JP4422950B2 - 遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の変動演出が行われる第1の表示手段と第2の変動演出が行われる第2の表示手段を備え、前記第2の変動演出によって導出された表示態様に関連して開状態又は閉状態を取り得る第2の可変入賞手段の取り得る状態を予告報知するように構成された遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、遊技盤に設けられた特別図柄表示器において図柄組み合わせゲームが行われている。この図柄組み合わせゲームは、複数種類の特別図柄を変動させて表示する変動演出であって、遊技者は、表示された図柄組み合わせから大当り状態、リーチ状態、はずれ状態などの各種状態が認識できるようになっている。そして、図柄組み合わせゲームの結果、全列の特別図柄が同一種類からなる図柄組み合わせが表示された場合には大当り状態が付与され、大入賞口の開閉によって、多数の遊技球が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。
【0003】
また、前述した図柄組み合わせゲームは、遊技盤に発射された遊技球が、該遊技盤に配設された始動入賞口に入賞し、該始動入賞口に設けられた入賞検知センサの入賞検知を契機に行われるようになっている。そして、始動入賞口には、普通電動役物(所謂「電チュー」)が備えられている。この普通電動役物は、始動入賞口に遊技球が入賞し易い開状態又は始動入賞口に遊技球が入賞し難い閉状態の何れかを取り得るように構成されている。
【0004】
そして、普通電動役物が何れの状態を取り得るかは、所定の当り図柄(例えば「7」)又ははずれ図柄(例えば「−(バー)」を表示可能な普通図柄表示器で行われる可変表示ゲーム(変動演出)の結果に応じて認識することができるようになっている。この可変表示ゲームは、遊技盤に発射された遊技球が、該遊技盤に配設された始動入賞ゲートを通過し、該始動入賞ゲートに設けられた入賞検知センサの入賞検知を契機に行われるようになっている。より詳しくは、入賞検知を契機に、パチンコ機の内部処理において所定の当り判定用乱数の値が読み出され、該値が予め定めた当り判定値と一致する場合には当りとなり、可変表示ゲームにおいて普通図柄表示器に当り図柄が表示されるようになっている。そして、普通図柄表示器に当り図柄が表示された場合、普通電動役物は、所定時間の間(例えば1秒)、遊技球が入賞し易い開状態となるようになっている。その一方で、読み出した当り判定用乱数の値が予め定めた当り判定値と一致しない場合にははずれとなり、可変表示ゲームにおいて普通図柄表示器にはずれ図柄が表示されるようになっている。この場合、普通電動役物は、遊技球が入賞し難い閉状態を維持するようになっている。
【0005】
ところで、このように構成されたパチンコ機では、普通電動役物が開状態となり、所定時間の経過、又は所定個数の遊技球の入賞に伴って閉状態となった後、可変表示ゲームにおいて再び当り図柄が表示される迄の間、普通電動役物は遊技球が入賞し難い閉状態を維持している。そのため、遊技者は、無駄な遊技球を消費しないように、普通電動役物が開状態を取り得るタイミングを見計らって、遊技球を遊技盤に発射させることが望ましいが、現実には前記タイミングを見計らって遊技球を発射させるように遊技を行うことは非常に困難性を伴っている。そこで、このような遊技者にとって望ましい遊技を可能とする一つの方法が、特開2001−346954号公報(以下、「従来構成」という)で提案されている。この従来構成は、可変入賞口(始動入賞口)の入り口(普通電動役物)が拡大・縮小する動作に合わせて、遊技球を発射した方が良い時期、又は発射しない方が良い時期を遊技者に報知するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来構成では、パチンコ機に確率変動フラグがセットされている場合に前記報知が行われるようになっている。この「確率変動」は、特定の種類の特別図柄(確変図柄)によって大当り状態が生起されると、該大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(大当りが生起されやすい)に変動する機能である。従って、従来構成によれば、遊技者は、確率変動状態で遊技を行っている場合に限り、前記報知に合わせて遊技球を発射させることが可能となる。しかしながら、一般的に、遊技者が、確率変動状態で遊技を行っている場合と、確率変動状態以外の状態(大当り確率が通常の確率である状態)で遊技を行っている場合を比べた場合、確率変動状態以外の状態で遊技を行っている場合の方が遙かに長い。そのため、大半の遊技者は、前記報知が行われない状態で遊技を行うことになり、従来構成で行われる前記報知により遊技者が利益を得ているとは言い難い。
【0007】
そこで、このような問題を解決するために、確率変動状態に限らず、確率変動状態以外の状態で遊技が行われている場合も前記報知を行うことが考えられる。ところが、このように構成すると、遊技者は、常に、前記報知に合わせて遊技球を発射することになるため、遊技者による遊技球の発射効率が著しく低下し、遊技店側が不利益を得る虞があった。そのため、このように構成した場合、遊技店では、遊技者側と遊技店側の双方の利益バランスが取れるように利益調整を図ることになる。具体的には、遊技盤に配設された釘の調整を行うことで、始動入賞口などの入賞口に対して遊技球が入賞し難くなるように調整することになる。その結果、パチンコ機を前記報知が行われるように構成しても、始動入賞口へ遊技球が入賞し難くなっていれば、遊技者は、前記報知を有効に活用することができず、前記報知に合わせて遊技球を発射させることを行わなくなってしまう虞が生じる。
【0008】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者側と遊技店側の双方の利益調整を図りつつ、第2の可変入賞手段の取り得る状態を、遊技者に対して事前に予告報知することができる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の識別情報を変動させて表示する第1の変動演出が行われる第1の表示手段と、遊技球の入賞検知を契機に前記第1の変動演出の始動条件を付与可能な第1の始動入賞手段と、開状態又は閉状態の何れかの状態を取り得ることが可能な第1の可変入賞手段とを備え、前記第1の変動演出によって導出された表示態様が予め定めた特別表示態様となったことに関連して、前記第1の可変入賞手段を所定の条件下で開状態とし、遊技者にとって有利な特別遊技状態を付与すると共に、複数種類の識別情報を変動させて表示する第2の変動演出が行われる第2の表示手段と、遊技球の入賞検知を契機に前記第2の変動演出の始動条件を付与可能な第2の始動入賞手段と、前記第1の始動入賞手段に備え付けられ開状態又は閉状態の何れかの状態を取り得ることが可能な第2の可変入賞手段とを備え、前記第2の変動演出によって導出された表示態様が予め定めた表示態様となったことに関連して、前記第2の可変入賞手段を所定の条件下で開状態とすることで前記第1の始動入賞手段での遊技球の入賞検知の割合を前記閉状態よりも高める遊技者にとって有利な遊技状態を付与するように構成し、判定用乱数を用いて前記第2の可変入賞手段が開状態又は閉状態のうち何れの状態を取り得るかを判定する状態判定手段と、前記判定用乱数を用いて前記第2の可変入賞手段が前記開状態となることを遊技者に対し、前記第2の表示手段と一体構成されるとともに前記第2の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を表示するのとは別に設けられた報知手段を通じて予告報知するか否かを判定する予告判定手段と、前記第2の始動入賞手段による入賞検知を契機に前記判定用乱数の値を読み出すことが可能な乱数読出手段と、前記第2の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を所定の上限値の範囲内で計数する計数手段と、を備えた遊技機において、前記報知手段では、前記予告判定手段の判定結果が肯定とするタイミングで前記予告報知が開始され、前記予告報知が実行されてから前記予告判定手段で肯定とした判定用乱数に基づく前記第2の変動演出が実行されるまでに始動保留されている始動保留球数の記憶値が前記第2の変動演出の回数として報知されるとともに、当該予告報知が開始されるタイミングで前記始動保留球数の記憶値が存在する場合に当該始動保留球数に基づく前記第2の変動演出が1回実行される毎に、前記第2の変動演出の回数が1減算され報知され、前記予告判定手段で肯定とした判定用乱数に基づく前記第2の変動演出の終了に合わせて終了される態様で前記予告報知が行われ、さらに、前記始動保留球数に基づく複数の前記第2の変動演出に対する前記予告判定手段の判定結果が肯定の場合、肯定とした判定用乱数に基づく前記第2の変動演出に対する前記予告報知が同時に行われるように構成されており、前記状態判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知に基づく前記第2の変動演出の開始直前に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と予め定めた状態判定値とを比較して前記第2の可変入賞手段が開状態又は閉状態のうち何れの状態を取り得るかを判定する一方で、前記予告判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知時に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と、前記状態判定値を構成する値で構成される当該入賞検知直前における始動保留球数の記憶値が示す数値に応じた予告判定値とを比較して前記報知手段を通じて予告報知するか否かを判定し、前記入賞検知直前における始動保留球数の記憶値の示す数値が零の場合に前記予告判定値の設定個数を最も少なくする一方で、前記入賞検知直前における始動保留球数の記憶値の示す数値が前記第2の始動入賞手段による入賞検知に伴って前記記憶値の示す数値が前記上限値となる数値の場合に前記予告判定値の設定個数を最も多くし、前記入賞検知直前における始動保留球数の記憶値の示す数値の大小においては前記記憶値の示す数値が小さいときに前記記憶値の示す数値が大きいときよりも前記予告判定値の設定個数が多くならないように構成することにより、前記報知手段を通じて前記予告報知が行われる割合を変更するように構成されたことを要旨とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記予告判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知に基づいて前記記憶値の示す数値が前記上限値となる場合、前記予告判定値の設定個数を、前記状態判定値と同一個数とするように構成されたことを要旨とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記予告判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知時、前記記憶値の示す数値が零の場合、前記予告判定値の設定個数を零に設定するように構成されたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記予告報知は、前記始動保留球数の記憶値に基づいた各種判定用乱数の値について前記予告判定手段の判定結果が肯定の場合、前記予告判定手段の判定結果が肯定とされる全てを対象として該各値に対応して行われる前記第2の変動演出の結果、前記第2の可変入賞手段が前記開状態となることを前記報知手段を通じて予告報知されるように構成されたことを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)に具体化した一実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
【0014】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前記前枠14の周囲前面側及び遊技盤13には、パチンコ機10の各種遊技の状態(図柄変動、大当り状態、リーチ状態など)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾を行う電飾ランプ16が設けられている。また、中枠12の下部には、下球皿17及び発射装置18が装着されている。
【0015】
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、第1の表示手段としての特別図柄表示器19、及び第2の表示手段としての普通図柄表示器20を備えた表示装置Hが配設されている。前記特別図柄表示器19では、複数種類(本実施形態では10種類)の識別情報としての特別図柄を変動(可変)させて表示する第1の変動演出としての図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。また、普通図柄表示器20では、複数種類(本実施形態では2種類)の識別情報としての普通図柄を変動(可変)させて表示する第2の変動演出としての可変表示ゲームが行われるようになっている。「特別図柄又は普通図柄の表示」とは、遊技者が特別図柄又は普通図柄の種類を識別できる状態であることを示している。そして、本実施形態の表示装置Hは、図3に示すように、液晶パネルLPを備えており、該液晶パネルLP上に特別図柄表示器19と普通図柄表示器20が一体構成されている。
【0016】
前記特別図柄表示器19には、複数列(本実施形態では3列)の第1特別図柄21、第2特別図柄22、及び第3特別図柄23が表示されるようになっている(図2,図3参照)。本実施形態では、図2に示すように、特別図柄を、0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の10種類の配列をなした数字で構成している。そのため、特別図柄表示器19には、各列毎に、10種類の特別図柄の中から一の特別図柄が第1〜第3特別図柄21〜23として表示されるようになっている。このとき、特別図柄表示器19には、第1〜第3特別図柄21〜23として、同一種類又は異なる種類の特別図柄が表示できるようになっている。
【0017】
従って、遊技者は、特別図柄表示器19に表示された第1〜第3特別図柄21〜23の組み合わせ(特別図柄表示器19の表示態様)から大当り状態(特別遊技状態)、リーチ状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。例えば、特別図柄表示器19に表示された第1〜第3特別図柄21〜23が全て同一種類である場合には、その図柄組み合わせ(例えば「555」)から大当り状態を認識することができる。また、特別図柄表示器19に表示された特定列(例えば、第1特別図柄21と第3特別図柄23の2列)の特別図柄が同一種類である場合には、その図柄組み合わせ(例えば「5?5」)からリーチ状態を認識することができる。さらに、特別図柄表示器19に表示された第1〜第3特別図柄21〜23が全て異なる種類である場合、又は1列の特別図柄がリーチ状態を構成する列の特別図柄とは異なる種類である場合には、その図柄組み合わせ(例えば「259」「565」)からはずれ状態を認識することができる。
【0018】
前記普通図柄表示器20には、複数列(本実施形態では2列)の第1普通図柄24及び第2普通図柄25が表示されるようになっている(図3、図4参照)。本実施形態では、図4に示すように、普通図柄を、7と−(バー)から構成し、「7」を当り図柄と定める一方で、「−(バ−)」をはずれ図柄と定めている。そのため、普通図柄表示器20には、各列毎に、7又は−(バー)のうち、いずれか一方の普通図柄が第1,第2普通図柄24,25として表示されるようになっている。このとき、普通図柄表示器20には、第1,第2普通図柄24,25として、同一種類又は異なる種類の普通図柄が表示できるようになっている。
【0019】
従って、遊技者は、普通図柄表示器20に表示された第1,第2普通図柄24,25の組み合わせ(普通図柄表示器20の表示態様)から当り状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。例えば、図4(a)に示すように、普通図柄表示器20に表示された第1,第2普通図柄24,25が何れも当り図柄「7」である場合には、その図柄組み合わせ(「77」)から当り状態を認識することができる。また、図4(b)に示すように、普通図柄表示器20に表示された第1,第2普通図柄24,25が異なる種類の普通図柄である場合、又は第1,第2普通図柄24,25が何れもはずれ図柄「−」である場合には、その図柄組み合わせ(「7−」「−7」「−−」)からはずれ状態を認識することができる。
【0020】
また、図1に示すように、表示装置Hの下方には、始動入賞口26が配設されている。前記始動入賞口26には、第2の可変入賞手段としての普通電動役物27が備えられている。この普通電動役物27は、アクチュエータAC1(図5に示す)の作動により、開状態又は閉状態の何れかの状態を取り得ることが可能となっている。前記アクチュエータAC1は、モータ、ソレノイドなどにより構成されている。そして、普通電動役物27が開状態を取り得る場合には、始動入賞口26の入り口が拡大されて、遊技球が入賞し易い状態となる。その一方で、普通電動役物27が閉状態を取り得る場合には、始動入賞口26の入り口が縮小されて、遊技球が入賞し難い状態となる。
【0021】
前記普通電動役物27は、可変表示ゲームによって導出された普通図柄表示器20の表示態様(図柄組み合わせ)が、当り状態を認識できる図柄組み合わせ(本実施形態では「77」)となったことに関連して、開状態を取り得るように構成されている。この当り状態を認識できる図柄組み合わせが、予め定めた表示態様となる。そして、普通電動役物27は、所定時間の経過又は所定個数の入賞に伴って閉状態となった後、可変表示ゲームにおいて再び当り状態を認識できる図柄組み合わせが導出される迄の間、閉状態を維持するようになっている。このように、普通電動役物27は、所定の条件下(所定時間が経過する間又は所定個数の遊技球が入賞する間)において開状態を維持し、その間、遊技者には、始動入賞口26に遊技球が入賞し易い状態、即ち、遊技者にとって有利な遊技状態が付与されることになる。なお、普通電動役物27が開状態を維持している時間は、パチンコ機10の仕様に応じて任意に変更可能である。
【0022】
また、始動入賞口26の奥方には、該始動入賞口26に入賞した遊技球を検知するための第1入賞検知センサS1(図5に示す)が設けられている。そして、始動入賞口26は、遊技領域13aに発射された遊技球の入賞検知を契機に、特別図柄表示器19における図柄組み合わせゲームの始動条件(=開始条件)を付与可能となっている。即ち、本実施形態の始動入賞口26は、電チュー(所謂、電動チューリップ)形態で構成されたスタートチャッカーとなっている。本実施形態では、始動入賞口26と第1入賞検知センサS1により第1の始動入賞手段が構成されている。
【0023】
また、始動入賞口26の左右両側方には、始動入賞ゲート28が配設されている。前記始動入賞ゲート28には、該始動入賞ゲート28に入賞した遊技球を通過検知するための第2入賞検知センサS2(図5に示す)が設けられている。そして、始動入賞ゲート28は、遊技領域13aに発射された遊技球の入賞検知を契機に、普通図柄表示器20における可変表示ゲームの始動条件(=開始条件)を付与可能となっている。即ち、本実施形態の始動入賞ゲート28は、通過式形態で構成されたスルーチャッカーとなっている。本実施形態では、始動入賞ゲート28と第2入賞検知センサS2により第2の始動入賞手段が構成されている。
【0024】
また、始動入賞口26の下方には、第1の可変入賞手段としての大入賞口30が配設されている。前記大入賞口30には、大入賞口扉30aが設けられている。そして、大入賞口30は、大入賞口扉30aをアクチュエータAC2(図5に示す)で作動させることにより、開状態又は閉状態の何れかの状態を取り得ることが可能となっている。前記アクチュエータAC2は、モータ、ソレノイドなどにより構成されている。そして、大入賞口30が開状態を取り得る場合には、大入賞口扉30aが開放されて、遊技球の入賞が許容された状態となる。その一方で、大入賞口30が閉状態を取り得る場合には、大入賞口扉30aが閉鎖されて、遊技球の入賞が許容されていない状態(入賞が阻止される状態)となる。
【0025】
前記大入賞口30は、図柄組み合わせゲームによって導出された特別図柄表示器19の表示態様(図柄組み合わせ)が、大当り状態を認識できる図柄組み合わせ(例えば「555」)となったことに関連して、開状態を取り得るように構成されている。この大当り状態を認識できる図柄組み合わせが、予め定めた特別表示態様となる。そして、大当り状態を認識できる図柄組み合わせが表示された場合、遊技者には、遊技者にとって有利な大当り状態が付与される。この大当り状態が付与されると、大入賞口30の取り得る状態が開状態となり、多数の遊技球(賞球)が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。前記大入賞口30は、所定時間(例えば30秒間)が経過する間又は規定入賞個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口30に入賞する間、大入賞口扉30aの作動によって開状態となるようになっている。そして、大入賞口30は、前記所定時間の経過後又は規定入賞個数の入賞後、大入賞口扉30aの作動によって閉状態となるようになっている。この大入賞口30の開状態及び閉状態は、所定の継続条件の成立(1ラウンド中に特定入賞(V入賞)が有る)によって、予め定めた規定ラウンド数(例えば15ラウンド)だけ繰り返し行われるようになっている。
【0026】
また、本実施形態のパチンコ機10は、図柄組み合わせゲーム中に始動入賞口26へ遊技球が入賞した場合、その入賞した遊技球が特別図柄保留球数の記憶値として機内部で記憶されるようになっている。以下の説明では、特別図柄保留球数の記憶値を「特図記憶値」と示す。前記特図記憶値には、所定の上限値(本実施形態では4)が定められており、該特図記憶値は始動入賞口26への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせゲームの開始により−1されるようになっている。この特図記憶値は、保留中(実行待機中)の図柄組み合わせゲームの回数を示している。そして、表示装置Hの下方には、特図記憶値に基づく保留中の図柄組み合わせゲームの回数を遊技者に報知するための特別図柄保留球数表示器31が配設されている。この特別図柄保留球数表示器31は、図3に示すように、特別図柄保留1ランプ31a、特別図柄保留2ランプ31b、特別図柄保留3ランプ31c、及び特別図柄保留4ランプ31dからなる複数(本実施形態では4個)の発光手段によって構成されている。そして、前記各ランプ31a〜31dの点灯個数により、保留中の図柄組み合わせゲームの回数を報知している。例えば、特別図柄保留1ランプ31aのみが点灯している場合には1回の図柄組み合わせゲームが保留中であることを示している。
【0027】
また、本実施形態のパチンコ機10は、可変表示ゲーム中に始動入賞ゲート28へ遊技球が入賞した場合、その入賞した遊技球が普通図柄保留球数の記憶値として機内部で記憶されるようになっている。以下の説明では、普通図柄保留球数の記憶値を「普図記憶値」と示す。前記普図記憶値には、所定の上限値(本実施形態では4)が定められており、該普図記憶値は始動入賞ゲート28への遊技球の入賞により+1され、可変表示ゲームの開始により−1されるようになっている。この普図記憶値は、保留中(実行待機中)の可変表示ゲームの回数を示している。そして、表示装置Hの上方には、普図記憶値に基づく保留中の可変表示ゲームの回数を遊技者に報知するための普通図柄保留球数表示器32が配設されている。この普通図柄保留球数表示器32は、図3に示すように、普通図柄保留1ランプ32a、普通図柄保留2ランプ32b、普通図柄保留3ランプ32c、及び普通図柄保留4ランプ32dからなる複数(本実施形態では4個)の発光手段によって構成されている。そして、前記各ランプ32a〜32dの点灯個数により、保留中の可変表示ゲームの回数を報知している。例えば、普通図柄保留1ランプ32aのみが点灯している場合には1回の可変表示ゲームが保留中であることを示している。
【0028】
また、本実施形態のパチンコ機10は、普通電動役物27が開状態を取り得ることを遊技者に対して事前に予告報知するように構成されている。そして、表示装置Hは、図3に示すように、報知手段としての予告報知器36を備えており、該予告報知器36は、液晶パネルLP上に特別図柄表示器19及び普通図柄表示器20と共に一体構成されている。
【0029】
一方、パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御するために各種の制御コマンドを出力する主制御基板33が装着されている(図1に破線で示す)。なお、主制御基板33は、前記制御コマンドを所定の制御信号として出力するようになっている。また、主制御基板33には、表示制御基板34が接続されている(図1に破線で示す)。この表示制御基板34は、主制御基板33が出力した制御コマンドを入力し、該制御コマンドに基づき、特別図柄表示器19、普通図柄表示器20、及び予告報知器36の表示制御を実行するようになっている。また、主制御基板33には、ランプ制御基板35が接続されている(図1に破線で示す)。このランプ制御基板35は、主制御基板33が出力した制御コマンドを入力し、該制御コマンドに基づき、電飾ランプ16、特別図柄保留球数表示器31、及び普通図柄保留球数表示器32を点灯(点滅)又は消灯させるためのランプ制御を実行するようになっている。
【0030】
以下、主制御基板33、表示制御基板34、及びランプ制御基板35の具体的な構成、及び制御態様を図5に基づき詳しく説明する。
前記主制御基板33は、パチンコ機10全体を制御するメインCPU33aを備えており、該メインCPU33aにはROM33b及びRAM33cが接続されている。また、メインCPU33aは、大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」と示す)、判定用乱数としての当り判定用乱数(以下、「当り乱数」と示す)などの各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。また、ROM33bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、複数種類の変動パターンなどが記憶されている。また、RAM33cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値、特図記憶値、普図記憶値など)が記憶されるようになっている。「変動パターン」とは、各列の図柄(特別図柄/普通図柄)が変動を開始してから、所定の図柄(特別図柄/普通図柄)を確定的に表示させるまでの間において、変動パターン毎に予め定められた変動時間内における遊技演出のベースとなるパターンを示すものである。この変動パターンは、図柄組み合わせゲーム用と可変表示ゲーム用とに分類されてROM33bに記憶されている。また、図柄組み合わせゲーム用の変動パターンは、大当り演出用、及びはずれ演出用(はずれリーチも含む)などに分類されてROM33bに記憶されている。また、可変表示ゲーム用の変動パターンは、当り演出用、及びはずれ演出用に分類されてROM33bに記憶されている。
【0031】
前記メインCPU33aは、特図記憶値の判定、普図記憶値の判定、大当り判定、当り判定、及び変動パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。また、メインCPU33aは、処理結果に応じて、各制御基板34,35(各サブCPU34a,35a)に所定の制御を指示するための各種の制御コマンドを演算処理し、該制御コマンドを出力するようになっている。例えば、メインCPU33aは、特図記憶値及び普図記憶値を書き換える毎(+1加算又は−1減算)に、前記各保留球数表示器31,32の制御(点灯/消灯)を指示する制御コマンドをランプ制御基板35(サブCPU35a)に出力するようになっている。また、メインCPU33aは、大当り判定及び当り判定に基づき変動パターンを決定する毎に、前記各図柄表示器19,20の制御を指示する制御コマンドを表示制御基板34(サブCPU34a)に出力するようになっている。また、メインCPU33aは、大当り判定の判定結果に応じて、大入賞口30が所定のタイミングで開状態及び閉状態を取り得るように大入賞口扉30aの作動を指示する制御コマンドをアクチュエータAC2に出力するようになっている。また、メインCPU33aは、当り判定の判定結果に応じて、普通電動役物27が所定のタイミングで開状態及び閉状態を取り得るように普通電動役物27の作動を指示する制御コマンドをアクチュエータAC1に出力するようになっている。
【0032】
ここで、メインCPU33aが実行する各種処理について説明する。最初に、大当り判定に関連する各種処理を説明する。
前記メインCPU33aは、第1入賞検知センサS1における遊技球の入賞検知を契機に(入賞信号の入力)、RAM33cに記憶されている特図記憶値が上限値未満であるか否かを判定(特図記憶値の判定)するようになっている。この判定結果が肯定(特図記憶値が上限値未満)の場合、メインCPU33aは、特図記憶値を+1加算し、RAM33cに記憶されている特図記憶値を書き換えるようになっている。一方、前記判定結果が否定(特図記憶値が上限値に達している)の場合、メインCPU33aは、第1入賞検知センサS1からの入賞信号を無効とし、上限値を超える特図記憶値の書き換えを行わないようになっている。本実施形態では、メインCPU33aが、始動入賞口26及び第1入賞検知センサS1において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値(特図記憶値)を計数する第1の計数手段として機能する。
【0033】
また、メインCPU33aは、特図記憶値が上限値未満である場合、該特図記憶値の書き換えと共に、前記入賞検知を契機にRAM33cに記憶されている大当り乱数の値を読み出すようになっている。そして、メインCPU33aは、読み出した大当り乱数の値を特図記憶値に対応させた状態でRAM33cに順次、記憶するようになっている。即ち、RAM33cには、特図記憶値毎に記憶領域が定められており、メインCPU33aは、読み出した大当り乱数の値を対応する特図記憶値の記憶領域に順次、記憶するようになっている。
【0034】
そして、メインCPU33aは、図柄組み合わせゲームの開始直前(例えば2ms前)に、読み出した大当り乱数の値とROM33bに記憶されている大当り判定値を比較し、大当りか否かを判定(大当り判定)するようになっている。この判定結果が肯定(大当り乱数の値と大当り判定値が一致)の場合、大当りを判定するようになっている。なお、大当り乱数の取り得る数値を、例えば、0〜946(全947通りの整数)とし、大当り判定値を3つに定めた場合、大当り確率は、947分の3(=315.7分の1)となる。
【0035】
前記大当りの判定がなされると、メインCPU33aは、全列が同一種類となるように第1〜第3特別図柄21〜23の種類を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、特別図柄表示器19には、図柄組み合わせゲームによって、大当り状態を認識できる図柄組み合わせ(「777」など)が表示されるようになっている。一方、大当り判定の判定結果が否定の場合、メインCPU33aは、全列が同一種類とならないように第1〜第3特別図柄21〜23の種類を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、特別図柄表示器19には、図柄組み合わせゲームによって、最終的にはずれ状態を認識できる図柄組み合わせ(「767」,「864」,「661」など)が表示されるようになっている。
【0036】
次に、当り判定に関連する各種処理を説明する。
前記メインCPU33aは、第2入賞検知センサS2における遊技球の入賞検知を契機に(入賞信号の入力)、RAM33cに記憶されている普図記憶値が上限値未満であるか否かを判定(普図記憶値の判定)するようになっている。この判定結果が肯定(普図記憶値が上限値未満)の場合、メインCPU33aは、普図記憶値を+1加算し、RAM33cに記憶されている普図記憶値を書き換えるようになっている。一方、前記判定結果が否定(普図記憶値が上限値に達している)の場合、メインCPU33aは、第2入賞検知センサS2からの入賞信号を無効とし、上限値を超える普図記憶値の書き換えを行わないようになっている。
【0037】
また、メインCPU33aは、普図記憶値が上限値未満である場合、該普図記憶値の書き換えと共に、前記入賞検知を契機にRAM33cに記憶されている当り乱数の値を読み出すようになっている。そして、メインCPU33aは、読み出した当り乱数の値を普図記憶値に対応させた状態でRAM33cに順次、記憶するようになっている。即ち、RAM33cには、普図記憶値毎に記憶領域が定められており、メインCPU33aは、読み出した当り乱数の値を対応する普図記憶値の記憶領域に順次、記憶するようになっている。
【0038】
そして、メインCPU33aは、可変表示ゲームの開始直前(例えば2ms前)に、読み出した当り乱数の値とROM33bに記憶されている状態判定値としての当り判定値を比較し、当りか否かを判定(当り判定)するようになっている。この判定結果が肯定(当り乱数の値と当り判定値が一致)の場合、当りを判定するようになっている。なお、当り乱数の取り得る数値を、例えば、0〜9(全10通りの整数)とし、当り判定値を5つ(例えば、1,3,5,7,9)に定めた場合、当り確率は、10分の5(=2分の1)となる。
【0039】
前記当りの判定がなされると、メインCPU33aは、全列が当り図柄となるように第1,第2普通図柄24,25の種類を決定すると共に、当り演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、普通図柄表示器20には、可変表示ゲームによって、当り状態を認識できる当り図柄による図柄組み合わせ(「77」)が表示されるようになっている。一方、当り判定の判定結果が否定の場合、メインCPU33aは、何れもはずれ図柄又は異なる種類となるように第1,第2普通図柄24,25の種類を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、普通図柄表示器20には、可変表示ゲームによって、はずれ状態を認識できる図柄組み合わせ(「7−」「−7」「−−」)が表示されるようになっている。
【0040】
本実施形態では、メインCPU33aが、当り乱数を用いた当り判定によって、普通電動役物27が開状態又は閉状態のうち何れの状態を取り得るかを判定しており、状態判定手段として機能する。また、本実施形態では、メインCPU33aが、乱数読出手段として機能する。さらに、本実施形態では、メインCPU33aが、始動入賞ゲート28及び第2入賞検知センサS2において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値(普図記憶値)を計数する第2の計数手段(又は計数手段)として機能する。
【0041】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、前述のように、普通電動役物27が開状態を取り得ることを、遊技者に対して事前に予告報知するように構成されている。また、この予告報知は、普通図柄表示器20において、所定の可変表示ゲーム(入賞検知に対応する可変表示ゲーム)が開始する前に行われるようになっている。具体的には、例えば、2回の可変表示ゲームが保留中に、該保留中の可変表示ゲームに関連して普通電動役物27が開状態を取り得ることを、該可変表示ゲームが開始する前に予告報知するようになっている。
【0042】
この予告報知を行うために、主制御基板33のROM33bには、当り判定値(1,3,5,7,9)に加えて、予め定めた予告判定値としての演出判定値が記憶されている。この演出判定値は、第2入賞検知センサS2における遊技球の入賞検知時の普図記憶値(書き換え前)に対応付けられて表1に示すように設定されている。
【0043】
【表1】
Figure 0004422950
具体的に言えば、普図記憶値が「0(零)」の場合には、演出判定値の設定個数が0(零)となっている。前記普図記憶値が「1」及び「2」の場合には、演出判定値の設定個数が2つ(1,5)となっている。前記普図記憶値が「3」の場合には、演出判定値の設定個数が5つ(1,3,5,7,9)となっている。即ち、本実施形態では、普図記憶値が上限値に近づく数値を示すほど、演出判定値の設定個数が増加するように設定されている。また、設定された演出判定値は、当り判定値と同一値となっている。
【0044】
そして、メインCPU33aは、当り乱数の値を読み出した直後(即ち、入賞検知時)に、該読み出した当り乱数の値と演出判定値を比較し、予告報知するか否かを判定(予告判定)するようになっている。前記予告判定を行うに際して、メインCPU33aは、前記入賞検知時の普図記憶値(書き換え前)の値を確認し、該普図記憶値に対応する演出判定値と当り乱数の値を比較するようになっている。即ち、前記入賞検知時の普図記憶値が「0」であれば、メインCPU33aは、予告判定の判定結果を否定するようになっている。また、前記入賞検知時の普図記憶値が「1」又は「2」の場合、メインCPU33aは、当り乱数の値と演出判定値(1,5)を比較して当り判定を行うようになっている。また、前記入賞検知時の普図記憶値が「3」の場合、メインCPU33aは、当り乱数の値と演出判定値(1,3,5,7,9)を比較して当り判定を行うようになっている。なお、前記入賞検知時の普図記憶値が「4」の場合には、普図記憶値が上限値に達しており、当り乱数の値が読み出されないために予告判定も行われないので、表1に示す予告報知用設定テーブルには挙げられていない。
【0045】
前記予告判定の判定結果が肯定(当り乱数の値と演出判定値が一致する)の場合、メインCPU33aは、予告報知することを判定するようになっている。本実施形態では、図3に示すように、「保留Tで開くよ!」を予告報知器36に表示させて予告報知を行うようになっている。この予告報知形態により、保留中のどの可変表示ゲームで普通電動役物27が開状態を取り得るのかを予告報知している。なお、「保留T」は、保留中の可変表示ゲームの順番を示しており、本実施形態では、普図記憶値の上限値が「4」に設定されていることから、T=1,2,3,4である。従って、メインCPU33aは、予告判定の判定結果が肯定の場合、予告報知器36の制御を指示する(=予告報知の実行を指示する)制御コマンドを演算処理し、該制御コマンドを表示制御基板34(サブCPU34a)に出力するようになっている。また、メインCPU33aは、予告報知の開始時に予告報知器36に表示させる「保留T」を、書き換え後の普図記憶値に対応する数字としており、前記制御コマンドには、前記数字が示されている。
【0046】
このように本実施形態のメインCPU33aは、単一の当り乱数から読み出した単一の値に基づき、異なるタイミング(可変表示ゲームの開始直前と入賞検知時)で内容の異なる判定(当り判定と予告判定)を行っている。そして、メインCPU33aは、入賞検知時において普通電動役物27の取り得る状態を予告報知するか否かを把握する一方で、該入賞検知に基づく可変表示ゲームの開始直前に当りか否かを把握するようになっている。即ち、入賞検知時に、読み出した当り乱数の値と演出判定値を比較することで、当り判定が行われる前であっても当りか否かを間接的に把握することが可能となる。その結果、入賞検知に基づく可変表示ゲームが行われる前(即ち、当り判定が行われる前)であっても、普通電動役物27の取り得る状態を事前に予告報知することが可能である。
【0047】
また、本実施形態では、遊技球の入賞検知時における普図記憶値に応じて、演出判定値の設定個数を変更するようになっている。その結果、普図記憶値に応じて、予告判定の判定結果が肯定となる割合が変更されるため、予告報知器36を用いて予告報知が行われる割合も変更されることになる。具体的には、普図記憶値が「0(零)」の場合には予告報知の割合が0(零)%、普図記憶値が「1」又は「2」の場合には予告報知の割合が40%、普図記憶値が「3」の場合には予告報知の割合が100%となる。これは、結果的に当りとなる場合(普通電動役物27が開状態を取り得る場合)において、入賞検知時における保留中の可変表示ゲームの回数が多い程(普図記憶値が上限値に近づく数値を示す程)、予告報知される割合も増加することを示している。この構成により、結果的に当りとなる場合において、普通電動役物27の取り得る状態が予告報知される場合と、予告報知されない場合を作り出すことが可能である。
【0048】
このように本実施形態では、メインCPU33aが、当り乱数を用いた予告判定によって、普通電動役物27が取り得る状態を予告報知するか否かを判定しており、予告判定手段として機能する。また、本実施形態では、メインCPU33aが、予告判定の判定結果が肯定となる割合を変更しており、報知割合変更手段として機能する。
【0049】
次に、表示制御基板34について説明すると、該表示制御基板34は、表示制御を実行するためのサブCPU34aを備えており、該サブCPU34aにはROM34b及びRAM34cが接続されている。そして、ROM34bには、表示制御を実行するための制御プログラムや、メインCPU33aから入力した制御コマンドに対応する具体的な制御内容が記憶されている。また、RAM34cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報などが記憶されるようになっている。
【0050】
前記サブCPU34aは、特別図柄表示器19の制御を指示する制御コマンドを入力した場合、その制御コマンドに対応する制御内容に基づき、特別図柄表示器19の表示態様(図柄組み合わせゲームに関する各列の図柄の動作など)を制御するようになっている。また、サブCPU34aは、普通図柄表示器20の制御を指示する制御コマンドを入力した場合、その制御コマンドに対応する制御内容に基づき、普通図柄表示器20の表示態様(可変表示ゲームに関する各列の図柄の動作など)を制御するようになっている。また、サブCPU34aは、予告報知器36の制御を指示する制御コマンドを入力した場合、その制御コマンドに対応する制御内容に基づき、予告報知器36の表示態様を制御するようになっている。具体的には、予告報知の表示/非表示や、可変表示ゲームを開始する毎に制御コマンドに示された数字(普図記憶値に相当する)を減算(−1)し、その減算後の数字に基づく保留Tの書き換えなどを制御するようになっている。
【0051】
次に、ランプ制御基板35について説明すると、該ランプ制御基板35は、ランプ制御を実行するためのサブCPU35aを備えており、該サブCPU35aにはROM35b及びRAM35cが接続されている。そして、ROM35bには、ランプ制御を実行するための制御プログラムや、メインCPU33aから入力した制御コマンドに対応する具体的な制御内容が記憶されている。また、RAM35cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報などが記憶されるようになっている。
【0052】
前記サブCPU35aは、電飾ランプ16の制御を指示する制御コマンドを入力した場合、その制御コマンドに対応する制御内容に基づき、電飾ランプ16の発光態様(点灯開始のタイミング、点灯時間など)を制御するようになっている。また、サブCPU35aは、特別図柄保留球数表示器31の制御を指示する制御コマンドを入力した場合、その制御コマンドに対応する制御内容に基づき、特別図柄保留球数表示器31の発光態様(前記各ランプ31a〜31dの点灯又は消灯など)を制御するようになっている。また、普通図柄保留球数表示器32の制御を指示する制御コマンドを入力した場合、その制御コマンドに対応する制御内容に基づき、普通図柄保留球数表示器32の発光態様(前記各ランプ32a〜32dの点灯又は消灯など)を制御するようになっている。
【0053】
次に、本実施形態のパチンコ機10において、普通電動役物27の取り得る状態が予告報知(本実施形態では開状態を取り得ることの予告報知)される態様を図6に基づき説明する。
【0054】
前記特別図柄表示器19の制御を指示する制御コマンド、及び普通図柄表示器20の制御を指示する制御コマンドを入力したサブCPU34aは、該各制御コマンドに対応する制御内容に基づき、表示制御を実行する。その結果、特別図柄表示器19では、各列の特別図柄の変動開始により図柄組み合わせゲームが開始すると共に、普通図柄表示器20では、各列の普通図柄の変動開始により可変表示ゲームが開始する(状態a)。以下の説明では、図6の<状態a>で開始された可変表示ゲームを「1回目の可変表示ゲーム」と示す。また、1回目の可変表示ゲームの開始時、普通電動役物27は、閉状態となっている(状態a)。また、1回目の可変表示ゲームは、前述の当り判定においてはずれと判定され、はずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示されるものとする。また、図柄組み合わせゲームと可変表示ゲームは、夫々、独立して行われるようになっており、サブCPU34aは、入力した制御コマンドに基づいて前記両ゲームを行うための表示制御を適宜実行する。
【0055】
そして、1回目の可変表示ゲーム中、始動入賞ゲート28に遊技球が入賞すると、メインCPU33aは、RAM33cに記憶されている普図記憶値が上限値未満であるか否かを判定する。なお、1回目の可変表示ゲームの開始時点(状態a)では、普図記憶値が「0」である場合を想定しており、メインCPU33aは、普図記憶値を「0」→「1」に書き換える。また、普通図柄保留球数表示器32では、普通図柄保留1ランプ32aが点灯し、1回の可変表示ゲームが保留中であることを報知する(状態a)。以下の説明では、この時点で保留となった可変表示ゲームを「2回目の可変表示ゲーム」と示す。
【0056】
また、メインCPU33aは、普図記憶値を書き換えると共に、遊技球の入賞検知を契機に当り乱数の値をRAM33cから読み出す。以下の説明では、当り乱数の値として「5」が読み出されたとする。そして、メインCPU33aは、当り乱数の値である「5」を2回目の可変表示ゲームを示す普図記憶値(「1」)に対応するRAM33cの記憶領域に記憶する。その一方で、メインCPU33aは、前記入賞検知時に、読み出した当り乱数の値「5」とROM33bに記憶されている演出判定値を比較し、普通電動役物27の取り得る状態を予告報知するか否かを判定する。このとき、メインCPU33aは、普図記憶値「0」に対応付けされた演出判定値と当り乱数の値を比較する。この場合、演出判定値がないため、メインCPU33aは、予告判定の判定結果を否定とし、予告報知しないことを判定する。
【0057】
また、1回目の可変表示ゲーム中、始動入賞ゲート28に遊技球がさらに入賞すると、メインCPU33aは、前述同様に、普図記憶値が上限値未満であるか否かを判定する。このとき、普図記憶値は「1」であるため、メインCPU33aは、普図記憶値を「1」→「2」に書き換える。また、普通図柄保留球数表示器32では、普通図柄保留1ランプ32a及び普通図柄保留2ランプ32bが点灯し、2回の可変表示ゲームが保留中であることを報知する(状態b)。以下の説明では、この時点で保留となった可変表示ゲームを「3回目の可変表示ゲーム」と示す。
【0058】
また、メインCPU33aは、普図記憶値を書き換えると共に、遊技球の入賞検知を契機に当り乱数の値をRAM33cから読み出す。以下の説明では、当り乱数の値として「1」が読み出されたとする。そして、メインCPU33aは、当り乱数の値である「1」を3回目の可変表示ゲームを示す普図記憶値(「2」)に対応するRAM33cの記憶領域に記憶する。
【0059】
その一方で、メインCPU33aは、前記入賞検知時に、読み出した当り乱数の値「1」とROM33bに記憶されている演出判定値を比較し、普通電動役物27の取り得る状態を予告報知するか否かを判定する。このとき、メインCPU33aは、普図記憶値「1」に対応付けされた演出判定値(1,5)と当り乱数の値を比較する。この当り判定の判定結果は、当り乱数の値「1」と演出判定値「1」が一致するため肯定となり、メインCPU33aは予告報知を行うことを判定する。そして、メインCPU33aは、予告報知を指示する制御コマンド(書き換え後の普図記憶値「2」を示す)を演算処理し、該制御コマンドをサブCPU34aに出力する。
【0060】
前記予告報知を指示する制御コマンドを入力したサブCPU34aは、該制御コマンドに対応する制御内容に基づき、表示制御を実行する。その結果、予告報知器36には、「保留2で開くよ!」が表示され、普通電動役物27が開状態を取り得ることが予告報知される(状態b)。この状態において、遊技者は、予告報知器36で行われた予告報知により、3回目の可変表示ゲームで普通電動役物27が開状態を取り得ることを把握する。また、予告報知は、1回目の可変表示ゲーム中、即ち、3回目の可変表示ゲームが開始する前に行われる。また、「保留2で開くよ!」は、2回目の可変表示ゲームが開始する迄の間、継続表示される。そして、前述の予告報知が行われてから所定の時間経過後、普通図柄表示器20には、1回目の可変表示ゲームによって導出されたはずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示される。この普通図柄表示器20の表示態様により、遊技者は、はずれ状態を認識する。また、普通電動役物27は閉状態を維持する。
【0061】
そして、メインCPU33aは、1回目の可変表示ゲームの終了直後、即ち、2回目の可変表示ゲームの開始直前になると、RAM33cに記憶されている当り乱数の値を読み出す。このとき、メインCPU33aは、2回目の可変表示ゲームを示す普図記憶値に対応させて記憶された当り乱数の値(「5」)をRAM33cから読み出す。そして、メインCPU33aは、読み出した当り乱数の値「5」とROM33bに記憶されている当り判定値(1,3,5,7,9)を比較し、当りか否かを判定する。この当り判定の判定結果は、当り乱数の値「5」と当り判定値「5」が一致するため肯定となり、メインCPU33aは、当りを判定する。
【0062】
続いて、メインCPU33aは、前述の当り判定の判定結果(当り)に基づき、普通図柄表示器20の制御を指示する制御コマンドをサブCPU34aに出力する。そして、サブCPU34aは、1回目の可変表示ゲームの終了後、入力した制御コマンドに対応する制御内容に基づき、表示制御を実行する。その結果、普通図柄表示器20では、2回目の可変表示ゲームが開始する(状態c)。また、2回目の可変表示ゲームの開始と共に、普通図柄保留球数表示器32では、普通図柄保留2ランプ32bが消灯する。また、2回目の可変表示ゲームの開始と共に、予告報知器36では、「保留2で開くよ!」に代えて「保留1で開くよ!」が予告報知される(状態c)。
【0063】
そして、2回目の可変表示ゲームが開始してから所定の時間経過後、普通図柄表示器20には、当り状態を認識できる図柄組み合わせ(「77」)が表示される(状態d)。この普通図柄表示器20の表示態様により、遊技者は、当り状態を認識する。また、当り状態を認識できる図柄組み合わせ(「77」)が表示されたことに関連して、普通電動役物27の取り得る状態は閉状態から開状態に代わる(状態d)。この状態においては、2回目の可変表示ゲームに対応する予告判定が否定されているため、普通電動役物27の取り得る状態が予告報知されることなく、普通電動役物27の取り得る状態は閉状態から開状態に代わる。
【0064】
そして、メインCPU33aは、2回目の可変表示ゲームの終了直後、即ち、3回目の可変表示ゲームの開始直前になると、RAM33cに記憶されている当り乱数の値を読み出す。このとき、メインCPU33aは、3回目の可変表示ゲームを示す普図記憶値に対応させて記憶された当り乱数の値(「1」)をRAM33cから読み出す。そして、メインCPU33aは、読み出した当り乱数の値「1」とROM33bに記憶されている当り判定値(1,3,5,7,9)を比較し、当りか否かを判定する。この当り判定の判定結果は、当り乱数の値「1」と当り判定値「1」が一致するため肯定となり、メインCPU33aは、当りを判定する。
【0065】
続いて、メインCPU33aは、前述の当り判定の判定結果(当り)に基づき、普通図柄表示器20の制御を指示する制御コマンドをサブCPU34aに出力する。そして、サブCPU34aは、2回目の可変表示ゲームの終了後、入力した制御コマンドに対応する制御内容に基づき、表示制御を実行する。その結果、普通図柄表示器20では、3回目の可変表示ゲームが開始する(状態e)。また、3回目の可変表示ゲームの開始と共に、普通図柄保留球数表示器32では、普通図柄保留1ランプ32aが消灯し、全消灯した状態となる。また、3回目の可変表示ゲームの開始と共に、予告報知器36では、「保留1で開くよ!」に代えて「開くよ!」が予告報知される(状態e)。
【0066】
そして、3回目の可変表示ゲームが開始してから所定の時間経過後、普通図柄表示器20には、当り状態を認識できる図柄組み合わせ(「77」)が表示される(状態f)。この普通図柄表示器20の表示態様により、遊技者は、当り状態を認識する。また、当り状態を認識できる図柄組み合わせ(「77」)が表示されたことに関連して、普通電動役物27の取り得る状態は閉状態から開状態に代わる(状態f)。この状態において、1回目の可変表示ゲーム中(状態b)に行われた予告報知(「保留2で開くよ!」)により遊技者に告げた普通電動役物27の取り得る状態(開状態)が現実化したことになる。また、予告報知器36における予告報知は、3回目の可変表示ゲームの終了と略同時(又は普通電動役物27が開状態を取り得ると略同時)に、非表示状態とされる。
【0067】
また、本実施形態のパチンコ機10では、保留中の複数回の可変表示ゲームにおいて普通電動役物27が取り得る状態(本実施形態では開状態)を予告報知することが可能となっている。即ち、保留中の可変表示ゲームでは、何れも予告判定が既に行われているため、この予告判定の判定結果に基づく予告報知を指示する制御コマンドは、サブCPU34aにその都度出力されている。そして、サブCPU34aは、予告報知を指示する制御コマンドを入力する毎に、予告報知器36を用いて前述同様に予告報知を行うための表示制御を実行する。その結果、保留中の複数回の可変表示ゲームに対する予告報知(「保留Tで開くよ!」)が、予告報知器36に順次表示される。即ち、予告報知器36では、図7に示すように、保留中の複数回の可変表示ゲームに対する前記予告報知が同時(=同時期)に行われるようになっている。図7には、図6の<状態c>において始動入賞口26に遊技球が入賞し、予告判定が肯定された場合に、保留中の2回の可変表示ゲーム(普通図柄保留1ランプ32aと普通図柄保留2ランプ32bに対応する)に対する予告報知が同時に行われている様子が示されている。
【0068】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)メインCPU33aは、当り乱数を用いて普通電動役物27の取り得る状態を予告報知するか否を判定し、この予告判定を入賞検知時に行っている。この予告判定に際して、メインCPU33aは、予告判定の判定結果が肯定となる割合を変更するようにした。そのため、結果的に当りとなる場合において、普通電動役物27の取り得る状態が予告報知される場合と、予告報知されない場合を作り出すことができる。従って、遊技者側と遊技店側の双方の利益調整を図りつつ、普通電動役物27の取り得る状態を、遊技者に対して事前に予告報知することができる。
【0069】
(2)また、普通電動役物27の取り得る状態を予告報知することにより、遊技者に、普通電動役物27の取り得る状態を想定させることができる。従って、遊技者は、予告報知によって遊技球の発射を停止させ、該予告報知に基づく普通電動役物27が開状態となるタイミングを見計らって遊技球を発射させることができ、無駄な遊技球の消費を抑制することができる。特に、前記入賞検知に対応する可変表示ゲームが開始される前に予告報知が行われるため、無駄な遊技球の消費をより効果的に抑制することができる。
【0070】
(3)また、入賞検知時に行われる予告判定の判定結果に応じて、普通電動役物27の取り得る状態を遊技者に対して事前に予告報知している。そのため、遊技盤13に遊技球を発射してから、該遊技球が始動入賞口26に到達する迄の間に時間差があっても、遊技者は、普通電動役物27が開状態を取り得る前に該普通電動役物27が取り得る状態を把握することができる。また、複数回の可変表示ゲームが保留中であっても、該保留中の可変表示ゲームを跨いで予告報知が行われることで、遊技者は、普通電動役物27が開状態を取り得る可変表示ゲームが開始する前に普通電動役物27の取り得る状態を把握することができる。従って、遊技者は、予告報知に基づいて遊技球を発射するタイミングを図ることができ、遊技者に対して適切な時期に事前に予告報知することができる。
【0071】
(4)メインCPU33aは、演出判定値の設定個数を変更することにより、予告報知が行われる割合を変更するようにした。そのため、メインCPU33aは複雑な処理を行うことなく、予告報知が行われる割合を変更することができる。従って、メインCPU33aの負荷増加の抑制に貢献することができる。
【0072】
(5)メインCPU33aは、普図記憶値に応じて、予告報知が行われる割合を変更するようにした。そのため、どのような場合に予告報知が行われるのかを遊技者が容易に理解することができる。また、予告報知が行われるか否かが普図記憶値に関係するため、遊技者に遊技を積極的に行わせることができる。特に、普図記憶値が多いほど予告報知が行われる割合を増加させることで、遊技者は、普図記憶値を増加させるために、積極的に遊技を行うことになり、遊技球の発射効率の低下抑制に貢献することができる。また、普図記憶値が如何なる状況を示すか(上限値に達しやすいか否かなど)は、パチンコ機10毎の釘調整の仕方や、遊技者の技量に左右されるため、パチンコ機10毎又は遊技者毎に利益の優劣を付けることができる。従って、技量の高い遊技者は、遊技球が始動入賞ゲート28に入賞し易い台を探す楽しみを持つことができる。
【0073】
(6)また、複数回の保留中の可変表示ゲームにおける普通電動役物27の取り得る状態を予告報知器36で同時に予告報知している。この場合においても、遊技者は、普通電動役物27の取り得る状態を可変表示ゲームが開始する前に把握することができる。そのため、遊技者は、保留中の可変表示ゲームが有る場合でも、予告報知の有無により、これらの可変表示ゲームにおいて普通電動役物27が開状態となるか否かを把握でき、その状況に応じて、席を離れて良い時期か否かを判断することもできる。また、複数回の保留中の可変表示ゲームにおける普通電動役物27の取り得る状態を予告報知することで、遊技者は、遊技球を発射するタイミングをより的確に図ることができる。即ち、連続して普通電動役物27が開状態を取り得る場合には、途中で遊技球の発射を停止することなく、そのまま継続して発射をした方が良いなどの判断を行うことができる。
【0074】
(7)普通電動役物27が開状態を取り得る可変表示ゲームの順番を予告報知している。そのため、遊技者は、保留中の可変表示ゲームのうち、どの可変表示ゲームにおいて普通電動役物27が開状態を取り得るのかを把握することができる。従って、遊技者は、遊技球を発射するタイミングをより的確に図ることができる。
【0075】
(8)当り判定及び予告判定を単一の当り乱数から読み出した単一の値を用いて行っている。そのため、メインCPU33aは、当り判定と予告判定において、当り判定値又は演出判定値を比較する際に確実に同一の値を用いることができ、これらの判定の信頼性を向上させることができる。従って、メインCPU33aは、当り乱数の値と演出判定値の比較により、当りか否かを間接的に把握することができる。また、メインCPU33aは、当り乱数から読み出した単一の値を当り判定値又は演出判定値と比較することで、当り判定及び予告判定を明確に差別化した状態で行うことができる。そのため、従来と同様に、当り乱数の値の読み出しと当り判定を異なるタイミングで行うことができる。
【0076】
(9)遊技中、遊技者が最も注目する表示装置Hを用いて予告報知を行っている。そのため、遊技者は、予告報知を見逃すことなく、普通電動役物27の取り得る状態を確実に把握することができる。
【0077】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、保留中の複数回の可変表示ゲームにおける普通電動役物27が取り得る状態を予告報知する際、その予告報知の対象となる可変表示ゲーム毎に報知態様を異ならせても良い。例えば、字体、色などを異ならせることで、より明確に差別化した予告報知を行うことができる。
【0078】
・前記実施形態では、普通電動役物27が開状態を取り得ると略同時に予告報知器36における予告報知(「保留Tで開くよ!」)が非表示状態とされているが、その予告報知を非表示状態とするタイミングは任意に変更しても良い。例えば、予告報知がなされてから所定時間経過後に非表示状態としても良い。
【0079】
・前記実施形態では、表示装置H(予告報知器36)で予告報知を行っているが、予告報知を行う報知手段の種類は任意に変更しても良い。例えば、電飾ランプ16や予告報知専用のランプなどの発光や、スピーカ37(図1に示す)の音声出力により予告報知を行っても良い。また、遊技者が遊技中に高い頻度で注目する普通図柄保留球数表示器32における各ランプ32a〜32dの発光態様(発光色、点滅させる)を代えて予告報知を行っても良い。また、発射装置18内に設けられた振動装置(図示しない)の振動、遊技盤13に設けられた可動体(図示しない)の動作、上球皿15内に設けられた香気発生装置の香気などにより、予告報知を行っても良い。また、これらの任意の複数装置による組み合わせによって予告報知を行っても良い。さらに、予告報知を行う報知手段は、パチンコ機10の設置島に設けられた表示器や発光器などであっても良い。そして、メインCPU33aは、これらの各装置(報知手段)を制御する制御基板(制御手段)に対して、予告判定の判定結果に基づき、予告報知を指示する制御コマンドを出力する。
【0080】
・前記実施形態において、普図記憶値と演出判定値の設定内容(設定個数)の対応付けは任意に変更しても良い。例えば、普図記憶値「0」に一つの演出判定値を対応付けて、予告報知を行わせるようにしても良い。また、普図記憶値「3」に5つの演出判定値(当り判定値と同一)を対応付けることなく、4つの演出判定値を対応付けて、予告報知が行われる割合を変更しても良い。さらに、普図記憶値が小さい数値を示す程(「1」に近づく数字を示す程)、演出判定値の設定個数が増加するように設定しても良い。
【0081】
・前記実施形態では、普図記憶値と演出判定値が対応付けられているが、特図記憶値と演出判定値を対応付けし、特図記憶値に応じて予告報知が行われる割合を変更するようにしても良い。
【0082】
・前記実施形態では、普図記憶値と演出判定値を対応付けて予告報知が行われる割合を変更しているが、演出判定値の設定内容(設定個数)を外部操作により変更自在に設定可能な設定器(報知割合変更手段)を設けても良い。この場合には、普図記憶値に関係なく、演出判定値が設定され、メインCPU33aは、その設定器によって設定された演出判定値に基づき予告判定を行うようにする。この設定器は、遊技店側のみの操作が許容されるように、例えば、機裏側などに配設され、遊技店側が演出判定値の設定内容(設定個数)を適宜設定することにより、予告報知が行われる割合が変更される。例えば、設定器は、表2に示すように、設定1を予告判定値なし、設定2を2つの予告判定値(1,5)、設定3を5つの予告判定値(1,3,5,7,9)として構成する。
【0083】
【表2】
Figure 0004422950
この場合、設定器が設定3に設定されると、予告報知が行われる割合が100%となる。このような設定器を備えることにより、遊技店側は、パチンコ機毎に予告報知が行われる割合を変更することができる。その結果、パチンコ機毎に、遊技者に付与する利益の優劣を付けることができる。
【0084】
・前記実施形態では、前記入賞検知と略同時に予告報知が行われているが、前記入賞検知に基づく可変表示ゲームが開始する前であれば、その予告報知が行われるタイミングは任意に変更しても良い。
【0085】
・前記実施形態では、特別図柄表示器19と普通図柄表示器20が一体構成されているが、普通図柄表示器20を別体構成にしても良い。例えば、普通図柄表示器20を特別図柄表示器19(又は液晶パネルLP)の上方側や下方側に配置しても良い。このとき、普通図柄表示器20は、前記実施形態と同様に液晶式であっても良いし、7セグメントLED式、ドットマトリクス式などの表示器でも良い。さらに、普通図柄表示器20は、ランプなどの発光によって可変表示ゲームを行う形態であっても良い。また、普通図柄表示器20に表示可能な普通図柄の種類、図柄組み合わせを形成する列数や当り状態となる図柄組み合わせの形態は任意に変更しても良い。例えば、普通図柄を「7」と「3」に定め、当り状態を認識できる図柄組み合わせを「77」及び「33」とし、はずれ状態を認識できる図柄組み合わせを「37」及び「73」としても良い。
【0086】
・前記実施形態では、特別図柄表示器19が液晶式で構成されているが、特別図柄表示器19の種類は任意に変更しても良い。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、ドットマトリクス式、7セグメントLED式、機械式(ベルト式、ドラム式)の特別図柄表示器であっても良い。
【0087】
・前記実施形態では、メインCPU33aが予告判定を行っているが、サブCPU34aが予告判定を行うようにしても良い。具体的には、メインCPU33aは、読み出した当り乱数の値をサブCPU34aに出力し、該サブCPU34aがROM34bに記憶された演出判定値と当り乱数の値を比較し、予告判定を行う。この場合、サブCPU34aは、予告判定手段として機能する。
【0088】
・前記実施形態では、当り乱数の値と演出判定値を比較して予告判定を行っているが、当り乱数と同期する演出判定用乱数を新たに設け、該演出判定用乱数の値と演出判定値を比較して予告判定を行っても良い。前記演出判定用乱数は、当り乱数と同一の数値範囲内で同一の値を取り得るように所定の周期毎に順次更新される。この場合、当り乱数が状態判定用乱数となり、演出判定用乱数が予告判定用乱数となる。このようにメインCPU33aが、当り乱数を用いて当り判定を行い、演出判定用乱数を用いて予告判定を行う場合でも、前記実施形態と同様に予告報知を行うことができる。
【0089】
・前記実施形態において、当り乱数などの各種乱数が取り得る数値範囲は、任意に変更しても良い。また、当り判定値、演出判定値などの各種判定値も任意に変更しても良い。また、1回の可変表示ゲームの変動時間や、普通電動役物27が開状態を維持している時間も任意に変更しても良い。さらに、特図記憶値や普図記憶値の上限値も任意に変更しても良い(上限値がない場合も含む)。即ち、これらの値(又は時間)は、前記実施形態に限定されない。
【0090】
・前記実施形態は、確率変動機能や時間短縮機能を備えたパチンコ遊技機でも同様に適用することができる。確率変動機能では、大当り状態を認識できる図柄組み合わせが予め定めた確変図柄によって形成されると、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率に変動するようになっている。また、時間短縮機能では、大当り状態を認識できる図柄組み合わせが予め定めた時短付与図柄によって形成されると、大当り状態終了後に時短付与図柄に定められた回数に応じて1回の図柄組み合わせゲームの時間が短縮されて行われるようになっている。このような大当り確率が高確率に変動した際や時短中には、1回の可変表示ゲームの変動時間や、普通電動役物27が開状態を維持する時間なども遊技者にとって有利な状態となる。即ち、通常時(大当り確率が低確率時及び非時短時)に比して可変表示ゲームの変動時間が短く、かつ、普通電動役物27が開状態を維持する時間が長くなる。そのため、確率変動機能や時間短縮機能を備えたパチンコ遊技機でも、通常時や確変時の設定に応じて、前記実施形態と同様に予告報知を行うことができる。
【0091】
・前記実施形態では、始動入賞口26に普通電動役物27が設けられているが、普通電動役物27に代えて、ミニアタッカー(第2の可変入賞手段)を遊技盤13に配設しても良い。このミニアタッカーは、可変表示ゲームによって当り状態を認識できる図柄組み合わせが表示されたことに関連して開状態となる入賞口である。前記ミニアタッカーが開状態となった際に遊技球が入賞すると、図柄組み合わせゲームの始動条件が付与されるようになっている。このようなミニアタッカーの取り得る状態についても前記実施形態と同様に予告報知を行うことができる。
【0092】
・前記実施形態において、始動入賞口26や始動入賞ゲート28の形態
(構成)は任意に変更しても良い。例えば、始動入賞口26をスルーチャッカーで構成しても良い。
【0093】
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記第2の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を所定の上限値の範囲内で計数する計数手段をさらに備え、前記報知割合変更手段は、前記記憶値の示す数値が前記上限値に近づく数値を示すほど、前記予告判定値の設定個数を増加させることにより、前記報知手段を通じて前記予告報知が行われる割合を高めるように構成された。
【0094】
(ロ)前記第1の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を計数する第1の計数手段と、前記第2の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を計数する第2の計数手段とをさらに備え、前記報知割合変更手段は、前記第1の計数手段又は第2の計数手段のうちいずれか一方の計数手段によって計数された前記記憶値に応じて、前記報知手段を通じて前記予告報知が行われる割合を変更するように構成された。
【0095】
(ハ)前記報知割合変更手段は、遊技店側のみの操作が許容され、前記予告判定値の設定個数を変更自在に設定可能な設定器である。
【0096】
(ニ)前記報知手段では、前記予告判定手段の判定結果が肯定の場合、前記第2の始動入賞手段による入賞検知に基づく前記第2の変動演出が開始される前に、前記第2の可変入賞手段の取り得る状態が予告報知されるように構成された。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者側と遊技店側の双方の利益調整を図りつつ、第2の可変入賞手段の取り得る状態を、遊技者に対して事前に予告報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 特別図柄の種類及び配列を説明する説明図。
【図3】 表示装置(特別図柄表示器、普通図柄表示器、予告報知器)の具体的な構成を示す正面図。
【図4】 (a),(b)は、普通図柄の種類及び図柄組み合わせを説明する説明図。
【図5】 主制御基板、表示制御基板、及びランプ制御基板の具体的な構成を説明するブロック図。
【図6】 予告報知が行われる態様を説明する模式図。
【図7】 保留中の複数回の可変表示ゲームに対する予告報知が行われる様子を説明する説明図。
【符号の説明】
S1…第1入賞検知センサ(第1の始動入賞手段を構成する)、S2…第2入賞検知センサ(第2の始動入賞手段を構成する)、10…パチンコ遊技機(遊技機)、19…特別図柄表示器(第1の表示手段)、20…普通図柄表示器(第2の表示手段)、26…始動入賞口(第1の始動入賞手段を構成する)、27…普通電動役物(第2の可変入賞手段)、28…始動入賞ゲート(第2の始動入賞手段を構成する)、30…大入賞口(第1の可変入賞手段)、33a…メインCPU(状態判定手段、予告判定手段、乱数読出手段、報知割合変更手段)、36…予告報知器(報知手段)。

Claims (4)

  1. 複数種類の識別情報を変動させて表示する第1の変動演出が行われる第1の表示手段と、遊技球の入賞検知を契機に前記第1の変動演出の始動条件を付与可能な第1の始動入賞手段と、開状態又は閉状態の何れかの状態を取り得ることが可能な第1の可変入賞手段とを備え、前記第1の変動演出によって導出された表示態様が予め定めた特別表示態様となったことに関連して、前記第1の可変入賞手段を所定の条件下で開状態とし、遊技者にとって有利な特別遊技状態を付与すると共に、複数種類の識別情報を変動させて表示する第2の変動演出が行われる第2の表示手段と、遊技球の入賞検知を契機に前記第2の変動演出の始動条件を付与可能な第2の始動入賞手段と、前記第1の始動入賞手段に備え付けられ開状態又は閉状態の何れかの状態を取り得ることが可能な第2の可変入賞手段とを備え、前記第2の変動演出によって導出された表示態様が予め定めた表示態様となったことに関連して、前記第2の可変入賞手段を所定の条件下で開状態とすることで前記第1の始動入賞手段での遊技球の入賞検知の割合を前記閉状態よりも高める遊技者にとって有利な遊技状態を付与するように構成し、
    判定用乱数を用いて前記第2の可変入賞手段が開状態又は閉状態のうち何れの状態を取り得るかを判定する状態判定手段と、前記判定用乱数を用いて前記第2の可変入賞手段が前記開状態となることを遊技者に対し、前記第2の表示手段と一体構成されるとともに前記第2の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を表示するのとは別に設けられた報知手段を通じて予告報知するか否かを判定する予告判定手段と、前記第2の始動入賞手段による入賞検知を契機に前記判定用乱数の値を読み出すことが可能な乱数読出手段と、前記第2の始動入賞手段において入賞検知された遊技球の始動保留球数の記憶値を所定の上限値の範囲内で計数する計数手段と、を備えた遊技機において、
    前記報知手段では、前記予告判定手段の判定結果が肯定とするタイミングで前記予告報知が開始され、前記予告報知が実行されてから前記予告判定手段で肯定とした判定用乱数に基づく前記第2の変動演出が実行されるまでに始動保留されている始動保留球数の記憶値が前記第2の変動演出の回数として報知されるとともに、当該予告報知が開始されるタイミングで前記始動保留球数の記憶値が存在する場合に当該始動保留球数に基づく前記第2の変動演出が1回実行される毎に、前記第2の変動演出の回数が1減算され報知され、前記予告判定手段で肯定とした判定用乱数に基づく前記第2の変動演出の終了に合わせて終了される態様で前記予告報知が行われ、さらに、前記始動保留球数に基づく複数の前記第2の変動演出に対する前記予告判定手段の判定結果が肯定の場合、肯定とした判定用乱数に基づく前記第2の変動演出に対する前記予告報知が同時に行われるように構成されており、
    前記状態判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知に基づく前記第2の変動演出の開始直前に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と予め定めた状態判定値とを比較して前記第2の可変入賞手段が開状態又は閉状態のうち何れの状態を取り得るかを判定する一方で、
    前記予告判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知時に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と、前記状態判定値を構成する値で構成される当該入賞検知直前における始動保留球数の記憶値が示す数値に応じた予告判定値とを比較して前記報知手段を通じて予告報知するか否かを判定し、前記入賞検知直前における始動保留球数の記憶値の示す数値が零の場合に前記予告判定値の設定個数を最も少なくする一方で、前記入賞検知直前における始動保留球数の記憶値の示す数値が前記第2の始動入賞手段による入賞検知に伴って前記記憶値の示す数値が前記上限値となる数値の場合に前記予告判定値の設定個数を最も多くし、前記入賞検知直前における始動保留球数の記憶値の示す数値の大小においては前記記憶値の示す数値が小さいときに前記記憶値の示す数値が大きいときよりも前記予告判定値の設定個数が多くならないように構成することにより、前記報知手段を通じて前記予告報知が行われる割合を変更するように構成された遊技機。
  2. 前記予告判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知に基づいて前記記憶値の示す数値が前記上限値となる場合、前記予告判定値の設定個数を、前記状態判定値と同一個数とするように構成された請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記予告判定手段は、前記第2の始動入賞手段による入賞検知時、前記記憶値の示す数値が零の場合、前記予告判定値の設定個数を零に設定するように構成された請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記予告報知は、前記始動保留球数の記憶値に基づいた各種判定用乱数の値について前記予告判定手段の判定結果が肯定の場合、前記予告判定手段の判定結果が肯定とされる全てを対象として該各値に対応して行われる前記第2の変動演出の結果、前記第2の可変入賞手段が前記開状態となることを前記報知手段を通じて予告報知されるように構成された請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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