JP4422948B2 - 茶葉の色彩選別機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、茶葉中の白茎などの所定色彩を有するものを選別して取り除くための茶葉の色彩選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】
茶葉や米粒などの被検知物体(ワーク)を、その色彩に基づいて良品と不良品とに選別する色彩選別機として、例えば、特開平10−180195号公報で開示されているものが挙げられる。かかる色彩選別機は、シュートを傾斜配置しておき、該シュートの上部から下部に被検知物体を整列させつつ流して落下させる一方、落下中の被検知物体の色彩を色彩検知ユニットにて検知し、所定の色彩のものに対してエアを噴出して選別するものであった。
【0003】
一方、米粒に対する色彩選別機において、CCDカメラにて行う技術が提案されるに至っている。かかる色彩選別機は、図10に示すように、米粒を供給するホッパ101と、振動フィーダ102と、米粒を整列させつつ流すためのシュート103と、該シュート103から落下する米粒を撮像してデジタル画像を得るためのCCDカメラ104(ラインセンサ)と、エアノズル105とから主に構成されていた。
【0004】
上記色彩選別機によれば、ホッパ101から米粒を投入すると、その米粒が振動フィーダ102を介してシュート103の上部に送り込まれ、下部まで流れる。その後、米粒はシュート103の下部から落下するのであるが、落下中の米粒をCCDカメラ104で撮像し、その画像の色彩に基づいて良品であるか不良品であるかの判定を行うとともに、不良品であると判定されると、エアノズル105が駆動され、当該不良品がエアにて吹き飛ばされるようになっていた。これにより、良品の落下軌跡と不良品の落下軌跡とを異ならせ、良品から不良品を選別することができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の色彩選別機においては、ホッパ101から投入された被検知物体(米粒)がシュート103上で跳ねつつ流れることがあり、正確に不良品を選別することが困難となってしまうという問題があった。即ち、シュート103の上面を滑って流れる被検知物体と、跳ねつつ流れる被検知物体とでは、シュート103の下部から落下する落下軌跡及び落下速度が微妙に異なってしまい、エアノズル105の噴射タイミングがずれてしまう虞があり、その場合、吹き飛ばしたい被検知物体にエアを吹き付けることができず、選別できないのである。
【0006】
かかる不具合を抑制する方法として、シュート103の被検知物体の流通寸法(即ち、傾斜方向の寸法)を大きく設定することが考えられる。このようにすれば、振動フィーダ102からシュート103上部に送られた直後に被検知物体が跳ねても、シュート103下部に至る間に跳ねが収束し、落下する際には他のものと略同一の軌跡とすることができるのである。
【0007】
しかしながら、上記の如く、シュート103の傾斜方向の寸法を大きくすれば、色彩装置全体が大型化してしまうという不具合があり、装置の設置スペースが増大してしまうという問題があった。また、シュート103における傾斜方向の寸法が大きければ、その上面を流れる被検知物体が下部に達するまでに時間がかかってしまうこととなり、ホッパ101から被検知物体を投入した後、選別するまでの処理時間が増大してしまう虞もあった。尚、上記従来の色彩選別機は、専ら米粒を選別するものであり、茶葉を色彩選別するものではなかった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、茶葉の色彩選別を行うにあたり、シュートの傾斜方向の寸法を大きくすることなく、常時正確に選別を行うことができる茶葉の色彩選別機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、所定角度傾斜して配設されるとともに、その上部から下部に茶葉を整列させつつ流し得るシュートと、該シュート上に茶葉を供給すべく当該シュートの上部に茶葉を落下させる供給手段と、前記シュートの下部から落下する茶葉を撮像し画像を得るCCDカメラと、該CCDカメラで得られた画像の色彩に基づき、被撮像物が所定色彩を有するものであるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により所定色彩を有するものであると判定されたものを吹き飛ばし、前記シュートによる落下軌跡とは異なる軌跡で落下させるエアノズルとを備え、茶葉中の所定色彩を有するものを選別して取り除くための茶葉の色彩選別機であって、前記シュートの上部側の上面から所定寸法上方に離間して形成され、前記シュート上を跳ねつつ流れる茶葉と当接して跳ねを抑制する干渉部材を設けるとともに、当該干渉部材は、所定の高さで、且つ、前記シュートの幅方向に延設された板材から成ることを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項記載の茶葉の色彩選別機において、前記干渉部材が、その上端が前記シュートの上部に近づく方向に傾斜して配設されたことを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の茶葉の色彩選別機において、前記シュートを上下複数段に亘って配設するとともに、各々のシュートに前記干渉部材を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る茶葉の色彩選別機は、茶葉中の白茎(所定色彩を有するもの)を選別して取り除くためのものであり、図1に示すように、床面に固設されたフレーム9と、上下2段に配設された第1シュート1及び第2シュート2と、CCDカメラ3及び4と、光源としての蛍光灯5及び6と、エアノズル7及び8と、判定手段12(図3参照)と、第1案内部材13及び第2案内部材14と、第1シュート1上方に設けられた干渉部材17、及び第2シュート2上方に設けられた干渉部材18とから主に構成されている。
【0014】
フレーム9は、少なくとも梁9a〜9dを含むものであり、このうち梁9a上にはCCDカメラ3が配設されて第1シュート1から落下する茶葉を撮像するとともに、梁9b上にはCCDカメラ4が配設されて第2シュート2から落下する茶葉を撮像するよう構成されている。また、梁9dからステーS1及びS2が垂下して形成され、これらステーS1、S2のそれぞれにエアノズル7、蛍光灯5が固定されるとともに、同様に、梁9aからステーS3及びS4が垂下して形成され、これらステーS3及びS4のそれぞれにエアノズル8、蛍光灯6が固定されている。
【0015】
一方、フレーム9の梁9c上には、ホッパ10及び振動フィーダ11が配設されており、ホッパ10から供給された茶葉を振動しつつ第1シュート1の上部まで搬送し得るよう構成されている。かかる供給手段により、第1シュート1上部には茶葉が所定量ずつ均等に供給されることとなり、以下の色彩選別を容易とすることができる。
【0016】
第1シュート1及び第2シュート2は、薄板材を図2の如く折り曲げ形成して所定角度傾斜して上下2段に形成されたものであり、上段の第1シュート1から下段の第2シュート2に亘って順次茶葉を流し得るものである。このような折り曲げ形状により、傾斜方向に凹溝1a及び2aが複数並列して形成されることとなり、かかる凹溝1a及び2aに沿ってシュート1及び2の上部から下部に茶葉を整列させつつ流し得るよう構成されている。尚、本実施形態においては、凹溝1a及び2aが断面略V字形状とされ、茶葉の整列をより良好なものとしているが、他の形状(断面略U字等)としてもよい。
【0017】
ここで、第1シュート1及び第2シュート2における、それぞれの上部側には、干渉部材17、18が形成されている。かかる干渉部材17、18は、各シュートの上面から所定寸法上方に離間して形成されたもので、各シュート上を流れる茶葉と干渉し得るよう構成されている。これにより、振動フィーダ11から第1シュート1へ落下する際、又は第1シュート1の下部から第2シュート2へ落下する際の衝撃によって上方へ跳ねた茶葉は、干渉部材17又は18と干渉(当接)するので、強制的に当該跳ねが抑制され、第1シュート1又は第2シュート2の下部に至るころには、各シュート上を流れる(即ち、表面上を滑って流れる)こととなる。
【0018】
更に具体的には、図4に示すように、干渉部材17(18についても同様)は、所定の高さhで、且つ、各シュートの幅方向(同図中W方向)に延設された板材から成る。即ち、干渉部材17(18)の延設寸法wは、各シュートの幅寸法Wと略等しくされ、第1シュート1又は第2シュート2上で跳ねた茶葉を漏れなく干渉させ得るよう構成されているのである。
【0019】
また、同図に示すように、干渉部材17(18)の両側には、側板17a(18a)が形成されており、該側板17aにボルト孔17bが形成されている。そして、図2に示すように、第1シュート1及び第2シュート2のフランジ(上下方向に立設し各シュートの側方を囲むよう形成された板材)に側板17a及び18aを合致させた状態にて、ボルトBで干渉部材17を固定している。かかる固定は、他の方法(圧入やかしめ等各種組み付け方法或いは溶接等各種接合方法)にて行うことができる。
【0020】
干渉部材17、18が第1シュート1及び第2シュート2に組み付けられると、図5に示すように、当該干渉部材17(18)は、シュート1(2)の上面A(詳しくは、凹溝1a又は2aの底面)と直交する方向rに対して所定角度αだけ前側(茶葉が流れる上流側)に傾斜することとなっている。即ち、干渉部材17(18)は、その上端aがシュート1(2)の上部に近づく方向に傾斜して配設されているのである。
【0021】
このように、干渉部材17及び18を第1シュート1及び第2シュート2の上面に対して所定角度αだけ前側に傾斜させることにより、以下の如き効果がある。即ち、図6の二点鎖線で示すように、干渉部材17(18)を後ろ側に傾斜させた場合、シュート1(2)上を跳ねつつ流れる茶葉が干渉部材17(18)に干渉すると、跳ねを増幅させる方向に跳ね返ってしまう虞があるのに対し、本実施形態の如く前側に傾斜させれば(同図実線の状態)、シュート1(2)上を跳ねつつ流れる茶葉が干渉部材17(18)に干渉すると、跳ねを抑制する方向に跳ね返らせることができるのである。
【0022】
従って、干渉部材17(18)による茶葉の跳ねの収束をより確実且つ素早く行うことができ、色彩選別機の小型化をより効果的に図ることができる。更に、本実施形態においては、干渉部材17(18)の下端部を屈曲形成しておき、シュート1(2)の上面に近接した側の傾斜角度をαより大きくしているため、上記効果を更に向上させることができる。尚、当該屈曲を形成せず、平板状の干渉部材17(18)としてもよい。
【0023】
エアノズル7及び8は、図1に示すように、第1シュート1及び第2シュート2の表面(上面)側に各々配設され、後述する判定手段12により所定色彩を有するものであると判定されたもの(本実施形態においては白茎)を吹き飛ばし、第1シュート1又は第2シュート2による落下軌跡とは異なる軌跡で落下させるものである。
【0024】
即ち、エアノズル7及び8は、第1シュート1の凹溝1a及び2aに対応して複数並列に配設され、これら第1シュート1又は第2シュート2から落下する茶葉のうち、エアノズル7又は8が駆動して吹き飛ばされたものは、通常の落下軌跡より下方の軌跡に沿って落下(遠方側に落下)するよう構成されているのである。ここで、本実施形態においては、判定手段12にて白茎と色彩判定したものをエアノズル7及び8にて吹き飛ばすよう構成されているが、良品の茶葉(即ち、白茎でない茶葉)と色彩判定したものをエアノズル7及び8からのエアにて吹き飛ばすよう構成してもよい。
【0025】
更に、エアノズル7及び8の上方を覆う如く板材19及び20が配設されている。これら板材19及び20は、図7に示すように、エアノズル7(8)を支持するためのステーS1(S3)から前方に突出形成され、当該エアノズル7(8)の上方を覆ったもので、通常の落下軌跡より大きく跳ねた茶葉(落下軌跡が同図中L2となったもの)と干渉し、CCDカメラ3又は4の撮像範囲内に落下させ得るものである。
【0026】
尚、図7中符号Dは、エアノズル7(8)によるエアの噴出タイミングを制御する電磁弁を示しており、符号21は背景板を示している。かかる背景板21は、少なくともCCDカメラ3(4)と対向する面が黒色に着色されたもの(材料自体が黒色のものを用いてもよい)であり、当該CCDカメラ3(4)の撮像範囲における背景を単一色として色彩選別を容易とするものである。同図に示すように、背景板21を所定角度下方へ傾斜して配設するようにすれば、蛍光灯5(6)からの光で周りの部材が背景板21に写ってしまい、CCDカメラ3(4)で誤認識してしまうのを回避することができる。
【0027】
これにより、シュート1(2)から落下する略全ての茶葉に対しCCDカメラ3(4)の撮像範囲を通過させることができるので、より精度良く茶葉の選別作業を行うことができる。また、かかる板材19(20)によりエアノズル7(8)上に茶葉が付着することがなく、付着した茶葉をCCDカメラ3(4)が撮像して誤検出してしまうのを回避することも可能である。
【0028】
尚、板材19(20)の少なくとも上面側(第1シュート1に対向した側の面)を黒色に塗っておき、CCDカメラ3(4)で撮像した際に、白茎に似た色彩とならないよう構成するのが好ましい。即ち、当該面が白茎に似た色彩(白色等)であると、CCDカメラ3(4)で撮像する際に常時白色が画像となるため、判定手段12が誤った判定(白茎でないものを白茎と判定)してしまう虞があるため、これを回避することができるのである。
【0029】
エアノズル7(8)は、茶葉の落下軌跡に対し略垂直方向に向けられており(図7参照)、落下中の茶葉が当該エアノズル7(8)上に乗ってしまうのを回避するとともに、第1案内部材13及び第2案内部材14に対し正確に茶葉を吹き飛ばせるようになっている。また、正確に茶葉を吹き飛ばせることから、エアノズル7(8)をCCDカメラ3(4)の撮像範囲外へ設置することが容易となり、当該エアノズル7(8)を撮像してしまうことによる誤判定を抑制することができる。
【0030】
蛍光灯5及び6は、CCDカメラ3及び4のそれぞれの撮像範囲に光を照射するものであり、夫々が第1シュート1及び第2シュート2の幅方向に延設されている。更に、これら蛍光灯5及び6は、ステーS2及びS4に固定されているので、CCDカメラ3及び4の撮像範囲外であって、且つ、当該撮像範囲より上側に配設されることとなっている。尚、これら蛍光灯5及び6に代えて他の光源(例えばハロゲンランプ、発熱電球、キセノンランプ又はLED等)としてもよい。
【0031】
然るに、蛍光灯5及び6による光の照射によって、CCDカメラ3及び4によって得られる画像をより鮮明とし、後述する判定手段12による判定をより精度良く行うことができるとともに、エアノズル7、8で吹き飛ばされたものが蛍光灯5や6に干渉してしまうのを回避することができる。即ち、エアノズル7、8は、第1シュート1及び第2シュート2の表面(上面)側に各々配設され、その駆動により、通常の落下軌跡より下方の軌跡に沿って落下させる構成とされているので、撮像範囲より下方に蛍光灯5及び6が配設されていると、吹き飛ばされたものが干渉してしまうのに対し、これを回避することができるのである。
【0032】
CCDカメラ3及び4は、第1シュート1及び第2シュート2から落下する茶葉を当該シュート1及び2の裏面(下面)側から撮像してデジタル画像を得るものであり、当該第1シュート1又は第2シュート2の直下における幅方向一列に撮像範囲が設定されている。即ち、CCDカメラ3及び4によって得られる画像のうち、色彩選別の対象とされるセンシング範囲のことを撮像範囲としている。尚、CCDカメラ3及び4にて撮像範囲のアナログ画像を得るようにしてもよい。
【0033】
また、CCDカメラ3及び4は、撮像した画像を画素データとして保持するものであるため、第1シュート1及び第2シュート2の直下における幅方向一列の画素が上記撮像範囲を成すこととなる。尚、撮像範囲をいずれの高さで設定するかは、適宜決定されるものとし、蛍光灯5及び6やエアノズル7及び8の配設位置や向き等によって色彩判定するのに最も適当な高さに調整されるのが好ましい。
【0034】
更に、CCDカメラ3及び4は、図3で示すように、それぞれ判定手段12と電気的に接続されている。かかる判定手段12は、例えばマイコンから成るもので、CCDカメラ3及び4で得られた画像(即ち、撮像範囲の画素)の色彩に基づき、撮像した茶葉が白茎であるか否か(被撮像物が所定色彩を有するものであるか否か)を判定するものである。即ち、撮像した画像の画像処理により白茎を識別し得れば足り、2値化処理して白黒判定してもよいし、色調(濃淡)を加味した画像処理を施してもよい。
【0035】
具体的には、CCDカメラ3及び4で撮像した画像の入力レベル(白色では入力レベルが大きく、黒色に近くなるほど入力レベルは小さくなる)を縦軸に、撮像範囲における幅方向の位置を横軸にとってグラフ化すると所定の波形が得られるが、かかる波形のうち入力レベルが所定のしきい値より高い部位は白茎とされ、低い部位は白茎でないと判定される。
【0036】
また、判定手段12は、エアノズル7、8とも電気的に接続されており、判定手段12による色彩判定に基づきエアノズル7、8が制御されるよう構成されている。これにより、判定手段12が白茎であると判定した場合、エアノズル7又は8を駆動させ、吹き飛ばして落下軌跡を異ならせることにより選別可能とされているのである。
【0037】
第1案内部材13及び第2案内部材14は、エアノズル7、8により吹き飛ばされたもの(本実施形態においては白茎と判定された茶葉)を案内し、所定の位置(振動コンベア16の部位16a、16b)まで落下させるもので、このうち第1案内部材13は、第1シュート1から落下するものにおいて吹き飛ばされた白茎を案内し、第2案内部材14は、第2シュート2から落下するものにおいて吹き飛ばされた白茎を案内するよう構成されている。
【0038】
第1案内部材13は、図8に示すように、第1シュート1及び第2シュート2の幅方向へ2又に分岐して形成されたもので、上下端が開口しつつ側面が板材で囲まれて構成されている。この第1案内部材13は、2又に分岐した先の一対の脚部13a及び13bを有し、これら脚部13a及び13bがフレーム9の梁9bに固定されている。
【0039】
更に、第1案内部材13における脚部13a及び13bに跨った底面は、略中央を頂点としたテーパ状とされており、それぞれが傾斜面13aa及び13baを成している。即ち、エアノズル7で吹き飛ばされて第1案内部材13に落下した白茎のうち、傾斜面13aa又は13ba上に落下したものは当該傾斜面13aa又は13baに沿って左右いずれかの脚部13a又は13bまで滑り、そこから落下する一方、傾斜面13aa又は13baより側方に落下したものは直に脚部13a又は13bから落下する。
【0040】
このように、第1案内部材13が、左右の脚部13a及び13bを有した2又形状とされることにより、図9で示すように、CCDカメラ4の撮像範囲(同図中斜線で示した部分)を回避した形状とすることができ、本実施形態の如くシュートが上下2段に亘って配設され、且つ、案内部材がCCDカメラとシュートとの間に位置する場合であっても、常に正確に色彩選別することができる。
【0041】
一方、第2案内部材14は、エアノズル8で吹き飛ばされた白茎を振動コンベア16の部位16aに案内しつつ落下させるもので、第2シュート2の下方から部位16aまで延びる略板状のもので構成されている。尚、本実施形態においては、第2シュート2の下方に更なる別途のシュートが形成されておらず、そのシュートの直下における撮像範囲が存在しないので、第1案内部材13の如き撮像範囲を回避した形状とする必要がない(即ち、単なる板材による案内で十分)のである。
【0042】
上記構成の茶葉の色彩選別機によれば、ホッパ10に供給された茶葉は、振動フィーダ11を介して第1シュート1の上部に至り、そこから各凹溝1aに沿って流れることとなる。その際、振動フィーダ11から第1シュート1に茶葉が落下するときに衝撃が加わるため、当該第1シュート1上で跳ね上がる茶葉もある。
【0043】
かかる茶葉は、跳ねつつ第1シュート1を流れることとなるのであるが、そのままにしておくと、第1シュート1の下部から落下する際に通常の落下軌跡とならない虞が十分にある。そこで、干渉部材17にて跳ねつつ流れる茶葉を干渉させ、当該跳ねを抑制させることにより、第1シュート1の下部に至るまでに、跳ねを収束させて落下軌跡を通常通りとすることができるのである。
【0044】
そして、通常通りの軌跡で落下する際、蛍光灯5により照らされた撮像範囲をCCDカメラ3が撮像し、デジタル画像を得るとともに、その画像データを判定手段12に送信する。尚、第1シュート1から落下する過程において、通常より大きく跳ねた茶葉は、板材19と干渉し、CCDカメラ3の撮像範囲に落下することとなる。
【0045】
かかる判定手段12において、落下中の茶葉が白茎でないと色彩判定した場合、エアノズル7の停止状態を維持する一方、白茎であると色彩判定した場合、エアノズル7を駆動させ、当該落下中の茶葉にエアを吹き付ける。これにより、エアを吹き付けられた白茎は吹き飛ばされて、落下軌跡を異ならせ、第1案内部材13に落下する。尚、エアが吹き付けられない茶葉は、そのまま落下して第2シュート2を流れることとなる。
【0046】
第1案内部材13内に落下した白茎は、傾斜面13aa、13baを滑って、又は直に左右の脚部13a又は13bに至り、そこから振動コンベア16の部位16bに落下する。一方、選別されず第2シュート2に落下した茶葉のうち、その落下の衝撃により跳ね上がるものがある。このように跳ねつつ第2シュート2を流れる茶葉は、干渉部材18と干渉し、跳ねが抑制されるので、第2シュート2の下部に至るまでに跳ねが収束し、当該下部から通常の軌跡で落下することとなるのである。
【0047】
その下部から落下する過程において、上記と同様、蛍光灯6により照らされつつCCDカメラ4で撮像される。このとき、既述の如く、CCDカメラ4の撮像範囲は、第1案内部材13によって妨げられず、良好な撮像を行うことができる。尚、第2シュート2の下部から落下する際に、通常より大きく跳ねた茶葉は、板材20と干渉し、CCDカメラ4の撮像範囲に落下することとなる。
【0048】
CCDカメラ4で得られたデジタル画像のデータは判定手段12に送信され、上記と同様の色彩判定が行われる。そして、判定手段12で白茎でないと判定された場合、エアノズル8の停止状態は維持され、その茶葉はそのまま落下して振動コンベア15に至る一方、白茎であると判定された場合、エアノズル8が駆動され、エアを吹き付けることによって、その白茎を第2案内部材14に吹き飛ばし、振動コンベア16の部位16aに落下させる。
【0049】
振動コンベア15に落下した良品と判定された茶葉は、製茶工程における次工程に搬送されることとなり、振動コンベア16に落下した白茎と判定された茶葉は所定の場所へ搬送されることとなる。このように、色彩選別後のものを各々振動コンベア上に落下させているので、その後の搬送作業を容易とすることができる。尚、かかる振動コンベアに代えて、回収箱を第1案内部材13又は第2案内部材14下に配設し、それぞれを回収するよう構成してもよい。
【0050】
本実施形態によれば、上下2段に亘って第1シュート1及び第2シュート2を配設し、2回の色彩選別を行うよう構成したので、より精度良く茶葉から白茎を選別することができる。また、第1シュート1落下時に白茎であると判定されたものは、振動コンベア16の部位16bに落下し、第2シュート2落下時に白茎であると判定されたものは、振動コンベア16の部位16aに落下するよう構成されているので、選別精度の悪い方(通常は1回目に選別された部位16bに落下したもの)を更にホッパ10に供給し、選別精度を向上させることができる。
【0051】
更に、茶葉を流すためのシュートを上下2段に亘って配設し、各々のシュートに干渉部材を設けているので、上記の如く選別精度を向上させることができ、且つ、茶葉の色彩選別を行うにあたり、シュートの傾斜方向の寸法を大きくすることなく、常時正確に選別を行うことができる。
【0052】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば判定手段で白茎と判定しなかったものをエアノズルで吹き飛ばし、白茎と選別するものとしてもよい。但し、本実施形態の如く白茎を吹き飛ばして選別するものの方が、装置のランニングコストや茶葉の品質維持の観点からは好ましい。即ち、茶葉中に含まれる少量の白茎を吹き飛ばす方が、その他大量の良品の茶葉を吹き飛ばすよりもエアノズルの駆動回数が断然少ないため、装置のランニングコストが低減できるとともに、良品の茶葉を吹き飛ばした場合、茶葉の剣先が折れてしまうなど品質上の不具合が生じるので、不良品である白茎を吹き飛ばした方が好ましいのである。
【0053】
更に、本発明は上下2段に亘ってシュートを配設しているが、3段以上の複数段に亘ってシュートを配設し、色彩選別回数を増加させることにより、選別精度をより向上させるようにしてもよい。この場合、全てのシュートに干渉部材を配設するようにしてもよいし、一部のものに配設するようにしてもよい
【0054】
勿論、選別すべき対象物も本実施形態の如く茶葉中に含まれた白茎に限らず、黄葉、赤棒又は異物など所定色彩を有した種々のものを判定手段にて判定し、エアノズルで取り除くようにしてもよい。この場合、CCDカメラの感度設定を適宜変更する必要があるが、茶葉中に含まれた白茎の他、所謂不良品及び異物を選別除去することができる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、シュート上を跳ねつつ流れる茶葉が当該シュートの上部側に設けられた干渉部材と当接することにより、跳ねを強制的に収束させることができるので、シュート下部に至った茶葉は、略同一の軌跡で落下することとなる。従って、茶葉の色彩選別を行うにあたり、シュートの傾斜方向の寸法を大きくすることなく、常時正確に選別を行うことができる。
【0056】
また、干渉部材が所定の高さで、且つ、シュートの幅方向に延設された板材から成るので、簡易な手段にて、シュートの傾斜方向の寸法を大きくすることなく、常時正確に選別を行うことができる。
【0057】
請求項の発明によれば、干渉部材の上端がシュートの上部に近づく方向に傾斜するよう当該干渉部材が配設されるので、干渉部材による茶葉の跳ねの収束をより確実且つ素早く行うことができ、色彩選別機の小型化をより効果的に図ることができる。
【0058】
請求項の発明によれば、シュートを上下複数段に亘って配設するとともに、各々のシュートに干渉部材を設けたので、選別精度を向上させることができ、且つ、茶葉の色彩選別を行うにあたり、シュートの傾斜方向の寸法を大きくすることなく、常時正確に選別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機を示す側面図
【図2】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機におけるシュート(第1シュート、第2シュート及びそれらに配設された干渉部材)を示す斜視図
【図3】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機における判定手段及びそれと接続された主な構成要素を示すブロック図
【図4】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機における干渉部材を示す正面図及び右側面図
【図5】図2におけるV−V線断面図
【図6】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機における干渉部材のシュートに対する傾斜角度を示す説明図
【図7】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機における板材及びその周辺の構成を示す模式図
【図8】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機における案内部材を示す左側面図及び正面図
【図9】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別機における案内部材の脚部及びその間に位置するCCDカメラの撮像範囲を示す模式図
【図10】従来の色彩選別機(米粒の色彩選別機)を示す模式図
【符号の説明】
1…第1シュート
2…第2シュート
3、4…CCDカメラ
5、6…蛍光灯
7、8…エアノズル
9…フレーム
10…ホッパ(供給手段)
11…振動フィーダ(供給手段)
12…判定手段
13…第1案内部材
14…第2案内部材
15、16…振動コンベア
17、18…干渉部材
19、20…板材
21…背景板

Claims (3)

  1. 所定角度傾斜して配設されるとともに、その上部から下部に茶葉を整列させつつ流し得るシュートと、
    該シュート上に茶葉を供給すべく当該シュートの上部に茶葉を落下させる供給手段と、
    前記シュートの下部から落下する茶葉を撮像し画像を得るCCDカメラと、
    該CCDカメラで得られた画像の色彩に基づき、被撮像物が所定色彩を有するものであるか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段により所定色彩を有するものであると判定されたものを吹き飛ばし、前記シュートによる落下軌跡とは異なる軌跡で落下させるエアノズルと、
    を備え、茶葉中の所定色彩を有するものを選別して取り除くための茶葉の色彩選別機であって、
    前記シュートの上部側の上面から所定寸法上方に離間して形成され、前記シュート上を跳ねつつ流れる茶葉と当接して跳ねを抑制する干渉部材を設けるとともに、当該干渉部材は、所定の高さで、且つ、前記シュートの幅方向に延設された板材から成ることを特徴とする茶葉の色彩選別機。
  2. 前記干渉部材は、その上端が前記シュートの上部に近づく方向に傾斜して配設されたことを特徴とする請求項記載の茶葉の色彩選別機。
  3. 前記シュートを上下複数段に亘って配設するとともに、各々のシュートに前記干渉部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の茶葉の色彩選別機。
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