JP4425848B2 - 顕微鏡観察用ウエルスライド - Google Patents

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Description

本発明は、細胞、微生物などの種々の被検物の各種検査に用いて好適なウエルスライドに関する。
ウエルスライドは、透明な基材の表面にウエル(穴)を形成したもので、ウエル内に細胞などの被検物を入れ、さらに薬液などをウエル内に注入して被検物がどのような挙動を示すかを顕微鏡観察するものである。基材の表面にウエルを形成する方法は、例えば下記特許文献1、2などに開示されている。
特開2005−127795号公報 特開2004−256331号公報
特許文献1に記載されているウエルの形成方法は、ガラスプレートの表面に樹脂層を形成し、その樹脂層にエキシマレーザなどで穴を開け、その穴をウエルとするものである。微細なウエルを多数形成でき、しかも、ウエル内に被検物を入れやすいという特徴を有するが、ガラスプレートは強度の必要性からある程度の厚さを必要とするので、下方からの光が厚いガラスプレートを透過する際に悪影響を受け、クリアな顕微鏡観察ができない場合があり、また、ウエルの深さは樹脂層の厚さによって定まるので、あまり深いウエルが形成できないという問題がある。
特許文献2に記載されているウエルの形成方法は、ガラスプレート表面にサンドブラストによって穴を形成し、その後ガラスプレートを加熱して穴内側の粗面を流動させて内面を平滑にしてウエルを形成するものである。ウエルの形状、大きさ、深さを一定にするのが困難であるばかりでなく、ウエル底面が平面ではなく曲面となってしまうこと、加熱流動させてもウエル底面の平滑度が不十分であること、ウエル底部の厚さを薄くできないことによりクリアな顕微鏡観察ができないなどの問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、ウエルの底面を平滑な平面とし、ウエル底部の厚みをきわめて薄くしてクリアな顕微鏡観察が実現され、しかもウエルの形状、大きさ、深さの誤差が少ないウエルスライドを開発することを課題としてなされたものである。
本発明は、板状の基材に表裏を貫通する貫通孔を設けると共に、該基材の裏面に接着した厚さが0.05mm〜0.5mm(上限値、下限値を含む)の透明な薄板で該貫通孔の底面を形成したウエルスライドであって、前記基材の裏面に前記薄板を収納可能な凹部を設け、該凹部に前記薄板を接着し、前記基材の裏面に薄板が突出しないことを特徴とする顕微鏡観察用ウエルスライドである。
本発明においては、板状の基材に表裏を貫通する貫通孔を設け、この貫通孔をウエルとするので、所望の形状、大きさ(実用的には直径50μm以上)に精度よく形成でき、また、ウエルの深さは基材の厚さとなるので、所望の深さにすることができ、誤差もほとんど無い。ウエルの底面は、基材の裏面に接着した透明な薄板によって形成されるので、底面が平滑な平面となり、ウエル底部の厚さもきわめて薄くすることができ、クリアな顕微鏡観察が可能となる。
本発明において、基材の裏面に薄板を収納可能な凹部を設け、その凹部に薄板を接着することが望ましい。このようにすることでウエルスライドの裏面に薄板が突出しなくなるので、取り扱いが便利になる。その場合、凹部の形状は薄板と同形状で大きさはやや大きく(円形の場合、直径で0.1〜0.3mm程度が適当)、凹部の深さは接着剤の厚みを考慮して薄板の厚みよりもやや深く(0.1〜0.3mm程度が適当)することが望ましい。凹部を形成する位置は、全ての貫通孔を含む領域とすることは勿論である。
基材の大きさ、厚さは、顕微鏡用のスライドガラスの規格に合わせることが望ましい。日本は26×76×1mm、米国は25.4×76.2×1mm、欧州は26×75×1mmである。基材の素材は低蛍光で透明のものが最も望ましい。細胞などを観察する場合、その蛍光発色を検査することが多いので、バックグラウンドが発する蛍光を低く抑えることが求められるからである。例えば石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、シクロオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂が好適である。また、不透明ではあるがシリコン樹脂も採用できる。
基材に貫通孔を形成する手段は、ドリル、マイクロサンドブラスト、炭酸ガスレーザ、超音波加工などの周知手段を採用できる。また、基材が樹脂製である場合は、成形の際に貫通孔を設けておくことも可能である。
薄板の素材は、低蛍光で透明なものが望ましい。また、平滑性が必要である。例えば石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、シクロオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂が好適である。薄板の厚さは0.05mm〜0.5mm(上限値、下限値を含む)が適当で、0.05mm未満では強度的に問題があり、0.5mmを超えると、下方から透過してくる光に悪影響を及ぼすおそれがある。
基材に薄板を接着する接着剤は、被検物(細胞など)と相性が良く、滅菌処理(120℃で30分程度)に耐えるものがよい。例えば熱硬化性樹脂系接着剤、無機系接着剤などが好適である。接着剤は、ウエルの底面に付着しないように、基板の背面側に塗り、薄板を接着することが望ましい。なお薄板の接着は、接着剤を使用することに限定されない。基材及び薄板が樹脂製の場合、融着により接着することもあり得る。また、基材がシリコン樹脂製で薄板がガラス製の場合、陽極接合で接着することができる。
以下、実施例を表した図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は実施例のウエルスライド1の平面図、図2は図1におけるA−A線断面図である。
ウエルスライド1は板状の基材2と透明な薄板3からなる。基材2は透明なホウ珪酸ガラス製で、大きさは76mm×26mm、厚さ1.1mmの長方形板状をなす。一つの隅部には方向性を指定するための切欠6(いわゆるオリフラ)が設けられている。基材2の中央部には、ウエルとなる、表裏を貫通する貫通孔4が25個設けられている。貫通孔の直径は1mm、隣り合う貫通孔の間隔は1mmである。また、基材2の裏面の中央部には、直径18.2mm、深さ0.3mmの円形の凹部が形成されている。凹部の形成は切削機械で切削形成したが、基材を成形する際に形成しておくことも可能である。
薄板3は、透明なホウ珪酸ガラス製で、直径18mm、厚さ0.15mmの円形ガラス板である。凹部5の底面の周辺部に熱硬化性樹脂接着剤を塗布し、薄板3を接着した。
上記のようにして、直径1mm、深さ0.8mmのウエルが25個形成されたウエルスライドを得た。このウエルスライドは、ウエルの底部がきわめて薄い(0.15mm)ので、被検物をきわめてクリアに顕微鏡観察できる。このウエルスライドは、例えば線虫類(長さ1mm程度)などを各ウエルに入れて観察するのに適している。各ウエルに1個ないし数個の被検物を入れることで、多数の被検物を個別に観察できる。また、ウエルが小さいので少ない培養液、薬剤で試験することができ経済的である。ウエルスライドに形成するウエルの大きさや数は任意であるが、あまり大きい径のウエルを1個〜数個形成するのは非効率的であり、被検物の大きさに合致したなるべく小さな大きさのウエルを多数(実用的には数十個ないし数百個)形成することで効率的な検査が可能となる。
実施例のウエルスライド1の平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。
符号の説明
1 ウエルスライド
2 基材
3 薄板
4 貫通孔
5 凹部
6 切欠

Claims (3)

  1. 板状の基材に表裏を貫通する貫通孔を設けると共に、該基材の裏面に接着した厚さが0.05mm〜0.5mm(上限値、下限値を含む)の透明な薄板で該貫通孔の底面を形成したウエルスライドであって、前記基材の裏面に前記薄板を収納可能な凹部を設け、該凹部に前記薄板を接着し、前記基材の裏面に薄板が突出しないことを特徴とする顕微鏡観察用ウエルスライド
  2. 請求項1のウエルスライドにおいて、前記基材が石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、シクロオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂又はシリコン樹脂製であることを特徴とする顕微鏡観察用ウエルスライド。
  3. 請求項1又は2のウエルスライドにおいて、前記薄板が石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、シクロオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂性であることを特徴とする顕微鏡観察用ウエルスライド。
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