すレーザ装置においては、狭帯域化モジュール105におけるエネルギー損失を避けることができないので、発生するレーザ光の出力をあまり高くすることができない。そのため、図17に示すようなレーザ発振器に加えて、レーザ発振器から出力されるレーザ光を増幅するレーザ増幅器を備えた2段構成のレーザ装置も実用化されている。
そのようなレーザ装置としては、インジェクション・ロック方式や、MOPA(master oscillator power amplifier)方式が知られている。インジェクション・ロック方式とは、レーザ増幅器のリア側及びフロント側に反射ミラーを配置して、レーザ発振器とレーザ増幅器とを同期して制御する方式である。一方、MOPA方式とは、レーザ増幅器のリア側及びフロント側に反射ミラーを配置せずに、レーザ発振器から出力されるレーザ光を、レーザ増幅器のレーザ媒質中を通過させることにより増幅する方式である。
2段構成のレーザ装置においては、レーザ増幅器のゲインを大きくすることにより、レーザ発振器の出力を低く抑えることができるので、狭帯域化モジュールに設けられたグレーティング等の光学素子が光エネルギーによって劣化するのを抑制できるという利点もある。
しかしながら、図17に示すレーザ装置においても、2段構成のレーザ装置においても、発振するレーザ光の波長が短いので、レーザ光の高いエネルギーにより、図17に示すフロントミラー106等の光学素子の劣化が激しい。そのため、それらの光学素子を頻繁に交換する必要がある。その際に、光が狭帯域化モジュール105とフロントミラー106との間を効率良く往復できるように、新しく取り付けられた光学素子の設置角度を精密に調整しなくてはならない。しかしながら、そのような角度調整は、作業に慣れたサービスマンが行う場合であっても長時間を要してしまうので、半導体製造工場等の現場においては、その間、生産ラインを停止しなくてはならないという問題があった。
関連する技術として、特許文献1には、フロント側共振器プレートとリア側共振器プレートをレーザチャンバを挟んで複数本のロッドで固定する手段と、フロント側光学系およびリア側光学系をそれぞれ1つの筐体に囲い、両共振器プレートに固定する手段と、フロント側またはリア側の筐体をレーザの光軸に対して略垂直方向に移動可能とする手段と、フロント側またはリア側の筐体をレーザの光軸と一致させて設置する手段とを備えるレーザ装置が開示されている。このレーザ装置によれば、エキシマレーザ装置の光学系を高精度に設置できると共に、それらの光学系を容易に交換することができる。しかしながら、汎用のレーザ装置においても、光学系の精度を保ちつつ、容易に交換することができる方法が望まれる。
特開平6−152020
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、レーザ装置において、フロントミラーやリアミラーを含む光学系の精密な角度調整を容易にして、光学系の部品を短時間に交換することができる調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係るレーザ装置の調整方法は、複数のウィンドウから光を放出するレーザチャンバと、レーザチャンバから放出される光を反射してレーザ発振を生じさせる少なくとも1つのレーザ発振用ミラーを含む複数の光学素子とを有するレーザ装置の調整方法であって、複数の光学素子の替わりに、複数のピンホールがそれぞれに設けられた複数のピンホール板をレーザ装置に取り付けて、可視光源を用いて第1のピンホールからレーザチャンバに可視光を入射し、第2のピンホールから出射する可視光を観測することにより、可視光源及びレーザ装置において光軸を合わせるステップ(a)と、レーザ装置に含まれる少なくとも1つのレーザ発振用ミラーについて、レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダの保持角度を、調整用の平行基板ミラーを保持するミラーホルダの保持角度に合わせて調整するステップ(b)と、レーザ装置に含まれる少なくとも1つのレーザ発振用ミラーを取り付けるための少なくとも1つのベースプレートに、平行基板ミラーを保持するミラーホルダを取り付けて、可視光源を用いて、第1のピンホールからレーザチャンバに可視光を入射させ、平行基板ミラーから反射される可視光を観測することにより、少なくとも1つのベースプレートのあおり角を調整するステップ(c)と、少なくとも1つのベースプレートに、平行基板ミラーを保持するミラーホルダの替わりに、対応するレーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダを取り付けるステップ(d)とを具備する。
また、本発明の第2の観点に係るレーザ装置の調整方法は、複数のウィンドウから光を放出する第1のレーザチャンバと、第1のレーザチャンバから放出される光を増幅する第2のレーザチャンバと、第1又は第2のレーザチャンバから放出される光を反射してレーザ発振を生じさせる複数のレーザ発振用ミラーを含む複数の光学素子とを有するレーザ装置の調整方法であって、複数の光学素子の替わりに、複数のピンホールが各々に設けられた複数のピンホール板をレーザ装置に取り付けて、可視光源を用いて第1のピンホールから第1のレーザチャンバに可視光を入射し、第2のレーザチャンバを介して第2のピンホールから出射する可視光を観測することにより、可視光源及びレーザ装置において光軸を合わせるステップ(a)と、レーザ装置に含まれる各々のレーザ発振用ミラーについて、レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダの保持角度を、調整用の平行基板ミラーを保持するミラーホルダの保持角度に合わせて順次調整するステップ(b)と、レーザ装置に含まれる各々のレーザ発振用ミラーを取り付けるためのベースプレートに、平行基板ミラーを保持するミラーホルダを取り付けて、可視光源を用いて、第1のピンホールから第1又は第2のレーザチャンバに可視光を入射させ、平行基板ミラーから反射される可視光を観測することにより、ベースプレートのあおり角を順次調整するステップ(c)と、各々のベースプレートに、平行基板ミラーを保持するミラーホルダの替わりに、対応するレーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダを取り付けるステップ(d)とを具備する。
本発明によれば、予め光軸調整が為されたレーザ装置に、予め光軸調整が為された交換ミラーモジュール(レーザ発振用ミラー及びそれを保持するミラーホルダ)を取り付けることにより、ミラー交換作業を行う。従って、ミラー交換後に、ミラーを含めた光軸調整を行う必要がなくなり、ミラー交換作業を短時間に終了させることができる。その結果、レーザ装置の稼動停止時間を短くして、半導体製造工場等における生産性を向上させることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る調整方法が適用されるレーザ装置を示している。このレーザ装置は、発振段10と、発振段10の上部に設置された増幅段20とを含むインジェクション方式のArFエキシマレーザである。なお、本発明に係る調整方法は、インジェクション方式に限らずMOPA方式のレーザ装置や、発振段10と増幅段20とが直線上に配置されたインジェクション方式又はMOPA方式のレーザ装置や、発振段のみからなる通常のレーザ装置にも適用することができる。
図1に示すように、このレーザ装置は、レーザチャンバ11、狭帯域化モジュール12、及び、フロントミラー13を含む発振段10と、レーザチャンバ21、リアミラー22、及び、フロントミラー23を含む増幅段20と、ビームステアリングユニット30とを含んでいる。
レーザチャンバ11及び21の内部には、レーザ媒質となるレーザガスが充填されており、レーザガスを励起するために放電を生じさせる電極や、レーザガスを攪拌するためのファンが設けられている。また、レーザチャンバ11及び21には、光を低損失で透過させるために、光軸に対してブリュースタ角を為すように配置されたウィンドウ11a及び11b、並びに、21a及び21bがそれぞれ設けられている。
狭帯域化モジュール12は、少なくとも1つのプリズムとグレーティングとによって構成されており、入射した光の内の所望の波長成分を、光の入射方向に向けて反射する。フロントミラー13は、入射光の一部を透過させ、残りを反射する部分透過ミラーである。レーザチャンバ11内において放出された光は、狭帯域化モジュール12とフロントミラー13との間を、レーザチャンバ11を介して往復することにより、狭帯域化されつつ増幅される。そのようにしてレーザ発振した光の一部は、フロントミラー13を透過し、反射ミラーM1に入射する。ビームステアリングユニット30は、2つの反射ミラーM1及びM2を含んでおり、発振段10から出力されたレーザ光を増幅段20に導く。
リアミラー22及びフロントミラー23は、部分透過ミラーである。ビームステアリングユニット30を介して入射した光は、リアミラー22を透過することにより、増幅段20に導入され、リアミラー22とフロントミラー23との間を、レーザチャンバ21を介して往復することにより増幅される。さらに、増幅された光は、フロントミラー23を透過してレーザ装置から出射する。
ここで、フロントミラー13及びリアミラー22は、リア側キャビティプレート1に取り付けられている。また、狭帯域化モジュール12及びフロントミラー23は、フロント側キャビティプレート2に取り付けられている。
図2の(a)は、図1に示すリア側キャビティプレート1をリア側(図1においては左方向)から見た図であり、図2の(b)は、図1に示すフロント側キャビティプレート2をフロント側(図1においては右方向)から見た図である。キャビティプレート1及び2には、開口1a及び1b、並びに、開口2a及び2bがそれぞれ形成されている。これらの開口1a、1b、2a、2bは、ピンホールやスリットを配置するために設けられている。図2の(a)及び(b)には、開口1a、1b、2a、2bに、ピンホールPH1〜PH4が形成されたピンホール板3a〜3dがそれぞれ配置されている様子が示されている。
本発明の一実施形態に係るレーザ装置の調整方法について説明する。本実施形態に係るレーザ装置の調整方法においては、狭帯域化モジュール12と、レーザチャンバ11と、ビームステアリングユニット30の反射ミラーM1及びM2と、レーザチャンバ21とを含むレーザ光の光路における光軸が調整される。この光軸調整方法は、フロントミラー13、リアミラー22、又は、フロントミラー23等の部品を交換する際に実施される。
図3の(a)は、Z方向(垂直方向)から見た増幅段20の断面を示しており、図3の(b)は、Z方向から見た発振段10の断面を示している。本実施形態においては、図3に示すように、光軸の調整に用いられるHe−Neレーザ光の光軸(実線)と、ArFレーザ光の光軸(破線)とを一致させることを基本方針として調整を行う。なお、図3において、レーザチャンバ11及び21の内部に設けられている電極等は省略されている。
光軸調整方法の第1のステップにおいて、図4に示すように、レーザチャンバ11及び21内にネオン(Ne)ガスを充填すると共に、基準圧力及び基準温度となるようにチャンバ内の雰囲気を設定する。本実施形態においては、基準圧力を3000hPa、基準温度を20℃としている。
また、リア側キャビティプレート1の開口に、ピンホールPH2及びPH3が形成されたピンホール板3b及び3cをそれぞれ取り付けると共に、フロント側キャビティプレート2の開口に、ピンホールPH1及びPH4が形成されたピンホール板3a及び3dを取り付けておく。
さらに、図1に示す狭帯域化モジュール12をフロント側キャビティプレート2から取り外し、その替わりに、図4に示すように、オートコリメータ40を配置する。そして、オートコリメータ40から出射した光がピンホールPH1及びPH2を通過するように、反射ミラー41及び42の角度を調節する。
本実施形態においては、オートコリメータ40の光源部としてヘリウム(He)−ネオン(Ne)レーザ光源40aを用い、撮像部としてCCD(charge coupled device)カメラ40bを含むオートコリメータを使用している。ビームスプリッタ40cは、He−Neレーザによって出力されたレーザ光を透過させて外部に出射させると共に、外部から入射した光を反射してCCDカメラ40bに導く。
ビームステアリングユニット30においては、反射ミラーM2を取り外し、その替わりに、ターゲット43を設置する。ターゲット43は、例えば、ターゲット面上に互いに直交する2本の直線が描かれた部材であり、それらの直線の交点が、ピンホールPH3と共役の位置となるように配置される。
次に、第2のステップにおいて、オートコリメータ40からHe−Neレーザ光を出射し、反射ミラーM1によって出射光を図の上方に反射させ、ターゲット43を照射させる。そして、He−Neレーザ光が、ターゲット面上の2つの直線の交点を照射するように、反射ミラーM1の角度を調整する。本実施形態において光軸調整用の光として用いられるHe−Neレーザ光は、約632.8nmの波長を有する赤色可視光なので、ターゲット面上において赤色のスポット光が移動するのを目視することにより、容易に照射位置を確認することができる。そこで、赤色のスポット光の位置を確認しつつ、反射ミラーM1の角度を変化させることにより、He−Neレーザ光を所望の位置に入射させることができる。
第3のステップにおいて、図5に示すように、ターゲット43をリア側キャビティプレート1から取り外し、反射ミラーM2を取り付ける。そして、反射ミラーM1によって図の上方に導かれたHe−Neレーザ光が、反射ミラーM2によって反射されることにより、ピンホールPH3及びPH4を通過するように、反射ミラーM2の角度を調整する。
第4のステップにおいて、図6に示すように、増幅段20の出射側に、第2のオートコリメータ44を設置する。オートコリメータ44は、第1のオートコリメータ40と同様に、He−Neレーザ光源44aと、CCDカメラ44bと、ビームスプリッタ44cとを含んでいる。このオートコリメータ44から出射するHe−Neレーザ光がピンホールPH4及びPH3を通過するように、反射ミラー45及び46の角度を調節する。ここで、反射ミラーM1及びM2は、既に角度調整されているので、オートコリメータ44から出射したHe−Neレーザ光がピンホールPH4及びPH3を通過できれば、その光は、反射ミラーM2及びM1を経て、ピンホールPH2及びPH1を通過する。従って、オートコリメータ40の出力信号を検出することにより、反射ミラーM1及びM2が角度調整されていることを確認することができる。
さらに、図7に示すように、キャビティプレート1及び2からピンホール板3a〜3dを取り外し、リア側キャビティプレート1の開口1aに、スリットSL2が形成されたスリット板4bを取り付け、フロント側キャビティプレート2の開口2bに、スリットSL4が形成されたスリット板4dを取り付ける。これらのスリットは、Z方向に長く、Y方向に短い長方形の開口形状を有している。この形状は、レーザチャンバから出射するレーザ光の断面形状とほぼ一致している。
以上説明した本実施形態に係るレーザ装置の調整方法は、新規にレーザ装置を稼動させる際にも用いることができる。レーザ装置の製造時には、発振段10と、増幅段20と、ビームステアリングユニット30との位置関係については、組み立てる際に、少なくとも発振可能な程度(即ち、光が出射する程度)に調整されているだけなので、最良の状態に調整されているとは言い難い。そのままでは、レーザ装置を効率的に動作させることは困難である。しかしながら、本実施形態に係る調整方法を用いることにより、ビームステアリングユニットに含まれる反射ミラーを、容易に精度良く調整することが可能になる。
次に、フロントミラー及びリアミラーを交換する工程について説明する。このミラー交換は、予めフロントミラー又はリアミラーの光軸が調整された交換ミラーモジュールを、レーザ装置に設けられた光軸調整済みの固定器具(キネマティックプレート、或いは、ベースプレートともいう)に取り付けることにより行われる。ここで、ミラー交換を行う前に、本発明の一実施形態に係るレーザ装置の調整方法を用いることにより、図7に示すオートコリメータ40及び/又は44を含めた光軸を調整しておく必要がある。
図8は、図1に示すフロントミラー23の周辺を拡大して示す断面図である。図8の(a)に示すように、フロントミラー23は、ミラーホルダ50に保持されており、キネマティックプレート62を介してフロント側キャビティプレート2に取り付けられている。また、図8の(b)は、フロントミラー23及びミラーホルダ50を含むミラーホルダユニットを示している。ミラーホルダ50は、イモネジ(六角穴付き止めネジ)50a及び50bを含んでおり、これらのイモネジ50a及び50bを調節することにより、ミラーホルダ50におけるフロントミラー23の反射面の傾きを調整することができる。
図8の(a)に示すように、キネマティックプレート62は、あおり角を調整するための2軸あおり調整器具を有しており、キネマティックプレート62の設置面に含まれる2軸に対するあおり角をそれぞれ調整することが可能である。図8の(c)は、キネマティックプレート62を示す平面図である。
キネマティックプレート62は、中央部に円形の開口を有する円形平板であり、円形平板の2つの主面は、互いに平行になっている。キネマティックプレート62の一方の主面62aには、表面を研磨された3個スチール球62cが埋め込まれて固定されている。これらのスチール球62cは、主面62aの直径を表す第1の線上の両端近傍と、第1の線と直交する第2の線上の一端近傍とに位置している。また、ミラーホルダ50の主面62bには、スチール球62cを受け止めるために、平面、又は、コーン形状の溝若しくは窪みを有する構造が形成されている。このように、スチール球62cを介して両主面の位置決めを行うことにより、キネマティックプレート62と、そこに取り付けられるミラーホルダとの位置関係、特に、ミラーの設置角度を、数μradのオーダーで再現することができる。図1に示すフロントミラー13やリアミラー22も、図8に示すのと同様に、リア側キャビティプレート1に取り付けられている。
図9及び図10は、交換ミラーモジュールの調整方法を説明するための図である。なお、図9及び図10においては、キネマティックプレートの3個のスチール球の内の2個のスチール球が示されている。
交換ミラーモジュールを調整するための第1のステップにおいて、図9に示すように、キネマティックプレート51を、3個のスチール球51aが上面に来るように水平に設置し、3個のスチール球51a上に、平行基板ミラー52を配置する。第1のステップにおいて用いられるキネマティックプレート51は、図8に示すキネマティックプレート62と異なり、2軸あおり調整器具を備えていなくても良い。第1のステップにおいて、キネマティックプレート51は、交換ミラーモジュールを調整する際の基準として用いられるだけだからである。
また、平行基板ミラー52は、HR(高反射)コート処理が施されたHRコート面52aと、AR(無反射)コート処理が施されたARコート面52bとを含んでおり、HRコート面52aがスチール球51a側を向くように配置されている。さらに、図中、平行基板ミラー52の上方に、He−Ne光源60aと、CCDカメラ60bと、ビームスプリッタ60cとを含むオートコリメータ60が配置される。
このような配置において、キネマティックプレート51の3個のスチール球51aの頂点を結ぶ平面が、オートコリメータ60から出射するHe−Neレーザ光の光軸と直交するように、キネマティックプレート51とオートコリメータ60との位置を調節する。即ち、オートコリメータ60からHe−Neレーザ光が出射すると、その出射光は、平行基板ミラー52のARコート面52bを透過してHRコート面52aによって反射されるので、その反射光が、ビームスプリッタ60cを介してCCDカメラ60bに入射するように、キネマティックプレート51とオートコリメータ60との位置関係を調節する。さらに、CCDカメラ60bによって検出された反射光のカメラ上における位置を記録しておく。
ここで、平行基板ミラー52のHRコート面をスチール球51a側に向ける理由は、次のとおりである。即ち、平行基板ミラー52の向かい合う2つの主面は、加工精度の限界等の理由により、完全に平行にはなっていない。そのため、HRコート面52aを図の上側に向けてしまうと、平行基板ミラー52の上面から反射された反射光に基づいて調整されたオートコリメータの設置角度は、3つのスチール球51aの頂点を結ぶ平面に対して、平行基板ミラー52の非平行度合いを反映した誤差を含んでしまうからである。
交換ミラーモジュールを調整するための第2のステップにおいて、図9に示すキネマティックプレート51から平行基板ミラー52を取り外し、図10に示すように、ミラーホルダ50にフロントミラー53が取り付けられたミラーホルダユニット(図8参照)を、3つのスチール球51aの上に配置する。このフロントミラー53は、図1に示すフロントミラー13又は23に替えて、狭帯域化レーザのフロントミラーとして用いられるものであり、向かい合う2つの非平行な平面によってウェッジ形状が形成されている。フロントミラー53において、レーザ光を反射する面53a(図10においては上面)は、部分反射ミラーとして作用する。なお、他方の傾斜面53bは、無反射処理が施されていることが望ましい。
このような配置において、オートコリメータ60から、フロントミラー53に向けてHe−Neレーザ光を出射し、フロントミラー53の面53aによって反射された反射光をオートコリメータ60のCCDカメラ60bに入射させる。そして、その反射光のCCDカメラ60b上における位置が、先に記録された平行基板ミラー52(図9)からの反射光の位置と一致するように、イモネジ50a及び50bを調整する。
このようにして調整されたフロントミラー53とミラーホルダ50とを含むミラーホルダユニットが、工場等の現場におけるミラー交換時に、交換ミラーモジュールとして用いられる。
図11〜図15は、レーザ装置側のベースプレートの調整方法を説明するための図である。図12〜図15において、X軸に対するあおり角をr、Y軸に対するあおり角をq、Z軸に対するあおり角をpとする。
ベースプレートを調整するための第1のステップにおいて、図11に示すホルダベース調整用治具54を用意する。即ち、図10に示すミラーホルダ50と同様のミラーホルダ55に平行基板ミラー56を取り付け、図10に示す交換ミラーモジュールの調整と同様の方法によって、光軸調整を行う。ここで、平行基板ミラー56は、HRコート処理が施されたHRコート面56aと、ARコート処理が施されたARコート面56bとを含んでおり、HRコート面56aがミラーホルダ55の外側(図11においては右側)を向くように配置されている。
次に、第2のステップにおいて、図12に示すように、光軸を調整されたレーザ装置において、リア側キャビティプレート1上において発振段のレーザチャンバ11と対向する位置に、キネマティックプレート61を取り付ける。このキネマティックプレート61は、図8に示すキネマティックプレート62と同様に、2軸あおり調整器具を有している。また、キネマティックプレート61の3つのスチール球に接するように、図11に示すホルダベース調整用治具54を設置する。このとき、平行基板ミラー56のHRコート面56aは、レーザチャンバ11の方を向いている。
このような配置において、オートコリメータ40からHe−Neレーザ光を出射すると、その出射光は、平行基板ミラー56のHRコート面56aによって反射される。そこで、その反射光が、オートコリメータ40のCCDカメラ40bに入射するように、キネマティックプレート61の2軸あおり(即ち、Y軸に対するあおり角q及びZ軸に対するあおり角p)を調整する。なお、その際には、キネマティックプレート61において調整可能な2軸(Y軸及びZ軸)の内の一方を調整する。
このようなキネマティックプレート61の調整を行った後で、ホルダベース調整治具54を取り外す。図13に示すように、リア側キャビティプレート1に残ったキネマティックプレート61が、フロントミラー13(図1)用のベースプレート(FMベースプレート)として用いられる。
次に、第3のステップにおいて、図14に示すように、フロント側キャビティプレート2上において増幅段20のレーザチャンバ21と対向する位置に、2軸あおり調整器具付きキネマティックプレート62を取り付け、そこに、ホルダベース調整用治具57を設置する。ホルダベース調整用治具57は、図11に示す平行基板ミラー56のHRコート面56aがミラーホルダ55側(図14においては右側)を向くように、ミラーホルダ55に取り付けたものである。このような配置において、図14において実線で示すように、オートコリメータ44からHe−Neレーザ光を出射し、平行基板ミラー56のHRコート面56aに入射させる。そして、HRコート面56aからの反射光がCCDカメラ44bに入射するように、キネマティックプレート62のあおり角p及びqを調整する。このキネマティックプレート62が、フロントミラー23(図1)用のベースプレート(FMベースプレート)として用いられる。
或いは、オートコリメータ44の替わりに、オートコリメータ40を用いて、キネマティックプレート62の調整を行っても良い。この場合には、図14において破線で示すように、He−Neレーザ光が、反射ミラーM1及びM2を経由してオートコリメータ40と平行基板ミラー56との間を往復する。従って、反射ミラーM1及びM2におけるHe−Neレーザ光の損失により、CCD40bにおける検出信号のS/N比が低下することを考慮する必要がある。しかしながら、図12に示すのと同様のホルダベース調整用治具54を使用することができるので、ミラーホルダ55における平行基板ミラー56の向きを付け替えて再度光軸を調整したり、別のホルダベース調整用治具を用意するといった手間を省くことができる。
次に、第4のステップにおいて、図15に示すように、リア側キャビティプレート1上において増幅段20のレーザチャンバ21と対向する位置に、2軸あおり調整付きキネマティックプレート63を取り付け、さらに、ホルダベース調整用治具54を設置する。このような配置において、図15において実線で示すように、オートコリメータ44からHe−Neレーザ光を出射し、平行基板ミラー56のHRコート面56aに入射させる。そして、HRコート面56aからの反射光が、CCDカメラ40bに入射するように、キネマティックプレート63のあおり角p及びqを調整する。このキネマティックプレート63が、リアミラー22(図1)用のベースプレート(RMベースプレート)として用いられる。
或いは、オートコリメータ44の替わりに、オートコリメータ40を用いて、キネマティックプレート63の調整を行っても良い。この場合には、図15において破線で示すように、He−Neレーザ光の反射ミラーM1及びM2における反射損失により、CCD40bにおける検出信号のS/N比が低下することを考慮する必要がある。また、その際には、図14に示すものと同様のホルダベース調整用治具57を使用することが望ましい。
最後に、図16に示すように、オートコリメータ40及び44を取り外し、狭帯域化モジュール12を設置し、レーザ発振を行うことにより、狭帯域化モジュール12を含めた光軸調整を行う。これにより、レーザ装置側の調整が終了する。さらに、図16に示すベースプレート61〜63に、光軸調整済みの交換ミラーモジュール(図10参照)を取り付けることにより、ミラー交換作業が完了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、フロントミラーやリアミラーが劣化して交換を要する状況になった場合に、予め調整された交換ミラーモジュールを半導体製造工場等の現場に持参し、それをレーザ装置に取り付けることにより、短時間にミラー交換することができる。そのため、従来のように、ミラー交換後の光軸調整のために長時間製造ラインを停止する必要がなくなり、直ちにレーザ装置を再稼動することが可能になる。
本発明は、半導体リソグラフィ等の光源として用いられるエキシマレーザやフッ素分子レーザの製造又はメンテナンスにおいて利用可能である。
本発明の実施形態に係る調整方法が適用されるレーザ装置を示す模式図である。 (a)は、図1に示すリア側キャビティプレートをリア側から見た図であり、(b)は、図1に示すフロント側キャビティプレートをフロント側から見た図である。 (a)は、図1に示す増幅段の断面図であり、(b)は、図1に示す共振段の断面図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、反射ミラーM1を調整するステップについて説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、反射ミラーM2を調整するステップについて説明するための図である。 光軸が調整されたレーザ装置を示す模式図である。 図6に示すレーザ装置にスリット板が取り付けられた様子を示す模式図である。 (a)は、キャビティプレートにフロントミラーが取り付けられている様子を示す断面図であり、(b)は、ミラーホルダユニットを示す断面図であり、(c)は、キネマティックプレートを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、キネマティックプレートとオートコリメータとの設置角度を調整するステップについて説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、交換ミラーモジュールにおけるフロントミラーの角度を調整するステップについて説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において用いるホルダベース調整用治具を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、発振段フロントミラー用のキネマティックプレートを調整するステップについて説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、調整された発振段フロントミラー用のキネマティックプレートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、増幅段フロントミラー用のキネマティックプレートを調整するステップについて説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る調整方法において、増幅段リアミラー用のキネマティックプレートを調整するステップについて説明するための図である。 光軸及びキネマティックプレートが調整されたレーザ装置を示す模式図である。 エキシマレーザの基本構成を説明するための図である。
符号の説明
1、2…キャビティプレート、1a、1b、2a、2b…開口、3a〜3d…ピンホール板、4b、4d…スリット板、10…発振段、11、21…レーザチャンバ、11a、11b、21a、21b…ウィンドウ、12…狭帯域化モジュール、13、23、53…フロントミラー、20…増幅段、22…リアミラー、30…ビームステアリングユニット、40、44、60…オートコリメータ、40a、44a、60a…He−Neレーザ光源、40b、44b、60b…CCDカメラ、40c、44c、60c…ハーフミラー、41、42、45、46…反射ミラー、43…ターゲット、50、55…ミラーホルダ、50a、50b…イモネジ、51、61〜63…キネマティックプレート、51a、62c…スチール球、52、56…平行基板ミラー、52a、56a…HRコート面、52b、56b…ARコート面、53a…部分反射面、53b…傾斜面、54、57…ホルダベース調整用治具、62…キネマティックプレート、62a、62b…主面、62c…スチール球

Claims (4)

  1. 複数のウィンドウから光を放出するレーザチャンバと、前記レーザチャンバから放出される光を反射してレーザ発振を生じさせる少なくとも1つのレーザ発振用ミラーを含む複数の光学素子とを有するレーザ装置の調整方法であって、
    前記複数の光学素子の替わりに、複数のピンホールがそれぞれに設けられた複数のピンホール板を前記レーザ装置に取り付けて、可視光源を用いて第1のピンホールから前記レーザチャンバに可視光を入射し、第2のピンホールから出射する可視光を観測することにより、前記可視光源及び前記レーザ装置において光軸を合わせるステップ(a)と、
    前記レーザ装置に含まれる少なくとも1つのレーザ発振用ミラーについて、前記レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダの保持角度を、調整用の平行基板ミラーを保持するミラーホルダの保持角度に合わせて調整するステップ(b)と、
    前記レーザ装置に含まれる少なくとも1つのレーザ発振用ミラーを取り付けるための少なくとも1つのベースプレートに、前記平行基板ミラーを保持するミラーホルダを取り付けて、前記可視光源を用いて、前記第1のピンホールから前記レーザチャンバに可視光を入射させ、前記平行基板ミラーから反射される可視光を観測することにより、前記少なくとも1つのベースプレートのあおり角を調整するステップ(c)と、
    前記少なくとも1つのベースプレートに、前記平行基板ミラーを保持するミラーホルダの替わりに、対応する前記レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダを取り付けるステップ(d)と、
    を具備するレーザ装置の調整方法。
  2. 複数のウィンドウから光を放出する第1のレーザチャンバと、前記第1のレーザチャンバから放出される光を増幅する第2のレーザチャンバと、前記第1又は第2のレーザチャンバから放出される光を反射してレーザ発振を生じさせる複数のレーザ発振用ミラーを含む複数の光学素子とを有するレーザ装置の調整方法であって、
    前記複数の光学素子の替わりに、複数のピンホールが各々に設けられた複数のピンホール板を前記レーザ装置に取り付けて、可視光源を用いて第1のピンホールから前記第1のレーザチャンバに可視光を入射し、前記第2のレーザチャンバを介して第2のピンホールから出射する可視光を観測することにより、前記可視光源及び前記レーザ装置において光軸を合わせるステップ(a)と、
    前記レーザ装置に含まれる各々のレーザ発振用ミラーについて、前記レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダの保持角度を、調整用の平行基板ミラーを保持するミラーホルダの保持角度に合わせて順次調整するステップ(b)と、
    前記レーザ装置に含まれる各々のレーザ発振用ミラーを取り付けるためのベースプレートに、前記平行基板ミラーを保持するミラーホルダを取り付けて、前記可視光源を用いて、前記第1のピンホールから前記第1又は第2のレーザチャンバに可視光を入射させ、前記平行基板ミラーから反射される可視光を観測することにより、前記ベースプレートのあおり角を順次調整するステップ(c)と、
    各々のベースプレートに、前記平行基板ミラーを保持するミラーホルダの替わりに、対応する前記レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダを取り付けるステップ(d)と、
    を具備するレーザ装置の調整方法。
  3. ステップ(b)が、
    調整用の平行基板ミラーを保持するミラーホルダを基準固定手段に取り付け、可視光を照射して保持角度を測定するステップと、
    前記レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダを前記基準固定手段に取り付け、可視光を照射して保持角度を測定することにより、前記レーザ発振用ミラーを保持するミラーホルダの保持角度を調整するステップと、
    を含む、請求項1又は2記載のレーザ装置の調整方法。
  4. ステップ(c)が、前記平行基板ミラーに可視光を入射させ、前記平行基板ミラーから反射される反射光の光軸が入射光の光軸に一致するように、前記ベースプレートのあおり角を調整することを含む、請求項1〜3のいずれか1項記載のレーザ装置の調整方法。
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