JP4419512B2 - 塗装黒色化処理鋼板及び黒色化処理鋼板、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

塗装黒色化処理鋼板及び黒色化処理鋼板、並びにそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、塗装黒色化処理鋼板及び黒色化処理鋼板、並びにそれらの製造方法に係わり、詳しくは、Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理(該鋼板を陽極とした電気分解を実施して表面を溶解すること)し、又はさらに塗装処理し、従来より表面の黒色化を一層向上させた鋼板を提供すると共に、該鋼板を安定して製造する技術に関する。
最近、家電製品、複写機、情報通信機及び自動車部品の外装素材や建築物の内装建材等に、表面が黒色になるように処理された所謂「黒色化処理鋼板」が採用されることが多い。その黒色化には、塗装、化学処理、黒色化クロメート処理、陽極処理等が利用されるが、その中でも、陽極処理は、低コストで且つ良好な黒色度が得られるので、工業的には有用な黒色化処理鋼板の製造技術と考えられている。
ところが、このような陽極処理を用いても、該処理の結果は、電流密度、電解溶液の組成及び流速等の電解条件、並びに陽極となるZn−Ni合金めっき鋼板の表面特性に大きく影響されるので、処理後の鋼板が満足いく黒色を呈し、且つ鋼帯の幅方向で均一な黒色外観になっているとは限らない。
そこで、本出願人は、先に、前記した電流密度、電解溶液の組成及び流速等の電解条件、並びに陽極となるZn−Ni合金めっき鋼板の表面特性の変化に影響を受けない電解溶液の開発に努力した。そして、亜鉛系合金めっき鋼板を、塩素酸イオン(ClO3 -)を5〜100g/リットル,SO4 2-イオンを10〜300g/リットル含む溶液中で、pH0.5以上3.0未満、温度30〜75℃、電気量10〜300クーロン/dm2)で陽極処理する技術を提案した(特許文献1参照)。
この技術によれば、確かに、黒色化の程度は、ハンターLab表色法を用いて測定したL値が15以下となり、また鋼帯幅方向での着色ムラも軽減した。ここで、ハンターLab表色法とは、L軸、a軸、b軸の3つの座標軸からなる色立体を利用して、色を3つの要素に分けて数値で表現/表記する方法の1種である。具体的には、図2に示すように、明度(明るさ)の指標として、L軸をL=0(最も暗い(黒色))からL=100(最も明るい(白色))とすると共に、別途直交するa軸及びb軸を設ける。また、a軸は赤色(+座標)から緑色(−座標)まで、b軸は黄色(+座標)から青色(−座標)までを表わす。さらに、L軸は、a軸とb軸の原点に、a軸b軸の両方を含む面と垂直方向に立っている。この座標軸上の座標として対象の色を表現するものである。この表色法によるL値、a値、b値は、市販の測定機器(例えば、色彩色差計等)を用いて測定できる。
しかしながら、前記特許文献1記載の技術を用いても、特に陽極処理後に表面処理剤で塗装すると、表面が茶褐色となる場合があり、外観が安定しないという問題は依然として残っていた。
特開平7−173686号公報
本発明は、かかる事情に鑑み、前記課題を解決する塗装黒色化処理鋼板及び黒色化処理鋼板、並びにそれらの製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理して製造され黒色化処理鋼板であって、ハンターLab表色法でのL値が4.7以下a値.5以下且つb値−0.以下であることを特徴とする黒色化処理鋼板である。また、本発明は、上記した黒色化処理鋼板の表面に、酢酸ビニール、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂の有機樹脂を含み、あるいはさらに金属イオンまたは防錆顔料を含む表面処理剤にて塗装処理を施した、ハンターLab表色法でのL値が15以下、a値が0.以下で、且つb値が−0.以下であることを特徴とする塗装黒色化処理鋼板である。
さらに、本発明は、 塩素酸イオンを5〜100g/リットル、硫酸イオンを10〜300g/リットルを含む溶液中で、電気量を10〜300クーロン/dmとして、Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理する黒色化処理鋼板の製造方法において、前記溶液のpHを0.5〜1.1、液温を15℃以上30℃未満の範囲として、前記Zn−Ni合金めっき鋼板の溶解速度を100〜180g/m・minの範囲に調整することを特徴とする黒色化処理鋼板の製造方法である。この場合、上記の陽極処理の後、さらに酢酸ビニール、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂の有機樹脂を含み、あるいはさらに金属イオンまたは防錆顔料を含む表面処理剤にて塗装処理するのが良い。また、前記陽極処理により、請求項1記載の塗装黒色化処理鋼板とし、さらに酢酸ビニール、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂の有機樹脂を含み、あるいはさらに金属イオンまたは防錆顔料を含む表面処理剤にて塗装処理することにより前記塗装黒色化処理鋼板を製造するのが好ましい。
本発明の塗装黒色化処理鋼板及び黒色化処理鋼板、並びにそれらの製造方法によれば、黒色化の程度もハンターLab表色法のL値が15以下で、黒色外観も均一であると共に、表面が一切茶褐色になる部分のない黒色化処理鋼板を安定して得ることができる。また、表面に表面処理剤を塗装した塗装黒色化処理鋼板としても、その外観品質は同様に安定している。
まず、発明者は、特許文献1記載の技術で得た表面処理剤を塗装処理された塗装黒色化処理鋼板の表面に茶褐色になる部分が出現する原因を検討したが、その原因を明確にできなかった。また、該公報では、塗装黒色化処理鋼板の評価としてL値の測定値しか開示されておらず、色彩を代表するa値及びb値が開示されていないことに着眼した。そして、発明者は、特許文献1記載の技術を用いて塗装処理した塗装黒色化処理鋼板を製造し、得られた鋼板の長手方向の1m毎に、且つ幅方向の両端、中央の3点について色彩色差計を用いて測定し、その結果をハンターLab表色法によって評価した。その結果、L値はいずれも15以下と塗装黒色化処理鋼板としては合格であることがわかった。しかしながら、a値及びb値については、それぞれ0.36〜0.40、及び−0.04〜−0.02程度であった。これらの値については、前記色立体から判断していずれもが0(零)に近いのが望ましいが、今までに評価されたことがなく合格基準がない。
そこで、発明者は、このa値、b値がどの程度になったら、塗装黒色化処理鋼板の表面から茶褐色が消えるかを目標にして、陽極処理条件の変更を試みた。具体的には、塩素酸イオンを5〜100g/リットル、硫酸イオンを10〜300g/リットルを含む溶液中で、電気量を10〜300クーロン/dm2として、Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理するに際して、前記溶液の性質を種々変更したのである。その結果、前記Zn−Ni合金めっき鋼板の溶解速度を180g/m2・min以下の範囲に調整すると、塗装黒色化処理鋼板の表面から茶褐色が消失することを見出した。そして、図1(a)〜(b)に示すように、上記範囲の溶解速度で陽極処理し、さらに表面処理剤で塗装した塗装黒色化処理鋼板のL値は15以下、a値は0.3以下、b値は−0.2以下であることも明らかになった。このようにして、ハンターLab表色法で、L値が15以下で、さらにa値が0.3以下で、且つb値が−0.2以下である塗装黒色化処理鋼板ならば、ユーザーの希望を満足できると考え、このような鋼板を本発明としたのである。なお、a値は0.3以下、b値は−0.2以下の範囲を外れると、いずれも塗装黒色化処理鋼板の表面に茶褐色が出現する場合がある。さらに好ましいL値、a値、b値の範囲は、それぞれ13〜15、0〜0.3、−0.6〜―0.2である。一方、溶解速度が100g/m2・min未満になると、溶解不足のため、前述したa値、b値が得られない。従って、溶解速度は、100g/m2・min以上でなければならない。なお、本発明において陽極処理に使用する溶液中の塩素酸イオン(ClO3 -)は、5〜100g/リットルとする。このハロゲン酸イオンが5g/リットル以下では黒色化処理の寄与が小さく、100g/リットルを超えると鋼帯の連続処理ではドラッグアウトが大きく経済的でない。水に溶解して塩素酸イオンを発生させることのできる塩素酸塩としては、Na塩,K塩,NH4塩,Ca塩,Mg塩,Ba塩等があり,これらの1種あるいは2種以上を用いることができるが、Na塩は溶解度が大きく安価であるので、Na塩を用いるのが好ましい。硫酸イオン(SO4 -)を10〜300g/リットル含む理由は、Zn−Ni合金めっきの溶解を促進させ、特に着色化に必要なNiの溶出を容易にすることである。10g/リットル未満では溶解に効果が期待できない。300g/リットルを超えると鋼帯の連続処理ではドラッグアウトが大きく経済的でなく、また温度の低下により配管等を詰まらせるので好ましくない。また、陽極処理の電気量は100〜300クーロン/dm2とする。10クーロン/dm2未満では黒色化の効果がなく、300クーロン/dm2超えでは残留するZn−Ni合金めっき層が薄くなり、めっき密着性が悪く、品質が悪化する。
また、本発明の塗装黒色化処理鋼板は、酢酸ビニール、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の有機樹脂を含む、又はさらに金属イオンや防錆顔料を含む表面処理剤の塗装処理を陽極処理後の黒色化処理鋼板の表面に施したものである。前記表面処理剤の塗装処理によってL値、a値、b値が変化するが、陽極処理後のL値を5以下、a値を0.5以下、b値を−0.9以下とすることによって、塗装黒色化処理鋼板のL値、a値、b値を上述の範囲とすることができるので、この陽極処理後の黒色化処理鋼板も本発明とする。
さらに、陽極処理時の溶解速度の限定は、かかる鋼板の製造にとって必須なので、そのことを要件にした製造方法も本発明とした。ここで、溶解速度が100g/m2・min未満では溶解不足となり塗装処理後に前述したa値、b値が得られず、180g/m2・min超えでは、塗装処理後の表面が茶褐色になるからである。なお、溶解速度を100〜180g/m2・minとするのは、一般的な鋼板の搬送速度である30〜70m/minに対応したものである。この溶解速度は、陽極処理後の鋼板の質量変化、又は蛍光X線分析により求めたZnとNiの合計の付着量の変化を陽極処理時間で除することにより求めることができる。
前記Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理するに際して、その溶解速度を上記範囲に調整する方法は、本発明では、特に限定するものではない。しかしながら、発明者の検討によれば、前記溶液に塩酸、硫酸等を添加してそのpHを0.5〜1.1の範囲とし、且つ溶液の温度を15℃以上30℃未満とするのが最も良い結果になった。その理由は今のところ定かでないが、水溶液のpHを0.5〜1.1及び液温を15℃以上30℃未満としたことで酸によるエッチングの進行速度を、鋼板表面の凹凸が黒色を呈する場合の光の反射に適切となる状態にするからと推測される。ただし、液温を15℃未満とすると、溶液中に該溶液成分と鋼板から溶出したZnの化合物等の析出物が生じ、鋼板に斑点状の模様が現れるので好ましくない。また、30℃以上では、エッチングの進行が早くなり過ぎるためか、茶褐色が出現する。さらに好ましいのは23〜28℃である。なお、特許文献1において、本出願人は、溶液の温度が30℃未満では反応性に乏しく、また処理液中の成分の析出が生じ易い問題のため30℃以上とすることを開示している。しかしながら、本発明においては、pHを0.5〜1.1と制限することによってこれらの問題を解決したものであり、15℃以上30℃未満とすることによって安定した黒色の外観を得ることができる。陽極処理の溶液は、処理槽と循環タンクの間を循環させており、本発明において、溶液の組成、pH、温度は循環タンク内の溶液の組成、pH、温度を示すものである。
また、本発明では、Zn−Ni合金めっき鋼板のZn−Ni合金めっきの組成や鋼板の鋼種を特に限定しないが、Ni含有率:10〜18質量%、めっき付着量は、ZnとNiの合計で片面当たり10〜30g/m2とするのが好ましい。さらに好ましいのは、15〜17質量%、15〜25g/m2の範囲である。
厚み1.0mmの鋼板に、Ni含有率:15〜17質量%のZn−Ni合金めっきを、付着量:15〜25g/m2で施し、Zn−Ni合金めっき鋼板を製造した。そして、それらZn−Ni合金めっき鋼板を陽極にして、塩素酸イオンを40〜70g/リットル、硫酸イオンを90g/リットルを含む水溶液からなり、pHと温度を変化させた溶液中で、鋼板の搬送速度を60m/minとし、95クーロン/dm2の電気量で電解し、該Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理し、黒色化処理鋼板を製造した。前記黒色化処理鋼板の表面にアクリル系有機樹脂を含む表面処理剤を付着量:1.8〜2.4g/m2で塗装し、塗装黒色化処理鋼板を製造した。そして、該塗装黒色化処理鋼板の表面外観を目視により評価した。また、ミノルタ(株)製の色彩色差計を用いて黒色化処理鋼板及び塗装黒色化処理鋼板のハンターLab表色法によるL値、a値、b値を測定した。
表1に、陽極処理における溶液の組成、pH、温度、電解条件及び溶解速度、並びに得られた鋼板の外観(L値,a値、b値及び目視観察で評価)を示す。表1より、本発明に係る黒色化処理鋼板及び塗装黒色化処理鋼板は、特許文献1記載の技術で得た比較例1、溶解速度が本発明の製造方法の範囲外である比較例2と比べて、外観が優れていることが明らかである。
Figure 0004419512
黒色化処理鋼板の外観をLab表色法のL値で評価した図である。 黒色化処理鋼板の外観をLab表色法のa値で評価した図である。 黒色化処理鋼板の外観をLab表色法のb値で評価した図である。 Lab表色法の基礎となる「色立体」を説明する図である。

Claims (5)

  1. Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理して製造され黒色化処理鋼板であって、
    ハンターLab表色法でのL値が4.7以下a値.5以下且つb値が−0.以下であることを特徴とする黒色化処理鋼板。
  2. 請求項1に記載の黒色化処理鋼板の表面に、酢酸ビニール、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂の有機樹脂を含み、あるいはさらに金属イオンまたは防錆顔料を含む表面処理剤にて塗装処理を施した、ハンターLab表色法でのL値が15以下、a値が0.以下で、且つb値が−0.以下であることを特徴とする塗装黒色化処理鋼板。
  3. 塩素酸イオンを5〜100g/リットル、硫酸イオンを10〜300g/リットルを含む溶液中で、電気量を10〜300クーロン/dmとして、Zn−Ni合金めっき鋼板を陽極処理する黒色化処理鋼板の製造方法において、
    前記溶液のpHを0.5〜1.1、液温を15℃以上30℃未満の範囲として、前記Zn−Ni合金めっき鋼板の溶解速度を100〜180g/m・minの範囲に調整することを特徴とする黒色化処理鋼板の製造方法。
  4. 請求項3記載の陽極処理の後、さらに酢酸ビニール、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂の有機樹脂を含み、あるいはさらに金属イオンまたは防錆顔料を含む表面処理剤にて塗装処理することを特徴とする塗装黒色化処理鋼板の製造方法。
  5. 請求項3記載の陽極処理により、請求項1記載の黒色化処理鋼板とし、さらに酢酸ビニール、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂の有機樹脂を含み、あるいはさらに金属イオンまたは防錆顔料を含む表面処理剤にて塗装処理することにより請求項2記載の塗装黒色化処理鋼板を製造することを特徴とする塗装黒色化処理鋼板の製造方法。
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