JP4358126B2 - マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路 - Google Patents

マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路 Download PDF

Info

Publication number
JP4358126B2
JP4358126B2 JP2005035764A JP2005035764A JP4358126B2 JP 4358126 B2 JP4358126 B2 JP 4358126B2 JP 2005035764 A JP2005035764 A JP 2005035764A JP 2005035764 A JP2005035764 A JP 2005035764A JP 4358126 B2 JP4358126 B2 JP 4358126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
wavelength
transmission bandwidth
compensated
compensating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005035764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006221042A (ja
Inventor
寧 官
勝宏 竹永
邦治 姫野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2005035764A priority Critical patent/JP4358126B2/ja
Publication of JP2006221042A publication Critical patent/JP2006221042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4358126B2 publication Critical patent/JP4358126B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

本発明は、ダブルウィンドウ用に最適化されたマルチモードファイバ(Multimode fiber、以下、MMFと記す。)のモード分散を補償するマルチモード分散補償ファイバマルチモード分散補償ファイバ(Multimode Dispersion Compensating Fiber、以下、MM−DCFと記す。)用いたダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバのモード分散の補償方法及び前記MM−DCFと被補償ファイバとを接続してなる光導波路関する。本発明では、特定のMM−DCF前記被補償ファイバに接続して使用することにより、最適化した以外の波長帯において、伝送帯域幅を高くすることができる。また、従来のMM−DCFに比べ、本発明のMM−DCFを用いた場合には、高伝送帯域幅となる波長領域が非常に広く、波長多重に適している。
グレーデッドインデックス(Graded Index、以下、GIと記す。)型MMFは、光ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下、LANと記す。)の伝送線路として広く使われている。LANの高速化要求に従い、MMFのプロファイル制御の精度が上がり、現在はほぼ性能限界に達している。MMFの伝送帯域幅をこれ以上に高めるためには、波長多重(Wavelength Division Multiplexing、以下、WDMと記す。)しなければならない。
しかし、従来のゲルマニウム(Ge)をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたMMFは、最適な形状が波長に大きく依存するため、ある特定の波長に対して最適化されたMMFは、異なる波長では伝送帯域幅がかなり劣化することになり、WDMには向かない。
本発明者らは、所望の波長で伝送帯域幅が高くなるMM−DCFを発明し、既に特許出願している(特願2003−83790及び特願2003−83791)。
その他、本発明に関連する従来技術としては、例えば、非特許文献1〜5に開示されている。
R. Olshansky and D. B. Keck,"Pulse broadening in graded-index optical fibers,"Appl. Opt., vol. 15, pp. 483-491, 1976 N. Shibata and T. Edahiro,"Refractive-index dispersion for GeO2-, P2O5-, and B2O3-doped silica glasses in optical fibers,"Trans. IECE Japan, vol. E65, pp. 166-172, 1982 J. W. Fleming,"Material dispersion in lightguide glasses,"Electron Lett., vol. 14, pp. 326-328, 1978 Mode Scrambler Requirements for Overfilled Launching Conditions to Multimode Fibers, TIA/EIA Fiber Optic Test Procedure (FOTP)-54, Dec. 2001 D. G. Cunningham and W. G. Lane, Gigabit Ethernet Networking, Indianapolis, IN: Macmillan Technical Publishing, 2003, p.346
しかしながら、特願2003−83790及び特願2003−83791において本発明者らが提案したMM−DCFは、従来のMMFと同じくゲルマニウム(Ge)をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたものであるため、確かに所望の波長の伝送帯域幅を高くすることができるが、その波長から少し外れた波長領域では、やはり伝送帯域幅が急激に劣化する問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、ダブルウィンドウ用に最適化されたMMFからなる被補償ファイバに接続した際に、高伝送帯域幅となる波長領域が非常に広く、製造が容易なWDMに適したMM−DCF用いるモード分散の補償方法及び光導波路提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.95≦α≦2.15であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.15≦R≦0.47であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.9≦α≦2.1であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.37≦R≦0.57であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.7≦α≦1.9であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.63≦R≦0.83であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.5≦α≦1.7であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.74≦R≦0.94であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.41≦R≦0.61であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.61≦R≦0.81であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.2≦α≦2.4であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.69≦R≦0.89であることを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
本発明のモード分散の補償方法において、前記被補償ファイバは、波長0.85μm帯及び波長1.3μm帯でともに0.4GHz・kmを超える伝送帯域幅を有することが好ましい。
本発明のモード分散の補償方法において、前記被補償ファイバは、波長1.0μmで最適化され該波長で最大伝送帯域幅を有することが好ましい。
本発明のモード分散の補償方法において、前記マルチモード分散補償ファイバは、前記被補償ファイバに接続した際に、次の特性(a)〜(g)のうちの少なくとも1つを有することが好ましい。
(a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において、被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(d)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(e)1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(f)1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(g)1.35μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
本発明のモード分散の補償方法において、前記被補償ファイバは、最大比屈折率Δが0.01、コア半径aが25μm、α値が2.03であるものが挙げられる。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.95≦α≦2.15であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.15≦R≦0.47であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.9≦α≦2.1であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.37≦R≦0.57であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.7≦α≦1.9であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.63≦R≦0.83であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.5≦α≦1.7であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.74≦R≦0.94であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.41≦R≦0.61であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.61≦R≦0.81であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
また本発明は、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、を備えた光導波路であって、前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.2≦α≦2.4であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.69≦R≦0.89であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路を提供する。
本発明の光導波路において、前記被補償ファイバは、波長0.85μm帯及び波長1.3μm帯でともに0.4GHz・kmを超える伝送帯域幅を有することが好ましい。
本発明の光導波路において、前記被補償ファイバは、波長1.0μmで最適化され該波長で最大伝送帯域幅を有することが好ましい。
本発明の光導波路において、前記マルチモード分散補償ファイバは、前記被補償ファイバに接続した際に、次の特性(a)〜(g)のうちの少なくとも1つを有することが好ましい。
(a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において、被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(d)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(e)1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(f)1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(g)1.35μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
本発明の光導波路において、前記被補償ファイバは、最大比屈折率Δが0.01、コア半径aが25μm、α値が2.03であるものが挙げられる。
本発明のMM−DCFを用いることにより、現在多く敷設されているダブルウィンドウ用MMFを広い波長領域で高い伝送帯域幅を持つようにすることができる。その特性を生かしてWDMを行えば、低コストでMMFの伝送帯域幅を著しく高めることができる。
本発明のMM−DCFを用いる補償の対象は、既設の光伝送路を含むので、非常に広範囲にわたり使用することができ、既存の光伝送路の伝送帯域幅を高めてWDMが可能な光伝送路を構成することができる。
本発明は、Geをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバのモード分散を補償するためのMM−DCFを提供する。本発明の好適な実施形態において、このMM−DCFとしては、フッ素(F)をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたF添加MM−DCFが挙げられる。
このF添加MM−DCFは、Fをドーパントとして石英ガラスに添加し、そのF添加量が中心から径方向外方に向けて漸次高くなっているコアと、該コアを囲むフッ素添加石英ガラスからなるクラッドとを備えて構成されたMMFが好適に用いられる。このF添加MM−DCFのコアは、GI型の屈折率分布を有しており、該コア中央の最大屈折率は、石英ガラスの屈折率とほぼ等しくなっている。
また、ダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバは、外周から中心に向けてGe添加量を漸次増加させたGe添加石英ガラスからなるコアと、該コアを囲む純石英ガラスからなるクラッドとを備えて構成されたMMFが好適に用いられる。この被補償ファイバのコアは、GI型の屈折率分布を有しており、該コア中央の最大屈折率は、石英ガラスの屈折率よりも高くなっている。本発明で用いる被補償ファイバは、波長0.85μm帯及び波長1.3μm帯でともに0.4GHz・kmを超える伝送帯域幅を有するものが好ましい。
前記F添加MM−DCFの一端を前記被補償ファイバの一端に接続する場合、その接続方法としては限定されず、融着接続法、光コネクタやメカニカルスプライスを用いた接続法などを採用し得る。なお、前記F添加MM−DCFの一端と前記被補償ファイバの一端を接続した場合、両方のコアの屈折率が異なるために接続点で反射を生じるが、その反射はマイナス数十dB以下になると予想されるので、実用的に問題を生じることはない。
このF添加MM−DCFをGe添加ダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバに接続すると、被補償ファイバの設計波長以外の所望波長の伝送帯域幅(OFL帯域、非特許文献4参照。)を大幅に高くすることができる。また、F添加MMFはGe添加MMFと添加物の分散特性が異なるため、所望波長だけでなく、それを含む周辺の広い波長領域においても高い伝送帯域幅を持つことができる。この構成を利用すれば、MMFによるWDMが可能となり、主に短距離光通信、例えば、例えば、FTTH(Fiber To The Home)、LAN、SAN(Storage Area Network)における伝送容量を飛躍的に増すことができる。
MMFはファイバのプロファイルをGI型にすることで、マルチモード間の伝送速度の差を極力抑え、高い伝送帯域幅を実現している。この種のファイバは高い開口数(NA)を持ち、短距離光通信路として期待されている。
GI型MMFの屈折率は通常、次式(1)に示すα乗屈折率分布となるように作製される。
Figure 0004358126
ただし、式(1)中、aはコア半径、rは径方向座標、nはコア中心屈折率、Δは最大比屈折率差を表す。αは所望の波長帯で伝送帯域幅が最大になるように制御される。
αの最適値αoptは、WKB法により次式(2)のように計算される(非特許文献1参照。)。
Figure 0004358126
ただし、yは次式(3)
Figure 0004358126
で与えられるOlshanskyパラメータである。ここで、λは波長を表し、N=n−λ(dn/dλ)はコア中心の群屈折率を表す。
αの最適値は石英に添加する材料により異なる。図1はΔ=0.01とし、Ge及びFを添加した場合のαoptの波長依存性を示している。図示のように、いずれの場合もαoptの値が波長の変化とともに大きく変化することがわかる。これは例えば波長0.85μmで最適化されたMMFはいずれも他の波長、例えば波長1.3μmで最適なα値から外れ、そこでは高い伝送帯域幅が得られないことを意味する。なお、この計算及び以下の全ての計算において、純石英およびGe添加石英の材料分布係数は、非特許文献2に記載された数値を使用し、F添加石英は非特許文献3に記載されたものを使用している。
図1において、仮にGe添加ファイバ、F添加ファイバは、いずれも波長0.85μmで最適化されたものとし、αはその波長での最適値αGe1.3、αF1.3をとったと仮定する。図1からわかるように、短波長、例えば、0.85μmにおいては、αGe1.3が最適値より小さく、αF1.3が最適値より大きい。つまり、波長0.85μmの信号は、Ge添加ファイバ伝送では、高次モードが低次モードよりも速く伝わり、逆にF添加ファイバ伝送では、高次モードが低次モードよりも遅く伝わる。この2種類のファイバを接続して使用すると、1.3μm帯信号の伝送帯域幅を劣化させることなく、0.85μm帯信号のモード分散が互いにキャンセルされ、補償される。結果として、ファイバの構成を最適化すれば、非常に広い波長領域において、高い伝送帯域幅を実現することができる。
このF添加MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、次の特性(a)〜(g)のうちの1つ、好ましくは2つ以上、より好ましは3つ以上を有することが好ましい。
(a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において、被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(d)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(e)1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(f)1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(g)1.35μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
図2は、本発明に係るMM−DCFを用いて構成された光導波路の一例を示す構成図であり、この光導波路10は、F添加MM−DCF11と、Ge添加ダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバ12(target)とを接続点13において接続して構成されている。
この光導波路10において、被補償ファイバ12が、波長0.85μm帯及び波長1.3μm帯でともに0.4GHz・kmを超える伝送帯域幅を有し、波長1.0μmで最適化され該波長で最大伝送帯域幅を有する、Geをドーパントとして添加して作製されたダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバである場合、これに接続するF添加MM−DCF11の特性と長さは、以下の(1)〜(7)のうちの少なくとも1つ、好ましくは2つ以上、より好ましくは3つ以上となるように選択することが好ましい。なお、F添加MM−DCF11の長さは、被補償ファイバ12の長さをL、F添加MM−DCF11の長さをLとした時に、R=L/(L+L)の計算式によって算出される比Rによって表すものとする。
(1)F添加MM−DCF11は、α値が1.95≦α≦2.15であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.15≦R≦0.47であること。
(2)F添加MM−DCF11は、α値が1.9≦α≦2.1であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.37≦R≦0.57であること。
(3)F添加MM−DCF11は、α値が1.7≦α≦1.9であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.63≦R≦0.83であること。
(4)F添加MM−DCF11は、α値が1.5≦α≦1.7であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.74≦R≦0.94であること。
(5)F添加MM−DCF11は、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.41≦R≦0.61であること。
(6)F添加MM−DCF11は、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.61≦R≦0.81であること。
(7)MM−DCFは、α値が2.2≦α≦2.4であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.69≦R≦0.89であること。
この光導波路10は、F添加MM−DCF11と、Ge添加ダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバ12(target)とを接続点13において接続した構成とし、それぞれのファイバの構成を前記(1)〜(7)に例示したように最適化することによって、非常に広い波長領域において高い伝送帯域幅を実現することができ、WDMが可能なものとなる。
また、使用するF添加MM−DCF11は、1種類のドーパントの単独添加により作製できるので、製造が容易である。
また、既に敷設されている光伝送路等の光ファイバを被補正ファイバ12として、この光導波路構造を前記光伝送路等に適用することで、その光伝送路等の伝送帯域幅を改善することが容易にできる。
また、使用するF添加MM−DCF11の屈折率分布の形状を厳密に制御しなくても、接続するF添加MM−DCF11の長さを調節することにより、広い伝送帯域幅を得ることができるので、MM−DCFの製造トレランスへの要求を低くすることができる。
また、接続するF添加MM−DCF11の長さを変えることにより、光導波路10又は光伝送路全体の波長特性を調整することができるので、広い伝送帯域幅が要求される波長領域を選ぶことができる。
さらに、本発明は、前述したF添加MM−DCF11を、Geをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用MMFからなる被補償ファイバ12に接続し、被補償ファイバ12の最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように被補償ファイバ12のモード分散を補償することを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。本発明の方法によれば、F添加MM−DCF11を、既存の光伝送路において敷設されているGe添加MMFからなる被補償ファイバ12に接続することによって、非常に広い波長領域において高い伝送帯域幅を実現することができ、WDMが可能な光導波路及び該光導波路を備えた光伝送路、さらに該光伝送路を用いて構成されたFTTH、LAN又はSANなどの光通信システムを提供することができる。
[実施例1]
図2に示すようにGe添加MMFからなる被補償ファイバ12(target)とF添加MM−DCF11を接続した場合を考える。被補償ファイバ12の長さをL、F添加MM−DCF11の長さをLとし、R=L/(L+L)とする。
被補償ファイバ12は、Δ=0.01、a=25μm、α値はαGe=2.03とし、波長1.0μmに最適化されているとする。この被補償ファイバ12は波長0.85μmでも波長1.3μmでも伝送帯域幅(OFL帯域、非特許文献4参照。)が0.4GHz・kmを超えており、ダブルウィンドウ用MMF(非特許文献5参照。)として用いることができる。F添加MM−DCF11もΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=2.05とする。このF添加MM−DCF11は単独でも波長1.0μm付近に最高伝送帯域幅を有する。
図3は、0.2≦R≦0.3とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また図4は0.32≦R≦0.42とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。ただし、伝送帯域幅の計算は、入射パルスの時間半値全幅(FWHM:Full Width at Half-Maximum)ΔτFWHM=1ns、スペクトル平均自乗平方根(RMS:Root Mean Square)幅ΔλRMS=0.5nm、ビームFWHM幅ΔωFWHM=50μmとしている。また、図5はR=0.3としてF添加MM−DCF11によって分散補償した場合、被補償ファイバ12のみの場合、及びGe添加MM−DCFで被補償ファイバ12を波長0.85μmについて補償した場合(Ge MMDCF(0.85μm))と波長1.40μmについて補償した場合(Ge MMDCF(1.40μm))のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。Ge添加MMFを各波長で最適化した場合の伝送帯域幅はGe MM−DCFでその波長について補償した場合の伝送帯域幅とほぼ同じである。
図3〜図5に示すように、0.2≦R≦0.42の範囲でF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、1.0μmの伝送帯域幅を劣化させることなく、短波長側及び長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.3とした場合、波長0.7μmから1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長あるいは長波長で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例2]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.0μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCFはΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=2.0とする。
図6は、0.42≦R≦0.52とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図7はR=0.46としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF(1.4μm))で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図6及び図7に示すように、0.42≦R≦0.52としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.46とした場合、波長1.1μmから波長1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を長波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例3]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.0μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=1.8とする。
図8は、0.68≦R≦0.78とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図9はR=0.73としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF(1.40μm))で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図8及び図9に示すように、0.68≦R≦0.78としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.73とした場合、波長1.2μmから波長1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を長波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例4]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.0μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=1.6とする。
図10は、0.79≦R≦0.89とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図11はR=0.83としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF(1.40μm))で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図10及び図11に示すように、0.79≦R≦0.89としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.83とした場合、波長1.25μmから波長1.65μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を長波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例5]
以下、短波長側で被補償ファイバに高い伝送帯域幅を持たせる場合を例示する。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.0μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCFはΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=2.1とする。
図12は、0.46≦R≦0.56とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図13はR=0.52としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF(0.85μm))で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図12及び図13に示すように、0.46≦R≦0.56としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、短波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.52とした場合、波長0.7μmから波長0.9μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例6]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.0μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCFはΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=2.2とする。
図14は、0.66≦R≦0.76とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図15はR=0.72としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF(0.85μm))で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図14及び図15に示すように、0.66≦R≦0.76としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、短波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.72とした場合、波長0.7μmから波長0.9μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例7]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.0μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCFはΔ=0.01、a=25μmとし、α値はα=2.3とする。
図16は、0.74≦R≦0.84とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図17はR=0.80としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF(0.85μm))で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図16及び図17に示すように、0.74≦R≦0.84としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、短波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.80とした場合、波長0.7μmから波長0.9μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
Ge添加ファイバ及びF添加ファイバの最適α値の波長依存性を示すグラフである。 本発明の光導波路の一例を示す構成図である。 実施例1で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性(0.2≦R≦0.3)を示すグラフである。 実施例1で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性(0.32≦R≦0.42)を示すグラフである。 実施例1で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例2で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例2で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例3で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例3で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例4で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例4で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例5で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例5で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例6で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例6で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例7で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。 実施例7で用いたF添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合、被補償ファイバのみの場合、Ge添加MM−DCFで被補償ファイバを補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。
符号の説明
10…光導波路、11…F添加MM−DCF、12…被補償ファイバ、13…接続点。

Claims (22)

  1. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.95≦α≦2.15であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.15≦R≦0.47であることを特徴とするモード分散の補償方法
  2. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.9≦α≦2.1であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.37≦R≦0.57であることを特徴とするモード分散の補償方法
  3. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.7≦α≦1.9であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.63≦R≦0.83であることを特徴とするモード分散の補償方法
  4. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.5≦α≦1.7であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.74≦R≦0.94であることを特徴とするモード分散の補償方法
  5. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.41≦R≦0.61であることを特徴とするモード分散の補償方法
  6. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.61≦R≦0.81であることを特徴とするモード分散の補償方法
  7. マルチモード分散補償ファイバを、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように前記被補償ファイバのモード分散を補償する方法であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.2≦α≦2.4であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.69≦R≦0.89であることを特徴とするモード分散の補償方法
  8. 前記被補償ファイバは、波長0.85μm帯及び波長1.3μm帯でともに0.4GHz・kmを超える伝送帯域幅を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のモード分散の補償方法。
  9. 前記被補償ファイバは、波長1.0μmで最適化され該波長で最大伝送帯域幅を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のモード分散の補償方法。
  10. 前記マルチモード分散補償ファイバは、前記被補償ファイバに接続した際に、次の特性(a)〜(g)のうちの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のモード分散の補償方法。
    (a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において、被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (d)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (e)1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (f)1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (g)1.35μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
  11. 前記被補償ファイバは、最大比屈折率Δが0.01、コア半径aが25μm、α値が2.03であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のモード分散の補償方法。
  12. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.95≦α≦2.15であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.15≦R≦0.47であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  13. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.9≦α≦2.1であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.37≦R≦0.57であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  14. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.7≦α≦1.9であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.63≦R≦0.83であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  15. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が1.5≦α≦1.7であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.74≦R≦0.94であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  16. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.41≦R≦0.61であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  17. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.61≦R≦0.81であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  18. ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたダブルウィンドウ用マルチモードファイバからなる被補償ファイバと、
    この被補償ファイバに接続されたマルチモード分散補償ファイバと、
    を備えた光導波路であって、
    前記マルチモード分散補償ファイバは、フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加ファイバからなり、α値が2.2≦α≦2.4であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する前記被補償ファイバの長さの比Rが0.69≦R≦0.89であり、前記被補償ファイバの最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高いことを特徴とする光導波路
  19. 前記被補償ファイバは、波長0.85μm帯及び波長1.3μm帯でともに0.4GHz・kmを超える伝送帯域幅を有することを特徴とする請求項12〜18のいずれかに記載の光導波路。
  20. 前記被補償ファイバは、波長1.0μmで最適化され該波長で最大伝送帯域幅を有することを特徴とする請求項12〜19のいずれかに記載の光導波路。
  21. 前記マルチモード分散補償ファイバは、前記被補償ファイバに接続した際に、次の特性(a)〜(g)のうちの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項12〜20のいずれかに記載の光導波路。
    (a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において、被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (d)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (e)1.25μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (f)1.2μm〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
    (g)1.35μm〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
  22. 前記被補償ファイバは、最大比屈折率Δが0.01、コア半径aが25μm、α値が2.03であることを特徴とする請求項12〜21のいずれかに記載の光導波路。
JP2005035764A 2005-02-14 2005-02-14 マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路 Expired - Fee Related JP4358126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005035764A JP4358126B2 (ja) 2005-02-14 2005-02-14 マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005035764A JP4358126B2 (ja) 2005-02-14 2005-02-14 マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006221042A JP2006221042A (ja) 2006-08-24
JP4358126B2 true JP4358126B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=36983404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005035764A Expired - Fee Related JP4358126B2 (ja) 2005-02-14 2005-02-14 マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4358126B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006221042A (ja) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006227173A (ja) マルチモード分散補償ファイバ、モード分散の補償方法、光導波路、光伝送路及び光通信システム
JP3893877B2 (ja) 分散補償ファイバ
EP3141938B1 (en) Low-loss few-mode optical fiber
US9678270B2 (en) Multimode optical fiber with high bandwidth over an extended wavelength range, and corresponding multimode optical system
US7881579B2 (en) Optical transmission system and dispersion-compensating optical fiber
US7519255B2 (en) Optical fiber
JP3760557B2 (ja) 分散補償ファイバ及びそれを含む光伝送システム
JP3912009B2 (ja) 分散補償ファイバ
JP5567694B2 (ja) 曲げ最適化マルチモードファイバのdmd特性の改善
JP4252894B2 (ja) 分散及び分散スロープ補償光ファイバ及びこれを含む伝送リンク
JP2005210283A (ja) 波長多重伝送システム
EP1396743B1 (en) Dispersion compensating optical fiber
JP2013201755A (ja) モード分割多重光ファイバ・システムにおける微分群遅延の制御
US20070065084A1 (en) Dispersion optimized optical fiber for wideband optical transmission
US8014645B2 (en) Dispersion shifted optical fiber
JP4358127B2 (ja) モード分散の補償方法及び光導波路
KR100749295B1 (ko) 분산 보상 광 화이버, 광 전송로 및 분산 보상 모듈
WO2019138848A1 (en) Optical fiber, coated optical fiber, and optical transmission system
JP6918983B2 (ja) 1060nm周辺で動作するように最適化されたマルチモード光ファイバ、および対応するマルチモード光学システム
JP4358126B2 (ja) マルチモード分散補償ファイバを用いたモード分散の補償方法及び光導波路
US9835796B2 (en) Multimode optical fiber with high bandwidth over an extended wavelength range, and corresponding multimode optical system
JP4568485B2 (ja) シングルモード光ファイバ並びに光通信システム
JP2000241650A (ja) 広帯域のステップインデックス形光ファイバー
JP2006221051A (ja) 光導波路、光伝送路及び光通信システム
JP4481014B2 (ja) 光ファイバ伝送路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4358126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees