JP2006227173A - マルチモード分散補償ファイバ、モード分散の補償方法、光導波路、光伝送路及び光通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 高伝送帯域幅となる波長領域が非常に広く、波長多重に適したマルチモード分散補償ファイバ、それを用いたモード分散の補償方法、光導波路、光伝送路及び光通信システムの提供。
【解決手段】 波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、Geをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたGe添加マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続した際に、1.3μm帯以外の波長又は波長帯で伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とするマルチモード分散補償ファイバ(MM−DCF)。前記被補償ファイバ12とF添加MM−DCF11を接続して構成された光導波路10。
【選択図】 図2
【解決手段】 波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、Geをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたGe添加マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続した際に、1.3μm帯以外の波長又は波長帯で伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とするマルチモード分散補償ファイバ(MM−DCF)。前記被補償ファイバ12とF添加MM−DCF11を接続して構成された光導波路10。
【選択図】 図2
Description
本発明は、波長1.3μm帯で最適化されたマルチモードファイバ(Multimode Fiber、以下、MMFと記す。)からなる被補償ファイバのモード分散を補償するマルチモード分散補償ファイバ(Multimode Dispersion Compensating Fiber、以下、MM−DCFと記す。)、該MM−DCFを用いた被補償ファイバのモード分散の補償方法、MM−DCFを被補償ファイバに接続してなる光導波路、該光導波路を用いた光伝送路及び光通信システムに関する。本発明のMM−DCFは、被補償ファイバに接続して用いることにより、最適化した以外の波長帯において、伝送帯域幅を高くすることができる。また、従来の分散補償ファイバに比べ、本発明のマルチモード分散補償ファイバは、高伝送帯域幅となる波長領域が非常に広く、波長多重に適している。
に関する。
に関する。
グレーディッドインデックス(Graded Index、以下、GIと記す。)型MMFは、光ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下、LANと記す。)の伝送線路として広く使われている。LANの高速化要求に従い、GI型MMFのプロファイル制御の精度が上がり、現在はほぼ性能限界に達している。GI型MMFの伝送帯域幅をそれ以上に高めるためには、波長多重(Wavelength Division Multiplexing、以下、WDMと記す。)しなければならない。
しかし、従来のゲルマニウム(Ge)添加によって作製されたMMFは、最適な形状が波長に大きく依存するため、ある特定の波長に対して最適化されたMMFは、異なる波長では伝送帯域幅がかなり劣化することになり、WDMには向かない。
本発明者らは、所望の波長で伝送帯域幅が高くなるMM−DCFを発明し、既に特許出願している(特願2003−83790及び特願2003−83791)。
その他、本発明に関連する従来技術としては、例えば、非特許文献1〜4に開示されている。
R. Olshansky and D. B. Keck,"Pulse broadening in graded-index optical fibers,"Appl. Opt., vol. 15, pp. 483-491, 1976 N. Shibata and T. Edahiro,"Refractive-index dispersion for GeO2-, P2O5-, and B2O3-doped silica glasses in optical fibers,"Trans. IECE Japan, vol. E65, pp. 166-172, 1982 J. W. Fleming,"Material dispersion in lightguide glasses,"Electron Lett., vol. 14, pp. 326-328, 1978 Mode Scrambler Requirements for Overfilled Launching Conditions to Multimode Fibers, TIA/EIA Fiber Optic Test Procedure (FOTP)-54, Dec. 2001
R. Olshansky and D. B. Keck,"Pulse broadening in graded-index optical fibers,"Appl. Opt., vol. 15, pp. 483-491, 1976 N. Shibata and T. Edahiro,"Refractive-index dispersion for GeO2-, P2O5-, and B2O3-doped silica glasses in optical fibers,"Trans. IECE Japan, vol. E65, pp. 166-172, 1982 J. W. Fleming,"Material dispersion in lightguide glasses,"Electron Lett., vol. 14, pp. 326-328, 1978 Mode Scrambler Requirements for Overfilled Launching Conditions to Multimode Fibers, TIA/EIA Fiber Optic Test Procedure (FOTP)-54, Dec. 2001
しかしながら、特願2003−83790及び特願2003−83791において本発明者らが提案したMM−DCFは、従来のMMFと同じくゲルマニウム(Ge)添加により作製されたものであるため、確かに所望の波長の伝送帯域幅を高くすることができるが、その波長から少し外れた波長領域では、やはり伝送帯域幅が急激に劣化する問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、高伝送帯域幅となる波長領域が非常に広く、WDMに適したMM−DCF、それを用いたモード分散の補償方法、光導波路、光伝送路及び光通信システムの提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、Geをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたGe添加MMFからなる被補償ファイバに接続した際に、1.3μm帯以外の波長又は波長帯で伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とするMM−DCFを提供する。
本発明において、MM−DCFは、フッ素(F)をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたF添加MMFからなることが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、0.7μm〜1.7μmの波長領域において被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、0.8μm〜0.9μmの波長領域の伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、1.25μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、1.2μm〜1.6μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、被補償ファイバに接続した際に、1.35μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する被補償ファイバの長さの比Rが0.15≦R≦0.35であることが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.19≦R≦0.39であることが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.39≦R≦0.59であることが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、α値が2.3≦α≦2.5であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.57≦R≦0.77であることが好ましい。
本発明において、MM−DCFは、α値が1.95≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.29≦R≦0.65であることが好ましい。
また本発明は、前述した本発明に係るMM−DCFを、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、Ge添加MMFからなる被補償ファイバに接続し、1.3μm帯以外の波長又は波長帯で伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償することを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。
また本発明は、前述した本発明に係るMM−DCFを、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、Ge添加MMFからなる被補償ファイバに接続してなる光導波路を提供する。
また本発明は、前述した本発明に係る光導波路を備えた光伝送路を提供する。
前記光伝送路は、波長多重を行うものであることが好ましい。
前記光伝送路は、波長多重を行うものであることが好ましい。
また本発明は、前述した本発明に係る光伝送路を用いて構成された光通信システムを提供する。
この光通信システムとしては、FTTH、LAN又はSANからなる群から選択されることが好ましい。
この光通信システムとしては、FTTH、LAN又はSANからなる群から選択されることが好ましい。
本発明のMM−DCFを用いることにより、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有するGe添加MMFからなる被補償ファイバを広い波長領域で高い伝送帯域幅を持つように補償することができ、その特性を生かしてWDMを行えば、低コストでMMFの伝送帯域を著しく高めることができる。
本発明のMM−DCFを用いる補償の対象は、既設ファイバ伝送路を含むので、非常に広範囲にわたり使用することができ、既存ファイバ線路の伝送帯域幅を高めてWDMが可能な光伝送路を構成することができる。
本発明のMM−DCFを用いる補償の対象は、既設ファイバ伝送路を含むので、非常に広範囲にわたり使用することができ、既存ファイバ線路の伝送帯域幅を高めてWDMが可能な光伝送路を構成することができる。
本発明は、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有するGe添加MMFからなる被補償ファイバのモード分散を補償するためのMM−DCFを提供する。本発明の好適な実施形態において、このMM−DCFとしては、フッ素(F)をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたF添加MM−DCFが挙げられる。
このF添加MM−DCFは、Fをドーパントとして石英ガラスに添加し、そのF添加量が中心から径方向外方に向けて漸次高くなっているコアと、該コアを囲むフッ素添加石英ガラスからなるクラッドとを備えて構成されたMMFが好適に用いられる。このF添加MM−DCFのコアは、GI型の屈折率分布を有しており、該コア中央の最大屈折率は、石英ガラスの屈折率とほぼ等しくなっている。
また、Ge添加MMFからなる被補償ファイバは、外周から中心に向けてGe添加量を漸次増加させたGe添加石英ガラスからなるコアと、該コアを囲む石英ガラス(例えば純石英ガラス)からなるクラッドとを備えて構成されたGe添加GI型MMFが好適に用いられる。
前記F添加MM−DCFの一端を前記被補償ファイバの一端に接続する場合、その接続方法としては限定されず、融着接続法、光コネクタやメカニカルスプライスを用いた接続法などを採用し得る。なお、前記F添加MM−DCFの一端と前記被補償ファイバの一端を接続した場合、両方のコアの屈折率が異なるために接続点で反射を生じるが、その反射はマイナス数十dB以下になると予想されるので、実用的に問題を生じることはない。
このF添加MM−DCFをGe添加MMFからなる被補償ファイバに接続すると、被補償ファイバの設計波長以外の所望波長の伝送帯域幅(OFL帯域、非特許文献4参照。)を大幅に高くすることができる。また、F添加MMFはGe添加MMFと添加物の分散特性が異なるため、所望波長だけでなく、それを含む周辺の広い波長領域においても高い伝送帯域幅を持つことができる。この構成を利用すれば、MMFによるWDMが可能となり、主に短距離光通信、例えば、例えば、FTTH(Fiber To The Home)、LAN、SAN(Storage Area Network)における伝送容量を飛躍的に増すことができる。
MMFはファイバのプロファイルをGI型にすることで、マルチモード間の伝送速度の差を極力抑え、高い伝送帯域幅を実現している。この種のファイバは高い開口数(NA)を持ち、短距離光通信路として期待されている。
GI型MMFの屈折率は通常、次式(1)に示すα乗屈折率分布となるように作製される。
ただし、式(1)中、aはコア半径、rは径方向座標、n1はコア中心屈折率、Δは最大比屈折率差を表す。αは所望の波長帯で帯域が最大になるように制御される。
αの最適値αoptは、WKB法により次式(2)のように計算される(非特許文献1参照。)。
ただし、yは次式(3)
で与えられるOlshanskyパラメータである。ここで、λは波長を表し、N1=n1−λ(dn1/dλ)はコア中心の群屈折率を表す。
αの最適値は石英に添加する材料により異なる。図1はΔ=0.01とし、Ge及びFを添加した場合のαoptの波長依存性を示している。図示のように、いずれの場合もαoptの値が波長の変化とともに大きく変化することがわかる。これは例えば波長1.3μm帯で最適化されたMMFはいずれも他の波長、例えば波長0.85μmで最適なα値から外れ、そこでは高い伝送帯域幅が得られないことを意味する。なお、この計算及び以下の全ての計算において、純石英およびGe添加石英の材料分布係数は、非特許文献2に記載された数値を使用し、F添加石英は非特許文献3に記載されたものを使用している。
図1において、仮にGe添加ファイバ、F添加ファイバは、いずれも波長1.3μm帯で最適化されたものとし、αはその波長での最適値αGe1.3、αF1.3をとったと仮定する。図1からわかるように、短波長、例えば、0.85μmにおいては、αGe1.3が最適値より小さく、αF1.3が最適値より大きい。つまり、波長0.85μmの信号は、Ge添加ファイバ伝送では、高次モードが低次モードよりも速く伝わり、逆にF添加ファイバ伝送では、高次モードが低次モードよりも遅く伝わる。この2種類のファイバを接続して使用すると、1.3μm帯信号の伝送帯域幅を劣化させることなく、0.85μm帯信号のモード分散が互いにキャンセルされ、補償される。結果として、ファイバの構成を最適化すれば、非常に広い波長領域において、高い伝送帯域幅を実現することができる。
さらに、Ge添加ファイバとF添加ファイバが互いのモード分散をキャンセルしている仕組みを積極的に用いると、従来から用いられているGe添加MMFのモード分散を補償するファイバとして、F添加ファイバを用いることにより、広い波長領域で高い伝送帯域幅を実現することができる。
さらに、Ge添加ファイバとF添加ファイバが互いのモード分散をキャンセルしている仕組みを積極的に用いると、従来から用いられているGe添加MMFのモード分散を補償するファイバとして、F添加ファイバを用いることにより、広い波長領域で高い伝送帯域幅を実現することができる。
このF添加MM−DCFは、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有するGe添加MMFからなる被補償ファイバに接続した際に、次の特性(a)〜(g)のうちの1つ、好ましくは2つ以上、より好ましは3つ以上を有することが好ましい。
(a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(d)0.8μm〜0.9μmの波長領域の伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(e)1.25μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(f)1.2μm〜1.6μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(g)1.35μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(a)0.7μm〜1.7μmの波長領域において被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(b)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(c)0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(d)0.8μm〜0.9μmの波長領域の伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(e)1.25μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(f)1.2μm〜1.6μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
(g)1.35μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有すること。
図2は、本発明に係るMM−DCFを用いて構成された光導波路の一例を示す構成図であり、この光導波路10は、F添加MM−DCF11と、Ge添加MMFからなる被補償ファイバ12(target)とを接続点13において接続して構成されている。
この光導波路10において、被補償ファイバ12が、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有するGe添加MMFからなる被補償ファイバ12である場合、これに接続するF添加MM−DCF11の特性と長さは、以下の(1)〜(5)のうちの少なくとも1つ、好ましくは2つ以上、より好ましくは3つ以上となるように選択することが好ましい。なお、F添加MM−DCF11の長さは、被補償ファイバ12の長さをL1、F添加MM−DCF11の長さをL2とした時に、R=L1/(L1+L2)の計算式によって算出される比Rによって表すものとする。
(1)F添加MM−DCF11は、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.11≦R≦0.31であること。
(2)F添加MM−DCF11は、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.19≦R≦0.39であること。
(3)F添加MM−DCF11は、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.39≦R≦0.59であること。
(4)F添加MM−DCF11は、α値が2.3≦α≦2.5であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.57≦R≦0.77であること。
(5)F添加MM−DCF11は、α値が1.95≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.29≦R≦0.65であること。
(1)F添加MM−DCF11は、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.11≦R≦0.31であること。
(2)F添加MM−DCF11は、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.19≦R≦0.39であること。
(3)F添加MM−DCF11は、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.39≦R≦0.59であること。
(4)F添加MM−DCF11は、α値が2.3≦α≦2.5であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.57≦R≦0.77であること。
(5)F添加MM−DCF11は、α値が1.95≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、前記の比Rが0.29≦R≦0.65であること。
この光導波路10は、F添加MM−DCF11と、Ge添加MMFからなる被補償ファイバ12とを接続点13において接続した構成とし、それぞれのファイバの構成を前記(1)〜(5)に例示したように最適化することによって、非常に広い波長領域において高い伝送帯域幅を実現することができ、WDMが可能なものとなる。
また、使用するF添加MM−DCF11は、1種類のドーパントの単独添加により作製できるので、製造が容易である。
また、既に敷設されている光伝送路等の光ファイバを被補正ファイバ12として、この光導波路構造を前記光伝送路等に適用することで、その光伝送路等の伝送帯域幅を改善することが容易にできる。
また、使用するF添加MM−DCF11の屈折率分布の形状を厳密に制御しなくても、接続するF添加MM−DCF11の長さを調節することにより、広い伝送帯域幅を得ることができるので、MM−DCFの製造トレランスへの要求を低くすることができる。
また、接続するF添加MM−DCF11の長さを変えることにより、光導波路10又は光伝送路全体の波長特性を調整することができるので、広い伝送帯域幅が要求される波長領域を選ぶことができる。
また、使用するF添加MM−DCF11は、1種類のドーパントの単独添加により作製できるので、製造が容易である。
また、既に敷設されている光伝送路等の光ファイバを被補正ファイバ12として、この光導波路構造を前記光伝送路等に適用することで、その光伝送路等の伝送帯域幅を改善することが容易にできる。
また、使用するF添加MM−DCF11の屈折率分布の形状を厳密に制御しなくても、接続するF添加MM−DCF11の長さを調節することにより、広い伝送帯域幅を得ることができるので、MM−DCFの製造トレランスへの要求を低くすることができる。
また、接続するF添加MM−DCF11の長さを変えることにより、光導波路10又は光伝送路全体の波長特性を調整することができるので、広い伝送帯域幅が要求される波長領域を選ぶことができる。
さらに、本発明は、前述したF添加MM−DCF11を、Ge添加MMFからなる被補償ファイバ12に接続し、被補償ファイバ12の最適化された波長以外の波長又は波長帯における伝送帯域幅が該最適化波長における伝送帯域幅よりも高くなるように被補償ファイバ12のモード分散を補償することを特徴とするモード分散の補償方法を提供する。本発明の方法によれば、F添加MM−DCF11を、既存の光伝送路において敷設されているGe添加MMFからなる被補償ファイバ12に接続することによって、非常に広い波長領域において高い伝送帯域幅を実現することができ、WDMが可能な光導波路及び該光導波路を備えた光伝送路、さらに該光伝送路を用いて構成されたFTTH、LAN又はSANなどの光通信システムを提供することができる。
[実施例1]
図2に示すようにGe添加MMFからなる被補償ファイバ12(target)とF添加MM−DCF11を接続した場合を考える。被補償ファイバ12の長さをL1、F添加MM−DCF11の長さをL2とし、R=L1/(L1+L2)とする。
図2に示すようにGe添加MMFからなる被補償ファイバ12(target)とF添加MM−DCF11を接続した場合を考える。被補償ファイバ12の長さをL1、F添加MM−DCF11の長さをL2とし、R=L1/(L1+L2)とする。
被補償ファイバ12は、Δ=0.01、a=25μm、α値はαGe=1.94とし、波長1.30μmに最適化されているとする。F添加MM−DCF11もΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.08とする。このF添加MM−DCF11は単独でも波長1.30μm付近に最高伝送帯域幅を有する。
図3は、0.16≦R≦0.26とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。ただし、伝送帯域幅(OFL帯域)の計算は、入射パルスの時間半値全幅(FWHM:Full Width at Half-Maximum)ΔτFWHM=1ns、スペクトル平均自乗平方根(RMS:Root Mean Square)幅ΔλRMS=0.5nm、ビームFWHM幅ΔωFWHM=50μmとしている。また、図4はR=0.22としてF添加MM−DCF11によって分散補償した場合、被補償ファイバ12のみの場合、及びGe添加MM−DCFで被補償ファイバ12を波長0.85μmについて補償した場合(Ge MMDCF))のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。Ge添加MMFを0.85μmで最適化した場合の伝送帯域幅はGe MM−DCFで補償した場合の伝送帯域幅とほぼ同じである。
図3及び図4に示すように、0.16≦R≦0.26の範囲でF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、1.30μmの伝送帯域幅を劣化させることなく、短波長側及び長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.22とした場合、波長0.7μmから1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長あるいは長波長で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例2]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.1とする。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.1とする。
図5は、0.24≦R≦0.34とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図6はR=0.28としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF)で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図5及び図6に示すように、0.24≦R≦0.34としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、短波長側及び長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.28とした場合、波長0.7μmから波長1.2μmまで、波長1.4μmから波長1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例3]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.2とする。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.2とする。
図7は、0.44≦R≦0.54とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図8はR=0.50としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF)で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図7及び図8に示すように、0.44≦R≦0.54としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、短波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.50とした場合、波長0.7μmから波長1.1μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例4]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.4とする。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.4とする。
図9は、0.62≦R≦0.72とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図10はR=0.68としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF)で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図9及び図10に示すように、0.62≦R≦0.72としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、短波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.68とした場合、波長0.7μmから波長1.0μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を短波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例5]
以下、長波長側で被補償ファイバ12に高い伝送帯域幅を持たせる場合を例示する。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.08とする。
以下、長波長側で被補償ファイバ12に高い伝送帯域幅を持たせる場合を例示する。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.08とする。
図11は、0.34≦R≦0.46とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図12はR=0.38としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF)で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図11及び図12に示すように、0.34≦R≦0.46としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.38とした場合、波長1.3μmから波長1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を長波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例6]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.07とする。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.07とする。
図13は、0.42≦R≦0.52とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図14はR=0.46としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF)で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図13及び図14に示すように、0.42≦R≦0.52としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.46とした場合、波長1.35μmから波長1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を長波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
[実施例7]
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.05とする。
被補償ファイバ12は、実施例1と同様に波長1.30μmに最適化されているGe添加MMFとする。F添加MM−DCF11はΔ=0.01、a=25μmとし、α値はαF=2.05とする。
図15は、0.50≦R≦0.60とした場合の伝送帯域幅の波長特性を示すグラフである。また、図16はR=0.58としてF添加MM−DCF11で分散補償した場合と被補償ファイバ12のみの場合及びGe添加MM−DCF(Ge MMDCF)で被補償ファイバ12を補償した場合のそれぞれの伝送帯域幅の波長特性を比較したグラフである。
図15及び図16に示すように、0.50≦R≦0.60としてF添加MM−DCF11で被補償ファイバ12を分散補償した場合、長波長側の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。特に、R=0.58とした場合、波長1.4μmから波長1.7μmまでの波長領域の伝送帯域幅を大幅に高くすることができる。この波長特性はGe添加MM−DCFで分散補償した場合、あるいは、被補償ファイバ12を長波長側で最適化した場合に比べて、非常に広い波長領域で高い伝送帯域幅を有する。
10…光導波路、11…F添加MM−DCF、12…被補償ファイバ、13…接続点。
Claims (20)
- 波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、ゲルマニウムをドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたゲルマニウム添加マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続した際に、1.3μm帯以外の波長又は波長帯で伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とするマルチモード分散補償ファイバ。
- フッ素をドーパントとして石英ガラスに添加して作製されたフッ素添加マルチモードファイバからなることを特徴とする請求項1に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 0.7μm〜1.7μmの波長領域において被補償ファイバより伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 被補償ファイバに接続した際に、0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.25〜1.55μmの波長領域において伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 被補償ファイバに接続した際に、0.8μm〜0.9μmの波長領域において伝送帯域幅が1GHz・km以上、かつ1.2〜1.6μmの波長領域において伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 被補償ファイバに接続した際に、0.8μm〜0.9μmの波長領域の伝送帯域幅が1GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 被補償ファイバに接続した際に、1.25μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が4GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 被補償ファイバに接続した際に、1.2μm〜1.6μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 被補償ファイバに接続した際に、1.35μm〜1.55μmの波長領域の伝送帯域幅が3GHz・km以上となるようにモード分散を補償する特性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- マルチモード分散補償ファイバは、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する被補償ファイバの長さの比Rが0.11≦R≦0.31であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- マルチモード分散補償ファイバは、α値が2.0≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する被補償ファイバの長さの比Rが0.19≦R≦0.39であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- マルチモード分散補償ファイバは、α値が2.1≦α≦2.3であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する被補償ファイバの長さの比Rが0.39≦R≦0.59であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- マルチモード分散補償ファイバは、α値が2.3≦α≦2.5であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する被補償ファイバの長さの比Rが0.57≦R≦0.77であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- マルチモード分散補償ファイバは、α値が1.95≦α≦2.2であり、コア半径aが15μm≦a≦35μmであり、最大比屈折率差Δが0.005≦Δ≦0.025であり、その長さは、被補償ファイバに接続した全体ファイバ長に対する被補償ファイバの長さの比Rが0.29≦R≦0.65であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチモード分散補償ファイバ。
- 請求項1〜14のいずれかに記載のマルチモード分散補償ファイバを、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、ゲルマニウム添加マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続し、1.3μm帯以外の波長又は波長帯で伝送帯域幅が高くなるようにモード分散を補償することを特徴とするモード分散の補償方法。
- 請求項1〜14のいずれかに記載のマルチモード分散補償ファイバを、波長1.3μm帯で最適化されて該波長に最大伝送帯域幅を有する、ゲルマニウム添加マルチモードファイバからなる被補償ファイバに接続してなる光導波路。
- 請求項16に記載の光導波路を備えた光伝送路。
- 波長多重を行うことを特徴とする請求項17に記載の光伝送路。
- 請求項17又は18に記載の光伝送路を用いて構成された光通信システム。
- FTTH、LAN又はSANからなる群から選択される請求項19に記載の光通信システム。
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