JP4419568B2 - 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法 - Google Patents

電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4419568B2
JP4419568B2 JP2003430925A JP2003430925A JP4419568B2 JP 4419568 B2 JP4419568 B2 JP 4419568B2 JP 2003430925 A JP2003430925 A JP 2003430925A JP 2003430925 A JP2003430925 A JP 2003430925A JP 4419568 B2 JP4419568 B2 JP 4419568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer layer
thermoplastic polymer
liquid crystalline
crystalline polymer
current collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003430925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005191288A (ja
Inventor
幸子 平林
長 鈴木
哲 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2003430925A priority Critical patent/JP4419568B2/ja
Publication of JP2005191288A publication Critical patent/JP2005191288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4419568B2 publication Critical patent/JP4419568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Description

本発明は、電気二重層キャパシタやリチウム二次電池等の電気化学デバイス及びこれら電気化学デバイスの製造方法に関する。
従来、電気二重層キャパシタやリチウム二次電池等の電気化学デバイスが、携帯電話、PDA等に広く使用されている。
このような電気化学デバイスとして、一対の電極とこれらに挟まれる電解質とを含む発電要素を、この発電要素よりも大きな一対の集電体で挟み、集電体の周縁部間を熱可塑性の封口材でシールした構造の電気化学デバイスが考案されている。
このような電気化学デバイスの封口材としては、例えば、高密度ポリエチレンシートの両面に、高密度ポリエチレンシートよりも低融点でかつ不飽和カルボン酸等で変性されたエチレン共重合体シートを積層したポリオレフィン製の封口材が知られている(特許文献1参照)。
また、これ以外にも、ポリイソブチレン変性ポリエチレン(特許文献2参照)、変性ポリプロピレン、変性ポリエチレン(特許文献3)、微粒子フィラーを含有する酸変性ポリオレフィン(特許文献4)等からなるポリオレフィン製の封口材が知られている。
一方、液晶性高分子製の封口材も知られている(特許文献5)。
特開昭62−154469号公報 特開平2−234344号公報 特開平4−121947号公報 特開平6−349462号公報 特開2003−92092号公報
しかしながら、ポリオレフィン製の封口材を用いた電気化学デバイスでは、封口時に封口材が溶融しすぎて集電体同士が接触し、電気化学デバイスがショートする場合があった。一方、液晶性高分子製の封口材を用いた電気化学デバイスでは、封口材の溶融温度が高くなるため、封口時の熱によって発電要素に悪影響を与える場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、封口時において集電体同士の接触によるショートが起こりにくく、かつ、封口時において発電要素に対して熱による悪影響を与えにくい電気化学デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電気化学デバイスは、互いに対向する一対の板状の集電体と、第一電極、第二電極及びこれらの電極間に設けられた電解質を有し第一電極が一方の集電体と接し第二電極が他方の集電体と接するように集電体間に挟まれた発電要素と、一方の集電体の周縁部と他方の集電体の周縁部との隙間を塞いで発電要素を集電体間に密封するための枠状の封口材と、を備えている。そして、この封口材は、液晶性高分子層及び液晶性高分子層を挟むように設けられた一対の熱可塑性高分子層を有し、一方の熱可塑性高分子層は一方の集電体の周縁部に熱融着され、他方の熱可塑性高分子層は他方の集電体の周縁部に熱融着され、これら一対の熱可塑性高分子層の溶融温度は液晶性高分子層の溶融温度よりも低く、熱可塑性高分子層は、さらに集電体の端面上にまで設けられており、液晶性高分子層には、液晶性高分子層から延びると共に熱可塑性高分子層を挟んで集電体の端面を取り囲む液晶性高分子製の第二突条部が設けられている
ここで、「液晶性高分子」とは、強い高分子鎖間相互作用によって溶融状態で液晶性、すなわち、高分子鎖が配向する特性を示すサーモトロピック性の高分子である。このような液晶性高分子の層は、一般的な熱可塑性高分子と比べて高耐熱性、低線膨張率、高絶縁性、低吸湿性および高ガスバリアー性を示す。さらに端面を利用して封口材を接着するので、電気二重層キャパシタの機械的強度を十分に高めることができる。
本発明によれば、封口材において、一対の熱可塑性高分子層間に、これらの熱可塑性高分子層に比して溶融し難い液晶性高分子層が介在する。このため、封口時に加熱しすぎて熱可塑性高分子層が過度に溶融した場合等においてもこの液晶性高分子層が邪魔となって集電体同士が接触しにくくなる。したがって、集電体のショートによる不良が低減され、電気化学デバイスの歩留まりや信頼性が高くなる。
また、封口材は、液晶性高分子層よりも溶融温度が低い熱可塑性高分子層を有し、この熱可塑性高分子層により封口材が両集電体と熱融着されている。したがって、封口時の封口材の加熱温度を、液晶性高分子層を直接集電体に熱融着させる場合に比べて低くすることができる。したがって、封口時に発電要素が熱による悪影響を受けにくい。
さらに、液晶性高分子層は、他の高分子材料に比べて水蒸気透過率や酸素透過率が十分に低い。したがって、電気化学デバイスの信頼性が向上し、寿命を長くできる。
ここで、液晶性高分子層の溶融温度が180〜350℃であると、ポリオレフィン等の熱可塑性高分子層のヒートシールの際に、集電体同士がショートすることを十分に抑止できる。
また、液晶性高分子層の水蒸気透過率が1g/(m・24hr・100μm)以下であり、酸素透過率が10mL/(m・24hr・100μm)以下であると、十分なガスバリア性が得られて、電気化学素子の信頼性が十分に向上する。
ここで、液晶性高分子層としては、液晶ポリエステルを含む材料からなることが好ましい。
一方、熱可塑性高分子層の溶融温度が90〜200℃であると、封口材の熱融着時の熱による発電要素に対するダメージの低減に優れ、また、十分な耐熱性を有することとなる。
特に、液晶性高分子層の溶融温度が180〜350℃であり、熱可塑性高分子層の溶融温度が90〜200℃であると、封口材の熱融着時の熱による発電要素に対するダメージの低減と、集電体同士のショートの抑制とを、いずれも高いレベルで両立できる。液晶性高分子は、一般の熱可塑性高分子よりも溶融温度が高い材料であり、熱可塑性高分子層の溶融温度範囲すなわち発電素子への熱ダメージの少ない温度範囲ではこの液晶性高分子は溶融し難く、これによって集電体同士のショートを防止することができる。そのため、上述の温度条件において、液晶性高分子層の溶融温度は熱可塑性高分子層の溶融温度よりも高い。
また、熱可塑性高分子層が0.65N/mm(1/15kg/mm)以上の接着強度で集電体と接着していると、シール性を十分に発揮すると共に、電気化学デバイスの機械的強度が高くなる。ここで、本特許請求の範囲及び本明細書における接着強度とは、JIS K6848で定められる接着強度である。
ここで、熱可塑性高分子層としては、ポリオレフィンを含む材料からなることが好ましい。
また、熱可塑性高分子層と液晶性高分子層とは、接着層により接着されていることができる。この構成では、封口材の製造が容易である。
また、熱可塑性高分子層と液晶性高分子層とは互いに熱融着されていてもよい。この場合も、封口材の製造が容易である。
ところで、液晶性高分子層の溶融温度と、集電体と熱融着する熱可塑性高分子層の溶融温度の差が大きい場合には、液晶性高分子層と熱可塑性高分子層との熱融着が難しい場合がある。
そこで、熱可塑性高分子層は、溶融温度がそれぞれ異なる熱可塑性高分子製の複数のサブ層の積層体であり、この積層体は、各サブ層の溶融温度が液晶性高分子層から集電体に向かって低くなるように積層されていることが好ましい。
この場合には、液晶性高分子層と熱可塑性高分子層との溶融温度を近づけられるので液晶性高分子層と熱可塑性高分子層との接着性を高められる一方、集電体を熱可塑性高分子層と熱融着する際の温度を十分低くすることができるので熱可塑性高分子層と集電体との熱融着時の発電要素の熱ダメージも抑えることができる。
また、封口材の液晶性高分子層は熱可塑性高分子製の粒子を含み、熱可塑性高分子層と熱可塑性高分子製の粒子とが熱融着していてもよい。
このような構成の電気化学デバイスは、液晶性高分子層中に熱可塑性高分子製の粒子が分散されかつ厚み方向の両表面にこの粒子が露出された枠状の封口材前駆体を用意し、この封口材前駆体を集電体間に挟んで熱融着させることにより得ることができる。こうすると、封口材前駆体中の熱可塑性高分子製の粒子が溶融し、集電体と液晶性高分子層との間に熱可塑性高分子層が形成されて封口材となる。このような封口材前駆体は低コストに製造できる。
ここで、第二突条部は、さらに、集電体の外側面の周縁部に熱融着されることが好ましい。
この場合、熱可塑性高分子層が外部に露出しないので、ガスバリア性が向上する。
本発明に係る電気化学デバイスの製造方法は、第一電極、第二電極及びこれらの電極間に設けられた電解質を有する発電要素と、一対の板状の集電体と、枠状の封口材と、を用意する工程と、一方の集電体が発電要素の第一電極と接し、他方の集電体が発電要素の第二電極と接し、封口材が発電要素を取り囲むような配置で、一対の板状の集電体の間に発電要素及び封口材を挟む工程と、集電体の外側主面における封口材と対向する部分を加熱する工程と、を備えている。
ここで、枠状の封口材は、液晶性高分子層及び液晶性高分子層を枠の厚み方向に挟むように設けられた一対の熱可塑性高分子層を有し、一対の熱可塑性高分子層の溶融温度は液晶性高分子層の溶融温度よりも低く、熱可塑性高分子層は、さらに集電体の端面上にまで設けられており、液晶性高分子層には、液晶性高分子層から延びると共に熱可塑性高分子層を挟んで集電体の端面を取り囲む液晶性高分子製の第二突条部が設けられている
本発明によれば、上述の構成の電気化学デバイスを好適に製造できる。
本発明によれば、封口時において集電体同士の接触によるショートが起こりにくく、かつ、封口時において発電要素に対して熱による悪影響を与えにくい電気化学デバイス及びその製造方法が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明に係る電気化学デバイスの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明に係る第一実施形態の電気化学デバイスとしての電気二重層キャパシタ1について説明する。
この電気二重層キャパシタ1は、主として、発電要素10と、この発電要素10を挟んで対向し外部電極及び外装体として機能する一対の板状の集電体20,21と、集電体20の周縁部20aと集電体21の周縁部21aとの隙間を塞いで発電要素10を集電体20,21間に密封する枠状の封口材30とを有する。
発電要素10は、互いに対向する正極としての第一電極12及び負極としての第二電極13と、これら第一電極12及び第二電極13の間に隣接して配置されるセパレータ14と、第一電極12、第二電極13、及び、セパレータ14中に含有される電解質を含む電解質溶液(図示せず)と、を有している。
第一電極12、第二電極13は、電子伝導性の多孔体である。第一電極12、第二電極13の構成材料は、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタに用いられている炭素電極等の分極性電極を構成する多孔体層として使用されているものと同様の材料を使用することができる。例えば、原料炭(例えば、石油系重質油の流動接触分解装置のボトム油や減圧蒸留装置の残さ油を原料油とするディレードコーカーより製造された石油コークス等)を賦活処理することにより得られる炭素材料(例えば、活性炭)を構成材料の主成分としているものを使用することができる。その他の条件(バインダー等の炭素材料以外の構成材料の種類とその含有量)も特に限定されるものではない。例えば、炭素粉末に導電性を付与するための導電性補助剤(カーボンブラック等)や、バインダー(ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等)が添加されていてもよい。
第一電極12及び第二電極13の間に配置されるセパレータ14は、電気絶縁性の多孔体から形成されていれば特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタに用いられているセパレータを使用することができる。例えば、電気絶縁性の多孔体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンからなるフィルムの積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が挙げられる。
ここで、第一電極12と第二電極13とによるショートを抑制すべく、セパレータ14
の大きさを電極12,13の主表面の面積よりも大きくし、セパレータ14の端部を電極12,13の端面から突出させることが好ましい。このとき、セパレータ14の端面は、封口材30から離間されていることが好ましい。
電解質溶液は、第一電極12、第二電極13、及び、セパレータ14の孔の内部に含有されている。電解質溶液は、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタに用いられている電解質溶液(電解質塩の水溶液、有機溶媒を使用した電解質塩の溶液)を使用することができる。ただし、電解質塩の水溶液は電気化学的に分解電圧が低く、電気二重層キャパシタ1の耐用電圧が低く制限されてしまうので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。
なお、本実施形態において、電解質溶液は液状の状態以外にゲル化剤を添加することにより得られるゲル状電解質であってもよい。また、電解質溶液に代えて、固体電解質(固体高分子電解質又はイオン伝導性無機材料からなる電解質)が含有されていてもよい。
集電体20,21は、発電要素10の第一電極12、第二電極13の主表面の面積よりも大きな面積を有する矩形板状の導電材料である。これらの集電体20,21は、下側の集電体21が第二電極13と面接触し、上側の集電体20が第一電極12と面接触するように、上下から発電要素10を挟んでいる。集電体20,21の材料は、電荷の移動を充分に行うことができる良導体であれば特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタに用いられている集電体を使用することができる。
非水電解質の場合の集電体の材料としては、耐食性に富む導電性の材料が使用でき、例えば、アルミニウム、チタン等の金属箔が利用できる。金属箔の厚みは、例えば、10〜100μm程度である。
封口材30は、発電要素10の周囲を取り囲む枠状形状を呈し、集電体20,21の周縁部20a,21a間の隙間を塞ぐように配されており、集電体20,21間に発電要素10を密封するものである。この封口材30は、集電体20,21に平行な5層構造を有している。具体的には、封口材30は、枠(層)の厚み方向に上から順に熱可塑性高分子層31/接着層32/液晶性高分子層33/接着層34/熱可塑性高分子層35の5層構造を有している。
また、この枠状の封口材30の外側端面30aは、図1及び図2に示すように、集電体20,21の端面20b、21bと同一面を形成している。さらに、集電体20の主面に対して垂直な方向から見た時の封口材の幅W(図1及び図2参照)は、0.2〜20mm程度、好ましくは、1〜10mm程度とされている。
図1に戻って、熱可塑性高分子層31は、集電体20の周縁部20aにおける内側面(集電体21に近い側の面)20c上に形成される一方、熱可塑性高分子層35は、集電体21の周縁部21aにおける内側面(集電体21に近い側の面)21c上に形成され、熱可塑性高分子層31,35は互いに対向している。
これらの熱可塑性高分子層31,35は、熱融着によってそれぞれ集電体20,21の周縁部20a,21aの内側面20c,21cに強固に接着されている。熱可塑性高分子層31,35と集電体20,21との接着強度は、特に限定されないが、0.65N/mm((1/15)kg/mm)以上であることが、電気二重層キャパシタ2の機械的強度を高める点やシール性の面から好ましい。
ここで、熱可塑性高分子層31,35の熱可塑性高分子は、液晶性高分子層33(詳しくは後述)の液晶性高分子よりも溶融温度が低い熱可塑性高分子であれば特に限定されず、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデンおよびその共重合体等のフッ素樹脂等が挙げられる。特に、熱可塑性高分子層31,35の熱可塑性高分子として、経済性、ヒートシール性、化学的安定性、水分透過性等の観点からポリオレフィンが好ましい。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、酸変性ポリエチレン、およびこれらを含む共重合体等が挙げられる。これらの熱可塑性高分子は、単独または二種以上組合わせて使用することができる。また、この熱可塑性高分子には、さらにその性能を高めるため、必要に応じて公知の添加剤を含有させることもできる。
熱可塑性高分子層31、35の厚みは、2〜50μm程度が好ましく、5〜20μm程度がより好ましい。また、熱可塑性高分子層31,35の溶融温度が、90〜200℃であると、発電要素10に与える熱の影響を十分少なくし、かつ、十分な耐熱性を有することができるので好ましい。
一方、液晶性高分子層33は、熱可塑性高分子層31と熱可塑性高分子層35との間に設けられている。液晶性高分子層33の液晶性高分子は、強い高分子間相互作用によって溶融状態で液晶性、すなわち、高分子が配向する特性を示すサーモトロピック性の高分子である。
このような液晶性高分子としては、例えば、全芳香族系や半芳香族系等の液晶ポリエステルが挙げられる。
全芳香系ポリエステルとしては、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒドロキシカルボン酸との組合せからなるもの、異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸の組合せからなるもの、芳香族ジカルボン酸と核置換芳香族ジオールとの組合せからなるものが挙げられる。また、半芳香族系ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させて得られるもの等が挙げられる。ここで、例えば上述の芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール、及び、芳香族ヒドロキシカルボン酸の代わりに、それらのエステル形成性誘導体を使用しても良い。
このような液晶性高分子から形成される液晶性高分子層33は、低吸湿性であり、耐薬品性が良好であり、さらに、耐熱性が高く、また、概ね400℃以下の温度で異方性溶融体を形成する。
また、液晶性高分子層33の耐熱性は、主として分子鎖中の芳香環の割合に依存する。例えば、主鎖がフェニレン基で構成されている液晶性高分子の溶融温度は概ね260〜350℃であり、主鎖にナフタレン骨格を導入した液晶性高分子の溶融温度は概ね190〜270℃であり、主鎖にエチレン基が導入された液晶性高分子の溶融温度は概ね60〜230℃程度となる。本実施形態では、特に、溶融温度が180℃〜350℃程度の液晶性高分子を用いることが好ましい。
液晶性高分子層33は、液晶性高分子のみからなっても良いが、液晶性高分子に加えて、他の高分子材料等を含む液晶性高分子組成物からなってもよい。他の樹脂としては、例えば、エポキシ器含有エチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。混合比率は、例えば、液晶性高分子56〜99重量%に対して、他の高分子材料44〜1重量%である。また、この液晶性高分子には、さらにその性能を高めるため、必要に応じて公知の添加剤を含有させることもできる。
液晶性高分子層33の厚みは、5μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましい。
ここで、このような液晶性高分子層33のガス透過性について説明する。
例えば、図3に液晶性高分子の一例としての液晶ポリエステル高分子組成物の層の水蒸気透過率及び酸素透過率の一例(特開1997−77960号公報)を、図4に、液晶性高分子以外の熱可塑性高分子の層の水蒸気透過率及び酸素透過率の一例(瓜生俊之、堀江一之、白石振作共著、ポリマー材料(材料テクノロジー16)、東京大学出版会、1984年11月発行)を示す。
ここで、液晶ポリエステル組成物G−1は、(a)以下の(1)式に示すような構造単位を有し溶融温度が324℃である粒子状の全芳香族ポリエステルを77重量%、及び(b)住友化学工業(株)製ボンドファースト 7Mを23重量%含む液晶性高分子組成物である。また、液晶ポリエステル組成物G−4は、(a)以下の(2)式に示す構造単位を有し溶融温度が270℃の粒子状の全芳香族ポリエステルを87重量%、(b)住友化学工業(株)製ボンドファースト 20Bを13重量%含む液晶性高分子組成物である。
Figure 0004419568
Figure 0004419568
これにより、液晶性高分子層は、他の高分子層に比して群を抜いて水蒸気透過率や酸素透過率が低いことが理解される。
本実施形態では、液晶性高分子層33として、水蒸気透過率が1g/(m・24hr・100μm)以下であり、酸素透過率が10mL/(m・24hr・100μm)以下であるものを用いると、十分なガスバリア性が得られて、電気化学デバイスの信頼性が十分に向上する。
続いて、図1に戻って、接着層32は熱可塑性高分子層31と液晶性高分子層33とを接着し、接着層34は熱可塑性高分子層35と液晶性高分子層33とを接着している。一般的に液晶性高分子層33は溶融温度が高く例えばポリオレフィン等からなる溶融温度の低い熱可塑性高分子層31との接着性が十分でない場合が多い。したがって、このような接着層32、34を用いることにより、液晶性高分子層33と熱可塑性高分子層31,35とを十分強固に接着できる。
接着層32、34の材料としては、熱可塑性高分子層31,35と液晶性高分子層33とを十分に接着できるものなら特に限定されないが、例えば、ウレタン系、エポキシ系、エステル系、エーテル系、アクリル系、オレフィン系の接着剤や、ウレタン化ポリエーテル、ウレタン化ポリエステル等の複合系接着剤等の硬化性樹脂の硬化物、すなわち、塗布後に化学反応により硬化して熱可塑性高分子層31,35と液晶性高分子層33とを結合させるものを好適に使用できる。
ここで、接着層32、34の厚みはなるべく薄いほうが好ましく、例えば、0.5〜3μmである。
(電気二重層キャパシタの製造方法)
次に、図5(a)、図5(b)及び図6を参照して、上述した電気二重層キャパシタ1の製造方法の一例について説明する。
まず、図5(a)に示す一対の集電体20,21を用意する。これらの集電体20,21は、例えば、アルミニウム等の導電性の金属箔を所定の大きさの矩形状に切断することにより形成できる。
次に、各集電体20,21の主表面の中央部分に、シート状の第一電極12、第二電極13をそれぞれ形成する。これら第一電極12、第二電極13の形成方法は、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタ1の製造に採用されている公知の薄膜製造技術を用いることができる。
例えば、第一電極12、第二電極13が炭素電極(分極性電極)の場合、公知の方法により賦活処理済みの活性炭等の炭素材料を用いてシート状の電極を作製することができる。具体的には、例えば、炭素材料を5〜100μm程度に粉砕し粒度を整えた後、例えば炭素粉末に導電性を付与するための導電性補助剤(カーボンブラック等)と、例えば結着剤と、例えば、MIBK等の有機溶媒とを添加し混練してペーストを得、このペーストを各集電体20,21上に塗布し乾燥すればよい。塗布は、メタルマスク印刷、ドクターブレード法、ロールプレス法などを利用できる。
ここで、上記の導電性補助剤としては、カーボンブラックの他、アセチレンブラック、粉末グラファイトなどを用いることができ、また、結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレンの他、ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴムなどを使用することができる。
なお、集電体20,21上にペーストを塗布することにより第一電極12、第二電極13を形成する代わりに、シート状の電極を形成しこれを集電体20,21上に積層してもよい。
次に、セパレータ14を準備する。このセパレータ14は、紙等の多孔質性の絶縁材料を所定の大きさに切ることにより形成できる。ここで、セパレータ14の主表面の面積を、第一電極12、第二電極13よりも大きくする。
続いて、枠状の封口材30を用意する。まず、集電体20,21と同サイズの矩形の熱可塑性高分子シートを2枚と、集電体20,21と同サイズの矩形の液晶性高分子シートを1枚用意する。そして、液晶性高分子シートの両主面に接着剤を塗布した上で、この液晶性高分子シートを熱可塑性高分子シートで上下から挟んで3枚を一体化する。その後、一体化されたシートの第一電極12、第二電極13に対応する中央部分を積層方向に切り抜いて、熱可塑性高分子層31/接着層32/液晶性高分子層33/接着層34/熱可塑性高分子層35の構造の枠状の封口材30を得る。
続いて、図5(b)に示すように、このようにして得た枠状の封口材30を、集電体21の周縁部21aに載置する。そして、これら封口材30と集電体21とを定盤91及びヒータ92で挟んで熱融着することにより封口材30を集電体21に固定する。ここで、ヒータ92は、集電体21に接触するようにし、集電体21を介して封口材30の熱可塑性高分子層35を加熱して集電体21の周縁部21aと封口材30とを熱融着する。このとき、ヒータ92の温度を、封口材30の熱可塑性高分子層35が溶融し、かつ、液晶性高分子層33が溶融しない温度に制御する。
続いて、集電体21に形成された第二電極13に上記の電解質溶液を滴下し、他方の集電体20に形成された第一電極12にも電解液を滴下する。
さらに続いて、図6に示すように、第二電極13上にセパレータ14を積層し、セパレータ14上にも電解質溶液を滴下する。
次に、他方の集電体20を、第一電極12が上述のセパレータ14と対面すると共に、集電体20の周縁部20aが枠状の封口材30と接するように集電体21に積層して積層構造体とする。
その後、真空容器内で真空に引きながら、定盤93上に載置した積層構造体を上からヒータ98で挟んで熱融着する。ここで、ヒータ98は、封口材30の熱可塑性高分子層31の表面形状に対応する枠状形状を有し、集電体20を介して封口材30の熱可塑性高分子層31を溶融させて集電体20の周縁部20aと封口材30とを熱融着して封口し、図1に示す電気二重層キャパシタ1を得る。このとき、ヒータ98の温度を、封口材30の熱可塑性高分子層31が溶融し、かつ、液晶性高分子層33が溶融しない温度に制御する。
このとき、ヒータ98が集電体20の中央部に接触しないので、発電要素10の温度上昇が抑制され、発電要素10、特に電解質の劣化等や蒸発等を防止できる。
以上の工程により、本実施形態に係る電気二重層キャパシタ1の製造工程が終了する。
このような電気二重層キャパシタ1によれば、封口材30は、熱可塑性高分子層31,35、及び、これら熱可塑性高分子層31,35間に挟まれ熱可塑性高分子層31,35よりも溶融温度が低い液晶性高分子層33を備えている。このため、熱可塑性高分子層31,35を集電体20,21に熱融着する際の封口材30の加熱温度を、溶融温度の高い液晶性高分子層33を直接集電体20,21に熱融着させる場合に比べて低くすることができる。これにより、封口時に発電要素10が熱による悪影響を受けにくい。
また、集電体20,21間を封口する時に封口材30が過度に高温になった場合等においても、集電体20,21間に、熱可塑性高分子層31,35に比して溶融し難い液晶性高分子層33が介在することとなる。したがって、この液晶性高分子層33が邪魔となって集電体20,21同士が接触しにくくなる。
さらに、液晶性高分子層は、他の熱可塑性高分子等に比べて水蒸気透過率や酸素透過率が十分に低い。したがって、水蒸気や酸素の進入による発電要素10の劣化や、高温にさらされた場合の電解質溶液の蒸発等が抑制されるので、信頼性の高い電気二重層キャパシタ1が提供されている。
これにより、本実施形態の電気二重層キャパシタ1は集電体20,21間のショートが起こりにくくなるので歩留まりを高くでき、また薄型化が可能となる。さらに、熱による悪影響を受けにくいので信頼性の向上や長寿命化ができる。なお、ヒータを用いずに超音波溶接等により封口してもよく、同様の作用効果を生じる。
(第二実施形態)
続いて、図7を参照して、第二実施形態に係る電気二重層キャパシタ2について説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ2が、第一実施形態に係る電気二重層キャパシタ1と異なる点は封口材30に代えて封口材40を備えている点であり、この封口材40が封口材30と異なる点は、接着層32、34を有さず、熱可塑性高分子層31、35が液晶性高分子層33にそれぞれ熱融着されている点である。
ここで、熱可塑性高分子層31は、集電体20の周縁部20aに熱融着された低温溶融熱可塑性高分子層(サブ層)31L、及び液晶性高分子層33に熱融着された高温溶融熱可塑性高分子層(サブ層)31Hを有している。また、熱可塑性高分子層35は、集電体21の周縁部20aに熱融着された低温溶融熱可塑性高分子層35L、及び液晶性高分子層33に熱融着された高温溶融熱可塑性高分子層35Hを有している。
低温溶融熱可塑性高分子層31Lと高温溶融熱可塑性高分子層31Hとは互いに熱融着され、低温溶融熱可塑性高分子層35Lと高温溶融熱可塑性高分子層35Hとは互いに熱融着されている。
ここで、本実施形態では、高温溶融熱可塑性高分子層31H、35Hの溶融温度は、低温溶融熱可塑性高分子層31L、35Lの溶融温度より高く、かつ液晶性高分子層33の溶融温度よりも低い。
すなわち、熱可塑性高分子層31は、溶融温度が互いに異なる低温溶融熱可塑性高分子層31L及び高温溶融熱可塑性高分子層31Hの積層体であり、熱可塑性高分子層35は、溶融温度が互いに異なる低温溶融熱可塑性高分子層35L及び高温溶融熱可塑性高分子層35Hの積層体である。これらの積層体においては、高温溶融熱可塑性高分子層31H、35H、及び低温溶融熱可塑性高分子層31L、35Lは、溶融温度が液晶性高分子層33から集電体20,21に向かって低くなるように積層されている。
低温溶融熱可塑性高分子層31L,35L及び高温溶融熱可塑性高分子層31H,35Hを構成する熱可塑性高分子としては、上述の溶融温度の条件を満たせば特に限定されず、第一実施形態で記載した熱可塑性高分子を使用できる。
例えば、低温溶融熱可塑性高分子層31L、35Lの材料として酸変性ポリオレフィンを、高温溶融熱可塑性高分子層31H、35Hの材料として酸変性されていないポリオレフィンを用いることが好適である。
このような封口材40は次のようにして製造できる。すなわち、液晶性高分子シートの両面に液晶性高分子よりも溶融温度の低い熱可塑性高分子シートを積層し、液晶性高分子が溶融する程度の温度でこれらを熱融着して、液晶性高分子層33の両面に高温溶融熱可塑性高分子層31H、35Hがそれぞれ熱融着した積層体を形成する。その後、この積層体の高温溶融熱可塑性高分子層31H、35H上に、高温溶融熱可塑性高分子層31H、35Hよりも溶融温度の低い熱可塑性高分子シートをそれぞれ積層し、高温溶融熱可塑性高分子層31H、35Hが溶融する程度の温度でこれらを熱融着し、低温溶融熱可塑性高分子層31L、35Lを形成する。
このような電気二重層キャパシタ2によっても、第一実施形態と同様の作用効果を示す。さらに、熱可塑性高分子層と液晶性高分子層とは溶融温度が大きく異なるので熱融着しにくい場合が多いが、本実施形態では、例えば、液晶性高分子層33と、熱可塑性高分子層31の内の高温溶融熱可塑性高分子層31Hとの溶融温度を近づけられるので液晶性高分子層33と熱可塑性高分子層31との接着性を高められる一方、集電体20を熱可塑性高分子層31の内の低温溶融熱可塑性高分子層31Lとを熱融着する際の温度は十分低くできるので熱可塑性高分子層31と集電体20との熱融着時の発電要素10の熱ダメージも抑えることができる。
もちろん、低温溶融熱可塑性高分子層31Lの溶融温度と、高温溶融熱可塑性高分子層31Hの溶融温度との差もそれほど大きくなくならないので、これらも互いに十分強固に熱融着できる。
なお、本実施形態では、熱可塑性高分子層31を2層としているが、液晶性高分子層の溶融温度が特に高い場合には温度差の互いに異なる3層以上の構成としても良く、また、液晶性高分子を含む樹脂の種類等に応じて、熱可塑性高分子層31,35をそれぞれ単層としても動作は可能である。
(第三実施形態)
続いて、図8を参照して、第三実施形態に係る電気二重層キャパシタ3について説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ3が第二実施形態に係る電気二重層キャパシタ2と異なる点は、封口材40に代えて封口材50を備えている点であり、封口材50が封口材40と異なる点は、熱可塑性高分子層31が単層であり、かつ、液晶性高分子層33内に熱可塑性高分子製の粒子36が多数分散している点である。この粒子36は、熱可塑性高分子層31と同じ熱可塑性高分子から形成されている。また、粒子36の一部は熱可塑性高分子層31と熱融着している。
このような電気二重層キャパシタ3は、熱可塑性高分子製の粒子36が液晶性高分子層33中に多数分散された材料からなり、少なくとも粒子36の一部が表面に露出した枠状の封口材前駆シートを形成し、この封口材前駆シートを集電体20,21間に挟んで熱融着することにより形成できる。このとき、集電体20,21に熱をかけることにより、この前駆シート中の熱可塑性高分子の粒子36が溶融して集電体20,21との間に熱可塑性高分子層31を形成する。
このような実施形態でも上述と同様の作用効果を奏する。また、封口材前駆シートの製造は比較的低コストで可能である。
(第四実施形態)
続いて、図9を参照して、第四実施形態に係る電気二重層キャパシタ4について説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ4が第一実施形態に係る電気二重層キャパシタ1と異なる点は、封口材30に代えて封口材60を備えている点であり、封口材60が封口材30と異なる点は、第一実施形態の封口材30の外側端部に、更に熱可塑性高分子層31、35をそれぞれ封止するための第一突条部37,38が設けられた点である。
第一突条部37,38は、液晶性高分子層33の外側端部の上下面からそれぞれ突出し集電体20,21の内側面20c,21cまでそれぞれ延びて集電体20,21に熱融着されている。また、これら第一突状部37,38は、それぞれ熱可塑性高分子層31,35の外側端面31c、35cを全周に亘って取り囲んでいる。さらに、第一突条部37,38は、液晶性高分子層33の液晶性高分子と同じ液晶性高分子から形成されている。
ここで、第一突条部37の外側端面は、集電体20,21の端面20b,21bと同一平面を形成している。
また、第一突条部37,38の内側端面は、液晶性高分子層33から離れた側が電気化学デバイス4の端面に近づくように傾斜されており、第一突条部37,38は、電気化学デバイス4の垂直断面において(図9参照)、液晶性高分子層33から集電体20,21に向かってそれぞれ先細とされている。
熱可塑性高分子層31,35の端面31c,35cは、第一突条部37,38の内側端面に対応して傾斜している。そして、熱可塑性高分子層31,35の端面31c、35cは、この端面31c,35c上まで延びて形成された接着層32,34により第一突条部37,37と接着されている。
第一突条部37,38の先端と集電体20,21との熱融着は、熱可塑性高分子層31,35と集電体20,21との熱融着の終了後、集電体20,21の最端部に、300℃程度のヒータを接触させることにより行うことができる。
このような実施形態の電気二重層キャパシタ4によれば、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、第一突条部37,38が、熱可塑性高分子層31,35をそれぞれ封止している、すなわち、電気二重層キャパシタ4の端面において熱可塑性高分子層31,35が露出しないので、封口材60を介した電気二重層キャパシタ4の内と外との間のガスの透過はすべて液晶性高分子層33や第一突条部37を介してのみなされる。したがって、電気二重層キャパシタ4のガスバリア性が更に向上し、より信頼性が高くなる。
また、第一突条部37,38が集電体20,21の端面20b,21bに近い部分にそれぞれ熱融着されているので、この第一突条部37,38を集電体20,21に熱融着する際に、発電要素10にそれほど熱による悪影響を与えない。
(第五実施形態)
続いて、図10を参照して、第五実施形態に係る電気二重層キャパシタ5について説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ5が第四実施形態に係る電気二重層キャパシタ4と異なる点は、封口材60に代えて封口材70を備えている点であり、封口材70と封口材60とが異なる点は、第一突条部37,38がさらに突出して集電体20,21の端面20b、21bに熱融着している点である。第一突条部37,38は、それぞれ集電体20,21の端面20b,21bの全周に亘って熱融着されている。
このような実施形態によっても、第四実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、集電体20,21の内、発電要素10から最も遠い部分、すなわち、集電体20,21の端面20b、21bに液晶性高分子製の第一突条部37,38がそれぞれ熱融着されているので、この熱融着による発電要素10への悪影響を十分抑止できる。また、第一突条部37,38が端面20b,21b全体に亘って熱融着されているので、第四実施形態に比して接着面積を大きくでき、ガスバリア性能及び機械的強度が強くなる。
このような電気二重層キャパシタ5は、予め封口材70の第一突条部37,38を、集電体20,21間に挟み込むと端面20b,21bに接触する形状としておき、熱可塑性高分子層31,35の熱融着後に、第一突条部37,38を例えば300℃程度で熱融着することにより形成できる。
(第六実施形態)
続いて、図11を参照して、第六実施形態に係る電気二重層キャパシタ6について説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ6が第一実施形態に係る電気二重層キャパシタ1と異なる点は、封口材30に代えて封口材80を備えている点であり、封口材80が封口材30と異なる点は、封口材80が、集電体20,21の周縁部20a、21aの内側面20c,21cだけでなく、集電体20,21の端面20b、21bにも熱融着している点である。
具体的には、この封口材80において、熱可塑性高分子層31,35は、集電体20,21の周縁部20b,21aの内側面20c,21c上から端面20b,21b上までに亘ってそれぞれ形成されている。
また、液晶性高分子層33には、液晶性高分子層33から突出して、熱可塑性高分子層31,35をそれぞれ挟んで集電体20,21の端面20b,21bを全周に亘って取り囲む第二突条部39a,39bが設けられている。第二突条部39a,39bは液晶性高分子層33の液晶性高分子と同じ液晶性高分子から形成されている。
接着層32,34は、さらに、それぞれ、第二突条部39aと熱可塑性高分子層31との間、第二突条部39bと熱可塑性高分子層35との間にまで延びており、それぞれ、第二突条部39aと熱可塑性高分子層31、第二突条部39bと熱可塑性高分子層35とを接着している。
このような実施形態の電気二重層キャパシタ6によっても、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、集電体20,21の端面20b,21bを利用して封口材80を熱融着するので、接着強度が高まり電気二重層キャパシタ6の機械的強度を十分に高めることができる。
(第七実施形態)
続いて、図12を参照して、第七実施形態に係る電気二重層キャパシタ7について説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ7が第六実施形態に係る電気二重層キャパシタ6と異なる点は、封口材80に代えて封口材90を備える点であり、封口材90が封口材80と異なる点は、第二突条部39a,39bがさらに突出して集電体20,21の周縁部20a、21aの外側面20d,21dに全周に亘ってそれぞれ熱融着されている点である。
このような実施形態によっても、第六実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、熱可塑性高分子層31が外部に露出しないので、封口材90を介したガスの透過は、すべて、液晶性高分子層33や第二突条部39a,39bを介して行われることとなる。したがって、ガスバリア性が極めて高くなる。
このような電気二重層キャパシタ7は、予め封口材90の第二突条部39a,39bを、集電体20,21間に挟み込むと集電体20,21の外側面20d,21dに接触する形状としておき、熱可塑性高分子層31,35の熱融着後に、第二突条部39a,39bを例えば300℃程度で集電体に熱融着することにより形成できる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、本発明を電気二重層キャパシタに適用した場合に好適な構成について説明したが、本発明は電気二重層キャパシタに限定されるものではなく、例えば、シュードキャパシタ、レドックスキャパシタ等の他の電気化学キャパシタに適用可能である。
また、第四〜第七実施形態では、熱可塑性高分子層31,35と液晶性高分子層33とが接着層32,34によって接着されているが、第二実施形態のように、熱可塑性高分子層31、35と液晶性高分子層33とが互いに熱融着していても良い。この場合、もちろん、液晶性高分子層33は、溶融温度の異なる多層構造となっていても良い。
更に、上記実施形態の説明においては、本発明を電気化学キャパシタ(特に電気二重層キャパシタ)に適用した場合に好適な構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、リチウムイオン二次電池等をはじめとする各種二次電池にも適用可能である。この場合には、第一電極(正極)12となる多孔体層には、リチウムイオン二次電池等の二次電池の正極に使用可能な電極活物質が含有される。また、第二電極(負極)13となる多孔体層には、リチウムイオン二次電池等の二次電池の負極に使用可能な電極活物質が含有される。この場合、第一電極12に接触する集電体には、耐食性の点からアルミニウム、チタン等を用いることが好ましく、第二電極13に接触する集電体には、リチウムと合金を形成しない観点から、銅、ニッケル等を用いることが好ましい。
次に、参考例に基づいて、本発明の効果をより具体的に説明する。
参考例1)
以下の手順により、図9に示した電気二重層キャパシタ4と同様の構成を有する参考例1の電気二重層キャパシタを作製した。
まず、電極を有する集電体を一対作製した。
集電体としては、アルミニウム箔(厚み50μm)を所定の矩形状に切断したものを採用し、これら集電体上に電極を形成した。具体的には、賦活処理した活性炭(比表面積2000m/g、クラレケミカル製BP−20)を80重量%、バインダーとしてのフッ素ゴム(デュポン社製、Viton−GF)を10重量%、導電助剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業製、DENKABLACK)を10重量%を、所定量のメチルイソブチルケトンに混合・混練してペースト化し、メタルマスク法で集電体の主面の中央部に塗布し、乾燥して電極とした。電極の乾燥後の厚みは50μmであった。この電極を2枚作成した。
次に、セパレータを用意した。このセパレータは、厚み50μmの紙(ニッポン高度紙工業製、TF4050)を、電極の主表面の面積よりも大きく切り出すことにより形成した。
続いて、第四実施形態(図9参照)の封口材60のような枠状の封口材を用意した。まず、集電体と同じ平面形状の矩形の液晶性高分子シート(住友化学製、エコノール)を一枚用意し、さらに、集電体よりやや平面形状が小さい熱可塑性高分子シートとしての酸変性高密度ポリエチレンシート(厚み20μm)を2枚用意した。
この液晶性高分子シートには、厚み方向の両表面の縁に沿って高さ20μmの先細の突条部(第一突条部37に対応)を形成した。この液晶性高分子シートの突条部を除く部分の厚みは100μmであった。したがって、突条部の部分の全厚みは140μmであった。
そして、液晶性高分子シートの両表面にウレタン接着剤を塗布した後、酸変性高密度ポリエチレンシートを積層して張り合わせて一体化し、電極に対応する中央部を切り抜いて、酸変性高密度ポリエチレン層/ウレタン接着層(1〜2μm程度)/液晶性高分子層/ウレタン接着層(1〜2μm程度)/酸変性高密度ポリエチレン層の構造の枠状の封口材とした。この封口材の両表面の縁には、液晶性高分子製の突条部の頂面が露出していた。
続いて、一方の集電体における電極が形成された面の周縁部上に、電極を取り囲むように枠状の封口材を載置し、集電体側から封口材を加熱して熱可塑性高分子層を溶融し封口材と一方の集電体とを130℃で熱融着した。続いて、この集電体の電極に適当量の電解質溶液を滴下し、この電極の上にセパレータを積層し、さらに、セパレータ上に適当量の電解質溶液を滴下した。電解質溶液としては、4フッ化トリエチルメチルアンモニウム塩のプロピレンカーボネート溶液に1.8mol/Lの濃度に溶解させたものを用いた。
続いて、他方の集電体の電極上にも適当量の電解質溶液を滴下した。そして、他方の集電体を、一方の集電体と重ね合わせた。このとき、他方の集電体の電極がセパレータと接触し、また、他方の集電体の周縁部が、枠状の封口材と重なるようにした。
続いて、真空雰囲気下で、集電体に対して封口材の形状に対応する枠状のヒータを押し当てて、封口材の熱可塑性高分子層を130℃で溶融して封口し、その後さらに、突条部を300℃で熱融着して電気二重層キャパシタを完成させた。ここでは、このような電気二重層キャパシタを10個得た。
これらの電気二重層キャパシタの抵抗を測定したところ、10個ともショートしておらず、内部抵抗は5.5〜6.0Ω、放電容量は60mFですべて良品であった。
さらに、温度25℃、湿度90%の恒湿槽に1000h保存し、放電容量を測定したところ、すべて58〜60mFであり、容量保持率は96%以上であった。
参考例2)
参考例2では、ウレタンの接着層に代えて、酸変性していないポリエチレン層(2〜3μm)を有し、このポリエチレン層の一方の面が液晶性高分子層に300℃で熱融着され、他方の面が酸変性高密度ポリエチレン層に130℃で熱融着された封口材を用いる以外は参考例1と同様にして、電気二重層キャパシタを10個作製した。
これらの電気二重層キャパシタの抵抗を測定したところ、10個ともショートしておらず、内部抵抗は5.5〜6.0Ω、放電容量は60mFですべて良品であった。
さらに、温度25℃、湿度90%の恒湿槽に1000h保存し、放電容量を測定したところ、すべて58〜60mFであり、容量保持率は96%以上であった。
参考例3)
参考例3では、第五実施形態における電気二重層キャパシタ5と同様の電気二重層キャパシタを作製した。具体的には、集電体間に挟み込むと、酸変性高密度ポリエチレンシート(図10の熱可塑性高分子層31に対応)の外側端面を取り囲みかつ集電体の端面と接触する突条部(図10の第一突条部37,38に対応)を有する封口材を用い、この封口材で集電体20,21間を封口した後にさらに、突条部と集電体の端部とを300℃で熱融着する以外は参考例1と同様にして、電気二重層キャパシタを10個作製した。
これらの電気二重層キャパシタの抵抗を測定したところ、10個ともショートとしておらず、内部抵抗は5.5〜6.0Ω、放電容量は60mFですべて良品であった。
さらに、温度25℃、湿度90%の恒湿槽に1000h保存し、放電容量を測定したところ、すべて59〜60mFであり、容量保持率は96%以上であった。
参考例4)
参考例4では、ウレタンの接着層に代えて、酸変性していないポリエチレン層(2〜3μm)を有し、このポリエチレン層の一方の面が液晶性高分子層に300℃で熱融着され、他方の面が酸変性高密度ポリエチレン層に130℃で熱融着された封口材を用いる以外は参考例3と同様にして、電気二重層キャパシタを10個作製した。
これらの電気二重層キャパシタの抵抗を測定したところ、10個ともショートしておらず、内部抵抗は5.5〜6.0Ω、放電容量は60mFですべて良品であった。
さらに、温度25℃、湿度90%の恒湿槽に1000h保存し、放電容量を測定したところ、すべて59〜60mFであり、容量保持率は96%以上であった。
(比較例1)
比較例1では、単層の酸変性ポリエチレンフィルム(厚さ150μm)からなる封口材を用いる以外は参考例1と同様にして電気二重層キャパシタを10個得た。
これらの電気二重層キャパシタの抵抗を測定したところ、10個中5個がショートしていた。
さらに、良品5個を温度25℃、湿度90%の恒湿槽に1000h保存し、放電容量を測定したところ、すべて30mFであり、容量保持率は50%以上であった。
(比較例2)
比較例2では、単層の液晶性高分子(住友化学製、エコノール)(厚さ150μm)からなる封口材を用い、熱融着温度を300℃とする以外は参考例1と同様にして電気二重層キャパシタを10個得た。
これらの電気二重層キャパシタの抵抗を測定したところ、10個中全10個がショートしていた。
これらの電気二重層キャパシタを解析したところ、発電要素に熱負荷がかかりすぎて短絡していることが判明した。
図1は、本発明の第一実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。 図2は、図1の電気二重層キャパシタの上面図である。 図3は、液晶性高分子を含む樹脂の水蒸気透過率及び酸素透過率の一例を示す表である。 図4は、液晶性高分子を含まない高分子の水蒸気透過率及び酸素透過率の一例を示す表である 図5(a)、及び図5(b)は、図1の電気二重層キャパシタの製造方法を説明する断面図である。 図6は、図1の電気二重層キャパシタの製造方法を説明する図5(b)に続く断面図である。 図7は、本発明の第二実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。 図8は、本発明の第三実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。 図9は、本発明の第四実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。 図10は、本発明の第五実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。 図11は、本発明の第六実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。 図12は、本発明の第七実施形態に係る電気二重層キャパシタの断面図である。
符号の説明
1…電気二重層キャパシタ(電気化学デバイス)、10…発電要素、12…第一電極、13…第二電極、20,21…集電体、20a,21a…周縁部、20b,21b…端面、20c,21c…内側面、20d,21d…外側面、33…液晶性高分子層、31,35…熱可塑性高分子層、31L,35L…低温溶融熱可塑性高分子層(サブ層)、35H,35H…高温溶融熱可塑性高分子層(サブ層)、36…粒子、37,38…第一突条部、39a,39b…第二突条部、32,34…接着層、30,40,50,60,70,80,90…封口材。

Claims (13)

  1. 互いに対向する一対の板状の集電体と、
    第一電極、第二電極及びこれらの電極間に設けられた電解質を有し、前記第一電極が一方の前記集電体と接し前記第二電極が他方の前記集電体と接するように前記集電体間に挟まれた発電要素と、
    一方の前記集電体の周縁部と他方の前記集電体の周縁部との隙間を塞いで前記発電要素を前記集電体間に密封するための枠状の封口材と、を備え、
    前記封口材は、液晶性高分子層及び前記液晶性高分子層を挟むように設けられた一対の熱可塑性高分子層を有し、
    一方の前記熱可塑性高分子層は一方の前記集電体の周縁部に熱融着され、他方の前記熱可塑性高分子層は他方の前記集電体の周縁部に熱融着され、前記一対の熱可塑性高分子層の溶融温度は前記液晶性高分子層の溶融温度よりも低く、
    前記熱可塑性高分子層は、さらに前記集電体の端面上にまで設けられており、
    前記液晶性高分子層には、前記液晶性高分子層から延びると共に前記熱可塑性高分子層を挟んで前記集電体の端面を取り囲む液晶性高分子製の第二突条部が設けられている電気化学デバイス。
  2. 前記液晶性高分子層の溶融温度は180〜350℃である請求項1の電気化学デバイス。
  3. 前記液晶性高分子層の水蒸気透過率は1g/(m・24hr・100μm)以下であり、前記液晶性高分子層の酸素透過率は10mL/(m・24hr・100μm)以下である請求項1又は2の電気化学デバイス。
  4. 前記液晶性高分子層は液晶ポリエステルを含む液晶性高分子から形成された請求項1〜3の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  5. 前記熱可塑性高分子層の溶融温度は90〜200℃である請求項1〜4の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  6. 前記熱可塑性高分子層は0.65N/mm以上の接着強度で前記集電体と接着している請求項1〜5の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  7. 前記熱可塑性高分子層はポリオレフィンを含む熱可塑性高分子から形成された請求項1〜6の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  8. 前記熱可塑性高分子層と前記液晶性高分子層とが、接着層により接着されている請求項1〜7の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  9. 前記熱可塑性高分子層と前記液晶性高分子層とが、互いに熱融着されている請求項1〜7の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  10. 前記熱可塑性高分子層は、溶融温度がそれぞれ異なる熱可塑性高分子製の複数のサブ層の積層体であり、前記積層体は、各サブ層の溶融温度が前記液晶性高分子層から前記集電体に向かって低くなるように積層されている請求項1〜9の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  11. 前記液晶性高分子層は熱可塑性高分子製の粒子を含み、前記熱可塑性高分子層と前記熱可塑性高分子製の粒子とが熱融着している請求項1〜の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  12. 前記第二突条部は、さらに、前記集電体の外側面の周縁部に熱融着された請求項1〜11の何れか一項に記載の電気化学デバイス。
  13. 第一電極、第二電極及びこれらの電極間に設けられた電解質を有する発電要素と、一対の板状の集電体と、枠状の封口材と、を用意する工程と、
    一方の前記集電体が前記発電要素の前記第一電極と接し、他方の前記集電体が前記発電要素の前記第二電極と接し、前記封口材が前記発電要素を取り囲むような配置で、前記一対の板状の集電体の間に前記発電要素及び前記封口材を挟む工程と、
    前記集電体の外側主面における前記封口材と対向する部分を加熱する工程と、を備え、 前記枠状の封口材は、液晶性高分子層及び前記液晶性高分子層を前記枠の厚み方向に挟むように設けられた一対の熱可塑性高分子層を有し、前記一対の熱可塑性高分子層の溶融温度は前記液晶性高分子層の溶融温度よりも低く、
    前記熱可塑性高分子層は、さらに前記集電体の端面上にまで設けられており、
    前記液晶性高分子層には、前記液晶性高分子層から延びると共に前記熱可塑性高分子層を挟んで前記集電体の端面を取り囲む液晶性高分子製の第二突条部が設けられている電気化学デバイスの製造方法。
JP2003430925A 2003-12-25 2003-12-25 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法 Expired - Fee Related JP4419568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430925A JP4419568B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430925A JP4419568B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005191288A JP2005191288A (ja) 2005-07-14
JP4419568B2 true JP4419568B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=34789153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003430925A Expired - Fee Related JP4419568B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4419568B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103190015A (zh) * 2010-09-03 2013-07-03 日本电气株式会社 非水系二次电池及非水系二次电池的制造方法
US9287533B2 (en) * 2011-05-11 2016-03-15 Nec Corporation Non-aqueous secondary battery, mounted unit, and method for manufacturing non-aqueous secondary battery
JPWO2012153866A1 (ja) * 2011-05-11 2014-07-31 日本電気株式会社 非水系二次電池の積層構造、および非水系二次電池の積層方法
EP2738831B1 (en) * 2012-11-29 2017-10-25 The Swatch Group Research and Development Ltd. Electrochemical cell
DE102013226646A1 (de) * 2013-12-19 2015-06-25 Robert Bosch Gmbh Elektronisches Bauelement und Herstellungsverfahren zum Herstellen eines elektronischen Bauelements
JP6525419B2 (ja) * 2015-01-15 2019-06-05 株式会社半導体エネルギー研究所 二次電池
KR102245618B1 (ko) * 2016-07-20 2021-04-27 삼성에스디아이 주식회사 가요성 이차 전지
JP6856700B2 (ja) * 2019-04-29 2021-04-07 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005191288A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3422745B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
JP4753369B2 (ja) 積層型電気化学デバイス
US7256099B2 (en) Method of producing electrochemical device, and the electrochemical device
JP3497448B2 (ja) 電気二重層コンデンサおよび電池
WO2000026976A1 (fr) Cellule d'electrolyse non-aqueuse et son procede de production
US7704635B2 (en) Electrochemical device and method of manufacturing electrochemical device
WO2017033514A1 (ja) 電気化学デバイス
JP4419568B2 (ja) 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法
JP2006186220A (ja) 電気化学デバイス
JP4986241B2 (ja) 電気化学デバイスおよびその製造方法
JP2005209819A (ja) 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法
JP2004335889A (ja) 電気化学キャパシタ
JP4956777B2 (ja) バイポーラ電池、組電池及びそれらの電池を搭載した車両
JP2007287724A (ja) 積層型電気化学デバイス
JP2005071658A (ja) 平板型電気化学セル及びその製造法
JP2010278455A (ja) 電気化学デバイス
JP2004253562A (ja) 電気化学キャパシタ
JP6666096B2 (ja) 蓄電デバイス
JP5098859B2 (ja) 電気二重層キャパシタ
JP2006303269A (ja) 電気二重層キャパシタ及び電気二重層キャパシタモジュール
JP4595465B2 (ja) 電気化学デバイス
JP2019057473A (ja) 電気化学セル
JP2016513863A (ja) 改善された気密性を有するバイポーラリチウムイオン電池及び関連する製造方法
WO2023120171A1 (ja) 蓄電装置
JP2004296520A (ja) 電気化学キャパシタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4419568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees