JP4421429B2 - グレーテッドインデックス型マルチモードファイバ - Google Patents
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Description
大越孝敬、岡本勝就、保位和夫、"光ファイバ"、第7章、pp.182−184、オーム社、1984年
本発明のGIマルチモードファイバは、中心に設けられ、その中心部にゲルマニウム(Ge)またはリン(P)のいずれか一方を含み、その外周部にフッ素(F)を含む石英系ガラスからなるコアと、このコアの周囲にコアと同心円状に設けられたクラッドとを備える光ファイバである。
コアの中心部とは、コアの中心を同心円状に囲み、ゲルマニウムかリンのいずれか一方を含むコア領域の内側部分で、コアの中心からの距離が0〜コア半径の70%程度の領域のことである。コアの外周部とは、中心部を同心円状に囲む残りのコア領域のことである。
図2から、コアにゲルマニウムを含むGIマルチモードファイバは、最適値αoptが波長の変化に対して最も大きな変動を示しているので、伝送帯域幅の波長依存性が最も顕著に表れる。
このGIマルチモードファイバでは、コアの中心部に含まれるゲルマニウムの屈折率分布次数α1、外周部に含まれるフッ素の屈折率分布次数α2がそれぞれ、波長0.85μmで最適化されたものとする。このGIマルチモードファイバは、波長0.85μmで最適化されているので、この波長において伝送帯域幅が最大となる。
ここで、伝送帯域幅は、伝送可能な伝送レートと光ファイバの距離の積で表され、光ファイバの伝送容量を示している。
したがって、本発明のGIマルチモードファイバは、波長0.8〜1.1μmにおいて、伝送速度が高く、波長分割多重伝送を可能とする光ファイバである。
したがって、本発明のGIマルチモードファイバは、波長0.85〜1.1μmにおいて、伝送速度が高く、波長分割多重伝送を可能とする光ファイバである。
したがって、本発明のGIマルチモードファイバは、波長0.8〜1.3μmにおいて、伝送速度が高く、波長分割多重伝送を可能とする光ファイバである。
したがって、本発明のGIマルチモードファイバは、波長0.8〜1.2μmにおいて、伝送速度が高く、波長分割多重伝送を可能とする光ファイバである。
したがって、本発明のGIマルチモードファイバは、波長0.8〜1.3μmにおいて、伝送損失が低く、波長分割多重伝送に適した光ファイバである。
本発明に係るGIマルチモードファイバの製造方法は、PCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition Method:プラズマ化学気相溶着法)あるいはMCVD(Modified Chemical Vapor Deposition Method:内付け化学気相溶着法)を用いて、2種類のドーパントをコアの外周部、中心部に順に添加し、添加濃度を正確に制御し、所望の屈折率プロファイルを有する母材を作製する。その母材に高温を加え、細長く線引きすることにより、GIマルチモードファイバを作製する。
中心部にゲルマニウムを含み、外周部にフッ素を含む石英系ガラスからなるコアと、このコアの周囲にコアと同心円状に設けられた純粋石英ガラスからなるクラッドとを有するGIマルチモードファイバを作製した。
このGIマルチモードファイバを波長0.85μmにおいて最適化し、クラッドに対するコア中心の比屈折率差Δを0.01とした。さらに、コアの直径を50μm(コア半径a=25μm)、クラッドの直径を125μmとした。
また、Δ=ΔGe+ΔFとし、ΔGe=ΔinとΔF=Δoutとの比率を変化させた。
得られたGIマルチモードファイバの伝送帯域幅の波長依存性を調べた。結果を図3に示す。
中心部にゲルマニウムを含み、外周部にフッ素を含む石英系ガラスからなるコアと、このコアの周囲にコアと同心円状に設けられた純粋石英ガラスからなるクラッドとを有するGIマルチモードファイバを作製した。
このGIマルチモードファイバを波長0.85μmにおいて最適化し、クラッドに対するコア中心の比屈折率差Δを0.02とした。さらに、コアの直径を62.5μm(コア半径a=31.25μm)、クラッドの直径を125μmとした。
また、Δ=ΔGe+ΔFとし、ΔGe=ΔinとΔF=Δoutとの比率を変化させた。
得られたGIマルチモードファイバの伝送帯域幅の波長依存性を調べた。結果を図9に示す。
中心部にリンを含み、外周部にフッ素を含む石英系ガラスからなるコアと、このコアの周囲にコアと同心円状に設けられた純粋石英ガラスからなるクラッドとを有するGIマルチモードファイバを作製した。
このGIマルチモードファイバを波長0.85μmにおいて最適化し、クラッドに対するコア中心の比屈折率差Δを0.01とした。さらに、コアの直径を50μm(コア半径a=25μm)、クラッドの直径を125μmとした。
また、Δ=ΔP+ΔFとし、ΔP=ΔinとΔF=Δoutとの比率を変化させた。
得られたGIマルチモードファイバの伝送帯域幅の波長依存性を調べた。結果を図15に示す。
中心部にリンを含み、外周部にフッ素を含む石英系ガラスからなるコアと、このコアの周囲にコアと同心円状に設けられた純粋石英ガラスからなるクラッドとを有するGIマルチモードファイバを作製した。
このGIマルチモードファイバを波長0.85μmにおいて最適化し、クラッドに対するコア中心の比屈折率差Δを0.02とした。さらに、コアの直径を62.5μm(コア半径a=31.25μm)、クラッドの直径を125μmとした。
また、Δ=ΔP+ΔFとし、ΔP=ΔinとΔF=Δoutとの比率を変化させた。
得られたGIマルチモードファイバの伝送帯域幅の波長依存性を調べた。結果を図16に示す。
Claims (6)
- ドーパントを含む石英系ガラスからなるコアと、該コアの外周に設けられたクラッドとを備えるグレーテッドインデックス型マルチモードファイバであって、
前記コアは、その中心部にドーパントとしてゲルマニウムまたはリンのいずれか一方のみを含み、その外周部にドーパントとしてフッ素のみを含むものであり(ここで、コアの中心部とは、コアの中心を同心円状に囲み、ゲルマニウムかリンのいずれか一方のみを含むコア領域の内側部分で、コアの中心からの距離がコア半径の70%程度の領域のことである。コアの外周部とは、中心部を同心円状に囲む残りのコア領域のことである。)、
以下の式(1)〜(4)を満足する屈折率プロファイルを有し、
以下の式(2)〜(4)における屈折率分布次数α 1 、α 2 はそれぞれ独立に、使用波長領域において伝送帯域幅を最大とする最適値を有することを特徴とするグレーテッドインデックス型マルチモードファイバ。
- 前記コアの中心部にゲルマニウムが含まれ、前記コアの外周部にフッ素が含まれ、かつ、コアの直径が50μm、クラッドの直径が125μmであり、波長0.8〜1.1μmにおける伝送帯域幅が3GHz・kmを超えることを特徴とする請求項1に記載のグレーテッドインデックス型マルチモードファイバ。
- 前記コアの中心部にゲルマニウムが含まれ、前記コアの外周部にフッ素が含まれ、かつ、コアの直径が62.5μm、クラッドの直径が125μmであり、波長0.85〜1.1μmにおける伝送帯域幅が2GHz・kmを超えることを特徴とする請求項1に記載のグレーテッドインデックス型マルチモードファイバ。
- 前記コアの中心部にリンが含まれ、前記コアの外周部にフッ素が含まれ、かつ、コアの直径が50μm、クラッドの直径が125μmであり、波長0.8〜1.3μmにおける伝送帯域幅が3GHz・kmを超えることを特徴とする請求項1に記載のグレーテッドインデックス型マルチモードファイバ。
- 前記コアの中心部にリンが含まれ、前記コアの外周部にフッ素が含まれ、かつ、コアの直径が62.5μm、クラッドの直径が125μmであり、波長0.8〜1.2μmにおける伝送帯域幅が2GHz・kmを超えることを特徴とする請求項1に記載のグレーテッドインデックス型マルチモードファイバ。
- 前記コアの中心部にリンが含まれ、前記コアの外周部にフッ素が含まれ、波長0.8〜1.3μmにおける伝送損失が2dB/km以下であることを特徴とする請求項1に記載のグレーテッドインデックス型マルチモードファイバ。
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