JP4420151B2 - Uvライン光源ユニット - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はイメージセンサ用のライン光源に関する。詳しくは、主としてUV蛍光マーカー検出用として使用されるUVライン光源に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、イメージセンサ用のライン光源としては、蛍光灯の如き線状の発光源を用いたり、LEDを一列に密に配置したり、一端をライン状に並べ他端を収束したPOF光ファイバのアレイを用いて収束端から光を投入したり、透明な樹脂に光を散乱する微粒子が混入された樹脂からなる平板の背後面あるいは側方端面から光を投入したりするユニットが用いられてきた。
【0003】
蛍光灯の如き線状の発光体は形状が大きくなる、寿命が短い、照射波長がブロードとなる、さらに任意のパルス点灯が困難となる欠点を有している。
【0004】
LEDを一列に密に配置する方式は、高価なLED素子を用いる場合素子数が多くなるためコストが高くなる問題があり、また使用するLEDの数が少ないと照度の均一性が確保しにくい問題を有する。
【0005】
一端をライン状に並べ他端を収束したPOF光ファイバのアレイを用いて収束端から光を投入する方式は、ユニットの嵩が大きく、それを用いた装置の小型化にとっては障害となる。
【0006】
透明な樹脂に光を散乱する微粒子が混入された樹脂からなる平板の背後面あるいは側方端面から光を投入する方式はユニットの構造が簡単で、故障に対する信頼性が大きいが、照度の確保、ライン光源として均一性に劣る問題を有している。
【0007】
また、透明な樹脂を導光体として平板の側方端面から光を投入する方式を改良して、光を反射、散乱する面を平板の複数箇所に配して光の方向や分散を調整し、端面から出る光の長手方向の強度分布の均一化を計ることも実用化されているが、UV光のように導光体内での透過および散乱損失が大きい場合は反対側の端面付近から平板の外へ出て行く光が弱くなってしまうという問題が生ずることがある。
【0008】
なおまた、UV発光LEDは可視光LEDに比べ発光される光のエネルギーが小さく、一方製造コストが可視光LEDに比べ高いので、ライン光源の光の必要な照度を維持しつつ、使用するUV発光LEDの数を如何にしたら少なく出来るかが問題であった。さらにUV光は光学系に使用される樹脂等の材料を劣化させるという問題もある。
【0009】
つまり上記の諸方式は可視光を対象としたものであり、UV光によるライン光源に適用するには、発光源の発光強度、蛍光などの副次発生光の遮断、コスト等の制約のため、工業化上、あるいは実用上の問題が多々あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、均一性、信頼性、コストパフォーマンスに優れ、かつコンパクトなUVライン光源を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨とするところは、光を導光体を介してライン状に出射するライン光源において、少なくとも一個のUV発光LEDと、該UV発光LEDが発する光に対して透明な導光体とを含み、該導光体が非晶質のフッ素樹脂から成ることを特徴とするUVライン光源ユニットである。
【0012】
また、本発明の他の要旨とするところは、前記導光体が、化学式化4
【化4】
Figure 0004420151
(R1、R2:有機基)
で表されるシクロオレフィン系樹脂から成ることを特徴とするUVライン光源ユニットである。
【0013】
さらに、前記シクロオレフィン系樹脂が、化学式化5
【化5】
Figure 0004420151
(X:有機基)
で表される樹脂から成るUVライン光源ユニットであり、前記シクロオレフィン系樹脂が、化学式化6
【化6】
Figure 0004420151
で表される樹脂から成るUVライン光源ユニットである。
【0014】
さらに前記UV発光LEDが350から400nmの範囲内にピーク発光波長を有するGaN系紫外発光ダイオードであるUVライン光源ユニットである。
【0015】
前記UV発光LEDが前記導光体の間にUV発光LEDに含まれる可視光の少なくとも一部を遮断するフィルタが設けられているUVライン光源ユニットである。
【0016】
また前記導光体の一の端面が前記UV発光LEDの出射面と近接対向して配置され、該一の端面から略垂直に突起する棒状突起を複数個有し、前記UV発光LEDが共通の長方形のホルダーに保持され、該ホルダーは複数個の孔を有し、該孔に該棒状突起がそれぞれ嵌合されていることを特徴とするUVライン光源ユニットである。
【0017】
前記導光体の入射端面および/または出射端面の、該導光体の長手方向と垂直な断面の形状が、外側に凸の曲線状を成しているUVライン光源ユニットである。
【0018】
入射端面および/または出射端面の、前記導光体板の上下の面と平行な断面の形状が、該端面と前記UV発光LEDの光軸とが交わる近傍において該導光体の内側に凹の曲線状を成しているUVライン光源ユニットである。
【0019】
前記導光体板の上下それぞれの面の少なくとも一部分が、該導光体を形成する物質の屈折率より低い屈折率を有しUV発光LEDに対して透明な物質より成る、層に覆われているUVライン光源ユニットである。
【0020】
また、前記UVライン光源ユニットが、複数個一列に配列されたことを特徴とするUVライン光源ユニット。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様を図を用いて説明する。図1は本発明にかかるUVライン光源2の平面図、図2はその構成を説明するための見取り図である。図1において透明な樹脂またはガラスからなる長方形の導光体4の長手方向の一方端面20に略接してUV光を発するLEDすなわちUV−LED 6が定間隔に配置され、端面20がUV−LEDの出射面5と近接対向している。UV−LEDはUV発光LEDのことであり、以下の記載においては、UV発光LEDをUV−LEDと称する。各々のUV−LEDから発光した光8は扇状に拡がって導光体4の長手方向の他方端面10から大気中へ出射される。隣接するUV−LEDから出射したそれぞれの光は扇形に拡がった光の端18で重なっている。このUVライン光源2の構成を図2で説明すると、UVライン光源は導光体4とLED盤40から構成されている。導光体4は突起14を有する。UV−LED 6がベース12に定間隔に配置されLED盤40を構成している。ベース12の端部にはUV−LEDへ電流を供給するための電線30が有る。
【0022】
本図の如く導光体4の背部端面に設けられた突起14をベース12に設けられた孔に嵌合させることにより図1の如きUVライン光源が容易に組み立てられる。突起14の如き突起は導光体の側面に設けて外部部材またはベース12に連結された部材に設けられた孔に嵌合させてもよい。導光体4の幅方向の側面4を除く各面は鏡面仕上げされた面状の滑らかさを有することが好ましい。かかる構成でUV−LEDから光を出射させると、光は導光体4の端面20より導光体4の内部に入光し、その光のうち導光体の上下各面に臨界角よりも小さい角度で入射した光が、その導光体の上面26と大気との界面および上面28と大気との界面で全反射されて、端面20に対向する端面10に達して導光体の外部に出射される。導光体とUV−LEDとの配置関係からみて明らかな如く、UV−LEDから出射する光のうち臨界角よりも大きな角度で導光体の上下各面入射する光は全出射光のうち僅かであり、大部分の光が端面10より出射される。
【0023】
隣接するUV−LED間の間隔Bは2cm程度である。この間隔Bは出射すべきライン光の強さ均一性により適宜設定すべきものである。導光体4の厚さLED素子の外形を超える厚みが好ましく、導光体4の奥行き幅Lは出射すべきライン光の強さ均一性により適宜設定すべきものであり、10乃至60mmが好ましい。15乃至30mmが効率よく導光体の端面10と垂直方向に光を送る点からみてさらに好ましい。L/Tの値が3乃至6であることが同様の点で好ましい。
【0024】
また、L/Bの値が5乃至15であることが出射光の導光体の長手方向の均一性の点で好ましいが、さらにはLEDの開口角に応じて設定すべきものである。すなわちLEDの開口角をαとして、B/(2・L・tan(α/2))の値が0.05乃至1.0であることが好ましい。0.1乃至0.5であることがさらに好ましい。
【0025】
導光体の材質は、成形の容易さからみて、樹脂、なかでも熱可塑性樹脂が好ましいが、UV光に対して透明であることも求められ、また使用雰囲気温度、あるいは導光体の光吸収による温度上昇に耐えることが必要である。従来より、光学用に一般的に使用されてきたPMMAやPCを上記の導光体として使用した場合、UV光に対する透明性が悪く、得られるライン光の強度が充分でないことが判った。
【0026】
また、樹脂の透明性は波長依存性があるので、使用する発光光源の発光強度のスペクトル分布にマッチした樹脂の選択がなされなければならない。すなわち、入射するUV光のなかで、そのスペクトルのピーク波長を含むスペクトル域の光のエネルギーが、入射するUV光の全エネルギーのうちの70%以上であるようなスペクトル域の光に対して透明であることが好ましい。なお、かかるスペクトル域を本明細書においては、主要スペクトル域と称する。
【0027】
なお、本発明における導光体は、上記の如く、UV発光LEDが発する光に対して透明な導光体を含むが、UV発光LEDが発する全ての光に対して完全に透明である必要は無論なく、上記主要スペクトル域の光に対して透明であればよく、むしろそのほうが望ましい場合がある。本明細書においては、UV発光LEDが発する光のうち主要スペクトル域の光に対して透明な導光体を、UV発光LEDが発する光に対して透明な導光体と称する。
【0028】
従って、ライン光の強度を上げるためには、発光光源と樹脂との好適な組み合わせ探さねばならず、従来はそのような樹脂および発光光源との好適な組み合わせが得られていなかった。本発明の発明者は鋭意検討し、非晶質のフッソ系樹脂(商品名:ダイオニン、サイトップ等)が好適に用いることの出来る樹脂であることが見出された。UV光に対する透明性、耐熱性、成形性を全て備える樹脂が最も好ましいが、本発明の発明者は鋭意検討し、シクロオレフィン系樹脂がこの点ですぐれていることを見出した。
【0029】
またこれらの樹脂はGaN系の紫外発光ダイオード(Mukai.Tほか,Proceedings of The second International Conference on Nitride Semiconductors(ICNS’97),論文番号LN−9,p.516,oct.1997に記載)と組み合わせ使用されたときに充分な透光性が得られることが判った。
【0030】
本発明における非晶質フッソ系樹脂の代表的なものは、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ビニリデンフロランドの3種のモノマーからなる非晶質のフッ素樹脂である。
【0031】
また、本発明におけるシクロオレフィン系樹脂は化学式
【化7】
Figure 0004420151
(R1、R2:有機基)
を有する熱可塑性樹脂である。
【0032】
また、本発明におけるさらに好ましいシクロオレフィン系樹脂は化学式
【化8】
Figure 0004420151
(X:有機基)
を有するポリマーである。
【0033】
また、本発明における他のさらに好ましいシクロオレフィン系樹脂は、化学式
【化9】
Figure 0004420151
を有する開環メタセシス重合体水素化ポリマーである。
【0034】
本発明におけるGaN系の紫外発光ダイオードは、図5(d)で示すように、波長371nm付近に発光スペクトルのピークがあり、上記の樹脂は本発明における導光体として用いたときにこの波長付近で優れた透光性を示すのである。
【0035】
本発明においては、図1の如く、UV−LEDから発光した光の束は扇状に拡がって導光体4の他方端面10から大気中へUV−LEDの光軸の方向に出射されるが、導光体4のなかに正反射、乱反射、屈折、回折などにより光の方向を変える物質や素子を配置して、光の束を、UV−LEDの光軸の方向と鋭角、直角、鈍角など所定の角度の方向へ出射させる態様も可能である。
【0036】
図3に本発明のさらなる態様を示す。図3は本発明のUVライン光源2aを断面でみた模式図であり、導光体4aはその長手方向に垂直な断面形状をもって示されている。UV−LED 6aが導光体4aの長手方向の端面20aに略接して設けられている。端面20aは導光体の長手方向に垂直な断面でみて外側に凸な曲面形状をなしている。これによりUV−LED 6aから出射された光50が端面20aの導光体と大気との界面で屈折し、UV−LED6aの導光体の長手方向に垂直な面における開口角を実質的に小さくすることが出来る。さらに他方の端面10aにおいて同様に導光体の長手方向に垂直な断面でみて外側に凸な曲面を形成すれば、導光体からの出射光の開口角を小さくすることが出来る。
【0037】
このように端面20aと端面10aとのうち、少なくとも一方に導光体の長手方向に垂直な断面でみて外側に凸な曲面を形成すれば、導光体からの出射光のエネルギーを導光体の長手方向に垂直な面でみてUV−LEDの光軸60を中心付近により多く集めることが出来る。
【0038】
さらに、図4に本発明の他の態様を示す。図4は本発明のUVライン光源2bを断面でみた模式図であり、導光体4bはその長手方向に垂直な断面形状をもって示されている。図4において導光体4bの上下の面に導光体4bの樹脂とは異なる樹脂、詳しくは導光体4bの樹脂の屈折率より低い屈折率を有する透明な樹脂層3bがコーティング等の手段により貼り付けられている。樹脂層3bの透明度は導光体4bの樹脂の透明度と同等でなくともよい。
【0039】
これによりUV−LED 6bから出射された光50bのうち、導光体4bと樹脂層3bとの界面へ臨界角より小さい角度で入射した光が界面で全反射し端面10bに達し、外部へ出射される。
【0040】
かかる態様は樹脂層3bがない場合に比べ小さい出射開口角を得ることが出来る。
【0041】
低屈折率樹脂層は導光体の面上に部分的に設けてもよい。これは、ライン光源ユニットの他の組付け部材や、操作時の汚れ等の物体が導光体の面上の低屈折率樹脂層に接触しても導光体の全反射機能が維持されるという効果がある。
【0042】
図5に本発明のさらに他の態様を示す。図5(a)は本発明のUVライン光源2cを断面でみた模式図であり、導光体4cはその長手方向に垂直な断面形状をもって示されている。図5(a)で導光体4cと、UV−LED 6cとの間に可視光をカットするフィルタ52が配されている。これにより出射光のうち可視光を含む特定の波長以上の光がほぼカットされた良質なUVライン光を得るとともに導光体4cの特定波長の光による劣化を抑えることが出来る。図5(b)はフィルタ52の配置の態様の一例を示す見取り図である。
【0043】
図5(c)は本発明において用いられるGaN系の紫外発光ダイオードの発光スペクトルを示す。スペクトルは371nm付近で鋭いピークがある。
【0044】
図5(d)は本発明においてGaN系の紫外発光ダイオードと組み合わせて用いるフィルタの波長−透過率特性を示す。このフィルタは特定波長の光を選択的に透過、あるいは吸収するガラスフィルタであり、このフィルタの使用により本発明において使用するGaN系の紫外発光ダイオードの発光スペクトルのうち波長約390nm以上の光が遮断され、可視光を全く含まないといっていいほどの良質なUV光源を得ることが出来る。
【0045】
図6に本発明のまた他の態様を示す。図6は本発明のUVライン光源2dを断面でみた模式図であり、導光体4dはその長手方向に垂直な断面形状をもって示されている。図6において導光体4dと、の上下の面に導光体4dの樹脂とは異なる樹脂、詳しくは導光体4dの樹脂の屈折率より低い屈折率を有する透明な樹脂、例えばフッソ系の樹脂より成る樹脂層3dがコーティング等の手段により貼り付けられている。さらに樹脂層3dの上に金属板7dが全面または部分的に樹脂層3dに接して設けられている。これにより光の通過に伴って導光体4dの内部に発生した熱が金属板7dに伝熱され、さらにその表面より放熱され、導光体4dの内部に発生した熱による導光体4dの温度上昇を抑制し、導光体4dの内部の劣化反応の速度を遅くする。金属板7dの表面9dには溝、凹凸、フィンなどの放熱効果を高める手段を講ずることがなお望ましい。
【0046】
図7に本発明のまた他の態様を示す。図7は本発明のUVライン光源2eを断面でみた模式図であり、導光体4eはその幅方向に垂直な断面形状をもって示されている。図7において導光体4eの上下の面に中空なチャンバー9eを配する。チャンバー9eには空気や水の如き流体の入口11eと出口13eとが設けられ、外部手段により流体がチャンバー9eの中を循環または通過し導光体4eの冷却を行う。これにより光の通過に伴って導光体4dの内部に発生した熱が金属板7dに伝熱され、さらにその表面より放熱され、導光体4dの内部に発生した熱による導光体4dの温度上昇を抑制し、導光体4dの内部の劣化反応の速度を遅くする。導光体4eは図3乃至図6に示されたものであってもよい。冷却用の流体としては空気が最も好適に用いられるものの一つである。
【0047】
図8に本発明のまた他の態様を示す。図8は本発明のUVライン光源2fを平面でみた模式図であり、導光体4fはその平面形状をもって示されている。図8において導光体4fの出射端面10fとUV−LED 6fの光軸60fとが交わる位置の近傍において、導光体4fの導光体の面と平行な断面形状でみて、出射端面10fが凹状に曲面形成されている。導光体4fの出射端面10fとUV−LED 6fの光軸60fとが交わる位置から導光体の長手方向に大きくずれた位置では端面10fは平面のままである。かかる態様により、LEDの光軸60fに近い光は端面10fの凹状部にて光軸60fから離れる方向に屈折する。この屈折された光が光軸60fとなす角度は、端面がもとの平面のままである場合に比べ大きくなり、光が導光体の長手方向に分散されて、導光体から光が出た位置における光軸60fと垂直な平面上の、導光体の長手方向にみた光の強度分布はよりフラットになる。これにより、ライン光全体の強度分布もよりフラットになる。
【0048】
この効果は入射側の端面20fにも適用出来る。すなわち入射側の端面20f、出射側の端面10fの少なくとも一の端面に適用することが好ましい。
【0049】
本発明においては、複数個のUV−LEDを一個のベース上に配し、長尺の導光体にUV−LEDからの光を入光させるという態様がとられたが、他の態様も本発明において取り得る。すなわち図9(a)、(b)、(c)の如くUV−LED 66a、66b、66cの各一個について導光体60a、60b、60cを配置し、光源ユニット68a、68b、68cを得る。図10は光源ユニット68a、68b、68cの平面図様の模式図であり、導光体は平行な一対の平面と、該面に垂直な一対の端面を有し、該端面のうちの一の端面がUV−LEDの出射面と近接対向している。
【0050】
導光体60a、60b、60cの側面64a、64b、64cも鏡面状の滑らかさを有しUV−LEDからの光を全反射させる。他の面の滑らかさについては、長尺の導光体の場合と同様である。
【0051】
光源ユニットは単独でライン光源ユニットとして使用されることもある。
【0052】
図11はこれらの光源ユニットのうち一種類を多数横並びに配してライン光源ユニットを構成した様子を示す。図11において導光体60とUV−LED 66から成る光源ユニットが多数横並びに配されている。かかる態様においては、個々の光源ユニットに故障が生じた場合、そのユニットだけの交換でライン光源ユニットを容易に復旧出来る。光源ユニットの導光体とUV−LEDとの結合および光源ユニット同士の結合は図示せざるホルダー部材を用いて行うことが出来る。光源ユニット68b、68cにおいてはUV−LEDの側面と、それに接触する導光体の側面とを接着剤により接着して組み立てることも出来る。 光源ユニット68a、68b、68cのディメンションは側面間の距離を除いては長尺の導光体の場合と同様である。側面間の距離Sは5乃至30mmが好ましい。UV−LEDの出射面と導光体の出射面との距離Hは1.5乃至5mmが好ましい。HはS/(2・tan(α/2))以上、3・S/(2・tan(α/2))以下であることが側面方向の光の広がりを抑える効果からみてさらに好ましい。
【0053】
なお、一個の光源ユニットに、複数個のUV−LEDを配する態様も可能であることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】
UV−LEDは可視光LEDに比べ発光される光のエネルギーが小さく、一方製造コストが可視光LEDに比べ高いので、ライン光源の光の必要な照度を維持しつつ、使用するUV−LEDの数を如何にしたら少なく出来るかが問題であった。本発明により得られるUVライン光源により、少ない数の点光源UV−LEDを用いて、分布の均一で、ラインの幅方向に指向性の良好なUVライン光を得ることが出来る。また、可視光成分の少ない良質なUVライン光を得ることが出来る。またライン光源に使用する導光体の劣化を少なくすることが出来る。
【0055】
さらに本発明の光源ユニットはその組み立てを高精度かつ簡易に行うことが出来る構造を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるUVライン光源の平面図である。
【図2】本発明にかかるUVライン光源の構成を説明するための見取り図である。
【図3】本発明にかかるUVライン光源を断面でみた模式図である。
【図4】本発明にかかるUVライン光源を断面でみた模式図である。
【図5】本発明にかかるUVライン光源を断面でみた模式図(a)および見取り図(b)とフィルタの透光特性のグラフ(c)、UV−LEDの発光スペクトルのグラフ(d)である。
【図6】本発明にかかるUVライン光源を断面でみた模式図である。
【図7】本発明にかかるUVライン光源を断面でみた模式図である。
【図8】本発明にかかるUVライン光源を平面でみた模式図である。
【図9】本発明にかかるUV光源の構成を示す見取り図である。
【図10】本発明にかかるUV光源の構成を示す平面図である。
【図11】本発明にかかるUV光源から成るラインUV光源の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f;UVライン光源
3b、3d;樹脂層
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、60、60a、60b、60c;導光体
5;出射面
6、6a、6f、66、66a、66b、66c;UV−LED
7d;金属板
8;光
9d;金属板の表面
9e;チャンバー
10、10a、10b、10f、20、20a、20f;導光体の端面
11e;チャンバーの入口
12;ベース
13e;チャンバーの出口
14;突起
18;扇形に拡がった光の端
26、28;導光体の平面
30;電線
40;LED盤
50、50b;光
52;フィルタ
60、60f;光軸
64a、64b、64c;導光体の側面
68a、68b、68c;光源ユニット

Claims (12)

  1. 光を導光体を介してライン状に出射するライン光源において、少なくとも一個の、350から400nmの範囲内にピーク発光波長を有するGaN系UV発光LEDと、該UV発光LEDが発する光に対して透明な導光体とを含み、該導光体が非晶質のフッ素樹脂から成ることを特徴とするUVライン光源ユニット。
  2. 光を導光体を介してライン状に出射するライン光源において、少なくとも一個の、350から400nmの範囲内にピーク発光波長を有するGaN系UV発光LEDと、該UV発光LEDが発する光に対して透明な導光体とを含み、前記導光体が、シクロオレフィン系樹脂から成ることを特徴とするUVライン光源ユニット。
  3. 記導光体が、化学式
    Figure 0004420151
    (R1、R2:有機基)で表されるシクロオレフィン系樹脂から成ることを特徴とする請求項2に記載のUVライン光源ユニット。
  4. 前記シクロオレフィン系樹脂が、化学式
    Figure 0004420151
    (X:有機基)で表される樹脂から成ることを特徴とする請求項に記載のUVライン光源ユニット。
  5. 前記シクロオレフィン系樹脂が、化学式
    Figure 0004420151
    で表される樹脂から成ることを特徴とする請求項に記載のUVライン光源ユニット。
  6. 前記UV発光LEDが371nm付近にピーク発光波長を有するGaN系紫外発光ダイオードであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のUVライン光源ユニット。
  7. 前記UV発光LED前記導光体の間に前記UV発光LEDに含まれる可視光の少なくとも一部を遮断するフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のUVライン光源ユニット。
  8. 前記UVライン光源ユニットであって、前記導光体の一の端面が前記UV発光LEDの出射面と近接対向して配置され、該一の端面から略垂直に突起する棒状突起を複数個有し、前記UV発光LEDが共通の長方形のホルダーに保持され、該ホルダーは複数個の孔を有し、該孔に該棒状突起がそれぞれ嵌合されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のUVライン光源ユニット。
  9. 前記UVライン光源ユニットであって、前記導光体の入射端面および/または出射端面の、該導光体の長手方向と垂直な断面の形状が、外側に凸の曲線状を成していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のUVライン光源ユニット。
  10. 前記UVライン光源ユニットであって、出射端面の、前記導光体板の上下の面と平行な断面の形状が、該端面と前記UV発光LEDの光軸とが交わる近傍において該導光体の内側に凹の曲線状を成していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のUVライン光源ユニット。
  11. 前記UVライン光源ユニットであって、前記導光体板の上下それぞれの面の少なくとも一部分が、該導光体を形成する物質の屈折率より低い屈折率を有しUV発光LEDに対して透明な物質より成る、層に覆われていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のUVライン光源ユニット。
  12. 前記1乃至11のいずれかに記載のUVライン光源ユニットが、複数個一列に配列されたことを特徴とするUVライン光源ユニット。
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