JP4423123B2 - 車両用クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチアウターに対し、クラッチプレートを介して断続切換自在とされたクラッチインナーを備える車両用クラッチ装置に関する。
一般に、内燃機関の駆動力により回転する駆動軸に一体回転自在に配設された駆動歯車と、この駆動歯車と噛み合い、従動軸に相対回転自在に配設された入力歯車と、この入力歯車と横並びに従動軸に相対回転自在に配設され、当該入力歯車に一体回転自在に連結されたクラッチアウターと、このクラッチアウターに対し、クラッチプレートを介して断続切換自在とされ、従動軸に一体回転自在に配設されたクラッチインナーとを備えた車両用クラッチ装置が知られている。この種のものでは、クラッチ接続がなされて、従動軸が高回転で回転する場合、この従動軸に接続されるクラッチアウターもまた高回転で回転することになる。この場合、クラッチアウターには、高回転による大きな遠心力が作用し、この遠心力によって、クラッチアウターの側壁の先端側が拡開し、クラッチアウターが入力歯車に近づくような歪みが発生する。これを防止するため、従来、クラッチアウターの側壁の厚みを根元側に向けて漸次厚くして、大きな遠心力が作用した場合であっても、クラッチアウターの側壁の先端側が拡開しないようにし、クラッチアウターの歪みを防止した技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第3107692号公報
しかし、従来の構成では、クラッチアウターの側壁の厚みを厚くする分だけ、側壁全体の重量が増すため、側壁の先端側が拡開する方向に、大きなモーメントが作用することとなる。この場合、従来の構成では、クラッチアウターの側壁の根元側の厚みを更に厚くして、その部分を補強しなければならず、これを補強すれば、クラッチアウターの側壁全体の重量が、益々増加するといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、クラッチアウターの側壁全体の重量を増すことなく、側壁の拡開を抑制することができる車両用クラッチ装置を提供することにある。
本発明は、内燃機関の駆動力で回転する駆動軸に一体回転自在に配設された駆動歯車と、この駆動歯車と噛み合い、従動軸に相対回転自在に配設された入力歯車と、この入力歯車と横並びに従動軸に相対回転自在に配設され、入力歯車に一体回転自在に連結されたクラッチアウターと、このクラッチアウターに対し、クラッチプレートを介して断続切換自在とされ、従動軸に一体回転自在に配設されたクラッチインナーとを備え、前記クラッチアウターは、入力歯車に連結される連結基部と、この連結基部に連なり、クラッチインナーを内周部に受け入れる筒部とを備え、クラッチアウターの外径は、連結基部と筒部との連結部の外径が最も大きく形成されると共に、入力歯車側に向かって、連結基部の外径が漸次小さく形成され、外径が最も小さく形成された連結基部の最外周部に対向する、クラッチアウターと入力歯車との隙間に対して、安定部材が配設され、前記安定部材の内側の、クラッチアウターと入力歯車との隙間に対して、クラッチ接続時のクラッチアウターの倒れを規制する、前記安定部材とは別部材の規制部材が配設されているものである。
本発明では、クラッチ接続がなされて従動軸が高回転で回転する場合、この従動軸に接続されるクラッチアウターもまた高回転で回転する。
しかし、クラッチアウターと入力歯車との間における、クラッチアウターの最外周部に対向する隙間に対して安定部材が配設されるため、クラッチアウターの側壁の先端側が拡開する方向に、大きなモーメントが作用したとしても、当該安定部材によって、その拡開が抑制される。
この場合において、安定部材は、クラッチアウターの連結基部が嵌合する環状の第1突起部を備えていてもよい。また、入力歯車は、安定部材が嵌合する環状の第2突起部を備えていてもよい。前記クラッチインナーが連結されるメイン軸にはオイルが充填される中空が設けられ、この中空がオイル孔を介して、規制部材及び安定部材が配置された、クラッチアウターと入力歯車間の空間部に連通してもよい。前記規制部材及び前記安定部材が前記メイン軸軸方向に関し同位置に配置されていてもよい。前記安定部材が軸方向及び外周方向に突出する突起を有する中実の環状部材で形成されていてもよい。
本発明によれば、クラッチアウターと入力歯車との間における、クラッチアウターの最外周部に対向する隙間に対して安定部材が配設されているため、クラッチアウターの側壁の先端側が拡開する方向に、大きなモーメントが作用したとしても、当該安定部材によって、クラッチアウターの側壁の拡開が抑制される。
また、クラッチアウターの外径は、連結基部と筒部との連結部近傍の外径を最も大きく形成し、この連結基部の外径を、入力歯車側に向かって漸次小さく形成すれば、クラッチアウターの重量が軽減され、クラッチの軽量化が図られる。
さらに、安定部材に、クラッチアウターの連結基部の最外周部が嵌合する、環状の第1突起部を形成すれば、この第1突起部によって、クラッチアウターの軸直交方向への位置決めが可能になり、クラッチの組み付け性を向上させることができる。
また、安定部材を位置決めする第2突起部を、入力歯車に形成すれば、別の位置決め部材を設ける必要がなくなり、部品点数が削減され、製造コストが低減されると共に、安定部材が第2突起部で位置決めされるため、この安定部材には、加工が容易な平ワッシャーを使用することができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、一部を断面で示す内燃機関の側面図、図2は、当該内燃機関のシリンダを縦に切って示す断面図である。
図1及び図2において、1は内燃機関を示している。この内燃機関1の中央部にはクランク軸3が設けられ、このクランク軸3は、その下側のクランクケース5とその上側のシリンダブロック7とに挟まれて支持されている。クランクケース5の下部はオイルパン9で塞がれている。シリンダブロック7には、図2に示すように、4つのシリンダ孔7Aが、いずれもクランク軸3の中心線に向けて設けられている。シリンダブロック7の上部には、シリンダヘッド11が連なり、このシリンダヘッド11の上部には、シリンダヘッドカバー13が連なっている。
クランクケース5とシリンダブロック7の下部とによって、クランク室15が形成されている。このクランク室15の内部には、クランク軸3の両端を支持する端部軸保持部17、18と、その中間を支持する中間軸保持部19、20、21とが形成され、これらの軸保持部17〜21は、それぞれ滑り軸受を介して、クランク軸3を回転自在に支持している。このクランク軸3には、コンロッド23を介して、ピストン25が接続されている。このピストン25は、それぞれシリンダ孔7A内を往復動し、このピストン25の往復動によって、クランク軸3が駆動される。
これらピストン25の上方には、シリンダヘッド11が配置され、このシリンダヘッド11には、吸気弁27と排気弁29とが設けられ、これら弁体は、それぞれシリンダ孔7Aに連通する吸気ポート(図示せず)、及び排気ポート(図示せず)を開閉自在に構成されている。上記吸気弁27は、カム31によって上下動して、吸気ポートを開閉自在であり、排気弁29はカム33によって上下動して、排気ポートを開閉自在である。すなわち、カム31、33を支持するカム軸35、37の軸端には、図1に示すように、スプロケット39、41が設けられ、これらスプロケット39、41と、クランク軸3の軸端に固定されたスプロケット43との間にはチェーン45が巻回され、このチェーン45には、テンショナーリフタ47を介してテンションが掛けられている。
そして、クランク軸3の回転力が、このチェーン45を介してカム軸35、37に伝達され、これによって、カム31、33が回転し、吸気弁27及び排気弁29が上下動し、クランク軸3の回転に応じて適宜のタイミングで吸排気ポートが開放される。
クランクケース5には、クランク軸3の他に、メイン軸53と、カウンター軸54と、シフトドラム55と、シフトスピンドル56と、シフトフォーク57とが支持されている。これらは、常時噛み合い式の歯車変速装置を構成している。
上述したメイン軸53には、図2に示すように、摩擦式多板クラッチ61が、メイン軸53と同軸心に配置されており、この摩擦式多板クラッチ61によって、クランク軸3の回転力が、メイン軸53に伝達され、或いは切断される。すなわち、この多板クラッチ61は、クランク軸3に固定された駆動歯車63から動力を得て回転し、この回転力をメイン軸53に伝達、或いは切断する。
このメイン軸53には、図3に示すように、駆動歯車63と噛み合う入力歯車65が、フリー回転自在(メイン軸53と相対回転自在)に支持されると共に、この入力歯車65に、コイルばねを利用したトルクダンパー66を介して、一体回転自在に連結されたクラッチアウター67が、入力歯車65と横並びにメイン軸53と相対回転自在(フリー回転自在)に支持されている。このクラッチアウター67は、入力歯車65に連結される連結基部67Aと、この連結基部67Aに連なり、クラッチインナー69を内周部に受け入れる筒部67Bとを備えて構成され、この筒部67Bの内周部には、複数枚の環状のフリクションプレート67Cが一体に固定されている。
クラッチインナー69は、メイン軸53の外周部に対し、図中右方から挿入され、ナット70を介して当該メイン軸53に一体回転自在に連結されている。また、このクラッチインナー69の外周部には、フリクションプレート67Cと係合する複数枚のクラッチプレート69Aが固定されている。
メイン軸53は、軸方向に貫通する中空53Aを備え、この中空53A内には、クラッチプッシュロッド78が介装され、更に、当該中空53A内には、オイルが充填されている。クラッチプッシュロッド78の図中右端には、オイルキャップ71が嵌められ、このオイルキャップ71は軸受72を介してプレッシャープレート73に連結され、このプレッシャープレート73は、図示を省略したクラッチスプリングを介して、クラッチインナー69に連結されている。
クラッチプッシュロッド78の図中左端には、レリーズ機構75を構成する油圧ピストン79が嵌められ、このレリーズ機構75の供給ポート75Aには、例えば、クラッチレバー(図示せず)に接続されるオイルシリンダが接続されている。
クラッチの接続時には、クラッチレバー(図示せず)が操作されると、レリーズ機構75内の油圧が低下し、油圧ピストン79によるクラッチプッシュロッド78の押圧力が低下し、やがて、油圧ピストン79の押圧力に、クラッチスプリングの付勢力が勝るようになると、クラッチプッシュロッド78が図中で左方向に移動し、これに伴って、プレッシャープレート73が図中で左方向に移動する。これによって、フリクションプレート67Cとクラッチプレート69Aとが押圧され、各プレート間に発生する摩擦力によって、クランク軸3から伝達されたクラッチアウター67の回転力が、クラッチインナー69を介し、メイン軸53に伝えられる。これに対し、クラッチの接続解除時に、クラッチレバー(図示せず)が操作されると、レリーズ機構75内の油圧が上昇し、油圧ピストン79を介して、クラッチプッシュロッド78が図中右側に移動し、これに伴って、オイルキャップ71が図中右側に移動する。すると、クラッチスプリングの付勢力に抗して、プレッシャープレート73が図中右方向に移動し、フリクションプレート67Cとクラッチプレート69A間の押圧力が解除され、クラッチアウター67が空回りし、メイン軸53への動力伝達が断たれる。
クランク軸3からメイン軸53に伝達された回転力は、上記歯車変速装置を介して、例えば1速、2速又は3速のように変速されて、カウンター軸54に伝達され、このカウンター軸54に歯車を介して連結された出力軸(図示せず)に伝達され、内燃機関1の動力として、当該出力軸から外部に伝動される。
1速、2速又は3速のように変速する場合、例えば、クランクケースに装着されたチェンジペダル(図示せず)が操作される。このチェンジペダルを操作する場合、この操作に先立って、まず、上記クラッチレバー(図示せず)が操作され、多板クラッチ61を介して、クランク軸3とメイン軸53との間の連絡が切断される。つぎに、これを切断した状態で、上記チェンジペダルが操作される。このチェンジペダルは、図2に示すチェンジレバー90に連結されており、チェンジペダルが操作されると、チェンジレバー90が揺動し、これに連動してシフトドラム55が回動する。
この回動によって、シフトドラム55の溝に係合したシフトピンを介して、シフトフォーク57のいずれかが、軸方向にスライド動作し、この動作したシフトフォーク57が、カウンター軸54上のいずれかの歯車54A(図3)を軸方向に移動し、メイン軸53上のいずれかの歯車53B(図3)と噛み合わせる。
噛み合う歯車によって、その変速比が決定され、クランク軸3からメイン軸53に伝達された回転力が、その変速比に従って、カウンター軸54に伝達され、このカウンター軸54に歯車を介して連結された出力軸(図示せず)に伝達され、内燃機関1の動力として、当該出力軸から外部に伝動される。
また、図1に示すように、クランク軸3の図中左下には、オイルポンプ91が設けられ、このオイルポンプ91は、メイン軸53上の入力歯車65と一体に回転するスプロケット93(図3)によって、常時チェーン駆動されている。また、クランク軸3の図中左上には、スタータモータ95が設けられ、このスタータモータ95は、歯車列96、97を介して、クランク軸3に連結されている。
本実施形態では、図4に示すように、クラッチアウター67が、入力歯車65に連結される連結基部67Aと、この連結基部67Aに連なり、クラッチインナー69を内周部に受け入れる筒部67Bとを備えて構成されている。
ここで、クラッチアウター67の外径は、連結基部67Aと筒部67Bとの連結部67C近傍の外径D1、すなわち、クラッチインナー69が、最も内側のフリクションプレート67Cに当接する面を含む軸直交平面L1近傍における外径D1が、最も大きくなるように形成され、この連結基部67Aの外径は、入力歯車65側に向かって漸次小さくなるように形成されている。
本実施形態では、入力歯車65とクラッチアウター67との間に平ワッシャー81が介装されている。そして、更に、外径D2が最も小さく形成された連結基部67Aの最外周部67Dに対向する、クラッチアウター67と入力歯車65との隙間δに対し、スタビライザー(安定部材)83が介装されている。本構成では、中心部の平ワッシャー81が、主として、クラッチ接続時のクラッチアウター67の倒れを規制し、スタビライザー83が、過剰なクラッチアウター67の倒れを規制する。この過剰なクラッチアウター67の倒れは、高回転時の遠心力によって、クラッチアウター67の筒部67Bの先端側が拡開することに起因し、これが拡開すると、クラッチアウター67が入力歯車65に近づくように変形する。このスタビライザー83は金属製であって、図5に示すように、全体的に環状の形状を呈しており、隙間δを埋める程度の厚さTを有する。そして、このスタビライザー83は、クラッチアウター67の連結基部67Aの最外周部67Dが嵌合する環状の第1突起部83Aを備えて構成されている。
また、本構成では、上述の平ワッシャー81、及びスタビライザー83が介装された空間部は、図3に示すように、メイン軸53のオイル孔85を介して、中空53A内に連通している。従って、平ワッシャー81、及びスタビライザー83が配置された空間には、常に、オイルが循環しているため、スタビライザー83と入力歯車65、及び平ワッシャー81と入力歯車65間の摩擦力が低減されている。
この間の摩擦力の低減によって、入力歯車65に設けられたトルクダンパー66のダンパー効果の低下が未然に防止される。
この摩擦式の多板クラッチ61では、クラッチ接続がなされて、メイン軸53が高回転で回転する場合、このメイン軸53に接続されるクラッチアウター67もまた高回転で回転する。この場合、クラッチアウター67には、高回転による大きな遠心力が作用し、図6に示すように、クラッチアウター67の筒部67Bの先端側に、矢印で示す方向に当該先端側を変形(拡開)させる大きなモーメントMが作用する。このモーメントMは、トルクダンパー66のコイルばね近傍の点Q、すなわち、クラッチアウター67の連結基部67A上の点Q近傍を支点に作用する。
本構成では、このモーメントMが作用しても、図6に示すように、中間点Q近傍における、外径D2が最も小さく形成された連結基部67Aの最外周部67Dに対向する、クラッチアウター67と入力歯車65との隙間δに対し、スタビライザー83が介装されているため、筒部67Bの先端側の拡開が抑制される。従って、クラッチアウター67が入力歯車65に近づくような変形が抑止される。
また、本構成では、筒部67Bの変形の抑止のために、従来のように、クラッチアウター67の筒部67Bの厚みを厚くする必要がない。
従って、クラッチアウター67の外径は、連結基部67Aと筒部67Bとの連結部67C近傍の外径D1を最も大きく形成し、この連結基部67Aの外径を、入力歯車65側に向かって漸次小さく形成することができるため、より一層、クラッチアウター67の重量が軽減され、多板クラッチ61の軽量化が図られる。
さらに、スタビライザー83には、クラッチアウター67の連結基部67Aの最外周部67Dが嵌合する、環状の第1突起部83Aが形成されているため、この第1突起部83Aによって、クラッチアウター67の軸直交方向への位置決めが可能になり、クラッチの組み付け性を向上させることができる。
スタビライザー83は金属製であるため、例えば、半クラッチ時の発熱で変形することがなく、耐久性を向上させることができる。
図7は、別の実施形態を示している。
本構成では、入力歯車65とクラッチアウター67との間に平ワッシャー181が介装されている。そして、更に、外径D2が最も小さく形成された連結基部67Aの最外周部67Dに対向する、クラッチアウター67と入力歯車65との隙間δに対し、スタビライザー183が介装されている。本構成では、中心部の平ワッシャー181が、主として、クラッチ接続時のクラッチアウター67の倒れを規制し、スタビライザー183が、過剰なクラッチアウター67の倒れを規制する。このスタビライザー183は、いわば金属製の平ワッシャーであり、本実施形態では、スタビライザー183が嵌合する環状の第2突起部65Aが、入力歯車65に対し一体的に形成されている。
本実施形態では、スタビライザー183を位置決めする第2突起部65Aを、入力歯車65に形成したため、別の位置決め部材を設ける必要がなくなり、部品点数が削減され、製造コストを低減することができる。また、本構成では、スタビライザー183が第2突起部65Aで位置決めされるため、このスタビライザー183には、加工が容易な平ワッシャーを使用することができる。
以上、本発明による車両用クラッチ装置の一実施形態を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
この車両用クラッチ装置は、例えば、自動二輪車における内燃機関等、種々の内燃機関に適用可能である。以上、湿式多板クラッチについて説明したが、乾式多板クラッチ、或いは単板クラッチにも適用可能である。
内燃機関を一部断面図示して示した側面図である。 同じく断面図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 多板クラッチを示す断面図である。 安定部材を示す断面図である。 多板クラッチの一部を示す断面図である。 別の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 内燃機関
3 クランク軸(駆動軸)
53 メイン軸(従動軸)
63 駆動歯車
65 入力歯車
66 トルクダンパー
67 クラッチアウター
67A 連結基部
67B 筒部
67C フリクションプレート
69 クラッチインナー
69A クラッチプレート
83、183 スタビライザー(安定部材)

Claims (6)

  1. 内燃機関の駆動力で回転する駆動軸に一体回転自在に配設された駆動歯車と、この駆動歯車と噛み合い、従動軸に相対回転自在に配設された入力歯車と、この入力歯車と横並びに従動軸に相対回転自在に配設され、入力歯車に一体回転自在に連結されたクラッチアウターと、このクラッチアウターに対し、クラッチプレートを介して断続切換自在とされ、従動軸に一体回転自在に配設されたクラッチインナーとを備え、前記クラッチアウターは、入力歯車に連結される連結基部と、この連結基部に連なり、クラッチインナーを内周部に受け入れる筒部とを備え、クラッチアウターの外径は、連結基部と筒部との連結部の外径が最も大きく形成されると共に、入力歯車側に向かって、連結基部の外径が漸次小さく形成され、外径が最も小さく形成された連結基部の最外周部に対向する、クラッチアウターと入力歯車との隙間に対して、安定部材が配設され、前記安定部材の内側の、クラッチアウターと入力歯車との隙間に対して、クラッチ接続時のクラッチアウターの倒れを規制する、前記安定部材とは別部材の規制部材が配設されていることを特徴とする車両用クラッチ装置。
  2. 安定部材は、クラッチアウターの連結基部が嵌合する環状の第1突起部を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用クラッチ装置。
  3. 入力歯車は、安定部材が嵌合する環状の第2突起部を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用クラッチ装置。
  4. 前記クラッチインナーが連結されるメイン軸にはオイルが充填される中空が設けられ、この中空がオイル孔を介して、規制部材及び安定部材が配置された、クラッチアウターと入力歯車間の空間部に連通することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の車両用クラッチ装置。
  5. 前記規制部材及び前記安定部材が前記メイン軸軸方向に関し同位置に配置されることを特徴とする請求項4記載の車両用クラッチ装置。
  6. 前記安定部材が軸方向及び外周方向に突出する突起を有する中実の環状部材で形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の車両用クラッチ装置。
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