JP4421543B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯利用個所における熱需要に応じた熱が発生するように発電装置を運転するコージェネレーションシステムにおいて、給湯温度を安定させる技術に関する。
発電装置の多くは、電力を発生させるとともに、熱も発生させる。発電装置から発生する電力と熱の双方を有効に活用するシステム(コージェネレーションシステム)が従来から開発されている。
コージェネレーションシステムには、例えば発電装置が電力需要に応じて発電し、発電の際に発生する熱を回収して、給湯や暖房などの用途に利用する形式のものがある。このようなシステムは、電主熱従型のシステムと呼ばれる。電主熱従型のシステムでは、発電装置から回収した熱で温水を作り、温水を貯湯槽に蓄える。貯湯槽に蓄えられた温水を、必要に応じて給湯や暖房に利用することによって、システム全体のエネルギー効率が高められる。
上記とは異なり、熱需要に応じた熱が発生するように発電装置を運転し、発電された電力を他の用途に利用する形式のものがある。このようなシステムは、熱主電従型のシステムと呼ばれる。熱主電従型のシステムでは、熱需要を賄うために必要な熱をその都度発生させるため、余剰の熱が発生しない。余剰の熱を蓄積しておくための貯湯槽が不要であり、システムを大幅に小型化できるという利点がある。
熱主電従型のシステムの中には、発電装置にスターリングエンジンを利用するものがある。発電装置としてスターリングエンジンを利用することには、以下のような利点がある。
(1)熱負荷の変動に対する応答が速い。
(2)加熱源が発電装置の外部にあり、熱回収がしやすい。
(3)装置そのものが小型であり、静粛性が高い。
スターリングエンジンを利用するコージェネレーションシステムが、例えば特許文献1に開示されている。このシステムでは、スターリングエンジンのヒータ部を加熱するバーナの燃焼ガスを利用して熱媒を加熱する。燃焼ガスによって加熱された熱媒は、さらにスターリングエンジンのクーラ部の冷却に利用される。クーラ部を冷却することでさらに加熱された熱媒は、水の加熱や暖房等に利用される。
特表2003−534483号公報
上記した技術には更なる改善の余地が残されている。特許文献1に記載の技術では、バーナの燃焼ガスによって加熱された熱媒と水道水の間で熱交換することによって水道水を加熱して給湯する。すなわち、燃焼ガス→熱媒→水道水と熱交換することによって所望の温度の温水を得る。
このようなシステムでは、バーナが燃焼していない状態で給湯を開始する場合には、バーナの燃焼を開始しても給湯温度がなかなか上昇しないという問題がある。熱主電従型のシステムでは、熱需要に応じて発電装置の運転を行うため、このような事態がしばしば生起する。バーナの燃焼を開始してから、熱媒が加熱されて高温となり、高温となった熱媒が熱交換によって水道水を加熱するまでには、ある程度の時間を要する。高温となった熱媒が熱交換器まで到達しなければ、所望の温度の温水を供給することができない。したがって、給湯を開始した直後は、給湯温度がなかなか上昇しない。
一般的な給湯では、一回あたりの給湯時間が短く、給湯を開始してから所望の温度の温水が供給されるまでに長時間を要すると、ユーザは大きな不満を覚える。給湯を開始した直後から、所望の温度の温水を供給できることが好ましい。
本発明は上記の課題を解決する。本発明は、熱主電従型のコージェネレーションシステムにおいて、給湯の開始直後から所望の温度の温水を供給することが可能な技術を提供する。
本発明はコージェネレーションシステムとして具現化される。そのシステムは、スターリングエンジンと、スターリングエンジンのヒータ部を加熱する第1バーナと、第1バーナの燃焼ガスと熱媒との間で熱交換する第1熱交換器と、水道水を導入して熱媒と水道水との間で熱交換する第2熱交換器と、熱媒を第1熱交換器と第2熱交換器の間で循環させる手段と、第2熱交換器から流出する水を給湯利用個所へ供給する給湯路と、給湯路を加熱する第2バーナと、給湯利用個所に供給する水の設定温度を取得する取得手段と、第2熱交換器に導入する水道水の温度を検出する水道水温度センサと、第2バーナによって加熱される部位より下流の給湯路を流れる水の温度を検出する第1温度センサと、取得手段で取得した設定温度と水道水温度センサで検出した水道水温度の差に基づいて第1バーナの火力を制御するとともに、取得手段で取得した設定温度と第1温度センサで検出した温度の差に基づいて第2バーナの火力を制御するコントローラを備えている。
上記のコージェネレーションシステムでは、給湯利用個所における熱需要に応じて、第1バーナの火力が制御される。その熱需要は、給湯利用個所に供給する水の設定温度と水道水の温度との差に基づいて計算される。第1バーナが燃焼することで、熱媒は、第1熱交換器において第1バーナの燃焼ガスと熱交換することによって高温となる。高温となった熱媒は、第2熱交換器へ移動し、水道水と熱交換することによって低温となる。低温となった熱媒は再び第1熱交換器へ移動し、第1バーナの燃焼ガスと熱交換することによって再び高温となる。第2熱交換器で熱媒と熱交換した水道水は、所望の温度まで加熱されて給湯路へ流出し、給湯利用個所へ供給される。
また上記のコージェネレーションシステムでは、第1バーナの燃焼ガスを利用して、スターリングエンジンのヒータ部を加熱して発電する。スターリングエンジンで発電された電力は、家庭用電源等に供給される。
上記のように、第1バーナの燃焼によって生じる熱によって熱媒を加熱し、加熱されて高温となった熱媒を利用して水を加熱する場合、第1熱交換器で高温となった熱媒が第2熱交換器へ移動するまでに時間を要するため、給湯利用個所へ供給する水が所望の温度となるまでにある程度の時間を必要とする。一般的な給湯では、一回あたりの給湯時間が短く、給湯を開始してから所望の温度の水が供給されるまでに長時間を要すると、ユーザは大きな不満を覚える。
上記のコージェネレーションシステムでは、第1バーナの燃焼だけではなく、第2バーナの燃焼によっても給湯利用個所へ供給する水が加熱される。これによって、給湯開始直後で高温の熱媒が第2熱交換器まで到達していない状態であっても、第2バーナの燃焼によって、給湯利用個所へ供給する水は即座に加熱される。所望の温度の水を給湯利用個所へ即座に供給することができる。
上記のコージェネレーションシステム、第2バーナによって加熱される部位より下流給湯路を流れる水の温度と給湯利用個所に供給する水の設定温度との差に基づいて第2バーナの火力を制御する。
上記のような構成とすることで、第2バーナの火力を増減させて、第1温度センサで検出される温度が給湯設定温度に近づくように制御することができる。給湯開始直後から給湯を終了するまでの間、給湯設定温度に維持された水を給湯利用個所へ供給することができる。
上記のコージェネレーションシステムでは、第2バーナによって加熱される部位より下流の給湯路を流れる水の温度を検出する第1温度センサに代えて、第2熱交換器よりも下流で第2バーナによって加熱される部位より上流の給湯路を流れる水の温度を検出する第2温度センサを用いてもよい。この場合は、給湯利用個所に供給する水の設定温度と第2温度センサで検出した温度との差に基づいて第2バーナの火力を制御する
上記のような構成とすることで、第2バーナの火力を増減させて、給湯利用個所に供給する水の温度が給湯設定温度に近づくように制御することができる。給湯利用個所に供給する水の温度は、第2温度センサで検出される温度と、第2バーナによって加熱されたときの温度上昇幅の和をとることで、推定することができる。第2バーナによって加熱されたときの温度上昇幅は、第2バーナの火力から推定することができる。従って、給湯利用個所に供給される水の温度の推定値が、給湯設定温度に近づくように第2バーナの火力を制御することによって、給湯設定温度に調温された水を給湯利用個所に供給することができる。給湯開始直後から給湯を終了するまでの間、給湯設定温度に維持された水を給湯利用個所へ供給することができる。
本発明の技術によれば、熱主電従型のコージェネレーションシステムにおいて、給湯の開始直後から所望の温度の温水を供給することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)スターリングエンジンはフリーピストン型のスターリングエンジンである。
(形態2)第2バーナの燃焼ガスと、第2熱交換器へ流入する水との間で熱交換する潜熱熱交換器を備えている。
(形態3)熱媒は水である。
(形態4)第1バーナの燃焼ガスと、第2熱交換器から第1熱交換器へ向かう熱媒との間で熱交換する潜熱熱交換器を備えている。
(形態5)給湯利用個所における熱需要は、給湯設定温度と水道水温度の差と、給湯流量で表現される。
(第1実施例)
図面を参照しながら、本発明のコージェネレーションシステムを具現化した実施例を説明する。図1は、本実施例のコージェネレーションシステム1000の構成を示している。コージェネレーションシステム1000は主に、発電装置1002と、シスターン1020と、低温暖房機1032と、高温暖房機1074と、給湯器1100と、風呂給湯器1130を備えている。
発電装置1002は、発電機1004と、燃焼装置1006と、冷却装置1008を備えている。発電機1004は、ヘリウムを作動流体とするフリーピストン型のスターリングエンジンである。図5に発電機1004の概略の構成を示す。発電機1004の内部には、作動流体が充填された高温室5002と低温室5004が形成されている。高温室5002と低温室5004は流路5006で接続されており、ディスプレーサ5008が移動することによって、高温室5002と低温室5004の容積が変化する。高温室5002の容積が減少し、低温室5004の容積が増加すると、作動流体は流路5006を経由して高温室5002から低温室5004へ移動する。それとは逆に、高温室5002の容積が増加し、低温室5004の容積が減少すると、作動流体は流路5006を経由して低温室5004から高温室5002へ移動する。ディスプレーサ5008はばね5010を介して発電機1004本体に接続されており、ディスプレーサ5008が振動することで高温室5002と低温室5004の容積がそれぞれ増減する。
流路5006には、クーラ5012と、再生器5014と、ヒータ5016が設けられている。高温室5002から低温室5004へ移動する作動流体は、再生器5014とクーラ5012によって冷却されて、低温室5004へ流入する。低温室5004から高温室5002へ移動する作動流体は、再生器5014とヒータ5016によって加熱されて、高温室5002へ流入する。
高温室5002の容積が増大し、低温室5004の容積が減少すると、発電機1004の内部で高温の作動流体が増加する。高温の作動流体が増加することによって、作動流体の圧力は増加する。それとは逆に、低温室5004の容積が増大し、高温室5002の容積が減少すると、発電機1004の内部で低温の作動流体が増加する。低温の作動流体が増加することによって、作動流体の圧力は低減する。このような作動流体の圧力変動はディスプレーサ5008の振動に伴って生起する。
ピストン5018はばね5020を介して発電機1004本体に接続されており、作動流体の圧力変動を受けて振動する。ピストン5018が振動することによって、高温室5002の容積はそのままで、低温室5004の容積のみが増減する。低温室5004の容積が増減することによって、低温室5004の作動流体の圧力が変動し、ディスプレーサ5008がさらに加振される。加振されたディスプレーサ5008の振動によって、作動流体の圧力変動がさらに生起され、ピストン5018はさらに加振される。上記のようにして、ディスプレーサ5008とピストン5018は発電機1004の内部で共振する。
またピストン5018には永久磁石を備えるピストンロッド5024が結合されており、ピストン5018が振動することによって、ピストンロッド5024の周囲に設けられたコイル5022に誘導起電力が生じ、発電機1004は発電する。
ディスプレーサ5008を発電機1004本体に接続するばね5010と、ピストン5018を発電機1004本体に接続するばね5020は、ディスプレーサ5008とピストン5018が、家庭用電源の周波数と同じ周波数で共振するように調整されている。上記のようにして、発電機1004はヒータ5016による作動流体の加熱と、クーラ5012による作動流体の冷却によって、ピストン5018を振動させ、家庭用電源の周波数と同じ周波数の電力を発電する。発電機1004が発電した電力は、図1のグリッドボックス1010へ送電される。
図1に示すように、燃焼装置1006は、バーナ1012と、顕熱熱交換器1014と、潜熱熱交換器1016と、吸出しファン1018を備えている。バーナ1012は、発電機1004のヒータ5016を通過する作動流体を加熱する。顕熱熱交換器1014は、燃焼装置1006の内部を通る伝熱管であり、伝熱管の内部を通過する熱媒としての水と、伝熱管の外部を流れるバーナ1012の燃焼ガスとの間で熱交換を行う。潜熱熱交換器1016は燃焼装置1006の内部を通る伝熱管であり、伝熱管の内部を通過する水と、伝熱管の外部を流れるバーナ1012の燃焼ガスとの間で熱交換を行う。潜熱熱交換器1016の内部を低温の水が通過するため、外部を流れる燃焼ガスに含まれる水蒸気が潜熱熱交換器1016の表面に結露する。このときの水蒸気の凝縮熱によって、潜熱熱交換器1016の内部を流れる水が加熱される。バーナ1012の燃焼ガスは、発電機1004のヒータ5016を加熱した後、吸出しファン1018によって吸引されて、顕熱熱交換器1014と潜熱熱交換器1016を通過して、外部へ排出される。
冷却装置1008は、水が流れる流路を備えており、流路を流れる水と、発電機1004のクーラ5012を通過する作動流体との間で熱交換を行う。冷却装置1008には低温の水が流れるため、発電機1004のクーラ5012を通過する作動流体は冷却される。
シスターン1020は水(温水)を貯めるタンクである。シスターン1020内には水位電極1020a,1020bが装着されている。水位電極1020aの下端は、シスターン1020のハイレベル水位に位置している。水位電極1020bの下端は、シスターン1020のローレベル水位に位置している。水位電極1020aと水位電極1020bは、水に触れていると検出信号をコントローラ1200に出力する。コントローラ1200は、水位電極1020a,1020bからの検出信号によって、シスターン1020の水位がハイレベル水位を超えているか、ハイレベル水位とローレベル水位の間にあるか、ローレベル水位よりも低いかを判別する。シスターン1020として適正なのは、水位がハイレベルとローレベルの間に位置している状態である。コントローラ1200は、水位電極1020a,1020bからの検出信号に基づいて補給水弁1022を開閉制御し、シスターン1020の水位を適正範囲に維持する。
シスターン1020の底部には、シスターン往路1024の一端が接続されている。シスターン往路1024にはポンプ1026が設けられている。ポンプ1026はコントローラ1200によって制御される。シスターン往路1024の他端は、低温暖房往路1028と第1温水路1030に分岐している。
シスターン往路1024から分岐した低温暖房往路1028は、低温暖房機1032の入口に接続されている。本実施例の低温暖房機1032は床暖房機である。低温暖房往路1028には熱動弁1034が挿入されている。熱動弁1034はコントローラ1200によって制御される。低温暖房機1032が使用されるときに熱動弁1034が開かれる。低温暖房機1032が使用されない間は熱動弁1034が閉じられている。低温暖房機1032の出口には、低温暖房復路1036の一端が接続されている。低温暖房復路1036の他端は、第1冷水路1038に接続されている。
第1冷水路1038は、冷却装置1008の入口に接続している。冷却装置1008の出口には、第2冷水路1040の一端が接続されている。第2冷水路1040の他端は、燃焼装置1006の潜熱熱交換器1016の入口へ接続している。潜熱熱交換器1016の出口には、第3冷水路1042の一端が接続している。第3冷水路1042の他端は、燃焼装置1044の潜熱熱交換器1046の入口へ接続している。
燃焼装置1044は、バーナ1048と、顕熱熱交換器1050と、潜熱熱交換器1046と、吹出しファン1052を備えている。バーナ1048の燃焼ガスは、吹出しファン1052によって吹出されて、顕熱熱交換器1050の内部を流れる水と、潜熱熱交換器1046の内部を流れる水を加熱した後に、外部に排出される。顕熱熱交換器1050は燃焼装置1044の内部を通る伝熱管であり、伝熱管の内部を通過する水と、伝熱管の外部を流れるバーナ1048の燃焼ガスとの間で熱交換を行う。潜熱熱交換器1046は燃焼装置1044の内部を通る伝熱管であり、伝熱管の内部を通過する水と、伝熱管の外部を流れるバーナ1048の燃焼ガスとの間で熱交換を行う。潜熱熱交換器1046の内部は低温の水が通過するため、外部を流れる燃焼ガスに含まれる水蒸気が潜熱熱交換器1046の表面に結露する。このときの水蒸気の凝縮熱によって、潜熱熱交換器1046の内部を流れる水が加熱される。
潜熱熱交換器1046の出口は、シスターン復路1054の一端に接続している。シスターン復路1054の他端は、シスターン1020の底部に接続されている。
シスターン往路1024から分岐した第1温水路1030は、燃焼装置1006の顕熱熱交換器1014の入口へ接続されている。顕熱熱交換器1014の出口には、第2温水路1056の一端が接続されている。第2温水路1056の他端は、燃焼装置1044の顕熱熱交換器1050の入口へ接続されている。顕熱熱交換器1050の出口には、第3温水路1058の一端が接続されている。第3温水路1058は、熱動弁経路1062、高温暖房往路1064、給湯加熱往路1066および風呂給湯加熱往路1068に分岐している。
第1温水路1030にはサーミスタ1092が設けられており、第1温水路を流れる水の温度、すなわちシスターン1020から汲み出される温水の温度を検出する。第3温水路1058にはサーミスタ1060が設けられており、第3温水路1058を流れる水の温度を検出する。サーミスタ1060、1092は、検出される水温をコントローラ1200へ出力する。
第3温水路1058から分岐した熱動弁経路1062は、シスターン復路1054へ接続している。熱動弁経路1062には熱動弁1070が挿入されている。熱動弁1070はコントローラ1200によって制御される。また熱動弁経路1062には、熱動弁1070を迂回するバイパス経路1072が設けられている。
第3温水路1058から分岐した高温暖房往路1064は、高温暖房機1074の入口に接続されている。本実施例の高温暖房機1074は浴室暖房機である。高温暖房機1074は熱動弁1074aを備えている。熱動弁1074aはコントローラ1200によって制御される。高温暖房機1074が使用されるときに熱動弁1074aが開かれる。高温暖房機1074が使用されない間は熱動弁1074aが閉じられている。高温暖房機1074の出口には高温暖房復路1076の一端が接続されている。高温暖房復路1076の他端は戻り経路1078に接続している。戻り経路1078は、第1冷水路1038に接続している。
第3温水路1058から分岐した給湯加熱往路1066は、熱交換器1080の第1流路1080aの入口に接続している。熱交換器1080はその内部に第1流路1080aと第2流路1080bを備えており、第1流路1080aを通過する流体と、第2流路1080bを通過する流体の間で熱交換を行う。給湯加熱往路1066には熱動弁1082が挿入されている。熱交換器1080の第1流路1080aの出口には、給湯加熱復路1084の一端が接続している。給湯加熱復路1084の他端は、戻り経路1078へ接続している。
第3温水路1058から分岐した風呂給湯加熱往路1068は、熱交換器1086の第1流路1086aの入口に接続している。熱交換器1086はその内部に第1流路1086aと第2流路1086bを備えており、第1流路1086aを通過する流体と第2流路1086bを通過する流体の間で熱交換を行う。風呂給湯加熱往路1068には熱動弁1088が設けられている。熱交換器1086の第1流路1086aの出口には、風呂給湯加熱復路1090の一端が接続している。風呂給湯加熱復路1090の他端は、戻り経路1078へ接続している。
給湯器1100は、燃焼装置1102と、熱交換器1080を備えている。一端が水道に接続された水道水経路1104は、燃焼装置1102の潜熱熱交換器1106の入口へ接続している。
燃焼装置1102は、バーナ1108と、顕熱熱交換器1110と、潜熱熱交換器1106と、吹出しファン1112を備えている。バーナ1108の燃焼ガスは、吹出しファン1112によって吹出されて、顕熱熱交換器1110の内部を流れる水と、潜熱熱交換器1106の内部を流れる水を加熱した後に、外部に排出される。顕熱熱交換器1110は燃焼装置1102の内部を通る伝熱管であり、伝熱管の内部を通過する水と、伝熱管の外部を流れるバーナ1108の燃焼ガスとの間で熱交換を行う。潜熱熱交換器1106は燃焼装置1102の内部を通る伝熱管であり、伝熱管の内部を通過する水と、伝熱管の外部を流れるバーナ1108の燃焼ガスとの間で熱交換を行う。潜熱熱交換器1106の内部は低温の水が通過するため、外部を流れる燃焼ガスに含まれる水蒸気が潜熱熱交換器1106の表面に結露する。このときの水蒸気の凝縮熱によって、潜熱熱交換器1106の内部を流れる水が加熱される。
潜熱熱交換器1106の出口には第1給湯路1114の一端が接続している。第1給湯路1114の他端は、熱交換器1080の第2流路1080bの入口に接続している。熱交換器1080の第2流路1080bの出口には、第2給湯路1116の一端が接続している。第2給湯路1116の他端は、燃焼装置1102の顕熱熱交換器1110の入口に接続している。顕熱熱交換器1110の出口には、第3給湯路1118の一端が接続している。第3給湯路1118の他端は、給湯栓1120に接続している。給湯栓1120は、浴室、洗面所、台所等に配置されている。図1では、これらの複数の給湯栓を1つの給湯栓1120で表現している。
水道水経路1104にはサーミスタ1122と流量センサ1128が設けられている。第2給湯路1116にはサーミスタ1124が設けられている。第3給湯路1118には、サーミスタ1126が設けられている。サーミスタ1122、1124、1126は、水温を検出するセンサであって、検出される水温をコントローラ1200へ出力する。流量センサ1128は、水量を検出するセンサであって、検出される水量をコントローラ1200へ出力する。
風呂給湯器1130は、熱交換器1086を備えている。風呂の浴槽1132の吸出口1132aに、浴槽往路1134の一端が接続されている。浴槽往路1134には、ポンプ1136が設けられている。ポンプ1136はコントローラ1200によって制御される。浴槽往路1134の他端は、熱交換器1086の第2流路1086bの入口に接続している。熱交換器1086の第2流路1086bの出口には、浴槽復路1138の一端が接続している。浴槽復路1138の他端は、浴槽1132の供給口1132bに接続している。浴槽往路1134には、水流スイッチ1140とサーミスタ1142が設けられている。浴槽復路1138には、水位センサ1144が設けられている。水流スイッチ1140、サーミスタ1142、水位センサ1144は、コントローラ1200に検出信号を出力する。水位センサ1144は水圧を検出する。コントローラ1200は、水位センサ1144が検出した水圧から浴槽1132に張られている湯の水位を推定する。水流スイッチ1140は浴槽往路1134を水が流れるとオンになる。サーミスタ1142は、浴槽1132から吸出された温水の温度を検出する。
給湯器1100の第3給湯路1118と風呂給湯器1130の浴槽復路1138は、注湯路1146を介して接続されている。注湯路1146にはソレノイド駆動タイプの注湯弁1148が設けられている。注湯弁1148は、コントローラ1200によって制御される。浴槽1132に湯を張るときには、注湯弁1148が開かれる。注湯弁1148が開かれると、第3給湯路1118から注湯路1146へ温水が流入し、注湯路1146へ流入した温水は浴槽復路1138へ流入する。浴槽復路1138へ流入した温水は、吸出口1132aと供給口1132bから浴槽1132に供給される。これにより、浴槽1132へ湯張りされる。
注湯路1146には流量センサ1150が設けられている。流量センサ1150は検出信号をコントローラ1200へ出力する。コントローラ1200は、流量センサ1150が検出した流量から、浴槽1132への湯張り量を推定する。
給湯器1100の第3給湯路1118から、補給水路1152が分岐している。補給水路1152は、第3給湯路1118からシスターン1020の上部へ水を供給する。補給水路1152には補給水弁1022が挿入されている。
発電機1004で発電した電力は、グリッドボックス1010へ供給される。グリッドボックス1010は、発電機1004から供給される電力を、家庭用電源に供給する。グリッドボックス1010はコントローラと通信可能である。グリッドボックス1010は、発電機1004から供給される電力の周波数を計測し、コントローラ1200へ出力する。コントローラ1200は、計測される電力の周波数が、家庭用電源の周波数から大きく外れている場合は、グリッドボックス1010へ指示して、その電力を家庭用電源へ供給せずに、ヒータ1154へ供給させる。ヒータ1154は、第2温水路1056を通過する温水を加熱する。コントローラ1200は、計測される電力の周波数が、家庭用電源の周波数とほぼ同じである場合は、グリッドボックス1010へ指示して、その電力を家庭用電源へ供給させる。
リモコン1202は、浴室内に配置されている。リモコン1202はコントローラ1200と通信可能である。ユーザは、リモコン1202を操作することによって、所望の給湯温度や、風呂の湯温および湯張り量を設定することができる。リモコン1202に入力された情報はコントローラ1200に出力される。
続いて、図2を参照して、コントローラ1200の構成について説明する。コントローラ1200は、CPU1200aとROM1200bとRAM1200cと入力ポート1200dと出力ポート1200eを有している。これらの各要素はバス線1200fによって通信可能に接続されている。
CPU1200aは、ROM1200bに格納されている制御プログラムを処理する。ROM1200bに格納されているプログラムの中には、コージェネレーションシステム1000を制御するプログラムが含まれる。RAM1200cは、コントローラ1200に入力される各種信号や、CPU1200aが処理を実行する過程で生成される各種データを一時的に記憶する。
入力ポート1200dには、水位電極1020aをはじめとする各種センサ群と、リモコン1202と、グリッドボックス1010が接続されている。各種センサ群やリモコン1202やグリッドボックス1010から出力された情報は入力ポート1200dに入力される。CPU1200aは、入力ポート1200dに入力された情報を取り込む。CPU1200aは、入力された情報に基づいて各種制御を実行する。
出力ポート1200eには、バーナ1012をはじめとするバーナ群、吸出しファン1018をはじめとする各種ファン、補給水弁1022をはじめとする各種弁、ポンプ1026をはじめとする各種ポンプ、およびグリッドボックス1010が接続されている。CPU1200aが生成して出力した各種信号は、出力ポート1200eを介してこれらの各構成要素に入力される。
続いて、上記したコントローラ1200によって実行される各種の処理について説明する。
(1)低温暖房機(床暖房機)運転
低温暖房機1032の運転を開始すると、コントローラ1200はポンプ1026を駆動し、熱動弁1034を開く。コントローラ1200は低温暖房機1032で必要とされる熱量に応じて、燃焼装置1006のバーナ1012の火力を設定する。バーナ1012を最大の火力としても、低温暖房機1032で必要とされる熱量を賄えない場合には、コントローラ1200は燃焼装置1044の運転も必要と判断し、不足する熱量に応じてバーナ1048の火力を設定する。コントローラ1200は、設定された火力でバーナ1012の燃焼を開始し、吸出しファン1018を駆動する。コントローラ1200は、必要であれば、燃焼装置1044のバーナ1048の燃焼を開始し、吹出しファン1052を駆動する。また、低温暖房機運転のみが実行される場合は、熱動弁1070を開き、熱動弁1074aと熱動弁1088と熱動弁1082を閉じる。
ポンプ1026の駆動によって、シスターン1020の下部から温水が汲み出される。汲み出された温水は、シスターン往路1024、低温暖房往路1028、低温暖房機1032、低温暖房復路1036、第1冷水路1038、冷却装置1008、第2冷水路1040、潜熱熱交換器1016、第3冷水路1042、潜熱熱交換器1046、シスターン復路1054を経由してシスターン1020へ戻る。
シスターン1020から汲み出された温水が、シスターン往路1024、第1温水路1030、顕熱熱交換器1014、第2温水路1056、顕熱熱交換器1050、第3温水路1058、熱動弁経路1062、シスターン復路1054を経由してシスターン1020へ戻る流路も存在する。なお、低温暖房機運転のみが実行される場合は、熱動弁1074a、熱動弁1088、熱動弁1082が閉じられている。このために、高温暖房機1074や熱交換器1080、熱交換器1086に温水が流入しないために、無駄に熱が使われるのを防止することができる。
バーナ1012の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1014を通過する温水と、潜熱熱交換器1016を通過する水がそれぞれ加熱される。またバーナ1048が燃焼している場合には、バーナ1048の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1050を通過する温水と、潜熱熱交換器1046を通過する水がそれぞれ加熱される。また、発電機1004による発電が行われているため、冷却装置1008を通過する水が加熱される。シスターン1020内の温水が上記した2つの流路内を循環するために、シスターン1020内から流出する水は温められて、低温暖房機1032における暖房に利用される。
燃焼装置1006のバーナ1012が燃焼し、ポンプ1026が駆動して冷却装置1008を水が通過している間、発電機1004は発電する。バーナ1012の火力は、低温暖房機1032で必要とされる熱量に応じて設定されており、バーナ1012の火力に応じて発電機1004で発電される電力は変化する。すなわち、本実施例のコージェネレーションシステム1000は、熱需要に応じて発電機1004による発電を行う、熱主電従型のシステムということができる。発電された電力は、グリッドボックス1010へ送電され、グリッドボックス1010から家庭用電源へ供給される。
なお、コントローラ1200は、サーミスタ1092によって検出される温度に基づいて、バーナ1012やバーナ1048の火力を調整する。サーミスタ1092によって検出される温度が低温暖房機1032を充分に加熱できる温度である場合には、バーナ1012やバーナ1048の火力を弱める(もしくはバーナ1048の燃焼を停止する)。逆に、サーミスタ1092によって検出される温度が低温暖房機1032を充分に加熱できない温度である場合には、バーナ1012やバーナ1048の火力を強める。上記のようにバーナ1012やバーナ1048の火力を調整することによって、低温暖房機1032の暖房能力を安定させることができる。
(2)高温暖房機(浴室乾燥機)運転
高温暖房機1074の運転を開始すると、コントローラ1200はポンプ1026を駆動し、熱動弁1074aを開き、熱動弁1070を閉じる。コントローラ1200は高温暖房機1074で必要とされる熱量に応じて、燃焼装置1006のバーナ1012の火力を設定する。バーナ1012を最大の火力としても、高温暖房機1074で必要とされる熱量を賄えない場合には、コントローラ1200は燃焼装置1044の運転も必要と判断し、不足する熱量に応じてバーナ1048の火力を設定する。コントローラ1200は、設定された火力でバーナ1012の燃焼を開始し、吸出しファン1018を駆動する。コントローラ1200は、必要であれば、燃焼装置1044のバーナ1048の燃焼を開始し、吹出しファン1052を駆動する。また、高温暖房機運転のみが実行される場合は、熱動弁1034と熱動弁1088と熱動弁1082を閉じる。
ポンプ1026の駆動によって、シスターン1020の下部から温水が汲み出される。汲み出された温水は、シスターン往路1024、第1温水路1030、顕熱熱交換器1014、第2温水路1056、顕熱熱交換器1050、第3温水路1058、高温暖房往路1064、高温暖房機1074、高温暖房復路1076、戻り経路1078、第1冷水路1038、冷却装置1008、第2冷水路1040、潜熱熱交換器1016、第3冷水路1042、潜熱熱交換器1046、シスターン復路1054を経由してシスターン1020へ戻る。
バーナ1012の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1014を通過する温水と、潜熱熱交換器1016を通過する水がそれぞれ加熱される。またバーナ1048が燃焼している場合には、バーナ1048の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1050を通過する温水と、潜熱熱交換器1046を通過する水がそれぞれ加熱される。また、発電機1004による発電が行われているため、冷却装置1008を通過する水が加熱される。シスターン1020内の温水が上記した流路内を循環するために、シスターン1020内から流出する水は温められて、高温暖房機1074における暖房に利用される。
高温暖房運転を実行する場合、第3温水路1058から熱動弁経路1062、バイパス経路1072、シスターン復路1054を経由してシスターン1020へ戻る流路も存在する。バイパス経路1072の口径が小さいために、この流路を循環する水量は少ない。この流路を多くの温水が循環し、熱動弁経路1062から多くの熱が放熱されることを防止することができる。なお、熱動弁経路1062を完全に閉じずにバイパス経路1072を使用するのには次の理由がある。即ち、熱動弁は開くまでにある程度の時間を要する。従って、高温暖房機1074の運転開始を命令してからしばらくの間は熱動弁1074aが閉じられたままである。バイパス経路1072が仮に存在していなくて熱動弁1070、1074a、1088、1082が閉じられた状態では、水が全く循環しない。従って、もしバイパス経路1072が存在しないと、高温暖房機1074の運転要求からしばらくの間はバーナ1012、1048によって加熱された水が循環しないことになり、顕熱熱交換器1014、1050内の水が沸騰してしまう。また、水が循環しないのにポンプ1026を駆動すると、ポンプ1026に負荷がかかってしまう。これらの問題を避けるために、バイパス経路1072が設けられている。高温暖房機1074の運転要求から熱動弁1074aが開かれるまでの間もバイパス経路1072を介して温水を循環させることができる。
燃焼装置1006のバーナ1012が燃焼し、ポンプ1026が駆動して冷却装置1008を水が通過している間、発電機1004は発電する。バーナ1012の火力は、高温暖房機1074で必要とされる熱量に応じて設定されており、バーナ1012の火力に応じて発電機1004で発電される電力は変化する。すなわち、本実施例のコージェネレーションシステム1000では、熱需要に応じて発電機1004が発電を行う。発電された電力は、グリッドボックス1010へ送電され、グリッドボックス1010から家庭用電源へ供給される。
なお、コントローラ1200は、サーミスタ1060によって検出される温度に基づいて、バーナ1012やバーナ1048の能力を調整する。サーミスタ1060によって検出される温度が高温暖房機1074を充分に加熱できる温度である場合には、バーナ1012やバーナ1048の火力を弱める(もしくはバーナ1048の燃焼を停止する)。逆に、サーミスタ1060によって検出される温度が高温暖房機1074を充分に加熱できない温度である場合には、バーナ1012やバーナ1048の火力を強める。上記のようにバーナ1012やバーナ1048の火力を調整することによって、高温暖房機1074の暖房能力を安定させることができる。
(3)給湯栓1120への給湯処理
給湯栓1120への給湯は、ユーザが給湯栓1120を開くことによって行われる。給湯栓1120が開かれると、水道水が水道水経路1104、潜熱熱交換器1106、第1給湯路1114、熱交換器1080の第2流路1080b、第2給湯路1116、顕熱熱交換器1110、第3給湯路1118を経由し、給湯栓1120に供給される。この給湯の場合、ポンプによって温水が運ばれるのではない。水道水の圧力によって温水が運ばれる。
コントローラ1200は、給湯が開始されたか否かを常時監視している。コントローラ1200は、流量センサ1128の検出値が2.7(L/m;リットル/分)を超えると、給湯が開始されたと判断する。
給湯が開始されると、コントローラ1200は図4に示す給湯処理を開始する。
ステップS400で給湯が開始されると、ステップS402で給湯に係る熱需要を決定する。給湯に係る熱需要は、給湯設定温度と水道水温度の温度差ΔTと、給湯流量で表現される。給湯設定温度はユーザが望む給湯温度であって、リモコン1202に入力されている。水道水温度はサーミスタ1122から検出される。給湯設定温度と水道水温度の差を算出することで、温度差ΔTを得ることができる。給湯流量は、流量センサ1128から検出される。温度差ΔTと給湯流量が決定されると、処理はステップS404へ進み、決定された熱需要に応じて、燃焼装置1006のバーナ1012の火力を設定する。バーナ1012を最大の火力としても、給湯に係る熱需要を賄えない場合には、コントローラ1200は燃焼装置1044の運転も必要と判断し、不足分に応じてバーナ1048の火力を設定する。バーナ1012、バーナ1048の火力が設定されると、処理はステップS406へ進み、バーナ1012の燃焼を開始し、吸出しファン1018を駆動して、燃焼装置1006の運転を開始する。また、必要であれば、バーナ1048の燃焼を開始し、吹出しファン1052を駆動して、燃焼装置1044の運転を開始する。燃焼装置1006、燃焼装置1044の運転が開始されると、処理はステップS408へ進み、バーナ1108の燃焼を開始し、吹出しファン1112を駆動して、燃焼装置1102の運転を開始する。燃焼装置1102の運転が開始されると、処理はステップS410へ進み、熱動弁1082を開き、ポンプ1026を駆動する。
水道水経路1104を介して供給される水道水は、潜熱熱交換器1106へ流入し、バーナ1108の燃焼ガスに含まれている水蒸気の凝縮熱によって加熱される。潜熱熱交換器1106で加熱された水は、第1給湯路1114を経由して熱交換器1080の第2流路1080bへ供給され、熱交換器1080の第1流路1080aを流れる温水との熱交換によって加熱される。熱交換器1080で加熱された水は、第2給湯路1116を経由して顕熱熱交換器1110へ供給され、バーナ1108の燃焼ガスとの熱交換によって加熱される。顕熱熱交換器1110で加熱された水は、第3給湯路1118を経由して給湯栓1120から給湯される。
ポンプ1026の駆動によって、シスターン1020の下部から温水が汲み出される。汲み出された温水は、シスターン往路1024、第1温水路1030、顕熱熱交換器1014、第2温水路1056、顕熱熱交換器1050、第3温水路1058、給湯加熱往路1066、熱交換器1080の第1流路1080a、給湯加熱復路1084、戻り経路1078、第1冷水路1038、冷却装置1008、第2冷水路1040、潜熱熱交換器1016、第3冷水路1042、潜熱熱交換器1046、シスターン復路1054を経由してシスターン1020へ戻る。
バーナ1012の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1014を通過する温水と、潜熱熱交換器1016を通過する水がそれぞれ加熱される。またバーナ1048が燃焼している場合には、バーナ1048の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1050を通過する温水と、潜熱熱交換器1046を通過する水がそれぞれ加熱される。また、発電機1004による発電が行われているため、冷却装置1008を通過する水が加熱される。シスターン1020内の温水が上記した流路内を循環するために、シスターン1020内から流出する水は温められて、熱交換器1080における給湯加熱に利用される。
燃焼装置1006のバーナ1012が燃焼し、ポンプ1026が駆動して冷却装置1008を水が通過している間、発電機1004は発電する。バーナ1012の火力は、給湯に必要とされる熱量に応じて設定されており、バーナ1012の火力に応じて発電機1004で発電される電力は変化する。すなわち、本実施例のコージェネレーションシステム1000では、熱需要に応じて発電機1004が発電を行う。発電された電力は、グリッドボックス1010へ送電され、グリッドボックス1010から家庭用電源へ供給される。
給湯運転をしている間、コントローラ1200はサーミスタ1126で検出される温度(給湯温度)に基づいて、バーナ1108の能力を調整する。図4のステップS412で、コントローラ1200は給湯温度と給湯設定温度を比較する。給湯温度が給湯設定温度に満たない場合(ステップS412でYESの場合)、処理はステップS414へ進み、バーナ1108の火力を強める。給湯温度が給湯設定温度以上の場合(ステップS412でNOの場合)、処理はステップS416へ進み、バーナ1108の火力を弱める(もしくはバーナ1108の燃焼を停止する)。
ステップS418では、給湯が終了したか否かを判断する。コントローラ1200は、流量センサ1128の検出値が2.0(L/m)以下になると、給湯が終了したと判断する。給湯が終了した場合(ステップS418でYESの場合)、処理はステップS420へ移行する。給湯が終了していない場合(ステップS418でNOの場合)、処理はステップS412へ移行し、ステップS412からステップS418の処理を繰り返し実施する。
ステップS420では、バーナ1012の燃焼を停止し、吸出しファン1018の運転を停止して、燃焼装置1006の運転を停止する。また、燃焼装置1044が運転している場合には、バーナ1048の燃焼を停止し、吹出しファン1052の運転を停止して、燃焼装置1044の運転を停止する。ステップS422では、バーナ1108の燃焼を停止し、吹出しファン1112の運転を停止して、燃焼装置1102の運転を停止する。ステップS424では、熱動弁1082を閉じて、ポンプ1026の運転を停止する。ステップS426で、給湯運転を終了する。
上記の給湯運転において、給湯を開始した直後は、シスターン1020内の温水が上記した流路内を循環して温められるまでに時間がかかるため、熱交換器1080の第1流路1080aを流れる温水の温度はゆるやかに上昇していく。このため、給湯を開始した直後では、燃焼装置1102を用いないことには、水道水を給湯設定温度まで加熱することはできない。熱交換器1080のみを用いることによって水道水を給湯設定温度まで加熱することはできない。
本実施例のコージェネレーションシステム1000では、給湯の開始とともに、燃焼装置1006と、燃焼装置1102の両方の運転を開始する。燃焼装置1102の運転を開始することによって、給湯を開始した直後であっても、水道水を潜熱熱交換器1106、顕熱熱交換器1110で加熱して、給湯設定温度まで加熱することができる。給湯を開始した直後でも、所望の温度で給湯を行うことができる。
給湯を開始してからある程度の時間が経過して、シスターン1020内の温水が充分に温められると、熱交換器1080の第1流路1080aに高温の温水が流れ、第2流路1080bを流れる水は充分に加熱されるようになる。上記の給湯運転では、熱交換器1080の第2流路1080bを流れる水が充分に加熱されるようになると、ステップS412、S416でバーナ1108の火力が弱められていく。熱交換器1080の第1流路1080aを流れる温水との熱交換のみによって給湯設定温度の温水を給湯できるようになると、燃焼装置1102の運転が停止する。それ以降は熱交換器1080のみを用いた水道水の加熱が行われる。
なお上記では、ステップS412〜S416で、給湯温度と給湯設定温度に基づいてバーナ1108の火力を調整する例を説明したが、バーナ1108の火力の調整は、他の手法によっても行うことができる。例えば、サーミスタ1126で検出される給湯温度の代わりに、サーミスタ1124で検出される温度と給湯設定温度に基づいてバーナ1108の火力を調整してもよい。このような場合には、サーミスタ1124で検出される温度T1に、顕熱熱交換器1110を通過することによる温度上昇幅dTを加算した値T1+dTを、給湯設定温度と比較する。顕熱熱交換器1110を通過することによる温度上昇幅dTは、そのときのバーナ1108の火力から算出することができる。加算値T1+dTが給湯設定温度に満たない場合にバーナ1108の火力を増加し、加算値T1+dTが給湯設定温度以上の場合にバーナ1108の火力を低減することによって、給湯設定温度の温水を給湯することができる。
(4)湯張り運転
風呂の浴槽1132への湯張り運転は、上記した(3)の給湯栓1120への給湯運転とほぼ同様の内容が実施される。ここでは、(3)の給湯栓1120への給湯運転と異なる点のみ説明する。
浴室にはリモコン1202が備えられている。ユーザはリモコン1202を用いて浴槽1132の湯温と湯張り量を設定することができる。また、リモコン1202には湯張りを開始するスイッチが設けられている。このスイッチが操作されると、コントローラ1200は注湯弁1148を開く。そうすると、水道水経路1104、潜熱熱交換器1106、第1給湯路1114、熱交換器1080、第2給湯路1116、顕熱熱交換器1110、第3給湯路1118、注湯路1146を経て、水道水が浴槽復路1138に流れる。浴槽復路1138に流れ込んだ水は、吸出口1132aと供給口1132bの両方から浴槽1132に流入する。
浴槽1132への湯張りが開始されると、図4の給湯処理のフローチャートに従ってコントローラ1200は各種制御を実行する。コントローラ1200は、浴槽1200への湯張り量が設定値(リモコン1202によってユーザが予め設定している)になると、注湯弁1148を閉じる。浴槽1132への湯張り量は、水位センサ1144の値を読取ることによって得ることができる。注湯弁1148が閉じられると、湯張り運転を終了する。
(5)追焚き運転
風呂の浴槽1132の追焚き運転は、リモコン1202に設けられた追焚きスイッチをユーザが操作することによって開始される。追焚き運転が開始されると、コントローラ1200はポンプ1026を駆動し、熱動弁1088を開く。コントローラ1200は追焚きに必要とされる熱量に応じて、燃焼装置1006のバーナ1012の火力を設定する。バーナ1012を最大の火力としても、追焚きに必要とされる熱量を賄えない場合には、コントローラ1200は燃焼装置1044の運転も必要と判断し、不足する熱要に応じてバーナ1048の火力を設定する。コントローラ1200は、設定された火力でバーナ1012の燃焼を開始し、吸出しファン1018を駆動する。コントローラ1200は、必要であれば、燃焼装置1044のバーナ1048の燃焼を開始し、吹出しファン1052を駆動する。またコントローラ1200は、ポンプ1136を駆動する。追焚き運転のみが実行される場合は、熱動弁1034と熱動弁1074aと熱動弁1082を閉じる。
ポンプ1026の駆動によってシスターン1020の下部から取出された水は、シスターン往路1024、第1温水路1030、顕熱熱交換器1014、第2温水路1056、顕熱熱交換器1050、第3温水路1058、風呂給湯加熱往路1068、熱交換器1086、風呂給湯加熱復路1090、戻り経路1078、第1冷水路1038、冷却装置1008、第2冷水路1040、潜熱熱交換器1016、第2冷水路1042、潜熱熱交換器1046、シスターン復路1054を介してシスターン1020に戻る。
バーナ1012の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1014を通過する温水と、潜熱熱交換器1016を通過する水がそれぞれ加熱される。またバーナ1048が燃焼している場合には、バーナ1048の燃焼ガスによって、顕熱熱交換器1050を通過する温水と、潜熱熱交換器1046を通過する水がそれぞれ加熱される。また、発電機1004による発電が行われているため、冷却装置1008を通過する水が加熱される。シスターン1020内の温水が上記した流路内を循環するために、シスターン1020内から流出する水は温められて、風呂の追焚きに利用される。
シスターン1020から汲み出された温水は、顕熱熱交換器1014、顕熱熱交換器1050で加熱されて、熱交換器1086の第1流路1086aへ流入する。一方、ポンプ1136の駆動によって、浴槽1132の吸出口1132aから浴槽1132内の温水が吸出され、吸出された温水は浴槽往路1134を流れて熱交換器1086の第2流路1086bへ流入する。熱交換器1086における熱交換によって、浴槽1132から吸出された温水は加熱されて、浴槽復路1138を経て供給口1132bから浴槽1132内へ戻る。熱交換器1086における熱交換によって、風呂給湯加熱往路1068から流入する温水は冷却されて、風呂給湯加熱復路1090へ流入する。風呂給湯加熱復路1090へ流入した水は、戻り経路1078、第1冷水路1038を経て、冷却装置1008へ流入する。冷却装置1008へ流入した水は、発電機1004のクーラ5012を通過する作動流体から熱を受取り、第2冷水路1040へ流入する。第2冷水路1040へ流入した水は、潜熱熱交換器1016、潜熱熱交換器1046でそれぞれ熱を受取り、シスターン復路1054を経てシスターン1020へ還流する。
燃焼装置1006のバーナ1012が燃焼し、ポンプ1026が駆動して冷却装置1008を水が通過している間、発電機1004は発電する。バーナ1012の火力は、追焚きで必要とされる熱量に応じて設定されており、バーナ1012の火力に応じて発電機1004で発電される電力は変化する。すなわち、本実施例のコージェネレーションシステム1000では、熱需要に応じて発電機1004が発電を行う。発電された電力は、グリッドボックス1010へ送電され、グリッドボックス1010から家庭用電源へ供給される。
コントローラ1200はサーミスタ1142で検出される温度を監視している。サーミスタ1142で検出される温度が、設定温度まで到達すると、ポンプ1136の運転を停止し、追焚き運転を終了する。
本実施例のコージェネレーションシステム1000について詳細に説明した。本実施例によると、暖房や給湯などの熱需要に応じて、発電機1004を駆動して発電を行うことができる。発電された電力は、家庭用電力として利用することができる。
本実施例のコージェネレーションシステム1000では、低温暖房機1032や高温暖房機1074での暖房や、給湯加熱によって低温となった水を、加熱することなく発電装置1002の冷却装置1008へ供給している。これによって、発電機1004のクーラ5012を通過する作動流体の温度を大きく低下させることが可能となり、発電機1004で発生する電力を増大させることができる。
本実施例のコージェネレーションシステム1000は、発電機1004(スターリングエンジンに相当する)と、発電機1004のヒータ5016(ヒータ部に相当する)を加熱するバーナ1012(第1バーナに相当する)と、バーナ1012の燃焼ガスと熱媒との間で熱交換する顕熱熱交換器1014(第1熱交換器に相当する)と、熱媒と水との間で熱交換する熱交換器1080(第2熱交換器に相当する)と、熱媒を熱交換器1014と熱交換器1080の間で循環させるシスターン1020、シスターン往路1024、ポンプ1026、第1温水路1030、第2温水路1056、顕熱熱交換器1050、第3温水路1058、給湯加熱往路1066、給湯加熱復路1084、戻り経路1078、第1冷水路1038、冷却装置1008、第2冷水路1040、潜熱熱交換器1016、第3冷水路1042、潜熱熱交換器1046、シスターン復路1054(循環させる手段に相当する)と、熱交換器1080から流出する水を給湯栓1120(給湯利用個所に相当する)へ供給する第2給湯路1116、顕熱熱交換器1110、第3給湯路1118(給湯路に相当する)と、顕熱熱交換器1110を加熱するバーナ1108(第2バーナに相当する)と、給湯栓1120における熱需要に応じてバーナ1012の火力を制御するコントローラ1200(コントローラに相当する)を備えている。
本実施例のコージェネレーションシステム1000は、さらに給湯栓1120に供給する水の設定温度を取得するリモコン1202(取得する手段に相当する)と、バーナ1108によって加熱される顕熱熱交換器1110より下流で、第3給湯路1118を流れる水の温度を検出するサーミスタ1126(第1温度センサに相当する)を備え、コントローラ1200はサーミスタ1126で検出される温度と設定温度に基づいてバーナ1108の火力を制御する。
あるいは、本実施例のコージェネレーションシステム1000は、さらに給湯栓1120に供給する水の設定温度を取得するリモコン1202と、バーナ1108によって加熱される顕熱熱交換器1110より上流で、第2給湯路1116を流れる水の温度を検出するサーミスタ1124(第2温度センサに相当する)を備え、コントローラ1200はサーミスタ1124で検出される温度と設定温度に基づいてバーナ1108の火力を制御する。
(第2実施例)
図3を参照しながら、本実施例のコージェネレーションシステム3000について説明する。第1実施例のコージェネレーションシステム1000と同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施例の第1冷水路3038は、燃焼装置1044の潜熱熱交換器1046の入口に接続している。潜熱熱交換器1046の出口には、第2冷水路3040の一端が接続している。第2冷水路3040の他端は、燃焼装置1006の潜熱熱交換器1016の入口に接続している。潜熱熱交換器1016の出口には、第3冷水路3042の一端が接続している。第3冷水路3042の他端は、冷却装置1008の入口に接続している。冷却装置1008の出口には、シスターン復路3054の一端が接続している。シスターン復路3054の他端は、シスターン1020の底部に接続している。
燃焼装置1006と燃焼装置1044の両方が運転している状態では、低温暖房機1032や、高温暖房機1074や、熱交換器1080の第1流路1080aや熱交換器1086の第1流路1086aを通過して低温となった水は、第1冷水路3038を経由して燃焼装置1044の潜熱熱交換器1046へ流入し、燃焼ガスに含まれる水蒸気の凝縮熱によって加熱される。潜熱熱交換器1046で加熱された水は、第2冷水路3040を経由して燃焼装置1006の潜熱熱交換器1016へ流入し、燃焼ガスに含まれる水蒸気の凝縮熱によって加熱される。潜熱熱交換器1046で加熱された水は、第3冷水路3042を経由して冷却装置1008へ流入し、発電機1004のクーラ5012を通過する作動流体との熱交換によって加熱される。冷却装置1008で加熱された水は、シスターン復路3054を経由してシスターン1020に戻る。
本実施例のコージェネレーションシステム3000は、第1実施例のコージェネレーションシステム1000と同様にして、低温暖房機運転、高温暖房機運転、給湯栓1120への給湯運転、湯張り運転、追焚き運転を行うことができる。
本実施例のコージェネレーションシステム3000では、低温暖房機1032や高温暖房機1074での暖房や、給湯加熱によって低温となった水を、加熱することなく潜熱熱交換器1046、潜熱熱交換器1016へ供給している。これによって、燃焼装置1044、燃焼装置1006の燃焼ガスに含まれる水蒸気を確実に凝縮させて、燃焼ガスから確実に潜熱を回収することができる。システム全体での熱の利用効率が向上する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1はコージェネレーションシステム1000の構成を示す図である。(第1実施例) 図2はコントローラ1200の構成を示す図である。(第1実施例、第2実施例) 図3はコージェネレーションシステム3000の構成を示す図である。(第2実施例) 図4は給湯運転のフローチャートである。(第1実施例、第2実施例) 図5は発電機1004の概略の構成を示す図である。(第1実施例、第2実施例)
符号の説明
1000:コージェネレーションシステム
1002:発電装置
1004:発電機
1006:燃焼装置
1008:冷却装置
1010:グリッドボックス
1012:バーナ
1014:顕熱熱交換器
1016:潜熱熱交換器
1018:吸出しファン
1020:シスターン
1020a、1020b:水位電極
1022:補給水弁
1024:シスターン往路
1026:ポンプ
1028:低温暖房往路
1030:第1温水路
1032:低温暖房機
1034:熱動弁
1036:低温暖房復路
1038:第1冷水路
1040:第2冷水路
1042:第3冷水路
1044:燃焼装置
1046:潜熱熱交換器
1048:バーナ
1050:顕熱熱交換器
1052:吹出しファン
1054:シスターン復路
1056:第2温水路
1058:第3温水路
1060:サーミスタ
1062:熱動弁経路
1064:高温暖房往路
1066:給湯加熱往路
1068:風呂給湯加熱往路
1070:熱動弁
1072:バイパス経路
1074:高温暖房機
1074a:熱動弁
1076:高温暖房復路
1078:戻り経路
1080:熱交換器
1082:熱動弁
1084:給湯加熱復路
1086:熱交換器
1088:熱動弁
1090:風呂給湯加熱復路
1100:給湯器
1102:燃焼装置
1104:水道水経路
1106:潜熱熱交換器
1108:バーナ
1110:顕熱熱交換器
1112:吹出しファン
1114:第1給湯路
1116:第2給湯路
1118:第3給湯路
1120:給湯栓
1122:サーミスタ
1124:サーミスタ
1126:サーミスタ
1128:流量センサ
1130:風呂給湯器
1132:浴槽
1134:浴槽往路
1136:ポンプ
1138:浴槽復路
1140:水流スイッチ
1142:サーミスタ
1144:水位センサ
1146:注湯路
1148:注湯弁
1150:流量センサ
1152:補給水路
1154:ヒータ
1200:コントローラ
1200a:CPU
1200b:ROM
1200c:RAM
1200d:入力ポート
1200e:出力ポート
1200f:バス線
1202:リモコン
5002:高温室
5004:低温室
5006:流路
5008:ディスプレーサ
5010:ばね
5012:クーラ
5014:再生器
5016:ヒータ
5018:ピストン
5020:ばね
5022:コイル
5024:ピストンロッド

Claims (2)

  1. スターリングエンジンと、
    スターリングエンジンのヒータ部を加熱する第1バーナと、
    第1バーナの燃焼ガスと熱媒との間で熱交換する第1熱交換器と、
    水道水を導入して熱媒と水道水との間で熱交換する第2熱交換器と、
    熱媒を第1熱交換器と第2熱交換器の間で循環させる手段と、
    第2熱交換器から流出する水を給湯利用個所へ供給する給湯路と、
    給湯路を加熱する第2バーナと、
    給湯利用個所に供給する水の設定温度を取得する取得手段と、
    第2熱交換器に導入する水道水の温度を検出する水道水温度センサと、
    第2バーナによって加熱される部位より下流の給湯路を流れる水の温度を検出する第1温度センサと、
    取得手段で取得した設定温度と水道水温度センサで検出した水道水温度の差に基づいて第1バーナの火力を制御するとともに、取得手段で取得した設定温度と第1温度センサで検出した温度の差に基づいて第2バーナの火力を制御するコントローラ、
    を備えているコージェネレーションシステム。
  2. スターリングエンジンと、
    スターリングエンジンのヒータ部を加熱する第1バーナと、
    第1バーナの燃焼ガスと熱媒との間で熱交換する第1熱交換器と、
    水道水を導入して熱媒と水道水との間で熱交換する第2熱交換器と、
    熱媒を第1熱交換器と第2熱交換器の間で循環させる手段と、
    第2熱交換器から流出する水を給湯利用個所へ供給する給湯路と、
    給湯路を加熱する第2バーナと、
    給湯利用個所に供給する水の設定温度を取得する取得手段と、
    第2熱交換器に導入する水道水の温度を検出する水道水温度センサと、
    第2熱交換器よりも下流で第2バーナによって加熱される部位より上流の給湯路を流れる水の温度を検出する第2温度センサと、
    取得手段で取得した設定温度と水道水温度センサで検出した水道水温度の差に基づいて第1バーナの火力を制御するとともに、取得手段で取得した設定温度と第2温度センサで検出した温度の差に基づいて第2バーナの火力を制御するコントローラ、
    を備えているコージェネレーションシステム。
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