JP4426766B2 - 使い捨て排泄物処理パッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持する使い捨て排泄物処理パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
肌当接側に位置する透液性表面シートと肌非当接側に位置する不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、横方向へ延びる両端縁部と、縦方向へ延びる両側縁部とを有する縦長矩形の使い捨て排泄物処理パッドは公知である(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示のパッドは、その着用時に、着用者の腹部の側に位置する前域と、着用者の臀部の側に位置する後域とを有する。このパッドの縦方向中央には、環状の細長いゴムが取り付けられている。ゴムは、その両端部が裏面シートの外面に固着され、両端部の間に延びる中央部が裏面シートの外面から遊離している。このパッドは、パンツの内側にのせてパンツとともに着用する。このパッドは、裏面シートに取り付けられたゴムがパンツの内側に接するので、ゴムが滑り止めとなってパンツに対するパッドのずれを防ぐことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−119528号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示のパッドは、その着用時にパッドをパンツにのせるだけなので、パッドそれ自体が着用者の肌に密着することはなく、パンツを介してパッドを着用者の肌に密着させる必要がある。このパッドは、パンツが着用者の胴部からずれ下がると、それにともなってパッドもずれ下がり、パッドが着用者の肌から離間してパッドに排泄物を吸収させることができない。また、このパッドは、パンツとともに着用しなければならないので、特に寝たきりの着用者にパッドを着用させる場合、パンツを着用させた後にパッドをパンツの内側に配置しなければならず、パッドの着用に手間を要する。
【0006】
本発明の課題は、着用に手間を要せず、パンツを介さずに着用者の肌に密着させることができる使い捨て排泄物処理パッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に並ぶ前域および後域を備えた縦長の使い捨て排泄物処理パッドである。
【0008】
前記前提における本発明の特徴は、前記表裏面シートのうちの少なくとも該裏面シートが、前記前後域の周縁部からその内周側へ延びるとともに、前記表面シートの肌当接側に位置し、それら域の周縁部を囲繞して周方向へ弾性的に伸縮可能な周壁部を形成し、前記パッドが、前記前域に配置されて横方向へ所与寸法離間して並ぶ一対の帯片を備え、それら帯片が、前記周壁部に固着された第1固定部と、前記周縁部に固着された第2固定部と、前記前域の周縁部から縦方向外方へ延びていて前記第1および第2固定部の間で実質的にループを画く把持部とを有することにある。
【0009】
本発明は以下の実施態様を有する。
(1)前記周壁部には、その周方向へ実質的に環状を画く少なくとも1条の伸縮性弾性部材または伸縮性繊維不織布が収縮可能に取り付けられている。
(2)前記前域に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが、前記後域に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも大きい。
(3)前記後域の周縁部に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが、前記後域の周縁部を除く該後域の残余部に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも大きい。
(4)前記前域における前記パッドの曲げ剛性が、前記後域における前記パッドの曲げ剛性よりも小さく、前記前域における前記パッドの曲げ剛性が、0.05〜0.2N/gの範囲、前記後域における前記パッドの曲げ剛性が、0.2〜2.0N/gの範囲にある。
(5)前記パッドの平面形状が、前記前後域の間がくびれた実質的に縦長円形を呈し、前記前域の面積が、前記後域の面積よりも小さい。
(6)前記前域と前記後域との間には、それら域を互いに重ね合わせるように前記パッドを2つに折り畳むための横方向へ延びる折曲部が形成され、前記折曲部における前記パッドの曲げ剛性が、前記前後域における前記パッドの曲げ剛性よりも小さい。
(7)前記前域と前記後域との間には、それら域を互いに重ね合わせるように前記パッドを2つに折り畳むための横方向へ延びる折曲部が形成され、前記折曲部が、前記コアを除く前記表面シートと前記裏面シートとから形成されている。
(8)前記前域と前記後域とのいずれか一方には、縦方向へ延びる止着テープが取り付けられ、前記止着テープが、前記域の周縁部に固着された基端部と、前記域の周縁部から縦方向外方へ延びる粘着性の自由端部とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て排泄物処理パッドの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0011】
図1,2は、一例として示す排泄物処理パッド1Aの斜視図と、図1のII−II線矢視断面図とであり、図3は、図1のIII−III線矢視断面図である。図1では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印Nで示す。なお、表裏面シート2,3の内面とは、コア4に対向する面をいい、それらシート2,3の外面とは、コア4に非対向の面をいう。
【0012】
パッド1Aは、肌当接側に位置する透液性表面シート2と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在する吸液性コア4とから構成されている。パッド1Aは、縦方向に並ぶ前域5および後域6を備え、それら域5,6を周方向へ延びる周縁部7,8と、それら域5,6の表面シート2の肌当接側に位置して、周縁部7,8に沿って延びる弾性的に伸縮可能な周壁部9とを有する。周縁部7,8は、表裏面シート2,3とコア4とから形成されている。
【0013】
パッド1Aは、前後域5,6の周縁部7,8が弧を画くとともにそれら域5,6の間が横方向内方へくびれており、その平面形状が実質的に縦長円形(瓢箪型)を呈する。パッド1Aでは、前域5の面積が後域6のそれよりも小さい。パッド1Aには、それを縦方向へ引っ張ることが可能な一対の第1および第2帯片10,11と、パッド1Aの折り畳まれた状態(図5参照)を維持するための止着テープ12とが取り付けられている。
【0014】
表面シート2は、親水性繊維不織布13から形成されている。裏面シート3は、互いに重なり合う通気不透液性プラスチックフィルム14と疎水性繊維不織布15とをラミネートした複合シートから形成されている。裏面シート3では、フィルム14がコア4の側に位置し、不織布15がフィルム14の外側に位置している。フィルム14と不織布15とは、それらの対向面が接着剤(図示せず)を介して断続的に固着されている。
【0015】
コア4は、前域5と後域6とに位置し、その上下面が表裏面シート2,3の内面に接着剤(図示せず)を介して断続的に固着されている。コア4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。ゆえに、コア4は、その剛性が表面シート2や裏面シート3のそれよりも大きい。コア4は、その型崩れやポリマー粒子の脱落を防ぐため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートで包被されていることが好ましい。
【0016】
周壁部9は、前後域5,6の周縁部7,8全周を囲繞している。周壁部9は、その大部分が前後域5,6の周縁部7,8からその内周側へ延びる裏面シート3から形成されている。周壁部9では、コア4の周縁4aから外側へ表面シート2がわずかに延び、表面シート2からさらに外側へ裏面シート3が延びている。表面シート2と裏面シート3との互いに重なり合う部分では、それらシート2,3の内面どうしが接着剤(図示せず)を介して断続的に固着されている。
【0017】
周壁部9には、その周方向へ実質的に環状を画く複数条の伸縮性弾性部材16が収縮可能に取り付けられている。それら弾性部材16は、周壁部9の外周側から内周側へ向かって所与寸法離間して並び、所定の倍率に伸長させた状態で周壁部9に取り付けられている。弾性部材16は、裏面シート3を形成するフィルム14と不織布15との間に介在し、それらの対向面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。周壁部9は、前後域5,6の周縁部7,8の肌当接側を覆うように、弾性部材16の収縮力によって周縁部7,8の肌当接側で周方向へ収縮かつ内周側へ狭窄している。周縁部7,8と周壁部9との間には、周壁部9の内周側へ向かって開口するポケット17が形成されている。
【0018】
前域5では、そこに位置するコア4の厚み寸法が後域6に位置するコア4の厚み寸法よりも大きく、コア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが後域6に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも大きい。パッド1Aでは、前域5と後域6とにパッド1Aの厚み方向へ段差が形成されている。前域5におけるコア4の隆起高さ(厚み寸法)を後域6におけるコア4のそれよりも大きくするには、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の分量を後域6よりも前域5で多くしたり、前後域5,6でパルプや合成樹脂繊維の分量が同一であれば、後域6のコア4を厚み方向へ圧縮すればよい。
【0019】
後域6では、その周縁部8に位置するコア4の厚み寸法が周縁部8を除く後域6の残余部18に位置するコア4の厚み寸法よりも大きく、周縁部8に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが残余部18に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも大きい。パッド1Aでは、後域6の周縁部8と残余部18とにパッド1Aの厚み方向へ段差が形成されている。後域6の周縁部8におけるコア4の隆起高さ(厚み寸法)を残余部18におけるコア4のそれよりも大きくするには、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の分量を残余部18よりも周縁部8で多くしたり、周縁部8と残余部18とでパルプや合成樹脂繊維の分量が同一であれば、残余部18のコア4を厚み方向へ圧縮すればよい。なお、後域6の周縁部8に位置するコア4の厚み寸法は、前域5に位置するコア4の厚み寸法よりも小さく、後域6の周縁部8に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さは、前域5に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも小さい。
【0020】
前域5と後域6との間には、それら域5,6を互いに重ね合わせるようにパッド1Aを縦方向へ2つに折り畳むための横方向へ延びる折曲部19が形成されている。折曲部19では、そこに位置するコア4の厚み寸法が前後域5,6に位置するコア4の厚み寸法よりも小さく、折曲部19おけるパッド1Aの曲げ剛性が前後域5,6におけるパッド1Aの曲げ剛性よりも小さい。折曲部19におけるコア4の厚み寸法を前後域5,6におけるコア4のそれよりも小さくするには、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の分量を前後域5,6よりも折曲部19で少なくすればよい。折曲部19におけるパッド1Aの曲げ剛性を前後域5,6におけるパッド1Aのそれよりも小さくするには、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の密度を前後域5,6よりも折曲部19で低くすればよい。
【0021】
パッド1Aは、前域5における曲げ剛性が後域6における曲げ剛性よりも小さい。パッド1Aの前域5における曲げ剛性を後域6における曲げ剛性よりも小さくするには、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の密度を後域6よりも前域5で低くすればよい。パッド1Aは、前域5の曲げ剛性が0.05〜0.2N/gの範囲にあり、後域6の曲げ剛性が0.2〜2.0N/gの範囲にある。
【0022】
前域5におけるパッド1Aの曲げ剛性が0.05N/g未満では、帯片10,11を介してパッド1Aを縦方向外方へ引っ張ったときに(図4参照)、パッド1Aの前域5に不規則な多数の折れ曲がり部分が形成される場合がある。折れ曲がり部分では、表面シート2の外面どうしが互いに当接し、尿がコア4に滲入し難くなるので、前域5におけるパッド1Aの排泄物吸収機能を十分に利用することができなくなる。前域5におけるパッド1Aの曲げ剛性が0.2N/gを超過すると、パッド1Aの柔軟性が低下し、前域5を着用者の肌にあてがったときに、着用者に不快な感触を与える場合がある。
【0023】
後域6におけるパッド1Aの曲げ剛性が0.2N/g未満では、パッド1Aが後域6において折れ曲がり易く、着用者がパッド1Aを着用したときに(図4参照)、後域6が部分的に折れ曲がった状態で着用者の臀部の下に敷かれてしまう場合がある。後域6におけるパッド1Aの曲げ剛性が2.0N/gを超過すると、後域6が着用者の臀部の形状に沿って変形し難く、臀部の荷重が後域6の一箇所に集中し、臀部の荷重を後域6全体に分散させることができない場合がある。なお、それら曲げ剛性は、以下の方法で測定した。
(1)曲げ剛性測定器と水平板とを使用して曲げ剛性を測定した。なお、曲げ剛性測定器には、社名NIDEC−SHIMPO corporetion製の機械名DIGTAL FORCE GAUGEを使用した。
(2)最初に、前域5の曲げ剛性の測定方法を説明する。裏面シート3が水平板に当接するように、パッド1Aを水平板の上に乗せ、パッド1Aの前域5の前半分を水平板の端縁から外側に露出させた状態でパッド1Aを水平板に固定する。
【0024】
前域5の前半分の上に測定器のアームを当接させ、測定器を水平板の下方へ徐々に下げて行く。測定器を水平板の下方へ下げて行くと、測定器のアームによって前域5の前半分が水平板の下方へ押し下げられ、前半分が水平板の下方へ次第に折れ曲がる。前域5におけるパッド1Aの曲げ剛性は、水平板の下方へ折れ曲がった前域5の前半分が水平板に対して45度の角度をなしたときの測定器が示す数値を用いた。
(3)次に、後域6の曲げ剛性の測定方法を説明する。裏面シート3が水平板に当接するように、パッド1Aを水平板の上に乗せ、パッド1Aの後域6の後半分を水平板の端縁から外側に露出させた状態でパッド1Aを水平板に固定する。
【0025】
後域6の後半分の上に測定器のアームを当接させ、測定器を水平板の下方へ徐々に下げて行く。測定器を水平板の下方へ下げて行くと、測定器のアームによって後域6の後半分が水平板の下方へ押し下げられ、後半分が水平板の下方へ次第に折れ曲がる。後域6におけるパッド1Aの曲げ剛性は、水平板の下方へ折れ曲がった後域6の後半分が水平板に対して45度の角度をなしたときの測定器が示す数値を用いた。
【0026】
第1および第2帯片10,11は、前域5に配置されて横方向へ所与寸法離間して並んでいる。帯片10,11は、非伸縮性の繊維不織布20から形成されている。それら帯片10,11は、前域5の周縁部7を囲繞する周壁部9に固着された第1固定部21と、前域5の周縁部7に固着された第2固定部22と、前域5の周縁部7から縦方向外方へ延びる把持部23とを有する。第1および第2固定部21,22では、帯片10,11を形成する不織布20が裏面シート3を形成するフィルム14と不織布15とに接着剤(図示せず)を介して固着されている把持部23は、第1および第2固定部21,22の間で実質的にループを画いている。
【0027】
止着テープ12は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成され、前域5の周縁部7に取り付けられて縦方向へ延びている。テープ12は、前域5の周縁部7における裏面シート3の外面に固着された基端部24と、前域5の周縁部7から縦方向外方へ延びる自由端部25とを有する。基端部24は、裏面シート3の外面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。自由端部25は、断面Z字状に折り畳まれ、その内面に塗布された粘着剤(図示せず)を介して基端部24の外面に剥離可能に仮着されている。テープ12では、図2に二点差線で示すように、自由端部25を摘持してそれを縦方向外方へ引っ張ると、展開した自由端部25が前域5の周縁部7から縦方向外方へ延びる。
【0028】
図4,5は、着用状態で示すパッド1Aの斜視図と、廃棄するために折り畳まれたパッド1Aの斜視図とである。図4では、仰向けに寝た着用者を二点鎖線で示す。
【0029】
パッド1Aを着用させる一例としては、介護者が仰向けに寝ている着用者の臀部を持ち上げ、臀部の下にパッド1Aの後域6を位置させた後、着用者の臀部を後域6の上に降ろす。次に、パッド1Aの前域5を着用者の腹部の側に向かって旋回させる。パッド1Aは、図4に示すように、前後域5,6の間に形成された折曲部19で折れ曲がり、前域5が着用者の腹部の側に当接し、後域6が着用者の臀部に当接するとともに、折曲部19近傍が着用者の股間部に当接する。パッド1Aでは、その着用中に排泄された尿が表面シート2を透過して前域5のコア4に吸収され、排泄された大便に含まれる水分が表面シート2を透過して後域6のコア4に吸収される。
【0030】
パッド1Aは、それを着用した着用者が帯片10,11の把持部23を両手で持ち、それら帯片10,11を矢印M1で示す縦方向外方へ引っ張ることで、パッド1Aの前域5と後域6とを肌に密着させることができる。パッド1Aは、着用者が帯片10,11を引っ張ることによって前後域5,6を肌に密着させることができるので、パッド1Aに排泄物を確実に吸収させることができる。着用者は、それら帯片10,11の引っ張る力を加減することによって、パッド1Aの肌に対する密着の程度を調節することができる。
【0031】
パッド1Aは、従来技術のそれと異なり、パンツを介してパッド1Aを肌に密着させる必要はない。パッド1Aは、その着用時に、それをパンツにのせてパンツとともに着用する必要はなく、パッド1Aの後域6を着用者の臀部の下に敷くだけなので、パッド1Aを簡単に着用させることができ、特に寝たきりの着用者の排泄物処理用として好適である。
【0032】
パッド1Aは、尿や大便が表面シート2の外面を拡散して前後域5,6の周縁部7,8に達したとしても、それらが周縁部7,8と周壁部9との間に形成されたポケット17に収容されるので、尿や大便がパッド1Aの外側に漏れてしまうことはない。パッド1Aは、それら帯片10,11を縦方向外方へ引っ張ることで、第1固定部21につながる周壁部9が伸長し、着用者の股間部に延びる周壁部9がそれら域5,6の厚み方向上方へ起立する。パッド1Aでは、起立した周壁部9が着用者の股間部に当接するので、着用者の股間部における排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
【0033】
パッド1Aは、前域5に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さ(厚み寸法)が後域6に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きいので、前域5に多量の尿が排泄されたとしても、尿を前域5に吸収させることができ、尿が前域5から後域6に向かって流動することはない。
【0034】
パッド1Aは、後域6の周縁部8に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さ(厚み寸法)が後域6の残余部18に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きいので、後域6を着用者の臀部の下に敷いたときに、後域6の周縁部8が着用者の臀部に当接し、着用者の荷重を周縁部8で分散させることができる。さらに、周縁部8におけるパッド1Aのクッション性が高く、寝たきりの着用者の臀部に床擦れができることを防ぐことができる。
【0035】
パッド1Aは、その平面形状が前後域5,6の間がくびれた縦長円形を呈し、前後域5,6の間の横寸法が前後域5,6のそれよりも小さいので、帯片10,11を縦方向外方へ強く引っ張ったとしても、後域6が着用者の股間部に引っ掛かり、パッド1Aが着用位置から不用意に外れてしまうことはない。
【0036】
排泄物で汚れたパッド1Aを廃棄するには、パッド1Aを着用者から取り外し、図5に示すように、表面シート2を内側にした状態で折曲部19を介してパッド1Aを縦方向へ2つに折り畳み、前域5と後域6とを重ね合わせる。パッド1Aを折り畳んだ後は、止着テープ12の自由端部25を基端部24から剥がして縦方向へ伸ばし、粘着剤を介して自由端部25を後域6の裏面シート3の外面に止着する。パッド1Aは、折曲部19を介して容易に折り畳むことができ、さらに、テープ12を介してその折り畳まれた状態を維持することができる。パッド1Aは、折り畳んだ状態のまま廃棄することができる。
【0037】
図6,7は、他の一例として示す排泄物処理パッド1Bの斜視図と、図6のVII−VII線矢視断面図とであり、図8は、図6のVIII−VIII線矢視断面図である。図6では、縦方向を矢印L、横方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印Nで示す。
【0038】
パッド1Bは、透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性コア4とから構成されている。パッド1Bは、縦方向に並ぶ前域5および後域6を備え、それら域5,6を周方向へ延びる周縁部7,8と、それら域5,6の表面シート2の肌当接側に位置して、周縁部7,8に沿って延びる弾性的に伸縮可能な周壁部9とを有する。周縁部7,8は、表裏面シート2,3とコア4とから形成されている。
【0039】
パッド1Bは、前後域5,6の周縁部7,8が方形を画き、その平面形状が実質的に縦長矩形を呈する。パッド1Bには、それを縦方向へ引っ張ることが可能な第1および第2帯片10,11と、パッド1Bの折り畳まれた状態(図5参照)を維持するための止着テープ12とが取り付けられている。
【0040】
表面シート2は、親水性繊維不織布13から形成されている。裏面シート3は、互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布15,26をラミネートした複合不織布から形成されている。不織布15,26は、それらの対向面が接着剤(図示せず)を介して断続的に固着されている。コア4は、図1のそれと同一のものであり、前域5と後域6とに位置し、その上下面が表裏面シート2,3の内面に接着剤(図示せず)を介して断続的に固着されている。
【0041】
周壁部9は、前後域5,6の周縁部7,8全周を囲繞している。周壁部9は、前後域5,6の周縁部7,8からその内周側へ延びる表面シート2と裏面シート3とから形成されている。表裏面シート2,3の互いに重なり合う部分では、それらシート2,3の内面どうしが接着剤(図示せず)を介して断続的に固着されている。
【0042】
周壁部9には、その周方向へ実質的に環状を画く複数条の伸縮性弾性部材16が収縮可能に取り付けられている。弾性部材16は、周壁部9の外周側から内周側へ向かって所与寸法離間して並び、所定の倍率に伸長させた状態で周壁部9に取り付けられている。弾性部材16は、裏面シート3を形成する不織布15,26の間に介在し、それら不織布15,26の対向面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。周壁部9は、前後域5,6の周縁部7,8の肌当接側を覆うように、弾性部材16の収縮力によって周縁部7,8の肌当接側で周方向へ収縮かつ内周側へ狭窄している。周縁部7,8と周壁部との間には、周壁部9の内周側へ向かって開口するポケット17が形成されている。
【0043】
前域5では、そこに位置するコア4の厚み寸法が後域6に位置するコア4のそれよりも大きく、コア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが後域6に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きい。後域6では、その周縁部8に位置するコア4の厚み寸法が周縁部8を除く後域6の残余部18に位置するコア4のそれよりも大きく、周縁部8に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが残余部18に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きい。
【0044】
なお、後域6の周縁部8に位置するコア4の厚み寸法は、前域5に位置するコア4のそれよりも小さく、後域6の周縁部8に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さは、前域5に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも小さい。コア4の隆起高さ(厚み寸法)に差を設けるには、図1のパッド1Aと同様に、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の分量を多くしたり少なくすればよい。また、パルプや合成樹脂繊維の分量が同一であれば、コア4の隆起高さを小さくするためにコア4を厚み方向へ圧縮すればよい。
【0045】
前域5と後域6との間には、パッド1Bを縦方向へ2つに折り畳むための横方向へ延びる折曲部19が形成されている。折曲部19は、コア4を除く表面シート2と裏面シート3とから形成されている。パッド1Bは、前域5における曲げ剛性が後域6における曲げ剛性よりも小さい。パッド1Bの前域5における曲げ剛性を後域6のそれよりも小さくするには、図1のパッド1Aと同様に、コア4を形成するパルプや合成樹脂繊維の密度を後域6よりも前域5で低くすればよい。パッド1Bの前域5における曲げ剛性の値と後域6における曲げ剛性の値とは、図1のパッド1Aのそれらと同一である。なお、それら曲げ剛性の測定方法は、図1のそれと同一である。
【0046】
第1および第2帯片10,11は、前域5の周縁部7に配置されて横方向へ所与寸法離間して並んでいる。それら帯片10,11は、非伸縮性の繊維不織布20から形成され、前域5の周縁部7を囲繞する周壁部9に固着された第1固定部21と、前域5の周縁部7に固着された第2固定部22と、前域5の周縁部7から縦方向外方へ延びる把持部23とを有する。第1および第2固定部21,22では、帯片10,11を形成する不織布20が裏面シート3を形成する不織布15,26に接着剤(図示せず)を介して固着されている、把持部23は、第1および第2固定部21,22の間で実質的にループを画いている。
【0047】
止着テープ12は、後域6の周縁部8に取り付けられて縦方向へ延びている。テープ12は、後域6の周縁部8に固着された基端部24と、後域6の周縁部8から縦方向外方へ延びる自由端部25とを有する。基端部24は、裏面シート3の外面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。自由端部25は、断面Z字状に折り畳まれ、その内面に塗布された粘着剤(図示せず)を介して基端部24の外面に剥離可能に仮着されている。このパッド1Bの着用手順は、図1のパッド1Aのそれと同一である。
【0048】
パッド1Bは、パンツを介してそれを肌に密着させる必要はなく、着用者がそれら帯片10,11を縦方向外方へ引っ張ることによってパッド1Bの前後域5,6を肌に密着させることができ、パッド1Bに排泄物を確実に吸収させることができる。パッド1Bは、それをパンツにのせてパンツとともに着用する必要はなく、パッド1Bの後域6を着用者の臀部の下に敷くだけなので、パッド1Bを簡単に着用させることができる。
【0049】
パッド1Bは、尿や大便が表面シート2の外面を拡散して前後域5,6の周縁部7,8に達したとしても、それらが周縁部7,8と周壁部9との間に形成されたポケット17に収容されるので、尿や大便がパッド1Bの外側に漏れてしまうことはない。パッド1Bは、それら帯片10,11を縦方向外方へ引っ張ることで、着用者の股間部に延びる周壁部9がそれら域5,6の厚み方向上方へ起立する。パッド1Bでは、起立した周壁部9が着用者の股間部に当接するので、着用者の股間部における排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
【0050】
パッド1Bは、前域5に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さ(厚み寸法)が後域6に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きいので、排泄された多量の尿を前域5に吸収させることができ、尿が前域5から後域6に向かって流動することはない。
【0051】
パッド1Bは、後域6の周縁部8に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さ(厚み寸法)が後域6の残余部18に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きいので、後域6を着用者の臀部の下に敷いたときに、周縁部8が着用者の臀部に当接し、着用者の荷重を周縁部8で分散させることができることはもちろん、周縁部8におけるパッド1Bのクッション性が高く、着用者の臀部に床擦れができることを防ぐことができる。
【0052】
排泄物で汚れたパッド1Bを廃棄するには、表面シート2を内側にした状態で折曲部19を介してパッド1Bを縦方向へ2つに折り畳み、前域5と後域6とを重ね合わせる。パッド1Bを折り畳んだ後は、止着テープ12の自由端部25を基端部24から剥がして縦方向へ伸ばし、粘着剤を介して自由端部25を前域5の裏面シート3の外面に止着する。パッド1Bは、折曲部19を介して容易に折り畳むことができ、さらに、テープ12を介してその折り畳まれた状態を維持することができる。
【0053】
表面シート2には、親水性繊維不織布13の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することもできる。裏面シート3には、複合シートや複合不織布の他に、疎水性繊維不織布や通気不透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することもできる。また、裏面シート3には、伸縮性繊維不織布や伸縮性プラスチックシートを使用することもできる。裏面シート3に伸縮性の不織布やプラスチックシートを使用する場合は、裏面シート3を周方向外方へ伸長した状態でシート3を表面シート2やコア4に固着する。帯片10,11には、非伸縮性の繊維不織布20の他に、伸縮性繊維不織布や非伸縮性プラスチックシート、伸縮性プラスチックシートを使用することもできる。
【0054】
不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維には、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0055】
それらパッド1A,1Bでは、図示はしていないが、排泄物で汚れたパッド1A,1Bを廃棄するときに、パッド1A,1Bを前域5から後域6または後域6から前域5に向かって縦方向へ丸め、丸められたパッド1A,1Bの裏面シート3の外面に帯片10,11を巻き付けることもできる。パッド1A,1Bは、その丸められた状態が帯片10,11によって維持されるので、パッド1A,1Bを丸めた状態のまま廃棄することができる。
【0056】
パッド1A,1Bは、前域5に多量の尿を吸収させるため、コア4に含まれるポリマー粒子の分量を後域6よりも前域5で多くし、前域5における排泄物の吸収量を後域6のそれよりも多くすることが好ましい。
【0057】
パッド1A,1Bは、前域5に位置するコア4の厚み寸法が後域6に位置するコア4の厚み寸法と同一であって、前域5に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが後域6に位置するコア4の肌当接側から厚み方向上方への隆起高さと同一であってもよい。また、パッド1A,1Bでは、その前後域5,6の間に折曲部19が形成されていなくてもよく、後域6に止着テープ12が取り付けられていなくてもよい。パッド1A,1Bの周壁部9には、伸縮性弾性部材16の他に、周壁部9の周方向へ実質的に環状を画く帯状の伸縮性繊維不織布を収縮可能に取り付けることもできる。
【0058】
シート2,3どうしの固着やシート2,3に対するコア4の固着、シート2,3に対する弾性部材16の固着、シート2,3に対する帯片10,11の固着には、接着剤の他に、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することもできる。接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤を使用することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て排泄物処理パッドによれば、それに取り付けられた帯片を着用者自身が縦方向外方へ引っ張ることで、パッドの前後域を肌に密着させることができ、排泄時にパッドに排泄物を確実に吸収させることができる。このパッドは、その着用時に、それをパンツにのせてパンツとともに着用する必要はなく、パッドの後域を着用者の臀部の下に敷くだけなので、パッドを簡単に着用させることができ、特に寝たきりの着用者の排泄物処理用として好適である。このパッドは、その周縁部の肌当接側に位置して周縁部を囲繞する弾性的に伸縮可能な周壁部を有し、周縁部と周壁部との間に周壁部の内周側へ向かって開口するポケットが形成されるので、尿や大便が表面シートの外面を拡散して前後域の周縁部に達したとしても、それらがポケットに収容され、尿や大便がパッドの外側に漏れてしまうことはない。
【0060】
前域に位置するコアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが後域に位置するコアの肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きいパッドは、前域に多量の尿が排泄されたとしても、尿を前域に吸収させることができ、尿が前域から後域に向かって流動することはない。
【0061】
後域の周縁部に位置するコアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが周縁部を除く後域の残余部に位置するコアの肌当接側から厚み方向上方へのそれよりも大きいパッドは、後域の周縁部におけるパッドのクッション性を高くすることができ、後域を着用者の臀部の下に敷いたときに、後域の周縁部が着用者の臀部に当接し、着用者の荷重を周縁部で分散させることができる。
【0062】
平面形状が前後域の間がくびれた縦長円形を呈するパッドは、前後域の間の横寸法が前後域のそれよりも小さく、帯片を縦方向外方へ強く引っ張ったとしても、後域が着用者の股間部に引っ掛かり、パッドが着用位置から不用意に外れてしまうことはない。
【0063】
前後域の間に横方向へ延びる折曲部が形成されたパッドは、それを廃棄するときに、パッドを縦方向へ容易に折り畳むことができる。前域と後域とのいずれか一方に縦方向へ延びる止着テープが取り付けられたパッドは、折り畳まれたパッドの裏面シートの外面にテープの自由端部を止着することで、パッドの折り畳まれた状態を維持することができ、折り畳まれた状態のままパッドを廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一例として示すパッドの斜視図。
【図2】 図1のII−II線矢視断面図。
【図3】 図1のIII−III線矢視断面図。
【図4】 着用状態にあるパッドの斜視図。
【図5】 廃棄するために折り畳まれた着用後のパッドの斜視図。
【図6】 他の一例として示すパッドの斜視図。
【図7】 図6のVII−VII線矢視断面図。
【図8】 図6のVIII−VIII線矢視断面図。
【符号の説明】
1A 使い捨て排泄物処理パッド
1B 使い捨て排泄物処理パッド
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸液性コア
5 前域
6 後域
7 周縁部
8 周縁部
9 周壁部
10 帯片
11 帯片
12 止着テープ
16 伸縮性弾性部材
17 ポケット
18 残余部
19 折曲部
21 第1固定部
22 第2固定部
23 把持部
24 基端部
25 自由端部

Claims (9)

  1. 肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に並ぶ前域および後域を備えた縦長の使い捨て排泄物処理パッドにおいて、
    前記表裏面シートのうちの少なくとも該裏面シートが、前記前後域の周縁部からその内周側へ延びるとともに、前記表面シートの肌当接側に位置し、それら域の周縁部を囲繞して周方向へ弾性的に伸縮可能な周壁部を形成し、
    前記パッドが、前記前域に配置されて横方向へ所与寸法離間して並ぶ一対の帯片を備え、それら帯片が、前記周壁部に固着された第1固定部と、前記周縁部に固着された第2固定部と、前記前域の周縁部から縦方向外方へ延びていて前記第1および第2固定部の間で実質的にループを画く把持部とを有することを特徴とする前記パッド。
  2. 前記周壁部には、その周方向へ実質的に環状を画く少なくとも1条の伸縮性弾性部材または伸縮性繊維不織布が収縮可能に取り付けられている請求項1記載のパッド。
  3. 前記前域に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが、前記後域に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも大きい請求項1または請求項2に記載のパッド。
  4. 前記後域の周縁部に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さが、前記後域の周縁部を除く該後域の残余部に位置する前記コアの肌当接側から厚み方向上方への隆起高さよりも大きい請求項1ないし請求項3いずれかに記載のパッド。
  5. 前記前域における前記パッドの曲げ剛性が、前記後域における前記パッドの曲げ剛性よりも小さく、前記前域における前記パッドの曲げ剛性が、0.05〜0.2N/gの範囲、前記後域における前記パッドの曲げ剛性が、0.2〜2.0N/gの範囲にある請求項1ないし請求項4いずれかに記載のパッド。
  6. 前記パッドの平面形状が、前記前後域の間がくびれた実質的に縦長円形を呈し、前記前域の面積が、前記後域の面積よりも小さい請求項1ないし請求項5いずれかに記載のパッド。
  7. 前記前域と前記後域との間には、それら域を互いに重ね合わせるように前記パッドを2つに折り畳むための横方向へ延びる折曲部が形成され、前記折曲部における前記パッドの曲げ剛性が、前記前後域における前記パッドの曲げ剛性よりも小さい請求項1ないし請求項6いずれかに記載のパッド。
  8. 前記前域と前記後域との間には、それら域を互いに重ね合わせるように前記パッドを2つに折り畳むための横方向へ延びる折曲部が形成され、前記折曲部が、前記コアを除く前記表面シートと前記裏面シートとから形成されている請求項1ないし請求項6いずれかに記載のパッド。
  9. 前記前域と前記後域とのいずれか一方には、縦方向へ延びる止着テープが取り付けられ、前記止着テープが、前記域の周縁部に固着された基端部と、前記域の周縁部から縦方向外方へ延びる粘着性の自由端部とを有する請求項1ないし請求項8いずれかに記載のパッド。
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