JP4425990B1 - マグネシウム基水素化物の製造方法 - Google Patents

マグネシウム基水素化物の製造方法 Download PDF

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Abstract

安全性を確保した上で製造効率を向上させることができるマグネシウム基水素化物の製造方法を提供する。Mgを主成分とするMgインゴットを切削することにより、多数のMg薄片を作成する。Mg薄片を多数集積した集積物を圧縮・成型することにより、Mg薄片の圧縮物を作成する。Mg薄片の圧縮物を水素ガス中に配置してMgと水素ガスとを反応させることにより、マグネシウム基水素化物を製造する。Mg薄片は爆発を起こし難いので、マグネシウム基水素化物の製造がより安全になる。またMg薄片を圧縮することにより、薄片内にひずみが発生してMgと水素ガスとが反応し易くなり、マグネシウム基水素化物の収率が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水と反応して水素を発生させるためのマグネシウム基水素化物を効率良く製造する方法に関する。
MgH2 (水素化マグネシウム)は、アルカリ金属水素化物と同様にMg2+とH- との結合からなるイオン結合型水素化物であり、Mg(マグネシウム)を加熱状態で高圧水素と反応させることによって生成される。MgH2 を生成する反応式は次の(1)式で表される。
Mg + H2 → MgH2 …(1)
MgH2 の粉末は炭灰色で空気中では安定であるものの、水中では水と反応して水素を放出しながら分解する。従って、MgH2 は、予め水素を吸蔵しておき、必要時に水と反応させることによって水素を放出する水素吸蔵材料としての利用が可能であると期待されている。MgH2 が水と反応する反応式は次の(2)式で表される。
MgH2 + 2H2 O → Mg(OH)2 + 2H2 …(2)
特許文献1には、MgH2 を効率的に製造する方法が開示されている。特許文献1に開示された技術は、マグネシウムを主成分とする原料粉体を水素ガス雰囲気中に保持し、水素ガスの温度・圧力をMg及びH2 が熱力学的に安定な温度・圧力に維持することによりMg表面の皮膜を除去する。次に水素ガスの温度・圧力をMgH2 が熱力学的に安定な温度・圧力に維持することによりMgとH2 とを反応させる。この方法を用いることにより、高収率でMgH2 を製造することが可能となる。
特許第4083786号公報
MgとH2 とを効率的に反応させてMgH2 を製造するためには、原材料のMgを粉末にすることが望ましい。また原料粉末がより微細であるほどより製造効率は増大する。しかしながら、Mgは延性・展性が大きいので、Mg粉末をある程度以上微細化することは技術的に困難である。またMg粉末には粉塵爆発の危険性があり、Mg粉末の微細化には安全上の限界がある。現状では、安定して製造可能なMg粉末の粒径の最小サイズは、75μm(粒度200メッシュ)となっており、サイズが1ランク大きいMg粉末の粒径の最小サイズは150μm(粒度100メッシュ)となっている。このように、Mg粉末の微細化には限界があるので、Mg粉末を微細化することによるMgH2 の製造効率の向上にも限界がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、Mgを粉末ではなく薄片状に加工することによって、安全性を確保した上で製造効率を向上させることができるマグネシウム基水素化物の製造方法を提供することにある。
本願に開示する方法は、マグネシウムを主成分とする原料と水素とが化合したマグネシウム基水素化物を製造する方法において、マグネシウムを主成分とする厚み150μm以下である薄片を複数集積して圧縮した圧縮物を作成し、水素ガス雰囲気中で前記圧縮物内の成分と水素ガスとを反応させることにより、マグネシウム基水素化物を製造することを特徴とする。
当該方法の一観点によれば、Mgを主成分とする薄片を多数集積した集積物を圧縮することにより薄片の圧縮物を作成する。薄片の圧縮物を水素ガス中に置いてMgを主成分とする成分と水素ガスとを反応させることにより、マグネシウム基水素化物を製造する。Mgを主成分とする薄片を圧縮することにより、薄片内にひずみが発生してMgと水素ガスとが反応し易くなり、マグネシウム基水素化物の収率が向上する。
本願に開示する方法は、マグネシウムを主成分とするインゴットを繰り返し切削することにより、前記薄片を作成することを特徴とする。
当該方法の一観点によれば、Mgを主成分とする金属のインゴットを切削することにより、多量の薄片を製造する。
本願に開示する方法は、前記薄片の形状は線状であることを特徴とする。
当該方法の一観点によれば、薄片を線状に形成することにより、薄片は多量に集積し易く、また変形が容易となる。
当該方法の一観点によれば、薄片の厚みをMg粉末の粒径と同等以下のサイズである150μm以下とすることができる。
本願に開示する方法は、前記圧縮物の密度を0.8g/cm3 以上1.5g/cm3 以下とすることを特徴とする。
当該方法の一観点によれば、薄片の圧縮物の密度を、Mgの水素化率が高くなる0.8g/cm3 〜1.5g/cm3 とすることができる。
本願に開示する方法は、前記圧縮物を作成する際に、型内に集積した前記薄片を圧縮することにより前記圧縮物を成型することを特徴とする。
当該方法の一観点によれば、薄片の圧縮物を、型を用いて成型することにより、圧縮物を水素ガスと反応させることにより製造したマグネシウム基水素化物の形状を特定の形状に定めることができる。
当該方法の一観点によれば、Mgを主成分とする薄片からマグネシウム基水素化物を製造するので、粉塵爆発を起こす可能性があるMg粉末から製造する方法に比べて、安全にマグネシウム基水素化物を製造することができる。また薄片を圧縮することにより、マグネシウム基水素化物の収率が向上するので、マグネシウム基水素化物の製造効率を向上させることが可能となる。
当該方法の一観点によれば、インゴットの切削により薄片を製造するので、成分が均一な多量の薄片を容易に製造することが可能となる。
当該方法の一観点によれば、薄片は線状に形成するので、板状等のその他の形状に比べて、多数の薄片を集積し易い。また変形が容易であるので、圧縮が容易である。また薄片の圧縮物を自由な形状に成型することが可能となる。
当該方法の一観点によれば、薄片の厚みをMg粉末の粒径以下のサイズにすることが可能である。薄片の厚みを薄くするほどMgが水素ガスと反応し易くなり、製造するマグネシウム基水素化物の収率を向上させることが可能である。
当該方法の一観点によれば、薄片の圧縮物の密度を0.8g/cm3 〜1.5g/cm3 とすることによりMgの水素化率が最大となり、マグネシウム基水素化物の収率を最大化することができる。
当該方法の一観点によれば、製造したマグネシウム基水素化物の形状を成型により特定の形状に定めることができる。従って、水素発生装置で利用し易い最適な形状にマグネシウム基水素化物を形成することが可能となる。また、効率的に水素ガスを発生させ、水素発生装置を小型化することも可能となる。
マグネシウム基水素化物の製造方法の概要を示す概念図である。 実施形態で使用するMgインゴットの例を示す模式的斜視図である。 Mgインゴットを切削する方法を示す模式図である。 Mgインゴットの切削により作成されたMg薄片を示す模式的平面図である。 Mg薄片を圧縮・成型する方法を示す模式図である。 Mg薄片の圧縮物の例を示す模式図である。 Mgと水素ガスとを反応させる反応装置の構成例を示す模式図である。 水素ガス雰囲気中におけるMgと水素との簡略的な平衡状態図である。 MgH2 を製造するために水素ガス雰囲気の温度を調整した温度履歴の例を示す特性図である。 実施形態によるMgの水素化率を示す特性図である。 熱処理後のマグネシウム基水素化物の断面を示す模式的断面図である。
11 Mgインゴット
12 Mg薄片
14 圧縮物
15 マグネシウム基水素化物
実施の形態1
図1は、マグネシウム基水素化物の製造方法の概要を示す概念図である。まず、単体のMgの塊であるMgインゴットを切削することにより、Mg薄片を作成する。このとき、Mg薄片の厚みは、20μm等の150μm以下の厚みとする。現状で製造可能な小さいサイズのMg粉末の粒径は75μm〜150μmであり、安全上Mg粉末の粒径を75μm未満とすることはできない。実施形態では、Mg薄片の厚みはMg粉末の粒径と同等以下の150μm以下であり、Mgを薄片とすることで、Mg薄片の厚みをMg粉末の粒径よりも小さい75μm未満にすることが可能である。次に、作成した多数のMg薄片を所定量集積し、集積したMg薄片を金型及びプレス機を用いて圧縮・成型することにより、所定の形状に成型されたMgの圧縮物を作成する。次に、Mgの圧縮物を水素ガス雰囲気中に配置し、水素ガスの温度・圧力を調整することにより、圧縮物中のMgと水素ガスとを反応させる。水素ガスの温度・圧力を調整する方法は、特許文献1に開示された方法と同様の方法を用いる。Mgと水素ガスとの間で(1)式に示す反応が発生し、マグネシウム基水素化物であるMgH2 が製造される。
図2は、実施形態で使用するMgインゴットの例を示す模式的斜視図である。Mgインゴット11は、金属Mgを長尺の板状に成形したMg片またはインゴットである。Mgインゴット11の幅及び厚みは、後述するMg薄片の長さ及び幅があまり大きくなり過ぎないサイズにする。例えば、Mgインゴット11の厚みは100mm以下、Mgインゴット11の幅は200mm以下程度とする。なお本実施形態で述べる数値は一例でありこれに限るものではない。
図3は、Mgインゴット11を切削する方法を示す模式図である。Mgインゴット11を切削する切削装置は、円周面に複数の切削刃22,22,…を設けてある回転ドラム21と、回転ドラム21に対してMgインゴット11を押し付ける送り機23とを備える。回転ドラム21が回転することにより、切削刃22,22,…は円運動を行う。回転ドラム21は、内部に冷却水が通流し、冷却される構成となっている。送り機23は、Mgインゴット11を長尺方向に移動させ、回転する回転ドラム21に対してMgインゴット11の端を押し付ける。回転ドラム21の回転によって円運動を行う切削刃22,22,…は、押し付けられるMgインゴット11を端から繰り返し切削する。このとき、切削刃22はMgインゴット11の厚み方向又は幅方向に移動してMgインゴット11の端を削り取る。切削刃22,22,…が順次Mgインゴット11の端を削り取ることにより、Mgインゴット11の端が繰り返し切削される。切削刃22により削り取られたMgインゴット11の切れ端がMg薄片となる。切削装置は、回転ドラム21及び送り機23をグローブボックス内に備え、Mgインゴット11の切削をアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で行うことができる構成となっている。爆発の防止のため、Mgインゴット11の切削は不活性ガス雰囲気中で行うことが望ましい。
図4は、Mgインゴット11の切削により作成されたMg薄片12を示す模式的平面図である。Mg薄片12は長尺の線状に形成される。Mg薄片12の幅は切削刃22の回転ドラム21軸方向における長さに相当するサイズとなる。また、Mg薄片12の長さはMgインゴット11の厚みに相当するサイズとなる。例えば、Mg薄片12の幅は1〜3mm、Mg薄片12の長さは100mm以下程度となる。Mg薄片12の厚みは、切削刃22,22,…が回転ドラム21の円周面に設けられた間隔、回転ドラム21の回転速度、及び送り機23によるMgインゴット11の送り速度によって決定される。実際には、Mgインゴット11の送り速度を制御することによってMg薄片12の厚みを調整する。このとき、Mg薄片12の厚みが20μm〜30μmになるようにMgインゴット11の送り速度を制御する。Mg薄片12は、線状に形成することにより、Mg薄片12を集積した場合には互いに絡み合って大量に集積し易く、また圧縮することによって容易に変形する。
図5は、Mg薄片12を圧縮・成型する方法を示す模式図である。多数のMg薄片12が集積した集積物13を金型31に投入し、プレス機32によりMg薄片12の集積物13をプレスする。プレスによってMg薄片12の集積物13は圧縮され、Mg薄片12の集積物13を圧縮した圧縮物が作成される。図6は、Mg薄片12の圧縮物14の例を示す模式図である。Mg薄片12の圧縮物14は、Mg薄片12の集積物13が投入された金型31内の形状に応じた形状に成型される。図6には、Mg薄片12の圧縮物14が円柱形状に形成された例を示している。Mg薄片12の圧縮物14の形状及びサイズは、金型31の形状及びサイズを変更することにより調整することができる。図6にはMg薄片12の圧縮物14を円柱状に成型した例を示したが、棒状、板状又は直方体状等、その他の形状に成型することも可能である。実際には、Mg薄片12の圧縮物14の形状は、MgH2 を利用する機器に合わせた適切な形状に調整すればよい。なお、集積物13に対する圧縮方法としてプレス機32を用いた例を示したがこれに限るものではない。圧縮方法には数々の方式があり、ローラを用いた圧縮方式等、他の方式を用いても良い。
図7は、Mgと水素ガスとを反応させる反応装置の構成例を示す模式図である。反応装置は、加熱炉42内に、Mg薄片12の圧縮物14及び高圧の水素ガスを封入できる封入容器41を配置して構成されている。封入容器41は、内部の雰囲気を高温高圧に保つことができる耐圧容器であり、内部にMg薄片12の圧縮物14を配置することができる構成となっている。なお、封入容器41内には、複数の圧縮物14を配置するようにしてもよい。また封入容器41には、高圧水素ボンベ及び圧力調整器等からなり、封入容器41内に高圧の水素ガスを供給する水素ガス供給部45が設けられている。更に封入容器41には、減圧器及びマイクロコントローラ等からなり、封入容器41内の水素ガス雰囲気の圧力を任意の圧力に制御することができる圧力制御部46が設けられている。
加熱炉42は、加熱炉42内を加熱するためのヒータ43,43、封入容器41内外の温度を検出する温度センサ44,44を備えている。温度センサ44,44には例えば熱電対が用いられる。ヒータ43,43及び温度センサ44,44は、ヒータ43,43に加熱用の電流を供給する電源及びマイクロコントローラ等からなる温度制御部47に接続されている。温度制御部47は、封入容器41内の温度を任意の温度に制御することができる。なお、反応装置はより多数の温度センサ44,44を備えた形態でもよい。
反応装置で封入容器41内の水素ガス雰囲気の圧力・温度を調整する方法は、特許文献1に開示された方法を用いる。即ち、水素ガスの温度・圧力を、Mg及びH2 が熱力学的に安定な温度・圧力に一旦維持し、次にMgH2 が熱力学的に安定な温度・圧力に維持する方法を用いる。図8は、水素ガス雰囲気中におけるMgと水素との簡略的な平衡状態図である。図中の横軸は水素ガス雰囲気中の温度を示し、縦軸は水素ガス雰囲気の圧力を示す。MgとH2 とが化合してMgH2 が生成する(1)式の反応は可逆反応であり、MgH2 がMgとH2 とに分解する逆反応が存在する。図8中の曲線は、(1)式の反応とその逆反応との平衡曲線を示す。平衡曲線の右側にある温度・圧力領域では、MgH2 がMgとH2 とに分解する反応の方が支配的となっており、この温度・圧力領域ではMgとH2 とが熱力学的に安定に共存する。平衡曲線の左側にある温度・圧力領域では、MgとH2 とが化合してMgH2 が生成する反応の方が支配的となっており、この温度・圧力領域ではMgH2 が熱力学的に安定に存在する。
図9は、MgH2 を製造するために水素ガス雰囲気の温度を調整した温度履歴の例を示す特性図である。圧力制御部46により水素ガス雰囲気の圧力を4MPaの一定に保ちながら、温度制御部47により水素ガス雰囲気の温度を室温から550℃まで上昇させる。そして、平衡曲線上の4MPaに対応する温度よりも高温の550℃に温度を維持させる第1の熱処理を行う。第1の熱処理中では、温度・圧力領域はMgとH2 とが安定に共存する領域であり、水素ガスによる還元反応により、Mg表面の皮膜が除去される。次に、圧力制御部46により水素ガス雰囲気の圧力を4MPaの一定に保ちながら、温度制御部47により、水素ガス雰囲気の温度を400℃まで低下させる。そして、平衡曲線上の4MPaに対応する温度よりも低温の400℃に温度を所定期間維持させる第2の熱処理を行う。第2の熱処理中では、温度・圧力領域はMgH2 が安定な領域であり、Mg薄片12の圧縮物14に含まれるMgと水素ガスとが反応し、MgH2 が生成される。なお、ここで説明した温度及び圧力の値は一例であり、これに限るものではない。Mg及びH2 が安定な温度・圧力に一旦維持して次にMgH2 が安定な温度・圧力に維持する方法を用いるのであれば、具体的な温度及び圧力の値は他の値を用いてもよい。
以上説明した製造方法により、MgH2 の固形物が製造される。製造されたMgH2 の固形物は、図6に示すMg薄片12の圧縮物14とほぼ同等の形状をなし、MgがMgH2 となった分だけ体積が膨張している。Mg薄片12の圧縮物14を製造する際には、MgH2 の固形物が圧縮物14よりも膨張することを考慮に入れた上で、MgH2 の固形物のサイズがMgH2 を利用する機器に合わせた適切なサイズになるように圧縮物14のサイズを調整すればよい。完成したMgH2 の固形物は、水に投入することにより、MgH2 と水とが反応して水素ガスが生成する(2)式の反応が起こり、水素ガスを発生させる。例えば、燃料電池の水素発生源とするために、MgH2 の固形物を順次水に投入して水素ガスを連続的に発生させる水素発生装置を実現することができる。MgH2 の固形物は所定の形状に成型されているので、保管、運搬、及び水素発生装置での取り扱いが容易である。
図10は、実施形態によるMgの水素化率を示す特性図である。実施形態によりMgH2 の固形物を製造し、原料に含まれるMgの内、どれだけの割合がMgH2 となって水素化されたかを調べた。図10中の横軸は圧縮・成型により作成したMg薄片12の圧縮物14の密度を示す。縦軸は、夫々の密度の圧縮物14を図7に示す反応装置で水素ガスと反応させることによって作成したMgH2 の固形物の水素化率を示す。図中の丸印は、第2の熱処理での処理時間を30時間とした試料の結果を示し、図中の三角印は、第2の熱処理での処理時間をより長時間の45時間とした試料の結果を示す。水素化率は、以下の(3)式により計算した。(3)式中の26はMgH2 の分子量であり、24はMgの原子量である。
水素化率=(製造したMgH2 の固形物の測定質量)
/{(Mg薄片の圧縮物の測定質量)×(26/24)} …(3)
製造したMgH2 の固形物を水素発生源として利用するためには、水素化率はより高い方が望ましい。図10によれば、Mg薄片12の圧縮物14の密度が大きいほど水素化率は高くなり、また第2の熱処理の処理時間が長い方が水素化率は高い。密度が高くなると、各Mg薄片12に加わる圧力が増し、Mg薄片12内にひずみが発生する。ひずみの存在によってMg薄片12内に水素ガスが浸入し易くなり、Mg薄片12中のMg原子と水素原子とが反応し易くなるので、水素化率が高くなると推測される。但し、圧縮物14の密度が単体Mgの密度である1.72g/cm3 に近づくほど、水素化率の増加率は小さくなり、最終的には水素化率は減少する。これは、圧縮物14の密度が単体Mgの密度に近くなるとMg薄片12内に水素ガスが浸入し難くなるためであると推測される。Mg薄片12の圧縮物14の密度を0.8g/cm3 〜1.5g/cm3 とすれば、50%以上の水素化率が確保される。従って、Mg薄片12の圧縮物14は、密度が0.8g/cm3 〜1.5g/cm3 となる範囲で圧縮することが望ましい。また圧縮物14の密度を1.0g/cm3 〜1.5g/cm3 とすれば、水素化率を70%以上とすることができる。
以上詳述した如く、実施形態の一観点によれば、Mgインゴット11を切削することによりMg薄片12を作成する。そして、多数のMg薄片12を圧縮・成型し、Mg薄片12の圧縮物14を作成する。次いで、Mg薄片12の圧縮物14を水素ガスと反応させることによりMgH2 の固形物を製造する。Mg薄片12は粉末と異なって粉塵爆発を起こし難いので、より安全にMgH2 を製造することができる。現状の小さいサイズのMg粉末の粒径は75μm〜150μmであるのに対し、粉塵爆発を起こし難いMg薄片12の厚みは、Mg粉末の粒径と同等以下の150μm以下である。また、Mg粉末の粒径よりも小さい75μm未満とすることも可能である。例えば本実施例ではMg薄片12の厚みは20μm〜30μmである。Mg薄片12の厚みを薄くするほどMgが水素ガスと反応し易くなり、製造するMgH2 の収率を向上させることができる。またMg薄片12を圧縮することにより、MgH2 の収率が向上し、MgH2 の製造効率を向上させることができる。
またMg薄片12の原料となるMgインゴット11は、通常、ほぼ均質に生成される。従って、Mgインゴット11を切削することでMg薄片12を作成することにより、成分の均一な大量のMg薄片12を容易に作成することができる。Mg薄片12の成分を調整するためにはMgインゴット11の成分を調整すればよく、MgH2 の品質の調整が容易である。またMg薄片12は線状に形成するので、板状等のその他の形状に比べて、多数のMg薄片12を集積し易い。また変形が容易であるので、圧縮が容易である。Mg薄片12の圧縮物14を自由な形状に成型することが可能となる。またMg薄片12の圧縮物14は圧縮時に型を用いて成型するので、製造されたMgH2 の固形物の形状を特定の形状に定めることができる。水素発生装置で利用し易い最適な形状にMgH2 の固形物を形成することも可能であるので、効率的に水素ガスを発生させることが可能となる。また水素発生装置を小型化することも可能となる。
なお、本実施の形態においては、Mgインゴット11の形状を板状とし、Mg薄片12の形状を線状であるとしたが、Mgインゴット11及びMg薄片12の形状はその他の形状であってもよい。例えば、Mgインゴット11は丸棒の形状をなし、Mg薄片12は、丸棒形状のMgインゴット11を端から削り取って作成した円形シート状の形状をなしていてもよい。また、本実施の形態においては、単体のMgを原材料としてMgH2 を製造する形態を示した。しかし実施形態では、金属MgにMg以外の金属元素又は非金属元素を添加した材料を原材料として用いて、MgH2 を主成分としたマグネシウム基水素化物を製造しても良い。
実施の形態2
実施の形態1で述べた数値はあくまで一例でありこれに限るものではない。さらに以下の方法であっても良い。圧縮物の密度は、0.4g/cm3 以上0.8g/cm3 未満としても良い。また、圧縮物の密度は、0.4g/cm3 以上0.8g/cm3 未満であり、かつ、水素ガス雰囲気中で圧縮物内の成分と水素ガスとを反応させることにより、水素化率が30%以上50%未満のマグネシウム基水素化物を製造しても良い。
図11は熱処理後のマグネシウム基水素化物の断面を示す模式的断面図である。15は、実施の形態1で述べた圧縮処理及び熱処理を施したマグネシウム基水素化物の一部である。マグネシウム基水素化物15はMg部分152、及び、Mg部分152の外周を覆うMgH部分151を含む。図11に示す如く、マグネシウム基水素化物15の断面は中央部にMg部分152が存在し、当該Mg部分152の外周をMgH部分151が覆っている。圧縮率を高めることによりMgH部分151が占める割合が増大する。また熱処理時間を延長することによりMgH部分151が占める割合が増大する。なお、圧縮率を高めると共に、熱処理時間をも延長することによりMgH部分151が占める割合が増大する。MgH部分151の増大により収率が向上する。
その一方で、圧縮率の向上に伴い、圧縮に要する時間及びコストが増大する。また長時間熱処理を施した方が水素化率も向上する。しかし、同様に熱処理に要する時間及びコストが増大する。発明者らはさらなる研究を進めた結果、圧縮物の密度は、0.4g/cm3 以上0.8g/cm3 未満の場合は、安全性を確保した上で、時間及びコストを低減しつつ、十分な水素を得ることができることを知見した。さらに、圧縮物の密度が、0.4g/cm3 以上0.8g/cm3 未満であり、かつ、水素ガス雰囲気中で圧縮物内の成分と水素ガスとを反応させることにより、水素化率が30%以上50%未満のマグネシウム基水素化物15を製造した。当該マグネシウム基水素化物15でも、安全性を確保した上で、時間及びコストを低減しつつ、十分な水素を得ることができることを知見した。
例えば100℃の水蒸気をマグネシウム基水素化物15にあてた場合、外周のMgH部分151には(2)式に示す反応がおこり、2Hが発生する。さらに内部のMg部分152には以下の(4)式で示す反応が起こる。
Mg + HO → MgO +H (4)
なお、(4)式は以下の(5)式及び(6)式に示す反応に分解される。
Mg + 2HO → Mg(OH)+ H (5)
Mg(OH) → MgO + HO (6)
外周のMgH部分151について反応が開始され、当該反応による反応熱が内部のMg部分152に伝達され、(4)式に示す反応が起こる。そしてHが発生する。以上述べた式(2)及び式(4)に示すとおり、2H及びHを得ることが可能となる。また発明者らは試験を行うことにより、密度が0.4g/cm3 以上、水素化率が30%以上であれば外周のMgH部分151に亀裂が生じることなく、内部のMg部分152を保護することができることを確認した。例えば、マグネシウム基水素化物15の縦、横、及び奥行きが5cm、10cm、10cmであり、体積が500cmであるとする。
水素化率を30%以上確保するためには、MgH部分151の体積が150cm以上であることが必要とされる。例えば、Mg部分152の縦、横、及び奥行きを4.1cm、9.1cm、9.1cmとする。この場合、MgH部分151の縦方向の厚み、横方向の厚み、奥行き方向の厚みは、0.45cmとなる。Mg部分152の体積は339.521cm、MgH部分151部分の体積は、160.479cmとなる。これにより、水素化率30%以上が確保される。
さらに、MgH部分151の厚みを薄くした。上述の例において、Mg部分152の縦、横、及び奥行きを4.2cm、9.2cm、9.2cmとする。この場合、MgH部分151の縦方向の厚み、横方向の厚み、奥行き方向の厚みは、0.4cmとなる。Mg部分152の体積は355.488cm、MgH部分151部分の体積は144.512cmとなる。水素化率は約28.9%に低下する。水素化率が30%以下であることから、マグネシウム基水素化物15の外周に亀裂が生じる虞がある。この場合、内部のMgが露出し発火の原因となる。
以上のとおり、所定の強度を確保した上で、発火の虞があるMg部分152を、化学的に安定したMgH部分151によりコーティングする。従って、製造コスト及び時間を低減しつつ、豊富に水素を得ることができる。また安全性の高いマグネシウム基水素化物15を提供することが可能となる。
さらに式(4)で発生したMgOと二酸化炭素とを反応させ、炭酸マグネシウムとして安定的に固定させても良い。(4)式の反応を終えたMgOを抽出し、式(7)で示す如く、MgOとCOとを反応させる。
MgO + CO → MgCO (7)
このように、COを炭酸マグネシウムとして固定することとしたので、医薬品、滑り止め剤、または、工業原料等として再利用することが可能となる。また二酸化炭素を、コストをかけて地中に貯留する必要もなくなる。
本実施形態においては、円柱状または四角柱状のマグネシウム基水素化物15を一例として挙げたが当該形状に限るものではない。表面積を増大することが可能な形状であれば、他の形状であっても良い。例えばマグネシウム基水素化物15の表面を凹凸形状としても良い。この場合、表面に凹凸形状に対応する凸凹形状を有する金型31を用いる。さらに、マグネシウム基水素化物15をドーナツ形状としても良い。この場合、円柱状のホルダにマグネシウム基水素化物15の内周部分を貫通させる。同様に複数のマグネシウム基水素化物15、15、・・・の内周部分を円柱状のホルダに貫通させる。これにより複数のマグネシウム基水素化物15の運搬及び利用が容易となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
圧縮処理及び熱処理を経ることにより得られたマグネシウム基水素化物15を粉末状としても良い。水素ガス雰囲気中で圧縮物14内の成分と水素ガスとを反応させることにより、製造したマグネシウム基水素化物15を、破砕機へ投入する。なお、MgHはMgと比較し、もろく粉砕しやすい。破砕機は一軸方式、二軸方式またはハンマー方式等のものを用いればよい。破砕機はマグネシウム基水素化物15を数mm程度の大きさに破砕する。
続いて破砕後のマグネシウム基水素化物15を粉砕機へ投入し、マグネシウム基水素化物15を粉末状とする。粉砕機は数十μm程度の粒径へ粉砕可能なもの、または、数μm以下の粒径へ粉砕可能な超微粒化装置を用いる。これにより、ユーザのニーズに応じて、所定粒径を持つ粉末状のマグネシウム基水素化物15を得ることができる。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明では、マグネシウム基水素化物を効率的に製造することが可能である。本発明により製造したマグネシウム基水素化物は、燃料電池の水素発生源として利用することにより、効率の良いエネルギー源として利用することが可能である。

Claims (5)

  1. マグネシウムを主成分とする原料と水素とが化合したマグネシウム基水素化物を製造する方法において、
    マグネシウムを主成分とする厚み150μm以下である薄片を複数集積して圧縮した圧縮物を作成し、
    水素ガス雰囲気中で前記圧縮物内の成分と水素ガスとを反応させることにより、マグネシウム基水素化物を製造すること
    を特徴とするマグネシウム基水素化物の製造方法。
  2. マグネシウムを主成分とするインゴットを繰り返し切削することにより、前記薄片を作成することを特徴とする請求項1に記載のマグネシウム基水素化物の製造方法。
  3. 前記薄片の形状は線状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネシウム基水素化物の製造方法。
  4. 前記圧縮物の密度を0.8g/cm3 以上1.5g/cm3 以下とすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載のマグネシウム基水素化物の製造方法。
  5. 前記圧縮物を作成する際に、型内に集積した前記薄片を圧縮することにより前記圧縮物を成型することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載のマグネシウム基水素化物の製造方法。
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